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アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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Don Nix その3  In God We Trust

スワンプ史上、最高傑作とも呼ばれるドンニックスのファーストアルバムです。大抵のスワンプ特集号(そんな特集最近ないけど)では巻頭を飾る名盤中の名盤。と呼ばれています。

前回のセカンドアルバムの投稿では自分的にファーストよりもセカンドの方が好き!と書きましたがその時点ではファーストはペラジャケの日本盤しか無かったのですが、オリジナルを手に入れ聞き直すと「やはり名盤の誉れ高いアルバム」という感想になりました(笑)。

このアルバム発表時点ではすでにマッスルショーズのプロデューサーとして活躍していて、リオンのすすめでLAに趣きシェルターの旗揚げに参加し、リオンの後にシェルター2番目の配信となったのです。

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絹目のテクスチャーの味わい深い、いかにもスワンプっぽい感じのジャケ。ちなみに日本盤はテクスチャーで無かったので質感は全く違います(すでに日本盤は譲渡)

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裏はクレジットとファニールイス(多分そうだろう)と肩を組む写真。これもまた感じいいです。バックメンバーは多分マッスルショーズのスタジオマンだと思います。
サンクスクレジットにはマリーン&ジェニーグリーン夫妻(多分コーラスと、エンジニア)リオン、シェルター社長のデニーコーデル達。


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そしてゲイトフォールドを開けると、このいかにもアメリカな写真。この写真が欲しくてズーとオリジナルを探していたのです(安価で)。日本盤にはとうぜんこの写真はどこにもありませんでした(名盤探検隊とかいうシリーズだった)。もしかしたらリアルタイムの日本初盤(あるかないか知りませんが)ではオリジと同じゲイトフォールドだったかもしれません。


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ギタースクールかなんかの渋い建物の前で座るドンニックス。星条旗は合成っぽいですけどね(汗)



改めて聴くと、やはりニックスの声はイイです。この声がスワンピーな男達の指標のような気もします(後のアランガーバー、ロジャーティリソン、ジョンヘンリーカーツとか、ただしリオンは別格)。ただスワンプっぽいのは一歩間違うと、ゴスペルにもなってしまうので、そこらの塩梅が難しい。ということで声が重要だと僕は思うのですが。
デラボニとか先回のボビーホイットロックなどはゴスペルと思わなければ聴いていられないですから(悪い意味ではないですが)

曲順です
A面
-1 In God The Trust
-2 Golden Mansions
-3 I'll Fly Away
-4 He Nevere Lived A Day Whthout Jesus
-5 Nero My God To Thee
B面
-1 Amos Burke
-2 Long Way To Nowhere
-3 Iuka
-4 Will The Circle Be Unbroken
-5 I've Tried (Trucker's Lament)

A-1 いかにも「今からスワンプロックが始まります」という幻想的なイントロ、まずこの一発でやられます。そしてギターよりはピアノ主体のオブリガード、間奏。スワンプとはこーいうモノなのでしょう(笑)

-2 お次もピアノのイントロ、教会音楽そのもののロッカバラード、しかしニックスは声がいいなー。女性バックコーラスは間違いなくジェニーグリーン。そーいえばスワンプ御用達シャウターのクラウディアレニアはクレジットされていません。ニックスの奥さんなのに何故だ?

-3 どっかで聴いたことあるなー?と思っていたらやはりトラッドのゴスペルです。もう、こういうのはこの人の大得意な楽曲ですね。

-4 これも得意のロッカバラード。癒やされる感じではないけど、コーラスがもの凄く気持ちいい。

-5 ファニールイスをフィューチャーしたトラッドのインストの小作。

B-1 ファニーのスライドから分厚いコーラス。同じような曲ばかりといえばそれまでですが、これもいい曲です。

-2  以前このアルバムはスタジオの奥行き感が凄い!と和久井さんが言っていたけど、まさにそんな感じのリバーブ感が凄いマイナーな楽曲。

-3  リオンがやりそうなロックンロール。この人にこーいうのは似合わない気がするのですが(汗

-4  カントリー怒定番の「永遠の絆」うちの嫁が参加しているカントリーセッションで嫌というほど聴いてますが、アレンジはかなり原曲とは違ってます。

-5 各面最後は小作で終わります、これもいい曲です。




レーベルです。シェルターオリジナル。 カタログNoはSHE8902。マトは両面ともZ-1です。





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前回の投稿にも書きましたが、この後、ニックスはファニールイス、ジェニーグリーンと組んでアラバマステイトトゥルーパーズという名前の、リオン&ジョーコッカーのマッドドッグスのマネでパッケージショウを行うのですが興行的に失敗(レコ買いましたが良くなくて速攻で売却)。まぁスワンプな人たちは皆、わずかの活動期間しか旬で無くて、そのうち忘れられた存在になっていきます。
ドンニックスは声と楽曲はいいのですが、やはりプロデューサー又はソングライターの方が合っているのかもしれません。

自分的にドンニックスはこれで最終回なのですが、一応サード以降もアルバム出しているのでもしかしたら(メチャ安ければ)買うこともありますが、多分無いでしょう。これにて、スワンプ系はしばし休憩にします。


仕事の方は今週はまさに地獄。今までの社会人生活でこれほど追い込まれたことは2回目くらい、なんとか光が見えてきてますがまだまだわかりません。

改めて、こーいう精神状態の時にロック聴いてて本当に良かった!と思いました。本当の事を書くと、実は今週ほとんどディラン、ビートルズ(ジョンのソロ)スプリングステーンを聴いてました。英語の意味はわからずとも「頑張れ俺!」みたいな気持ちになりました。特にライクアローリングストーン、イマジン、サンダーロードなどを何回も聴いて助けてもらったのです。

こんな経験って皆さんありますよねー。


購入レコ屋  ラジオディズレコード

by naruru-kato | 2019-07-20 18:18 | Don Nix | Comments(6)

Leon Russell その2      And The Shelter People

先週から仕事上のトラブルに巻き込まれ、辛い日々が続いてます。まさに泥沼、悪い方、悪い方に話が進み好転の兆し、きっかけがなかなか出来ない。凄く苦しいのですがなんとかブログだけはやらなければ(というよりこの時間とレコ聴く時間のみ忘れられる)。ということでドロドロも佳境にはいりスワンプの総元締めであるリオンのセカンドです。

題名もそのままリオン&シェルターピープル。まさに気の合う仲間達と作ったアルバムで、リオン史上最高傑作という評価が一般的(売り上げでは次作のカーニーですが)

サングラスのところのスポットが当たり非常にカッコイイ写真となっているジャケ。

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このアルバムは4つの違うバンドで録音されているのです。


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1 The Shelter People  ドンプレストン(G)カールレイドル(B)チャックブラックウェル(D)クラウディアレニア、キースマクドナルド(Vo)他

2 Tulsa Tops ドンプレストン(G)カールレイドル(B)ジェシエドディビス(G)ジムケルトナー(D)

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3 Muscle Shoals Swampers  しらない人ばっか(汗

4 Friends In England クリススタンション(G)ジムプライス(Or)カールレイドル(B)ジムゴードン(D)




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上の写真のメンバーはたぶん1のバンドでしょうね。ボビーキースもサックスでいますね。4のバンドにはクラプトンも参加しているようです。


一般的には1のメンバーでの演奏が一番リオンらしいという事ですが、僕にはどれでも同じにしか聞こえません(汗




まぁどこを切ってもあの泥沼の声しか出てこないんで、当たり前と言えば当たり前か?


