アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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Steelydanその3 Pretzel Logic

本来であればセカンドアルバムの「エクスタシー」を先に取り上げるのが順番でしょうが、朝から頑張ってこのセカンドの摩訶不思議なイラストのジャケを見て聴いていたのですが「あかん、なにも書くことが思いつかない」状況に陥りました。

そこで急遽この有名なサードアルバムである「Pretzel Logic」を取り上げることに(汗)

一般的に我が国で一番最初にスティーリーダンというバンドが認知されたアルバムであるといえます。邦題は「さわやか革命」へんてこりんな邦題ベスト5に入れたい的を得てないタイトルでしたね。

原題の Pretzel Logicとは?またしても翻訳サイトで調べるも予想通り「さわやか革命」と出てくるので(ほんとに使えんなWeblio)別々に調べると Pretzel は有名な焼き菓子です。

ちなみにラテン語では「腕組みしている小枝」という意味で、例のお菓子がそのような形だからそのままプリッツェルになったと想像できる。Logicとは「倫理」「論法」などの意味。二つの言葉を一つにすると、うーわからん(汗。

スティーリーダン独特の言葉遊びか?これがなんで「さわやか革命」になったか?それは知りません。

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真冬に公園らしきところでプリッツェル焼きながら売るおっさんの写真は非常に秀逸ですね。このバンドのジャケはいい意味でも悪い意味でも、もの凄くインパクトが強くて。勿論このPretzel Logicはいい意味です。作品の中でBest2です(勿論1位はエイジャであることは言うまでも無い)

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ところで、この写真の屋台の看板が気になります。右上のHot Pretzles 15¢は問題ないとして、左下のHot以下の看板の文字は後から写真に加工したものではないだろうか?看板の古さに比べ文字が新しすぎるし、あまりにも不自然すぎます。

まぁどーでもいい事かもしれませんが(汗

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全体はこんな感じ。なかなか雰囲気のあるモノクロームのジャケですわ。

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ゲイトフォールドの内ジャケです、メンバーの写真。

何度もこの写真見てましたが今朝初めて気づいたのが、後ろにウルトラQに出てくるヒドラとそっくりな鳥のモニュメント。いやー全然気づきませんでした。(それがどーしたんだ!というオチですが)
しかし、バクスターの下のデニーダイアスって絶対にギタリストに見えません、悪役レスラーとしか言い様がない(笑)


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確か伊豆のシャボテン公園にもあると思うけど。


クレジットにはメンバーの名前は無く、代わりにゲストミュージシャンの名前が沢山載っています。この頃日本では「リキの電話番号」が大ヒットし(勿論僕もこのシングルで初めて知った)このバンドをドゥービー、イーグルスにつぐウエストコーストの担い手として売り出したのですが、この頃すでにバンドとしての形態はなくなっていて、音楽ラボのようなバンドであった事はずいぶん後になってわかるのです。まぁ時の担当者がウエストコースト=さわやか。というイメージであったんでしょうね。

ゲストはジェフポーカロ、デビットペイチのその後TOTO組の他にジムゴードン、レギュラーのチャックレイニー、その他大勢です。

前作に比べるとかなり曲もすっきりし印象深い曲も多く、3作目まででは一番聞きやすい内容です。ただし誰が何を演奏しているかはほとんどわかりません。




曲順です
A面
-1 Rikki Don't Lose That Number
-2 Night By Night
-3 Any major Dude Will
-4 Barrytown
-5 East St Louis Toodle-OO

B面
-1 Parkers Band
-2 Through With Buzz
-3 Pretzel Logic
-4 With A Gun
-5 Charlie Freak
-6 Monkey In Your Soul

A-1 ジャズピアニストの曲を引用したイントロからフェイゲンのあの声が。かなりヒットしたなんばーです。ここでのギターソロはバクスターであることはわかっています。いかにも彼らしいジャズ的なソロです。この後のスティーリーダンの楽曲のすべての基本があるように思います。

-2 ホーンアレンジもカッコいい曲。サビのかっこいいこと、バックのコードカッティングもかっこいい。

-3 珍しアコのイントロ、でもその後はいつものスティーリーダン。時たま後ろで聞こえるギターは間違いなくストラトキャスター、ということはここでのギターは?

-4 セカンドシングルにしてもいいような見事な流れるようなメロディー。A面の白眉です。わかりやすいメロディーはかえって異質に聞こえる(笑)

-5 中世風、メキシコ風?よくわからないインストです。不思議な感じ、まぁスティーリーダンっぽいといえばそうだが。

B-1 カッコいいイントロのロックンロール。ここではドラムが大活躍、このドラムはジムゴードンかな?

-2 これも珍しいピアノのイントロから始まる曲、ストリングスも入り少しシンフォニック。ただサビがイマイチかな。

-3 セカンドシングルになった曲ですが全米57位と振るわなかった曲です。しかしいかにもフェイゲンの曲という感じで悪くないです。セカンドバースからギターとの掛け合いがあります。

まぁ後はどうと言うことのない曲です、全体にA面はキャッチーで親しみやすい曲が多く、B面は少し弱い印象です。
A面だけ繰り返し聞いてしまいます(汗


レーベルです。
ABCのブラックレーベルのオリジナル、カタログNoはABCD-808 マトは両面ともA-2です

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この後2作ほど、また訳がわからないジャケになりますが、このアルバムでジェフバクスターもバンドを離れ、ますますオリジナルメンバーが減っていきスタジオミュージシャンを沢山起用してライブも行わなくなっていくのですが完成度はさらに増していきます。


購入レコ屋    ナカシマレコード 

参考文献     レコードコレクターズ1993年6月号


by naruru-kato | 2019-01-19 13:42 | Steelydan | Comments(10)

Doobie Brothers その4 What Were Once Vices Are Now Habits

ドゥービーの4作目、What Were Once Vices Are Now Habitsです。最高全米No4位まで駆け上がりバンド初の全米5位以内に入り大ヒットしたのです。

邦題は「ドゥービー天国」最高ですね。
ちなみにタイトルのWhat Were~を翻訳サイトで検索すると、なんと「ドゥービー天国」と出てきました。笑えます。

実のところどーいう意味かというと「悪さして遊んでいるうちに本当にハマってしまった」というスラングだそうで、まさにハッパの事を言っているのでしょうか?(バンド名は簡単に言うとマリファナブラザーズということは誰でも知っている事実)

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ステージ裏から撮したショット、まさにディープパープルライブインジャパンのジャケを完璧にパクっているようですが、「パープルよりも俺っちの方が断然盛り上がっているもんねー、スモークも使ってるし客も総立ちだし」ってなところでしょうか?しかしパープルの方は日本公演だし(まだいきなり総立ちなんてありえん時代)ジャケの比較するには時代考証、場所考証も考えんとなー。

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裏ジャケは肩組んでのご挨拶風景、いつの時代からかわかりませんがこーやってバンドが並んで挨拶するのはこの時代からくらいでしょうか?パープルの連中がこれやったら怖いだろうなー。イアンギランとリッチーは絶対両端やろーなー、とつまらん妄想してしまいます。

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写真そして付属のポスター、これまた、これでもかこれでもか?のイケイケステージ写真満載のロード風景のショットばかり。なかなかこのポスター完備のオリジナル盤が見つからなくて、当初再発Wマーク入りを持っていましたがこの盤が手に入り譲渡しました。


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この頃ビッグアーティストは自家用ジットでツアーしている写真が多いのですが(ZEP、パープルなど)ドゥービーライナーと書かれた自家用プロペラ機(YS-11か?)というのが超ビッグではない、ただのビッグ。というところが笑えますなー。


ここからは完全に僕の持論です。

この大ヒットアルバムですが、前作で完全にブレイクしたバンドはツアーにつぐツアーでその合間に録音したのです。が、この時点でトムジョンストンは曲(ヒットする)が作れなくなっていたのではないだろうか?その証拠にトムの歌っている曲が当初2曲シングルカットされるも中ヒットにとどまっています。僕のイメージではコードカッティングで押し倒し、ハイトーンのコーラスが持ち味のドゥービー独特のイケイケ風味がなく、少しアレンジしているもそれほど効果が上がっていない曲が多いように感じられるのです。

