アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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Facesその2    Long Player

今週の名古屋はポールマッカートニーウィーク。木曜日に名古屋初公演をドームで開催しました。

僕はというと心の底では行きたかったのですが、なにせチケが高くて買えなくて「ポールは昔大阪で1回見たから2回もいいわ」と友人達に強気の発言をしていましたが、なんと言ってもビートルズの一人が我が家から片道10kmのところで演奏してしかも名古屋弁で「次は新曲だがや」なんてMCしたと思うと、へそくり駆使してレコ売ってでもお金作って行くべきだったかなー。なんて思っています(笑)



前振りが長くなりました。ということで今回はポール、またはビートルズにしようかな?とも思いましたが、それはまたの機会に、今回選んだフェイシズのこのセカンドはポールのあの有名な曲をカバー(しかも熱唱)しているので少しはポール来日記念にも触れる文章を書くことができたのです(爆)



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このUS盤、UK盤とはまったくジャケは別物。UKは昔のSP盤のジャケをまねてバックスキンのような厚紙のジャケに両縁を糸で抜いてけてあるのです。デザインも全く違っています。セカンドプレスでは髪質が少し落ち、サードプレスでは縫い付けもなくなってしまうのです。


自分が実際このUKオリジを中古市場で見たことは一度もありません。ヤフオクでもないです。レコ屋の主人に聞いたところ「まず出てこないだろうな、出ても3~4万はする」との恐ろしい回答。やっぱUS盤でいいですということに。




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これが本来のUK仕様の写真です。


昔CD紙ジャケシリーズで持っていたのですがLP購入資金を作るため売却してしまいました。この時期ロッドのファーストソロ、セカンドのガソリンアレイもUKとUSでは全く別のジャケでしかもUKでは非常に味のある素晴らしいジャケなのですがUSでは、もう情けなくなるくらいひどいデザインにされてしまって、このLong Playerもご多分に漏れず同じ運命のジャケなのです。


ただこの盤はUSオリジなのでテクスチァー加工されてレーベル面も穴が開いて中のレーベルが見れるのですが、サードあたりでは穴もなくなりジャケもツルツルになってしまうのです。




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裏面はこんな感じ、とくにコメントすることもないです。

さて音の方ですが、ファーストよりかなりこなれてきてます、そりゃ実際はロッドのソロでもほぼこのメンバーで録音していますので時系列的にはこのアルバムはフェイシズでは4枚目相当になるのです。


故にファーストでは散漫な印象があるのですがこのセカンドではまとまりが出てきて、ロッドのトラッド指向、ロニーのカントリーテイストもあり、しかもライブ音源が2曲もあり楽しめるアルバムとなっています。


曲順です。

A面
-1 Bad'N' Ruin
-2 Tell Everyone
-3 Sweet Lady Mary
-4 Richmond
-5 Maybe Im Amazing

B面
-1 Had Me A Real Good Time
-2 On The Beach
-3 I Feel So Good
-4 Jerusalem

A-1 今後のフェイシズの音楽性の行き先がはっきりとわかるオープニング。ウッディーのギターもいかしてます

-2 ロニー作ですがロッドのしみじみとしたボーカルが楽しめるスローバラード。ここでもロッドの歌とユニゾンでウッディーのギターがたまらないです。つい2年前までジェフベックとブルースロックやっていたロッドの進歩が窺えます。ロニーがファーストソロでこの曲を取り上げてます

-3 これもロッドのフォーキーな感じが出た優秀な作品、この後のマギーメイの伏線のような素晴らしい曲です。これも同じようにウッディーがユニゾンでギターを弾いてます。スライドもいい感じ。

-4 ここでロニー登場、いかにもカントリー好きな人だけあって雰囲気は抜群です。

-5 なんと、ポールのこの代表曲をしかもファーストバースはロニー、続いてロッドの歌で熱く歌い上げます。ロッドの歌い出しでは鳥肌が立ちます。まさに歴史的名演といえます。ちなみに今回の日本公演でポールはやってます。

A面はすべて最高ですが、やはりこの曲が白眉。

B-1 酔いどれバンドの雰囲気抜群のロックンロール、途中から一転して曲調が変わりさらにホンキートンク風味が加わります。面白い曲です。

-2 ニールヤングのアルバムと同じタイトルの曲(笑)少し散漫な印象かな。ボーカルはウッディーっぽい。

-3 ここでもライブ音源。ビッグビルブルーンジーのカバー、フェイシズの本領発揮的な熱い演奏です、イアンのピアノも大活躍です。

-4 最後はインスト。ウッディーのアコのスライドをフューチャーしたナンバー。エルサレムです、やはりこの曲は「聖地エルサレム」のELPの演奏を思い出してしまう(笑)

アルバム全体の印象はA面が良すぎてB面は少し劣るかなーというイメージですが、両面とものライブが最高にイカしてる事は間違いないです。



レーベルです。USオリジのグリーンワーナーカタログNoはWS1892マトはA面1-A B面1-Eです。





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この後ロッドのマギーメイの大ヒットの相乗効果でこのアルバムも売れ出すのです。そして次は最高傑作「馬の耳に念仏」(あえて日本語表記)を出すフェイシズですがロッド一人の人気に変わりだしバンドのバランスは崩れて行きます。




今回改めて聞きましたがやはりこのアルバムも特にA面は本当に素晴らしい出来だと思いました。


購入レコ屋  ディヴァインレコード

参考文献   レコードコレクター 2010年7号









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by naruru-kato | 2018-11-10 08:29 | Faces | Comments(4)

Barbara Keith その1     Barbara Keith(2nd)

この人も中古レコ市場の女性SSW部門ではかなりのマストアイテムであり、高価な金額で流通しているアーティストです。
(自分的にギリ買える金額、ただしカード分割払い。  笑  )

東海岸の出身でディランも出ていた「Cafe Wha ?」でも弾き語りで歌っていたようです。そのうちジョンホール、NDⅡスマートらとフォーク&サイケ風のカンガルーに参加しアルバムでは2曲ほど歌っています。

出会いは、行きつけのレコ屋SORCさんのNew Arrivalコーナーの餌箱の一番手前に!(こーいう時って本当にウヮーとなります)
予算的には一葉と少しで厳しかったのですが、ここはクレジットカード使えますので3回払いという荒技で購入。

ソロデビューはヴァーブフォークウェイズから出ていて(入手済み)これが1972年に出たセカンドなのですが、非常に紛らわしいことにファースト、セカンドともにアルバムタイトルは「Barbara Keith」なのです(笑)ちなみに、ふっと(最近多い)思ったのですが、Keithというのは名前の場合とでも名字とで双方あるのですね。自分的にはキースといえばリチャーズに決まっているのですけど(汗)話がそれましたがその紛らわしいセカンドアルバムのカバーです。

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これが、非常に惜しい、というかコンセプトはいいんです。花のバックにカメオブローチ風のバーバラの顔写真。しかし予算がなかったのか盤はノーマルの普通のジャケ。これがカメオ風のところが浮き出る加工、または凹んでてそこをフェルト仕様にして顔を印刷すれば(ドンニックスのセカンドのように)かなり秀逸なデザインになったのではないだろうか? 残念だな(笑)

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そーいえば、ロッドスチュワートのスマイラーもこのジャケをパクっているのではなかろうか?

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あまり意味ないけど比べて見ました(笑)さらにどーでもいいけどUK盤はUSより一回り大きいことを実感。

肝心の音はというと、ファーストはNY録音でウッドストックの連中が参加しフォーキーな仕上がりになっていますが、このアルバムは西海岸に出向き、当時のウエストコースト系ミュージシャンで脇を固めています。


写真裏面はこのように歌詞とクレジットが細かく書かれているのです。


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ギターにダニークーチ、ローウェルジョージ、スヌーキーピート、その他。ベースはほぼリーランドスカラー、ピアノはクレッグダーギ、スプーナーオールダム、そしてドラムスに至ってはジムケルトナー、ジムゴードン、ラスカンケルその他二人の5人を起用。あんたはスティーリーダンか?(こーいうドラムス贅沢使いはバーバラのこのアルバムの方が先ですけど)という贅沢極まりない布陣なのです。


このセカンドは発売当初は全く売れなかったそうですが90年代に入りクラブでDJから火がつき一気にブレイクしたのです。そしてなんと言っても1曲目のディランの「ウォッチタワー」の緊迫感、スピード感あるかっこいいカバーが凄い。

ジミヘンのカバーと並んで最優秀カバー賞を贈りたくなるような演奏から始めるのです(全体を通して聞くと結構この曲が浮いてたりするけど)


バーバラの声は?というといかにもこの頃の女性SSW的であり、リンダのようでもあり時にはエミルーのようでもあるのですが、どこか都会的でなく田舎っぽい。要するに素朴な声のような感じです。そこらあたりがリアルタイムで売れなかった原因でもあるのでしょうか?



