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アナログレコード巡礼の旅

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Dave Mason 最終回   Certified Live

なんと、7年ぶりにデイヴメイスンです。5月10日が彼の誕生日(今年77歳)なんでタイムリーかと。


実はこのアルバム、日本盤で持っていたのですが、なんか面白くなくてずっと以前に売却したのですが、少し前に中古で買った「月刊ステレオ誌」のライブ盤特集に(勿論レコード)見事に選ばれていて「優秀録音」の部類に入っていることを知りました。

それならば買いなおして再度聴いてみよう。と思っていたのです。

この作品は結構安く、しかもどこのレコ屋でもワンコインくらいで餌箱に入っていますが、「一度売った盤だ(たぶん100円で)、ワンコインでも高い」と思っていて躊躇していました。

半年ほど前にDUでUSオリジナルが380円で出ていたのですが、「それでも高い、100円になるまで待つか」と待っていたら、やっぱ誰も買う人いなくて、とうとう先週100円レコのコーナーに(メイスンも落ちたものよのう・・笑)

レジのバイトの女の子に「はい100円」と渡して連れてきました(爆)

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非常に何かと似てるジャケ。そーです1976年同じ年に出たピーターフランプトンの「Come's Alive」とほぼ同じ構図。

ピーターは1月6日に発売されてるので、たぶんメイスンのが後発だと思う(デイヴメイスンってWikiで出てこんのですわ)

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意味ないけど並べてみました、縦使い、ギターの持ち方、タイトルの白文字、などほぼ同じ。そして二人とも個性的なギター。


ピーターは爆発ヒットしましたから二番煎じでパクった感アリアリです。しかしながらルックスはピーターには到底かないません。が、現在のお二人はそれほど変わらん(爆)


ところで、メイスンのはどのくらい売れたのだろう?  さっぱり資料出てきませんでした。
日本盤も頻繁にレコ屋で見かけるから、まぁまぁ売れたような気もします。


インナーはバックバンドの写真、これはかなりの好待遇ですね。
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一応、キーボードがマイクファニガン、この人はソロでも出してます、かなり声がイイです。
ドラムスがリックジャガー。ギター、ジムクリューガー。ベースはジェラルドジョンソン(みんなよく知らん)


ゲイトフォールド広げると、コンサート最後の挨拶風景。メイスンけっこうデイブです (-_-;)。
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やっぱこの体系ではねー。ピーターはこの時26歳、メイスン30歳ですから、比べるのはやはり無理があります。
ステージ上には12弦オベーション、右にストラトのヘッドが確認できます。



クレジットの下には、このアルバムはオーバーダブしていません。という言葉が入っています

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ライブをありのままに録音して、そのまま出した。という事です。後からスタジオで修正してるアーティスト多いですからねー。

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ステレオ誌の写真、ライブアットリーガル、ライブアットリーズ、アットフィルモアなどお歴々の名盤とともに載ってる。




Impression
くどいですが、ピーターと同じような曲構成になってる、つまりA面はヒット曲、B面はアコ、バラード系、C、Dは長尺曲含むロック大会。
特にA、B面が素晴らしく、2枚組にすることもなかったのでは?と思わせる充実ぶり。B面のアコースティックセットはアンプラグドの先駆けのようで、オベーションの抜けのいい音が気持ちいいです。

My Favorito Songs
Feelin' Alight
メイソンのオープニングにはこれしかない名曲でスタート。実際のライブもそうだと思う。

All Along the Watchtower
勿論ディランのカバーですが、ジミヘンを意識しているような。かなりカッコいいアレンジ。

Take It The Limit
なんで、イーグルスやるの?しかも(この時点で)1年前に出たばっかの曲。でもこれもかなりイイアレンジです。いろいろな方のブログ見ましたが、本家よりメイスンのがイイ。という人もかなりおられます、僕はやっぱランディーの方がイイのだけれども。
ファニガンが対旋律でコーラスしてるとこが渋い。

Only You Know And I Know
スワンプ代表曲となったメイスンのオリジナル曲。デラボニもライブでやってます。

Gimme Some Lovin'
トラフィック時代の盟友スティーブウィンウッドが歌うスペンサーデイビスグループの代表曲、というかロックの代表。
長尺曲ですが、「最後にこれやられてもなー」というのがあるにはある。

