人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アナログレコード巡礼の旅

narurukato.exblog.jp ブログトップ

John Sebastian その2   Real Live / Live

全回すこし前触れしたのでその通り今回はジョンセバスチャンのソロ二作目であるこの2枚(笑)

なぜ二枚かというと、この時点でも契約のゴタゴタが残っていてそのことは前回のファーストアルバムで取り上げましたので今回は割愛。

このライブは当初はMGMが発表したのですが、怒ったリプリーズがこれこそ本当のライブだ!。という事でリアルライブという名前でその後発表、MGM盤は回収されたのです。ファーストアルバムは同じ音源ですが、このライブは時期は同じころだと思うのですが、双方別々の場所で録音されたもので収録曲もかなり違います。ファンとしては両方揃えなくてはならないですね。

左リプリーズ盤   右 MGM盤


John Sebastian その2   Real Live /  Live_d0335744_20413328.jpg



リプリーズはライブのステージ写真、この頃の時代を反映して、サイケな服を着ているセバスチャンです、ギターはレスポールJrです。

かたやMGMはもう「やっつけ仕事」としか言いようのない適当なデザイン、かろうじてアコをかかえた セバスチャンがわかります。


John Sebastian その2   Real Live /  Live_d0335744_20420287.jpg
シュリンク付きで光ってます。

しかし、舐めたデザインとしか言いようのないMGM盤。さらに録音が凄く悪くてマイクはハウリングしまくり、ギターの音もひずんで聞きにくい。録音はウッドストックの小さいフェスティバルらしいです、が、観客との絡みが結構面白く、アットホーム的な感じです。

基本的にアコ。エレキの弾き語り、一人でぜんぶやってます。収録曲は11曲。


John Sebastian その2   Real Live /  Live_d0335744_20421844.jpg



リプリーズはたぶんコンサートホールでの演奏かも?。途中からキーボードも入り二人での演奏になります。

双方ともにラビンスプーンフル時代からソロまで満遍なく選曲されていますが、リプリーズ盤の方はオリジナル以外もプレスリー、ジミーロジャース、などやったりTeen Angel歌ったりサービス精神満載の17曲です。


John Sebastian その2   Real Live /  Live_d0335744_20423906.jpg

MGMの裏ジャケ、さらにやっつけ、表の写真のモノクロを使ったどーでもいいジャケ。いい加減にしろと言いたくなります。



John Sebastian その2   Real Live /  Live_d0335744_20430666.jpg

リプリーズ盤の裏ジャケ、一応セバスチャンの解説らしきものが書いてあります。
ところで、両ライブともセバスチャンが「Cheapo-Cheapo Prduction 」とステージから言っているのですが、なんのことなんだろう?

John Sebastian その2   Real Live /  Live_d0335744_20434361.jpg

リプリーズ盤にはしっかりCheapo-Cheapo Prduction Presentsと記載されています。謎です、知ってる方教えてください。


ところで、この2枚、正規盤はリプリーズになると思うのですが、自分的にいつも聞く方はMGM盤なのです。こちらの方が遊びが無いぶん聴きやすく、なんといっても僕な好きな曲がMGMしか入ってなく(I Have A Dream)。ほんわかしている雰囲気が好きなんです。




曲順です
MGM盤
A面
-1 Lovin You
-2 You're A Big Boy Now
-3 She's A Lady
-4 Magical Connection
-5 Younger Generation
B面
-1 Coconut Grove
-2 My Gal
-3 Fishin Blues
-4 I Have A Dream
-5 Red-Eye Express
-6 Darlin' Be Home Soon

リプリーズ盤
A面
-1 Mobile Line
-2 Lovin' You
-3 Fishin Blues
-4 Younger Girl
-5 Make Up You Mind
-6 Rooy-Toot
-7 In The Still Of The Night
-8 Blue Suede Shose
-9 Nashville Cats
B面
-1 Waiting For A Train
-2 My Gal
-3 Younger Generation
-4 Darlin Be Home Soon
-5 Blues For Dad & JBs
-6 Happy Harmonica
-7 Arny's Theme
-8 Irene

双方ともに収録されている曲は緑色のしました。同じ時期でわずかに4曲しかかぶっていない。二つ連続で聞くと当時のセバスチャンのライブがすべて楽しめるのではないでしょうか?