曲順です
A面
-1 All Along the Watchtower
-2 Rolling Water
-3 Bramble and the Rose
-4 Burn the Midnight Oil No More
-5 Free the People
B面
-1 Detroit or Buffalo
-2 Road I Took to You
-3 Shining All Along
-4 Rainy Nights Are All the Same
-5 Stone's Throw Away


A-1 この曲をなぜ選んだのか?凄く疑問なのです。なぜ素朴な(笑)彼女がこれを選んだのか?アレンジは最高にカッコいいしジムケルトナーのドラムもすさまじい。文句なくベストトラックなのですが、この後同じような緊迫感が続く訳ではなく素朴なカントリー風な楽曲が続くのです。ただ単にやりたかっただけかも? 間違いなくWatchtowerのカバーでは最高レベルです。 もっと言うならディラン本人のザバンドとの「偉大なる復活」での同曲の演奏と同レベル。

-2 Watchtowerの演奏の後、熱気を冷ますようなしっとりとしたバラード、いいです。この曲のバックはそのままセクションの面々です。

-3 バーバラのピアノ弾き語りから始まるナンバー。セカンドバースからカントリー風に変わりリンダが取り上げても良さそうなナンバー。

-4 都会的なピアノの旋律、そこに素朴な声。エリックカズが作ったようなナンバーに仕上がってます。

-5 けっこう分厚いコーラスも入りゴスペル風なのですが、クレジットにはコーラスの詳細がなくて(汗)誰がつけているのか知りたい!いろんな人がこの曲を取り上げています。

B-1 これもこのアルバムを代表するナンバーかな。ローゥエルジョージのアコスライド、スヌーキーピートのペダルスチールの絡みが素晴らしい。名演です、この曲聞くだけでもこのアルバム聴く価値があります。

-2 各面に1曲づつピアノ弾き語り風な曲があるのですが、これもまた素晴らしい曲です。

-3 少し黒いソウル風な感じです。エレピにスプーナーオールダム。ここでもローゥエルがEスライドをキメますがエンディング近くでしかやってません。もっと聞きたい!

-4 初期のジャクソンブラウン風のイメージかな、個人的には凄く好きな曲です。バーバラの一人ハモがまたいいです。

-5 最後にようやくローゥエルのスライドが冒頭から炸裂!曲の雰囲気も文句なし。この曲のみジムゴードンが叩いています。最後にふさわしい。 ヴァレリーカーターも取り上げています。


冒頭にも書きましたがWatchtowerが少し場違い的なニュアンスもありますが、全体の楽曲のレベルは素晴らしいです、捨て曲無しです。ちなみにWatchtower以外はすべてバーバラの楽曲。大ヒットする要素はそれほどなかったと思いますが、まさに通を唸らせる作品であるといえます。


レーベルです、リプリーズのタン。Wマーク無しなのでオリジナルです。

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カタログNoはMS2087 マトはA-2 B-1です。




この後バーバラも表舞台から遠ざかるのですが、90年代に再評価されて気を良くしたのか、1999年に今度は旦那、息子とバンドを組んで再び表舞台に登場しCDで何枚も作品を出しているそうです(聞いたことないですが)1970年代の女性SSWの名盤ベスト5(個人的)に入るこのアルバムですが、なぜリアルタイムで売れなかったのだろう?リプリーズも本気で売る気なかったのだろうか?。


どちらにせよ名盤には間違いありません。無理して買って良かったです(爆)

追記。

今までずーとジャケアップ画像でミラーレス一眼が広角レンズしかないので周りが丸く写ってしまいスマホでも今一でジャケが切れたり、しかしその程度の事で新たにレンズ買う気も無いので悩んでいたのですが、家にある最古参のコンデジが一番上手く写ることが前回で判明。

10年ぶりくらいにこの捨てる直前の古カメラもようやく出番が回ってきたようです(笑)



購入レコ屋     SORC

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by naruru-kato | 2018-10-20 21:08 | Barbara Keith | Comments(4)

Karen Dalton その1     In My Own Time

ボブディランもぞっこんの才能あるフォークシンガー、決してSSWではありませんが、カレンダルトンのセカンドアルバムです。オクラホマ生まれでネイティブアメリカンの血を引いているらしいです。12弦ギターとバンジョーの名手です。ニューヨークのフォークシーンで活動しディランのほかフレッドニールとも交流があったようです。

カレンのこのアルバムは、ディスクマーケットのアルバム紹介記事で「全世界規模の人気爆発で絶滅品種になってしまった」アーティストとして紹介されており、さらにウッドストックの名盤にも載っていて、もう一つさらに「ブラックホーク99選」にも名を連ねているのです。もーこれは何が何でも手元に置いておきたいアルバムなのです、がしかし、オリジナルはあまりに高価。諭吉1.5~2枚は必要という高いハードル。さらに幻のファーストアルバムの「It,s So Hard To Tell Who,s Going To Love Youe The Best」に至っては諭吉3~4枚財布から飛ばさなければ手に入らない自分にとっては完全に無理なアーティストなのです。

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オリジはJust Sunshineというマイナーなレーベルから出ていてセカンド発売後カレンもシーンから消えてしまったため再発は不可能といわれていたセカンド(ファーストはキャピトルから発売)ですが、リプロ番盤が出ていることを知り取り寄せてもらいました。これなら英世3枚あれば手に入るのです。一応マスターテープからプレスしてると書いてありますが・・・

シュリンクがついていますが、ゆるゆるの為うまく写真に写らないので思い切って取ってみました。

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間違いなくウッドストックのどこかの農場で撮られたこの写真。雰囲気抜群です。

取り寄せてもらった盤はシールドでした。US盤恒例のシールにはディランの賛辞が載っています、英語は良くわからない僕ですがこれくらいはわかります。
「カレンはもっとも好きなシンガーでビリーホリディーのように歌を歌い、ジミーリードのようにギターを弾く」と書いてあります。

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まぁそんなところだと思いますが、本当にディランが自分の伝記の中で書いているのです。ちょっと褒め過ぎじゃねーのか?

裏ジャケです。

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当然オリジナルにはないと思われる豪華な解説もついていました。


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ところで、カレンのこのアルバムは全く聞くことなく購入したので初めて針を下ろした時「こんな声だったのか?」と思わずのけぞりました。

なんというかノイジーな声、ガマガエルのようなしかも擦れた声、アブラゼミのような声。これくらいしか形容がつきません。かなりショッキングな声です。この説明ではよくわからないという人には上田正樹の声をさらにハスキーにした女性の声。とでももうしましょうか(最初からそう説明しろよ)

前々回取り上げたジュディーシルとは対をなす対照的な声です。「天使の声 VS アブラゼミの声」(爆) しかし双方とも一度聞くと耳から離れません。ただしシルと非常によく似ていているのは、この2枚目のアルバムを発売後カレンも一線から身を引き、アルコールとドラッグに溺れ、最後は路上生活者のような生活で55歳でひっそりと亡くなったのです。二人とも同じように死後に評価され中古レコード価格が急上昇したのです。

このアルバムはウッドストックのベアズビルスタジオで録音されてますので一連のそうそうたるメンバーが参加しているのです。

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エイモスギャレット、ビルキース、ジョンホール、ジョンサイモン、など。カバー写真はあのザバンドを撮ったエリオットランディーです。