しかしシングルB面のパットシモンズが歌う「ブラックウォーター」がなんと大ヒットし、再度シングルA面で再発したところ全米1位を獲得するのです、その勢いもあってアルバムは売れに売れたのです。

しかしこのままでは尻すぼみになっていく危機感があり、トムは次のアルバムでジェフバクスターを正式メンバーにしてアンサンブルを強くし乗り切ろうと考えたのではないだろうか?ちなみにドラムのマイケルホザックも途中でリタイアしキースヌードセンに交代。

しかしその後トムは体調を崩しツアーにでれなくなりバンドはマイケルマクドナルドを迎え次第にソウル風になり初期とは全く別のグループになりながらもさらにヒットを飛ばしていくのです。

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曲順はアルバムクレジットの印刷と実際は順番が違っているのですが、最初期の盤ではこの表記のクレジットであったかもしれません。調査不足ですので今後調べます。


曲順です。
A面
-1 Song For See You Through
-2 Spirit
-3 Pursuit To 53ST
-4 Black Water
-5 Eys Of The Silver
-6 Road Angel
B面
-1 You Just Cant Stop
-2 Tell Me What You Want
-3 Down In The Track
-4 Another Park Another Sunday
-5 Daughters Of The Sea
-6 Flying Cloud

A-1 乾いた感じのイントロからホーンが入ります、今までのドゥービーの感じとは違います。サビの転調感覚も今までに無い感じ。トムの感性も素晴らしいのです。僕がプロデューサーならこれをシングルA面にしたかも(ブラックウォーターのB面で発売)

-2 イントロのカントリーウェスタンな感じがこれまた今までのトムの感じと違う。ソウル、R&B、カントリーとトムの懐の広さよ!

-3 今までのコードカッティング全開。ですが曲としては弱いかなー。

-4 大ヒットした誰でも知ってるナンバー。今までもパットの楽曲は非常にいい物があったが、ここで才能一気に開花か?

-5 このアルバムからのセカンドシングル、ここでもホーンを導入、歌に入ってからのコードカッティングはもろにリッスントゥザミュージックそのまんまです(笑)全米52位と振るわず。

-6 これもドゥービー節全開です、ただしイケイケ感覚だけでなくBメロ、サビと工夫の跡もみられます。

B-1 後のスタンピードで見せたファンク&ソウル風な楽曲です。

-2 アコのクリシェのイントロが素晴らしパットの楽曲。このアルバムで個人的ベストテイク!

-4 トムもこーいう感じの曲のが無理して無くて好きなんだよなー

-5 次作のミュージックマンと同様のナンバーですがパット作。こーいうのも素晴らしいのです。

-6 アコの小作で本編は終わります。


レーベルです。

ワーナーWマーク無しのオリジナル。カタログW2750 マトはExport-1となってます。ということは最初から輸出用ということですね。


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この後、さらにソウル R&B色を進めたスタンピードに発展します(一般的に最高傑作)、しかし最初に書いたとおりトムがリタイア。

バンドの方向性はガラッと変わります。僕が思うにトムとしてはこれで良かったのかもしれません。その後復帰してオリジナルメンバーでやりだせるイイ休憩期間が生まれたのですから。

ただし、トムとしてはこの頃がいっぱいいっぱいだったのではないだろうか?その証拠に復帰後のサイクルから以降は全くパッとしない曲しかなくなってしまったのですからね(くどいようですが、あくまで自分の主観)

まぁ復帰後のコンサートは一応行きましたけどねー(笑)



購入レコ屋  SORC










by naruru-kato | 2019-01-13 11:57 | Doobie Brothers | Comments(8)

Neil Young その5   On The Beach

年の瀬です。今回が今年最後のアルバム紹介、毎年最後はこの御大ニールヤングです。なぜ毎年最後はこの人なのかというと、昨年僕が決めたからです(汗)。今回はアフターザゴールドラッシュ、ハーベストの超名盤の影に隠れながら実はかなりの名盤と自分で思っているOn The Beach(邦題、「渚にて」誰でも考えつく題ですがいい感じです)。

浜辺で靴を脱ぎ海を見つめながら何を想う?若き日のニール。分かれた彼女の事を想うか?死んでしまった仲間の事を想うか?それとも、タダ単にボッーとしているだけか(笑)

60年台前半と思われるフィンがついたキャデラックが砂浜にめり込んでます。

そしてパラソル、折りたたみチェアーが同じデザインで統一されています。砂に埋まっている新聞は時の大統領のニクソンに辞任を迫る内容らしいです。なにか重大なメッセージでも込められているのでしょうか?


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裏ジャケはこんな感じです。パームツリーが何故か桶の中に。やはりなにかメッセージが込められているジャケです。


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さらにそしてスリーブの中もパラソルと同じ花柄が印刷されています、日本盤も同じ仕様でしたが、再発盤については調査不足で不明です。なにかとこの盤は中古レコ屋で見かけないのです、前2作の名盤はかなりの確率で中古屋で出会うのですけどね(まぁ売れたのでプレスも多いしねー)


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専用インナースリーブは砂浜に落ちてる感を出しています。


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ここではクレジットが、基本的にはクレージーホースの面々がリズム隊を務めてますがあとのゲストはというと。
スライドギター、ベンキース。ザバンドからレボンヘルム、リックダンコが参加。ほとんどのリードギターはニール自身で弾いています。

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このアルバムに参加しているラスティーカーショウというフィドラーの解説、または賛辞でしょうか、まぁ相変わらずわかりません。


1974年発表のこのアルバムは、1972年のハーベストのあとのスタジオ新作になるわけですが、その2年間に「Journey Through The Past」というニールが作ったB級映画のサントラ(ほとんどニールの代表曲で出来ていますが、ライブ、別バージョンなどそれなりに楽しめます)。「Time Faeds Away」という全曲未発表のライブを出し、レコード会社を怒らせた次に、盟友であるクレージーホースのダニーホイットンのレクエイムとして(ドラッグのオーバードーズの為死亡)「Tonight The Night」を録音するも見送れたあとに録音したものです。

内容はTonight The Nightの暗さを多少は引きづっていますが、十分聞ける曲が多く特にB面は一気に聞けてしまう内容で、僕の愛聴盤になっているのです。音数も最少人数で録音されていて、非常にリラックスしながら暗い曲も聴けるのです。

ちなみにニールのアルバムベスト3を選べといわれると難しいですがベスト5ならこのアルバムは間違いなく選択肢です。

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曲順です
A面
-1 Walk Ont
-2 See The Sky About To Rain
-3 Revolution Blues
-4 For The Turnstiles
-5 Vampire Blues

B面
-1 On The Beach
-2 Motion Picture
-3 Ambulances Blues

A-1 録音が先の前作Tonight The Nightの重苦しさをひとまず吹き飛ばすかのような快適なロックンロールナンバー。

-2 ここでドラムスにレボン登場。ニールヤングの作品のど真ん中、という感じのカントリー風ナンバー。

-3 サザンマン、カウガールインサイトの流れをそのまま受け継ぐブルースナンバー。ここでもレボンのドラムス、そしてリックダンコがフレットレスベースで登場。ダンコのベースはもうすぐにわかります。サイドギターにはクロスビーの名前も!この手の曲は永遠と続くような感じでいつも「もう勘弁してくれー」となるのですが、今回のこの曲は4分で終わるので助かります<

-4 ニールのバンジョーとベンキースのドブロだけで演奏されるカントリー風のブルース。ニールの裏と表の中間声が爆発(爆

-5 ニールにしては珍しいブルース色しか感じられない曲。

B-1 タイトル曲です。暗いイントロからスタートするのは後の名曲「Cortez The Kller」の序曲のようです。というかこの曲の再挑戦でCortez The Kellerが出来たのではないだろうか?それほどに似通っています、誌の内容は全く違うと想いますが、宇宙的な広がりがある壮大な曲です。ピアノにグラハムナッシュ。ニールのギターソロはもの凄く簡単ですがもの凄く印象的。

-2 アコのイントロです、そして語りかけるように珍しく低い字声で歌い上げる曲です。

-3 最後はこれもアコのイントロです、前の曲と同じような感じですがこれはハーベスト、アフターザゴールドラッシュのアコ的な曲の流れがここにはあります。演奏時間も9分弱。一気にだれることなく聞けます。

