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アナログレコード巡礼の旅

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Joni Mitchell その8   Court And Spark

ずっーとUS再発盤で我慢していたジョニの名作、「 Court And Spark」をようやくオリジナルで入手しました。半月程前になじみのレコ屋であるsorcさんで、出会ったのですが、ジャケが少し焼けていて、それでもまぁいいか。と思っていたところ、本日別のお店でさらにジャケがピンピンの個体を発見してしまい、お店で2時間悩んだあげく買ってきてしまった。たぶん最初のは売りに出すであろうな(ゴメンO店長)。

ところでこのタイトルの Court And Sparkとは?。翻訳サイトで調べると「法廷で火花散らす」的な文章になると思うのですが、実は別の意味も有り、「付き合ってはじける」という意味もあるらしい。

この頃はドラムの人とラブラブだったそうで(もっともジョニさんは常に誰かとこーなってますけど)燃え上がっていたのでしょうなー。

今回は流石に名盤なだけあって、沢山のブロガーさんも取り上げていて、勿論ブログ仲間の248さん、実験鼠さんの投稿も参考にしつつ、僕の視点の得意のどーでもいいことを中心にした記事になります(汗)

まずジャケですが、当初持っていた再発US盤は何の変哲も無いツルツルの紙に挿絵だけが載ったまさに「どーでもいい」ジャケでした。しかしオリジナルはエンボス加工されたタイトルとJoni Mitchellの文字が浮かびあがります、さらに和紙風のザラザラした上品なジャケなのです。

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こりゃ絶対オリジナル買わないかん。とずっーと思っていたのです。比べて見るとその質感はまるで違います。

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ちなみに、画家のジョニは自画像のジャケが多いですが、この絵は山とあとは何なんだろう?よくわかんないです。なんとなく帽子を被ったジョニの後ろ姿なのではないか?、という気もしないではない。

オリジナルと再発盤を比べて見ます。 色合いもだいぶ違います。



Joni Mitchell その8   Court And Spark_d0335744_23312463.jpg



左USオリジナル1974年発売。 右は76年頃の再発。(さらに調べると76年以降またエンボスジャケになったりしている、もしかしたら逆にエンボスが無いのは貴重品なのかも、知らんけど。)


音の方はさほど違いは無かったようですが、さらに言えばUK盤は文字が黒く塗られていて(たぶん日本盤のCDもそーです)。これまた違うのです。まぁUK盤までは必要ないかな、と思ってますけど。

ゲイトフォールドを広げると歌詞が載っていて、まだ可愛い(オイッ)ジョニが。この写真はノーマンシーフです。

Joni Mitchell その8   Court And Spark_d0335744_23331546.jpg

ノーマンシーフを使いながらこの程度の写真の扱いとは、ジョニも大物になったのー。この頃のノーマンシーフが有名かどうかは知りませんけど。


裏はクレジットですが、文字が小さくて非常にわかり辛い(泣)

Joni Mitchell その8   Court And Spark_d0335744_23332896.jpg


読んで、誰がどの曲に参加しているのか?調べるのに老眼では非常に辛いクレジット。


Impression
アサイラムに前作の「For The Roses」で移籍したジョニですが。本作は今までのフォーキーな路線からいきなり飛躍し、一流のジャズ系のミュージシャンをバックにもの凄い(少しオーバーですが、今までのと比べてという意味)音圧で録音されています。

フォーキー時代の名作「Blue」と比べると全く音の厚みが違うのです(ブルーはそれはそれで素晴らしいですが)。

ジョニは長い音楽生活でいろいろなチャレンジをしていきますが、この作品はLAのジャズの有名どころ、トムスコットのLAエキスプレス、クルセイダーズ人脈から、ジョーサンプル、ラリーカールトンなどを従えい幾分の隙も無い見事な世界を作ってます。そしてこのアルバムから怒濤のジャズ路線に4枚ほど続いて行きます。勿論最後はジャコパスとの共演、さらに恐れ多いミンガスとの共演にまでエスカレートし、ジャス時代は幕を閉じるのかな。