取り上げている曲は有名なカバーばかり、ですが彼女の声で原曲とはかなり違った印象になります。

曲順です
A面
-1 Something on Your Mind (Dino Valenti)
-2 When a Man Loves a Woman (Calvin Lewis, Andrew Wright)
-3 In My Own Dream  (Paul Butterfield)
-4 Katie Cruel (Trad.)
-5 How Sweet It Is (To Be Loved by You) (Lamont Dozier, Brian Holland, Eddie Holland)
B面
-1 In a Station (Richard Manuel)
-2 Take Me  (George Jones, Leon Payne)
-3 Same Old Man (Trad.)
-4 One Night of Love (Joe Tate)
-5 Are You Leaving for the Country (Richard Tucker)

A-1 ズンズンと始まるイントロからいきなりの超擦れ声、かなりノイジーでありショッキングでもあります。バックのフィドルがいい味出してるGet Togetherのディノヴァレンチの曲です。

-2 名曲、パーシースレッジで有名な「男が女を愛する時」です。見事な歌い上げ素晴らしい。

-3 アルバムタイトル曲にもなったポールバタフィールドのブルース。原曲は知りませんがブルースフィーリングあふれたアレンジ、たぶんギターはエイモスでしょうね。

-4 トラッドです、アコとマンドリン?のイントロ、中間のフィドルが1950年代か?と思わせるアレンジ。

-5 サイドギターのリズム、たぶんジョンホールだと思いますが最高、ベンキースのスライド。これも有名な曲、マービンゲイなどが歌ってます。

B-1 泣く子も黙るザバンドのMusic from Big Pinkの一曲をカバー、リチャードマニュアルが歌うこの曲ですが雰囲気は全く同じ。このアルバムのベストテイクです。そー言えばザバンドの楽曲の「ケイティーは行ってしまった」はカレンの事を歌っているらしいです。(ベースメントテープに入ってます)

-2 これもベストの一つかな。ゆったりとしたリズムで語りかけるように歌うカレンは最高です。

-3 これもトラッド、昔の古いフォークかな?なぜかイギリス風。フェアポートがやってそうです。

-4 このアルバムの中で一番ポップなアレンジ。このカッティングギターは間違いなくジョンホールでしょう。

-5 最後を飾るにふさわしい曲です。カントリー風です。バックのアコの素晴らしい事。本人が弾いている感じがします。


レーベルです(オリジではないのでどーでもいいですが)
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マスターテープから再度カッティングということですが、元々オリジは弱小レーベルでの録音、彼女の死後ということもあり本当にマスターからか?という疑問が残りますが、音はいい音でした(笑)


冒頭にも書きましたが路上暮らしの中でひっそりと死んでしまうのですが、彼女もジュディーシルと同様に死後再評価されるのです。ファーストのオリジもセカンド同様に買えませんのでリプロ盤を買うつもりです(涙)


購入レコ屋  ナカシマレコード

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by naruru-kato | 2018-10-14 11:23 | Karen Dalton | Comments(8)

Wendy Waldman その1       Love Has Got Me

ウェンディーウォルドマンのデビューアルバムです。誰やそれ?という人に簡単に経歴紹介(実は1年前までは自分もその人種でしたが 汗・・・)。

1950年ロサンゼルス生まれ、69年にアンドリューゴールド、ケニーエドワーズ(元ストーンポニーズ)、カーラボノフとでブリンドルというグループを結成しA&Mと契約、そして録音もするがレコードデビューはお蔵入りし、ソロとしてシングルを出します。そこであの東海岸の歌姫マリアマルダーが彼女の曲をソロで取り上げウェンディーも知られた存在になるのです。(その何年も後にブリンドルは再結成しアルバムを出します)


ちなみにマリアはその後もウェンディーの曲を何度も取りあげます、よほど気に入ったのでしょう。ファーストアルバムでは2曲、セカンドでは1曲です。

アンドリューも売れっ子になり、カーラはリンダロンシュタットが彼女の楽曲を取り上げカーラも一気にブレイク。多分日本ではカーラが一番有名になったと思います。このように皆ウエストコーストで活躍するのです。

1973年のデビューアルバムです。なんか妊娠しているようだ?という感じのデビュー盤のジャケです、まさにマリアのファーストと対をなしているようなジャケです。オブラートに包まれたような感じの写真がいいです。

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裏ジャケでは各局ごとのクレジットが詳しく書いてあります、ここでの彼女の写真もやはりマリアマルダー風。バック陣はブリンドルの面々はもとよりラスカンケル、リーランドスカラー、ウェルトンフェルダー、ジムホーンなどLAの有名どころばかり。

ただしマリアが取り上げたからと言ってもウェンディーのこのソロデビュー盤はそれほど売れなかったのでは?しかしウエストコースト名盤紹介などの記事には必ずこのアルバムは入っています。


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彼女の声はやはりマリアマルダー的で、もう少しポップで、子供のような声で、それでいてLA的です。彼女の作る楽曲はオールドタイム風なものが多く、ただのSSWとは違う気がします。


カーラボノフのようにリンダが取り上げたならばもう少しヒットしたかも?(決してマリアがリンダと比べて劣るという意味ではないですが)

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ちなみにウエンディーは主にピアノ、たまにギターも弾くようです。

曲順です
A面
-1 Train Song
-2 Thinking Of You
-3 Gringo In Mexico
-4 Horse Dream
-5 Cant Come In
-6 Pirate Ships

B面
-1 Old Time Now
-2 Vaudeville Man
-3Lee's Travelling Song
-4Natural Born Fool
-5Waiting For The Rain
-6 Love Has Got Me


A-1 この最初の曲はブリンドル名義です。もちろんブリンドルのメンバーで録音されています。カーラボノフのコーラスが良く聞こえていい感じです。ブリンドルの楽曲が垣間見えるようです。

-2 印象的なピアノのイントロ、以降彼女の得意なスローなナンバーはこのような曲調が多いのです。二作目の「Mad Mad Me」もこんな感じの曲でこれはマリアがファーストで取り上げています。

-3 この曲はマリアがセカンドで取り上げています、いかにもオールドタイム風。 

-4 彼女のピアノ弾き語りだけの曲。マリアマルダーと間違えそうになってしまう歌です。

-6 またしても印象的なピアノから始まるA面の白眉な曲。ピアノ独奏からストリングスが加わり次第にドラムス、ベースが加わりゴージャスな曲調になります。

B-1 ウェンディーの弾く抜けのいいアコからノリのいいベースラインが入り、サビでグワーと盛り上がります。

-2 完璧なオールドタイム風のラグタイム風のアコのイントロから始まる曲はマリアがやるために作られたようです。デビューアルバムで取り上げています。珍しいところでアサイラム唯一の黒人シンガーのスティーブファーガソンがなぜかスライドギターで参加しています。

-4 ここでようやくマリアマルダー本人がコーラスをつけます。やはりマリアが歌うと違いますねー

-5 心に染みこむピアノがいい感じのバラード、ラスカンケルがらしくない渋いドラムを叩いてます。少しジャズ的な楽曲、4,5がB面の白眉です。



プロデュースはCharles Plotkin 知らない人ですが(汗)サンクスクレジットにワーナーのレニーワロンカー、テッドテンプルマンが載っていました。

レーベルです。

ワーナー、パームトゥリーレーベルWマークなし、たぶんこれがオリジナルでしょう。カタログNoはBS2735 マトは両面とも1Aです。


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この後何枚もアルバムを出しますが、ビッグヒットには恵まれなかったウェンディーウォルドマン。


しかし楽曲提供者としては数々のアーティスト(ニッティ・グリティ・ダート・バンド、ニコレット・ラーソン、キム・カーンズ、パーシー・スレッジ、ランディーマイズナーなど)に提供しておりLAのSSWとしてはもっと有名になっても良かったのではないか?と思います。


彼女の歌声は秋の夜長にはぴったりですよ。


購入レコ屋     ナカシマレコード

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by naruru-kato | 2018-10-10 21:44 | Wendy Waldman | Comments(4)

Judee Sill その1     Same

初めてこの幻のSSWの画像(静止画像)をYOUTUBEでアルバムをフルに聴いた時の感動は今だに忘れません。
まさに神がかった清楚な声、教会音楽のような厳粛さ、そして曲作りの見事さ。しばし呆然となったのです。

アサイラムレーベルの第一回配信アーティスト(最初の契約はジャクソンブラウン)としてかなり以前からこのジャケは知っていて、レーベル最初ということで気にしていたのですが、いかんせんあまりにも相場が高価で手が出ないので特に買う気もおきずスルーしていたのですが、ママキャスがここから1曲取り上げていて、その楽曲があまりに素晴らしいので改めてジョディシルはどうしても欲しい。なんとか安く手に入れれないだろうか?と模索しだしたのが今から2年前の事です。


