アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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カテゴリ:Janis Joplin( 2 )

Janis Joplinその2 I Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama!

ジャニスのセカンドアルバムのUK盤が手に入りましたので紹介します。 I Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama! と題されたアルバムですが一般的には「コズミックブルース」で通ってますねー。
このアルバムは一般的にはジャニスの3枚目ですが厳密にいうと前回の「チープスリルズ」と「ファーストレコーディング」はあくまでビッグブラザー&ホールディングカンパニー(以下BBH)のボーカリストでの作品。BBHを脱退しソロになって最初の作品がこのコズミックブルースなんです。さらに厳密に言うとこの作品が生前発売されたジャニスの唯一のソロアルバムです、自作のパールはジャニスの死後に発売されたのですから(ほとんど出来上がっていたけど)。とまぁ誰でも知っているうんちくでした(笑)

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なぜこのUK盤が欲しかったかと言うと、ジャケに思いっきりカッコいい字体でタイトルとジャニスの文字が入っているのです。これはかなりカッコいい。日本初盤のUS盤と同じデザインの同タイトルもあるますが断然UK盤。

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左UK初盤、右日本初盤(定価1800円)同じ写真ですがバックの色とかでかなり印象が違います。UK盤の方がメリハリがはっきりしていますが、日本盤はジャケにコーティングがしてありツルツルです。どちらにせよタイトルがあるのと無いのではかなり印象が違いますね。

UK盤に関しては、イギリス人はジャケにタイトルが無いと売れない。と思っている節があります。あのザバンドのデビュー盤もせっかくのディランの描いたジャケに思いっきりアルバムタイトルを被せていて台無しにしていますが、しかしこのコズミックブルースは文字の配置もイイ感じ。断然UK盤やなー(あくまで個人趣味)


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裏ジャケは日英ほぼ同じ、USオリジも同じです、ジグゾーパズル風な写真が色々。ジャニスはあまり写っていませんねー。おもにバックの人たちだろうと思います。


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これが日本盤の歌詞カードです。解説は水上はる子さんです。



このアルバムは彼女のソウル好き(オーティスレディング)な所が全開。分厚いホーンセクションがほとんどオーティスか!という感じでほとんどの曲で絡んでいます。僕はこのアルバムが大好きなんですが一般的にはそれほど高い評価はされていません。「本当にこれがジャニスのやりたかった音楽なのだろうか」ともレココレには書いてあります。しかもバックバンドは雇われのスタジオミュージシャンの寄せ集めで統一感もない云々。

でもソウル系が好きな人にはこのアルバムはたまりません。何と言ってもオーティスの使っているホーンセクションがそのまんま演奏してるし、ソウルフルなジャニスの声も全開で素晴らしい。B面ではサマータイムの焼きまわし的な曲もありますがそれでも僕はこのアルバムがターンテーブルに乗ることが一番多いです。

録音はマッスルシューズ、サザンソウルのメッカです、ジャニスのソウルへの敬意を払った心の叫びが凄いです。

一つ難点はギターのサムアンドリューの音のトーンがBBHと同じように嫌なとこくらいでしょうかねー(笑)。
ジャニスの曲はわずかにA-3 B-2の2曲のみ、あとは本家ソウルのカバーです。
ギターに関して唯一の救いはこの中でマイクブルームフィールドがゲストで2曲演奏しているところくらいです。(逆にこの2曲はソウルっぽくない)


曲順です
A面
-1  Try (Just a Little Bit Harder) 
-2  Maybe 
-3  One Good Man  
-4  As Good As You've Been to This World 
B面
-1  To Love Somebody  
-2  Kozmic Blues  
-3  Little Girl Blue Lorenz Hart  
-4. Work Me Lord   Nick Gravenites 6:45

A-1 Tryとはオーティスの「Try A Little Tenderness」をどうしても思い出してしまいます。ベースラインから始まる曲ですが曲の中ほどから分厚いホーンが入りジャニスのシャウトも凄さまじくなります。

-2 印象的なイントロから、もうほとんどオーティスか(笑)というホーン、このアルバムでは大好きなナンバーです。

-3 ジャニスのオリジナル曲。ここでマイクブルームフィールドのギターが聞けます。曲調はブルース。泥臭いスライドギターです。途中のギターソロでも泥臭いブルースギターが聞けます。

