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アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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Janis Ian その1    SAME

前回は渾身の(笑)長文でしたので今回はサラッと行きたいのですが、どーなることやら。

今回は、女性SSW系では自分的に最後の大物であるジャニスイアンです。ちなみに大物の定義は過去にNo1ヒットクラスがある、他人が唄って大ヒットした曲がある、グラミーにノミネートされたことがある、ただ単に偉そう(笑)の範ちゅうのアーティストを指します。

ジャニスイアンといえば、半引退後からの再出発でスターズとかの大ヒットを飛ばしまくったコロンビア時代。ということになるのですが。僕はそれ以前のヴァーブからのデビュー~キャピトル時代に的を絞って集めています、自分で言うのも何ですがめちゃ渋い!選択と思っています。
(勿論コロンビア時代も1976年くらいまではあるけど)

若干15歳という信じられない若さで人種差別を唄ったソサエティーチャイルドを発売し、このデビューアルバムも出したのです。日本で言えば美空ひばりクラスといえるのではないでしょうか?(少し例え悪いですが他に思い浮かばないので)

しかしジャニスは自作自演。もっと凄い!。まさに天才少女。今時はAKB,とかTPD、とかなら15歳でグループに入るのなんて普通ですが次元が違います。(当たり前だろう、比較するのが間違ってるわ、と自分でツッコミ)


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Joseph Solmanという人が描いたジャニスの絵の感じでは18歳位なんだけど(汗)

ジャケの左隅に押し出しの印鑑が押されています、「インポーテッドBy日本グラモフォン(株)」となってます。正規輸入盤ということでしょうか?

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裏ジャケはいろいろな解説、などが書かれています。当然わかりません(泣)断片的に単語を拾い出すと「ディランはディランでジャニスはジャニス」みたいな文も見受けられます。後半部分は曲ごとの解説ですね。リッチーヘブンスの文字も沢山出てきます、仲良かったのかな?

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ネタが少ないので久しぶりに純正のインナースリーブ写真です。当時のヴァーブのアーティスト達。ウッドストック男のリッチーヘブンス、ティムハーディン、ウッディガスリー、ピートシガー達が載っています。


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1951年にNYで生まれ1966年にこのアルバムを発表、その後4枚出すも引退して結婚。1972年にロバータフラッグが彼女の作品を取り上げ再度脚光を浴び、復活して自分の回顧的な「17歳の頃」で全米1位を取ります。日本でも圧倒的に人気が出るのです。

このアルバムは、全体を通して何度も聞いてますが、僕の予想ではあくまで曲はジャニスですが、大人達がかなりアレンジしていて全体にSSWというよりはこの頃のはやりのサイケ風アレンジが多くなされていて非常に不思議な感じのアルバムになっている。と思っています。

ちなみに同じレーベルでNY出身の女性といえばローラニーロですが、歳はローラの方が4歳上です。が、デビューアルバムはほぼ同時期。お互いに影響され合ったのでしょうか?ジャニスの4作目辺りではローラニーロと同じようなソウル路線になっていて素晴らしいという評価を読んだ事があります(未だ3rd~4thのレコは未入手ですので聞いていませんが)

バック陣はたぶんNYの一流アーティストだろうと想像できます。

曲順です。
A面
-1 Society's Child
-2 Go Way Little Girl
-3 Hair Of Spun Gold
-4 Then Tangles Of My Mind
-5 I'll Give You A Stone If You'll Throw It
-6 Pro-Girl
B面
-1 A Grape Masher With Dirty Feet
-2 Younger Generation Blus
-3 New Christ Cardirac Hero
-4 Love Be Kingly
-5 Mrs.Mckenzie
-6 Janey's Blues

このアルバム、何度聞いても一曲ごと、という感じで聞けなくて。なんかトータルアルバム的な感じで聞けてしまうのです。

A面ではやはり1~2曲目の流れが特に素晴らしい。たぶんジャニスが持ってきた時とは、かなりアレンジされて録音されているような気がしますが?あとA-4のイントロのアコのコード感が素晴らしく気持ちいいです、この曲も突然変調したりして才能が垣間見れます。

B面はまず中期ビートルズ風な曲から始まり、B-2、3ではいかにもSSW風の作風。気持ちいいです。

全ての曲がAメロBメロサビという流れでは収まらない。変幻自在です、ローラニーロと同じ感じです。本当に15歳の少女がこの全ての楽曲を作ったのか?  天才以外何物でも無い。


レーベルです、ヴァーブフォークウェイズ、カタログNoはFTS3017、マトは刻まれていません。最初のプレスだけで終わってしまったのだろうか(そんなことはないでしょうけど)

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この後17歳でカメラマンと結婚し不遇時代に入りますが、コロンビア以前のジャニスはなぜか心に染みるのです。セカンドでもかなり違う感じになるし、とにかくあと2枚でコロンビア以前はそろうので血眼になって探しています(という程でもないですが、勿論安価)


またまた関係無い話です。

今日でハーフマラソン全日程が終了、9月までお休みです。今日は27度くらい気温が上がり、暑くて暑くて倒れそうでしたがなんとか完走しました。ブログも休まずに投稿できました!


購入レコ屋   SORC













by naruru-kato | 2019-05-12 06:31 | Janis Ian | Comments(8)

Ned Doheny その1     Same

2月になりました、今月からマイナーなSSWをやっていきます!と以前に書きましたが、やはりそれだけでは無理がある(何が無理なのかよくわかりませんが  汗 )ので隔週くらいでやっていこうと思います。

そー言うわけで、ネッドドヒニーなんですが、この人がマイナーなのか?というと実はそうでもなくて、アサイラムの新人SSWとしてはジャクソンブラウン、ジュディシル、JDサウザーに続く第二期生でほぼ同期でスティーブファーガソン、ロッドテイラー、トムウェイツ達がいるわけです。

僕が思うにこの人は本国よりも日本での人気の方が高いのではないだろうか?90年代以降の作品はアメリカでは発売されなくて日本のみだったような覚えがあるし(間違っていたらごめんなさい)、いかにも日本のサーファー、AOR好きな輩あたりが好みそうな楽曲が多いのです。

もともとビバリーヒルズの道路にもドヒニーストリートという名前がある程の大富豪の息子、という超うらやましい環境で育ったのですが、戦争に行って国の為に働いてこい!という親の意見に反発して家を飛び出し転々としながらギターの腕を磨き、1967頃にはあのトルバドールに入り浸り、エレクトラミュージックランチという実験的なセッションに呼ばれ、そこでジャクソンブラウンと親交を深めるのです。

そのセッションは日の目を見ずに終わりますが、ジャズメンのバックでもリードギタリストもやり、そのうちロンドンに出向きそこでデイブメイスンと知り合い、キャスエリオットと3人でバンドを組む直前まで行きますが破談となります。(結局デイブとママキャスのみのユニットでアルバムが発売され、そこでネッドの歌も使われている)。

しかし、その時の楽曲がアサイラム総帥、デビットゲフィンに認められデビューするのです。


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なんという育ちの良い顔立ちのジャケなのだろう。「金持ちのお坊ちゃん感」丸出しではありませんか(笑)


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その豪邸での庭での撮影なのだろうか?
クレジットにはアサイラム新人の特有ともいえる豪華ゲストは全くなく、ほとんど同じメンバーで構成されたバンド感満載のスタジオセッションのような感じの録音です。唯一グラハムナッシュが1曲コーラスで参加しています。

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ネッドはジャクソンのように心をエグルような作品は作れません、しかし彼はギタリストでもあるので全変に粋なコードカッティング、テレキャスターと思われる乾いたかっこいいソロギターが沢山聞けます。このアルバムでのギターはクレジットを見る限りネッドだけなのです。

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一応、アサイラム純正の黒いインナーバックがついていました。