そしてさらに、「アサイラムとその時代」という本で彼女の経歴を知って愕然としました。以下その本から抜粋。

「両親がアルコール中毒で15歳で家出、17歳でギャングと結婚して武装強盗で捕まり少年院送り、出所してから大学に行くがヘロイン中毒になり、お金欲しさに様々な犯罪に手を出し今度は刑務所送り、少年院内でのオルガン奏者となり、刑務所で教会音楽、ゴスペルなどを覚え彼女の曲がタートルズに取り上げられ、そのうちデビットゲフィンにも注目されデビューに至った」そうな。



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とんでもない人生を送ってきたのです。本には「しかし彼女には音楽があった」と書いてありますが、いくら刑務所でオルガンなどと出会ってマスターしたとしても、いきなりこんなすごい曲は作れません。彼女は天才だった。というしかないです。そしてグラハムナッシュの目に留まります。ホリーズでも彼女の歌が取り上げられます(ナッシュ脱退後ですが)
アサイラムにはデビットゲフィンがCSNのマネージャーもやっていてグラハムナッシュからジョディを紹介されたのではないかと僕は思っています。


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通販、ヤフオクは高くて諦めていたところ、まったくノーマークのレコ屋の餌箱で出会った時は完璧に手が震えました。しかも値段は樋口一葉1枚とちょっと(笑)。ジャケの下部分がダメージがありVGくらいですが盤はEX-くらい。お店で全曲試聴して購入に至ったのです。
(それでも自分のレコ最高購入価格をこの時点で更新)

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ジャケのシルの後ろの模様は何なんだろう? 蛇のようだがでかすぎる(笑)。裏ジャケを見て初めて木だということがわかりました。さらに裏ジャケのシルの左側の大木が表ジャケにもシンクロして(木の枝が裏と表でつながっている)表ジャケのシルの写真が合成で(たぶん)かぶさり非常に秀逸なジャケとなっています。




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ゲイトフォールドを広げると2枚の写真がつながっているのがわかります。


先の本でもこのジャケの写真を撮った人の文章があり、ゲフィンからシルのジャケ写真を依頼され、シルの住んでいるトパンガキャニオンに赴き丘の上に木の下に座らせマリファナ吸ってリラックスさせて、ギターを弾いてもらい写真を撮った。と証言しています。ちなみにこの写真家はアサイラムのレコード写真を何枚も撮っていてイーグルス、ジャクソン、JD、ネッドドヒニーなど沢山の写真を撮っています。


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内ジャケです、新人のデビュー、しかもレーベル最初のアーティストです。かなり凝ったジャケです、レコは通常の入れ方ではなく内ジャケの左側から入れるものになっています、歌詞カードも印刷されています。


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アサイラムの第一回配信なのでゲフィンも気合入れたのでしょう、しかし評論家受けはするものの全く売れません、セカンドに至ってはシルがゲフィンがホモであることを暴露し激怒したゲフィンは全く宣伝しなくてさらに売れませんでした。


彼女の評価が上がるのは21世紀に入ってから、しかしその名声を知ることはありませんでした。


セカンドを作ってから音楽から遠ざかり、またしても今度はコカインに手を出しどこか知らない町で数年後にオーバードーズで死んでしまうのです。



今までいろいろな女性SSWを聞いてきましたが、シルの音楽はどれも似た人がいない。アシッドフォークのようでそうではない、奥深いものがあります。時たまローラニーロ的でもあり、ジョニミッチェル(初期)のようでもありますが。キャロルキングとかカーリーサイモン的なところは見受けられないんです。


彼女が影響された音楽家はバッハ、ピタゴラス、純粋に最近の音楽系ではレイチャールズ(笑)です。しかしバッハなんて聞いたことないし(顔は音楽室に肖像画あったんでしってますが)ピタゴラスに至っては「キリスト」に影響を受けていると同じ感覚なのかな?、と一応調べたらなんと数学者、哲学者ではあるが音階の理論も突き詰めていたことがWikkに書いてありました。彼女の自分でつけているコーラスは4度が多いのですが、なるほどなー。


曲順です。

A-1 あまりに無防備に始まります。しかしこれが犯罪を数々犯してきた人の歌声なのだろうか?信じられません。本当にこの1曲目を初めて聞いた時の衝撃は忘れられません。セカンドバースの後のアコでのダブルベンディング(というのかな?)が素晴らしいです。

-2 サビの部分の美しいこと、バックではオーケストラも入ります。彼女は指揮者でもあります(セカンドアルバムに写ってます)

-3 なんて読むのだろう?調べたところ「原型的な男」と出てきました(笑)。途中のコーラスがいかにもバッハ的(よく知らんけど)こんなSSW系でコーラスする人聞いたことありません。

-4 初期のローラニーロのような楽曲、これも美しい曲です。爪弾くアコの美しいこと。

-5 この曲がタートルズが取り上げた曲です。 イントロのアコの調べ、格別です。この人本当にアコ上手いです。サビでの一人コーラスは雲の上にのっどかかに行ってしまいそうな、そんな感じがします。この曲のみナッシュが製作に加わっています。

-6 ママキャス、ホリーズが取り上げた曲。初めてママキャスのアルバムでこの曲を聴いた時、「なんという素晴らしい曲なのだ」と思ったものです。この曲は当時付き合っていたらしいJDサウザーとの別れ(どんだけの女と付き合ってんねん)を歌ったのです。「彼は行ってしまった」と歌っています。最後のコーラスでは4度、9度(間違ってたらごめんなさい)のコーラスを自分でつけてます。


B-1 エレクトリックスライドギターがいい味出しています。クレジットにはギターはシルしか載っていません、彼女がやっているのだろうか? 峰を渡るライダー、馬馬車の事かな? ゆるーい雰囲気がいいです。

-2 印象的なアコのイントロ、母性本能をくすぐるようなほのかな温かさがある曲です。リタクーリッジもコーラスに加わっているのですが、この曲なのでしょうか?

-3 これも全体の印象から外れることなく他の曲と同じように歌い上げています。ここではストリングスが美しく効いています。

-4 珍しくホンキートンク風ピアノから始まります、もちろん彼女が弾いています。ホーンも導入されてニューオリンズ風ですがあくまで歌はしっとりと聞かせます。


-5 アブラカタブラ、という曲。小作品ですがアルバムの最後を飾るに相応しい見事なオーケストラが最後に入ります。まさにフィナーレという感じです。まさに極上の音楽です。


曲目紹介の文章書いてる時点で、両面とも3回聞いてしまいました(笑)。youtubeで全曲聞けますので興味ある人はどうぞ。

レーベルです。

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アサイラム初期の白レーベル、僕の予想ではその後再発はないと思うのでクラウズレーベルはないかも、ただし再評価後はどこからかで再発リプロ盤で出ているはずです。


カタログNoは栄光のアサイラム初ナンバーSD5050(ちなみに5051はジャクソンブラウンのデビュー盤5052はデビッドブルーの名盤ストーリーズ)マトは両面ともAです。



当初はジョディーシルをブログで取り上げるつもりはなかったのですがセカンドアルバムも破格の安さで入手し、ついでにCDのライブ音源も手に入れたので取り上げることにしました。


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ちなみに、このライブは一人でギター、ピアノやりながら歌っていますが、彼女のギターの腕前は相当なものです。やはり天才なのでしょう。彼女の作品はそんなになくて幻のサードアルバムが何年か前にCDで出ています。たぶんこれを探して(普通にタワーレコードで新品で売ってる気がしますが、タワー行かないんで)終わりになると思います。



セカンドアルバムの日本盤の解説で宮本さんという方が「彼女は僕らの知らないところでひっそりと生きているんじゃないだろうか?」と書いてあるそうですが、実は僕もそんな気がしてます。



今月は幻の(またはマイナーな)女性SSW特集をやります。



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参考文献    「アサイラムとその時代」音楽出版社。

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by naruru-kato | 2018-10-02 20:03 | Judee Sill | Comments(2)