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専用のスリーブはシェルター専用の卵のパック、なぜにシェルターが卵のマークなのかイマイチよくわかりません。



曲順です
A面
-1 Stranger In A Strange Land       
-2 Of Thee I Sing               
-3 Its A Hard Rain Gonna Fall         
-4  Crystal Closet Queen
-5  Home Sweet Oklahoma
-6  Alcatraz
B面
-1  The Ballad Of Mad Dogs And Englishman
-2  It Takes A Lot To Laugh,Takes A Train To Cry
-3  She Smile Like A River
-4  Sweet Emily
-5  Beware Of Darkness

A-1 リオンのアルバムらしくピアノのイントロからの序曲的なナンバー。 中間部の語りのように流れるサビは見事、まさにリオンです。

-2 これもリオンの得意のロックンロール。ほとんどライブのノリで録音されたのでは無いだろうか? バックのコーラスがクラウディアらしさ満開。

-3 1作目に続きディランナンバー。この録音が唯一のバンド2です。しかしディランの歌って結構リオンに似合うのではないだろうか?ステージでも定番です。ジェシのスライドが最後にきけます。

-5 これは3のバンド、マッスルショーズ録音です。リオン得意のマイナーコードのロッカバラード。なんとなく南部っぽく仕上がってる(かなー?)

-6 ジェシも自身のソロで取り上げているます。これが結構ギターが分厚い、ここに本当にエリックがいたのだろうか?

B-1 あのジョーコッカーにとっては思い出したくもないツアーをタイトルにしたピアノ弾き語りバラード。ストリングスアレンジはニックデカロ。なんとなく初期のランディーニューマンを思い出す曲です。

-2 なんと、またしてもディランの曲の「悲しみは果てしなく」です。ディランの原曲にけっこう忠実にやっていますが、リオンの声なんで、やはり全然ちがう曲に聞こえる。スライドが原曲にも感じられるブルースフィーリングがありありと出てナイスカバーです。

-3 その後のカントリーカバーのアルバムを思わせるカントリー風な曲。これもマッスルショーズ録音。

-5 最後はジョージの楽曲。この歌をバングラでジョージが歌い、3番をリオンが歌うのですが、その時がリオン初体験。こんな声だったのか?と思いました。アレンジはイントロ部分が16ビート?歌部分が普通のオリジナルバージョンという訳のわからんアレンジになっていて、なぜそうしたのか全くの謎です。


レーベルです。シェルターオリジナル。カタログNoはSW8903  マトは両面共F6


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この後、カーニーでシェルター最高のヒット。さらに続けて3枚組ライブ(まず一気に聴くことが出来る人はいまい  笑)と怒濤の勢いを放つも次第にリオンの人気は下降線をたどるのです。そしてその後シェルターを離れる事によりレーベルは崩壊していきます。

リオンの凄い時はやはりカーニーまでなのでしょうか?


ところで僕も冒頭の理由で最悪の場合少しブログ休憩になるかもしれません。ひとまず来週が一つの山場です(泣)



購入レコ屋    サンオブスリーサウンズ

 



by naruru-kato | 2019-07-13 18:54 | Leon Russell | Comments(12)

Jesse Ed Davis 最終回    Keep Me Comin'  

まさにドロドロの季節。そんな季節にピッタリ(かどうかわかりませんが)なこの男の最後の1枚です。レコ屋のホームページとかで書かれてましたが「昔から非常に探しにくい」となってました。たぶんプレスが少ししか無かったからではないでしょうか?

Keep Me Cominと題されたこのアルバム。直訳するならば「私を招いて」ですが、「次から次にやってくる」という意味もあり、この場合は後者のような気がします。

ストーンズの「メインストリートのならず者」を思わせるジャケですが、バックの写真パネルは卑猥でエロで趣味が悪い。その前に自信満々で立っているジェシエドディビス(以降ジェシエド)。ピンボケの後ろのパネルがもっとはっきり見たい。もっといえばジェシエドがピンボケで後ろのパネルにピントが合っていればなぁー。と思うのは僕だけでしょうか(オイオイ)。

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じっくり目をこらすと、かなりヤバい写真も多数ありそこらが非常に悔しいというか残念なのです。一番ヤバそうなところをピックアップしてみました。どーですピンボケが悔しいでしょう(笑)


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しかし、このデザインのコンセプトは誰なんや?各国で表ジャケでは発売できない国は裏ジャケが表になっているようです。日本ではどーだったのだろう?っーか日本盤あるのかな?


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これがそうです。なんかこの人はレンガの前で写真を撮るのがすきなようですね(セカンドのジャケはこちら

インナーの歌詞カード


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ゲストはボブグラブのベースにジムケルトナーのドラムなどで無難な線でまとめています。なにか本で読みましたがこのアルバムは、ジェシエドの本拠地であるLAの北西のトパンガキャニオンのライブハウスでセッションしている雰囲気を出したかったそうで、インストも結構入っているのです。


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ジェシエドはファーストからここまで立て続けに3枚アルバムを発表しますが(1970~73年にかけて)その後はソロアルバムは全く出さず、1988年にドラッグのオーバードーズで亡くなるまではセッションギタリストとしていろんなところで彼のギターは聴けます(参加アルバムは80枚くらいあるらしい)。

ソロ以前はデラボニに参加、タジ・マハールのギタリスト。以降、有名なところではジョージの「バングラライブ」に参加。ジョンの「心の壁、愛の橋」「ロックンロール」に参加。ジャクソンブラウン、マークベノ、その他多数。プロデューサー&ギターでロジャーティリソン、ジーンクラーク、ジムプルティなどのアルバムを作ったりしてます。一番の有名なソロはやはりジョンの「スタンドバイミー」の間奏のギターですね。

「だれもジェシのようには弾けない」とは有名な誰かが言った言葉ですが、まさにその通り、上手下手を通り越して感情を絞り出すようなスライドギター、どこで聴いてもすぐにジェシとわかる手癖など、まさにエモーショナルなギタリスト&ボーカリストでした。

ちなみにジェシ本人はこのサードアルバムが一番気に入っているとの事です。


曲順です
A面
-1 Big Dipper
-2 She's A Pain
-3 Where Am I Now
-4 National Anthem
-5 Who Pulled The Plug?
B面
-1 Ching,Ching,Ching Boy
-2 Bacon Fat
-3 No Diga Mas
-4 6:00 Bugalu
-5 Keep Me Comin'

A-1 ドロドロロックンロールの始まり、インストです。ボブグラブのベースがブイブイひっぱります、ギターは間違いなくテレキャスターでしょう。

-2 イントロからここでもドロドロ、さらに被さるようにジェシエドのほとんどリオンラッセルのような歌い方。バックコーラス含めまさにスワンプです。

-3 これもエモーショナルな歌、バックのギターもアコ的でどうやって弾いているのか全くわからない。

-5 ほとんどジャムのようなインストを挟みアコベースのカントリーワルツっぽい曲。A面の白眉でしょう。絞り出すような歌声がたまらない。

B-1 けっこうイイ感じの曲です。ストーンズのステッキーフィンガーズに入っていてもおかしくない土臭い曲。

-2 誰かのカバーソング(汗 なんか余興で「せーの」でやった感があります。

-3~4 またインスト。これもライブハウスで即興演奏しているような雰囲気です。

-5 最後にタイトル曲。非常に出来の良い曲です。これも、まさにスワンピー。カッコいい曲で終わります。

レーベルです、今回からエピックに変わりました。KE-32133の番号はオリジナルであると思います。マトはA面1B,B面1Aです。

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実はこのレコードにはインタビュー付きのシングルが当初入っていて(初回限定かどうかは不明)僕が入手下盤にはありませんでした。タダ単に無くなってしまったのかもしれません。完オリでは無いためかなり安い値段で入手したのです、逆に完オリ中古レコ屋でも見たことありますが、そちらの値段は高くて無理でした。
どーせインタビューあっても聴かないし、そのぶん安価なこの盤は自分には都合が良かったのです。



