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アナログレコード巡礼の旅

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Bob Dylan その7  At Budokan / Another Budokan 1978

今週の話題はなんといってもボブディランの日本初公演の蔵出し企画が発売された事でしょう。

今回は以前からある「At Budokan」と今回の企画の合わせ技です。
しかし、音を比べて比較してみる的な事は他の人に任せ、またまた思い出的などうでもいいような内容になると思いますが (-_-;)

ディランその1に少し書いてますが、もう少し詳しく書くと。

1978年の2月、ディランは初めて日本の土を踏みました。僕が高校2年の時です。
すでにビートルズからプログレ、ディランもすこし前に、あの名盤「欲望」を発表し(リアルタイムで日本盤購入)ハマる直前でした。

日本公演は武道館と大阪のみ。しかもその時は期末テストの真っ最中。行けるわけないです。しかしロック友のMは「テストなんかよりディラン見たほうが重要だろう」とテスト放棄して大阪に行きました。

たぶん、最初で最後の来日!! というマスコミの煽り等もあったかもしれません。

恐ろしいヤツです。Mはロック好きではありますが、バンドでギターやってて(今でも現役)ジェフベックとかが好きなんで、ディラン行くとはビックリしました。パンフを買ってきてくれ、と頼みましたが餞別渡してないので買ってきませんでしたが、かわりにチケの半券くれました(その1に掲載)

感想は「とにかく良かった、素晴らしかった」という事でしたが、今のようにネットでチケ買えるわけでは無いので、大阪のチケどうやってゲットしたのであろう?当日券でもあったのか? 今度会った時聴いてみよう。

Mはその後大学も同じで、遊び過ぎて6年かかって卒業したが、コネ使って銀行員になり、僕は4年で卒業するも、決められた親の会社に入ります。いま思えばディラン初公演行っていても、今の環境変わんらなかっただろうし、行けばよかった(爆)


初日の次の日の「中日スポーツ」でも大々的に取あげられてましたが、各界のインタビューで「美空ひばり」さんとか、ディランとおよそ関係ない人のインタビューが載ってて僕はインタビューなら「吉田拓郎」だろう。と怒っていたのを思い出します。
(拓郎が行ったかどうか知りませんが)


しかし、今思うと「ひばりさん」が良かったのかも (お互いに国民的シンガーだし)


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あまりに有名なこのジャケ。この作品はあくまで日本がオリジナル、後発のUK、US4盤はめちゃ高いのでこれで満足してます。
しかし、これ買ったときはレコ屋に買うものが何もなく、仕方なく1000円くらいだったので連れてきただけです。


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裏ジャケ 白い化粧した少しキモイディラン。まぁこの化粧はローリングサンダーのツアーで見慣れてますけど (笑)

実はこの作品はディランのライブでは今まで最も聴いてないアルバムです。

ディランの公式(ブートレグシリーズは除く)ライブはザ・バンドとのやつ、「Hard Rain」「Real Live」「アンプラグド」「Dylan&Dead」そしてこの「武道館」しかないと思いますが、この武道館のアレンジは「なんじゃこれ?」的なのが多くて、イマイチなのです、音もそんなに良くないよなー。と思ってました。

ちなみに一番聴くのはブートレグシリーズのNo5の「ローリングサンダー」の完全版的な作品であったりしてます。


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結構詳しい解説。

やっぱ最初の1曲目「Mrタンブリンマン」のフルートとか出てくるとことか、「Hard Rain」でのカッコイアレンジから一変「嵐からの隠れ場所」で「うーん ?」と唸ってしまいます。A面最後のレゲエっぽいアレンジの「くよくよするなよ」が終わるとB面に裏返すのを辞めてそのまま次のレコードに。

今までは、まぁそんな感じでしたね、自分の場合。

Label 
CBSソニーの赤レーベル。カタログNoは40AP1100-1 マトはたぶん1です。

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「Another Budokan 1978」

さて、今回の蔵出し企画は、「At Budokan」が世界発売になった為、マスターテープはアメリカに行ってしまっていた。と思っていたら、日本のソニーの静岡工場で2007年に発見され、そのテープは一度も明けられた形跡がなく、最高の状態で発見された事が発端です。