Mama's And The Papa's その3  If You Can Believe Eye And Ears

まず初めに、なんでいきなりNo3になってるか?というと、以前紹介したキャスエリオットのカテゴリーを消してMama's And The Papa's(以下ママパパ)のカテゴリーを作りその中に入れることにしたからです。ママパパの中でキャスエリオットは一番の人気者ですし、かと言ってキャスのカテゴリーにママパパ入れるのもおかしいし。まぁどちらでもいいことですけど。

マグワンプスという幻のバンド(公式レコードはなしですが、ママパパがブレイクしたのち以前録音したのを勝手にワーナーがリリース、これもいいアルバムです)にいたデニードハティ、ママキャスとジャニーメンというバンドにいたジョン&ミッシェルフィリップス夫妻が組んで1964年に4人組となります。ただし当初はママキャスはメンバー外でその理由は太りすぎていたからだと(笑)。

ニューヨークで活動しますがそのうちカリフォルニアに活動の場を移し、そのカリフォルニアを歌ったファーストシングルの「夢のカリフォルニア」が全米4位の大ヒットとなり、セカンドシングル「マンディーマンディー」はとうとう一位となり、このファーストアルバムも大ヒットしたのです。


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しかし、この写真は大いに問題があります。というかその後のグループの行方を暗示しているような。
有名な話ですが、デニーとミッシェルが不倫してしまい、怒ったジョンがミッシェルをグループから追い出してしまうのです(その後復帰)。このジャケではそれを暗示しているのです(自分で勝手にそー思ってる)、バスタブに4人が入っていますが左からジョン、ママキャス、ドハティー、全員の脚の上にミッシェルが横たわっていますが、夫の所では膝から下、しかしデニーの所では男的に一番おいしい所なのです(爆)もうすでにこの時点で不倫してるんとちゃうんやろか?(急に関西弁)

まさに少し感づいてるジョン(表情がムスっとしている)不倫しそうな二人(ドハティーの顔がにやけている)何も知らないママキャス。
そんな写真です(笑)さらに書くと実はママキャスもドハティーを愛しており、このバンドはかなりドロドロしたものがあったのです。やはり男女混合のバンドはこうなる運命なんですね(フリートウッドマックしかり)

当初のジャケは右のトイレが写っているのですが、セカンドプレスからはこの盤のように隠されてしまいます。けしからんということなのでしょうか?

あと気になるのが、当初は4人で並んで入ってる構図だったのだが、バスタブにママキャスが入った時点で無理と判断してミッシェルのみメンバーの膝の上に乗せて、結果このような不倫をにおわせる写真になったのではないだろうか?

どーでもいい話ですが気になってます(笑)


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裏ジャケです。ここでも不倫の二人が真ん中。やはり間違いないですわ(爆)

さて本題に入ります(おまえの場合、今までの文章が本題だろう・・・と言われそう)

ママパパはこの時期にタケノコのように出てきたフォークロックバンドの中でなぜこんなにも成功したのか?それは僕が思うところ、ジョンフィリップスの卓越したソングライティング、そして男女二人づつの混成コーラスワークの見事さ、歌の旨さ、そしてなんといってもママキャスの個性がひときわたっていたところでしょう。
既存の曲のアレンジの仕方、解釈の仕方にも独特のものがありこのデビュー盤でもビートルズの曲など際だったアレンジがなされています。

今回、久しぶりに「California Dreaming」の映像を見ましたが、やはりママキャスがひときわ目立っているのは当然としても、なんか風船が歌っているようで(爆)視覚的に見ても人気者になる要素が多いのは事実です。

やはり、どーしても彼女に目がいってしまいますわ。

曲順です
A面
-1 Monday,Monday
-2 Straight Shooter
-3 Got A Feeling
-4 I Call Your Neme
-5 Do You Wanna Dance
-6 Go Where You Wana Got

B面
-1 California Dreaming
-2 Spanish Harlem
-3 Somebody Groovv
-4 Hey Girl
-5 You Baby
-6 In Crowd


A-1 まさにこの頃の時代を彷彿されたナンバーからスタート。セカンドバースから二人の女性コーラスが被る、サビでも同じように
ただし非凡なのはコーラスが時たま主旋と入れ替わったりするところがこのバンドがただのコーラスグループではないことを示します、全米1位になります。

-2 少しサイケがかったイントロ、ここでのコーラスも素晴らしい。ギターリフは終始同じフレーズを繰り返します。60年中期のよくあるパターンですが、すべての面で見事なコーラスワークで他では比較するバンドがない。といえるくらいの出来。

-3 ミッシェルがリードを取ります。低音のコーラスはママキャス? いい曲です

-4 ビートルズのマイナーな楽曲をこのようにアレンジして見事な解釈です、ここではママキャスのリード。後年のソロにも通じる極上のポップスです、そしてサビでおっーと思わせるアレンジ。このアレンジは誰がしているのだろう?
ビートルズの楽曲をここまで見事に変化させて完璧な楽曲で歌っているバンドはそうそうないです。

-5 オールディズの有名R&Rの曲。ここでは原曲に忠実に仕上げています、があくまで曲調はフォークロック。ストリングスの使い方も見事、後半のバースでは得意の主旋の入れ替わり。この展開力も凄い

-6 サビから始まる曲。全員のコーラス見事。まさに捨て曲無しのA面です。

B-1 あまりにも有名になりすぎ独り歩きしてしまったこの曲ですが、アルバムを通して聴くとこの曲が結構浮いていたり聞こえます。
すこしママパパの曲の感じと違う印象があります。しかし「夢カリ」といえばママパパ。この図式は永遠に変わりません。
イントロのギターリフはホテルカリフォルニアにも匹敵する印象的なものです(もちろんホテカリの方がはるかに後発ですけど)

-2 カバー曲です、改めて女性陣のウーハモ、アーハモのうまさを感じますね。セカンドバーズのミッシェルのハモがまた素晴らしい。
  (ウー、ハーハモって思っている以上にめちゃ難しいんです。音程が取りにくくてやるとわかりますよ、勿論アマチュアレベルの話ですけど)
-3 今度はママキャスの歌。まさにサマーオブラブを謳歌している感じ。

-6 二曲飛ばして最後の曲、ママキャスの歌で幕を閉じます。

ほとんどの楽曲が同じように聞こえてしまいますが悪い意味ではなく、すべてにおいてコーラスが完璧、この緻密な計算されたコーラスワークがこのバンドの生命線です。捨て曲なしです!


レーベルです。

ダンヒルレコード。 プロデュースはルーアドラー カタログNoはDS-50006 マトは不明ですLWの刻印があります。
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この後さらにセカンドでも大ヒットを飛ばしますが、そのうちドハティー&ミッシェルの不倫がバレてグループは3枚目のアルバムで崩壊。その後契約の都合でもう一枚出しますが、その時の時代ではすでにサマーオブラブの時代は終わりグループもそのまま消滅。

唯一ママキャスのみ単独ソロで大活躍するのですが絶頂期に心臓発作で死亡。男性陣はソロを出すもあまりぱっとせず(二人のソロ買いましたがすぐに売ってしまいました)そのうち死亡。ミッシェルが映画女優として成功しています。

動画見たついでにロックンロールオブフェイムでの受賞式で歌った「夢カリ」見ました(キャスは死んでいて居ません)。

残りの3人でこの歌を歌っているのですが、ドロドロした人間関係もすっかり清算した感があり、やっぱロックバンドの人間関係も素晴らしい楽曲を作るという前提の上ではどーでもいい事のように感じてしまいました。



その後このようなコーラスグループでヒットしたのはアバ?くらいなのかなー。


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by naruru-kato | 2018-09-23 19:42 | Mama's & The Papa's | Comments(6)

John Sebastian その1   John B. Sebastian

前回に続き「初出シリーズ」を少しの間またやります。今回はラビンスプーンフルのリーダーで、バンド脱退(解散後)に初ソロを出したジョンセバスチャンのアルバムが2種類そろいましたので紹介します。

2種類とはどーいうことか?つまり全く同じ音源がジャケ違いでレコード会社も違って出ているのです。昔のビートルズなんかで良くあったUKオリジとUSではジャケ違いも多くあったのとは話が違います。なんといってもUS本国で同じ内容が別々の会社から出たのです。

