24日の火曜日、テデスキトラックスバンド(以下テデトラ)の名古屋公演に参戦してきました。もう凄すぎて凄すぎて言葉が出ない。
現役最強の女性ブルースシンガー&ギタリスト、オールマンブラザーズのDNAを受け継ぐ新世代3代ギタリスト夫妻が率いるテデトラ、まさに最強のライブ&ジャムバンドでした。
レポは後半にお届けします(っーか今回はこっちがメイン)写真多めです。
と言うことで、ジャムバンドでは大先輩にあたるデッドが今回に相応しということで、イギリス特集は続きますが、今週だけアメリカン差し込みました。
デッドのスタジオ作としては6作目、大作ライブ、ビッグペンビッグペンの死、ミッキーハートの一時脱退、などの後、ついに自分たちのレーベルを立ち上げ(その名もズバリGrateful Dead Records)配給元もワーナーからユナイテッドアーティストに移籍。発表は1973年。ワーナーを離れた最大の原因はレコードプレスに関する不満です。
かなりの覚悟を持って(笑)この新作に挑んだのです(たぶんそーだろう)
「Wake Of The Flood」直訳すると「大洪水」邦題は「新しい夜明け」よくわかんないです。
イマイチよくわからない老婆のジャケ、タイトルと関係ありそうでなさそうで。しかし和紙のような質感のジャケはいいです。
裏ジャケはカラス(爆) まぁスカル&ローズとかデッドベアとか、テラピンとか、いろんなシンボルが多いバンドです。
クレジットも参加メンバーもなにも書いてないですが、知らべた所、シュリンクに貼ってあったようです、その他クレジットが載っている通称「クレジットジャケ」も存在してます。
総勢20~30人くらいがこのセッションに参加したらしいです、その後メンバーになる、キースゴッドショウも参加しています。
この頃からデッドはアレンピッグのとんでもないスピーカーシステムでライブを行うようになりガルシアもアレンピッグ製のギターに変えて、よりクリアーなサウンドを作っていきます。
このアルバムで過去最高順位の全米18位まで上がります。
Impression
スタジオ作としてはアメリカンビュティーの次にあたり、その流れも汲んでますが、キースのジャズ的なところも影響され、前二作のフォーキーさが少し無くなりこの後のデッドの空間をさまよう系(笑)の音が出だし始めてます。
ボーカルはほとんどガルシアですが、ボブウェア、キースも1曲歌ってます。
My Favorite Songs
Mississippi Half-Step Uptown Toodeioo
ライブでも定番になってゆく曲。ゆるゆるの曲調がたまりません。たぶんミシシッピーの大洪水の事でも歌ってるのであろう。
Row Jimmy
物凄く退屈なナンバー、しかしこれがLSDトリップ感覚という感じで、なんかハマってしまう。ほとんどガルシアのお経なようなボーカルがまた、ふにゃふにゃでいいといえばいい。
Stlla Blue
大変美しいスローナンバー、バックのコーラスも含めて、今までのデッドにはないタイプの曲。こんなに美しい曲ができるんだ。ガルシアの声も顔に似合わず美しい(爆)
Eyes Of The World
デッドのすべての楽曲で断然1位(自分的)の曲。まさに空間を飛び交うような浮遊感あるボーカルとガルシアのクリアーサウンド。これは完璧にライブのが素晴らしいのです。永遠に聴いていたくなります。ガルシアのギターソロ終わらないでくれ的な(爆)
フェイドアウトしていくところのフィルのベースソロも凄い。
Let It Grow
最後は組曲ですが、その最後にようやくボブの声が聴けて少し安心。
Label
グレイトフルレコードの最初ですのでカタログNoはGD-01 マトはM33 とかになっててよくわかりません。
結局はデッド、来日しなかったので見れてませんが、僕たちにはテデトラが居ます!
という事でここからレポートです。
今回はZEPP名古屋という中ホールでの開催。チケは前から4列目の超グッドシート。
事前にわかりましたが、東京公演は追加入れて4回、そのほぼすべてでセットリストが毎回違いました。
これは、まぎれもなく、とんでもないバンドです。
暗転した後、スーザンテデスキ(ミニスカート・・・笑) デレクトラックスを先頭にその他10人(内訳 キーボード、ベース、ツインドラムス、コーラス3人、ホーン3人)の大所帯。
オリジナル曲から入りますがスーザンのカスレ声に思わず倒れそうになる、そして彼女のトレードマークのサイン入りグリーンのテレキャスターの気持ちいい音よ。すでに昇天しました。
1曲目は遠慮してバッキングに回っていたデレクは2曲目以降スライド、指弾き爆発。もう神の領域に入ってます。
毎回、カバー曲も多くやりますが、名古屋公演ではデレク&ドミノスの「Bellbottom Blues」続いて「Why Does Love ~」を演奏。テデスキのみが許されるレイラからの楽曲の連打。そのまま「レイラ」やらんかなー。と甘い期待もしてしまいました(勿論ベタ過ぎてやらない)
中盤にはオールマンのフィルモアから「Dont Somebody Wrong」やってくれました。さすがブッチトラックスの甥っ子であり、元オールマンのデレク。ここでオールマンの曲(やるとは思っていたけど)聴けるとは・・・ここで半泣き。
東京では「Dreams」「Statesboro Blues」も飛び出した。
後半はオリジナルの超大好きな「Midnight In Harlem」(ここで全泣き)
アンコールはジェフベックのベックスボレロも飛び出しウハウハの2時間15分。
MCはスーザンの「こんにちは」「ありがとうございます」の二言のみ。ステージも飾り付け一切なし。まさに音だけで勝負するほんまもんのロックバンドです。
セットリストです。上段左から東京初日 2日目 3日目 。 下段 東京追加 名古屋 大阪です。
オリジナル曲、スーザンのソロがメインですが、毎公演で数曲はカバー大会が。
カバー曲は、おもに「スライ&Familyストーン」「ドミノス」「オールマン」「ジェフベック」「Drジョン」「ジョーコッカー」「フェイセズ」「ディラン」「JT」など。
逆に何でもありのアマチュアバンドのようにな選曲にも感じるが、すべてのカバー楽曲がテデトラ流にアレンジされ、最強ジャムバンドに相応しい内容でした。
しかし、日本公演6回で総計60曲以上。どんだけレパートリーもってるんだ、この人たち。
思わず、最新4部作の一枚目もレコで現地調達、残り3枚もすぐにでも買ってきます。
そしてTシャツ。さらに友達が終演後粘ってクルーからスージーのピックを僕の分までもらってくれた。
僕が主催するロック研究会のメンバー(おもに飲み会で語り合うのが活動の中心、あとはメンバーのライブがある時に応援・・・爆)。
デッドTの自分、初めてまともに顔出しです。(まぁいっかー、隠すほどのもんでもないし・・・爆)
とにかく凄すぎるので次回の来日時は全公演制覇することを研究会は目標にしました。
次週はまたイギリスにもどり、最後の来日公演も突然決まった人の最終回です。
関東でワンナイトのみ。チケも高いから無理なんだけど。