そして長らくディラン側と交渉の末、ようやくOKが出て、当時の仕掛人である菅野ヘッケルさんにをプロデューサーに迎え「コンプリート武道館」ではレコは8枚組、その他60ページのパンフ、当時のチケ、パンフ、フライヤー広告リイシュー、等。付録満載で発売されました(定価¥44.000円  買うの無理 ・・・泣)。

僕が買ったのは、その中のいいとこ取りの2枚組。(定価¥6.380円)

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メチャクチャカッコイ桜吹雪のジャケ。UK盤のようなテカテカ仕様。


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裏ジャケはステージバックからの写真。白い文字はすべて凸凹加工されて凝っています。
(黒のテカテカ仕様の為、どうしても自分が映り込んでしまう)


内ジャケのアートワークは素晴らしいの一言、新幹線も当時の0系。


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一瞬キングクリムゾンの「何か ?」と思ったインナースリーブ(爆)


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解説とわずか4ページの写真集はじっくり楽しむことにします。


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Impression
とにかく、音抜けが抜群にイイです。ボーカルが前面に飛び出し、特にギターの音がよく聞こえます、これは「At Budokan」と聞き比べるとすぐに解ります。以前の作品に収録されていなかった曲が沢山収録され、ヘッケルさんは、「マスターテープに一切手を加えていない」と話してます。歴史的なライブが最高の音質で聴けます。
一先ず今日買ってきて1回しか聞いていませんが、このライブは何回も聴ける作品です。

My Favorite Songs

Hard Rain A-Gonna Fall
実際のステージではインストでこの代表曲がオープニング。初めて聴いたけど、かなり期待感が持てそうなオープニング、ディランもインストに参加していたのだろうか?

To Ramona
この大好きな曲やっていたのは知らなかった。ほぼ原曲通りの歌のアレンジですが、豪華なバックス陣、コーラス隊も加わりやはりオリジナルとはかなり違う。

Like A Rolling Stone
両方の盤を比べましたが、やはり今回の方が全然いいです(あたりまえだけど)

Girl From The North Country
なぜ以前にはこの曲がカットされたのだろう?というくらい語り掛けるように歌うディランが素晴らしい。

Sooner or Later
自分的に大好きなこの曲も今回初出。

もっと何回も聞き込めば感想ももっと書けるかもしれませんが、一先ず今回はこれだけです(爆)

Label
日本らしい情景があふれた素敵なデザイン、各面すべてデザインが違う。

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実はこーいう蔵出し的なライブですが、この前ある大好きなバンドの絶頂期のライブを買ったのですが(フリートウッドマックのルーモアライブなのですけど (-_-;) あまりに音が悪くて、頭にきてすぐに売ってしまったのです。


という事で、今後こーいう昔のライブの蔵出し的なのは手を出すのはよそう。と思っていて、ディランも無視していたのですが、ヘッケルさんが再度監修。日本で作られたものですから、かなりの音質向上が期待でき、しかもディスクユニオンで予約すると特製ターンテーブルシートがもらえることがわかり(そこかっ)ポチしました。

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いーでしょー、これ。

はっきり言って買って良かったです。ヘッケルさんには「ありがとうございました」とお礼言いたいです。


来週は初出でアメリカのロックバンド、今、別の意味で話題のバンドの予定です。







# by naruru-kato | 2023-11-18 20:19 | Bob Dylan | Comments(8)

George Harrison その4  Thirty・Three & 1/3

今週の話題は「ビートルズの最後の新譜」でしょうね。
SNS等でようやく聴けて、PVも見ました。TVでもイギリスでの映像なんかが出てきて、新譜が発表された瞬間涙ぐむファンなども見れました。

自分的感想は「特に何もない」のですが (-_-;) まあコメントは辞めときます。

という事で、ビートルズはすでに完了していますので今週はジョージです。

自身のダークホースレーベルからようやく出たソロ5作目(初期の変なのは除く)。アルバムタイトルはレコードの回転数。因みにこの年のジョージの年齢も33歳。これもかけています。
日本盤のタイトルはそのまま「33&1/3」でした。もう少しなんとかならんかったんだろうか(爆)