本当にB面の流れは素晴らしいの一言。ニールのB面最高傑作といっても過言ではありません(笑)


レーベルです。

リプリーズのオリジナルのタン、カタログNoはR-2180 マトはA面B面とも1Cです。


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この後未発表になっていたTonight The Nightを発売します。本人曰くこのあたりの作品はカスのような物だ。ということらしいですが、どーしてどーして、このOn The Beachにはハーベスト直系の素晴らしさがあると思います、一般的にこの作品の評価がイマイチなのが残念なのです。

※ 今回の記事で今年のレコード記事はおしまいです、が年内にもう2回投稿する予定です。二~三日後に「自分のなんちゃってオーディオシステム、および考え方」大晦日前になぜか閲覧数が毎年最も多い(笑)「今年の収穫」を開催予定です。



購入レコ屋   ナカシマレコード

by naruru-kato | 2018-12-22 20:07 | Neil Young | Comments(6)

Eagles その4   One Of These Night

UKアーティストが続いたので、久し振りにこちらに戻ってきました(笑)。やはりアメリカンロックの方が何かと文章が作りやすいんです。
イーグルスの4作目、このアルバムで初めてアルバム全米No1に輝く大ヒットアルバムです。以前よりロック寄りに変わってきて、カントリーロックの名ギタリストでもあるオリジナルメンバーのバーニーが脱退するのです。

ファーストから最後の(ひとまず)Long Runまでのイーグルスの歴史においてどこかで線引きするとすれば、やはりこのアルバムからでしょう。前作On The BordeyまではLAのカントリーロックバンドというイメージがやはり強いですが、このアルバムから前作でメンバーになったドンフェルダーの影が強くなり、カントリーロックバンドというイメージから離れてロックバンドというイメージになっていると思います。これでLAからアメリカを代表するロックバンドに代わりさらに世界的なロックバンドになっていくのですね。


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イーグルスの鷲と同じくほぼトレードマークにもなっているインディアンの飾り物風で飾られたテクスチャー、でさらにバッファロー部分がエンボス加工されて浮き出ている有名なデザインのジャケ。いくらイーグルスといってもバンドのイメージはこのバッファローですな。

昔このTシャツ持っていたんだけどねー。破れたからという理由で捨てられました(涙)

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さらに、EAGLESというあまり見かけない字体のバンドロゴ。このエンボスジャケは日本盤も同じです。このエンボス加工は再発などでも同じだと思う。再発でよくある印刷だけのペラペラジャケは見たことないので、そーいう手抜きジャケは存在しないのかも?




裏側の写真はあの有名な写真家ノーマンシーフです。


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あのノーマンシーフを使いながら裏面でしか使わないイーグルスの大物ぶりよ!(普通はシーフ使うなら表ジャケだろう)

一応メンバー紹介。左からランディーマイズナー、バーニーレドン、グレンフライ、ドンフェルダー(以下フェルダー)、ドンヘンリー(以下ヘンリー)。なぜ胸にバラを挿しているのかは知りません(汗)

専用スリーブです。


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自分的には断然こちらのショットを裏ジャケにして欲しかった。グレンの前に出ている手がバーニーだと思うのですが、良くある「心霊写真の肩に掛かる手」みたいで怖くてこのアルバムの雰囲気に合ってます。


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クレジットです、前作のOn The Borderでもヘンテコな自体で読みにくいこと極まりなかったのですが、今回は曲目だけ変な自体であとは普通のゴシックっぽいので普通に読めます。

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レコードはジャクソンブラウンのファーストと同じく上から入れる形状、これも横から入れる物は見たことないです。


今回注目したいのは前作までお約束のJDサウザー、ジャクソン達の名前は全く見受けられません。まぁ皆さんビッグになってきたので忙しかったのでしょうな。

全体の構成はボーカルがほぼ民主的に全員でソロを取っています。ヘンリーが3曲、グレンが1曲、ヘンリー&グレン1曲、ランディー2曲、フェルダーが1曲、バーニーが1曲、あと1曲がインストです。

タイトルは日本では「呪われた夜」ですが直訳するとそんな感じは全くないのですが、この邦題は完璧に定着しています。ナイス邦題です。曲中にディーモン、クレイジーナイトとかの歌詞が出てくるからでしょうか?

冒頭にも書きましたが、このアルバムでロック色が強くなりLAの刹那さも歌に込められ、さらにヘンリー&グレンに虐められ、商業主義になっていくバンドに嫌気になった(想像)バーニーが脱退してしまうのです。この後のアルバムではカントリーロック的な曲は無くなっていくかな。


曲順です
A面
-1 One Of These Night
-2 Too Many Hands
-3 Hollywood Waltz
-4 Journey Of The Sorcerer
B面
-1 Lyin' Eyes
-2 Take It To The Limit
-3 Visions
-4 After The Thrill Gone
-5 I Wish You Peace

A-1 ランディーのウネるベースラインのイントロから一発ジャーンと来るところが最高。ファンク、R&B、さらにはディスコっぽいリズムの表題曲。ヘンリーのビターボイス以外考えられない暗い(笑)ボーカル。通常のCDでは全く聞き取れないハイファットのチッチッチという音がアナログだとはっきり聞き取れます。中間部のフェルダーのいきなりチョーキングから入るギターソロ。普通はいきなりチョーキングからはあまり聴いたこと無いのですが、やはりこの男の独自性なのであろうか?このギターソロが僕は好きで好きで、アメリカンロック史上もっともカッコいいギターソロと思っています。

-2 ランディーのいきなりのハイトーンボイス。これはランディー&ヘンリーの楽曲ですが、そしてここでもフェルダーが大活躍、特に後半のフェルダー&グレンの掛け合いギターバトルは興奮物、次作あのホテカリでのフェルダー&ジョーのギターバトルの前触れでしょうか?

-3 バーニーのペダルスチールが少しだけカントリーロックな雰囲気を出しています。こーいう曲調でのヘンリー&グレンはイイですなー
ただし、本来の作者はバーニーであり、ヘンリーがボーカルを無理矢理奪ったとWikkに出てました。

-4 バーニーの楽曲、インストです。フィドル、ストリングスが入ります、しかし、僕はこの曲がイマイチかな。

B-1 唯一グレンが単独ボーカルです、優しく歌い上げイーグルスマナーを守った曲ではありますが、歌詞の内容は夫婦の不倫関係を歌ったものなのです。

-2 全米No1になり大ヒットしたナンバー、ランディーといえばこの曲です。「もう一度やり直そう」と歌い上げる後半の部分は感動的です。後年のライブでも挿入されていますが、そこでのランディーのハイトーンボイスは驚異的でもあります。

-3 フェルダーのナンバーかなりのロックンロール、これも次作の「駆け足の人生」の布石なのかな?

-4 デスペラードを想い起こさせる感動的なヘンリーの歌が素晴らしい。リアルタイムで聴いたとき「デスペラード」を超えた!と大騒ぎした曲ですが、今聴くとそこまでではないです(笑)

-5 最後、一人抵抗するようにバーニーがホットになった体を癒やすように歌われるナンバー、バンドに対する捨て台詞的な歌と感じるのは僕だけでしょうか?「もう俺はここに居場所ないわ」という感じです。

レーベルです。
アサイラムオリジナル。7E-1039  マトはなんとA-19 B-18 さすが大ヒットしたアルバムです。


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この盤にはなんとカッティングエンジニアが遊んだと想われるメッセージが送り溝の彫られています。
A面 DON'T WORRY    B面 NOTHING WILL BE OK!と書いてあります。誰に対して書いているのだろう?



