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アナログレコード巡礼の旅

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Carpenters その3    Close To You

少し前になりますが、2月4日はカレンカーぺーンターの命日です。先週はJJケイルを聴いていたのですが、その合間を縫ってカーペンターズも聴いていたのです。

やはり改めて思うのはカレンの深い味わいのあるアルトヴォイスは本当にしみじみいいよなー。という事を再度実感しました。これも歳を重ねるとわかってくるのでしょうか?。中学の時、洋楽ロックの最初に聴き出したカーペンターズですが、その後は全く聴かないアーティストになり、2年くらい前に久しぶりに聴いたら、「こんなに良かったっけ?」という感じでオリジナル集めまくりました。

今回は1970年発売のセカンドアルバムです。デビュー盤ではオリジナル曲で勝負した感がありますが、たいして売れもせず、A&Mの主要ライター達の歌を取り上げそこに活路を見いだしたリチャード。いい物はなんでも取り上げる路線が確立したアルバムです。

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まだ、あどけなさが残るカレン、しかし今時こんな髪型の女性はまずいませんね(笑)凄く恥ずかしい髪型です(爆)

この盤はUK盤でピカピカのつるつるジャケです、USオリジナルも同じ仕様かどうかは確認不足ですが、Discogsの写真で見る限りUK盤ほどピカピカでは無いような感じです。

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この写真でピカピカ感がわかるかなー。

ちなみに、カーペンターズのあの独特のロゴマークはこの時点ではまだありません。


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裏ジャケはクレジットです。ここでロジャーニコルス&ポールウィリアムス、バートバカラックなどのA&Mライター達、そして今回もまたレノン&マッカートニーのクレジットが載ります。リチャードのオリジナル曲はわずかに4曲のみ。

やはり、カバーに比べてオリジナルが少し弱いのは否めませんが、全体の雰囲気を変えることなくスムーズには流れていきます。

今回いろいろアルバムを改めて聞きなおしましたが、自分的にこのセカンドがベストではないだろうか?と思いました。その訳は特に文章にできません、あくまで聞いた感覚です。このアルバムが一番気持ちよく聞けたから。そんな感じなのです。

ちなみにブログ仲間の248さんも同じような意見の投稿を過去にされていました。

しいて言えばコーラスのアレンジが凄い。という事でしょうか。そしてカレンはまだ19歳なのにこの懐の深さは何なんだろう?



曲順です。
A面
-1 We've Only Just Begun
-2 Love Is Surrender
-3 Maybe It's You
-4 Reason To Believe
-5 Help
-6 (They Long To Be) Close To You

B面
-1 Baby It's You
-2 I'll Never Fall In Love Again
-3 Crescent Noon
-4 Mr. Guder
-5 I Kept On Loving You
-6 Another Song

-1 ウィリアムス&ニコルスの曲で幕開け、そしていきなりの分厚いリチャードのコーラス。ビーチボーイズ超えてるわー。後半にかけてのカレンの熱唱も凄い。

-2~3 リチャードのオリジナル。まぁ可もなく不可でもなく。 

-4 ティムハーデンの曲ですが、後のトップオブザワールドの原型のようなアレンジで軽い感じに仕上げてます。オリジナル知りませんけど(汗

-5 ビートルズのオリジナルより先にこっちを知ってしまった「HELP」。勿論その後B4のバージョンを聞いてえらくたまげました(笑)
ママス&パパスもそーだったけど、ビートルズの楽曲ってオリジナル忠実にカバーするのしかあまり印象ないのですが、流石です。

-6 全米1位を記録したバカラック作品。カーペンターズの楽曲で私的ベスト3です。オリジナルは聞いたことないですが、聞く必要もないと思ってます。勿論邦題は「遥かなる影」。