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アメリカ建国200年記念のサングラスかけて、結構カッコいいジャケ。シルバーのタイトル、ジョージハリソンの文字はエンボス加工してあり結構凝っています。
裏ジャケも同じようなものなので割愛。

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ゲイトフォールド開けると(フライヤーパークかな?)でのメンバーとのショット。右には若きジョージ。なんか髭のないジョージって違和感あるんだけど(笑)下のペンギンが笑えます。


インナーの歌詞カードもシルバー基調の文字です。
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メンバーはアメリカ勢が主体で、デビットフォスター、トムスコット、ウィリーウィークス、リチャードティー達。


Impression
なんといっても、ようやくアップルと切れて、吹っ切れたような爽快感もあり、この頃のAORの要素が沢山詰まったアルバムになってます。さらにアメリカナイズされた音がジョージらしくないといえばらしくない。でも聞きやすいのでOK。という感じ。
全体に楽曲もよくて聴きやすいですが、「これっ」といった曲がないような気もする。

My Favorite Songs
Woman Don't You Cry For Me
いきなり「えっ」と思うウィリーのファンキーなベースライン。しかしその後いつものジョージ節のスライドで安心します。
しかし、ジョージのスライドって本当にすぐわかりますね。

Dear One
12弦ギターのイントロの美しい事よ。少しくどいAメロがお経のようにも聞こえる。ジョージ得意のA、Bメロだけでサビがない曲のです(爆)

True Love
幸せ感満載のスライドギターがいいです。前作の「You」の続編的な・・・笑。

Pure Smokey
スモーキーロビンソンに捧げた曲。ソウル風なアレンジがめちゃ気持ちいい、ギターの音も素晴らしい。ジョージの歌い方もスモーキーっぽい。

全体にジョージのギタートーンが気持ちよくてよくて。そんなアルバムです。

Label
ロック史上かなりカッコいいと思ってるUS盤のダークホースレーベル、カタログNoはDH3005。マトは両面1でした。

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今月はジョージが亡くなった月間ですので、早めに取り上げました。

実は少し思う事があり、ビートルズは「リボルバー」で最終回にしてましたが、その後SGPのオリMONOワイドスパインが安く手に入り、一番難関の「ホワイトアルバム」もセカンドプレスですがまぁまぁの個体を入手。両方とも今までは日本盤で所有でしたが、これで大方オリジナルですべて揃ったのです。

という事で、やっぱ最後までやらないといかんなー。と思い。来年あたり復活するつもりです。

さらにポールのウィングス時代のみ、リンゴも記事にするつもりでいます。

でも、ジョンはやらないですが(っーか絶対ジョンは書けないと思う)


追記
今日は「いびがわマラソン」という高低差日本一と呼ばれるハーフマラソン大会に参加。

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結局タイムはいつもと同じですが、今年は最後までイーブンペースでまぁまぁの走りができました。

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マラソンから夕方戻ってきて、そのまま寝落ち。ようやく書いてますので今回は手抜きです。

来週からアメリンロックに戻ります。






# by naruru-kato | 2023-11-12 22:21 | George Harrison | Comments(6)

Rod Stewart 最終回  Atlantic Crossing

突然、来日(しかも最後という事らしい)が決まったロッドです。13年ぶりの来日ですが、公演は有明コロシアムの1回のみ。

名古屋に来てくれれば多少は考えますが、東京まで間違いなく行くことはないです。でもなんで1回のみなのだろう?ロッドクラスならドームは無理にしても、普通に5大都市くらいは回れると思うのですけど。

という事で、ソロとしては6作目、タイトルの通りイギリスを離れアメリカに進出するために大西洋を横断、マーキュリーからワーナーに移籍。心機一転で出した名盤です。

イギリスを離れた大きな理由は、おもに税金ですが、その後30年後にまたイギリスにもどるのですけど。

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タイトルそのままのジャケです。以前持っていた日本盤はゲイトフォールドでしたが、このUK盤はスリーブです。しかも色合いがかなり違っていました。