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この後バンドはあのホテルカリフォルニアを発表し超巨大バンドになっていくのですが、これにはたまらず今度はランディーも脱退終焉に向かって走り出します。

実はイーグルス大好きと今まで書いてきてますが、この「呪われた夜」が僕に取って完璧なリアルタイムな作品で思い入れも非常に大きいのです。もう一回書きますがあの官能的なギターソロは何回聴いてもまったく飽きないのです。次はもっとも書きたくない「ホテルカルフォルニア」なんですが(決して嫌いな訳ではなく、誰もが語っているとおもうので)それやらないとイーグルスの旅が終わりに向かわないんでねー。そのうち書きます(汗)


購入レコ屋

サンオブスリーサウンズ





by naruru-kato | 2018-12-15 15:42 | Eagles | Comments(4)

Facesその2    Long Player

今週の名古屋はポールマッカートニーウィーク。木曜日に名古屋初公演をドームで開催しました。

僕はというと心の底では行きたかったのですが、なにせチケが高くて買えなくて「ポールは昔大阪で1回見たから2回もいいわ」と友人達に強気の発言をしていましたが、なんと言ってもビートルズの一人が我が家から片道10kmのところで演奏してしかも名古屋弁で「次は新曲だがや」なんてMCしたと思うと、へそくり駆使してレコ売ってでもお金作って行くべきだったかなー。なんて思っています(笑)



前振りが長くなりました。ということで今回はポール、またはビートルズにしようかな?とも思いましたが、それはまたの機会に、今回選んだフェイシズのこのセカンドはポールのあの有名な曲をカバー(しかも熱唱)しているので少しはポール来日記念にも触れる文章を書くことができたのです(爆)



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このUS盤、UK盤とはまったくジャケは別物。UKは昔のSP盤のジャケをまねてバックスキンのような厚紙のジャケに両縁を糸で抜いてけてあるのです。デザインも全く違っています。セカンドプレスでは髪質が少し落ち、サードプレスでは縫い付けもなくなってしまうのです。


自分が実際このUKオリジを中古市場で見たことは一度もありません。ヤフオクでもないです。レコ屋の主人に聞いたところ「まず出てこないだろうな、出ても3~4万はする」との恐ろしい回答。やっぱUS盤でいいですということに。




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これが本来のUK仕様の写真です。


昔CD紙ジャケシリーズで持っていたのですがLP購入資金を作るため売却してしまいました。この時期ロッドのファーストソロ、セカンドのガソリンアレイもUKとUSでは全く別のジャケでしかもUKでは非常に味のある素晴らしいジャケなのですがUSでは、もう情けなくなるくらいひどいデザインにされてしまって、このLong Playerもご多分に漏れず同じ運命のジャケなのです。


ただこの盤はUSオリジなのでテクスチァー加工されてレーベル面も穴が開いて中のレーベルが見れるのですが、サードあたりでは穴もなくなりジャケもツルツルになってしまうのです。




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裏面はこんな感じ、とくにコメントすることもないです。

さて音の方ですが、ファーストよりかなりこなれてきてます、そりゃ実際はロッドのソロでもほぼこのメンバーで録音していますので時系列的にはこのアルバムはフェイシズでは4枚目相当になるのです。


故にファーストでは散漫な印象があるのですがこのセカンドではまとまりが出てきて、ロッドのトラッド指向、ロニーのカントリーテイストもあり、しかもライブ音源が2曲もあり楽しめるアルバムとなっています。


曲順です。

A面
-1 Bad'N' Ruin
-2 Tell Everyone
-3 Sweet Lady Mary
-4 Richmond
-5 Maybe Im Amazing

B面
-1 Had Me A Real Good Time
-2 On The Beach
-3 I Feel So Good
-4 Jerusalem

A-1 今後のフェイシズの音楽性の行き先がはっきりとわかるオープニング。ウッディーのギターもいかしてます

-2 ロニー作ですがロッドのしみじみとしたボーカルが楽しめるスローバラード。ここでもロッドの歌とユニゾンでウッディーのギターがたまらないです。つい2年前までジェフベックとブルースロックやっていたロッドの進歩が窺えます。ロニーがファーストソロでこの曲を取り上げてます

-3 これもロッドのフォーキーな感じが出た優秀な作品、この後のマギーメイの伏線のような素晴らしい曲です。これも同じようにウッディーがユニゾンでギターを弾いてます。スライドもいい感じ。

-4 ここでロニー登場、いかにもカントリー好きな人だけあって雰囲気は抜群です。

-5 なんと、ポールのこの代表曲をしかもファーストバースはロニー、続いてロッドの歌で熱く歌い上げます。ロッドの歌い出しでは鳥肌が立ちます。まさに歴史的名演といえます。ちなみに今回の日本公演でポールはやってます。

A面はすべて最高ですが、やはりこの曲が白眉。

B-1 酔いどれバンドの雰囲気抜群のロックンロール、途中から一転して曲調が変わりさらにホンキートンク風味が加わります。面白い曲です。

-2 ニールヤングのアルバムと同じタイトルの曲(笑)少し散漫な印象かな。ボーカルはウッディーっぽい。

-3 ここでもライブ音源。ビッグビルブルーンジーのカバー、フェイシズの本領発揮的な熱い演奏です、イアンのピアノも大活躍です。

-4 最後はインスト。ウッディーのアコのスライドをフューチャーしたナンバー。エルサレムです、やはりこの曲は「聖地エルサレム」のELPの演奏を思い出してしまう(笑)

アルバム全体の印象はA面が良すぎてB面は少し劣るかなーというイメージですが、両面とものライブが最高にイカしてる事は間違いないです。



レーベルです。USオリジのグリーンワーナーカタログNoはWS1892マトはA面1-A B面1-Eです。





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この後ロッドのマギーメイの大ヒットの相乗効果でこのアルバムも売れ出すのです。そして次は最高傑作「馬の耳に念仏」(あえて日本語表記)を出すフェイシズですがロッド一人の人気に変わりだしバンドのバランスは崩れて行きます。




今回改めて聞きましたがやはりこのアルバムも特にA面は本当に素晴らしい出来だと思いました。


購入レコ屋  ディヴァインレコード

参考文献   レコードコレクター 2010年7号









by naruru-kato | 2018-11-10 08:29 | Faces | Comments(6)

Barbara Keith その1     Barbara Keith(2nd)

この人も中古レコ市場の女性SSW部門ではかなりのマストアイテムであり、高価な金額で流通しているアーティストです。
(自分的にギリ買える金額、ただしカード分割払い。  笑  )

東海岸の出身でディランも出ていた「Cafe Wha ?」でも弾き語りで歌っていたようです。そのうちジョンホール、NDⅡスマートらとフォーク&サイケ風のカンガルーに参加しアルバムでは2曲ほど歌っています。

出会いは、行きつけのレコ屋SORCさんのNew Arrivalコーナーの餌箱の一番手前に!(こーいう時って本当にウヮーとなります)
予算的には一葉と少しで厳しかったのですが、ここはクレジットカード使えますので3回払いという荒技で購入。

ソロデビューはヴァーブフォークウェイズから出ていて(入手済み)これが1972年に出たセカンドなのですが、非常に紛らわしいことにファースト、セカンドともにアルバムタイトルは「Barbara Keith」なのです(笑)ちなみに、ふっと(最近多い)思ったのですが、Keithというのは名前の場合とでも名字とで双方あるのですね。自分的にはキースといえばリチャーズに決まっているのですけど(汗)話がそれましたがその紛らわしいセカンドアルバムのカバーです。

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これが、非常に惜しい、というかコンセプトはいいんです。花のバックにカメオブローチ風のバーバラの顔写真。しかし予算がなかったのか盤はノーマルの普通のジャケ。これがカメオ風のところが浮き出る加工、または凹んでてそこをフェルト仕様にして顔を印刷すれば(ドンニックスのセカンドのように)かなり秀逸なデザインになったのではないだろうか? 残念だな(笑)

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そーいえば、ロッドスチュワートのスマイラーもこのジャケをパクっているのではなかろうか?