曲順です
A面
-1 Fineline
-2 I Know Sorrow
-3 Trust Me
-4 On and On
-5 Lashambeaux
B面
-1 I Cant Dream
-2 Posycards From Hollywood
-3 Take Me Faraway
-4 It Call For You
-5 Standfast

A-1 乾いたアコのカッティングから始まるオープニングナンバー、所々で入るテレキャスター(たぶん)の鈴なりの音がたまらんです。
かなりカッコいい曲です。

-2 完全にAORっぽい曲です、楽曲の良さはアルバムピカイチ。完走のピアノソロが素晴らしいです。

-3 おしゃれ系セブンスコード主体(かな?)で作られてる弾き語りです。サビの転調がカッコいい。

-4 この曲がメイスン&ママキャスのアルバムで取り上げられた曲です。コーラスでナッシュがかぶるところの音圧が凄い。そしてまたおしゃれコードの転調。シンプルな楽曲としてはかなり変わったコード感です。

-5 これも同じようなコード感、A面はほとんど同じ印象の曲が並びます。

B-1 サビの盛り上がりがイマイチで、オープニングとしては弱いかな  

-2 このアルバムの中では人気のある曲です。しんみりと歌い上げるナンバーですが、ジャクソンのような説得力が無いのが惜しい(笑)

-3~5 この3曲も同じように歌い上げ系です、がイマイチ心に残らない、というか。もう少しなんだけどなー。という感じです。

両面を比較するとやはりA面がいいです。特にギターソロがある曲は凄くオシャレでイイ感じなのです。

レーベルです。
アサイラム白レーベル、カタログNoはSD-50059。アサイラムで10番目の出版ということになります。マトは両面ともアサイラム特有の?AAとなっています。


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このアルバムは売れませんでした。(もともとアサイラムの新人SSWのデビュー盤ってそんなに売れたのないし)自分が思うに1973年というSSW全盛期の時代背景ではキツかったのではないでしょうか?それが証拠にレーベルをコロンビアに移籍して1976年の「ハードキャンディー」は爆発的に売れたのですから。時代もボズスキャグス、クリストファークロス、ロビーディプリーといったAORの騎手達が登場し(ボズは違いますけど、関係無いけどAORで売れて一番面食らったのはボズではないだろうか?)一気にネッドもメジャーシーンに踊りだすのです。が、残念ながらその後は続きません。やはり「この1曲」という印象的な曲が作れなかったのかなー?と思うのです。

コロンビアでのサードアルバムは見送られ(日本のみその後発売)メジャー契約も切れてしまい、そのごのCD時代では日本のみ発売という憂き目に遭うのです。

でも、なんか何も考えないでリラックスしたいときにこのアルバムはいいのですよー



購入レコ屋   ディヴァインレコード


参考書籍    アサイラムとその時代、シンガーソングラーターCDbest100



by naruru-kato | 2019-02-02 19:43 | Ned Doheny | Comments(6)

Barbara Keith その1     Barbara Keith(2nd)

この人も中古レコ市場の女性SSW部門ではかなりのマストアイテムであり、高価な金額で流通しているアーティストです。
(自分的にギリ買える金額、ただしカード分割払い。  笑  )

東海岸の出身でディランも出ていた「Cafe Wha ?」でも弾き語りで歌っていたようです。そのうちジョンホール、NDⅡスマートらとフォーク&サイケ風のカンガルーに参加しアルバムでは2曲ほど歌っています。

出会いは、行きつけのレコ屋SORCさんのNew Arrivalコーナーの餌箱の一番手前に!(こーいう時って本当にウヮーとなります)
予算的には一葉と少しで厳しかったのですが、ここはクレジットカード使えますので3回払いという荒技で購入。

ソロデビューはヴァーブフォークウェイズから出ていて(入手済み)これが1972年に出たセカンドなのですが、非常に紛らわしいことにファースト、セカンドともにアルバムタイトルは「Barbara Keith」なのです(笑)ちなみに、ふっと(最近多い)思ったのですが、Keithというのは名前の場合とでも名字とで双方あるのですね。自分的にはキースといえばリチャーズに決まっているのですけど(汗)話がそれましたがその紛らわしいセカンドアルバムのカバーです。

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これが、非常に惜しい、というかコンセプトはいいんです。花のバックにカメオブローチ風のバーバラの顔写真。しかし予算がなかったのか盤はノーマルの普通のジャケ。これがカメオ風のところが浮き出る加工、または凹んでてそこをフェルト仕様にして顔を印刷すれば(ドンニックスのセカンドのように)かなり秀逸なデザインになったのではないだろうか? 残念だな(笑)

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そーいえば、ロッドスチュワートのスマイラーもこのジャケをパクっているのではなかろうか?

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あまり意味ないけど比べて見ました(笑)さらにどーでもいいけどUK盤はUSより一回り大きいことを実感。

肝心の音はというと、ファーストはNY録音でウッドストックの連中が参加しフォーキーな仕上がりになっていますが、このアルバムは西海岸に出向き、当時のウエストコースト系ミュージシャンで脇を固めています。


写真裏面はこのように歌詞とクレジットが細かく書かれているのです。


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ギターにダニークーチ、ローウェルジョージ、スヌーキーピート、その他。ベースはほぼリーランドスカラー、ピアノはクレッグダーギ、スプーナーオールダム、そしてドラムスに至ってはジムケルトナー、ジムゴードン、ラスカンケルその他二人の5人を起用。あんたはスティーリーダンか?(こーいうドラムス贅沢使いはバーバラのこのアルバムの方が先ですけど)という贅沢極まりない布陣なのです。


このセカンドは発売当初は全く売れなかったそうですが90年代に入りクラブでDJから火がつき一気にブレイクしたのです。そしてなんと言っても1曲目のディランの「ウォッチタワー」の緊迫感、スピード感あるかっこいいカバーが凄い。

ジミヘンのカバーと並んで最優秀カバー賞を贈りたくなるような演奏から始めるのです(全体を通して聞くと結構この曲が浮いてたりするけど)


バーバラの声は?というといかにもこの頃の女性SSW的であり、リンダのようでもあり時にはエミルーのようでもあるのですが、どこか都会的でなく田舎っぽい。要するに素朴な声のような感じです。そこらあたりがリアルタイムで売れなかった原因でもあるのでしょうか?



曲順です
A面
-1 All Along the Watchtower
-2 Rolling Water
-3 Bramble and the Rose
-4 Burn the Midnight Oil No More
-5 Free the People
B面
-1 Detroit or Buffalo
-2 Road I Took to You
-3 Shining All Along
-4 Rainy Nights Are All the Same
-5 Stone's Throw Away


A-1 この曲をなぜ選んだのか?凄く疑問なのです。なぜ素朴な(笑)彼女がこれを選んだのか?アレンジは最高にカッコいいしジムケルトナーのドラムもすさまじい。文句なくベストトラックなのですが、この後同じような緊迫感が続く訳ではなく素朴なカントリー風な楽曲が続くのです。ただ単にやりたかっただけかも? 間違いなくWatchtowerのカバーでは最高レベルです。 もっと言うならディラン本人のザバンドとの「偉大なる復活」での同曲の演奏と同レベル。

-2 Watchtowerの演奏の後、熱気を冷ますようなしっとりとしたバラード、いいです。この曲のバックはそのままセクションの面々です。

-3 バーバラのピアノ弾き語りから始まるナンバー。セカンドバースからカントリー風に変わりリンダが取り上げても良さそうなナンバー。

-4 都会的なピアノの旋律、そこに素朴な声。エリックカズが作ったようなナンバーに仕上がってます。

-5 けっこう分厚いコーラスも入りゴスペル風なのですが、クレジットにはコーラスの詳細がなくて(汗)誰がつけているのか知りたい!いろんな人がこの曲を取り上げています。

B-1 これもこのアルバムを代表するナンバーかな。ローゥエルジョージのアコスライド、スヌーキーピートのペダルスチールの絡みが素晴らしい。名演です、この曲聞くだけでもこのアルバム聴く価値があります。

-2 各面に1曲づつピアノ弾き語り風な曲があるのですが、これもまた素晴らしい曲です。

-3 少し黒いソウル風な感じです。エレピにスプーナーオールダム。ここでもローゥエルがEスライドをキメますがエンディング近くでしかやってません。もっと聞きたい!

