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アナログレコード巡礼の旅

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Delaney & Bonnie 最終回   To Bonnie from Delaney

前回のデイブメイスンの関係からデラニー&ボニー(以下、デラボニ)に来ました。

フレンズ(勿論デラボニのバックバンド)のメンバーでもあったメイスンは「On Tuur with Eric Clapton」でもクラプトンと共にクレジットにしっかり載ってますから。

そのライブから次のアルバムである「To Bonnie from Delaney」。邦題は「デラニーよりボニーへ」まぁそのままです(笑)発売は1970年。全米58位とそこそこの中ヒットです。

フレンズの面々がリオンと共にジョーコッカー&マッドドッグスに引き抜かれ居なくなってしまい、まさに「庇を貸して母屋を取られる」状態になったデラボニは新たなメンバーでこの4作目の録音に挑みました。

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これ、かなりカッコいいジャケだと思うのです。こーやって見るとボニーってめちゃスリムですね、しかし、顔以外はタイプではないなー(オイッ)

ところで、昨日このジャケを写メしてたら「ハッ」となりました。これジャニスのパールそっくりやん。

前回同様、意味ないけど並べて見ました(爆)

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同じ感じのバックの生地、同じような構図。パールがデラボニより1年後に出ましたので、ジャニスがパクったのでしょうか?知らんけど。

ジャケの大きさもコロンビアよりアトコの方が多少大きい。

裏ジャケです。

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これも同じフォトセッションからの写真。さらにクレジット関係

ゲイトフォールド開けると

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これまた同じフォトセッション、安くあげてます。せめて服くらい変えて写真撮ってほしかったぞよ(爆)


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ゲストはあのディアンオールマン、ボビーウィットロック、ジムゴードン。さらにはリトルリチャード、キングカーティス。プレスリーのバンドからロンタッド、ジェリーシェフ達です。

録音はニューヨークとマイアミのクライテリアスタジオ。ディアンは両方で参加、アコでスライド弾いたり、オールマン風のボトルネック聴かせてくれます。

Impression
スワンプロックの生みの親ともいえるジエリーウィックスラーがバックにつき、プロデュースもトムダウトにした作品で、スワンプロックのある意味、完成形であると思ってます。しかもディアンのスライドが鳴り響き、客演でリトルリチャードまでピアノ弾いてる。デラボニの起死回生の一発ではないでしょうか?

My Favorito Songs
Hard Luck and Troubles
オープニングからホーンも加わりスワンプ色全開。最後にがらっと全く違う曲をくっつけ思わぬ展開になります。

God Only Knows I Love You
アコベースのこれまたスワンプ色が強い曲。なんかディブメイスンが作りそうな感じです。

Medley (Come On In My Kitchen ~ Mama He Treats Your Daughter Mean ~ Goin Down The Road Feelin Bad)
ロバジョンから始まるブルースのメドレー、アコでディアンがずっーとリゾネイター弾いてます。

The Love of My Man
Å面最後はボニーの唄、デラボニ作のゴスペル風ブルース。これホーンがオーティス風でカッコいい。A面は捨て曲なしです。

Soul Shake
デラボニの二人のユニゾン&ハモ、凄い迫力。そこにディアンのスライド、文句なしのカッコよさ。

Living On The Open Road
ロックンロールですが、ここでディアン爆発、オールマン風スライドも出てきて思わずニヤリとなります。

基本的に全曲素晴らしくて捨て曲一切なし、見事です。

Label
アトランテック傘下のアトコの黄色レーベル、オリジナルです。カタログNoはSD-33-341。マトは両面Cでした。

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なんか、アトコの黄色って音がイイんですよねー。


実はスタックスから出たファーストソロの以前のシンドックス時代の寄せ集め的な作品も出ています。


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ここには、最初期のデラボニの録音も3曲入っていますが、あとはデラニーがジェッキーデシャノンの為に作った歌のデモとか、寄せ集め的なアルバムで、デラニーはインタビューで「出してほしくはなかったので裁判で争ったが負けてしまった」と語ってます。

一応持ってますが、記事にする内容でもないです。


今回の作品の後にコロンビアに移り、これまた寄せ集め的な作品も出てますが、ありそうでなかなかオリジナルに出会えないので、今回でひとまずデラボニは最終回です。


他にも初出が今後も沢山続く予定なので、最終回が3回続いてしまいました。



追記 

先週、大阪に出張があり、ついでに(自分的にはこちらがメイン・・・笑)レコ屋回ってきました。いつもの梅田と初めて回った心斎橋周辺です。という事で「番外編大阪レコ屋回り」を今月末に書く予定してます。







by naruru-kato | 2023-05-27 16:46 | ● Delaney & Bonnie | Comments(8)
Commented by 240_8 at 2023-05-28 06:09
おはようございます。
デラニー&ボニー、いいですよね。
コレ、なぜかサブスクになく、未聴です。
母屋を取られた状態ですが、内容はまずまずなのでしょうか。
基本、彼等は曲も作るし、歌唱力もあるから、結構聴けるんじゃないかなと思ってますが。

多くのアーチストに多大な影響を与えたデラボ二ですが、その割にはコロンビア移籍後、イマイチパッとしなかった点が不思議ですね。
Commented by naruru-kato at 2023-05-28 19:43
> 240_8さん
こんばんは、コメントありがとうございます。
へー 配信にないのですねー。不思議だな? YouTubeでは全曲聴けますのでそちらで是非。
ハズれることはまずないかと思います。

コロンビア移籍のあとパッとしなかったのは、すでに夫婦仲が終わっていたからかも。と考えてます(笑) 宣伝もしなかったのでは?

