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アナログレコード巡礼の旅

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James Taylor その5   JT

まさに怒濤の1月も終わりました。

1月は訃報に次ぐ訃報。最後の最後で「もう勘弁してくれよー」という感じで日本の大好きなギタリストまで失ってしまい、まさに途方に暮れてました。

そして今日、2月4日はカレンカーペンターの命日。昨年も同じように追悼投稿しました。しかしドンピシャの今朝、もう気が滅入り、全く筆も進まず。

今後いっさい追悼投稿はしないぞ。と決心をしたnaruruです(SNSではカレンの命日上げましたが・・・(^_^;)


と言うことで、久しぶりに温かい声が聴きたくなり、実のところ今週の半ばからは、ずっーとこの人を聴いてました。

ジェームステイラーの通算8枚目の、自らの名前の作品「JT」です。

本来、順番で行くと「Walking Man」という作品なのですが、なぜかこれがイマイチつかみ所無い作品(自分的に)。やっぱニューヨークのセッションマン使ってポールサイモン的な音になってもJTは合わないよな。

さらに次の「Gorilla」「In The Pocket」に至っては(イイ作品ですが)日本盤しか持ってないのでイマイチ取り上げる気がしない(この辺りはオリジナル直ぐでも安価で見つかりそうなんですが、なかなか出会えていない)

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長年在籍したワーナーから離れ心機一転コロンビアに移った1作目。左上のUSAステッカーはハイプステッカーではなく、前オーナーが貼り付けたような気がします。

この自信満々の顔ドアップジャケ。ステキです。男が見ても惚れ惚れします。

James Taylor その5   JT_d0335744_08332193.jpg

裏ジャケは曲目と、物思いに耽るJTの写真。この頃の特徴でコロンビアの文字。アンテナマークがテープなので隠されている個体です。

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ゲイトフォールド広げると、セッションに参加したミュージシャンの面々。プロデューサーは勿論ピーターアッシャー。前2作ではワーナーお抱えのワロンカー&タイトルマンに変えるも、「ちょっと違うよなー」感がありました。やっぱJTは長年の盟友のピーターでなければ。

そしてクーチ、リーランドスカラー、ラスカンケルの当然のバックス陣。ゲストボーカルにこれまた当然の奥様カーリーサイモン、リンダ、カンケルの奥さんでママキャスの妹のレアカンケル。

このメンバーでつくればイイに決ってますやん。

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インナースリーブはなんかヨガでもしてるJT。よくわかりません(爆)裏は歌詞カードです。
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このアルバムからはいつものパターンで他人の曲がヒットしてしまいます、SSWなのにJTの場合、自作の曲でのヒットが数少ない(笑)SSW。その辺りがJTの課題だったのか、2作あとからはオール自作曲でヒットもするのですが、その後また他人の曲も取り上げたりしてますね。

1977年作。最高位は全米4位です。

Impression
やっぱプロデューサーをピーターの変えて、俄然聴きやすい作品となってます。私生活でも第二子の誕生などで充実していたようです。もともとJTの音楽って毎回そんなに変わらないし、突拍子もない事もしないので安心して聴けますが、前3作のようにほんの少しの変化で「ん?」となってしまう事もありますが(聞き流してるとほとんど気にならないくらいの変化ですが)、わずかな軌道修正で元の素晴らしいJTに返ってこれるのです。
まぁちょっと変化をしたかったのでしょうな。

My Favorite Songs
Your Smiling Face
いきなりファンキーな感じですが歌が始まるともうJTの世界です。クーチの硬質なカッテイング、粘っこいうねるスカラーのベース、ハイファットがビシバシくるカンケル。もう言うことないです。

There We Are
ピアノの弾き語りに近い、JT風バラード。やっぱこれだよなーと唸ってしまいます。

Honey Don't Leave LA
これはクーチの曲、彼のバンドでもやってます。カチッとしたクーチらしい硬質のロックンロール。JTらしくない、といえばそんな感じもありますが。でもこのアルバムにおいては重要な曲だと思う。ノーニュークスのライブでのやってます。

Bartender's Blues
じっくり歌い上げる系の曲。JTには珍しいスチールギターがイイ感じであります。そしてここではリンダがハモり最高の演出をしています。

Handy Man
この曲がヒットします。他人の曲ですがカバーも多いです。でもやっぱJTでしょう。こりゃヒットするに決ってます的な感じ。

Terra Nova
カーリーサイモンとのデュエット的な、いーですね。特にBメロがカッコイイ。ところで夫婦の場合ギャラは発生するのであろうか?(爆)最後のカーリーのソロボーカルが凄くお得感あり、です。

If I Keep My Heart Out of Sight
夜のしじま的な、すばらしい都会的ジャジーな曲。まさに最後を飾るに相応しい。感動的な曲です!。

結構たくさんの曲を選びましたが、全曲でもよかった、くらい素晴らしい曲ばかりです。

LABEL
コロンビアのオリジナルです。ジャケはテープ、マジックで消されていてCBSの文字だけですが、レコードは通常。よくわかんない。
カタログNoはJC-34811。 マトはA-1H B-1AL TML-S刻印あります。