購入レコ屋   ディヴァインレコード





by naruru-kato | 2019-07-06 08:47 | Jesse Ed Davis | Comments(6)

Bobby Whitlock その2    Rock Your Sox Off

ようやく梅雨らしくなってきてムシムシするので、今回はさらに蒸し暑くなるスワンプ系のボビーホイットロックの4枚目のアルバムです。
ボビーの経歴は前回の投稿に簡単にかいてますのでこちらまでどうぞ。

ファーストソロは素晴らしく愛聴盤になっているのですが、セカンドアルバムはドロドロ系がさらに泥沼状態でイマイチ好きになれないのですが、その後サードアルバムでレーベルを変わりサザンロックの代名詞ともいえるキャプリコーンに移籍、多少レイドバックして聞きやすくなってきた4枚目なのです。

しかし、この人はいつまでもドミノスの「レイラ」を引きずっているようでセカンドアルバムの1曲目は、あの「テルザトゥルース」を非常に仰々しいハードロック+スワンプでやっていて(レイラセッションズというボックスで同じようなアレンジの同曲も聴けます)それがもの凄く自分には喧しくて「無理ー」という感じでした。

この4枚目、またしても1曲目に「恋は悲しきもの」をやっていてレコ屋で聴かせてもらうまでは「たぶん無理かなー」感があったのですが、思いのほか気持ちよかったので買ってしまったのです。

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最初このジャケを見たときは「使用済みのアレ」かと思いました(アレとはアレです、それ以上の詮索はやめてください)。しかしタイトルにSoxとある。そーか靴下か、驚かせやがって(汗)しかしこの幾何学的なイラストはやはり意味がわからないです。

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ちなみにこのタイトルのRock Your Sox Offを調べたところ、「誰かがとても凄い事をする」というようなスラングでした。まぁ本人曰く、凄いアルバムということなんでしょうか?


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その割にボビーの靴下を洗う写真、よくわかんないですわ。

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プロデュースはキャプリコーン御用達ポールホーンズビー、バックはほとんど知りませんが間違いなくキャプリコーンのスタジオミュージシャンであろう。ゲストでオールマンからチャクリーベル。そしてスライドであのレスデューディックなどです、ちなみにサードアルバムではデッキーベッツも参加してます。

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スワンプ度満載の曲は相変わらず熱く、熱唱のボビーですがスローな曲は、流石元ゴスペルシンガー。聴かせます。本当にこの人歌が上手いです。しかし、トムジョーンズとかそっち系の人の歌にも聞こえる時もある。なんとなくですけど(笑)



曲順です
A面
-1 Why Dose Love Get To Be So Sad
-2 If You Only Knew Me
-3 Sweet Mother's Fan
-4 The Second Time Around
B面
-1 Brand New Song
-2 Bottom Of The Bottle
-3 Long Long Time
-4 Make It Through The Night

A-1 デレク&ドミノスのレイラでも代表曲といえるこの曲を始めに持ってきてます。作者はクラプトンとボビーなんで勿論問題ないのですが。レイラではそれほど感じなかったサビのメジャーセブンス系のコード感がここでは本当に気持ちいいです。ギターもクラプトンほどでは無いですがそこそこ弾きまくりしてます。もしかしたらこの曲はほとんどボビーが作ったのかも?

-2 スライドがいかにもサザンロックっぽい作品。以前のダンヒルレコード時代ではこーいう曲は無かったです。

-3 カリプソ風、またはレゲエ風な曲。リラックスして聴けますが彼の声ではすこし場違いなアレンジかも。

-4 やはりこーいうスローな熱唱系バラードでボビーの真骨頂が見られます、レスとチャックが客演。この1曲聴くだけでもこのアルバムの価値はある。と断言します。

B-1~2 この2曲は以前のスワンプ度満載、すこし疲れます(爆)。オールマンよりレイナード好きな人にはイイかも。

-3 渋いイントロからほぼA-4と同じような唄い回し。この人のパターンはほぼ同じです。まぁ多少はサビを変えてる程度です。ギターのオブリガードが後期オールマンっぽいところが笑える。

-4 チャックの美しいピアノから最後は渾身のバラード、ボビーは必ず各面の最後にはこんな感じのバラードをいれますね。たぶんレイラでの「庭の木」で癖がついたのでしょう(笑)




レーベルです。

キャプリコーンの有名なGoatレーベル、カタログNoはCP-0168 マトは両面ともA、STRRINGの刻印あるので録音は素晴らしくイイです。


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ところで、ボビーはこの頃からメイコンに移住し、この後いろんなバンドで失敗し失速して行ってしまうのですが、このアルバムから24年後に突然5作目のソロを発表します。なんとそこでもこの「恋は悲しきもの」を再演(再再演)して、さらに「ベルボトムブルース」もやっているのです。(未聴ですが)。たぶん今でも現役らしくてステージではこの辺りの曲やっているのでしょうな。ちなみに今はナッシュビルに居るらしい。


レイラではクラプトンと数曲クレジットされているので多分莫大な印税が入って居るだろうから悠々自適なのでしょうね。羨ましい限り。



梅雨時はドロドロ系をもう少し続けようか、と思ってます。



購入レコ屋  SORC







by naruru-kato | 2019-06-28 21:38 | Bobby Whitlock | Comments(12)

Crosby& Nash   その3   Wind On The Water

クロスビー&ナッシュのセカンドアルバム、カテゴリーのくくりは「CSN&Y関係」にしてしまいました。ヤングとスティルスは単独のカテゴリーにしているのにそれはないぜ!とお怒りの人も居るかも知れませんが、やはりこの二人はソロでは少し弱い、二人で一人という気持ちがあり、CSN&YもC&Nも同じでいいやろーという暴挙ではありますが、あくまで僕個人的な判断です。クロスビーとナッシュが好きでたまらん。というファンの皆さんごめんなさい。

今回取り上げる前に、ふっと思ったのですが、60年台から活躍しているロック系のメジャーバンド、ユニットで全員が死んでいない、しかもひとまず現役。というバンドはCSN&Y以外は無いのではなかろうか?しかも、つかず離れず。時たま全員集合。ロック界の歴史の中でも希有な存在のバンドです。

その中でもこの二人はやはりソロアーティストとしては少し個性が弱い?、のかスティルス、ヤングにくらべ地味です。そして一番のポイントは二人ともリードボーカリストでは無いことです。あくまでコーラスボーカルで威力を発揮するタイプ。(クロスビーのソロは結構好きですけどね)

あと、不思議なのはCSN&Yからの発展型として、クロスビー&スティルスとか、ナッシュ&ヤングとか、CN&Yとかが作品として無いこと(笑)。これだけ長い活動歴なのであっても良さそうだけどねー。(スティルスヤングバンドは良かったよなー。一瞬で終わったけど 汗・・・)。

CSN&Yのライブ発売後、二人はジャクソンブラウンのファーストにコーラスで参加、その1年後初めてクロスビー&ナッシュというユニットでアルバムを発表。そしてまたCSN&Yとして再度集まり大規模なスタジアムツアーを1974年に敢行。スタジオに入りアルバムを録音するもまたしてもエゴのぶつかり合いで決裂。その後75年にABCと契約しこの傑作アルバムを発表するのです。