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あまり意味ないけど比べて見ました(笑)さらにどーでもいいけどUK盤はUSより一回り大きいことを実感。

肝心の音はというと、ファーストはNY録音でウッドストックの連中が参加しフォーキーな仕上がりになっていますが、このアルバムは西海岸に出向き、当時のウエストコースト系ミュージシャンで脇を固めています。


写真裏面はこのように歌詞とクレジットが細かく書かれているのです。


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ギターにダニークーチ、ローウェルジョージ、スヌーキーピート、その他。ベースはほぼリーランドスカラー、ピアノはクレッグダーギ、スプーナーオールダム、そしてドラムスに至ってはジムケルトナー、ジムゴードン、ラスカンケルその他二人の5人を起用。あんたはスティーリーダンか?(こーいうドラムス贅沢使いはバーバラのこのアルバムの方が先ですけど)という贅沢極まりない布陣なのです。


このセカンドは発売当初は全く売れなかったそうですが90年代に入りクラブでDJから火がつき一気にブレイクしたのです。そしてなんと言っても1曲目のディランの「ウォッチタワー」の緊迫感、スピード感あるかっこいいカバーが凄い。

ジミヘンのカバーと並んで最優秀カバー賞を贈りたくなるような演奏から始めるのです(全体を通して聞くと結構この曲が浮いてたりするけど)


バーバラの声は?というといかにもこの頃の女性SSW的であり、リンダのようでもあり時にはエミルーのようでもあるのですが、どこか都会的でなく田舎っぽい。要するに素朴な声のような感じです。そこらあたりがリアルタイムで売れなかった原因でもあるのでしょうか?



曲順です
A面
-1 All Along the Watchtower
-2 Rolling Water
-3 Bramble and the Rose
-4 Burn the Midnight Oil No More
-5 Free the People
B面
-1 Detroit or Buffalo
-2 Road I Took to You
-3 Shining All Along
-4 Rainy Nights Are All the Same
-5 Stone's Throw Away


A-1 この曲をなぜ選んだのか?凄く疑問なのです。なぜ素朴な(笑)彼女がこれを選んだのか?アレンジは最高にカッコいいしジムケルトナーのドラムもすさまじい。文句なくベストトラックなのですが、この後同じような緊迫感が続く訳ではなく素朴なカントリー風な楽曲が続くのです。ただ単にやりたかっただけかも? 間違いなくWatchtowerのカバーでは最高レベルです。 もっと言うならディラン本人のザバンドとの「偉大なる復活」での同曲の演奏と同レベル。

-2 Watchtowerの演奏の後、熱気を冷ますようなしっとりとしたバラード、いいです。この曲のバックはそのままセクションの面々です。

-3 バーバラのピアノ弾き語りから始まるナンバー。セカンドバースからカントリー風に変わりリンダが取り上げても良さそうなナンバー。

-4 都会的なピアノの旋律、そこに素朴な声。エリックカズが作ったようなナンバーに仕上がってます。

-5 けっこう分厚いコーラスも入りゴスペル風なのですが、クレジットにはコーラスの詳細がなくて(汗)誰がつけているのか知りたい!いろんな人がこの曲を取り上げています。

B-1 これもこのアルバムを代表するナンバーかな。ローゥエルジョージのアコスライド、スヌーキーピートのペダルスチールの絡みが素晴らしい。名演です、この曲聞くだけでもこのアルバム聴く価値があります。

-2 各面に1曲づつピアノ弾き語り風な曲があるのですが、これもまた素晴らしい曲です。

-3 少し黒いソウル風な感じです。エレピにスプーナーオールダム。ここでもローゥエルがEスライドをキメますがエンディング近くでしかやってません。もっと聞きたい!

-4 初期のジャクソンブラウン風のイメージかな、個人的には凄く好きな曲です。バーバラの一人ハモがまたいいです。

-5 最後にようやくローゥエルのスライドが冒頭から炸裂!曲の雰囲気も文句なし。この曲のみジムゴードンが叩いています。最後にふさわしい。 ヴァレリーカーターも取り上げています。


冒頭にも書きましたがWatchtowerが少し場違い的なニュアンスもありますが、全体の楽曲のレベルは素晴らしいです、捨て曲無しです。ちなみにWatchtower以外はすべてバーバラの楽曲。大ヒットする要素はそれほどなかったと思いますが、まさに通を唸らせる作品であるといえます。


レーベルです、リプリーズのタン。Wマーク無しなのでオリジナルです。

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カタログNoはMS2087 マトはA-2 B-1です。




この後バーバラも表舞台から遠ざかるのですが、90年代に再評価されて気を良くしたのか、1999年に今度は旦那、息子とバンドを組んで再び表舞台に登場しCDで何枚も作品を出しているそうです(聞いたことないですが)1970年代の女性SSWの名盤ベスト5(個人的)に入るこのアルバムですが、なぜリアルタイムで売れなかったのだろう?リプリーズも本気で売る気なかったのだろうか?。


どちらにせよ名盤には間違いありません。無理して買って良かったです(爆)

追記。

今までずーとジャケアップ画像でミラーレス一眼が広角レンズしかないので周りが丸く写ってしまいスマホでも今一でジャケが切れたり、しかしその程度の事で新たにレンズ買う気も無いので悩んでいたのですが、家にある最古参のコンデジが一番上手く写ることが前回で判明。

10年ぶりくらいにこの捨てる直前の古カメラもようやく出番が回ってきたようです(笑)



購入レコ屋     SORC

by naruru-kato | 2018-10-20 21:08 | Barbara Keith | Comments(4)

Karen Dalton その1     In My Own Time

ボブディランもぞっこんの才能あるフォークシンガー、決してSSWではありませんが、カレンダルトンのセカンドアルバムです。オクラホマ生まれでネイティブアメリカンの血を引いているらしいです。12弦ギターとバンジョーの名手です。ニューヨークのフォークシーンで活動しディランのほかフレッドニールとも交流があったようです。

カレンのこのアルバムは、ディスクマーケットのアルバム紹介記事で「全世界規模の人気爆発で絶滅品種になってしまった」アーティストとして紹介されており、さらにウッドストックの名盤にも載っていて、もう一つさらに「ブラックホーク99選」にも名を連ねているのです。もーこれは何が何でも手元に置いておきたいアルバムなのです、がしかし、オリジナルはあまりに高価。諭吉1.5~2枚は必要という高いハードル。さらに幻のファーストアルバムの「It,s So Hard To Tell Who,s Going To Love Youe The Best」に至っては諭吉3~4枚財布から飛ばさなければ手に入らない自分にとっては完全に無理なアーティストなのです。

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オリジはJust Sunshineというマイナーなレーベルから出ていてセカンド発売後カレンもシーンから消えてしまったため再発は不可能といわれていたセカンド(ファーストはキャピトルから発売)ですが、リプロ番盤が出ていることを知り取り寄せてもらいました。これなら英世3枚あれば手に入るのです。一応マスターテープからプレスしてると書いてありますが・・・

シュリンクがついていますが、ゆるゆるの為うまく写真に写らないので思い切って取ってみました。

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間違いなくウッドストックのどこかの農場で撮られたこの写真。雰囲気抜群です。

取り寄せてもらった盤はシールドでした。US盤恒例のシールにはディランの賛辞が載っています、英語は良くわからない僕ですがこれくらいはわかります。
「カレンはもっとも好きなシンガーでビリーホリディーのように歌を歌い、ジミーリードのようにギターを弾く」と書いてあります。

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まぁそんなところだと思いますが、本当にディランが自分の伝記の中で書いているのです。ちょっと褒め過ぎじゃねーのか?

裏ジャケです。

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当然オリジナルにはないと思われる豪華な解説もついていました。


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ところで、カレンのこのアルバムは全く聞くことなく購入したので初めて針を下ろした時「こんな声だったのか?」と思わずのけぞりました。

なんというかノイジーな声、ガマガエルのようなしかも擦れた声、アブラゼミのような声。これくらいしか形容がつきません。かなりショッキングな声です。この説明ではよくわからないという人には上田正樹の声をさらにハスキーにした女性の声。とでももうしましょうか(最初からそう説明しろよ)

前々回取り上げたジュディーシルとは対をなす対照的な声です。「天使の声 VS アブラゼミの声」(爆) しかし双方とも一度聞くと耳から離れません。ただしシルと非常によく似ていているのは、この2枚目のアルバムを発売後カレンも一線から身を引き、アルコールとドラッグに溺れ、最後は路上生活者のような生活で55歳でひっそりと亡くなったのです。二人とも同じように死後に評価され中古レコード価格が急上昇したのです。

このアルバムはウッドストックのベアズビルスタジオで録音されてますので一連のそうそうたるメンバーが参加しているのです。

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エイモスギャレット、ビルキース、ジョンホール、ジョンサイモン、など。カバー写真はあのザバンドを撮ったエリオットランディーです。