-4 初期のジャクソンブラウン風のイメージかな、個人的には凄く好きな曲です。バーバラの一人ハモがまたいいです。

-5 最後にようやくローゥエルのスライドが冒頭から炸裂!曲の雰囲気も文句なし。この曲のみジムゴードンが叩いています。最後にふさわしい。 ヴァレリーカーターも取り上げています。


冒頭にも書きましたがWatchtowerが少し場違い的なニュアンスもありますが、全体の楽曲のレベルは素晴らしいです、捨て曲無しです。ちなみにWatchtower以外はすべてバーバラの楽曲。大ヒットする要素はそれほどなかったと思いますが、まさに通を唸らせる作品であるといえます。


レーベルです、リプリーズのタン。Wマーク無しなのでオリジナルです。

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カタログNoはMS2087 マトはA-2 B-1です。




この後バーバラも表舞台から遠ざかるのですが、90年代に再評価されて気を良くしたのか、1999年に今度は旦那、息子とバンドを組んで再び表舞台に登場しCDで何枚も作品を出しているそうです(聞いたことないですが)1970年代の女性SSWの名盤ベスト5(個人的)に入るこのアルバムですが、なぜリアルタイムで売れなかったのだろう?リプリーズも本気で売る気なかったのだろうか?。


どちらにせよ名盤には間違いありません。無理して買って良かったです(爆)

追記。

今までずーとジャケアップ画像でミラーレス一眼が広角レンズしかないので周りが丸く写ってしまいスマホでも今一でジャケが切れたり、しかしその程度の事で新たにレンズ買う気も無いので悩んでいたのですが、家にある最古参のコンデジが一番上手く写ることが前回で判明。

10年ぶりくらいにこの捨てる直前の古カメラもようやく出番が回ってきたようです(笑)



購入レコ屋     SORC

by naruru-kato | 2018-10-20 21:08 | Barbara Keith | Comments(4)

Wendy Waldman その1       Love Has Got Me

ウェンディーウォルドマンのデビューアルバムです。誰やそれ?という人に簡単に経歴紹介(実は1年前までは自分もその人種でしたが 汗・・・)。

1950年ロサンゼルス生まれ、69年にアンドリューゴールド、ケニーエドワーズ(元ストーンポニーズ)、カーラボノフとでブリンドルというグループを結成しA&Mと契約、そして録音もするがレコードデビューはお蔵入りし、ソロとしてシングルを出します。そこであの東海岸の歌姫マリアマルダーが彼女の曲をソロで取り上げウェンディーも知られた存在になるのです。(その何年も後にブリンドルは再結成しアルバムを出します)


ちなみにマリアはその後もウェンディーの曲を何度も取りあげます、よほど気に入ったのでしょう。ファーストアルバムでは2曲、セカンドでは1曲です。

アンドリューも売れっ子になり、カーラはリンダロンシュタットが彼女の楽曲を取り上げカーラも一気にブレイク。多分日本ではカーラが一番有名になったと思います。このように皆ウエストコーストで活躍するのです。

1973年のデビューアルバムです。なんか妊娠しているようだ?という感じのデビュー盤のジャケです、まさにマリアのファーストと対をなしているようなジャケです。オブラートに包まれたような感じの写真がいいです。

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裏ジャケでは各局ごとのクレジットが詳しく書いてあります、ここでの彼女の写真もやはりマリアマルダー風。バック陣はブリンドルの面々はもとよりラスカンケル、リーランドスカラー、ウェルトンフェルダー、ジムホーンなどLAの有名どころばかり。

ただしマリアが取り上げたからと言ってもウェンディーのこのソロデビュー盤はそれほど売れなかったのでは?しかしウエストコースト名盤紹介などの記事には必ずこのアルバムは入っています。


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彼女の声はやはりマリアマルダー的で、もう少しポップで、子供のような声で、それでいてLA的です。彼女の作る楽曲はオールドタイム風なものが多く、ただのSSWとは違う気がします。


カーラボノフのようにリンダが取り上げたならばもう少しヒットしたかも?(決してマリアがリンダと比べて劣るという意味ではないですが)

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ちなみにウエンディーは主にピアノ、たまにギターも弾くようです。

曲順です
A面
-1 Train Song
-2 Thinking Of You
-3 Gringo In Mexico
-4 Horse Dream
-5 Cant Come In
-6 Pirate Ships

B面
-1 Old Time Now
-2 Vaudeville Man
-3Lee's Travelling Song
-4Natural Born Fool
-5Waiting For The Rain
-6 Love Has Got Me


A-1 この最初の曲はブリンドル名義です。もちろんブリンドルのメンバーで録音されています。カーラボノフのコーラスが良く聞こえていい感じです。ブリンドルの楽曲が垣間見えるようです。

-2 印象的なピアノのイントロ、以降彼女の得意なスローなナンバーはこのような曲調が多いのです。二作目の「Mad Mad Me」もこんな感じの曲でこれはマリアがファーストで取り上げています。

-3 この曲はマリアがセカンドで取り上げています、いかにもオールドタイム風。 

-4 彼女のピアノ弾き語りだけの曲。マリアマルダーと間違えそうになってしまう歌です。

-6 またしても印象的なピアノから始まるA面の白眉な曲。ピアノ独奏からストリングスが加わり次第にドラムス、ベースが加わりゴージャスな曲調になります。

B-1 ウェンディーの弾く抜けのいいアコからノリのいいベースラインが入り、サビでグワーと盛り上がります。

-2 完璧なオールドタイム風のラグタイム風のアコのイントロから始まる曲はマリアがやるために作られたようです。デビューアルバムで取り上げています。珍しいところでアサイラム唯一の黒人シンガーのスティーブファーガソンがなぜかスライドギターで参加しています。

-4 ここでようやくマリアマルダー本人がコーラスをつけます。やはりマリアが歌うと違いますねー

-5 心に染みこむピアノがいい感じのバラード、ラスカンケルがらしくない渋いドラムを叩いてます。少しジャズ的な楽曲、4,5がB面の白眉です。



プロデュースはCharles Plotkin 知らない人ですが(汗)サンクスクレジットにワーナーのレニーワロンカー、テッドテンプルマンが載っていました。

レーベルです。

ワーナー、パームトゥリーレーベルWマークなし、たぶんこれがオリジナルでしょう。カタログNoはBS2735 マトは両面とも1Aです。


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この後何枚もアルバムを出しますが、ビッグヒットには恵まれなかったウェンディーウォルドマン。


しかし楽曲提供者としては数々のアーティスト(ニッティ・グリティ・ダート・バンド、ニコレット・ラーソン、キム・カーンズ、パーシー・スレッジ、ランディーマイズナーなど)に提供しておりLAのSSWとしてはもっと有名になっても良かったのではないか?と思います。


彼女の歌声は秋の夜長にはぴったりですよ。


購入レコ屋     ナカシマレコード

by naruru-kato | 2018-10-10 21:44 | Wendy Waldman | Comments(4)

Judee Sill その1     Same

初めてこの幻のSSWの画像(静止画像)をYOUTUBEでアルバムをフルに聴いた時の感動は今だに忘れません。
まさに神がかった清楚な声、教会音楽のような厳粛さ、そして曲作りの見事さ。しばし呆然となったのです。