B-1 バカラック作品、本で読みましたが現曲からかなりいじってるようです(これも原曲知らないんで)。ホーンのアレンジなど大人のポップスの色気があり素敵です。

-2 これもバカラックです。ディウォンヌワーウィック(めちゃ打ちにくい名前だ)が歌った曲です

-3~4 この2曲もリチャードのオリジナル。相変わらず可もなく不可でもなく(オイッ) 叩いてるのはカレンでしょう。

-5 今度はこのアルバムで初のリチャードのボーカル、ニコルズ&ウィリアムスです。

-6 最後はオリジナル、イントロでピアノの伴奏のカレンの唄声なのですが、突然全く違う曲に変わります。なんとなくですがユーミンの「ブリザード」のイントロはこれをヒントにされたんではないだろうか? そうこうしてるうちにまた(ややプログレ風)違う曲に変わる。そーいう事でこのタイトルなのか(笑)3曲合わせ技ですが完成度はイマイチかな。


レーベルです。UK、A&Mのオリジナル。カタログNoはAMLS998 マトはA-2 B-1です。


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このアルバムからClose To Youのヒットを飛ばしたカーペンターズは怒涛の勢いで一気にスターダムに伸し上がり、次から4枚目までのジャケはスターの証でもある変形ジャケの攻撃を仕掛けるのです(笑)

いゃー、やっぱ「売れる」って大事ですよねー。


購入レコ屋 SORC

# by naruru-kato | 2021-02-12 20:11 | Carpenters | Comments(14)

JJ Cale その1   Troubadour  

今年2度目の初出は、オクラホマの静かなる男、JJケイルです。この人を知ったのはクラプトンがJJの作品を取り上げていていたからです。
JJを聞いている日本人(または名前くらい知っている)では、90%がクラプトン絡みで知ったという統計があります(ウソですが実際はそんなもんだろう・・笑)

以前からJJのアルバムは既に7枚くらい持っていたのですが全て日本盤(しかも再発多し)、JJの場合どうしてもオリジナルで記事を書きたいと思っていて、なかなか投稿出来ませんでした。なぜオリジナルで無くてはダメなのだ⁉。

実はオーディオ雑誌の「アナログ」誌で、またまた和久井さんが「JJケイルきくなら、オリジナルでなければダメだ」と言い切っている文章を見つけ、それに従っていたのです。別に和久井さんの信者ではありませんが、「ダメだ」。と言い切られると、「オリジナル探してやろーじゃねーか」。と妙に対抗意識燃やしてたのです。

さらに僕が持っていた日本盤再発は手抜きで裏ジャケが解説が印刷されてたりしてイマイチでしたので。


何とか昨年非常に安価で2枚ほどオリジナルに買い換えが出来たので記事にするのです。(現在オークションでさらに違うタイトルが出てますが予算的に厳しい)


クラプトンがカバーした(というかクラプトンの代表作のようになってしまった)「コカイン」が収録された4Thアルバムのトルバドールです。

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ギブソン系の(たぶん)アコのギターヘッドの絵と雲がギターの形のデザイン。本来Gibsonの文字の箇所にJJ Caleの文字。

実はこのギターはJJが実際に使っていたアコースティックギターで、もうめちゃくちゃな改造がなされてボロボロの愛器なのです。ただしヘッドの形状は多少違っていてこのジャケではギブソン風に描かれてます。

JJ Cale その1   Troubadour  _d0335744_21503938.jpg

裏も予想通りヘッドの裏側の絵です。以前持っていた日本再発盤はここに解説が載っており台無しでした(すでに売却済み)




オリジナルのインナースリーブは詳しいクレジットです。が、僕が知っているミュージシャンは1人もいません(泣)、タダ単に僕が知らないだけかもしれないですが。(もしかしたら地元タルサでは有名人かも)

レコーディングがいろんなスタジオで行われています。

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さて肝心の音ですが、これがもう本当にやる気あるのか?と疑いたくなるようなボソボソスタイルのボーカル、ギターソロも出てきますがそれほどたいした事はないような感じ。男らしさが売りのスワンプでは珍しいアーティストなのではあるまいか。