取り上げている曲は有名なカバーばかり、ですが彼女の声で原曲とはかなり違った印象になります。

曲順です
A面
-1 Something on Your Mind (Dino Valenti)
-2 When a Man Loves a Woman (Calvin Lewis, Andrew Wright)
-3 In My Own Dream  (Paul Butterfield)
-4 Katie Cruel (Trad.)
-5 How Sweet It Is (To Be Loved by You) (Lamont Dozier, Brian Holland, Eddie Holland)
B面
-1 In a Station (Richard Manuel)
-2 Take Me  (George Jones, Leon Payne)
-3 Same Old Man (Trad.)
-4 One Night of Love (Joe Tate)
-5 Are You Leaving for the Country (Richard Tucker)

A-1 ズンズンと始まるイントロからいきなりの超擦れ声、かなりノイジーでありショッキングでもあります。バックのフィドルがいい味出してるGet Togetherのディノヴァレンチの曲です。

-2 名曲、パーシースレッジで有名な「男が女を愛する時」です。見事な歌い上げ素晴らしい。

-3 アルバムタイトル曲にもなったポールバタフィールドのブルース。原曲は知りませんがブルースフィーリングあふれたアレンジ、たぶんギターはエイモスでしょうね。

-4 トラッドです、アコとマンドリン?のイントロ、中間のフィドルが1950年代か?と思わせるアレンジ。

-5 サイドギターのリズム、たぶんジョンホールだと思いますが最高、ベンキースのスライド。これも有名な曲、マービンゲイなどが歌ってます。

B-1 泣く子も黙るザバンドのMusic from Big Pinkの一曲をカバー、リチャードマニュアルが歌うこの曲ですが雰囲気は全く同じ。このアルバムのベストテイクです。そー言えばザバンドの楽曲の「ケイティーは行ってしまった」はカレンの事を歌っているらしいです。(ベースメントテープに入ってます)

-2 これもベストの一つかな。ゆったりとしたリズムで語りかけるように歌うカレンは最高です。

-3 これもトラッド、昔の古いフォークかな?なぜかイギリス風。フェアポートがやってそうです。

-4 このアルバムの中で一番ポップなアレンジ。このカッティングギターは間違いなくジョンホールでしょう。

-5 最後を飾るにふさわしい曲です。カントリー風です。バックのアコの素晴らしい事。本人が弾いている感じがします。


レーベルです(オリジではないのでどーでもいいですが)
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マスターテープから再度カッティングということですが、元々オリジは弱小レーベルでの録音、彼女の死後ということもあり本当にマスターからか?という疑問が残りますが、音はいい音でした(笑)


冒頭にも書きましたが路上暮らしの中でひっそりと死んでしまうのですが、彼女もジュディーシルと同様に死後再評価されるのです。ファーストのオリジもセカンド同様に買えませんのでリプロ盤を買うつもりです(涙)


購入レコ屋  ナカシマレコード

by naruru-kato | 2018-10-14 11:23 | Karen Dalton | Comments(8)

Wendy Waldman その1       Love Has Got Me

ウェンディーウォルドマンのデビューアルバムです。誰やそれ?という人に簡単に経歴紹介(実は1年前までは自分もその人種でしたが 汗・・・)。

1950年ロサンゼルス生まれ、69年にアンドリューゴールド、ケニーエドワーズ(元ストーンポニーズ)、カーラボノフとでブリンドルというグループを結成しA&Mと契約、そして録音もするがレコードデビューはお蔵入りし、ソロとしてシングルを出します。そこであの東海岸の歌姫マリアマルダーが彼女の曲をソロで取り上げウェンディーも知られた存在になるのです。(その何年も後にブリンドルは再結成しアルバムを出します)


ちなみにマリアはその後もウェンディーの曲を何度も取りあげます、よほど気に入ったのでしょう。ファーストアルバムでは2曲、セカンドでは1曲です。

アンドリューも売れっ子になり、カーラはリンダロンシュタットが彼女の楽曲を取り上げカーラも一気にブレイク。多分日本ではカーラが一番有名になったと思います。このように皆ウエストコーストで活躍するのです。

1973年のデビューアルバムです。なんか妊娠しているようだ?という感じのデビュー盤のジャケです、まさにマリアのファーストと対をなしているようなジャケです。オブラートに包まれたような感じの写真がいいです。

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裏ジャケでは各局ごとのクレジットが詳しく書いてあります、ここでの彼女の写真もやはりマリアマルダー風。バック陣はブリンドルの面々はもとよりラスカンケル、リーランドスカラー、ウェルトンフェルダー、ジムホーンなどLAの有名どころばかり。

ただしマリアが取り上げたからと言ってもウェンディーのこのソロデビュー盤はそれほど売れなかったのでは?しかしウエストコースト名盤紹介などの記事には必ずこのアルバムは入っています。


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彼女の声はやはりマリアマルダー的で、もう少しポップで、子供のような声で、それでいてLA的です。彼女の作る楽曲はオールドタイム風なものが多く、ただのSSWとは違う気がします。


カーラボノフのようにリンダが取り上げたならばもう少しヒットしたかも?(決してマリアがリンダと比べて劣るという意味ではないですが)

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ちなみにウエンディーは主にピアノ、たまにギターも弾くようです。

曲順です
A面
-1 Train Song
-2 Thinking Of You
-3 Gringo In Mexico
-4 Horse Dream
-5 Cant Come In
-6 Pirate Ships

B面
-1 Old Time Now
-2 Vaudeville Man
-3Lee's Travelling Song
-4Natural Born Fool
-5Waiting For The Rain
-6 Love Has Got Me


A-1 この最初の曲はブリンドル名義です。もちろんブリンドルのメンバーで録音されています。カーラボノフのコーラスが良く聞こえていい感じです。ブリンドルの楽曲が垣間見えるようです。

-2 印象的なピアノのイントロ、以降彼女の得意なスローなナンバーはこのような曲調が多いのです。二作目の「Mad Mad Me」もこんな感じの曲でこれはマリアがファーストで取り上げています。

-3 この曲はマリアがセカンドで取り上げています、いかにもオールドタイム風。 

-4 彼女のピアノ弾き語りだけの曲。マリアマルダーと間違えそうになってしまう歌です。

-6 またしても印象的なピアノから始まるA面の白眉な曲。ピアノ独奏からストリングスが加わり次第にドラムス、ベースが加わりゴージャスな曲調になります。

B-1 ウェンディーの弾く抜けのいいアコからノリのいいベースラインが入り、サビでグワーと盛り上がります。

-2 完璧なオールドタイム風のラグタイム風のアコのイントロから始まる曲はマリアがやるために作られたようです。デビューアルバムで取り上げています。珍しいところでアサイラム唯一の黒人シンガーのスティーブファーガソンがなぜかスライドギターで参加しています。

-4 ここでようやくマリアマルダー本人がコーラスをつけます。やはりマリアが歌うと違いますねー

-5 心に染みこむピアノがいい感じのバラード、ラスカンケルがらしくない渋いドラムを叩いてます。少しジャズ的な楽曲、4,5がB面の白眉です。



プロデュースはCharles Plotkin 知らない人ですが(汗)サンクスクレジットにワーナーのレニーワロンカー、テッドテンプルマンが載っていました。

レーベルです。

ワーナー、パームトゥリーレーベルWマークなし、たぶんこれがオリジナルでしょう。カタログNoはBS2735 マトは両面とも1Aです。


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この後何枚もアルバムを出しますが、ビッグヒットには恵まれなかったウェンディーウォルドマン。


しかし楽曲提供者としては数々のアーティスト(ニッティ・グリティ・ダート・バンド、ニコレット・ラーソン、キム・カーンズ、パーシー・スレッジ、ランディーマイズナーなど)に提供しておりLAのSSWとしてはもっと有名になっても良かったのではないか?と思います。


彼女の歌声は秋の夜長にはぴったりですよ。


購入レコ屋     ナカシマレコード

by naruru-kato | 2018-10-10 21:44 | Wendy Waldman | Comments(4)

Judee Sill その1     Same

初めてこの幻のSSWの画像(静止画像)をYOUTUBEでアルバムをフルに聴いた時の感動は今だに忘れません。
まさに神がかった清楚な声、教会音楽のような厳粛さ、そして曲作りの見事さ。しばし呆然となったのです。