Commented by ハリジョージスン at 2023-05-28 22:32 x
こんばんは。おぉ!デラボニ!当然、私も持ってます、CDですが…。そう、全曲素晴らしいです!ドン・ニックスと並んで大好きなスワンプミュージシャンであります。そのドンに見出だされたと言っていい。またジェリー・ウェクスラーの肝いりデュオであり相当、力が入ってますよね~。フレンズを引き抜かれても執念の「そんなの関係ねぇー!」ですからねー。デュアンも駆り出して来た、これはデカイです。もう何も言うことありません!←最近こればっか(笑) あとN.Y sessionの方には、後にフィートに加入するケニー・グラッドニーもいますね。
曲はどれもナイスなのは言うまでもないですが、ラストに私の大好きなバーバラ・キースの「Free the people」がありますね。これはバーバラのバージョンの方が好きかな…

ジョージ・ハリスンもデラボニと交流のあった内のひとりですが、ジョージが「Let it be」で使ってたオールローズのテレキャス(映画内でも使ってるやつ)をデラニーにプレゼントしました。が後々後悔して「アレ、返してくれへん?」とデラニーに言ったら「アレはもう俺のものやで!あっかんべー」と断られたそうです。ジョージ、デラニー没後、ジョージの妻オリビアがオークションで落札してゲットしたとか……。話し飛びますが「Let it be」でのジョージのソロ、数バージョンありますが、どれもほんまにカッコいい~!
ボニーは先日亡くなったティナ・ターナーの元デュオのアイク&ターナーのバックボーカルユニットのアイケッツに参加してましたね。わざわざ黒髪のカツラを被ってたとか…

今日はvs横浜FCを現地観戦行ってました。イベントでOBとして玉田圭司が来ました。キッズ向けサッカー教室やスタジアムDJとのトークショー、ネットでの試合解説等、こなしてました。久しぶりに会えて嬉しかったな~。
Commented by naruru-kato at 2023-05-29 16:56
> ハリジョージスンさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
僕もドンニックスと同レベルかそれ以上に好きです。
ディアンはスライドを教えてもらった、とインタビューでデラニーが語ってました。
ケニーもクレジットに載っていますね。

おぉーラストはバーバラキースの曲でしたか。気づかなかったです。バーバラはその1だけ書いてその後音沙汰なし (;^_^A 早く二回目の投稿しなければ(ファーストアルバム)

オールローズ、あれめちゃあこがれてましたが、かなり重いと思いますね。フェンダーからシグネチャー出てたはずです。

ティナ亡くなりましたが、僕は全く聴いてないので投稿はないですが、残念でしたね

玉田さん、グランパスのゲームもよく着てます。解説者? コメンテーター、どこを目指すのでしょうね?気になります。
Commented by blackmore1207 at 2023-05-29 17:30 x
こんにちは。
70年に発表された彼らに取って4作目のアルバム。
彼らに取っての出世作と成った'70年3月 Clapton、George参加の”On Tour”
リリース後、レオン・ラッセルによるJoe Cockerサポートの為のFriendsの面々の引き抜きや 
Jim Gordon,Bobby Whitelock,Carl RadleがDerek And The Dominosへ参加し
Friends再編を余儀無くされた。

そんな状況下 心強いパートナーが現れる。デュアン・オールマンだ!
ニューヨーク・マイアミでセッションマンを起用し制作されたが、全面に渡ってデュアンがバックアップ
特に#10では彼らしい素晴らしいギターを聴かせてくれる。

参加メンバーは多岐に渡るが#6 リトルリチャード・ナンバーでは彼自身がピアノで客演!
堅実なバックに支えられ南部らしい芳醇な曲の数々を聴かせてくれる。

特筆すべきは#5で魂の込められた名唱をBonnieが聴かせてくれる。
ゴスペル・フィーリング溢れる表現力豊かなこの歌!これは本当に凄い!
何度聞いても鳥肌が立ちます!
彼女はもっと評価されて然るべきボーカリストです。
派手さは無いが渋い名盤です!
Commented by seta at 2023-05-29 23:19 x
こんばんわ。Delaney & Bonnieですか。。。個人的にEric Claptonと組んでいたアルバムを、随分前から聴かなくなりましたね。w もちろん良く聴いていた時期もありましたが、ブリティッシュからのアプローチを利用して、今で言うトレンドにしていった彼らの強かさはさすがでした。

69~70年に集中したアルバムの中でも、このアトコ、アトランティック時期のTo Bonnie from DelaneyやHome、Don nix絡みのStaxの頃の方が、彼らのやりたかった音に近いのかなと、極たまに聴いております。。
Commented by naruru-kato at 2023-05-30 15:47
> blackmore1207さん
こんにちは、コメントありがとうございます。
たぶん、デラニーはイイ人なんではないかと思います(笑
レインに引き抜かれても「まぁしょうがなかった」的な発言してましたし。

かえってディアンが参加したので別な意味で素晴らしくなったのではないか?と思います
リオン一座だとドンプレストンあたりだったかも。そーなると駄作になっていたかも(いい過ぎかなー)

リトルリチャードは25分くらいピアノソロ弾いて、それをボビーウィットロックが短縮したと書いてありました。

今回で最後にしましたが、実はボニーのソロも3枚あります。そのうちボニーだけで記事書くかもです!
Commented by naruru-kato at 2023-05-30 15:50
> setaさん
こんにちは、コメントありがとうございます。

僕もここら辺のスワンプは定期的に聴くわけではなく、毎年なぜか蒸し暑い梅雨前後に聞いています(笑

おっしゃる通り、コロンビア期のアルバムはあまり期待できなさそうですねー。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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