右のビル群はNYの摩天楼でしょう。ウィスキーの瓶を下に向け、海に酒を垂らして別れを惜しんでいるかのよう。

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裏ジャケはロンドンのビッグベン。

こんなわかりやすいジャケ早々ないです(爆)

インナースリーブは寒そうなロッドの写真とクレジット。

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バックはアメリカ勢、ギターがスティーブクロッパー、ジェシディヴィス、ベースがダックダン、ボブグラブ、リースカラーなどそうそうたるメンバー。

実はロッドは1回だけライブ行ったことがあり、1981年のツアーを見ました。
しかし、それがまったく記憶なくて、チケが特製のネクタイのような形してたのは覚えてますが、何をやったか?まったく記憶にございません (-_-;) 

ただ、この頃のロッドはアイムセクシーなどのビッグヒットがあり、かなり盛り上がった気もしますが、「セイリング」やってくれなくて、愛知県体育館の折りたたみ椅子を、最後に蹴飛ばしたのだけ覚えてます(爆)

Impression
このアルバムはA面がロックンロールのFast Side 。B面がバラードのSlow Sideに分かれていて、まぁ好き嫌いありますが、どちらか偏って聴く人が多いのでは?
僕の場合、A面は捨ててます(笑)ただしレゲエっぽいアレンジの曲もあり進歩?を感じます。 でも基本、B面だけ聞いていれば大満足のアルバム。ロッドの枯れたバラードが好きな人はこのアルバムはマストといえますね。

My Favorite Songs
Three Time Loser
一先ず1曲のみA面から。まだ、完璧にアメリカナイズされていないのか、ほぼフェイセズのロックンロールの感じが凄く楽しい。
この後、こーいう感じの「どんちゃん騒ぎ系R&R」は無くなっていくような。

I Don't Want To Talk About It
言わずとしれたクレイジーホースのダニーウィットンの極上の名曲。クレイジーホースの記事で、やっぽ本家が一番。と書きましたが、こーしてロッドも聴くと「この曲ロッドが歌うために生まれた曲では?」と思ってしまいます。ロッドが歌うバラードでも1、2位を争う名演でしょう。

It's Not The Spotlight
キャロルキングの元旦那のゴフィンとバリーゴールドバークの作品。しかし、これもロッドのマジックでマジで素晴らしい。自分的にロッドバラードBest3か

This Old Heart Of Main
ここでのベースラインがメチャクチャ気持ちい。これはダックダン、ギターソロはクロッパーでしょう。ストリングスも美しい。

Sailing
これも他人の曲ですがロッドといえばセイリング。黙って聴けレベル。ロッドのバラードこれも1,2位を争う。
っーことはベスト3まですべてこのB面にあるわけです(あくまで自分的)

Label
UKワーナーのオリジナル、カタログNoはK-56151。マトは両面とも3 MERVYMSの刻印ありです。


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この後のロッド、あと二枚ありますが、これらも大ヒットしていくのですが、あえて記事にすることもなさそう(たぶん筆が進まない)のでロッドはこれで最終回にします。

なんか、ドラムスがカーマインアピスになってからのロッドってあまり聞きたくない(笑)

という事で、この辺でロッドからは離れて行ってしまいました。



あと1回くらいUKモノやって例年通りまたアメリカに戻っていきます。

ところで、8年使った年代物(1971年製のラックスマン505X)のアンプがとうとうオーバーホールしなければならず、かといってすれば中古で買った値段より高くなるのは明確なので、最新の新古品のアンプ買いました。明日届きます。

楽しみです。


追記
今シーズン最初のハーフマラソン大会が12日にあるのですが、仕事忙しくて全く走れていません。
どーなることやら(汗)




# by naruru-kato | 2023-11-04 00:00 | ● Rod Stewart | Comments(8)

Grateful Deadその 5  Wake Of The Flood   etc・・・

24日の火曜日、テデスキトラックスバンド(以下テデトラ)の名古屋公演に参戦してきました。もう凄すぎて凄すぎて言葉が出ない。
現役最強の女性ブルースシンガー&ギタリスト、オールマンブラザーズのDNAを受け継ぐ新世代3代ギタリスト夫妻が率いるテデトラ、まさに最強のライブ&ジャムバンドでした。