アサイラムレーベルの第一回配信アーティスト(最初の契約はジャクソンブラウン)としてかなり以前からこのジャケは知っていて、レーベル最初ということで気にしていたのですが、いかんせんあまりにも相場が高価で手が出ないので特に買う気もおきずスルーしていたのですが、ママキャスがここから1曲取り上げていて、その楽曲があまりに素晴らしいので改めてジョディシルはどうしても欲しい。なんとか安く手に入れれないだろうか?と模索しだしたのが今から2年前の事です。


そしてさらに、「アサイラムとその時代」という本で彼女の経歴を知って愕然としました。以下その本から抜粋。

「両親がアルコール中毒で15歳で家出、17歳でギャングと結婚して武装強盗で捕まり少年院送り、出所してから大学に行くがヘロイン中毒になり、お金欲しさに様々な犯罪に手を出し今度は刑務所送り、少年院内でのオルガン奏者となり、刑務所で教会音楽、ゴスペルなどを覚え彼女の曲がタートルズに取り上げられ、そのうちデビットゲフィンにも注目されデビューに至った」そうな。



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とんでもない人生を送ってきたのです。本には「しかし彼女には音楽があった」と書いてありますが、いくら刑務所でオルガンなどと出会ってマスターしたとしても、いきなりこんなすごい曲は作れません。彼女は天才だった。というしかないです。そしてグラハムナッシュの目に留まります。ホリーズでも彼女の歌が取り上げられます(ナッシュ脱退後ですが)
アサイラムにはデビットゲフィンがCSNのマネージャーもやっていてグラハムナッシュからジョディを紹介されたのではないかと僕は思っています。


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通販、ヤフオクは高くて諦めていたところ、まったくノーマークのレコ屋の餌箱で出会った時は完璧に手が震えました。しかも値段は樋口一葉1枚とちょっと(笑)。ジャケの下部分がダメージがありVGくらいですが盤はEX-くらい。お店で全曲試聴して購入に至ったのです。
(それでも自分のレコ最高購入価格をこの時点で更新)

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ジャケのシルの後ろの模様は何なんだろう? 蛇のようだがでかすぎる(笑)。裏ジャケを見て初めて木だということがわかりました。さらに裏ジャケのシルの左側の大木が表ジャケにもシンクロして(木の枝が裏と表でつながっている)表ジャケのシルの写真が合成で(たぶん)かぶさり非常に秀逸なジャケとなっています。




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ゲイトフォールドを広げると2枚の写真がつながっているのがわかります。


先の本でもこのジャケの写真を撮った人の文章があり、ゲフィンからシルのジャケ写真を依頼され、シルの住んでいるトパンガキャニオンに赴き丘の上に木の下に座らせマリファナ吸ってリラックスさせて、ギターを弾いてもらい写真を撮った。と証言しています。ちなみにこの写真家はアサイラムのレコード写真を何枚も撮っていてイーグルス、ジャクソン、JD、ネッドドヒニーなど沢山の写真を撮っています。


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内ジャケです、新人のデビュー、しかもレーベル最初のアーティストです。かなり凝ったジャケです、レコは通常の入れ方ではなく内ジャケの左側から入れるものになっています、歌詞カードも印刷されています。


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アサイラムの第一回配信なのでゲフィンも気合入れたのでしょう、しかし評論家受けはするものの全く売れません、セカンドに至ってはシルがゲフィンがホモであることを暴露し激怒したゲフィンは全く宣伝しなくてさらに売れませんでした。


彼女の評価が上がるのは21世紀に入ってから、しかしその名声を知ることはありませんでした。


セカンドを作ってから音楽から遠ざかり、またしても今度はコカインに手を出しどこか知らない町で数年後にオーバードーズで死んでしまうのです。



今までいろいろな女性SSWを聞いてきましたが、シルの音楽はどれも似た人がいない。アシッドフォークのようでそうではない、奥深いものがあります。時たまローラニーロ的でもあり、ジョニミッチェル(初期)のようでもありますが。キャロルキングとかカーリーサイモン的なところは見受けられないんです。


彼女が影響された音楽家はバッハ、ピタゴラス、純粋に最近の音楽系ではレイチャールズ(笑)です。しかしバッハなんて聞いたことないし(顔は音楽室に肖像画あったんでしってますが)ピタゴラスに至っては「キリスト」に影響を受けていると同じ感覚なのかな?、と一応調べたらなんと数学者、哲学者ではあるが音階の理論も突き詰めていたことがWikkに書いてありました。彼女の自分でつけているコーラスは4度が多いのですが、なるほどなー。


曲順です。

A-1 あまりに無防備に始まります。しかしこれが犯罪を数々犯してきた人の歌声なのだろうか?信じられません。本当にこの1曲目を初めて聞いた時の衝撃は忘れられません。セカンドバースの後のアコでのダブルベンディング(というのかな?)が素晴らしいです。

-2 サビの部分の美しいこと、バックではオーケストラも入ります。彼女は指揮者でもあります(セカンドアルバムに写ってます)

-3 なんて読むのだろう?調べたところ「原型的な男」と出てきました(笑)。途中のコーラスがいかにもバッハ的(よく知らんけど)こんなSSW系でコーラスする人聞いたことありません。

-4 初期のローラニーロのような楽曲、これも美しい曲です。爪弾くアコの美しいこと。

-5 この曲がタートルズが取り上げた曲です。 イントロのアコの調べ、格別です。この人本当にアコ上手いです。サビでの一人コーラスは雲の上にのっどかかに行ってしまいそうな、そんな感じがします。この曲のみナッシュが製作に加わっています。

-6 ママキャス、ホリーズが取り上げた曲。初めてママキャスのアルバムでこの曲を聴いた時、「なんという素晴らしい曲なのだ」と思ったものです。この曲は当時付き合っていたらしいJDサウザーとの別れ(どんだけの女と付き合ってんねん)を歌ったのです。「彼は行ってしまった」と歌っています。最後のコーラスでは4度、9度(間違ってたらごめんなさい)のコーラスを自分でつけてます。


B-1 エレクトリックスライドギターがいい味出しています。クレジットにはギターはシルしか載っていません、彼女がやっているのだろうか? 峰を渡るライダー、馬馬車の事かな? ゆるーい雰囲気がいいです。

-2 印象的なアコのイントロ、母性本能をくすぐるようなほのかな温かさがある曲です。リタクーリッジもコーラスに加わっているのですが、この曲なのでしょうか?

-3 これも全体の印象から外れることなく他の曲と同じように歌い上げています。ここではストリングスが美しく効いています。

-4 珍しくホンキートンク風ピアノから始まります、もちろん彼女が弾いています。ホーンも導入されてニューオリンズ風ですがあくまで歌はしっとりと聞かせます。


-5 アブラカタブラ、という曲。小作品ですがアルバムの最後を飾るに相応しい見事なオーケストラが最後に入ります。まさにフィナーレという感じです。まさに極上の音楽です。


曲目紹介の文章書いてる時点で、両面とも3回聞いてしまいました(笑)。youtubeで全曲聞けますので興味ある人はどうぞ。

レーベルです。

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アサイラム初期の白レーベル、僕の予想ではその後再発はないと思うのでクラウズレーベルはないかも、ただし再評価後はどこからかで再発リプロ盤で出ているはずです。


カタログNoは栄光のアサイラム初ナンバーSD5050(ちなみに5051はジャクソンブラウンのデビュー盤5052はデビッドブルーの名盤ストーリーズ)マトは両面ともAです。



当初はジョディーシルをブログで取り上げるつもりはなかったのですがセカンドアルバムも破格の安さで入手し、ついでにCDのライブ音源も手に入れたので取り上げることにしました。


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ちなみに、このライブは一人でギター、ピアノやりながら歌っていますが、彼女のギターの腕前は相当なものです。やはり天才なのでしょう。彼女の作品はそんなになくて幻のサードアルバムが何年か前にCDで出ています。たぶんこれを探して(普通にタワーレコードで新品で売ってる気がしますが、タワー行かないんで)終わりになると思います。