アサイラムレーベルの第一回配信アーティスト(最初の契約はジャクソンブラウン)としてかなり以前からこのジャケは知っていて、レーベル最初ということで気にしていたのですが、いかんせんあまりにも相場が高価で手が出ないので特に買う気もおきずスルーしていたのですが、ママキャスがここから1曲取り上げていて、その楽曲があまりに素晴らしいので改めてジョディシルはどうしても欲しい。なんとか安く手に入れれないだろうか?と模索しだしたのが今から2年前の事です。


そしてさらに、「アサイラムとその時代」という本で彼女の経歴を知って愕然としました。以下その本から抜粋。

「両親がアルコール中毒で15歳で家出、17歳でギャングと結婚して武装強盗で捕まり少年院送り、出所してから大学に行くがヘロイン中毒になり、お金欲しさに様々な犯罪に手を出し今度は刑務所送り、少年院内でのオルガン奏者となり、刑務所で教会音楽、ゴスペルなどを覚え彼女の曲がタートルズに取り上げられ、そのうちデビットゲフィンにも注目されデビューに至った」そうな。



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とんでもない人生を送ってきたのです。本には「しかし彼女には音楽があった」と書いてありますが、いくら刑務所でオルガンなどと出会ってマスターしたとしても、いきなりこんなすごい曲は作れません。彼女は天才だった。というしかないです。そしてグラハムナッシュの目に留まります。ホリーズでも彼女の歌が取り上げられます(ナッシュ脱退後ですが)
アサイラムにはデビットゲフィンがCSNのマネージャーもやっていてグラハムナッシュからジョディを紹介されたのではないかと僕は思っています。


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通販、ヤフオクは高くて諦めていたところ、まったくノーマークのレコ屋の餌箱で出会った時は完璧に手が震えました。しかも値段は樋口一葉1枚とちょっと(笑)。ジャケの下部分がダメージがありVGくらいですが盤はEX-くらい。お店で全曲試聴して購入に至ったのです。
(それでも自分のレコ最高購入価格をこの時点で更新)

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ジャケのシルの後ろの模様は何なんだろう? 蛇のようだがでかすぎる(笑)。裏ジャケを見て初めて木だということがわかりました。さらに裏ジャケのシルの左側の大木が表ジャケにもシンクロして(木の枝が裏と表でつながっている)表ジャケのシルの写真が合成で(たぶん)かぶさり非常に秀逸なジャケとなっています。




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ゲイトフォールドを広げると2枚の写真がつながっているのがわかります。


先の本でもこのジャケの写真を撮った人の文章があり、ゲフィンからシルのジャケ写真を依頼され、シルの住んでいるトパンガキャニオンに赴き丘の上に木の下に座らせマリファナ吸ってリラックスさせて、ギターを弾いてもらい写真を撮った。と証言しています。ちなみにこの写真家はアサイラムのレコード写真を何枚も撮っていてイーグルス、ジャクソン、JD、ネッドドヒニーなど沢山の写真を撮っています。


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内ジャケです、新人のデビュー、しかもレーベル最初のアーティストです。かなり凝ったジャケです、レコは通常の入れ方ではなく内ジャケの左側から入れるものになっています、歌詞カードも印刷されています。


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アサイラムの第一回配信なのでゲフィンも気合入れたのでしょう、しかし評論家受けはするものの全く売れません、セカンドに至ってはシルがゲフィンがホモであることを暴露し激怒したゲフィンは全く宣伝しなくてさらに売れませんでした。


彼女の評価が上がるのは21世紀に入ってから、しかしその名声を知ることはありませんでした。


セカンドを作ってから音楽から遠ざかり、またしても今度はコカインに手を出しどこか知らない町で数年後にオーバードーズで死んでしまうのです。



今までいろいろな女性SSWを聞いてきましたが、シルの音楽はどれも似た人がいない。アシッドフォークのようでそうではない、奥深いものがあります。時たまローラニーロ的でもあり、ジョニミッチェル(初期)のようでもありますが。キャロルキングとかカーリーサイモン的なところは見受けられないんです。


彼女が影響された音楽家はバッハ、ピタゴラス、純粋に最近の音楽系ではレイチャールズ(笑)です。しかしバッハなんて聞いたことないし(顔は音楽室に肖像画あったんでしってますが)ピタゴラスに至っては「キリスト」に影響を受けていると同じ感覚なのかな?、と一応調べたらなんと数学者、哲学者ではあるが音階の理論も突き詰めていたことがWikkに書いてありました。彼女の自分でつけているコーラスは4度が多いのですが、なるほどなー。


曲順です。

A-1 あまりに無防備に始まります。しかしこれが犯罪を数々犯してきた人の歌声なのだろうか?信じられません。本当にこの1曲目を初めて聞いた時の衝撃は忘れられません。セカンドバースの後のアコでのダブルベンディング(というのかな?)が素晴らしいです。

-2 サビの部分の美しいこと、バックではオーケストラも入ります。彼女は指揮者でもあります(セカンドアルバムに写ってます)

-3 なんて読むのだろう?調べたところ「原型的な男」と出てきました(笑)。途中のコーラスがいかにもバッハ的(よく知らんけど)こんなSSW系でコーラスする人聞いたことありません。

-4 初期のローラニーロのような楽曲、これも美しい曲です。爪弾くアコの美しいこと。

-5 この曲がタートルズが取り上げた曲です。 イントロのアコの調べ、格別です。この人本当にアコ上手いです。サビでの一人コーラスは雲の上にのっどかかに行ってしまいそうな、そんな感じがします。この曲のみナッシュが製作に加わっています。

-6 ママキャス、ホリーズが取り上げた曲。初めてママキャスのアルバムでこの曲を聴いた時、「なんという素晴らしい曲なのだ」と思ったものです。この曲は当時付き合っていたらしいJDサウザーとの別れ(どんだけの女と付き合ってんねん)を歌ったのです。「彼は行ってしまった」と歌っています。最後のコーラスでは4度、9度(間違ってたらごめんなさい)のコーラスを自分でつけてます。


B-1 エレクトリックスライドギターがいい味出しています。クレジットにはギターはシルしか載っていません、彼女がやっているのだろうか? 峰を渡るライダー、馬馬車の事かな? ゆるーい雰囲気がいいです。

-2 印象的なアコのイントロ、母性本能をくすぐるようなほのかな温かさがある曲です。リタクーリッジもコーラスに加わっているのですが、この曲なのでしょうか?

-3 これも全体の印象から外れることなく他の曲と同じように歌い上げています。ここではストリングスが美しく効いています。

-4 珍しくホンキートンク風ピアノから始まります、もちろん彼女が弾いています。ホーンも導入されてニューオリンズ風ですがあくまで歌はしっとりと聞かせます。


-5 アブラカタブラ、という曲。小作品ですがアルバムの最後を飾るに相応しい見事なオーケストラが最後に入ります。まさにフィナーレという感じです。まさに極上の音楽です。


曲目紹介の文章書いてる時点で、両面とも3回聞いてしまいました(笑)。youtubeで全曲聞けますので興味ある人はどうぞ。

レーベルです。

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アサイラム初期の白レーベル、僕の予想ではその後再発はないと思うのでクラウズレーベルはないかも、ただし再評価後はどこからかで再発リプロ盤で出ているはずです。


カタログNoは栄光のアサイラム初ナンバーSD5050(ちなみに5051はジャクソンブラウンのデビュー盤5052はデビッドブルーの名盤ストーリーズ)マトは両面ともAです。



当初はジョディーシルをブログで取り上げるつもりはなかったのですがセカンドアルバムも破格の安さで入手し、ついでにCDのライブ音源も手に入れたので取り上げることにしました。


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ちなみに、このライブは一人でギター、ピアノやりながら歌っていますが、彼女のギターの腕前は相当なものです。やはり天才なのでしょう。彼女の作品はそんなになくて幻のサードアルバムが何年か前にCDで出ています。たぶんこれを探して(普通にタワーレコードで新品で売ってる気がしますが、タワー行かないんで)終わりになると思います。



セカンドアルバムの日本盤の解説で宮本さんという方が「彼女は僕らの知らないところでひっそりと生きているんじゃないだろうか?」と書いてあるそうですが、実は僕もそんな気がしてます。