レポは後半にお届けします(っーか今回はこっちがメイン)写真多めです。

と言うことで、ジャムバンドでは大先輩にあたるデッドが今回に相応しということで、イギリス特集は続きますが、今週だけアメリカン差し込みました。

デッドのスタジオ作としては6作目、大作ライブ、ビッグペンビッグペンの死、ミッキーハートの一時脱退、などの後、ついに自分たちのレーベルを立ち上げ(その名もズバリGrateful Dead Records)配給元もワーナーからユナイテッドアーティストに移籍。発表は1973年。ワーナーを離れた最大の原因はレコードプレスに関する不満です。

かなりの覚悟を持って(笑)この新作に挑んだのです(たぶんそーだろう)


「Wake Of The Flood」直訳すると「大洪水」邦題は「新しい夜明け」よくわかんないです。


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イマイチよくわからない老婆のジャケ、タイトルと関係ありそうでなさそうで。しかし和紙のような質感のジャケはいいです。

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裏ジャケはカラス(爆) まぁスカル&ローズとかデッドベアとか、テラピンとか、いろんなシンボルが多いバンドです。
クレジットも参加メンバーもなにも書いてないですが、知らべた所、シュリンクに貼ってあったようです、その他クレジットが載っている通称「クレジットジャケ」も存在してます。

総勢20~30人くらいがこのセッションに参加したらしいです、その後メンバーになる、キースゴッドショウも参加しています。
この頃からデッドはアレンピッグのとんでもないスピーカーシステムでライブを行うようになりガルシアもアレンピッグ製のギターに変えて、よりクリアーなサウンドを作っていきます。
このアルバムで過去最高順位の全米18位まで上がります。

Impression
スタジオ作としてはアメリカンビュティーの次にあたり、その流れも汲んでますが、キースのジャズ的なところも影響され、前二作のフォーキーさが少し無くなりこの後のデッドの空間をさまよう系(笑)の音が出だし始めてます。
ボーカルはほとんどガルシアですが、ボブウェア、キースも1曲歌ってます。

My Favorite Songs
Mississippi Half-Step Uptown Toodeioo
ライブでも定番になってゆく曲。ゆるゆるの曲調がたまりません。たぶんミシシッピーの大洪水の事でも歌ってるのであろう。

Row Jimmy
物凄く退屈なナンバー、しかしこれがLSDトリップ感覚という感じで、なんかハマってしまう。ほとんどガルシアのお経なようなボーカルがまた、ふにゃふにゃでいいといえばいい。

Stlla Blue
大変美しいスローナンバー、バックのコーラスも含めて、今までのデッドにはないタイプの曲。こんなに美しい曲ができるんだ。ガルシアの声も顔に似合わず美しい(爆)

Eyes Of The World
デッドのすべての楽曲で断然1位(自分的)の曲。まさに空間を飛び交うような浮遊感あるボーカルとガルシアのクリアーサウンド。これは完璧にライブのが素晴らしいのです。永遠に聴いていたくなります。ガルシアのギターソロ終わらないでくれ的な(爆)
フェイドアウトしていくところのフィルのベースソロも凄い。

Let It Grow
最後は組曲ですが、その最後にようやくボブの声が聴けて少し安心。



Label
グレイトフルレコードの最初ですのでカタログNoはGD-01 マトはM33 とかになっててよくわかりません。

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結局はデッド、来日しなかったので見れてませんが、僕たちにはテデトラが居ます!



という事でここからレポートです。

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今回はZEPP名古屋という中ホールでの開催。チケは前から4列目の超グッドシート。

事前にわかりましたが、東京公演は追加入れて4回、そのほぼすべてでセットリストが毎回違いました。
これは、まぎれもなく、とんでもないバンドです。

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暗転した後、スーザンテデスキ(ミニスカート・・・笑) デレクトラックスを先頭にその他10人(内訳 キーボード、ベース、ツインドラムス、コーラス3人、ホーン3人)の大所帯。



オリジナル曲から入りますがスーザンのカスレ声に思わず倒れそうになる、そして彼女のトレードマークのサイン入りグリーンのテレキャスターの気持ちいい音よ。すでに昇天しました。