-4 ずーとホーンセクションのみで始まる曲。これは果たしてインストなのか?と針を上げようとする頃ジャニスのボーカルが入ってきます。ホーン長すぎ(笑)

B-1 完璧なまでのソウルナンバー。これもホーンがオーティス(笑) ニーナシモンも歌っていたナンバーです。

-2 タイトル曲です、ちなみにKozmicとは造語のようです、サマータイム的なところもありますが、いい曲です。でも、ここでのサムのギターが嫌なんです(笑)
でもサビのメジャーな感じの所が凄くイイですが曲の最後でマイナーになる所もサマータイム的。

-3 昨年公開されたジャニスの映画のタイトルにもなった曲です。しっとり歌うジャニスがまたいいんですよねー。

-4 最後の曲もホーンによるイントロ、このアルバムを象徴しているナンバーで終わります。

レーベルです。UKオリジナル カタログNOはS63546 マトは両面1

このころのCBSはレーベルのCBSを隠していたようです。

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日本初盤のCBCSony1800円盤  この後の赤いレーベルは音が最悪に悪いらしいがこの初盤はかなりいい。というかUK盤よりもホーンとかは出ているような気がします。全体の奥行き感はUK盤かな? どちらせよこの日本初盤はなかなかのものです。

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この後、このバンドを解散しいよいよフルティントブギーバンドを結成しパールの録音準備にかかっていくのです、それと同時に死への旅立ちの序曲も始まっていくのです。

フェスティバルエキスプレスのDVDが手元にありますが、ここでのジャニスは本当に楽しそうでかわいいです。この数か月後に居なくなってしまうなんて信じられません。列車の中でガルシア、ウェア、ダンコとセッションしている姿が大好きです。


購入レコ屋  UK盤   ラジオディズレコード
       日本盤   不明

購入金額   UK盤    1400円
       日本盤   忘れました


参考文献  レココレ  ジャニス特集


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by naruru-kato | 2018-03-25 20:13 | Janis Joplin | Comments(4)

Janis Joplinその1   Cheap Thrills

最初に断っておきますが本来このアルバムはジャニスのアルバムではなくて、あくまで「Big Brother & The Holding Company 」のセカンドアルバムでそのバンドのボーカルがジャニスでしょうがー。と怒っている方もいるかもしれませんが、そんな事は判っていますって。ただ僕的にやはりCheap Thrills はジャニスなんで。最初の二枚はBig Brother、最後の二枚はジャニスのソロ。と分けるのもこのブログの性格上変だし(笑)

と、前置きが長くなりましたが、いまだに取り上げていなかった最大のスターの一人ジャニスの歴史的名盤のCheap Thrills。いままでバーコードのついた再発盤しかもっていなかったのですが大阪に仕事で行って、あの有名なディスクユニオンにてオリジを安く購入してのです。

パロディジャケも数多く存在するこの有名なジャケ。日本ではRC、パフィなどがパロッていますね。

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当初はベッドに全員寝そべったジャケの予定だったのだがNGになり、ジャニスが大ファンであったというロバートクラムの漫画がジャケに。ちなみに初めてジャニスと顔合わせしたロバートが最初にした事はジャニスの胸を鷲掴みしたらしい。


彼女、そんなにグラマーではないんだけどねー。三枚組CDボックスにヌードのジャニスの写真が載っておりますが、今回その写真は載せません。見たい人は中古で探してください。


ちなみに再発はアルバム全体がやけに白くて比べるとかなり違います。


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左オリジ、右80年後期と思われる再発(裏ジャケにバーコードあり)


オリジが黄色っぽいのは経年変化なのでしょうか?

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微妙に色合いが違います。まぁ特にどうでもいい事でしょうけど。


裏ジャケはジャニスの写真、やはりコロンビアはこのアルバムはジャニスのソロという意味合いで売り出したのが明白です。


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オリジと再発ではやはり音が微妙に違います。再発ではやけに音が角張っていて耳に痛いなー。という感じ。オリジは角が丸くなっていてバリが取れた感じで耳に優しい。

オーディオ雑誌(特に季刊アナログ)で、カートリッジごとのアルバム聞き比べ、でよくこんな形容詞の文章が出てきますが、「角が取れて」という音ってどんなんやねん!(ついつい大阪弁)
といつも思うのですが、今回意識的に自分で使ってみましたが、確かにこーいう表現は音を文章にする時都合がいい事が判りました(笑)