僕がリアルタイムでこれ聞いていたら、「なんじゃこれ?」レベルで速攻下取りなのですが、スワンプなよなよ系はすでにマークベノで慣れていますので案外聞けるのです。

特にギターソロはフェンダー系のギターにフェンダーオールドアンプを直に繋いでいる、と思われる気持ちのいい音(この音が気持ち良くなるには聴く側の年齢を重ねなければダメです、キッパリ)。そして曲が短めばかりで結構これが飽きないんだな。

ところでオークランドといえばオクラホマの怪人リオンラッセルの故郷の州ですが、同州2番目の街、タルサ出身のJJとも昔から親しく誘われてLAに出向きデビューしますが不発でタルサに戻ってしまいます。

僕の予想ではリオンがクラプトンにJJの曲、取り上げたらどうだい?ってな感じだったのでは。そして「After Midnight」を取り上げJJケイルが有名になり、おかげで再デビューはシェルターから発売されるのです。そしてシェルター初のヒット曲の「Crazy Mama」を放つのです。

曲順です。

A面
-1 Hey Baby
-2 Travelin' Light
-3 You Got Something
-4 Ride Me High
-5 Hold On
-6 Cocaine
B面
-1 I'm A Gypsy Man
-2 The Woman That Got Away
-3 Super Blue
-4 Let Me Do It To You
-5 Cherry
-6 You Got Me On So Bad

A-1 舐めたようなイントロ、途中のスチールギターがかなり気持ちイイですね。サビのギターソロはJJ、これがまたたまらん気持ちよさ。目の前で弾いているようだ。

-2 かっこいいカッティングギターのイントロ、緊迫感あふれる出だしから、いきなりやる気の無いようなボーカル、でもこれにハマると抜け出せない。

-6 もう何も言うことはないです、日本盤の邦題は「コカインの恐怖」でした(爆)。クラプトンは結構そのままコピーしてます。僕はJJのこのオリジナルバージョンの方が好きです。

B-1 蒸気機関車をイメージしたようなカッティングギター。ドラムがめちゃカッコイイ。

-3 どこを切っても金太郎飴的な中で意表をつくスローブルース。これを聴きながら飲みたいお酒は当然バーボン。だが良く聴くと日本の昭和時代の歌謡ブルースのようにも聞こえる。

-4 かなり変わったバックアレンジ。ここではホーンも入り曲の感じ違う、しかし歌声が全く同じなのが・・・(笑)

-5 これはラブソング。しかしこのボソボソボーカルで愛の歌、唄われてもなー(爆)

-6 最後はまたスローブルース、ピアノも効いてて、これかなりイイです。えっもう終わっちゃうの?という感じで切なさが残る。全体にB面の方がブルース色が強いです。


全体を我慢して真面目に聞くと、JJケイルってかなりの想像豊かなリズムを作る人なんだなー。と思えてきます。

レーベルです、シェルターのオリジナル、カタログNoはSRL-52002 マトは両面共1です。


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さて、日本盤との違いですが、僕は和久井さんの言う「絶対ダメだ」という程ではないと思うのですが、ファーストアルバムの日本盤もありますがビクターなので、かなりいい音であると思います。

勿論僕のショボいオーディオと、さらにショボショボの耳なんで本当の違いがわからないかもしれませんが(泣)



購入レコ屋  ODDS & ENDS





# by naruru-kato | 2021-02-06 07:18 | JJ Cale | Comments(13)

Ry Cooder その5   Chicken Skin Music

久方ぶりのライクーダーです。通算5枚目、人によっては最高傑作とも言われる名盤。自分的には「Boomer's Story」と同じくらいに好きな作品です。

前作のテックスメックスな音に今回はさらにハワイアンも加わりバラエティーにとんでいますが、Boomerと同じようにアコ主体では無ないですが、ストラト系のギターによるスライド満載で自分好みの音です。

ところで、このジャケですが、Tシャツのデザインにも採用されるくらいの有名なイラスト(実はこのデザインのTシャツ持っていました、その頃ライクーダー聴いたこと無い状況で)。

ちなみにタイトルのChicken Skinとはハワイでは「鳥肌」という直訳でOKです。本国ではGoose Bumpsというらしいです。日本ではそのまま「鶏皮」の焼き鳥です(爆)