長くなるので曲ごとの感想は割愛。MGM盤の方がヒット曲中心、リプリーズ盤はお楽しみコーナー収録が特徴でしょうね。


レーベルです。
MGM盤、カタログNoはSE4720 マトはA11 B12ですが、たぶんファーストプレスしかないと思うので、この記号は関係ないでしょうね。


John Sebastian その2   Real Live /  Live_d0335744_20440103.jpg


リプリーズ盤 Wマーク無しのオリジナル。カタログNoはMS-2036 マトは両面1です。

John Sebastian その2   Real Live /  Live_d0335744_20441244.jpg


レコ屋ではリプリーズ盤はオリジナル盤でもよく見かけますが、MGM盤は祭事で見つけてそのままゲット、それ以外で見たことはありません。すぐ回収された盤ですので日本でもそんなに流通していなかったのかもですね?ゲットできて運が良かったです。


さて、愛知県も独自で非常事態宣言が出され、在宅ワークができない僕の仕事ではいかに感染しないようにするしかなくなってきました。

まだ車通勤なので助かります。しかし、レコ屋さんいも当分行けそうにないです(といいつつ昨日最後と思って3件顔出しましたが他のお客さんは皆無でした)。

マラソンもすべて中止、楽しみにしていたGWのキャンプもキャンプ場が閉鎖。もう家でレコ聞いているしかないです。
(体がなまらないように一人でハーフは毎週公園で走ってますけど)

このエキサイトブログもそのうち閉鎖になってしまうかも(泣)



購入レコ屋

MGM盤   デパートの祭事   レコ屋は忘れました。

リプリーズ盤 グレイテストヒット








# by naruru-kato | 2020-04-12 18:48 | John Sebastian | Comments(8)

Warren Zevon その2  Bad Luck Streak In Dancing School  

最近、いかなるオリジナル盤でも2000円以上出すのは躊躇するようになったnaruruです(笑)

今回はLAのSSWの中では異色の存在であるウォーレンジヴォンのメジャー3枚目のアルバムです。邦題は「ダンススクールの悲劇」です。

今までウォーレンジヴォンは何度も中古レコ屋で巡り会ったのですが、結構な値段で売られていて自分的にはジヴォンは英世1枚ほどでしか買う気無くずーとスルーしていたのですが、有名中古レコ屋(金山店)で1000円で売っていたのでゲットしてきました。(ついでにロビーロバートソンの初ソロも同じ価格でゲット)

僕のブログで購入してから一週間も経っていない状況で大して聞き込んでいないにも関わらず記事にすることは初めてです。それほど衝撃を受けました。
(実は今週はセバスチャンだったのですが緊急差し替えです)


Warren Zevon その2  Bad Luck Streak In Dancing School  _d0335744_22012647.jpg



モダンバレエの教室で夕日にたたずむ凶暴なSSW、カッコイイジャケですねー、とは言いがたく。なんなんだこれは?という感じですが



裏ジャケでなんとなく物語がわかります。このダンス教室がどんな結末を迎えるのか?暗示しているようです。これ以上僕は語れませんのであとはご想像に任せます。


Warren Zevon その2  Bad Luck Streak In Dancing School  _d0335744_22022441.jpg

タイトル曲の歌詞がわかれば意味も解釈出来るのですが、僕の英語力では無理なんで(汗  


裏ジャケにクレジットが載っています。

 
相変わらずゲスト陣は豊富です。ギターはジジヴォン、ベースはリースカラー、ドラムスはリックマロッタ、を軸としてゲストが凄いことに、ギターにワディーワクテル、ドンフェルダー、ジョーウォルッシュ、スライドで親友のジャクソンブラウン、デビッドリンドレー、など。コーラスはドンヘンリー、グレン・フライ、リンダ、ジャクソン、JD。とアサイラム人脈。イーグルスなど5人のち4人が参加です。