セカンドアルバムの日本盤の解説で宮本さんという方が「彼女は僕らの知らないところでひっそりと生きているんじゃないだろうか?」と書いてあるそうですが、実は僕もそんな気がしてます。



今月は幻の(またはマイナーな)女性SSW特集をやります。



購入レコ屋   バナナレコード岐阜店


参考文献    「アサイラムとその時代」音楽出版社。

by naruru-kato | 2018-10-02 20:03 | Judee Sill | Comments(2)

Jackson Browne その4  The Pretender

家庭の事情で少し間が空いてしまいましたが、今回より再開します。

再開後の一番目はやはりこの人、ジャクソンブラウン(以下JB)です、なんといってもこのブログの副題が唄にありますし、一番最初の投稿(内容大幅に書き換えました)でもあります、毎年この時期は自分的にJBなのです。

今回は今の自分にとって非常に勇気を与えてくれるアルバムであり、JBの最高傑作の一つでもあることは間違いないウエストコーストを代表するSSWの割にウエストコーストっぽくない、4枚目のこのアルバムです。


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JACKSON BROWNEの文字は浮き出ています(確かセカンドプレスからは通常の文字のはず)表面はテクスチャード加工(これもセカンドは普通のジャケ)


横断歩道を堂々と渡るJB。感動的であります(こんなんで感動するなよ)。でも裏事情を知っている人ならこのキリっとしたJBの顔立ちは感動するのです。

有名な話なので簡単に説明すると、このアルバム制作中にJBの奥さんのフィリスが、音楽ばかりで自分に目を向けてくれないJBに対し薬物で狂言自殺をしようとして本当に死んでしまったのです。ただ死後に録音された訳ではなくかなり録音が進んでいた時期に死んでしまい、そのことを歌った曲は僅かなのですが、全体に重苦しい雰囲気、いや物凄く重いサウンドで聴いている方が奈落の底に突き落とされそうになります。そして最後の曲で救われるという仕掛けがあるのです。(歌詞はしらんけど、なんとなく)

このジャケの写真でJB以外の人はエキストラなのか?本当に一般のなにも知らない素人なのか気になりますね、もし素人ならここに写っている人は例えJBのファンでなくても物凄い自慢出来ますなー。日本でも同じイメージでジャケ作る人多いけどたいていファンクラブで選ばれた人ですからねー(笑)。


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裏ジャケは息子のイーサンでしょう。なんか泣かせますわ(涙)そして各曲ごとのクレジット。
ギターのデビットリンドレーは当然、ジョンホール、ローウェルジョージ、フレッドタケット他。ベースにボブグラブ、リーレンドスカラー他。キーボード、ビルペイン、ロイビタン、グレッグダーギ他。ドラムス、ラスカンケル、ジムゴードン、ジェフポーカロ。コーラスが、ボニーレイット、ローズマリーバトラー、JDサウザー、ドンヘンリー、そしてクロスビー&ナッシュ。Thanksクレジットにバレリーカーターの名前も見受けられます。

まさに豪華絢爛西海岸絵巻とでもいいましょうか。倒れそうです。

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丁寧に歌詞が描かれた専用のインンーバック。JBで歌詞がついたのはこのアルバムが最初では?

そーいえばJBと親交がある浜田省吾の会報の表紙でハマショーがこのジャケをおもいっきりパクってます。

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これは絵で絵がかれているようです、この会報欲しいー

この他にもいろいろ有名ジャケパクってます。やりますなーハマショウ(笑)

曲順です
A面

-1 The Fuse

-2 Your Bright Baby Blues

-3 Linda Paloma

-4 Here Come Those Tears Again
B面

-1 The Only Child

-2 Daddy's Tune

-3 Sleep's Dark And Silent Gate
-4 The Pretender

A-1 あまりにも重いピアノのイントロ、ハイファットの音がさらに重くし、リンドレーのスライド、スカラーのうねるベースがさらに圧し掛かる。よくぞこんな重い曲が作れたものだ。中間部のギター、ピアノソロから一気に重たさが加速しラスカンケルのハイファットが冴える冴える。そーいえば初めてJB見た時にオープニングはこれだったよなー

-2 オープニングの緊迫感から解放される曲です。ローウェルのハモが素晴らしいです。もちろんエンドの伸びのあるスライドも最高!

-3 タイトルからするとリンダロンシュタットの事を歌っているのであろう。メキシコ的な曲です。

-4 この曲はフィリス自殺後に彼女のお母さんと共作した曲。このアルバムでもピカイチな曲。不思議なことにAメロBメロサビ。というような構成ではなく、AメロA”メロ、A""メロ、A"""メロ、と言う感じで突き進みます(笑)。
とにかく元気がもらえます。

B-1 息子イーサンに向かって投げかける曲、詩の中で「お母さんを大切にしなさい」と何度も出てくる。フィリス自殺前に作られたのでしょう。JDとドンヘンリーのコーラスがまたいい。
しかし、この曲。今となればジーンときますわ。

-2 今度は父親の事を歌った曲。「昔、とおさんが言っていた事が今になって分かってきました」と歌いあげます。めずらしくホーンも導入。

-3 詩の内容、曲の構成からして最後のタイトル曲と対になっている気がします。
この曲が前触れのような。

-4 そしてThe Pretender、直訳すれば「ふりをする人、詐称者」と出てきます。
後半に向けて次第に盛り上がっていく見事な構成。クロスビー&ナッシュの見事なコーラスワーク。ストリングスのアレンジ。どれをとっても超一級品の作品。
さー元気が出たぞー(笑)
ちなみにB面のドラムスはすべてジェフポーカロです。

レーベルです。

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Wマーク付きアサイラム。7E-1079のカタログNoはオリジナルです。マトはA面-1
B面-5でした。



この年イーグルスがあのホテルカリフォルニアを発表、そしてJBがこのプリテンダー。ウエストコーストのあの乾いたカラッとしたイメージの音楽がこの2枚で崩れ去り、アメリカの抱えている問題が大きくクローズアップされたような年に成りました。

ロックの流れはこの後、AOR、ディスコビート、そしてコンピューターサウンドの流れに変わってゆき圧倒的につまらない80年代に向かって行きます。
(あくまで自分的な見解です)



ちなみにこのアルバムは、落ち込んでいる時に良く聴きます、「ジョンの魂」的なものがあるのです。つまり聴き終えると「よーし、頑張るぞ!」という気持に成れる自分にとってバイブル的な作品です。


購入レコ屋    忘れました。





by naruru-kato | 2018-09-01 08:59 | Jackson Browne | Comments(8)

J・D Souther その2 Black Rose

大好きなJDのソロ二枚目です、この前後にサウザー ヒルマン ヒューレイバンドと言うのを組んでいますが、それはカントリーロックの準名盤(買ったけどいまいちで売ってしまった)で2枚バンドとして出ています。
一般的にこのセカンドのBlack Roseは彼の最高傑作であるという意見が多いですが、自分もそう思っています。たしかに自作のYoue Only Lonlyは大ヒットし、タイトル曲は大ヒットしましたがアルバム全体はいまいちの印象が強いんですよねー。
まぁこのアルバムは大須のグレヒで常にワンコインで数枚売っていますからいつでも買えるんで(笑)


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有刺鉄線に巻きつけられた黒いバラ、そして干からびたデザートはカャリフォルニのエルミタージュレイクでは?ジャケのコンセプトはJD本人。写真はLorrin Sullivanとう人です。なにかしら深い意味が あるのでしょうなー
ところで表題のBlack Rose(黒いバラ)というバラは本当にあるのだろうか?先日岐阜県可児市の有名なバラ園に行ったのですが黒いバラはありませんでした。たしか日本の歌謡曲にも同じタイトルの曲がありました。ちなみに黒いバラの花言葉は恨みとか憎しみ、または「あなたはあくまで私の物」などです。Wikkで調べたらトルコに実際にあるそうです。話がそれてしまいました。

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裏ジャケです、なにやらJDが変です(笑)。たぶん1曲目のイメージなのでしょうか?