ということで、この作品の音楽はハワイ語で「鳥肌モノの音楽」という事でいいのでしょうかねー(笑) 勿論ハワイの重鎮でもあるギャビーバヒヌイ、テックスメックスのアコーディオン奏者フランコヒメネスらが参加したので鳥肌モノという事かも知れませんが。

そーいえばBoomerでは盲目のブルースマン、スリーピージョンエステスが参加してたし、ライは何らかの音楽の重鎮を常にリスペクトしていますね。



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ソンブレロを被ったとぼけたメキシカン風骸骨がハワイ風の裸体の女性を責めてるような感じ、家は遠近法を無視したと思われるいい加減なデザイン、バックの山は「メキシコの山」でしょう。塀のような物体は一体何なんだろう?メキシコ国旗の色あいでもある。 よくわかんないので簡単に解析するとメキシコとハワイの音楽の結合を絵にするとこのようになる。という事で理解しました。(そーいえば金沢のめんたんぴんの歌でメキシコの山というお気に入りの歌があったっけ)

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裏はハワイ風の絵、骸骨と女性は同じ絵ですが、女の人が髪の毛を束ねて、なんとなくハワイ風なのであろうか?

イラストを描いてる人はケニープリンスという人です。


インナースリーブ、片面は今回参加の重鎮達のスナップ。

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もう片面はライによる解説と、クレジットです。ライはハワイミュージックの1940~50年台の音を再現してる。というようなことを書いているようです。

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さて、このアルバムはやはり有名なんで多くの先輩ブロガーの方々がブログとして取り上げてます。いろんな投稿を読みましたが、ブルース土台のライの音楽からメキシコ、ハワイアンなどが交わり云々~という内容で僕に取ってはそこら当たりの音楽は詳しくないので多くは語れません。

が、しかし、ライのヘタウマ的なボーカルが非常に気持ち良くて、何度も聴いてしまうアルバムなのです。今回もアメリカの不況時代の音楽の旅のようですが、誰の作品をカバーしているかは割愛(知らべればわかりますが、オリジナル殆ど知らないし)


曲順です。
A面
-1 The Bourgeois Blues
-2 I Got Mine
-3 Always lift Him Up
-4 He'll Have To Go

B面
-1 Smack Dab In The Middle
-2 Stand By Me
-3 Yellow Roses
-4 Chlod
-5 Goodnight Irene


A-1 アコ、バンジョー、マンドリンとなんでもござれのライ。パーカッションだけのオープニング。途中のアコのスライドも見事です。

-2 ジムケルトナー、クリスエスリッジらのいつものメンバー。このような音楽が好きになるにはある程度歳を重ねないと無理だと思います。

-3 もうイントロのスライドにやれれます。これぞライクーダーと言い切れる。男3人によるコーラス、これもライクーダーの世界、自分的A面の白眉です。

-4 フランコヒメネスのアコーディオンのイントロから、メキシカン風な楽曲。

B-1 ブルースベースの曲ですが、ライ風味付けがなされている感じ。

-2 スタンドバイミーのカバーではやはりジョンでしょうが、このテックスメックス風アレンジも別の意味で凄い。カバーでは双璧をなすと思う。今回YouTubeで「スタンドバイミーのカバー」で検索したら星の数ほど出てきて、みんなこの歌好きなんだなー。

-3 ここでバヒヌイのスティールギターもうハワイそのものです。ライはスラックキーギターというのを弾いてる。インストと思ってたらかなり曲が進んで歌が始まる。

-4 ここでもまたハワイアン。こんどは歌がどこで入るのか気にしていたら、インストでした(笑)ライは今度はハワイアンギターを弾いてる。

-5 最後はまたフランコのアコーディオンがボーカルとユニゾンのように入ります。ここではハワイアン風でもあり、このアルバムの最後の相応しい。

聴きながらブログ書いてたら娘が勝手に部屋に入ってきて「珍しく軽い感じの音楽聴いてるねー。趣味かわった?」と言ってきました(爆)