歌詞カードのインナースリーブ。日本盤は和訳ついているのでしょうか?。あればそのためだけに買いたいです。


Warren Zevon その2  Bad Luck Streak In Dancing School  _d0335744_22032693.jpg



その裏はゲストとのスナップ写真満載。ウエストコース好きにはたまらない写真の数々。


Warren Zevon その2  Bad Luck Streak In Dancing School  _d0335744_22031086.jpg

冒頭に衝撃を受けた。と書きましたが、この中のA-6の歌詞が凄すぎる。アサイラムの本でライターの小尾隆さんが書いているのでそのまま抜粋します。

「僕は、何よりもプレイ・イット・オールナイトロングの絶望的な光景に、ぞっとさせられた。(爺さんは小便を漏らし、ブラザーヒルはベトナム帰りの後遺症に悩まされ、婆さんは癌、南部のそんなゆったりとしと死んでいくような家庭で死んだバンドのスイートホームアラバマを一晩中流してくれ。)と主人公が歌う歌だ」

Warren Zevon その2  Bad Luck Streak In Dancing School  _d0335744_22034722.jpg


確かにこのような凄い歌詞です。勿論「死んだバンド」はレイナードスキナード。


この曲以外にも凄みのある曲ばかりなのです。この盤を購入してたったの4日ですが、すでに10回は聞いてます。A-6に関しては20回以上聞いてます。


こんな凶暴な歌詞を歌えるSSWなんてほかにはいやしません(少し違ったところでLAの夜を歌うトムウェイツ、アメリカの闇を皮肉たっぷりに歌うランディーニューマンらがいますが)、ジヴォンの危険な歌詞、メロディは突出していると思います。

またその歌詞を最大限に引き出すアサイラムフレンド達。


Warren Zevon その2  Bad Luck Streak In Dancing School  _d0335744_22051663.jpg


たぶんみんなジヴォンの作る歌詞はよく理解できるのだが、とても自分では歌えないと思ってみんな協力しているのではないだろうか?


曲順です
A面
-1 Bad Luck Streak In Dancing School
-2 A Certain Girl
-3 Jungle Wark
-4 Empty-Handed Heart
-5 Interlude No1
-6 Play All Night Long

B面
-1 Jeannie Needs A Shooter
-2 Interlude No2
-3 Bill Lee
-4 Gorilla, You're A Desperado
-5 Bed Of Coals
-6 Wild Age

A-1 最初の曲に相応しいハードボイルドな歌です。ファーストアルバムの1曲目同様、主題の前に少し前触れ的なストリングスが入ります。歌詞が3番まであるのですが、ほぼ同じような内容の詩です(英語がわかればなー)。リンドレーのスライドが凄く気味悪くなり怖さも倍増です(笑)

-2 古いブルースのコピーですが、どこかで聞いたことあるよなー?とずっーと引っかかってましたが、ようやくわかりました。クラプトン在籍時のヤードバーズがカバーしてます。なんでジヴォンがやるのかは不明。リードはワクテル。

-3 ホルヘカルディロンとの共作。リードでジョーウォルッシュが硬質でエッジの聞いたソロを弾いてます。

-4 リンダがディスカントで参加(主旋律とは全く別の対旋律)曲の最後の方でジヴォンの歌う歌詞と全く別の歌詞、メロディをつけてます。これも歌詞とかわかりませんが感動します。

-5~6 ストリングスの少作に続いて、この曲聞くだけでこのアルバム買う価値がある1曲。ジャクソンがコーラスをつけるスィートホームアラバマのサビは4回も同じ歌詞で歌われ、頭から離れなくなります。リックマロッタのドラムが不気味に響き、リンドレーのスライドが危機感を煽ります(ジャクソンのプリテンダーのザ・ヒューズと同じくらいの凄いスライド)

B面
-1 ブルーススプリングステーンとの共作、これも強力。あまりにジヴォンが気に入ったのでボスが「君のアルバムで発表すればいい」と言ったそうな。

-2~3 ストリングスの少作を挟み、ジヴォンのピアノとグレンフライのコーラスのみの曲。

-4 ジャクソンがスライド弾いてます、コーラスでそのJDとドンヘンリー。たぶん人を喰ったような歌詞ですね。

-5 今度はベンキースのスライド、コーラスでリンダとJD。一度は分かれたこの二人ですがこの時期また怪しい関係になっていると思いまうす。大人です(笑)

-6 最後はいかにもジヴォンらしい曲調。素晴らしい出来だと思います。コーラスはジャクソン、ドンヘンリー&JD。リンドレーが自身のスライドは最高の演奏の一つだったと認めています。 