My Favorite Songs
Court And Spark
アルバムタイトルのオープニングは今までのシンプルな伴奏の静かな曲、ここでまず騙される(笑

Help Me
ここからバンドサウンド、相変わらずの浮遊感が素晴らしい、ドラムスがハイファット連打がカッコイイわー。

Free Man In Paris
後のライブでのオープニングにもなる曲。ギターはラリーカールトン、コーラスにC&N。なんでもデビットゲフィンの事を歌っているらしい。

The Same Situation
これは言葉で責めたくる、その後の作品にも影響されているかな。アコのオープンコードが気持ちいい、途中の変なコーラスが多少キモいが。後半からメジャーコードになにげに変わる所が目立たないが凄い展開力。と思ってたら曲が繋がっていてそのまま次の曲になってる。凄い!

Down To You
うって変わってピアノの短音から始まるジョニ節。アルバム全体的に非常にバランスの取れた弾き語りです。後半のストリングスもイイ効果を上げてます。

Just Like Life This Train
非常に変わったメインリフ、こーいった感じの浮遊感はジョニしか出来ないですね。バックのギターのボリューム奏法?も効いてる

Raised On Robbery
ここでは同郷のロビーロバートソンがギター、タイトルのRobbery(強盗の意味)とはRobbieの事なのだろうか?。ジョニ風のロックンロールです、しかしこのアルバムのメンバーでロビーというのも違和感ありますね(笑) ロビー独特のペキペキギターはあまり出てきませんが。

Label
アサイラムWマークなしのオリジナル、カタログNoは7E-1001。マトは両面1でした。


Joni Mitchell その8   Court And Spark_d0335744_23340528.jpg



この後LAエキスプレスを従えたライブを出し、さらにジャズ色を強めた作品を出していくジョニです。

自分的にジョニのベスト3は「Blue」「 Court And Spark」「Hejira」かなー、と思うのですがどーでしょう?。(ただしジャケはフォアローゼス)


UKミュージシャンの後は、アメリカに戻らずこのまま少しカナダ路線をやり年末恒例のレギュラーアーティストに向かっていきます。

by naruru-kato | 2020-11-14 21:50 | ● Joni Mitchell | Comments(10)
Commented by 240_8 at 2020-11-15 07:28
おはようございます。
確かに私もこのアルバムを採り上げてますが、ジョニは未だに深みにはまらないアーチストなんです。これ以降のジョニはジャズとクロスオーバーしていって、ちょっと取っつきにくくなってしまい。
そういった意味では本作は、初期のポップな部分と、以降の難解さを持ち合わせた、うまくブレンドされたアルバムなのかなあと。久しぶりに聴き返しましたが、やっぱりバランスの取れたアルバムですね。

それにしても参加ミュージシャンは超豪華。ミュージシャンズ・ミュージシャンですね。
Commented by ABC at 2020-11-15 08:04
私も米オリジ持ってますがマトは以下のBarcode and Other Identifiersにある
S l ̷ ̷̶̷S̷̶̷D̷̶̷-̷̶̷5̷̶̷0̷̶̷7̷̶̷2̷̶̷A3 7E-1001-A3 CSM A4
S \ ̷ ̷̶̷S̷̶̷D̷̶̷-̷̶̷5̷̶̷0̷̶̷7̷̶̷2̷̶̷ ̷̶̷B̷̶̷-̷̶̷2̷̶̷ ̷̶̷ 7E-1001-B2 CSM A2です。
naruru-katoさんの盤はその上の表記マトですね。