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1曲目は遠慮してバッキングに回っていたデレクは2曲目以降スライド、指弾き爆発。もう神の領域に入ってます。

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毎回、カバー曲も多くやりますが、名古屋公演ではデレク&ドミノスの「Bellbottom Blues」続いて「Why Does Love ~」を演奏。テデスキのみが許されるレイラからの楽曲の連打。そのまま「レイラ」やらんかなー。と甘い期待もしてしまいました(勿論ベタ過ぎてやらない)

中盤にはオールマンのフィルモアから「Dont Somebody Wrong」やってくれました。さすがブッチトラックスの甥っ子であり、元オールマンのデレク。ここでオールマンの曲(やるとは思っていたけど)聴けるとは・・・ここで半泣き。
東京では「Dreams」「Statesboro Blues」も飛び出した。

後半はオリジナルの超大好きな「Midnight In Harlem」(ここで全泣き)

アンコールはジェフベックのベックスボレロも飛び出しウハウハの2時間15分。

MCはスーザンの「こんにちは」「ありがとうございます」の二言のみ。ステージも飾り付け一切なし。まさに音だけで勝負するほんまもんのロックバンドです。

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セットリストです。上段左から東京初日 2日目 3日目 。  下段 東京追加  名古屋  大阪です。


オリジナル曲、スーザンのソロがメインですが、毎公演で数曲はカバー大会が。


カバー曲は、おもに「スライ&Familyストーン」「ドミノス」「オールマン」「ジェフベック」「Drジョン」「ジョーコッカー」「フェイセズ」「ディラン」「JT」など。

逆に何でもありのアマチュアバンドのようにな選曲にも感じるが、すべてのカバー楽曲がテデトラ流にアレンジされ、最強ジャムバンドに相応しい内容でした。



しかし、日本公演6回で総計60曲以上。どんだけレパートリーもってるんだ、この人たち。


思わず、最新4部作の一枚目もレコで現地調達、残り3枚もすぐにでも買ってきます。


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そしてTシャツ。さらに友達が終演後粘ってクルーからスージーのピックを僕の分までもらってくれた。

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僕が主催するロック研究会のメンバー(おもに飲み会で語り合うのが活動の中心、あとはメンバーのライブがある時に応援・・・爆)。


デッドTの自分、初めてまともに顔出しです。(まぁいっかー、隠すほどのもんでもないし・・・爆)


とにかく凄すぎるので次回の来日時は全公演制覇することを研究会は目標にしました。


次週はまたイギリスにもどり、最後の来日公演も突然決まった人の最終回です。

関東でワンナイトのみ。チケも高いから無理なんだけど。









# by naruru-kato | 2023-10-28 00:10 | Grateful Dead | Comments(8)

U2 その3   War

明日も仕事になり、2週連続日曜出勤となりムカついてるnaruruです(泣)

丁度、今回のアルバムジャケのような感じで怒ってます(笑)

ところで、最近の話題と言えばこのバンドの最新ライブ、初めて映像を見たとき、「遂にU2もここまで来たか、こんなとんでもないライブで世界を回るのだろうか?一体チケはいくらぐらい取るのだろう?」などと疑問符ばかり出てきて、さらに「こんなのロックコンサートではないな」などとU2が嫌いになりそうでした(前回書いた通り)

その後調べて見たら、実はこのライブはラスベガス出来た球体型新会場「スフィア」という会場であり、これを作ったのはマディソンスクェアガーデンのCEOで3400億かけてこの会場を作り、そのこけら落としがU2であった。と言うことが分かりました。


でも、やはり少しやり過ぎの様な気がします。ボクはステージにはアンプだけあればイイ。という人間なんで大型スクリーンまではイイとしても、このU2のライブ、だれもステージなんか観てなかったのでは?映像のバックにU2がかかっていた。そんな感じもします。

なんとなくニールヤングがやった「グリーンディルツアー」にも似ているのでは?