レーベルです。 アサイラムのWマーク入りクラウドレーベル。カタログNoは5E-509。マトは両面とも5。SLMの刻印ありです。


Warren Zevon その2  Bad Luck Streak In Dancing School  _d0335744_22044792.jpg



アサイラムの本に、ウォーレンジヴォンは仮にまだ生きていたとしてもファーストのような作品は作れなかったのではないか?と書かれていましたが、いゃーこのサードもすごいです。セカンドも早く手に入れなければ(まだ未聴)

あっ ロビーのアルバムは未だに聞いてません(汗  CD持っていたので内容は知ってるし(笑)


追記


ところで本文で書いた音楽ライターの小尾隆さんが、自身のブログで喉頭癌が発覚し治る見込みがない事をカミングアウトしました。つい二週間前まではそんな前触れもなく普通に暮らしていたことも書いてます。彼は僕よりもほんの少し歳上なだけなのです。


何ということだ。小尾さんの文章は凄く好きでブログの読者であり、本も買ってます。そしてその後も「旅建つ前に」という表題でツィッター、ブログ等で現況を報告してくれてます。


まさにウォーレンジヴォンのような生き様です。小尾さんには少しでも沢山生きて欲しいと心より祈ります。



購入レコ屋  バナナレコード金山店


参考文献   アサイラムレコードとその時代








# by naruru-kato | 2020-04-04 08:42 | Warren Zevon | Comments(10)

Jackie DeShannonその2    Laurel Canyon

ジャッキーの二回目です。1年前から収集しだし(今更感満載)前回の投稿ではアルバム8枚程でしたが、さらに症状が悪化し今では12枚までになってます(笑)。大体2か月に一度くらい大須のレコ屋でガールズポップ投入日があり、彼女がかなりの確率で入荷、しかも英世2.5枚くらいでオリジナル盤が買えるのです。

ところで、だいぶ彼女の音楽歴がわかってきました、つまり初期はフォーク、その後フォークロック(の始祖と呼べる)、そしてなぜかスゥインギングロンドン風に変身し、さらにスタンダードに挑み(後年のリンダのように)、緩めのスワンプ、ゴスペル系に変わり、その後は普通のSSW系になったり、まさにカメレオンのようです。

まさに時代とともに生きてきたのでしょう。まさかコンピューターサウンド、とかパンクっぽいのもやってたりして(未確認ですが)。

この作品はジャッキーのソウル&スワンプの始まりのような作品でLAの芸術家が住んでいた、ローレルキャニオンの事をタイトルにしています。





Jackie DeShannonその2    Laurel Canyon_d0335744_23005986.jpg




今までの清楚なイメージのジャケとは違い、なんとなく泥臭いイメージのジャケ。ロック姉ちゃん風な感じ。


ちなみにカバー、裏ともに、写真がピンボケ気味ですが、もともとのカバー写真がピント飛んでます。これは印刷の加減の違いなのか?よくわかりません。


ところで、このアルバムは前回の投稿でも少し触れましたが「サンシャインラブ」もやってるわ、ザバンドの「ウェイト」さらにその原曲のようなのもやってるし。もう、初めてクレジット見たときはぶっ倒れそうでしたわ(汗)。


Jackie DeShannonその2    Laurel Canyon_d0335744_23012386.jpg


タイトルの副題に「featuring The Weight」と記してあり、いかにもザバンド路線を強調しています。

なんといっても本家ザバンドよりも先にシングルで発表したのです。(ザバンドは1968年8月8日にシングルで発売、ジャッキーは7月30日 Wikkより)


Jackie DeShannonその2    Laurel Canyon_d0335744_23022230.jpg



ローレルキャニオンでのいろんなショット(だと思う)を満載した裏ジャケ。ここでは右上のヒッチハイクしているような写真もいいですが、その下の草むらでのかすかにエロさ漂う写真が一いいです。なんか押し倒したくなります、男としては(オイッ)


Jackie DeShannonその2    Laurel Canyon_d0335744_23024065.jpg


ゲイトフォールドではその衣装での普通のショット。写真入れ替えてくれたらイーのに(爆)