今回のアルバムはプロデュースにピーターアッシャー。そしてその人脈が大勢参加。物凄い豪華なアルバムといえます、まさに西海岸オールスターズ。
ゲイトフォールドの内ジャケ、クレジットと歌詞です。さーと参加者を並べてみると。

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ギターにダニークーチ、ワッディワクテル、アンドューゴールド、グレンフライ他
スライドでジョーウォルッシュ、ローウェルジョージ
ベースは知らない人ばかりですが1曲であのスタンリーククラークが参加
ドラムスは当然のジムケルトナー、ラスケンケルなど
コーラスは凄い事に、リンダは勿論、グレンフライ、ドンヘンリー、デビットクロスビー、アートガーファンクル、ネッドドヒニー・・・もう書ききれませんわ。

そしてデビットキンブルのストリングスアレンジが深い味付けをしているのです。

まさに、これでもか、これでもかの豪華絢爛絵巻(笑)


曲順です。
A面
-1 Banging My Head Against The Moon

-2 If You Have Crying Eyes
-3 Your Turn Now

-4 Faithless Love

-5 Baby Come Home
B面

-1 Simple Man, Simple Dream

-2 Silver Blue

-3 Midnight Prowl

-4 Doors Swing Open

-5 Black Rose

A-1 カリブ海風味のクーチとワクテルのカッティングがご機嫌なナンバーで始まります。ここではコーラスのクロスビーがイイ感じです。

-2 リンダとのデュエットが最高、ロック史上この二人の男女コンビは最高なのではないだろうか?(勿論関係あり 汗・・・)ラブソングなのですが恋という概念を歌っているそうです。JDのアコもいい味でしているわ。JDのラブソングでは最高傑作では?

-4 いかにもJDと言う感じの弾き語りですが、後ろで鳴るストリングス群。素晴らしいアレンジです。

-5 スライドでウォルッシュ、あのドロッとしたスライド全開(笑)。歌とユニゾンでハモルように弾きます。サビで突然マイナー調になりストリングスが、かなりの展開力です。

B-1 ファーストアルバムからの流れのような小作。JDマナーを守った彼らしい曲

-2 ベースにジャズ界からスタンリークラーク、付き合いがあったのですね。もともとJDはジャズも好きで後年はジャスのアルバムも出していますね。この曲はリンダもやっています。

-3 今度はスライドにローウェル。ウォルッシュとは全く違うさらにドロドロのスライド。ホーンなども入り危ないイメージな歌です。

-5 最後は最初と同じくギターにクーチとワクテル。印象的なイントロ、そしてジムのタイトなドラムス、文句なくカッコイイ。コーラスはJD、グレンとドンヘンリー、そしてネッドドヒニーのアサイラム最強陣(ここにジャクソンもいれば完璧ですわな)なんか1曲目とシンクロしているように思えます。


レーベルです、アサイラム7E-1059 Wマーク入り(この時代はすでに入ってます)マトは両面共-8になってますが、そんなに売れたとは思えんけど。相変わらずアサイラムは判りません。


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この後時代はAOR時代、JDも時代に流されそれ風の作品になっていきます、という意味でもこのアルバムが一番自分に合うのです。


購入レコ屋  グレイテストヒッツ


購入金額    1000円



by naruru-kato | 2018-06-24 14:47 | J・D Souther | Comments(2)

Joni Mitchell その5   Hejira

ジョニミッチェルの1976年作のHejiraです、邦題は「逃避行」彼女のベスト5には入るのではないかな。とにかく完成度は高い。決してトータルアルバムでは無いはずだと思うのですが、実は逃避行という旅がテーマだと思います。そして全体の統一感、浮遊感が素晴らしいアルバムです。ただし一回や二回くらい聴いても、このアルバムの良さはわかりません(と思います)何回も聞いてどんどんはまってくるアルバム、そんな感じなのです。

タイトルのHejira(ヘジュラ)とは、ヒュジュラとも言い一般的にはイスラムの預言者ムハンマドと彼の教友たちの622年のメジナへの移住を言う。とWikkに書いてありました。大移住の事も指すそうですが、逃避行を翻訳サイトで検索するとズバリHejiraにもなっています。


コールド&スパークからジャズ的なアプローチを始め、ライブ(このライブがまた素晴らしい)を一枚挟み前作の「Hissing Of Summer Lawns」ではアフリカ的なアプローチも見せますが、今回はベースにあのジャコパストリアスを4曲で起用(次作は全面的に参加)ギターはラリーカールトン、あとはドラムという小編成のバンドサウンドながら、トムスコットらのホーンによりその音は物凄く奥が深い厚みのあるサウンドになっています。ニールヤングも1曲ハープを吹いています(これがまた凄く効いている)


ノーマンシーフが撮影した印象的なモノクロームのジャケ。


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ジョニの姿と高速道路がかぶさる見事な作品。画家でもあるジョニは自分でジャケをよく書きます。しかし今回は写真、素晴らしいジャケが多い彼女ですがその中でも「ブルー」「フォアローゼス」と並んで大好きなジャケです。


実はこのアルバムの1曲目のCoyoteが自分的にジョニの初体験、映画ラストワルツで見たのです。これは以前にも書きましたが、その時の印象が最悪でジョニは聞かなくなっていたのです。その後彼女に傾倒するようになりこのアルバムで初めてジャコのベースのCoyoteを聞いた時「この曲はこーいう曲だったのか、リックダンコのベースラインでは全然曲の感じが出ていなかった事が判明」改めて全曲聞いてジャコとジョニの声のあまりにもマッチするこのアルバムが大好きになりました。


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裏ジャケ、意味がいまいちわからないのですが、たぶんこのアルバムの中の曲に関係しているような気がします。


この作品は当初完成していたのですが、その後ジョニがジャコと出会い、自分の音楽にはジャコのベースが不可欠であると判断しあらたにジャコが4曲をオーバーダビングして仕上げたのです。





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ゲイトフォールドの内ジャケはジョニのお約束でもある、歌詞カード。


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カラスの恰好なのだがスケートしてる。これはB-2のBlackCrowの曲のイメージなのであろうか?


ついでに専用インナーバック、正面からのカラスジョニ。

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代表曲であるコヨーテの恰好は無いようです(笑)


このアルバムの印象はSSWの作品、というより芸術家の作品。といっても良いとおもいます。ジャコのリードベースとも言えるような衝撃的なベースラインにまさに乗っかった感じのフワフワしたジョニの声、そこにラリーカールトンのギター。
はたして、この音楽はいったい何なのだ?ロックであり、ジャズでもあり、いや、例えようのないジョニだけしか作ることが出来ない特殊な音楽、しかもその集大成では無いだろうか。この後さらにHissing Of Summer Lawns ではもうジャコとジョニの連名でも良いくらいの大作の2枚組になり彼女のジャス的アプローチは頂点に達します。(さらにその後のチャーリーミンガスとの共演では、もう僕では理解不可能になってしまいいまだに良く分からない)

曲順です
A面
-1 Coyote
-2 Amelia
-3 Furry Sings the Blues
-4 A Strange Boy
-5 Hejira
[B]
-1 Song for Sharon
-2 Black Crow
-3 Blue Motel Room
-4 Refuge of the Roads

A-1 コヨーテ、にたとえた恋愛物語の歌。セミアコの気持ちいい音と ハーモニクスを入れ込んだジャコのベースライン、それに乗ってジョニが快適に飛ばします(笑)ちなみにパーカッションを入れて僅か3人での演奏、信じられません。

-2 この曲も代表曲、たぶんアメリアイアハートの事を歌っているのでしょう。これもジョニ、ラリーカールトンのギター、そしてビブラホーンの3人での演奏、なんでこんな奥深い演奏が出来るのか?カールトンの遠くで鳴るロングトーンの素晴らしい事。

-3 ここではニールヤングのハープが凄い効果を上げています。ニールしか出せない枯れた音。ここでの演奏も3人+ニールのハープだけ。

-4 これもジョニとラリーのギター、パーカションのみ、ほとんど弾き語りに近いのですが、この不思議感は何?って感じ

-5 タイトル曲、ここでまたジャコ登場。ジョニのメジャーでもマイナーにでも聞こえる変わったコード(たぶんまた訳のわからんオープンコードかな)に乗ってここでも印象的なベース。いったいどーやって弾いてるんだろう?感覚だけで弾いているのかも(笑)

B-1 ジョニのギター、ドラム、ベースのみのこれまた3人編成、弾き語りといっていいです。コーラスもジョニでしょうが、これまた怖いくらいに高い声のコーラス
何度で歌ってるんだ?