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日本盤はごく普通の印刷でしたがABCオリジナルはピカピカのコーティングジャケ。いかにもわだかまりの原因を作る二人がいなくてリラックスしている感じのフォト。タイトルもアーティスト名も入っていません(まぁ写真見ればわかるけど)

しかし、こーやってまじまじとこのジャケ見ると二人ともそれほど今と変わっていないですよね、クロスビーの体型以外(笑)。

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裏ジャケはクロスビーがバーズ時代から愛用しているのではないか?と思われるグレッチがカッコいいですね。

このアルバムは参加ミュージシャンが凄くよくて(自分好み)、ギターにダニークーチ、デビットリンドレー、ジェームステイラーもアコで参加。ベースはリースカラー、ティムドラモンド、ドラムスはラスカンケル、レボンヘルムも1曲叩いてます。ピアノにクレッグダーギ、そしてキャロルキングも。ほぼJT、キャロルキングのアルバムと同じセクションのメンバーで鉄壁といえます。

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不思議なのがドラムス、Russell Kunkelと Russ Kunkelという二つの表記があること(笑)。まぁこれも毎回おなじみのどーでもいい事です。

歌詞カードのインナーバックの裏側。

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二人で寄り添って瞳を閉じてもらってもねー。男同士だし、あまり気持ちのいいショットではないです。

この傑作を聴くと、CSN&Yのハーモニーの基本はやはりこの二人なのだろう、ということが再確認出来ます。しかもバックは完璧なのでアンサンブルは申し分ない。曲によってはクーチがニールヤング風のアレンジ見せたりしていて二人では足りないところをカバーしていて安心して聴いていられるのです。もう一つ言わせてもらえば実は僕はかなりクロスビー好きで、たぶんニールと同じくらい彼の声は好きなのです。

曲順です
A面
-1 Carry Me
-2 Mama Lion
-3 Bittersweet
-4 Take Me A Money And Run
-5 Naked In The Rain
-6 Love Walk Out
B面
-1 Low Down Payment
-2 Cowboy Of Dream
-3 Homeward Though The Haze
-4 Fieldworker
-5 To The Last Whale A Crtical Mass
-6 Wind On The Water


A-1ジェームステイラーのアルバムか?と思わせるアコのイントロからクロスビーの声が、これまた気持ちイイ。しかし気持ちの良さとは裏腹、安楽死をテーマにした重い内容です。クロスビーの母親の事を歌っています。

-2 ママライオンといえば、おっぱい丸出しの衝撃的なジャケで有名なロックバンドしか思い出せない(爆)クーチのギターが粘っこくてイイです。ボーカルはナッシュ。

-3 クロスビーの不思議な浮遊感がある曲。かなり好きですこーいうの! クロスビーってまさにこんな感じです。

-4 イントロがサザンマンかっ?ほぼ同じリフです。バックでクーチがそれなりのギターを弾きますが、いかんせんナッシュの声にこのアレンジはないわ。

-5 これもまたクロスビー独特のジャジィーな感覚。この感覚は本当に彼独特です。 

-6 ここまでは1曲ごとに見事にかわりばんこでリードボーカルが変わるのですが、この曲はツインボーカル。CSN&Yのデシャブに入っていても良い、と思うナンバー。ここでもクーチ大活躍ギターもニール的(笑)

B-1 Bメロのコード感が凄く不思議、サビのメロディーも凄く変わってます。

-2 ニールの事を歌ったいかにもナッシュらしい歌。カントリー風ワルツ。

-3 このアルバムで一番クロスビーらしさが出たナンバー。自分的には白眉のナンバーです。ここでピアノにキャロルキングが参加!もちろんハーモニーも、都会的。

-4 ドラムスにレボンヘルム。前編にリンドレーのスライドが悲しく鳴ります。

-5 アカペラナンバー、というかウーハモ、アーハモの繰り返し。「何なのこの曲」と娘がまた言ってる(笑)

-6 最後は捕鯨に反対するタイトル曲です。これは二人で歌い上げアルバムは幕を閉じます。

基本的に自分の曲は自分で歌うという姿勢で、行ってみれば二人のソロが合体したアルバムともいえます(それを言ったら元も子もないだろう)

レーベルです。

 ABCのオリジナル。カタログNoはABCD-9002。マトはA面18! B面5です。(マト18ということはかなり売れたということでしょうね)

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この後、さらにサードアルバムを出し、CS&Nでまた発表し、そのうちCSN&Yでアメリカンドリーム、さらにはその後もう一枚。その後はもう訳がわからん状況でいろいろ出て、冒頭に書いた、誰も死んでいないバンドは未だに活発に動いてます。

しかし前回の来日公演の写真を見ましたが、風船のようになってしまったスティルスと、クロスビーは結構心配です。(どんな終わりかたや)



購入レコ屋 グレイテストヒッツ

by naruru-kato | 2019-06-22 16:56 | CSN&Y 関係 | Comments(10)

Judee Sill 最終回     Heart Food

先日、お気に入りのジョギングコースに紫陽花が咲いていました。天皇陛下が来られた道沿いです。今までは植えてもなかったのに、さすが陛下が来ると言うことで税金を導入して植え込んだのでしょう。アスファルトも新たにやり替えたり(まぁいいんですけど)

ということで、紫陽花をイメージするアーティストは誰だろうか?と自答自問した結果まず女性SSW(当たり前だろう)。花言葉はいろいろあるようですが、良い意味はありませんでした。ということで派手な女性でないこと、そこでジュディーシルとバーバラキースが思い浮かんだのですが、わずかな接戦の末シルになりました。
(ちなみに接戦の詳しい内容について、どーなんだ?とうコメントは受け付けておりません。・・・爆)

記念すべきアサイラムからの第1号配信アーティストであり、セカンドアルバムはアサイラムでは14番目の発売になる極めて異例の出世(笑)。ちなみにこの早期アサイラムからデビューした新人(シル、ジャクソン、JD、トムウェイツ、ネッドドヒニー、スティーブファーガソン、ロッドテイラー)でセカンドも白レーベルなのはシルだけです。ジャクソンのセカンド「フォーエブリマン」は品番からすると白レーベルの可能性が高いのですが、見たことが無い。レコ屋も無いと言ってました未確認ですが。

まぁこれもどーでもいいことですけど。

ずーと探していて(ファーストよりに難関アイテムらしい)オークションでは諭吉1.5~2枚クラス。店頭で見たことも無かったのですが、新栄の行きつけレコ屋に話したら「ありますよー」と言うことで隠し棚の奥から出して貰い「ジャケが良くないのですが、いくらなら買います?」という質問に舐めてるとしかいえない値段を提示!した結果。困った顔した店長は「じゃ+消費税はください」と半ば略奪してきたのです。



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ツルツルのピカピカ光るジャケ(僕のはリングウェアがありジャケはVGですが)。黒いようで実は濃紺、ジェフベックの使ったレスポールのオックスブラッドに近い色。(非常にわかりにくい説明)
真ん中にシルの写真、周りにタイトルが入るだけの単純なデザインですが結構印象に残るジャケです。

この作品はデビットゲフィンが全く宣伝しなかったらしく(シルがゲフィンのホモであることをバラしてしまいゲフィンが激怒したため)全く売れなかったそうですが、内容は前作同様に素晴らしいのです。

裏ジャケはタダ単に黒いだけと曲順だけなので割愛。

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ゲイトフォールドの内ジャケ。ここではシルがオーケストラのタクトを降ってます。自分でオーケストラのアレンジしてるのでしょうか?。こんなSSWはそうそう居ません。前回の投稿でもシルは天才であった、と書きましたがこのアルバムも由緒にその一角が現れています。


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この写真好きなんですよねー。目をつぶってタクト降る写真。なんとなくシルの音楽が現れているような気がします。右ページの下にはいろいろなクレジットがあります。スペシャルサンクスにはGod(キリスト)です。


歌詞カードです。シルの手書きなのだろうか?。しかしもの凄い言葉の数。

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こんな歌詞が多い女性SSWはジョニミッチェルくらいだろうか?宗教的な言葉がちりばめられているのでしょうか?