Jackie DeShannonその2    Laurel Canyon_d0335744_23025498.jpg


スタジオはLAのLibertyスタジオ、今までもLAで録音していたのであろうか?まぁ調べる気もないですけど。


バックはピアノにDrジョン、アコでラスタイトルマン、あとは知らない人ばかりです。




このアルバムの少し前はスウィンギングロンドン風だったのに、なんと時代の波に乗るのが上手い、というか、したたかというか。まぁ売れたかどうかはわかりませんが、Discogsで調べたけど再発もなさそうだし(っーか彼女のアルバムはほとんど再発ない)。



全体の雰囲気は、やはり土臭い感じで、ザバンド系が好きな人にとってはマストであると思いますね。この後ジャッキーはキャピトルに移籍し名実ともにザバンド風になったりもしますがすぐにアトランタに変わり、今度はソウル風になったりウエストコースト系っぽくなったり。


今回は特別にJackie's Vocal Groupというクレジットでコーラス隊の記載もあり、このアルバムはコーラスの分厚さも重要なことがわかります。


やはり全作品揃えなくてはならない(リンダと同じように)困ったアーティストになってしまいました。


曲順です
A面
-1 Laurel Canyon
-2 Sunshine Of Your Love
-3 Crystal Clesr
-4 Shes My Best Friend
-5 I Got My Reason
-6 Holly Would

B面
-1 You've Really Got A Hold On Me
-2 The Weight
-3 Bitter Honey
-4 Come And Stay With Me
-5 LA
-6 Too Close

A-1 タイトル曲です、ローレルキャニオンの事を歌っているのでしょう、この頃の住人はザッパ、ジョニ、CSN、ママキャスら有名人ばかりでしたから、その頃のクレイジーな日々を歌にしてるのかな? オリジナル曲です。

-2 なんでクリームやねん、という感じです。ジャッキーにクリームやってもらってもなー(笑)それともファンだったとか?よっぽどやりたかったのでしょうな。アレンジはソウル風です。ギターソロも本家とはかけ離れていて、まぁいいんですけど(汗

-3 今までのフォーキーな感じでこのアルバムでは浮いてしまっているが、いい感じの曲。

-5 いろいろ調べてみたけどわかりませんでしたが、この曲がザ・ウエイトの原曲なのか、ウエイトが原曲でこの曲がパクッテいるのか?とにかく全く同じにしか聞こえない曲です。歌詞も似てます、まぁ僕としてはロビーロバートソンがパクって、ジャッキーが種明かししたるんじゃないか?と思ってます。誰か知っている方、教えてください。

-6 オリジナル作品。初期の頃のようなフォーキーな作品、いいですよこの曲。Hollywoodをもじっていると思います。

1 ほとんどスゥインギング風のイントロからスモーキーロビンソンのあの名曲が。ローラニーロ辺りと比べると解釈の違いが凄いです。モータウン系とコーラス隊の起用、という事でこのアルバムの骨子が見えてくる。


-2 ほぼ同じアコのイントロで始まるザ・ウエイト、コーラス部分ではザバンドよりはさらにゴスペル風になっていて、ザバンドのオリジナルよりもラストワルツでのバージョンに近い感じ。 まぁ悪い訳ないです。ところでジャッキーのこの歌はヒットしたのであろうか?

-3 かなり快適なナンバー、ここでもバックのゴスペル風のコーラスが効いている。

-4 ジャッキーのオリジナル曲はアコとピアノの弾き語り風。

-5 これもオリジナル曲。そのものずばりLA。たぶんこの頃はローレルキャニオンも一番華やかになりつつある頃なので、その刹那でも歌っているのであろうか?この曲のみかなりポップで一番彼女らしい感じがします。

-6  最後もなんかソウル風というか、黒人のように歌っています。

なんか無理してゴスペル風、元祖スワンプ風、ソウル風に決めているのですが、ジャッキーキャリア1年の自分にとってはなんか違うなー。という感じですが、作品単体としてはかなり楽しめます。悪くないです。