Label
コロンビアオリジナルの6アイ。カタログNoはPG-34174。マトはオール1です。

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メイスンはブルーサム時代に「Headkeeper」というアルバムでB面のみライブという半端なアルバムを出してます。
LAのトルバドールでのライブです、その後さらに(たぶん)同じ日の音源で「Dave Mason Is Alive」というのも出していて被ってる曲は全く同じ演奏です。

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たぶん契約の都合で勝手にレーベルから出されたのでは?。かなり法的に争っていましたから。


メイソンはイギリス人でいち早くスワンプ路線を確立し、その後アメリカナイズされた第一号アーティストです。
しかし、この人の生きざまはクラプトンのようには上手く立ち回れなくて、損してる感じがしますが、それも含めてデイヴメイソンの魅力なのかな?


このライブ以前のコロンビアから出てるアルバムも凄くいいのです。しかし、レコ屋で結構安価で見かけますが、買うまでには至ってません。

どーも食指が動かない。という事でメイソンは今回で終了にします。








by naruru-kato | 2023-05-20 11:29 | ● Dave Mason | Comments(17)
Commented by ハリジョージスン at 2023-05-20 19:20 x
こんにちは。おっ!デイブ・メイソンのライブ!大好きなんですよ~この頃のデイブ・メイソン!当然、このライブ盤持ってます、レコードからCDに置き換わってますが…。えー!100円ですかー!(泣笑)
タイトル、イイですね~「Certificated Live」意訳すれば「正真正銘、お墨付きのライブやで!」って感じか…記事にもあるように、以前レコード会社から勝手に?リリースされたライブ盤への皮肉でしょうねぇ。邦題も「ライブ~情念」これもなかなかイイ!
メイソンは、ジョージとかクラプトンとかと交流があったりとか、その他色々あって書きたいこと山ほどあるんですが、めっちゃ長文になるので、あらためて手短にコメントするかもです…スミマセン。
昔、柳ジョージがデイブ・メイソンが大好き、と語ってたなぁ。
Commented by naruru-kato at 2023-05-20 19:58
> ハリジョージスンさん
こんばんは、コメントありがとうございます。
大好きでしたか。なんかそんな予感してましたけど(笑)
オリジナルが100円と言うことは結構売れたアルバムだったのでしょうね。
いろいろコメントお願いします。
柳ジョージとデイヴって同じ種類の顔ですもんねー。

そーいえば、火曜日に大阪日帰り出張しまして、13時に吹田で仕事終えて、車おいて心斎橋で10件。梅田で2件レコ屋廻りを3時間半でしてきました。ミュージックインが無くなってたのはショックでした(泣)

