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アナログレコード巡礼の旅

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Free その5    Tons Of Sobs

フリーのファーストアルバムほど秋の気配を感じるブルースロックはそうそうないです。1968年発表、この時メンバーはまだ10代、ベースのアンディに至っては16~7歳という若さでありながら、信じられないくらいの渋さ。恐ろしき10代のブルースロックのデビュー作なのです。

当時のブリティッシュブルース主流の人脈、つまりアレクシスコーナー、ジョンメイオール達がアイランドレコ-ドのクリスブラックウェルにフリーを紹介しメジャーデビューしたのです。

今更ですが簡単にメンバー紹介。
ボーカル。ポールロジャースはオーティスレディング、サムクックに影響を受けてはいるがブルース直系のボーカリスト、この後ロック界を代表する歌い手に。
ギター。 ポールコゾフはクラプトン聴いてギターを始めたこれまたブルース直系ギタリスト。震えるようなビブラート、ロングトーンのチョーキングの遅弾きギタリスト(笑)
ベース  アンディーフレイザー なんと15歳でブルースブレイカーズに加入、ミックテイラーがバンドにいた。独特のうねるベース、タメも抜群。
ドラムス サイモンカーク コゾフとバンドをやっていた。超アフタービート、これほど遅く叩けるか?というドラムスタイル。

サイモンが「ブラウンシュガー」というバンドで歌ってるロジャースを見て、感動し一緒にバンドをやる決意をし、同僚のコゾフを誘い、フレイザーはジョンメイオールのプロデューサーがフリーのメンバーに紹介し選ばれたのです。


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なんとも形容しがたい、意味が分らないジャケ。
アクリルの棺桶らしき箱にミッキーマウス、その後ろでウサギ、その横には大きな顔をオブジェ。
一体何を意味しているのだろう?  全体の色彩のトーンがまさに「英国の深い森」風であります。
ゲイトフォールドを広げると

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なんと、ウサギはヒョウに狙われていて硬直しているのが分ります。ますます意味が解らん(爆)


内側はメンバーの写真など、US盤では左の写真のショットが表ジャケになってます。ロジャース、アンディーはまだ10代の感じがしてますが、ライオン丸風のコゾフはすでに貫禄充分。

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このアルバム発売後、ブラインドフェイス、デラニー&ボニーのオープニングで全米ツアーも経験し、クラプトン、ベックらと対等に扱われます。その後クリスブラックウェルは本腰を入れてフリーを売り出して行くのです。


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オリジナルの曲はおもにロジャース作、まだアンディーは曲作りにそれほど参加していないのか?才能が開花していないのか?


Impression
4人の音+ピアノのステーブミラー(アメリカの人ではない)だけの音で構成されていて、結構隙間が多いファーストですが、それが好転しかなりステレオの音量を上げても耳障りしない音で聴けます。フリー後期にはフォーキーな曲も多くなりますが、ここではほとんどブルースベースのロックです。
アルバートキングのカバーはコゾフの十八番の一番になっていきます。
このアルバムからはシングルヒットは生まれません。チャートも振るわず、ですがブルースギターが聴ける名盤という印象にはなっています。

My Favorite Songs
Over The Green Hills (Part1,2)
アコのイントロから深い森に入っていくような小作のオープニング、途中からコゾフの攻撃的なギターが、この曲は最後にも使われアルバムのキモになってる。
Walk In My Shadow
すでにフリー節全開、ロジャースの声もわだ若い声だが渋さは鋭い。バックのリズムがブルースの古典をロック解釈した感じがいいです。コゾフ弾きまくりです。
Goin' Down Slow
セントルイスジミーオデオン(誰か知らんけど)のカバーの長尺ブルース、ピアノとコゾフのギターの掛け合いバトルが凄い。
I'm A Mover
フリーを代表するブルースロック的な曲。カッコいいです。
The Hunter
アルバートキングのカバー。これもフリーを代表するブルースカバー。曲の後半から一気にヒートアップしていく感は凄い。ライブでも定番曲。

Label
アイランドレコードの4Thプレス。カタログNoはILPS-9089。マトは両面3-U そしてPorky/Peckoの刻印があります。勿論あのGeorge Peckhamのカッティングです。ところでこれ以前の若いプレスはペカムのカッティングなのだろうか?(未確認です)


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アイランドレコードのファーストプレスはオレンジ(またはレッド)ボール、これは今アジトのSで7.5万円のプライスで売ってます(驚)
セカンドプレスはブラックブロックレーベル、これは非常に短命な(僅か4ヶ月)ため見たこともない。
サードプレスは有名なピンクアイランド。そして僕が持ってる個体がこのピンクリムです。このレーベルは爆音が多いので、ピンクアイランドよりはこのレーベル選ぶ人も居ます(セカンドアルバムはそうしました)

寒くなってきて、うちの家族はみんな風邪でダウン(すべて陰性です)僕は、なんとか堪え自主的隔離して頑張ってます(笑)

季節の変わり目は毎年こうなります。皆様もご自愛下さい。






by naruru-kato | 2022-10-15 09:12 | ● Free | Comments(10)
Commented by lts at 2022-10-15 10:02
オオオッ、フリー!
しかも一番人気?の1st!もちろん大好きです(ブルース・ロック好きなら特に)。1st プレス・レッド(ブル)アイ・レーベルの1/1で状態EXなら、確かDisk Union でも10万円近くすると思います(出てくるレコの殆どが2/2らしいですが)。