レーベルです。リプリーズのWマーク入り。カタログNoはMS2254、マトはA-2、B-1です。


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この後ライは一転してまた違う旅に出てしまいます。このあとジャズのアルバム(内容はそーでもないけどタイトルはJAZZ)その後ソウル、R&B。その後は映画音楽という風になり自分の範疇ではなくなってしまします。ゲットリズムまでは買いましたが今では80年代のライは手元には殆ど残っていません。

ということでライクーダーの旅は残すところあと2枚になりました。 ライの名盤のこの作品にどーでもいいことばかりの記事になってしまいましたが、まぁライクーダーの音楽は語るに難しすぎるのでいい加減な内容ですが、すいません。


※お知らせです。

1月最初に初出のシカゴを取り上げましたが、今年は「Othersシリーズ」以外にも毎月初出をやるつもりです。そして毎回来週の予告ヒントも出します。

そーして自分で追い込まないとなかなか書けないので(汗)

来週の予告は「スワンプのギター&ボーカルの激渋アーティスト。自分で唄うより他人が歌って有名になった人といってもいい人です」

もう簡単にわかってしまいますよね(笑)




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# by naruru-kato | 2021-01-29 20:37 | Ry Cooder | Comments(28)

Others Female ~   Libby Titus / Same

先日のバイデン大統領の就任式でアメリカ国歌を歌ったレディーガガさんを(意識して)初めて見て、不覚にも深く感動を覚えたnaruruです(爆)
まぁ、これを機会にCD買うか、といえばそれは無いと思いますが。

それはいいとして、今年から月1回でこのOthers Femaleというカテゴリー(男もあります)で自分が1枚しか持っていない、または1枚しか発表してない、けど素晴らしいと思う作品を紹介していこうと思います。年に12回(男6人女6人という感じ)やります。

ところで、今回が「その3」になってますが。過去投稿でそれに該当するアーティストは移設しました。

このカテゴリのアーティストは当然マイナー系の人が多いですが、SSW紹介本などで結構な割合で載る人、または、裏SSW特集なので載る人が殆どです(僕の知ってるレベルはそんな人しかいないので)。

今月はリビータイタスです。ウッドストック出身で、若いときにフォークのカバーソングのファーストを出してます(たぶんそのアルバムは探すの不可能)。その後ライターとして他人が歌った自作曲がヒットしたりして1977年頃にセカンドアルバムのこれを出してます。

ちなみに、この人はザバンドのレボンヘルムの元奥さんでありザバンドの作品を伝承している歌手のエイミーヘルムは二人の間にできた娘です。その後スティーリーダンのドナルドフェイゲンと再婚してます。今はどーなってるかは知りませんが(汗)。

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かなり派手な顔のリビーさん。なんかレボンと全く接点がないような感じのお顔です(爆) ザバンド達のようなムサイ連中はこー言う感じの都会派な女が良かったのでしょーか(笑)

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裏ジャケです、実はこの人ネットの画像で検索してもこの二つの写真とデビューアルバムのジャケ写真しか出てこないんです。結構謎な人なのだろうか?

このアルバムはフィルラモーンがメインプロデュースですが、曲によりロビーロバートソン、ポールサイモン、カーリーサイモンなどがプロデュースしていて曲により感じが少し違います。

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インナースリーブは歌詞とクレジット、A面は誰かとの共作が多い。たぶんリビーが詩を書いて、他の人が曲を作る。という感じですね。B面はすべてカバーです。カーリーサイモンの曲が合わせて4曲もあります。

参加ミュージシャンはギターがジョーベック、ジョントロペイ、などのジャズ系と、ロビーロバートソン。ベースはトニーレヴィン、キーボードにグレッグダーギ、ドラムスにリックマロッタ、クリスパーカーなどなど。

勿論、あの名曲「Love Has No Pride」をエリックカズと共作している事は知っていましたが、リンダ、ボニーレイットのカバーは勿論聴いてます、一体本人はどんなんやろ?と、ずっーと思っていたのです。