そのうち番外編で書くつもりです。
Commented by 240_8 at 2023-05-21 05:52
おはようございます。
デイヴ・メイスンは結構好みです。英国人でスワンプにいち早く憧れた方ですが、そこからちょっとウエストコースト系、AOR的にも行ったりして、そこがクラプトンとはちょっと違うところだったんですかね。
見る人によっては売れ筋に行ったと思ったかも。でも私は彼の音は結構好み。このライブもいずれ聴き込もうと思っている1枚でした。いい曲が詰まっている印象ですね。
Commented by wizard at 2023-05-21 08:19 x
'All Along the Watchtower'のヘンドリクスの有名な
カバーで12弦アコギを演奏しているのはメイスンです。
だからよく演奏しているのでしょう。
Commented by ハリジョージスン at 2023-05-21 10:18 x
再度スミマセン…。デイブはトラフィック時代には、やたら仕切りたがって、うざがられたそうです。バンド内では、メンバー同士で練りながら曲づくりを基本とするなか、自作曲を持ってきて「あーせえ、こーせえ!」とやって、特にS.ウィンウッドとは何かと対立してたようです。ただデイブはイイ曲も書けるのでバンドから離れたり引っ付いたりを繰り返してました。有り体に言えば才能有るもの同士の対立ですね。この対立は後々まで続きます。結局デイブは単独で米南部に行きます。英国人ミュージシャンのなかでスワンプミュージックを採り入れた先駆けとの自負があるのでしょう。後にクラプトンが南部サウンドで成功、評価を得たのが気に入らなかったのでしょう。この当時の事やクラプトンの事を訊かれたら機嫌が悪くなったそうです。「オレの方が先やぞ!良いところ取りしやがって!」みたいな感じか…。まあ、やっかみというか…。ドミノスにも誘われたみたいだけど、うまくはいかんかったやろうな~。で、レコード会社と揉めたりしながら、行き着いたのが西海岸でした。そこで西海岸風レイドバックサウンドを聴かせるようになるのが、一連のソロ作品ですね。元々メロディアスな曲を書ける人なので、西海岸の雰囲気に、影響を受けながら作品をリリースして行きました。
なんかクセのある性格みたいな感じですけど楽曲は別物なので……
けど損はしてるような気がするなぁ。
※字数オーバーになりそうなので続きは別コメで…
Commented by ハリジョージスン at 2023-05-21 10:56 x
再々スミマセン…。メイソンバンドのメンバー・・・Kbd マイク・フィニガン やたら歌うまい、美声。バンドのコーラスの肝は彼ですね。ソロ作品も二枚有り。一枚目はスワンプロックの名盤として紹介されてますね。私も持ってます。 Ba ジェラルド・ジョンソン この前はスティーブ・ミラー・バンドにいた黒人ベーシスト。レス・デューデックのソロ作品等にも参加。ドゥービーのタイラン・ポーターとか白人ロックバンドに属して、サウンドにアクセントつけグループ感を持たせる、彼もそんな感じで、軽めのファンキーさを付与してます。
Gt ジム・クリーガー 歌も歌える多才なギタリスト。このライブアルバムの次のデイブのアルバム「Let it flow」に収録のジム作「We just disagree」はデイブの最大のヒット曲となります。私はジムのソロアルバム(レコード)を今でも所有してます。日本でこのアルバム持ってる人、あまりいないんじゃないかな。高値つくかな?(笑)。これはCD化されることないだろうと思い、ずっと持ってます。けどプレイヤー無いので、もう何十年も聴いてません(苦笑) Dr リック・ジェイガー この人はよく知らん…
これらのメンバーで1978年に来日してます。同年、カリフォルニア・ジャムに参加。YouTubeにも動画ありで、たまに観ます。

大阪中古レコード屋さん巡りされたんですね~。12軒ってスゴイですね~。ミナミの「Redbone Record」は、外せないですよね。

Commented by naruru-kato at 2023-05-21 19:29
> 240_8さん
こんばんは、コメントありがとうございます。

クラプトンより流行に敏感だったような感じなのですが、何故かクラプトンのようには売れなくて、残念な人ですよね。

「ワンダフルトゥナイト」くらいの一発当てるとまた違ったんでしょうけど。(爆)
Commented by naruru-kato at 2023-05-21 19:31
> wizardさん
こんばんは、コメントありがとうございます。

おぉ そーなんですか。初めて知りました。教えて頂いてありがとうございます。

なにぶん、僕はジミヘンの通常スタジオ盤は聴いたことない(自分の意思で)んです。

ウッドストック、モントレーとかで聴いてるくらいなんです。
Commented by naruru-kato at 2023-05-21 19:36
> ハリジョージスンさん
仕切りやなんですね。そーなるとやはりバンドでは難しいでしょうね。自分のバックバンド的でなくてはならないですね。
そーいえば、トラフィック(実は聴いたこと無いです、ウィンウッドの声、苦手で)時代は何度も出たり入ったりしてますもんね、ニールヤングみたいだな(笑)

ドミノスでは一回だけステージで共演した。と記事で見たことあります。デラボニでも一緒にやってますしねー。

たぶん、コロンビアに移籍して西海岸風になったと思います。

ところで、字数制限ってあるのでしょうか? コメントの事はよくわからないんです。
Commented by naruru-kato at 2023-05-21 19:43
> ハリジョージスンさん
マイクファニガンの作品(カーボーイハット被ってるやつ)昔持ってました。レコ屋に進められて買いました。今は無いです (^_^;

ジェラルドジョンソン レスの作品に入っているのですか、レスも昔持ってたけど、今は無いですねー。

ジムクリーガーは良く聞く名前ですが、ソロもあるのですか? 