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実は、今も新譜を頑張って出してるJTですが、追いかけてはいません。 この辺りのミュージシャンで追いかけ続けてるのはジャクソンブラウンのみになってしまいました。

まぁなんだかんだでJTも、「Never Die Young」までは揃えましたが、その後のCD時代ではアナログ探すの大変で。


ところで、話は最初に戻りますが、先日、雑誌かなんかで読みましたが、「我々はロックの重要アーティストを今までオーバードーズ、事故、自殺などで失ってきたが、これからはロックのレジェンド達が老衰で亡くしていく時代に突入した」的な文章を見つけて「気を失いそう」になりました。

事実は事実なのですが、そんなこと分かっているけど、公の文章で書かんでほしいわー。

(と言う自分も書いてしまいましたが)

では気を取り直して2月も頑張ります。もうすでに今月の残りのアルバムも決めております!


by naruru-kato | 2023-02-04 09:10 | James Taylor&Family | Comments(6)
Commented by 240_8 at 2023-02-04 10:27
おお~、JT!
ご存じのようにJTは大好物でして、このアルバムもいずれアップする予定でした。
「Gorilla」「In The Pocket」のJTが大好きなので、この「JT」はちょっとロック寄り(ダニー・クーチのカラーが少し出ているような気が)の印象です。でも1曲目から引き込まれますね~。
JTってやっぱりアレンジ能力に長けていて、特に「Handy Man」って原曲を大きく逸脱して、完全に自分のサウンドにしちゃってますよね。原曲はジミー・ジョーンズのロカビリー風なサウンドですが、JTは全く違う解釈でやってますね。

このアルバムはもう少し後にして、ちょっとマイナーなJTのアルバムでも次に採り上げようかなと思ってます。
Commented by blackmore1207 at 2023-02-05 13:25 x
こんにちは。
JTファンなら誰もが認めるJTの代表作ですね。
移籍後初のアルバムということもあり、今までのスタイルを継続しつつ新たなサウンドに取り組んだ意欲的な作品でもあると思います。
Peter Asherにプロデュースを任せたことやDanny Korchmarが参加していること等々があるのかもしれませんが、とても洗練されスマートで都会的な印象を受ける仕上がりになっていると感じます。
前作の「In The Pocket」のようなリラックスしたウェストな感じは失われていないのは、やはりバックの技術とセンスと思います。
個人的にはJTの入り口としてベストなのではないかと感じるアルバムですね。
Commented by naruru-kato at 2023-02-05 19:48
> 240_8さん
こんばんは、コメントありがとうございます。
おぉJTもそのうちUPされるとの事、楽しみにしております。
「Gorilla」「In The Pocket」も確かに良いアルバムだと思いますね、早い内にオリジナル買わないと。と思っています。
「Handy Man」って原曲は全然知らないのですが、あえて知る必要もないかと思っていましたが、こんど探して聴いてみます。

ちょっとマイナーなJT 何だろう ?  実は今回は「Dad Loves His Work」で行く予定でしたが、急遽JTにしました。次回はJDサウザーとのデュエットが大好きなこのアルバムにしよう(笑)
Commented by naruru-kato at 2023-02-05 19:51
> blackmore1207さん
こんばんは、コメントありがとうございます。
やはりこれは代表作なんですね。代表作というと初期のワーナー3部作しか思い浮かばなかったので (^_^;
おっしゃる通り都会的で洗練されていますよね、特に最後の曲なんか。

僕のJT初体験は「Dad Loves His Work」でして、その次が今回の「JT」です。後追いで初期の作品聴きましたので、多少違和感覚えたりしてます(爆)
Commented by 実験鼠 at 2023-02-06 21:52 x
こんばんは。
このアルバムは以前CDで持ってましたが、売ってしまいました(汗)
そんなに良いという印象がなかったのですが・・・。
もともとJTはそんなに聴かないからなー。
もう一度チャレンジしてみようかな?(今度はもちろんレコードで)。

「我々は・・・」の文章、私が書いて炎上した文章に似てますね(苦笑)。
やっぱり皆さんこういう文章読むのは嫌うんですね。
自分がこういうことに対して鈍感というか全然平気なので、普通に書いてしまうのですが・・・。
今後は訃報について余計なことは書かないよう注意します。
Commented by naruru-kato at 2023-02-07 06:37
> 実験鼠さん
おはようございます。コメントありがとうございます。
僕もこれ最初はCDで買って、そんなに聞き込んでいなかったのです。全く同じですね(爆)

僕も以前からJTはそんなに聴いてきませんでした。ただレコードで買い直ししてから、まぁまぁハマってます。なんででしょうか ?

僕も今後、追悼投稿はSNSだけにして、ブログでは辞めます。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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