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この録音に参加したメンバー、知らない人が多いですが、クリスエスリッジ、ジムゴードンらが入っています。


売れなかったこのアルバムを最後にアサイラムから切られたシルは、その後独自でサードアルバムの録音をしますが日の目をみず、さらにまたヘロインに手を出し、交通事故で脊髄も損傷しボロボロになって行き、完全に消息不明となってしまうのです。そして1979年11月に死亡。検死の結果は自殺です。

このアルバムは前回にも増して管弦楽が多用されていますが、曲の感じはほとんど変わらず、シル独自の世界観のなかでアルバムは進んでいきます。他の人に取り上げられるような曲は無いのですが、一気に全曲聴けてしまう素晴らしい完成度があります。

曲順です
A面
-1 There's A Rugged Road
-2 The Kiss
-3 The Pearl
-4 Down Where The Valleys Low
-5 The Vigilante
B面
-1 Soldier Of The Heart
-2 The Phoenix
-3 When The Bridegroom Comes
-4 The Donor
※ Load Have Mercy

A-1 ファーストの「ジーザスワズクロスメーカー」のようなキャッチーな曲です。オープニングに相応しい爽やかなカントリー風の曲。

-2 シルの全作品の中でも極めて重要であると思われる美しい曲。バックのピアノの旋律が同じフレーズの繰り返しのようで、どんどん引き込まれます。

-3 一転して弾き語りで唄われる、これも美しい。

-4 サビから唄われるタイプの曲です。コーラスは一人多重録音。4度、5度という普通の音階ですね。

-5 珍しくペダルスチールが使われてます、ファーストでも同じような曲がありました、全体的にA面は前作の延長線という感じです。

B-1 ピアノのイントロから始まるポップ曲。バンド形式で録音されているのが特徴。ドラムはジムゴードンかな?ちゃんと中間部のギターソロなんかも入っていて少し安心して聴ける(笑)

-2 これぞシルの楽曲、と呼べるような美しい旋律。9度くらいの高音コーラスも見事。

-3 ジャクソンブラウンが作りそうな曲。バックは自分で弾くピアノの音のみ。感動以外なにもありません。

-4 最後は9分を超える賛美歌のような歌です。幻想的なコーラスがずーと続く長いイントロ。何度も歌詞に出てくる「Kyrie Eleison キリエ エレイソン」という言葉は宗教的な言葉で「主よ、あわれみたまえ」という祈りの言葉。仏教では「何妙法蓮華経」「南無阿弥陀仏」みたいなもんなのかな?間違いなくこのアルバムの白眉というか、クライマックスです。最後にピアノが不用心に突然入り、突然曲が終わります。

※ 全曲が終わった後、かなり間を置いてインストが入るのです、まるでビートルズのアビーロードのB面、ハーマジェスティーと同じ感覚です。ジャケ、レーベルには未クレジットですが、歌詞カードにだけこの小作品の名前があります。

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レーベルです。アサイラムの白レーベル、カタログNoはSD5063,マトは両面共アサイラム独特のAAです。


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シルが生前発表したアルバムはデビュー盤とこのセカンドのみです。幻のサードアルバムは死後何年も経ってCDで発売されるのです(残念ながら未聴、探しています)
ということでジュディーシルのアナログレコードはこの2枚でおしまいです。ということでシルの記事は今回で完結しました。

ふと、シルがもう少し長生きしていたらどんな風になっていったのか考えます。ゴスペル、教会音楽、宗教的なものが益々進んでオンリーワンのアーティストになっていたかもな。

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購入レコ屋   ディヴァインレコード

参考文献    アサイラムレコードとその時代

by naruru-kato | 2019-06-14 22:06 | Judee Sill | Comments(10)

Bob Dylanその6    Blonde On Blonde

また一人、ロック界の巨星が逝ってしまいました。Drジョンこと、マルコム・レベナック。昨日のトップニュースで見ました、心臓発作ということです、残念です。
本来ならDrの記事にしたいのですがゲストで参加しているレコは沢山あるのですが、Dr本人のレコード持って無くて、謹んでお悔やみ申しあげます。

東海地方は昨日梅雨入り、梅雨=雨=「雨の日の女」→ ブロンドオンブロンドということでこの歴史的名盤を紹介します。そんな簡単な理由でこのロックの金字塔を紹介するな!とのコメントが来そうですが、なにぶん発想が貧弱なもんで(汗)

ロック界の2枚組で最初の金字塔、フォークロックの完成形、など形容されるこのアルバムですが、僕の考えは前々作の「ブリンギングイットオールバックホーム」、前作の「追憶のハイウェイ61」とで3枚(実際には4枚)セットでロックの金字塔、と思ってます。少しメチァな発想ですけど。(あえていうならハイウェイ61が一番良く聴く)発表は1966年5月。全米9位まで上がり、ローリングストーン誌のオールタイムベストでは9位になってる、泣く子も黙る名盤です。

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手ぶれしたジェリー・シャッツバーグの写真を採用した有名なジャケ。ジェリーは当時ヴォーグ誌などで活躍していたフォトグラファーで当時モデルをしていたディランの妻サラがディランに紹介したのです。
当初このボケてる写真はドラッグのイメージを狙ったものであろう。と思われてましたが、実は真実は撮影当日現場はもの凄く寒くて。ジェリーは震えながら写真を撮っていてこの手ぶれの写真が出来たのですがディランが気に入り採用されたのです。


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縦にすると全身が映ります。なんか体に比べてやたら顔がやたらでかい(笑)


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それと、あまりに有名は話なんでサラっと行きますが、内ジャケは当初イタリアの有名な女優カルディナーレ嬢が無断で使われますがクレームが来てその後差し替えられます。(本来ならこんなに大きく載せるなら許可取るでしょうが?、逆に無許可とはいえディランのアルバムに自分の写真が使われたなら大喜びしても良さそうだけど)


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上、オリジナル(写真差し替え前)下、日本盤(US、UK盤も差し替え後はコレと同じ写真)。

日本盤(今はもうない)と比べてみました。このように内ジャケが違うのです。US盤は発売2年ほどでジャケの変更になるので、この初期型ジャケはかなり流通しているはずですが、でもやはり相場は高い。諭吉は必死ですが僕は一葉一枚ちょい。で手に入れることが出来ました!まぁどっちも持っていてもレコ棚のレコが増えるだけで困るので日本盤は友人にあげました。(表のジャケが違うなら話は別ですが、内側なんでねーまぁいいか)。


ブリンギングでフォークロックの幕開けを高らかに宣言し、ライクアローリングストーンで大ヒットを飛ばし、ハイウェイ61でエレクトリックな宣言をし、たぶんこの1年でどんどん曲が出来たのだと思います。そしてついに2枚組に。まさにこの頃のディランは創作意欲の塊、しかも名曲ばかり。この3作品の中でその後ディランズスタンダードとなる曲は25曲ほどもあるのです。

前作でアルクーパー、マイクブルームフィールド達をモノにしたディランは、その後ザ・ホークス(後のザ・バンド)とも出会い、この作品ではプロデューサーも代わりナッシュビルで録音されたのです(当初はNYでしたが上手くいかなくてプロデューサーの提案で赴く)。