-2 ブログ仲間の 240さんが以前のブログで指摘しているようにZEPの「Whole Lotta Love」と同じリフ(笑)。確かに似てます。ここでこのアルバムで初めてジャコとラリーが共演。カッコいい演奏を繰り広げます

-3 ジャズ系のミュージシャンを使いながら全く独自の世界で歌っていたジョニですが、ここでようやくジャズボーカル風の作品が出てきます。

-4 最後の曲、アルバム全体に色々な地名が出てきてます、逃避行という旅が全体のテーマだろう。最後もジャコのベースが素晴らしい、ここでは一応きめられたフレーズを弾いているように感じる。

はっきり言って捨て曲無し! すべてが素晴らしい。そんな作品です。

レーベルです、アサイラムのWマーク付き。たぶんこの時代はこれがオリジナルでしょう。カタログNoは7E-1087マトはA-2 B-4となっています。


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ジョニに代表作は初期はやはり「ブルー」そしてアサイラムに移籍してからは「コート&スパーク」だと思うのですがこの作品もジャス時代の名作であると思います。しかもこのアルバムの作品はすべて物語風であり、トラッドの要素もかなり入っているのでは?


変幻自在のジャコのうねるようなベースラインの上にこれまたジョニ独自のオープンコードのカッティングギター(たぶんセミアコ)。そして語り掛けるようなボーカル、その隙間を埋めるようなラリーカールトンのジャジーなギター。

これは間違いなく夜に聞くアルバムです。深夜に一人でカナディアンウィスキーを飲みながら聞く。うーん、たまりません。(バーボンしか家にはないですけど・・・汗)


購入レコ屋    不明


購入金額    忘れました


参考文献    アサイラムとその時代

by naruru-kato | 2018-03-17 20:26 | Joni Mitchell | Comments(4)

James Taylorその2  Mud Slide Slim And The Blue Horizon

3月に入りました、ひとまず初出シリーズは置いておいて今回はまだ寒さもひとしお、春にはふさわしくないが(笑)、今ならまだ聞けるというジェームステイラー(以下JT)の3作目(ワーナー移籍2作目)であり、自分的には最高傑作であると思っているMud Slide Slim And The Blue Horizon (邦題はマッドスライムスリム)です。発表は1971年です。
前作のSweet Baby James がSSW時代の幕開けならばこれは金字塔と呼びたいです。(もちろんキャロルキングのタペストリーと並んで)

前作からベースがリーランドスカラーに変わり、ダニークーチ、ラスカンケル、とセクションのメンバーとしてバックが完成されほとんどの曲でピアノにキャロルキング、バンドサウンドになっている所が自分好みです。そこにバックボーカルでJT人脈、キャロル、ジョニ、妹のケイト他、沢山のミュージシャンが参加。SSWが作るバンドサウンドとしては完成されつくした素晴らしい作品だと思います。ちなみにキャロルはコーラスは歌っていません、これだけのバックボーカルでは遠慮してしまいますわな(笑)

そして、このアルバムからは問答無用のユーガッタフレンドが全米1位。アルバムも2位まで上がっています。それ以外にも心に沁み渡る素晴らしい楽曲ばかりです。
この後に発売されるOneManDogを入れて(ワーナー期)初期の3部作と言われています。



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すこしだらしなく写っていますが、ふてぶてしい顔です。ズボンのチャックがあがりきっていないところが少し残念なのか、わざとか、分かりませんが(汗。ジャケ的には前作の方がはるかにマシです(笑)


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表にMud Slide Slim 裏にAnd The Blue Horizon、タイトル曲が表と裏に分かれています。これは何を意味するのだろう?


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ゲイトフォールドの内ジャケ。ここでは歌詞カード、それと各曲の詳しいクレジットが明記されていて大変親切で素晴らしい内容になっています。SSWはやはりこうでなくては(といっても英語分からないんで歌詞を知るには日本盤を買うしかないのですが)。


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曲順です
A面
-1 Love Has Brought Me Around
-2 You've Got a Friend (Carole King)
-3 Places in My Past
-4 Riding on a Railroad
-5 Soldiers
-6 Mud Slide Slim
B面
-1 Hey Mister, That's Me up on the Jukebox
-2 You Can Close Your Eyes
-3 Machine Gun Kelly (Danny Kortchmar)
-4 Long Ago and Far Away
-5 Let Me Ride
-6 Highway Song
-7 Isn't It Nice to Be Home Again

A-1唐突にJTのボーカルから始まります。サビでコンガ、トロンンボーンが入りクーチのギターが炸裂。そしてジョニのコーラス。見事です

-2 もう何も言う事は無い曲です、キャロルとJT、どちらが先に発表したのか?詳しくは知りませんが、ほぼ同時期に録音されたこの曲、キャロルのバージョンと聞き比べすると面白いです。キャロルバージョンではJTはアコで参加していますが、このバージョンではキャロルは未参加、コーラスはジョニミッチェルです。クーチは二人共にギターで参加。その後2010年に二人の連名で発表されたLive at the Troubadour での共演。涙なしには聞けません。

-3 この曲のピアノはJT、さりげない小作。クーチのジャジーなギターがいいです。

-4 すこしビートルズっぽい楽曲。(ロッキーラクーン的な)バンジョーでジョンハートフォードが参加しています。スカラーのベースのうねるグルーブ、最高です。

-5 小作品ですが、Bメロから流れるキャロルの美しいピアノの旋律、素晴らしい。

-6 A面最後はタイトル曲、これが本当に素晴らしい。コーラスはなんと、キャロル、ケイトテイラー、そしてアビゲイルヘイマス(ジョーママ)静かだが分厚いサウンド、曲の終盤、バックのサウンドがフェイドアウトしていくのに対し、JTのアコの音が大きくなり、そこにまたバンドサウンドが入って来る見事な構成力。流石タイトル曲です。

B-1 この曲のコード感は最高、クーチが参加していないので、変わりにスカラーがベースで大活躍、リードベースという感じで素晴らしい。エンディングのピアノとベースの絡みも又凄い。

-2 JTのアコの弾き語りのみの小作品。JTの手癖が味わえます。B-1の大作の後に持ってくるところが憎いです。

-3 クーチの楽曲のマシンガンケリー、自身のバンド、ジョーママでもやっていた曲をJTが再演。

-4 いかにもJT節、Bメロから絡んでくるジョニの妖気ボーカルがたまりません。
もーメロメロになってしまいます。

-5 ここではセクションのバックとホーン、ジョーママのようだ、しかしクーチのバッキングギターってなんて素晴らしいのだろう。コーラスはJTとケイトの兄弟です。

-6 この曲は兄のアレックスのデビューアルバムの1曲目を飾っています。そのアルバムも1971年発売、どちらが先かは分かりません。歌だけでみるとアレックスの方のが少しソウルフルで自分的には好きなんですけどね。JTとキャロルのツインピアノが楽しめます。ここでもケイトがバックつけてます。