大須のお店で何度か買う機会があったのですが英世3枚くらいで売っていて手が出ませんでしたが、新栄のレコ屋さんで英世1枚くらいで遭遇。

一応聴かせてもらったのですが、1曲目からもうトロトロの甘い声のボーカルに一発でやられました。雰囲気は抜群のジャジーで色っぽく、この頃流行ってた女性SSWとはひと味もふた味も違うのです。
ウッドストック出身でありながら全く土の香がしない都会的な(NY的なといった方がいいかも)まさに大人のSSWといえます。


ただし、けっして誰が聴いてもハマる感じは無く、ダメな人はダメなんだろーなー。という感じは否めません。

曲順です。
A面
-1 Fool That I Am
-2 Kansas City
-3 Can This Be My Love Affair
-4 The Night You Took Me To Barbados In My Dreams
-5 Love Has No Pride
B面
-1 Yellow Beach Umbrella
-2 Can't Believe You're Mine
-3 Miss Otis Regrets
-4 Wish I Could
-5 Darkness 'Til Dawn

A-1 イントロ一発でやられました。歌が始まる前に「このアルバム買おう」と思った(笑)

-2 有名なブルースのカバー。しかしバックの演奏は完璧なジャズ。ギターソロがカッコイイです。

-3  思いっきりカーリーサイモン節。Bメロの所でマイナーコードに入るとこなんぞ、これぞカーリー。当然コーラスも歌ってます。

-4 これも1曲目と同様の流れるような美しい曲。ジョーベックというギタリスト、かなり気持ちいいソロ弾きます。

-5 もう何もいう事はないです。やはり本家本元素晴らしい名曲です。アメリカンフライヤーでもグレッグフラーが歌ってますが、やはりこの歌は女性ボーカルだよな。

B-3 ロビーがギターですが、およそらしくないジャズ風ボーカル曲。ペキペキのギターは全く聞こえません(笑)

-4~5 カーリーサイモン作の連打。いったいこのアルバムは誰のアルバムだったのだろう?と一瞬思えて終了します。

レーベルです。コロンビアオリジナルのPC35142。マトはA2、B1です。

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この人はこの後、作品出してるのだろうか?。一応調べましたが無さそうなのです。ただしフェイゲンのソロには曲作りで参加しています。

このアルバムは1977年という時期に発売されたのが良くなかったのかも、なんといってもこの頃はパンク、ニューウェイブ、ディスコ系の音楽がはやり出した少し前、AORが下火になりつつあり、産業ロックが幅をきかせていく時代。

SSW達の有名人もこの時代はイマイチの作品が多いです(あくまで自分の主観)。あと5年ほど早く出ていればどーなっていたことやら?


購入レコ屋  ラジオデイズレコード













# by naruru-kato | 2021-01-22 06:48 | Others Female  | Comments(12)

James Taylor その4   One Man Dog

前回の投稿のコメント頂いた中でJT(勿論ジェ-ムステイラー)というキーワードが結構あって、そーだよなー、やっぱ寒い日には本家本元のこの人を取り上げなくてはなー。ということでJTです(しかし昨日、今日と愛知は10~12度位の気温でしたが 笑)。

ワーナーに移籍してからの3枚目(通算4枚目)。ここまでが初期のJTの傑作アルバム3部作であると思いますが、たぶん誰も異議はないと勝手に思ってます。


しかし、このボートの後ろに突っ立てる本人ですが、顔が小さすぎやしないか?。計ってみると約7.5等身くらいある。なんか凄く不自然な感じがするのは私だけでしょうか(爆)JTってもっと顔が大きいと思うのですがねー。

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特にこれ以上はコメント無いですが、なんかUSというより、UKトラッド風な音楽が詰まっていそうな感じはしますね。



裏ジャケです。右の写真のJTを見ると結構顔がデカいのだけど(笑)