自分は…とてもカバーしきれないので、フリーは全て国内盤の赤黒帯で終了とさせて頂きました(笑)。マトはともかく、赤目または黒ブロックで1万円位なら買いたいですが…。多分そんなに安いなら状態も悪いだろうし。良いものは高いんですね…。
Commented by blackmore1207 at 2022-10-15 16:30
こんばんは。
1枚目は19歳前後の若者達が紡ぎ出すロックのフレーズとしてはさすがに渋すぎるという感じで、今聴くとなかなか取っ付きにくいのもあるかもしれないですね。
冒頭一曲目の不思議なアコギの旋律からフェイドインしてくる強烈なギターフレーズはもう一瞬で引き込まれちゃうくらい凄いです。
ポール・ロジャースの歌はレベルメーター振り切ってるし、コゾフのギタープレイも全てが生き生きと鳴っているし、リズム隊は独特の後ノリでした。
Commented by 240_8 at 2022-10-16 06:17
おはようございます。
秋の気配でブルースロックとは(笑)。
しかもフリーのファースト…、渋いですね。

フリーは大好きなのですが、このファーストはちょっと苦手かも。過去に何回か聴き込んだのですが、渋いブルース系はどうも苦手。
これだけのいぶし銀の音楽を、10代の若者がやっていたとは驚きですよね。
またこのアルバムはじっくり聴いてみたいと思います。

ジャケットもこうなっていたんですね。ミッキーマウスすらよく分からなかったです。じっくりジャケが見れるLPならではですね。
Commented by 実験鼠 at 2022-10-16 07:02
おはようございます。
これはやはりピンクリムですよねw
Sの7.5万円はちょっと手が出ません;

ジャケのマウスは、ミッキーじゃなくて、マイティマウスだと思います。
スーパーマンのマウス版みたいなキャクターです。
私も「意味分からんジャケ」と思ってましたが、これはマイティマウスも箱に閉じ込められて、助けにこれないウサギさんの絶望的な状態を示しているのではないか・・・と解釈しました(独自解釈です)。

ちなみに今週の記事、まだ一行も書いてませんw
テーマも決まってないです。
ローラ・ニーロにしようかなーと思ってましたが、やっぱりフリーにしようかな? ちょうど順番Fだし。
Commented by naruru-kato at 2022-10-16 07:15
> ltsさん
おはようございます。コメントありがとうございます。
ファーストで10万ですか。もう笑うしかないですね。なんかアイランドのレッドボウルってとんでもない価格ばかりですが、この前、他の店でフェアポートのセカンドのレッドボウル諭吉1枚で買いました(DUですと買い取り価格が1.7万です)

今週も廃盤セールしてますが、欲しいタイトル出てましたが、買えない金額で行く気が起きないです(泣)
Commented by naruru-kato at 2022-10-16 07:17
> blackmore1207さん
おはようございます。コメントありがとうございます。
この作品は今までもっとも聴いていなかったのですが(汗。今回じっくり聞きました。

おっしゃる通り1曲目でグイグイ引き込まれますね。ヒット曲とは無縁な作品でしたが、ブリティッシュブルースロックでは重要な作品である、と自分は解釈してます。
Commented by naruru-kato at 2022-10-16 07:29
> 240_8さん
おはようございます。コメントありがとうございます。

やはりブルース色が強すぎるからでしょうか?実は僕も黒人の本ちゃんのブルースは全く苦手で、白人が解釈したブルースロックは半分くらいは、なんとか聴ける程度です。
(例 初期ストーンズは聴けますが、ヤードバーズは無理、その線引きは微妙、たぶん歌い手)

やっぱレコードの良さはジャケが大きいことですね、僕もこのジャケがこんな風とは、買うまで知りませんでしたから。
Commented by naruru-kato at 2022-10-16 07:34
> 実験鼠さん
おはようございます。コメントありがとうございます。
今回の記事は鼠さんの過去投稿も参考にさせていただきました。
Sのアレ。いつ売れるのだろう?

鼠さんの解釈。確かにそーですよね。たぶん正解なのでは。僕は全く思い浮かびませんでしたが。

ローラニーロがいいなー。ところでこの前DUにローラのファーストmono重量盤パープルワックスを売ってきました。MFで3200円で買ったのに3500円でDU買ってくれて「やったー」と思いましたが、その後6~7000円程でプライス付けてました。
「こーしてDUのせいで、どんどん値上がりしていくのか」と垣間見ました(汗)
Commented by rollingwest at 2022-10-21 11:15
フリーは名曲「オール・ライト・ナウ」は好きでしたがそれ程聴きこんでこなかったんですよ。小生はその流れを継いだ「バッド・カンパニー」の方が好きでした。でも真のフリーファンからすれば、・・・、やや明るめな「英国産アメリカンロック」という感じで渋いブルージーなフリーとは全く違うと嘆くんでしょうね~。
Commented by naruru-kato at 2022-10-21 17:01
> rollingwestさん
こんばんは、コメントありがとうございます。

僕はバッドカンパニーもフリート同じくらい好きです。特に1st、2ndがお気に入りです。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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