-7 最後もアコの小作品。なんかビートルズのアビーロードっぽく終わります。

全体的に前作と違いアコの音主体ではないですが、ここでは一番目立つのはリースカラーのベースのうねりが大きな要素を締めているのではないかな。

とにかく、JTのバリトンの声がこんなにカッコよかったっけ?と思わせる作品になっています。


レーベルです

ワーナーのグリーン、オリジナル。カタログNoはBS2561マトはA面1B、B面が1Aになっています。


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JTはやはり寒い夜にお酒ではなくてBlack珈琲を飲みながら聞きたいですね(実際いま聞きながら文章を作り珈琲のんでいます)。そしてこの人の歌はCDではなくて絶対にアナログレコードで聞くべきです。なぜかと聞かれても困るのですが、そう思います。


購入レコ屋   催事(どこのレコ屋か忘れました)

購入金額    忘れました


参考文献    レコードコレクターズ1995 4号
















by naruru-kato | 2018-03-05 20:27 | James Taylor&Family | Comments(4)

Jim Croce その1  You Don't Mess Around with Jim

秋になると、ため息が出るほど奥深いSSWを聞きたくなります、例えば昨年はジェームステイラー(JT)エリックアンダーソンなどを聞き返しました。基本的にはバリトンの声の持ち主が多いのです。


今年の11月は悲運のSSWである、ジムクロウチを良く聴いています。しかし、今回再度調べ直そうとして検索してみたら日本語版Wikkは存在していませんでした。
(かろうじて息子のAJクラウチが僅かな紹介文のみ存在しています)
そーなのか、もうジムクロウチは日本では存在さえも忘れられてしまったのか(涙)


超簡単に説明すると、ジムは1943年にフィラデルフィア生まれ、若い頃フォークグループ(ザ・スパイアーズ)に参加し、レコードデビューもしますが、その後中近東などを旅して帰国。その後道路工事工、溶接工、運転手、塗装工など仕事を変わりながらもSSWとしてのデビューを狙います。そして奥さんになる女性とディオを組みキャピトルと契約、しかし全く売れずに再度運転手をしている時にある人の計らいでABCと3枚のアルバムを出すことで契約します。

シングルのYou Don't Mess Around with Jimがまあまあ売れて次のセカンドアルバムからBad,Bad Leroy Brown が大ヒットするもサードアルバム発売直前にツアーの途中で飛行機事故に遭い相棒のギタリスト「モーリーミューライゼン」と共にこの世を去ってしまうのです。


日本でも少し遅れて飛行機事故で亡くなったSSWとして有名になり洋楽ヒットパレードのラジオで何度も曲がかかったものです。僕と同世代以上の人は知っている
人も多いのではないでしょうか?



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これはセカンドプレス、このアルバムから死後にシングルになった「Time in a Bottle」の文字が入っていますが初回盤は入っていません。


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しかしこの全く冴えない顔、スターになるような顔立ちでは決してないのですが(オイッ)流石はショービジネスの本場、楽曲、声その他が素晴らしければレコードデビューできるのです、ガキの大所帯グループみたいなのしか売れない日本とは大違いです、ABCレコードは素晴らしい仕事をしたと言えます。


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さらに、建築現場風労働者にしか見えないおっさんがギターに腰をおろしている、この写真。JTのような顔立ちなら写真ばえもするのですがねー。(ちなみにジムのセカンドは顔のドアップです)


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ゲイトフォールドの内ジャケです、歌詞とクレジット。

ところで久しぶりにこのアルバムを聴いて思った事は、ジムを聴くという事は同時に専属ギタリストのモーリーミューライゼンのアコの素晴らしさも味わう。という事なんだなー、と今更ですが思いました。

モーリーの詳しい事は知りませんが、ジムとはほとんど一緒に行動していたようですが実はソロアルバムも出していてこれがまた素晴らしいのです(YouTubeで聴いただけですが)。声が弱弱しくてジムとは対極なのが面白かった。

曲順です

A面
-1 You Don't Mess Around with Jim
-2 Tomorrow's Gonna Be a Brighter Day
-3 New York's Not My Home
-4 Hard Time Losin' Man
-5 Photographs and Memories
-6 Walkin' Back to Georgia

B面
-1 Operator (That's Not the Way It Feels)
-2 Time in a Bottle
-3 Rapid Roy (The Stock Car Boy)
-4 Box #10
-5 A Long Time Ago
-6 Hey Tomorrow

A-1 邦題は「ジムには手を出すな」ですがニュアンス的には「ジムの事は放っておけ」という感じでしょうね。セカンドバースから入るモーリーのアコのカッコいい事。スマッシュヒットした曲です。

-2 印象的なイントロ、ジムクロウチ的な曲。とでもいいましょうか(笑)ところどころでJTと間違えそうになる声がまたイイです。

-3 NYは僕の故郷ではない。と歌われるこの曲。感動的なアコのイントロ、溶ろけそうになります、A面の白眉です。

-5 これも-3と同じような素晴らしい曲。涙が出そうになります。

-6 イントロのアコ、ウーハモから入るジムの歌。単純などこにでもあるような展開の曲ですが、ジムが歌うとなぜこんなに泣けそうになるのか?

すべてが素晴らしすぎるA面です。

B-1 またもや素晴らしいアコのイントロ、この歌もスマッシュヒットです。

-2 大ヒットしたナンバー、日本でもヒットしました、ほとんどの日本人はこの歌を聞いて初めてジムを知ったと思います、しかしすでに彼は亡くなっていたのです。USでは彼が亡くなってから(3枚目のアルバムを出す直前)この曲をシングルで出したのです。この時ビルボードではジムの曲がベスト10に3曲も入ったのです。この曲はなかなか子供に恵まれなかったジムに妻が初の子供ができたと彼に伝えたその夜に書きあげた曲です。「もし瓶の中に時を貯めておけるなら永遠の時が終わるその瞬間まで 日々の時を貯めておきたいと思う」と歌われいます。涙なしには聴けません。

-3 いきなりチャクベリー風のロックンロールですがアコでやってるとこが凄い。

-5 歌詞の内容は判りませんが、説得力のありそうな曲です。

-6 明日に向かっていくような最後を飾るにふさわしい曲です。なんか意味解らずとも「そーだよな、そーなんだよな」と思うてくるから凄いです。


ABCダンヒルのレコードスリーブ

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割愛した曲もありますが、全曲素晴らしすぎます。こんな素晴らしいアルバムが時代に取り残されて、忘れられていくのが納得いかないので今回は記事にしたのです。

なぜこんな素晴らしい楽曲を作れる人材がなかなかデビューできなかったのか不思議です。ただ言えることはジムは運が悪かった。という事だけです。
長年の下住み生活でようやく手に入れた成功も僅か2年で事故で死んでしまうのです
。しかもせっかく生まれた長男は生まれながらに全盲だったのです(それでもミュージシャンとしてある程度は成功していますが)。


レーベルです。

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ABCの黒レーベル。セカンドプレス?




ジムのアルバムは単純なフォーキィーな弾き語りでは無く、モーリーのリードアコをアクセントにし、あくまで小編成なバンドサウンドです。そこにバリトンの声がのっかりフォークソングの中にブルース、オールドタイム、ラグタイム、ロックンロール、などの音楽が上手く溶け込んでいますがあくまで変化球ではなく、ストレート勝負という感じです、しかし、そのストレートには労働者の心、最愛の家族、などが魂となり乗り移っている重く深いストレートなんだと思います。





購入レコ屋   忘れました。

購入金額    1000円程

参考文献 Webのコラム
Top Of The Pop「 ジム・クロウチの名を永遠にしたタイム・イン・ア・ボトル」
を参考にしました。
 






by naruru-kato | 2017-11-03 20:56 | Jim Croce | Comments(4)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。ジャケットもいろいろと楽しめるので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシング、市民マラソンが大好きでいろんな大会に出ています。


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