レーベルです。



Imperilのオリジナル、カタログNoはLP-12415、マトはわかりませんが、初期盤でしょう。


Jackie DeShannonその2    Laurel Canyon_d0335744_23032259.jpg




まだまだ謎が多いジャッキーデシャノンですが(それはお前だけだろう!と言うツッコミは勘弁してください)、年代ごとにガラリと変わる変化を楽しんでいます。特に、後年僕の好きなアーティストが演奏していた曲が実はジャッキー作だったとか(トムペティーとか)面白いですね。




3月もこれで終わり、もう2回程SSWやって通常の投稿に戻ります(っーかSSWが通常かも)


購入レコ屋   グレイテストヒッツ









# by naruru-kato | 2020-03-28 20:56 | Jackie DeShannon | Comments(8)

Bruce Cockburnその2    High Winds White Sky

三寒四温といいますか。突然気温が20度になったり、次の日は寒風吹き荒れたり、体調管理に厳しい季節ですね。しかも新型コロナ、愛知県はものすごく感染者出てるし。

話は突然変わりますが、僕が毎年GWを過ごすキャンプ場(岐阜県高山市)のブログを昨日見たら、また大雪になりキャンプ場は真っ白になりました。という記事と写真が出ていて、その写真見ていたらこのアルバムを思い出しました。

ブルースコバーンの前回の投稿のSalt Sun & Time(以下 Salt)と並んで最高傑作(初期の)と呼ばれるこのセカンドアルバムです。1971年発表、邦題は「雪の世界」結構安易なタイトルですが、まぁまぁいいんじゃないでしょうか。


Bruce Cockburnその2    High Winds White Sky_d0335744_21544024.jpg


冬のカナダ(たぶんそーだろう)のどこかで写された、このモノトーンの美しいジャケ。雪ジャケとしても有名です。

たぶん、左端に映っているのがコバーン本人でしょう。気になるのがこの橋。真ん中部分の勾配がきつくて大型車では亀の子になるのではないだろうか?どー考えてもこの橋はおかしいです(笑)

ちなみにキャンプ場の写真。どことなくイメージ似ています。


Bruce Cockburnその2    High Winds White Sky_d0335744_21550259.jpg


実はこの盤は大失敗してしまい、オークションで安く出ていてそのまま落札できたのですが、来た盤は見開きでなかったのです(泣)

Bruce Cockburnその2    High Winds White Sky_d0335744_21552805.jpg
かなり後の再発盤と思われます。なんともトホホな盤を購入してしまいました(泣)


オリジナルはこの裏ジャケが見開きになっていて、この素晴らしい雪の情景が完璧にわかるのです、さらに20ページにも及ぶブックレットの詩集もついているのです(以前7000円オーバーで行きつけのレコ屋さんに出てましたが、とてもじゃないけど買えませんでした)。




ゲイトフォールドの中はこのような写真があります。


Bruce Cockburnその2    High Winds White Sky_d0335744_21565111.jpg

これは、なんと日本盤のSalt の裏ジャケに使われているのです。

Bruce Cockburnその2    High Winds White Sky_d0335744_21572208.jpg

曲目、数少ないゲストのクレジットは非常に小さい文字で書かれていて、しっかり見ると目がおかしくなるので辞めてます。



このアルバムもSalt と同じようにバンドサウンドではなく、コバーンの弾き語りが多く、バカテクのアコを満喫できます。
ただしこのアルバムは思いっきり冬のイメージですが、Saltは夏のイメージ(らしい)なので、対として作られたのでしょうか?



まだ、初期の頃のコバーンのアルバムは入手していないので他の作品と対比できませんけど、この2作品はセットで聞くといいような気がします。


この人のアコのギターはフォーク系の上手さとは違い、ジャズ、ブルース、その他いろんな要素が入っていて、フォークの上手いギター弾きとは一線を画していると思います。僕がハマったのはそこら辺だと思うのです。(ポールサイモンとか絶対聴かんし あっファンの人すいません)。


曲順です
A面
-1 Happy Good Morning Blues
-2 Let Us Go Laughing
-3 Love Song
-4 One Day I Walk
-5 Golden Serpen Blues
-6 High Wind White Sky

B面
-1 You Point To The Sky
-2 Lifes Mistress
-3 Ting/ The Cauldron
-4 Shining Mountain

A-1 ブルース系のアコのイントロ、本当に上手い。冬に部屋で暖炉で温まってるイメージかな?