全14曲の中には当時あり得なかった片面1曲のみ(その後でもプログレ、デッド、オールマンくらいしかないよな)しかも言葉の羅列のような曲。この頃のディランは最後に長尺の曲を持ってくるのがブームだったようですが、まさに言葉が次から次えと沸いてきたのでしょう。

曲順です。
A面
-1 Rainy Day Women#12&35 
-2 Pledging My Time
-3 Visions Of Johanna
-4 One Of Us Must Know (Sooner Or Later)
B面
-1 I Want You
-2 Sutuk Inside Of Mobil With The Memphis Blues Again
-3 Leopard-Skin Pill-Box Hat
-4 Just Like A Woman
C面
-1 Most Likey You Go Way & I'll GO Home
-2 Temporary Like Achilles
-3 Absolutely Sweet Marie
-4 4th Time Around
-5 Obviously 5 Believes
D面
1 Sad Eyed Lady Of The Lowlands

今回はいろいろ調べること無く、前回のビートルズ同様、自分の思ったことだけ書きます。間違ってる事もあるかも知れないのでそのときはビシバシご指摘ください。(曲について、特にいろいろ調べたりしませんので)各曲ごとに感想を書くと長くなるので気になる曲だけ手短に行きます。

A-1 マーチングバンドのようなアレンジで笑いながら(ふざけながら)唄うディラン、このアルバムが実は前2作より苦手なのは全てこの曲のせいです。それにくらべボブフェストの時のトムペティーの演奏は最高にかっこよかったよなー。ところで#12&35というのは何の意味なんだろう?

-4 この曲のみNYのセッションです、バックはクーパー&ホークスか?オルガンの音がガースっぽい?。ライクアローリングストーンと同じようなアレンジですが、やはりこの曲も断然カッコイイ。ディランの歌い方も大きなうねりとなって押し寄せてくる。自分的にはライク~よりも好き!

B-1 ディランの究極のラブソング。イントロのギターリフが曲の全てに入ってくる。サビの美しさも素晴らしい。最後のハープが又いい味出してる。

-2 この曲は大好きですが、やはりハードレインの時のライブが格好いいよなー。なんか吉田拓郎の歌で似たようなのがあったような気がする(笑)

-3 イントロのリードギターはディラン本人らしい。本当だとすればこの頃からどーでもイイリード弾いていたのか(爆)あとのギターはロビーでしょう。これもボブフェストでのジョンクーガーがかっこよかった。

-4 やはり、この曲はバングラでのジョージ&リオンとのワンマイクでの演奏(映像)が全てですね。それとボブフェストでのリッチーヘブンスの素晴らしいステージも思い出します、関係無いけど(汗。
以前弾き語りしていた時、この曲に自分の詩をつけて唄っていました。

C-1 初めてこの曲聴いたのはザバンドとのライブ「偉大なる復活」での1曲目でです、その演奏にぶったまげました。その後このスタジオ録音を聴いたので、どーも印象が悪いのですが、今あのライブを改めて聴くと声は荒れてるしそんなに良くないのですが、なにぶん初めてのディランのライブだったので印象は濃いのです(その後沢山ライブ出てしまった為なおさら)。

-3 もうこの曲はボブフェストでのジョージのあのダサい衣装で唄う姿しかイメージが無い。なぜジョージは「If Not For You」を選ばなかったのか凄く疑問が残りました。なぜこの曲だったのだろう? ドラムの打ち方が少し変わってるなー。

-4 珍しいアルペジオによる演奏。けっこうイケてます。

-5 完全なるブルースです。なんか途中のリフがオールマンの「You Dont Love Me」みたいなんだけど(というかオールマンがマネしてる)。と思っていたらレココレにも同じ事が書いてあった(笑)。ギターはロビー。

D-1 サラに向けた曲、ワルツで唄われる長尺の11分。こーいった歌ばかりの長い曲ってやはりディランが最初なのでしょうかね?その後はヴァンモリソン、ジョニミッチェル、ジャニスイアンなどが思い浮かびますが、ディランの歌は穏やかに表情豊かに歌われます、長さなど忘れる程一気に聴けてしまうのです。


なんか、他の人のカバーがどうのこうの。というような感想になってしまいましたが、思ったこと書いただけなのでご勘弁を。


レーベルです。コロンビア360ステレオ2アイ。ファーストプレスはカタログNoの下にNON BREAKABLEという文字が入っています。(丈夫な、壊れない SPに比べてという意味のようです)

カタログNoはC2S-841マトはA面から順に2A,3A,2D,2Gです。


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蛇足ですがちなみにNON BREAKABLEのマークです。盤はザバーズのMrタンブリンマンのオリジナルMONO。ようやく手に入ったのです!


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歴史的名盤が、このようなとぼけた(又はどーでもいい)記事になってしまいました。ロック界の超有名盤にいろいろ難しい事書く気が起きないのです。そして冒頭に書いたようにフォークロック期の黄金の3枚を今回全部聴いてみて、やはり自分は「ハイウェイ61」が一番好きかもなー。という気持ちは変わり無かったです。

ところで、昨日ディランの1975年のライブ。あのローリングサンダーレビューのなんと完全版?がリリースされました。なんとCD14枚組!それにしては安いと思う15.000円。(豪華写真、資料などもあるので実質は1枚1000円以下!)原価盤も出ているようです。

僕としては以前発売されたブートレッグシリーズで十分なのですが、なんかきりが無いというか。どこまでお金使わせる気なんだ!という気持ちでいます。たぶん買わないだろうな。CDに興味無くなってしまったし(汗


購入レコ屋  ヤフオクの個人出品者

参考文献   レココレ2016年1号   レココレ増刊ボブディランディスクガイド






by naruru-kato | 2019-06-08 07:17 | Bob Dylan | Comments(20)

Gram Parsons その1  The Flying Burrito Brothers/Burrito Deluxe

今までの、ザバーズ、イーグルス、リンダ、バッファロースプリングフィールド、CSN&Y系のカントリーロックバンド系を数多く取り上げ、凄く好きです。とまで書いていたくせに、カントリーロックのマストアイコンである今回のグラムパーソンズ(以下GP)を何故取り上げないのだ?というコメントが来た。訳では無いのですが。いつかは取り上げる予定で、ずーとやらなかったのでようやく重い腰を上げました(笑)。ちなみにもう一つのアイコン「ポコ」については取り上げません。今まで何枚もレコ、CD持っていましたがどーしてものめり込めないんで(多分ボーカルが自分の趣味じゃない。)

ザ・フライングブリトーブラザーズ(以下FBB)のセカンドアルバムのブリトーデラックスです。ちなみにGPのソロ、他も同じカテゴリーで行きます。まぁ特に問題ないかと思いますので。


超簡単にGPの説明。元来カントリー好きなフロリダ生まれのGPは1966年にカントリーとロックの融合を試みたインターナショナルサブマリンバンドという長ったらしいバンド名のグループでマイナーレーベルからデビューするも全く不発で解散。その後キーボードとしてザバーズに加入、あの名盤「ロデオの恋人」を発売します。

最初は不評だったのですがその後このアルバムがカントリーロックの幕開けと認識されますが、しかしすぐにバーズを脱退。クリスヒルマンを道連れにしてこのFBBを結成。ファーストの「The Golden Palace of Sin」を発売しこのセカンドのブリトーデラックスを出しますが、この時点でバンドから脱退。その後ソロとなり2枚の素晴らしいアルバムを出すもドラッグのオーバードーズで死亡、わずか26歳の若さでした。カントリーロックのマストアイコン、始祖とも呼ばれています。