なぜなんだろう?と検索したところブログ仲間の248さんの記事がヒットし(笑)ようやく事の成り行きがわかったのです。

左、MGM盤 右プリーズ盤

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セバスチャンがラビン時代に契約していたMGMにこのマスターを持ち込んだところ、MGMはラビンスプーンフル名義で出そうとしたのです。
そこで怒ったセバスチャンはマスターをリプリーズに持ち込んでここで出したのですが、MGMもマスターをコピーしていたのか、同じ内容で発売します。この事件はセカンドソロのライブ盤まで尾を引き、このライブも両レーベルから出ます(ただしこちらは音源、収録曲は違います、これも両方買いました)。どちらのレーベルが先に発売したのかはわかりませんが、僕の予想ではリプリーズが先に出してその後MGMが対抗して出したのではないだろうか?ライブは逆にMGMが先に出して頭にきたリプリーズが「リアルライブ」という題にして後から出したと思われます。たぶんラビンでの契約があと2枚残っていたのでしょうね。


さて、当初はMGM盤だけもっていればいいかなー。と思っていたのですが、いつもコメントくださる方からリプリーズの方が音が断然いいです。との情報をもらい、この盤も探していたのですがようやく巡り合えました。

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テクスチャー加工してあるリプリーズ盤のジャケですが、ジャケは完璧にMGMに負けて、思わず「やっつけ仕事やな」とつぶやきたくなる写真、どこぞのステージ写真ですが同じステージの写真が内ジャケに沢山掲載されています。その中から適当に(たぶん)選んでます。

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今度はMGM盤、この見事な写真。セバスチャンはどーみても平凡な顔立ちで、とくに特徴もないと思っていますが、その平凡な顔をものすごくいい感じに撮っています。仮に2枚同時に餌箱に入っていたら音源聞くまではこちらでしょうね(笑)

しかし裏ジャケは今度は反対になります(あくまで自分の主観ですけど)


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リプリーズ盤です。タイダイのシャツを着たウッドストックのライブ時のセバスチャンを後ろから捉えています。センスいいわ


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MGMはセバスチャンのアップ、この帽子被って似合うのはジョンレノン以外いません(キッパリ)。だからこんな写真になっちまう。
それにしてもこの帽子、あまりにデカ過ぎるんじゃねーか?


ゲイトフォールドの内側比較。

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リプリーズ盤です。ここでもウッドストックのステージ写真が使われております。他にはスティルスとのライブ写真、クロスビー&ナッシュとの音合わせ風写真など。上のステージ写真から適当に選んでアルバムカバーにしたのでしょう。


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かたやMBM盤、クレジットはどちらも同じで、その他書いてあることも全く同じ。左側は適当な写真のっけている感じ、あたりまでですが両盤ともアルバムカバーの写真家の名前などが違うのみです。


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ただし、リプリーズの方はタイダイ模様の歌詞カード付、MGMの方もあった可能性が高いですが、僕の盤には入っていません。

肝心の音の方ですが、リプリーズの方が断然音圧もあり(カッティングはSTARING社)、奥行感が深い。ぱっと針を落とした瞬間に「あっリプリーズの勝ち」と判断できます。そしてさらに肝心の作品ですが、純粋にラビン時代の流れを汲み、オールドタイム風、ジャグバンド風な音楽がソロという感じになっていて非常に優れたマジカルな作品であると思うのです。

バックはCS&N、がギターとコーラス。その御用達のダラステイラーがドラム。変わったところでアイケッツがコーラスやっています。
プロデュースはポールロスチャイルドです。


曲順です
A面
-1 Red-Eye Express
-2 She's A Lady
-3 What She Thinks About
-4 Magical Connection
-5 You're A Big Boy Now
-6 Rainbows All Over Your Blues

B面
-1 How Have You Bean
-2 Baby Don't Ya Get Crazy
-3 The Boom Nobody Lives In
-4 Fa-Fana-Fa
-5 I Had Dream

A-1 初ソロのオープニングを高らかに歌い上げています。いかにもセバスチャンの音楽とでもいおうか。

-2 非常に美しいナンバー、スティルスとクロスビーがアコでバック。なんという贅沢なナンバーであろうか(笑)

-3 今度はグラハムナッシュがコーラス付けます。この曲聞くと確かにラビンスプーンフルの新譜で出したくなる気持ちもわからんでもないが。

-4  この不思議なコード感、間違いなくこのアルバムの白眉、バンドではこの雰囲気は無理でしょう。ビブラホーンの音がたまんない。
間違いなくA面の白眉です。

-5 ジャグ風なナンバーですが一人弾き語りでアコでやっているので雰囲気も抜群。やはりこの人ギターめちゃ上手いです。


B-1 セバスチャンのギターの抜けのいいこと。こーいう弾き語りやらしたら抜群です。

-2 スティルスがリードギター、そしてこの曲でザ、アイケッツがコーラスを付けます。メンバーの入れ替わりの激しかったアイケッツなので誰がいるのかはわかりません。

-3 厳格な教会音楽のような弾き語り、バグパイプがバックで鳴っているようですがクレジットはベースのみ。

-4 非常にヘンテコなインスト。娘に「この変な曲はいったい何なの?」と言われました(笑)

-5 最後にあのウッドストックのサントラで1曲目を飾ったナンバー。このサントラ買った人には感慨深いナンバーです。僕もそうです。
(実際のオープニングはリッチーヘブンス)。イントロのCM7のコード感、セカンドバースのAmからAmなんらか(何か不明)のコード感。本当に素晴らしい。断然このアルバムで一番好きなナンバーです。


レーベルです。

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まずリプリーズのタンです。カタログNo-6379 マトは両面とも2。STARINGの刻印あります。このレーベルは極初期にツートーンラベルも見られましたが、デザイン移行時期なのでこれがオリジナルでいいと思います。

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かたやMGM盤、カタログNoがSE-4654マトは両面とも1。こちらはSTARING社のカッティングではない(まぁどちらかだろう)のでやはりリプリーズの方が音がいいのでしょうね。


冒頭にも書きましたがこの後、またしても両レーベルからライブが出ます、このライブは音源が違っていて内容はMGM盤の方が録音も選曲もよくて(くどいようですがあくまで自分の主観ですけど)いいのですがジャケが最悪です、次回はこの両アルバムの比較をしたいと思っています。

しかしファンは、両アルバム共買わなければならないのでいい迷惑ですな(笑)


購入レコ屋   リプリーズ盤    バナナレコード アスナル金山店

         MGM盤      グレイトテストヒッッツ









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by naruru-kato | 2018-09-23 08:58 | John Sebastian | Comments(6)

The Beach Boys その1    Surfer Girl

秋になりましたなー。と感傷に浸りながら ふっ(いや実はかなりまえから分かっていたのですが)と,
そーいやウエストコースト大好き!と言っておきながら、この超大物バンドを取り上げないのはいかがなものか?

大体がビーチボーイズって夏やろー。と怒りのコメントも来そうなので初めに言っておきますが、自分的にはこのバンドは秋ではないが、イメージは「夏の終わり」なのです。なぜかと聞かれても困りますが、あの鼻にかかったコーラスは(っーか鼻をつまんでコーラスしてるとしか思えない)夏の終わりなのです(笑)

もともと、このバンドはそれほで興味無くて、ベスト盤だけで十分(こんな事書くとまたCCRの時のように突っ込まれるかな)と思っていたのですが10年程前にバンド活動と並行してアカペラグループもやっていてその時のレパートリーに「Surfer Girl」「California Girl」「 Barbara Ann」を歌い、改めてビーチボーイズのコーラスってめちゃ難しいーわ、と半泣きで覚えたのです。

しかも、その時のメンバーにあの名作Pet Soundsを聞いたことがないことがバレ(汗)、すぐにCDを買いその素晴らしさに感動したのですが、やはりビーチボーイズはベストとPetがあれば十分と思っていたのです。


しかしビートルズに例えると赤、青盤とサージェントを持っていれば すべて分かるのか?と自分に説いた所、そんなことはありえんなー。ということで今年の夏はせっせとビーチボーイズのオリジナル盤を中心に集めましたよ。


