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アナログレコード巡礼の旅

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Crazy Horse 最終回      Crazy Moon

クレイジーホースの4作目であり、最高傑作(だと思う)のクレイジームーンです。

1st~3rdでなかなかメンバーが固定しなかったのですが、ここでギターにフランク(ポンチョ)サンペドロが加入しスリーピースバンドになり、ニールヤングのバックバンドとしてもスリムになり、このメンバーで長く続くのです。

このアルバムがなかなかオリジナルと出会う事がなかったのですが、イギリスのDust Bugというレコード会社が出した再発リシュー180g盤が、DUでシールドで売っていたので迷うことなく購入。

発表は1978年、この3年前にニールのZUMAで共演してその流れの中で作られたと思いますが、内容は、ほぼZUMAの延長線上のような音で、殆どニールの作品聴いているような錯覚をします、つまり、ボーカルだけ違う(笑)という感じなのです。
しかもニール本人が5曲ギターを弾いていプロデュースもしています。もう、たまりません。


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荒馬のジャケ。 まぁ別にどうという事はないですが、リアルすぎる絵がキモイ(爆)
雲がタイトルになっています。


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裏ジャケは、メンバーの写真ですが、どれが、誰なのか?さっぱりわかりません。まぁいーんですけど。


歌詞カードです、オリジナルに従っています。

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ここではコード譜も記載されていて親切。メンバーはラルフモリーナ(ボーカル、ドラムス)ビリータルボット(ベース)そしてギターのポンチョです。ゲストはニールの他に、ベンキース、なぜかジェイグレイドンが1曲ギターで参加してます。

非常に興味深いのですが、この3人、みんな曲が作れて、歌も歌います。全体に平等に作品を入れています。
3人編成で全員歌えて、曲作れるバンドって他に思いつかない。スゲー。

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当然、4人編成でもそんなバンドそうそういない、CSN&Yは構成上バンドとは少し違うし。(例えばビートルズはやっぱ3人のソングライターでしょう)

まぁ二人組ならそこそこいるだろうけど。クレイジーホースって凄いバンドなのかも(笑)



この再発だけの特典でラルフの手記(だと思う)的な文章もあります。

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なんとなく、バンドの歴史的なことが書かれていると思う。


Impression
なんといってもニールの宇宙空間をさまようような哀愁ギターソロがまんべんなく聴けるところが素晴らしいですが、クレイジーホースの面々の声もかなりイイです。特にラルフの声がいい、ドラマーにしておくの勿体ないな。

前2作でカントリーロック(しかも3流風)に流されますが、やっぱクレイジーホースはロックンロール、ロッカバラードなところがよいです。

My Favorito Songs
She's Hot
クレイジーホースのシンプルなロックンロール、ニールのギターもバックでずっと流れてます。いかにもニール&クレイジーホースだけどボーカルは違う。という感じ。

Going Down Again
イントロからニールのあのギターが、ZUMAでの名演「Cortes the Killer」のギターとほぼ同じ、感動します。しかもラルフの声よすぎる、全体の流れはニールの曲といってもいいですけど(汗

End of Line
これもラルフの曲です。「あんたドンヘンリーか?」というと言いすぎかな?。ジェイのギターもボリューム奏法が素晴らしいです。

Downhill
ポンチョの作で歌も彼。ここでもニールの「Cortes the Killer」ギターが炸裂。しかし、なんでニールの弾くギターってこんなにすぐに解るのだろう?。「ニールヤングの音作成しますエフェクター」でもあるのだろうか(爆)ポンチョの声も音程が安定しないところがニールっぽい。


Label
オリジナルはRCAですが、再発は荒馬マーク。 ブルーワックスです。

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クレイジーホースのアルバムはセカンドの「Loose」サードの 「 At Crooked Lake」もあるのですが、文章にするべき素材そものが無くて。と言うことで、今回で終了にしますが、5枚目の「Left for Dead」がイイ評価なので出会えれば再度記事にするかも、です。

そーいえば、ニール&クレイジーホースの最新作「The Barn」と一つ前の「Colorado」はレコード買いましたが自分的にイマイチで、この前売ってしまいました。

未発表曲集の「Toast」はすこぶる良かったですけどね。













by naruru-kato | 2023-05-13 14:56 | ● Crazy Horse | Comments(10)
Commented by 240_8 at 2023-05-14 06:47
おはようございます!
ニール・ヤングすら70年代前半モノしかチェックしていないので、当然こちらも未聴。クレイジーホースって、ニールのソロ的位置づけじゃなくて、完全にバンドなんですね。
78年ということは、ちょっと洗練されたようなサウンドなのでしょうか。ニール・ヤングもトッド・ラングレンみたいに変幻自在に音楽が変わっていくイメージなんですが、こちらもチェックしてみようかなあ。
Commented by ハリジョージスン at 2023-05-14 10:10 x
おはようございます。おっ!クレイジーホース!「やかましいギター炸裂」(笑)のグッドなアルバムであります。私は、ウィッテンが中心になった1stが結構好きですが、これも劣らず好きですね~。1stはなんと言ってもウィッテン作のライ・クーダーが参加した「I don't wanna talk about it」が出色の曲であります。ロッドのカバーが有名ですね~。
で、本作は「やかましい曲」と「しっとりした曲」との対比がたまらん!
けど「やかましい曲(笑)」は、発熱とかで聴覚が麻痺してる時に聴いたら、キンキンして辛い…なのでこれは体調がイイ時に聴くのに限る(笑)