これの日本盤白プロモも面白い音(敢えて良い音とは書きません、好みが分かれると思いますので)ですよ。安価でしたら是非。



https://www.discogs.com/Joni-Mitchell-Court-And-Spark/release/892417
Commented by カマニャン at 2020-11-15 12:48
お久しぶりで〜す‼︎ お元気でいらっしゃいますか?
好きなレコはどうしても買い直す。2枚持ちになっちゃうんですよね〜。これ、私の場合は国内初回盤(シングルスリーブ…)とカナダ盤オリジナルです。これがぜ〜んぜん、音圧が違うんです!
だからまた買い直す、困ったもんです(笑)


Commented by naruru-kato at 2020-11-15 16:25
> 240_8さん
こんにちは。僕もジョニはハマらなかったのですが、ここ数年来はハマってしまいました。
ただし80年代以降はCDでも買いましたがイマイチ聴く気が起きないです。やはり70年代がベストですね。

この記事を書くにあたり動画でジョニの70歳くらいの誕生日でトリビュートライブ見ましたが、すっかりおばあちゃんになってしまったジョニが出ていて、少し辛かったです。
Commented by naruru-kato at 2020-11-15 16:28
> ABCさん
お久しぶりです。
確かに記号が消してありました。マトは毎回書いてますが、実はそれほど気にしていないので。
(というかマト違いまで集めるとお金が続かない)

日本盤は未だかつて中古レコで見たことありません、今後注意して見てみます。
Commented by naruru-kato at 2020-11-15 16:32
> カマニャンさん
お久しぶりです。コロナにもならず元気ですが、グレイテストヒッツのオーナーさんがコロナにかかり、お店を3週間ばかり休業した時は名古屋中古レコ屋業界に激震が走りました。今は復帰しています。

カナダ盤ですか、ジョニの場合カナダが本来のオリジナルかも?ですね。日本盤調べましたが確かにスリーブのようです。予算の癒合でしょうかねー(笑)

Commented by 実験鼠 at 2020-11-16 20:36
私も一応、これはオリジナル買いました。どこで買ったっけ?新栄のDかな? マト番見ましたが、7E-1001-Aの後に番号がないです^^; B面はB1となっていますが・・・。なんなんでしょうコレは。ちなみにジャケはシミあり、テープを剥がした後のような破れありで、あまりいい状態ではないです;

その前に日本盤も買いましたが、案の定、音全然違ってました(もちろん、日本盤は売却)。CDも持ってましたが、ヘッポコすぎてほとんど聴いてなかったです。

ジャケは「フォア・ローゼズ」・・・ポイントは、中ジャケの写真ですよねw
Commented by rollingwest at 2020-11-16 22:02
ジョニミッチェルって恋多き女性だったんですね!CSN&Yが映画テーマ曲「ウッドストック」の記事を掲載した時に、この作曲者がジョニ・ミッチェルだったのかと初めて知りました。当時ボーイフレンドだったグラハム・ナッシュ(CSN&Yメンバー)がコンサート出演していたことから彼の体験談をもとに作曲したエピソード、彼女自身は本フェスティバルには不参加だったようですが。
Commented by naruru-kato at 2020-11-17 07:25
> 実験鼠さん
おはようございます。
アサイラムのマトはよくわかんないのが多いです。ジャケもこれは汚れやすい素材ですよね。
僕の最初のSで買ったのも上半分は焼けて色が黒くなってます。

皆さんの言うように日本盤はダメ盤みたいですね。

フォアローゼスは昔栄のSOTSでめちゃ高い金で買いましたが(中ジャケみたさに)その半値くらいでよく見るので悔しいー
Commented by naruru-kato at 2020-11-17 07:29
> rollingwestさん
ジョニはリンダとおなじくらい恋多き女です。僕の予想ではCSNは勿論Yとも関係していた。と目論んでます。ジャクソンブラウンも一時付き合ってたし、JDはリンダがいるのでないと思いますが(笑)

男をとっかえひっかえする女性SSWって凄い人が多いですね、キャロルもそーだし(笑)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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