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お気楽にサーフボード抱えているBoys、大体僕はサーフィンが嫌いで、その理由が初めてサーフィンした時、波にのまれて沖に流され危うく命を落としそうになった怖い過去があるのです(そんな事どーでもいいわー)と言う事で、あのサーフミュージックのギターのインストが肌に合わなくて、ひとまず1ST、2ndは今の所買う気はなく、ブライアンウィルソンがプロデュースしたこの3rdからに成ります。
しかしこの時ブライアンはまだ23歳、まさに天才ですわ。

発表は1963年、まだこの時点でビートルズはアメリカで旋風を巻き起こしていません。USAではビーチボーイズが新しい若者の音楽の先頭を斬ったのです。


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左から、デニスウィルソン、デビットマークス(この後クビ)、カールウィルソン、マイクラブ、ブライアンです。Wikkによるとこの写真は1stの時のフォトセッションの写真らしい、たしかに同じ服だ(笑)。アルジャディーンは一時脱退していたのでここでは1曲のみ参加。

ビートルズと違いラフな格好のユニフォームの彼らは衣装代は安かったのではないだろうか?シャツはペンデルトン製だと思います(深い訳があるのですが割愛)。



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裏ジャケです。
これまた同じフォト、もう少し何とかならんかったのか(笑)

ビーチボーイズの魅力はサーフィンミュージックにあの独特のコーラスを加えたところでしょうけど、その後ホットロッド、そしてブライアンの脳内ミュージックと進んで理解不能になり、その後落ちぶれ、さらに劇的に復活しながらも常に、あのコーラスだけはいつも健在であった所でしょう。


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キャピトル純正のインナースリーブ、ここには後発の「トゥデイ」、ビートルズの「65」とかが載っています。しかしキャピトルはビーチボーイズとビートルズもっていたんだよなー。めちゃ儲けてますな。

一般のロックファンにはそれほど受け入れられず(と思っていますが)、ある種の人達には絶大な人気を誇って(山下達郎、小林克也さんなどは神扱い)いるバンドも珍しいです。

まぁとにかくビーチボーイズを聞くには、まずあの鼻つまみコーラスになじめるかどうか?。そこで奥深い世界に入っていくか、入口で引き返すか?というところがキモでしょうね(笑)

曲順です
A面
Surfer Girl
Catch A Wave
The Surfer Moon
South Bay Surfer
The Rocking Surfer
Little Deuce Coupe
B面
In My Room
Hawaii
Surfers Rule
Our Car Club
Your Summer Dream
Boogie Woodie

A-1 アルバムの1曲目がコーラスから始まるスローバラード、意表を突かれます。完璧なコーラスアレンジ。特にサビの部分は浜辺で寝ていながら女の子を探しているような感覚(どんなやねん)に襲われます。全米7位まであがります。

-2 サーフィンサファリ、サーフィンUSAにも通じるマイクラブの歌。まさにパイプラインに乗って波をつかめ!と歌ってるのでしょうか?

-3 このバラードもイイです。ブライアンの歌の懐の深さが分かります。

-4 ご機嫌なR&Rナンバー、ブライアンのボーカル。曲の間のスネアのバタ臭さがいいわー(笑)。ハンドクラップもイイ感じ。

-5 サーフインスト。まぁ趣味の問題もありますが自分的にはNGかな

-6 しかしA面6曲中、Surferという単語がつく曲が4曲、波が1曲と徹底的に海関係ですがここでようやくホットロッド曲。Little Deuce Coupeとは映画「アメリカングラフティ」で助演のジョンミルナーが乗っていた黄色い車です。憧れてプラモ作ったよなー。次作ではアルバムジャケを飾っています。

B-1 A面と同じくこのサイドもバラードから始まる。普通なら絶対にあり得ない順番ですが、そこは天才ブライアンのプロデュース、曲も溶ろけそう。

-2 いきなり鼻つまみコーラス全開(笑)。ハワイに行こう! 行ったことないけど、ホノルルマラソン出たいっす!

-3 デニスウィルソンが歌います。わずか2分弱の歌、短けー。

-4 各面に1曲ずつホットロッド系の歌があるようです。

-5 またしても溶けそうナンバー、やはりブライアンのこの声のバラードを聞くと「夏の終わり」を感じてしまうのは僕だけでしょうか?
極上のバラードです。

-6 最後はまたインスト。-5で終わりにすれば良かったのに。これがまたいいんだわーという人もいるとは思いますが(笑)


僅か25分ちょいで終わってしまう(もちろん両面で)あっというまの作品ですが、極上のバラードあり、R&R(コーラス付き)あり、サーフインストありで1ST、2ndよりはるかに進歩しています(聞いたことないので予想)、しかもその間僅か半年、凄すぎる。

レーベルです。 キャピトルオリジナルのMONO盤、カタログNoT1981、マトはA、B面とも-7です。オリジではありますが1965年以降の盤です。

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そーいえば先のアメリカングラフティでのジョンミルナーの言った言葉が凄く印象に残っています。
「ビーチボーイズなんて女かガキの聞く音楽さ、バディーホリーも死んじまったし、R&Rは落ち目だよ」
みたいな事を劇中言ってる印象的なシーンが大好きなんですよねー(笑)。



この後バンドはホットロッド音楽に移行し(聞いてる方はどちらも同じように聞こえますが)その後ブライアンの苦悩が始まりツアー拒否、スタジオ没頭。そしてペットサウンズ~スマイルとなって行きます、自分的にはビーチボーイズはここまででいいかな、と思っています。その後の70年代の作品も買いましたがイマイチで、すぐ売ってしまいました。こーいうこと書くと「いや 70年80年もずーとその後もビーチボーイズは最高なんじゃ」という人もいるとおもいますけどね(笑)



購入レコ屋  バナナレコード岡崎店
(わざわざ岡崎まで行った訳ではなく、仕事の都合で岡崎に行って帰りに寄ったら売っていた。よくこういう事があるんですよねー)





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by naruru-kato | 2018-09-12 18:49 | The Beach Boys | Comments(8)

Bonnie Raittその2      Takin My Time

ボニーレイットのサードアルバムです、プロデュースは当初ローウェルジョージだったのですが意見が合わずジョンホールに交代、結果オーライの出来です。いたるところでジョンのギターがいい味出してます。

まず、このジャケが凄くいいんです。当初はホテルのロビーかな?と思ってましたが裏ジャケでどうやら古い駅舎の待合室のような雰囲気。そこに佇むボニー。横に座っている女の子が効いています。

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色づかいがセピアっぽくて雰囲気は抜群です。

裏ジャケではその待合室でテンガロンかぶって寝ているボニー。まだこのころ23~24歳のはず、すでに姉御の雰囲気。ここに詳しいクレジットが描いてあります。

クレジットを紐解くと今回のアルバムではボニーはさほどギター(スライド)を弾いている訳ではなく(4曲のみ)ギターはジョンホール、ローウェルらに任せて自分は唄に専念しているようです。少しさみしい感もありますがゲストギタリストの素晴らしい演奏でそんな事は忘れてしまいます。


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今回はウッドストックから離れてLAでの録音、メンバーはギターがジョン、フィートからはローウェル&ポールバレル。ピアノにビルペイン、ドラムにサムクレイトン、ベースはいつものフリーボ、その他ジムケルトナー、タジマハール、達の凄い面ツ。いいに決まってます。

でも売れませんでした。ボニーが売れるのはその何年後も後なのです。


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曲ごとに詳しく書かれたクレジットです。

ゲイトフォールドの内ジャケ

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とても20台前半とは思えない(汗、貫禄な表情。このあまりにも若くて渋すぎる女性を売るには時間が必要だったのでしょうね(笑)


選曲は相変わらずシブくて、ジャクソンブラウン、クリススミザー、エリックカズなども取り上げていますが、他の人はあまり知りません。


曲順です
A面
-1 Youve Been In Love Too Long
-2 I Give My Love A Candle
-3 Let Me In
-4 Eveybodys Cryin Mercy
-5 Cry Like a Rainstom
<br>
B面<br>
-1 Wah She Go Do
-2 I Feel The Same
-3 I Thought I Was A Child
-4 Write Me A Few Of Youe Lines/Kokomo Blues
-5 Guilty


A-1 フリーボのご機嫌なフレットレスベース、ビルペインのエレピ、そしてジョンホールのギターカッティング。今までのウッドストック色とはかなり違い都会的なスタート。