-2 冬の森の中を散歩しているような美しい弾き語り、ほぼアコのアルペジオで延々と続くのですが、飽きないです。曲半ばで2本のアコのインストになります、これがまた素晴らしい。そして後半は曲調が変わる弾き語り、凄い展開力です。

-3 シンプルな題名、歌詞カードがないので詩がわからないのですが(あっても訳せんけど)。このギターはいかにもラブソングという感じのギターです。

-4 サビで誰かがコーラス付けているのですが、それが抜群にいいです。 

-5 ここで初めてピアノ主体のブルースっぽい曲です。印象的なピアノのリフが頭から離れなくなります、吹雪の中のような緊迫感あるスリリングな曲です。

-6  タイトル曲、まさに冬の情景。これ程の「冬っー」って曲はそうそうないかも。

 A面すべて素晴らしすぎます。捨て曲無しです。

B-1 イントロのアコがSaltの1曲目とそっくり(笑)Bメロではアコとボーカルがユニゾンになり素晴らし展開。

-2 この曲も冬のイメージが強い、歌詞がわからなくても、ギターと歌の表情だけで冬を感じてしまいます。

-3 マリンバ、が使われて、その他にもいろんな楽器の音が入る長尺のインスト。

-4 最後は少しアジアン的な雰囲気の曲で終わります。

自分的にはA面ほうが聴きやすいです。

レーベルです、カナダコロンビアから配信されてるTrue North盤。オリジナルはTN-16ですが、この再発はTNW-16。
Bruce Cockburnその2    High Winds White Sky_d0335744_21585387.jpg

中のレコの刻印はTN-16になっていて騙されました。レーベルのデザインもほぼ同じ。非常に紛らわしい。


Bruce Cockburnその2    High Winds White Sky_d0335744_21591164.jpg



前回の投稿でこのアルバムは無理。と書いていましたが、その後コバーンにハマってきて、半年で5枚集めました。今となっては何としてもこのアルバムの完オリが欲しいのですが、普段行くレコ屋でブルースコバーンはオリジナルはなかなか売っていなくて。
(日本盤の80年台の作品はちょこちょこあります)


今年のマイブーム(ほとんど死語ですが)今のところコバーンとなぜか60年台のストーンズUSオリ(UKに比べて全然安いので)なのですが、なかなか集めるのが大変そうです。


購入レコ屋    ヤフオク











# by naruru-kato | 2020-03-21 20:08 | Bruce Cockburn | Comments(10)

Ned Doheny 最終回     Hard Candy

ネッドドヒニーのセカンドアルバムです。ファーストから3年目の1976年の発表。

レーベルはアサイラムを離れてコロンビアに移りますが、僕の所有は日本盤。当然のCBSソニー。音が悪くて不評なソニーですが、再発ですのでさらに悪いか?はたまた、この赤白レーベルはまあまあ、という人もいたりしてよくわかんないです。

なぜ、アサイラムを離れたか?というと。デビットゲフィンとうまくいかなくなったからだそうです。インタビューで語ってます。

実はこのハードキャンディーはものすごく売れたにも関わらず、非常に中古市場で手に入りにくい。とレコ屋の店長が以前は話していて、オリジナルは軽く五本指以上もするのです。この日本再発盤でさえ3本以上出しましたから(汗。

プロデューサーにスティーブクロッパーを起用し、ファンキーさを増したアルバムでかなりご機嫌な作品です。


Ned Doheny 最終回     Hard Candy_d0335744_00514348.jpg


いかにもウエストコーストのSSWといった感じのジャケ、解説にはバックのヤシの木、海はイラストと描いてありますが、間違いなく写真です。



Ned Doheny 最終回     Hard Candy_d0335744_00520278.jpg



同じ位置で撮られた写真ですが、シャワーから放水に変わってます(笑)、バックの波の感じが表とは違います。という事で写真とわかるのです。



Ned Doheny 最終回     Hard Candy_d0335744_00521736.jpg


インナーの解説、思わず「浜田省吾かっ」と思わせる写真にかなりビクッとなります。




Ned Doheny 最終回     Hard Candy_d0335744_00523572.jpg



歌詞カードにクレジットが載っています、オリジナル盤も同じものがついています。




Ned Doheny 最終回     Hard Candy_d0335744_00540601.jpg



ファーストはアサイラム人脈皆無でしたが、今回はアサイラムから、リンダ、JD、グレンフライ&ドンフェルダーのイーグルス人脈、ローズマリバトラーなどがコーラスで参加。(なんでレーベル、コロンビアに移ってからアサイラム人脈か理解に苦しむけど)