話が今回も逸れてしまいました。さて、このアルバムは確かに歴史的名盤ではありますが、自分的にはあまり好きではないのです。それはBig Brother の二人のギタリストの出す音があまりにサイケ風で(まぁこの時代なんでしょうがないが)耳にキンキンしすぎて、もうほとんど耳障りの域に達しているのです。かといって最高傑作と呼ばれるPearlが一番かというとそうでもなく実はI Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama!だったりします。一番好きな曲はMe And Bobby McGee ですけどねー(笑)

ちなみにこのCheap Thrillsはライブ盤のように見せたスタジオ盤(観客の声とかあとで被せている)またはA面は偽ライブでB面のみ本当のライブ。とか解釈がまちまちなんですが、真実はよくわかりません。プロデューサーはジョンサイモンらしいのですがクレジットにはないのでこれも良く分かりません。

このアルバム発表前にあのモンタレーPopフェスがあり、Ball and Chain の熱唱でママキャスの口をポカーンと開けさせ一気にブレイクしたあと、満を持して出たセカンドであります。



曲順です。
A面
-1 Combination of the Two
-2 I Need a Man to Love
-3 Summertime
-4 Piece of My Heart
B面
-1 Turtle Blues
-2 Oh, Sweet Mary
-3 Ball and Chain

A-1 Big Brotherのオープニングはいつもこの曲だったのでしょうか?違うライブはDown on meが多いと思います、はっきり言って演奏はダサい。ジャニスの声も左チャンネルからしか聞こえないので、このオープニングは後ろで歌っていたのかか?

-2 耳障りなギターソロ(笑)、そしてここからジャニス全開です。しかしこの声ほとんど叫びのような裏声。うちの娘曰く「頭が狂ったようなガラガラな声」と、いってますが確かに的を得た表現だ(爆)フェイドアウトして終わります。

-3 そして、サマータイム。冒頭のジャニスの「サマー」にやられた人は多いのでは(笑) もうどうにでもして、という感じで奈落の底に落ちていくような感覚。まさにサイケデリック。最後にメジャーコードで終わらなかったら一生立ち直れなくなりそうな曲です。関係ないけど日本の「優歌団」のサマータイムも大好きです。

-4 感情むき出しの熱唱。ここまで聴くとBig Brother With JanisではなくJanis&Big Brotherという表記がふさわしい。 

B-1ジャニス作のブルース、けっこう無防備に歌われます。ピアノとの掛け合いがイイです。

-2 ウェスタン西部劇風のギターソロ、今聞くと笑える。 
   
-3 そしてこの有名曲、イントロのギターの掛け合いが物凄く耳障り、これがなかったらなー(笑)。モントレーの時、この曲が終わってスタンディングオベーションの中、ステ-ジから,はにかんで走って楽屋に行く時のジャニスの表情が凄く好きです。

レーベルです。コロンビアのオリジ(ステレオ)盤。360°レーベル。

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カタログNoはKCS9700。マトは両面とも1Bです。

そして、これが再発のコロンビア盤。このころは(今から数年前)はオリジナル盤のこだわりが無かったのでこれでも良かったのですけど(汗)


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最後にこれは僕の思うところで異論があるとは思いますが書かせていただくと。

ジャニスとあのイギリスの生んだフォーク&トラッドの最高女性ボーカリスト、サンディーデニーとの共通性です。やってる音楽が全然違う事は判っていますが、声もかすれて似ていて、顔もなんとなく似ていて、お互いに若い絶頂期に亡くなった事に共通性を僕は見出しています。彼女らが亡くならずにあと20年でも音楽をやっていたら同じような音楽をやっていたのではないだろうか?二人共間違いなくザバンドに影響を受けている事は明白ですし、音楽の終着駅は同じであったのでは?
よ思うと僅かばかりの作品で死んでしまったこの二人のボーカリストが残念でなりません。


追記  新年の最初にこれまで取り上げていない大物を続けたので、今月はいまだ
    取り上げていなかった大物特集にします(笑)。

オリジ
購入レコ屋   ディスクユニオン大阪店

購入金額    2300円

再発
購入レコ屋   ヤフオク

購入金額    1000円


参考文献    レココレ2005年9月号



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by naruru-kato | 2018-01-14 08:39 | Janis Joplin | Comments(4)

大好きな1965~76年くらいのアメリカン、ブリティシュロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。レコードジャケットもいろいろと楽しいので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシングが大好きです。


by naruru
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