-2 ボニーのアコが聴けますがスライドはやっていません。SSWっぽいアレンジ(原曲知りませんが)イイ曲です。

-3 ボニーっぽくないニューオリンズジャズ風なナンバー。

-4 タジマハールがハープで客演するブルースナンバーですが、スライドはここでも聴けません(涙

-5 エリックカズのいかにもカズらしい代表曲です。カズが取り上げるのはソロではなく、アメリカンフライヤーのあとのユニット、Craig Fuller/Eric Kazというアルバムで聴けます。あの名曲Love Has No Prideにも匹敵する素晴らし曲をボニーが歌い上げる、A面では白眉です。

B-1 いきなりホーン導入でカリブ海風。

-2 孤高なSSW、クリススミザーの曲、ボニーとローウェルのスライドカッコイイ
。スミザーの曲らしい暗いアレンジが非常にイイです。

-3 今度はジャクソンブラウンの曲。今度はジョンホールがかっこいいオブリイ入れながら、これまたJBの雰囲気そのままのアレンジ、素敵です。やはり歌物のバックで聴けるホールのギターは最高。

-4  ボニーのドブロがようやく聴けるご機嫌なナンバー、このメドレーはずーとライブでやっていますね。

-5 今度はランディーニューマンの曲。しっとりと聞かせるラストナンバー。



全体に取り上げているアーティストの雰囲気を大事にして原曲通りのアレンジで仕上げている感じです。


レーベルです。
ワーナーのWマーク入りのセカンドプレスでしょうか。


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全体の印象はシブい作品といえますが、ジョンホールとローウェルジョージのギターがいたるところで聴けてご機嫌な作品です。

今回、ボニーはスライドをあまり弾かず唄に専念している感があるのは、前回の作品が名作と言われるほど素晴らしい作品でったのに全く売れなかったので、スライド姉ちゃんから、歌で勝負する女性ボーカリストで売ろう。としたのではないだろうか?でもこのアルバムも売れません。

ボニーがブレイクするのはここからまだ数年先の事なのです。


購入レコ屋  忘れました。




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by naruru-kato | 2018-09-08 21:23 | Bonnie Raitt | Comments(2)

Jackson Browne その4  The Pretender

家庭の事情で少し間が空いてしまいましたが、今回より再開します。

再開後の一番目はやはりこの人、ジャクソンブラウン(以下JB)です、なんといってもこのブログの副題が唄にありますし、一番最初の投稿(内容大幅に書き換えました)でもあります、毎年この時期は自分的にJBなのです。

今回は今の自分にとって非常に勇気を与えてくれるアルバムであり、JBの最高傑作の一つでもあることは間違いないウエストコーストを代表するSSWの割にウエストコーストっぽくない、4枚目のこのアルバムです。


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JACKSON BROWNEの文字は浮き出ています(確かセカンドプレスからは通常の文字のはず)表面はテクスチャード加工(これもセカンドは普通のジャケ)


横断歩道を堂々と渡るJB。感動的であります(こんなんで感動するなよ)。でも裏事情を知っている人ならこのキリっとしたJBの顔立ちは感動するのです。

有名な話なので簡単に説明すると、このアルバム制作中にJBの奥さんのフィリスが、音楽ばかりで自分に目を向けてくれないJBに対し薬物で狂言自殺をしようとして本当に死んでしまったのです。ただ死後に録音された訳ではなくかなり録音が進んでいた時期に死んでしまい、そのことを歌った曲は僅かなのですが、全体に重苦しい雰囲気、いや物凄く重いサウンドで聴いている方が奈落の底に突き落とされそうになります。そして最後の曲で救われるという仕掛けがあるのです。(歌詞はしらんけど、なんとなく)

このジャケの写真でJB以外の人はエキストラなのか?本当に一般のなにも知らない素人なのか気になりますね、もし素人ならここに写っている人は例えJBのファンでなくても物凄い自慢出来ますなー。日本でも同じイメージでジャケ作る人多いけどたいていファンクラブで選ばれた人ですからねー(笑)。


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裏ジャケは息子のイーサンでしょう。なんか泣かせますわ(涙)そして各曲ごとのクレジット。
ギターのデビットリンドレーは当然、ジョンホール、ローウェルジョージ、フレッドタケット他。ベースにボブグラブ、リーレンドスカラー他。キーボード、ビルペイン、ロイビタン、グレッグダーギ他。ドラムス、ラスカンケル、ジムゴードン、ジェフポーカロ。コーラスが、ボニーレイット、ローズマリーバトラー、JDサウザー、ドンヘンリー、そしてクロスビー&ナッシュ。Thanksクレジットにバレリーカーターの名前も見受けられます。

まさに豪華絢爛西海岸絵巻とでもいいましょうか。倒れそうです。

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丁寧に歌詞が描かれた専用のインンーバック。JBで歌詞がついたのはこのアルバムが最初では?

そーいえばJBと親交がある浜田省吾の会報の表紙でハマショーがこのジャケをおもいっきりパクってます。

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これは絵で絵がかれているようです、この会報欲しいー

この他にもいろいろ有名ジャケパクってます。やりますなーハマショウ(笑)

曲順です
A面

-1 The Fuse

-2 Your Bright Baby Blues

-3 Linda Paloma

-4 Here Come Those Tears Again
B面

-1 The Only Child

-2 Daddy's Tune

-3 Sleep's Dark And Silent Gate
-4 The Pretender

A-1 あまりにも重いピアノのイントロ、ハイファットの音がさらに重くし、リンドレーのスライド、スカラーのうねるベースがさらに圧し掛かる。よくぞこんな重い曲が作れたものだ。中間部のギター、ピアノソロから一気に重たさが加速しラスカンケルのハイファットが冴える冴える。そーいえば初めてJB見た時にオープニングはこれだったよなー

-2 オープニングの緊迫感から解放される曲です。ローウェルのハモが素晴らしいです。もちろんエンドの伸びのあるスライドも最高!

-3 タイトルからするとリンダロンシュタットの事を歌っているのであろう。メキシコ的な曲です。

-4 この曲はフィリス自殺後に彼女のお母さんと共作した曲。このアルバムでもピカイチな曲。不思議なことにAメロBメロサビ。というような構成ではなく、AメロA”メロ、A""メロ、A"""メロ、と言う感じで突き進みます(笑)。
とにかく元気がもらえます。

B-1 息子イーサンに向かって投げかける曲、詩の中で「お母さんを大切にしなさい」と何度も出てくる。フィリス自殺前に作られたのでしょう。JDとドンヘンリーのコーラスがまたいい。
しかし、この曲。今となればジーンときますわ。

-2 今度は父親の事を歌った曲。「昔、とおさんが言っていた事が今になって分かってきました」と歌いあげます。めずらしくホーンも導入。

-3 詩の内容、曲の構成からして最後のタイトル曲と対になっている気がします。
この曲が前触れのような。

-4 そしてThe Pretender、直訳すれば「ふりをする人、詐称者」と出てきます。
後半に向けて次第に盛り上がっていく見事な構成。クロスビー&ナッシュの見事なコーラスワーク。ストリングスのアレンジ。どれをとっても超一級品の作品。
さー元気が出たぞー(笑)
ちなみにB面のドラムスはすべてジェフポーカロです。

レーベルです。

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Wマーク付きアサイラム。7E-1079のカタログNoはオリジナルです。マトはA面-1
B面-5でした。



この年イーグルスがあのホテルカリフォルニアを発表、そしてJBがこのプリテンダー。ウエストコーストのあの乾いたカラッとしたイメージの音楽がこの2枚で崩れ去り、アメリカの抱えている問題が大きくクローズアップされたような年に成りました。

ロックの流れはこの後、AOR、ディスコビート、そしてコンピューターサウンドの流れに変わってゆき圧倒的につまらない80年代に向かって行きます。
(あくまで自分的な見解です)



ちなみにこのアルバムは、落ち込んでいる時に良く聴きます、「ジョンの魂」的なものがあるのです。つまり聴き終えると「よーし、頑張るぞ!」という気持に成れる自分にとってバイブル的な作品です。


購入レコ屋    忘れました。





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by naruru-kato | 2018-09-01 08:59 | Jackson Browne | Comments(6)

大好きな1965~76年くらいのアメリカン、ブリティシュロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。レコードジャケットもいろいろと楽しいので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシングが大好きです。


by naruru
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