キーボードにグレッゴドージ、デビットフォスター、もちろんクロッパーもギターで参加してます。ホーンはジムホーン、トムスコットとタワーオブタワー。



Ned Doheny 最終回     Hard Candy_d0335744_00530460.jpg




このアルバムは非常に聞きやすく、日本でもかなり売れたのではないでしょうか? 


しかしこのセカンドを最後にアメリカでは全く作品を出せていないのです。前回の投稿の時にその事についてコメントをいただいたのですが、自分もDiscogsで調べたところこの後は4枚ほど作品を出しているのですが日本だけのリリースなのです。

これはいったい何故なのだろう?確かにいかにも日本のシティーPOPの連中が手本にしているかのような快適なギターカッティングの連打で聞いていて非常に気持ちいいのですが。何故?

曲順です
A面
-1 Get It Up For Love
-2 If You Should Fall
-3 Each Time You Pray
-4 When Love Hangs In Balance
B面
-1 A Love Of Your Own
-2 I ve Got Your Number
-3 On The Swingshift
-4 Valentine(I Was Wrong About You)

A-1 間違いなくドヒニーのカッティングからのイントロ、少し暗めの印象の都会派AORの走りか?。バックもこの頃のAORブームのようにシンセとかで分厚い演奏に。解説によるとデビットキャシディに提供してる、とのこと。

-2 アコースティックのカッティング。これこそが僕の好きなドヒニーのスタイルです。ここでイーグルス組がコーラスで参加。

-3 トムとジムのダブルサックスという贅沢なナンバー。完璧な黒人系のファンキーなノリ。ただし声がやはりウエストコースト系なのでこの曲は好きです。日本のシティーPOPもこの曲に影響されているように思うる(誰とは言わないけどほとんど、この曲のマネじゃんっていうの知ってます)クロッパーが上手くまとめてます。

-4 -2と同様アサイラム時代の曲のようです。 A面は捨て曲無し。気持ちいいーです。


B-1 アベレージホワイトバンドの7ハイミッシュスチュアートが共作で、ほとんどツインボーカル。まさにソウル路線全開です。あらたな新境地ですね。

-3 ハイフレットを駆使したアコのカッティング。このギターはドヒニー、かなりの腕前です。ギターはコードカッティングだけでも十分勝負できるものだと再確認。

-4 この曲も日本人でパクッている人がいます、誰とはいわんけど(笑)


レーベルです、CBCソニーの赤白のセカンドプレス、どーでもいいです。が、音はいいような感じです。一応カタログNoは25AP332。


Ned Doheny 最終回     Hard Candy_d0335744_00592007.jpg



すこしピントが飛んでしまいましたが、日本盤なんで撮り直しする気なし。




しかし、なぜ本国アメリカで次回から出ていないのだろう?調べた結果サードのProne(持ってますがあまりよくない・・笑)はUSは発売却下、かろうじてUKで2015年に発売。その後の4作(CDですべてありますが、この4作はかなりいいです)はすべて日本のみの発売。かろうじて2010年のアルバムだけ、USのインディーズから出ているようです。


アメリカではほぼ無名、EU諸国では全くの無名、日本のサーファー、シティーPOP系の人には人気。



不思議な人ですねー。



もしかしたら彼はアメリカの音楽業界の超黒幕に何らかの原因で嫌われ「お前のアルバムは金輪際アメリカでは発売させない」とでもいわれているのでしょうかね?(笑)

追記 R2年12月16日

念願のColombiaオリジナルを入手しました。音圧は凄いです。カタログNoはPC-34259 マトは両面1です。


Ned Doheny 最終回     Hard Candy_d0335744_22335256.jpg



購入レコ屋 ディヴァインレコード 日本盤

      ODDS & ENDS オリジナル盤




# by naruru-kato | 2020-03-14 23:44 | ● Ned Doheny | Comments(4)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


by naruru
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31