大阪は火曜日に行きました。心斎橋の一番行きたかった「Redbone Record」定休日で(泣

ハンキーパンキー、Waxpend 、イサンドラレコード、大阪ユニオンで買いました。
キングコング、Bamboo Record 、その他 は収穫なしでした。〇か×だけ行くの忘れてしまいました(笑)
Commented by blackmore1207 at 2023-05-21 22:29 x
こんばんは。ディブ・メイスンはアメリカスワンプロックに傾倒し、69年のファーストALONE TOGETHER以降、その時代時代で音の変化はあるものの、一貫してして良質な音楽を作り続けていましたね。
派手ではないが職人肌のギターワークと盟友Sウィンウッドのようなソウルフルな天性のボーカリストではないものの、ライトなだみ声による歌心溢れるボーカルが魅力でした。
LIVEはそれまでのメイスンを総括するような名ライブで、スワンプロックを基軸に時代的に少しフージョンの香りもする音作りで、落ち着きを持ちながらも堂々とテンションの高いライブを繰り広げていると思います。
自作のトラフィック時代の代表曲フィーリン・オーライトからスペンサー・ディヴィス・グループのカバー、ギミ・サム・ラヴィン迄あっという間に聴かせてくれましたね。
Commented by naruru-kato at 2023-05-22 11:15
> blackmore1207さん
こんにちは、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り良質な音楽ですよね、特に「ALONE TOGETHER」はいいですね。
その後のブルーサム時代はあまりよくないなーと思ってますが、コロンビア時代は好きです。

このライブは自分の曲にこだわらず、よいものは取り上げる。といった感じでしょうか?
初めて聴いた時のイーグルスのカバーはかなりビックリしましたけど(笑)
Commented by seta at 2023-05-23 17:06 x
お久しぶりです。Dave Masonは、Traffic時代から贔屓です。(笑)
実は、昔からこのライブより、is Aliveの小さな小屋で録った評判の悪いライブの方が好きなんですよね。(笑)

ところで、Mike Finnigan。The SerfsやThe Jerry Hahn Brotherhood辺りから、ずっと追いかけてました。渋く、シナリのある声とコブシが魅力的でしたからね。DFKのライブ(ブートかもw)での鍵盤も見事。
結構前ですが、田島春の来日時、バックバンドに彼がいて、ハモンドオルガン弾きながら、渋いコーラスを付けていたのを未だに思い出します。。。
Commented by naruru-kato at 2023-05-23 20:23
> setaさん
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
「is Alive」そーですか。僕はライブ、買っただけで、あまり聴いてないのでじっくり聞き直して見ます。

Mike Finnigan 追いかけていた、なんて渋すぎます。DFKにも居たのですか。知らなかった (^_^;。。The SerfsやThe Jerry Hahn Brotherhoodは今回はじめて知った名前です。

彼のソロで確かビリージョエルのカバーしてましたが、あれは良かったですねー。
Commented by pantera at 2023-05-24 09:58 x
Dave Masonはほとんど聴かないので門外漢なんですが、「Headkeeper」のジャケットだけ妙に記憶に残っています。71年?72年?ごろですかね。雑誌の宣伝でLPコーナーっていうレコード屋さんの今月の新入荷みたいなところに載っていたのかな~。LPコーナーなんてご存知ないですよね。
Commented by naruru-kato at 2023-05-26 16:25
> panteraさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
「Headkeeper」のジャケットですが、僕もなんか奇妙で印象的です。

LPコーナー 気になるので調べてみたら出てきました。大阪の老舗の輸入盤屋さんなんですね。
画像もみました。昭和のレコ屋さんですね。
名古屋にもあんな感じのレコ屋さん沢山ありましたが、今でも残ってるところないですね。
Commented by JT at 2023-05-27 20:22 x
こんばんは、JTです。

これ、大学時代によく聴きました。
バンドで「Gimme Some Lovin'」をやっていました。私が卒業後、コーラスメンバが強化され(自分はコーラス弱者(笑))、本アルバムのアカペラから始まる「Bring It on Home to Me」をやってました。

あと、1990年に今池のボトム・ラインでデイブ・メイソンのライブ、見ました。このライブ盤のメンツと全く違っていましたが、音はこのライブ盤の音のまんまでした。
選曲はその後のCBSでの楽曲と何曲か入れ替えはありましたが。

>何故かクラプトンのようには売れなくて、

管理人さんも言われているように、同時期の「Alone Together」と「Eric Clapton(1st)」と比較すると楽曲のソングライティングはデイブ・メイソンの方が上ですよね。
でもその後、売れたのはクラプトンの方....。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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