ちなみに、ファーストはCDで持ってますが、アナログ探し中です(汗)オリジなかなか出てこないですけどね。

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「空飛ぶブリトー兄弟」という変な名前を持つこのバンド、ブリトーとはケイジャン料理に出てくるナンのようなパン。このジャケではそれにハンドバック風の装飾をした写真が使われています。ブリトーはなんとなくウルトラQに出てくる宇宙生命体「バルンガ」のような感じです(古っー)。

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裏ジャケ、後列左からマイククラーク、GP、バニーリドン(その後イーグルス)手前左からスヌーキーピート、クリスヒルマン。この時点で元バーズが3人。この後すぐGPが辞めてしまうのですが、ギターのバーニーもイーグルスに入るため、このメンバーは最初で最後ですが、バンド史上最強のメンバーであるといえます。


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他にゲストでリオンラッセルがピアノで一部参加しています。


このアルバムのハイライト又は買う意義はストーンズの「ワイルドホース」がストーンズ発表前に出ている事につきます。
この頃GPはキースと非常に親密になり、お互いに影響しあったのです。ファーストでカントリーロックの完成形を作りさらにこのアルバムで先に進んだわけです。


曲順です
A面
-1 Lazy Days
-2 Image Of Me
-3 High Fashion Queen
-4 If You Gotta Go
-5 Man In The Fog
-6 Farther Along
B面
-1 Older Guys
-2 Cody Cody
-3 God Own Singer
-4 Down In The Churchyard
-5 Wild Houses

A-1 快適なカントリーロック、幕開けに相応しいご機嫌な曲です。レドンのエレキ、ピートのペダルのツインリード。

-2 カントリー風バラード、GPのボーカルがいい味出してる。この後のソロ路線につながってる。

-3 カントリーロックというのはこんな感じか?という見本のような曲。

-4 ディランの曲です。原曲をさらにスピードUpしてコピーしています。ディランバージョンはシングル「ラモーナに」のB面で発売されるもすぐに回収された曰く付きのナンバー。ブートレッグシリーズにて再発表されてます。結構ご機嫌。

-6 ザバーズの最終アルバムの題名と同じで、ザバーズも録音しています。クラレンスホワイトの曲でそれをカバーしています。時系列で行くと、バーズでの発表は1年後なのでクラレンスが以前に作った曲であると思います。

B-1  この曲、カントリーロックのお手本のような完成度の高い曲です。バーニーも曲作りに参加していて初期のイーグルスが見えてくる。

-2 なんとなくビートルズがカントリーやっているような楽曲。楽しくなってきてしまう。 

-3 バーニーの単独作。これも後のイーグルスっぽい。

-5 このアルバム買う意義はこれが入っているから(笑)。ストーンズがGPにあげたのであろうが、感慨深いものがあります。まぁバージョンはストーンズの方が好きですけど(汗)。GPに取ってはこれは勲章ですね、GPトリビュートでキースがこの歌を歌っていますが涙無しには見れません、間奏のリオンのピアノの美しいことといったら無いです。
アルバム全体からは浮いているような感じはしますが、でもやはり素晴らしい曲です。


レーベルです。A&Mのオリジナルのブラウンレーベル。カタログNoはSP-4285 マトは両面共1です。
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一般的にFBBはGPが抜けた後のリックロバーツがボーカルを取るサードアルバムが最高傑作とされています。自分は持っていませんので機会があれば購入したいと思っています。

購入レコ屋 SORC


本文と全く関係無いですが、本日地元の植樹祭に天皇皇后両陛下が来られました。そっそく朝から沿道で2時間並んでお姿を拝見出来ました。雅子様見たとき涙でました。


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by naruru-kato | 2019-06-02 09:15 | Gram Parsons | Comments(14)

The Beach Boys その2    Surfin' Safari

5月25日土曜日、名古屋近郊のうちの地域も気温はすでに35度超え。もう夏やないですか(凄)こんなに暑くては先週先送りしたピアノ弾きのSSW系シンガーどころではないです。もうビーチボーイズです!

ということで今週も差し替え、先のアーティストは梅雨くらいになるのではないでしょうか(汗)

前回ビーチボーイズのサーファーガール投稿をした時、ファースト、セカンドは買う気がないです!とキッパリ宣言しましたが、オリジナルのモノ盤が英世2枚半で売っていれば買いますって!
ということで結局、これとセカンドもオリジナルのモノでゲットして、わずか1年以内でサーフズアップまで(ほとんどオリジ)揃えてしまいました(笑) ビーチボーイズの場合ビートルズやストーンズ、ディランに比べてオリジナルがかなり安いので結構簡単でしたわ。

この年代のデビュー盤にしてはかなり垢抜けた印象のジャケ。


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このジャケ大好きです。なんか映画「ビッグウェンズデェー」を思い出します。みんなで波の高さなんかを見ているシーンですが実際にサーフィンしたのはデニスウィルソンだけ、というのは有名な話です。

ボンネットにいるのがデビットマークス、屋根にマイクラブ、運転手はデニス、荷台にブライアンとカールです。

しかし、ふとよくよく見れば先のサードアルバムのサーファーガールと同じ服装、しかもサーフボードも同じ。デビューアルバムのフォトセッションでの写真をサードでも使っていることは明白。このデビューアルバムはそこそこ売れたので次回作は別のフォトセッションにして欲しかったです(セカンドに至っては表はタダのサーフィンの写真だし)

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裏ジャケはバンドの紹介文と、セッション写真。特にコメントも無いです。
強いて言えばマイクラブはすでに髪の毛が薄い、ブライアンのクルーズカット(というのか?)が結構笑える、カールはすでにデブ、ということぐらいでしょうか(爆)

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インスト主体のサーフミュージックにボーカル、コーラスを入れて1961年の夏にシングルデビュー。11月にこのアルバムが発売。わずか12時間で録音を終え全米32位の中ヒットを記録。
このアルバムからカリフォルニアのポップ的なロックがスタートするのです。新人のデビューにしてはまぁまぁのスタートですね。それまでのアメリカのコーラス系グループとは明らかに違うサウンド、サーフィン、ホットロッド、女の子をイメージした曲作り。と戦略は当たりアメリカを代表する(あくまで健全だけど、実際は違う)グループになっていきます。
曲順です
A面
-1 Surfin' Safari
-2 Country Fair
-3 The Little Indians
-4 Chug-A-Lug
-5 Little Miss America
-6 409
B面
-1 Surfin
-2 Heads You Win-Tails I Lose
-3 Summertime Blues
-4 Cuckoo Clock
-5 Moon Dance
-6 The Shift

A-1 ビーチボーイズの代表曲でもあり、鼻に掛かったボーカルスタイルの幕開けです(爆)。ギターソロももろサーフィンミュージック。
この声が聴けるか否かでビーチボーイズが聴けるかどうかに掛かります。

-2 ほとんどオープニングと同じような曲。すでに見事なコーラスワークが聴けます。

-3 一応ブライアンのオリジナル曲ですが、アメリカ民謡で「10人のインディアン~ 」っていう歌あったよなー。これもシングルカットされています。

-4 ここまでがひとまずマイクラブのボーカル。ここまでで無理。となる人はもうビーチボーイズ聴けません

-5 デニスのボーカル、なんか50年台のアメリカポップス歌手のような声。

-6 ホットロッド曲、409とは車の名前(あだ名)。しかし、サーフィンタイプの曲ホットロッドの曲では何が違うのだろう?結局歌詞が違うだけなんだろうな(汗)