前置きが長くなりましたが、初期三部作の最後、サードアルバムの「War」です。邦題は「闘」。ジャケは勿論ファーストに登場したピーター君。

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唇が切れ、かなり怒っているジャケがインパクト強すぎ。ボノの発言では、このタイトルは「そこら中に起きている戦争に対しての事」だそうで。

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ゲイトフォールド開けるとさらに迫力が。

左側は曲目とクレジット。ここでは沢山のゲストが居ます(ほとんど知らん)。録音は勿論ダブリンです。

内ジャケは雪のアイルランド(でしょうね)。メンバーがまだ若い若い(爆)歌詞もついてますが、全曲ではないのはなぜだろう?

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アイランドレーベル純正のインナースリーブ付き

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以前にも書きましたが、U2を初めて見たのはUSフェスのTV。ここでボノが「Sunday Bloody Sunday」を歌ってるの時の自分の衝撃がすさまじく。ニューウェイブ(笑)のバンドなんて全く興味なかったのに、これは凄いバンドだ!と思ったものです。
しかし、まさかこんなスーパーなバンドになるなんて、たぶんこの時点では誰も思っていなかったのではないだろうか?
しかも初レコーディングからメンバーは誰一人変わらないし(他ではザ・バンドくらいか?)とにかく凄いの一言です。

Impression
北アイルランドの紛争、核戦争をテーマにした曲、など政治、社会問題を取り上げ、バンドとしてかかわっていく姿勢を明確に打ち出した作品です。すでにこの後のU2独特の硬質なギターサウンドも垣間見え、エッジもボーカルをとったりして前2作よりかなり進歩した内容になっています。ただしB面が少し弱い気がするのは自分だけでしょうか?

My favorite Songs
Sunday Bloody Sunday
こんなカッコいいアルペジオのイントロ(大した事やってないけど)そうそうない。そして鼓笛隊風のドラムのカッコよさったらない。サビの「Sundyay Bloody Sunday」のコーラスも抜群にいい。後半部のエッジのコードカッティング、ストリングス。すべてが最高です。ロックの歴史上でもかなり上位にランクされる曲です。

Sedonds
初期のU2らしさ満載。アコがかなり効いてます。いかにもアイルランド風なコーラスも寒そうでいいです。核戦争の事を歌ってます。ボーカルはエッジ。

New Year's Day
この後のU2サウンドがここで爆発。これも代表曲。なにも言う事ないです、黙って聴けレベル。タイトなドラムスがまたいい。

Surrender
イントロからして次作の「焔」に入っていても全然おかしくない。なんか時空をさまようような不思議なベースライン、U2サウンドほぼ完成されてる。

”40”
最後はこのアルバムで初めての歌い上げ曲。ずっーとバックで流れるコーラスが素晴らしい。少し大げさなのがらしくていいね。

Label
アイランドのオリジナル、Specialレーベル。カタログNoはILPS9377 マトはA-1U B-2Uです。

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この後U2は第二章に入りダニエルラノワ&イーノのプロディースでスーパーなバンドの仲間入りをしていきます。

最新のセルフカバーはまだ買っていないのですが、いずれ買うでしょう。

僕はボノと学年が同じで(それがどーしたんや・・・笑)動向はいつも気にしていますが、さすがに今回のステージはぶったまげました。でもあれ見たいとは思わないんだけど。


追記

今回のU2とは関係ないですが、この前 The Whoの投稿で「Tommy」のUkオリジが欲しい。と書きました。そして今週のヤフオクでとうとうUK1stプレス、マトオール1、ナンバリングあり。という個体をヤフオクで13.000円という相場の半額で落とし、そのまま安心して寝落ちしたのですが、
しかし、翌朝、取引画面を開くと、「このオークションは終了しています」となり普通はその後に「おめでとうございます」と出てくるのですが、なんと取引終了 入札0になっていました(入札は30くらいあった)

「えっ どーなってんの?」そーか、やられた。出品者が期待通りの金額にならず、僕が安く落としたので無効のようにしてしまったんだ。と気づきました。「なら最初から最低価格設定しとけ このボケ」となりました。

まぁ愚痴言ってもしょうがないですが、本当にこのジャケのように怒っています。










# by naruru-kato | 2023-10-21 20:55 | U2 | Comments(12)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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