3月にリリースされた、モリーナ・タルボット・ロフグレン&ヤング名義の「All Roads Lead Home」、これなかなかイイです。音楽ライターの萩原健太氏のブログ「Kenta's nothing but pop」4/4付 で当アルバムをレビューされてます。よろしければ…そこでアップされてるタルボット作の「Cherish」という曲、これが、ぐぐっと来るのであります。

テデトラのチケット、昨日買いました(一般販売日)。前から23列目…もっと前列だと思ってたのに……やっば、プレミアム会員とかでないと前方の席は無理なんかな……。
Commented by rollingwest at 2023-05-14 10:13
ニールヤングはCSN&Yではあまり目立っていなかったですが、ソロになってから華が開き盟友クレージーホースとの交友が始まり長く続いて今に至ってるという感じですね。「ハート・オブ・ゴールド」「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」まさにニール・ヤングのゴールデンエイジでした。
Commented by blackmore1207 at 2023-05-14 11:35 x
こんにちは。
やはり改めて聴き直すと、なかなか良いのですね。、このアルバム、明るく、ラフで乾いた
サウンドがピッタリです。
1st.のように有名人の参加や、後に有名になる曲がある訳ではないですが。3人の作る曲ごとに各人の個性がよく出ていて、トータル的にも、バンドとしてのクレージー・ホースらしさに溢れており、
御大のニールも5曲に渡ってギターで参加しており、「クレージー・ホースwithニール・ヤング」
としても楽しめるアルバムだと思います。 
ニールの作品で言うと、「ZUMA」が好きな人はきっと気にいると感じです。
ニール来日しないかと思います(笑)
Commented by naruru-kato at 2023-05-14 15:39
> 240_8さん
こんにちは、コメントありがとうございます。

クレイジーホースはもともと別の名前で活動していて、ニールがバックバンドとしてスカウトして改名しました。ザバンド的です。

このアルバム、78年でも、まったく垢抜けて無くて、シティっぽさは全く無いですが、そこがクレイジーホースのいいとこかな(笑)
Commented by naruru-kato at 2023-05-14 15:44
> ハリジョージスンさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、ファーストは凄く自分も好きです。やはりクレイジーホースの場合、馬ジャケがいいいですね。
(長谷川じゃない)健太さん、ブログやられているのですか、早速チェックしてみます。

テデトラ、まだチケは来てませんがすでに確保してます。が、プレミアムではく、一般先行予約?だと思うので期待はしてませんが(雄人が取ってくれた)

たぶん、今週中旬に大阪に日帰り出張行きます(吹田~甲子園)レコ屋回れるかな?
Commented by naruru-kato at 2023-05-14 15:46
> rollingwestさん
こんにちは、コメントありがとうございます。

未だに、クレイジーホースとつるんでいること自体、驚きです。
でも、やっぱ1980年代くらいまでが好きですね。
Commented by naruru-kato at 2023-05-14 15:50
> blackmore1207さん
こんにちは、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り「ZUMA」あたりが好きなファンにはたまらない作品ですね。
僕もあのアルバム大好きですから。

ニール来日して欲しいです。ディラン、ジャクソン来たし、そろそろな予感がします。
前回は名古屋飛ばされて武道館まで行きましたから、今度は来て欲しい。
切実に思います。
Commented by JT at 2023-05-20 08:23 x
こんにちは、JTです。

>この3人、みんな曲が作れて、歌も歌います。

へー、面白そうですね。

>リアルすぎる絵がキモイ(爆)

う~ん、確かに。

>「ニールヤングの音作成しますエフェクター」でもあるのだろうか(爆)

なんとなく、どんな音か分かります(笑)。

今、一番ライブに行きたいアーチストがニール・ヤングなんです。今まで一度も見に行っていないです。
もう名古屋での来日コンサートってないかなぁ。「ライク・ア・ハリケーン」聴いてうるうるしたい(笑)。
Commented by naruru-kato at 2023-05-20 09:13
> JTさん
おはようございます、コメントありがとうございます。

ファースト~サードまではいろんな人が歌っていたのでラルフとビリーの唄が印象になかったのですが、このアルバムで初めて「おぉー」と思いました。
ニール、そろそろ来そうな気がするのですがねー。

2003年のグリーンディルツアーは名古屋飛ばされたので武道館に行きました。ハリケーンやる日がなぜか一日置きのような感じで、僕は見ることができました。
演奏前にニールが頭上を指さして。そこから例のオルガンが降りてくるシーンはマジ泣きましたよ。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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