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裏はJTの自宅でのレコーディング風景。まさに成功したミュージシャンのみ許される贅沢な録音風景です。ニールヤングとかも自分の牧場の家でスタジオ持っているし、ザバンドのように自分たちだけのシャングリラスタジオとかもあるし、そこではセッションミュージシャンの宿泊とかも考えないと行けないのでかなり大きな家が必要になるのでしょうね。ここにはプロデュースのピーターアッシャーも写っています。

たぶん、ベイシックなトラックを自宅で録音して、その後いろんなスタジオで本番を撮ったんだと思います。
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さて肝心のバックミュージシャンですが、今回はのちにセクションでレコードデビューするメンバーです。

つまり、ギターがダニーコーチマー(クーチ)、ベースがリーランドスカラー、ドラムスがラスカンケル、キーボードにクレッグダーギ。まさに完璧なバック陣。

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クレジットには細かな詳細が、ここではJT&The Sectionと表記されています。

作品は小作も多く、「アビーロードのB面のような作品」と言われることもあるそうです。少しそれはオーバーかな?と思いますが、曲の継ぎ目がそれほど無く次から次へと川の水が流れるようにJT節が続くので「あっ」というまに片面終わってしまいます。

ただ、耳に残るような名曲、たとえば「Sweet Baby James」とか「You Got A Friend」のような楽曲がないので、なんか引っかからないのですが、それでもやはりJTとセクションの完璧な音楽で非常に楽しませてくれます。

ちなみにバックコーラスは、身内のケイト、アレックス、ヒューのテイラー兄弟(なぜかリブはいない)当然のカーリーサイモンとキャロルキング、クーチ人脈でアビゲイルヘイマス、そしてリンダ、変わったところでジョンハートフォード、ジョンマクラフリンなど。


曲順です。
A面
-1 One Man Parade
-2 Nobody But You
-3 Chili Dog
-4 Fool For You
-5 Instrumental Ⅰ
-6 New Time
-7 Back On The Street Again
-8 Don't Let Me Be Lonely Tonight

B面
-1 Woh, Don't You Know
-2 One Morning In May
-3 Instrumental Ⅱ
-4 Someone
-5 Hymn
-6 Fanfare
-7 Little David
-8 Mescalito
-9 Dance
-10 Jig

A-1 すこしトロピカル風味。ここではテイラー兄弟、カーリー、キャロル&アビゲイルのコーラスが。徐々に盛り上がっていく素晴らしいオープニング。

-2、これぞJT節。もう黙って聴け!レベルです。 クーチ、JTの地味な(笑)ツインリードギターが気持ちいです。

-4 かなりファンキーなナンバー。最後のギターソロは勿論クーチ。しかし「あっ」という間に終わってしまう曲。

-6 英国風な少作インストナンバーをはさみ、-2と同じような完璧なJT節。

-7 この曲はクーチ作。たぶんJTが歌うという前提で作られたのでは?。そんな感じの曲です。

-8 もう、この曲のように語り掛けてくるJTには男でもメロメロになってしまう(爆)

B-1 これはラスカンケルのドラムスが最高です。ハイファットがバシバシ入り気持ちいい

-2 JTのギブソンJ50のアコがカンカン鳴って、さらにリンダのコーラスも加わり分厚い演奏になってる。リンダがソロボーカル、ンーハモ取るところもあり流石に彼女は別扱いです。

-3 JTのアコがさえわたるインスト。こんなの弾けたら気持ちいいだろーなー。

-5~10 この辺はもうどこが曲の終わりで始まりかよくわかんない(事はないけど、そんな感じ)。知らない間に終わってしまいます。

レーベルです。ワーナーオリジナルのグリーンです。なぜかこのレーベルだと「ほっ」としてしまう。音は文句なく良いです。
カタログNoはBS2660、マトは両面とも1です。


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この後は少しバックのメンバーを変えて少しNY的にもなっていきます。ジェームステイラーは未だに新譜を出し続けてるSSWなのでこちらもなるべく追いかけています。まだまだブラザーズ&シスターのレコも紹介したいしJT、familyの旅は続きますね。

購入レコ屋  グレイテストヒッツ








# by naruru-kato | 2021-01-15 19:47 | James Taylor&Family | Comments(10)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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