B-1  この曲がマイナーレーベルでのデビューシングルです。それでも全米75位に入ります、かなり変なコーラスです。

-2 しかし、マイクラブが唄うと全て同じ曲に聞こえてしまう(笑)ここではサビを少しイメージ変えてますが、でもやはり同じような。

-3 エディコクランのカバー。一般的にはザ・フーでの演奏があまりに有名ですが、ビーチボーイズもやっていたとは知らなかった。結構いいですね。

-5 インスト+コーラス+叫び声のような効果音。で出来ている変な曲。としか言い様がない。

全体の印象は?例えばビートルズのデビューアルバムのような凄みは全く無くて、この路線のままいったらセカンドくらいで終わってるバンドだったような気もしますが、ところがサードアルバムからブライアンのプロデュース、才能の開花で一流アーティストになっていくのです。


レーベルです。キャピトルレインボーのオリジナル。カタログNoはT-1808(疑似ステレオの場合はTS品番になります)マトはA4,B3です。

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このアルバムがレコ屋に出たとき実はステレオ盤も入荷していて、お店の店長にモノとステレオどっちがいいですかね?(モノがワンコイン高かった)と野暮な質問して「そんなんモノに決まってますよ」と言われモノ買ったのですが、ビーチボーイズの疑似ステレオってもの凄く聞きにくいのが多くて(特にトゥディとか)。やっぱこの年代の録音はモノに限ります(ビートルズしかり)はやくモノ針買わなければ(汗
(ちなみに真のビーチボーイズファンは両方とも買わなければならないようです。笑・・・)


購入レコ屋 グレイテストヒッツ


by naruru-kato | 2019-05-25 14:39 | The Beach Boys | Comments(14)

Boz Scaggs その2    Moments

本当は、ウエストコーストの有名ではあるがマイナーでもある(どっちやねん?)SSW系ピアノ弾きの投稿にしようと思っていたのですが、ボズがせっかく来日している(もう帰っちゃったかな?)ので急遽差し替えです。

ところで、ボズは今回も名古屋に来てくれましたが、自分は行っていません。行く気もなかったのですがそれには深い訳があります。

今から30年近く前のボズのコンサートに行って不愉快な気分で帰ってきたからです。それはコンサートの終盤に起こりました。
ボズがあの、「We're All Alone」を歌った時に前に居たカップルが突然抱き合ったのです、そしてキスまでしているではありませんか!
その時一人で見に行った僕は「お前らなにやってんねん」という怒りを覚え、悔しさにワナワナと震えたのです。
(怒るとなぜか関西弁になります)

それ以来二度とボズのライブには行くまい、と。 (ボズ、全然関係ないやん。と思いの方、確かにそーなんですが、あの曲を作った事が罪作り、と無茶ぶりで思ってしまって)。  

まぁそんな事知るか?というような戯言ですが、とにかくそれ以来コンサートにはいってません(笑)。

あの有名な坂道ジャケのアトランタからのメジャーデビュー盤の次にコロンビアに移籍してバックバンドを固めて再出発?したこのアルバム。

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なんか雲と太陽の上部とボズの下部が合成っぽいのだけど(汗)。一応ファーストが売れなかったので再起を図りたい感がありありと出てます。(しかしファーストはその後名盤として再発などされてます、ディアンがギターだし)


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同じようなジャケですが、裏はバックバンドの人たちと映ってます、ちなみに次のサードは表ジャケでもバックバンド全員で写真を撮り、バンド感を出しています。

バックバンドのメンバーは知らない人ばかりですが(汗)、ゲストでのちのドゥービーで活躍するジョンマクフィーがスライドで、コーラスはリタクーリッジです。プロデューサーはグリンジョーンズ。1STはメンフェスのマッスルショーズ録音でしたが、今回は地元のサンフランシスコ録音、ただしミックスはロンドンのアイランドステジオで行ってます(たぶんグリンジョンズがイギリスに居たのだろう)


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今週はほとんどボズ聞いてますが、ソウル、ブルース、カントリーなどスワンプ度も高いアトランタ盤からわずか1年後のセカンドでは、かなり都会的に洗練せれた音作りになっています。コロンビアがそうさせたのか?ボズの心境が変わったのか不明ですが、のちのAOR路線の前夜という感じです。このアルバムを出して3~4年後にはボズを頂点とするAORの嵐が来ますが、ボズはその前の71年頃からすでにそーいう路線で音作りしていたのです。つまり時代がボズに追い付かなかったのでしょう。(1971年頃は弾き語り系のSSW全盛でしたから)

という事でボズが自分の音楽としてのブルーアイドソウルを発展させていった完成形がシルクディグリーズなのであり、それが当たったということでしょう。

そーいうことで、以前の投稿にも書きましたがAORで一番「今更感」を食らったのはボズだったのかもしれません。(まぁお金持ちになったんでイイと思いますけど)そしてミドルマン以降お金の心配が無くなったので、本来自分の好きなソウル路線に戻ったりブルースに戻ったり、ジャズもやったりしてるのではないでしょうか?。


曲順です
A面
-1 We Were Always Sweethearts
-2 Downright Women
-3 Painted Bell
-4 Alone.Alone
-5 Nere You
B面
-1 I Well Forever Sing (The Blues)
-2 Moments
-3 Hollywood Blues
-4 We Been Away
-5 Can I Make It Last (Or Will It Just Be Over)

A-1 ホーンのイントロ、ギターのコードカッティング、ベースライン。どれを取っても素晴らしいオープニング。ボズのボーカルもノリノリ。間奏のフルート?も凄い。

-2 ピアノのイントロ、オブリガードが素晴らしい、AORの先駆け的な曲。ファーストでは全く見れなかった洗練された音です。

-3 いきなりのストリングス、ソウルバラード風。この美しいの流れがSlow Dancer~We'er All Aloneにつながっていくのだろうか?かなりの素晴らしい作品です。

-4 これはカントリー風、スチールギターはジョンマクフィーでしょう。-5 リタのコーラスが効いてます、ピアノ、オルガンが主体の曲です。

B-1 洗練されたA面とは逆にブルージーなブルースっぽいナンバーで幕開け。ブルースやるボズはAORで好きになった人にはどう写るのだろうか? メンフェスっぽいアレンジでもあり最高ですね。

-2 タイトル曲。これもAORっぽい味付けがなされたバラード。中間部のリタのコーラスが都会的です。

-3 今度はまたカントリーロック風、ただしホーンセクションも加わりサザンソウル風でもある。しかしギターソロはもろカントリー、面白い曲です。

-5 最後は珍しいインスト。ジャケのイメージっぽい。


はっきり言ってこのアルバムかなりイイです、ただしヒットはしませんでした。日本でもシルクディグリーズでブレイクした頃に初めて発売されたと思います。AORに移る前のまだスルース、カントリー、ソウルも含んだ少し大人のロックが聴けます。


レーベルです、コロンビアの多分セカンドプレス以降かな? 初回はKC規格だと思います。 カタログNoBL30454、マトは両面共1です。


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今回の来日でのセットリストは新曲のブルースが多かったですが、シルクディグリーズからは7曲もやっています。そして、やっぱあの曲もやってます。でも観客層はかなり高いとレポートにありましたので僕が昔目撃したようなことは無いとは思いますが、もしあったとしたら(初老のカップルとか)、それはそれで怖い物見たさで興味がわきます(どーいう終わり方してんねん!)


購入レコ屋   ナカシマレコード




by naruru-kato | 2019-05-17 17:03 | Boz Scaggs | Comments(6)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。ジャケットもいろいろと楽しめるので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシング、市民マラソンが大好きでいろんな大会に出ています。


by naruru
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