今月は幻の(またはマイナーな)女性SSW特集をやります。



購入レコ屋   バナナレコード岐阜店


参考文献    「アサイラムとその時代」音楽出版社。

by naruru-kato | 2018-10-02 20:03 | Judee Sill | Comments(2)

Mama's And The Papa's その3  If You Can Believe Eye And Ears

まず初めに、なんでいきなりNo3になってるか?というと、以前紹介したキャスエリオットのカテゴリーを消してMama's And The Papa's(以下ママパパ)のカテゴリーを作りその中に入れることにしたからです。ママパパの中でキャスエリオットは一番の人気者ですし、かと言ってキャスのカテゴリーにママパパ入れるのもおかしいし。まぁどちらでもいいことですけど。

マグワンプスという幻のバンド(公式レコードはなしですが、ママパパがブレイクしたのち以前録音したのを勝手にワーナーがリリース、これもいいアルバムです)にいたデニードハティ、ママキャスとジャニーメンというバンドにいたジョン&ミッシェルフィリップス夫妻が組んで1964年に4人組となります。ただし当初はママキャスはメンバー外でその理由は太りすぎていたからだと(笑)。

ニューヨークで活動しますがそのうちカリフォルニアに活動の場を移し、そのカリフォルニアを歌ったファーストシングルの「夢のカリフォルニア」が全米4位の大ヒットとなり、セカンドシングル「マンディーマンディー」はとうとう一位となり、このファーストアルバムも大ヒットしたのです。


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しかし、この写真は大いに問題があります。というかその後のグループの行方を暗示しているような。
有名な話ですが、デニーとミッシェルが不倫してしまい、怒ったジョンがミッシェルをグループから追い出してしまうのです(その後復帰)。このジャケではそれを暗示しているのです(自分で勝手にそー思ってる)、バスタブに4人が入っていますが左からジョン、ママキャス、ドハティー、全員の脚の上にミッシェルが横たわっていますが、夫の所では膝から下、しかしデニーの所では男的に一番おいしい所なのです(爆)もうすでにこの時点で不倫してるんとちゃうんやろか?(急に関西弁)

まさに少し感づいてるジョン(表情がムスっとしている)不倫しそうな二人(ドハティーの顔がにやけている)何も知らないママキャス。
そんな写真です(笑)さらに書くと実はママキャスもドハティーを愛しており、このバンドはかなりドロドロしたものがあったのです。やはり男女混合のバンドはこうなる運命なんですね(フリートウッドマックしかり)

当初のジャケは右のトイレが写っているのですが、セカンドプレスからはこの盤のように隠されてしまいます。けしからんということなのでしょうか?

あと気になるのが、当初は4人で並んで入ってる構図だったのだが、バスタブにママキャスが入った時点で無理と判断してミッシェルのみメンバーの膝の上に乗せて、結果このような不倫をにおわせる写真になったのではないだろうか?

どーでもいい話ですが気になってます(笑)


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裏ジャケです。ここでも不倫の二人が真ん中。やはり間違いないですわ(爆)

さて本題に入ります(おまえの場合、今までの文章が本題だろう・・・と言われそう)

ママパパはこの時期にタケノコのように出てきたフォークロックバンドの中でなぜこんなにも成功したのか?それは僕が思うところ、ジョンフィリップスの卓越したソングライティング、そして男女二人づつの混成コーラスワークの見事さ、歌の旨さ、そしてなんといってもママキャスの個性がひときわたっていたところでしょう。
既存の曲のアレンジの仕方、解釈の仕方にも独特のものがありこのデビュー盤でもビートルズの曲など際だったアレンジがなされています。

今回、久しぶりに「California Dreaming」の映像を見ましたが、やはりママキャスがひときわ目立っているのは当然としても、なんか風船が歌っているようで(爆)視覚的に見ても人気者になる要素が多いのは事実です。

やはり、どーしても彼女に目がいってしまいますわ。

曲順です
A面
-1 Monday,Monday
-2 Straight Shooter
-3 Got A Feeling
-4 I Call Your Neme
-5 Do You Wanna Dance
-6 Go Where You Wana Got

B面
-1 California Dreaming
-2 Spanish Harlem
-3 Somebody Groovv
-4 Hey Girl
-5 You Baby
-6 In Crowd


A-1 まさにこの頃の時代を彷彿されたナンバーからスタート。セカンドバースから二人の女性コーラスが被る、サビでも同じように
ただし非凡なのはコーラスが時たま主旋と入れ替わったりするところがこのバンドがただのコーラスグループではないことを示します、全米1位になります。

-2 少しサイケがかったイントロ、ここでのコーラスも素晴らしい。ギターリフは終始同じフレーズを繰り返します。60年中期のよくあるパターンですが、すべての面で見事なコーラスワークで他では比較するバンドがない。といえるくらいの出来。

-3 ミッシェルがリードを取ります。低音のコーラスはママキャス? いい曲です

-4 ビートルズのマイナーな楽曲をこのようにアレンジして見事な解釈です、ここではママキャスのリード。後年のソロにも通じる極上のポップスです、そしてサビでおっーと思わせるアレンジ。このアレンジは誰がしているのだろう?
ビートルズの楽曲をここまで見事に変化させて完璧な楽曲で歌っているバンドはそうそうないです。

-5 オールディズの有名R&Rの曲。ここでは原曲に忠実に仕上げています、があくまで曲調はフォークロック。ストリングスの使い方も見事、後半のバースでは得意の主旋の入れ替わり。この展開力も凄い

-6 サビから始まる曲。全員のコーラス見事。まさに捨て曲無しのA面です。

B-1 あまりにも有名になりすぎ独り歩きしてしまったこの曲ですが、アルバムを通して聴くとこの曲が結構浮いていたり聞こえます。
すこしママパパの曲の感じと違う印象があります。しかし「夢カリ」といえばママパパ。この図式は永遠に変わりません。
イントロのギターリフはホテルカリフォルニアにも匹敵する印象的なものです(もちろんホテカリの方がはるかに後発ですけど)

-2 カバー曲です、改めて女性陣のウーハモ、アーハモのうまさを感じますね。セカンドバーズのミッシェルのハモがまた素晴らしい。
  (ウー、ハーハモって思っている以上にめちゃ難しいんです。音程が取りにくくてやるとわかりますよ、勿論アマチュアレベルの話ですけど)
-3 今度はママキャスの歌。まさにサマーオブラブを謳歌している感じ。

-6 二曲飛ばして最後の曲、ママキャスの歌で幕を閉じます。

ほとんどの楽曲が同じように聞こえてしまいますが悪い意味ではなく、すべてにおいてコーラスが完璧、この緻密な計算されたコーラスワークがこのバンドの生命線です。捨て曲なしです!


レーベルです。

ダンヒルレコード。 プロデュースはルーアドラー カタログNoはDS-50006 マトは不明ですLWの刻印があります。
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この後さらにセカンドでも大ヒットを飛ばしますが、そのうちドハティー&ミッシェルの不倫がバレてグループは3枚目のアルバムで崩壊。その後契約の都合でもう一枚出しますが、その時の時代ではすでにサマーオブラブの時代は終わりグループもそのまま消滅。

唯一ママキャスのみ単独ソロで大活躍するのですが絶頂期に心臓発作で死亡。男性陣はソロを出すもあまりぱっとせず(二人のソロ買いましたがすぐに売ってしまいました)そのうち死亡。ミッシェルが映画女優として成功しています。

動画見たついでにロックンロールオブフェイムでの受賞式で歌った「夢カリ」見ました(キャスは死んでいて居ません)。

残りの3人でこの歌を歌っているのですが、ドロドロした人間関係もすっかり清算した感があり、やっぱロックバンドの人間関係も素晴らしい楽曲を作るという前提の上ではどーでもいい事のように感じてしまいました。



その後このようなコーラスグループでヒットしたのはアバ?くらいなのかなー。


購入レコ屋   ナカシマレコード







by naruru-kato | 2018-09-23 19:42 | Mama's & The Papa's | Comments(6)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。ジャケットもいろいろと楽しめるので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシング、市民マラソンが大好きでいろんな大会に出ています。


by naruru
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