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アナログレコード巡礼の旅

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Jackson Browne その6  Hold Out

ニールヤング、ボブディランときたら当然の成り行きでジャクソンブラウンですね。なんと言っても私的SSWの3大神ですから(笑)

JB通算6枚目、発売は1980年です、大学生の自分が初めてJBのアルバムを買ったのもこのHold Outが最初です。その前年にイーグルスがロングランを出し、さらにJDサウザーがYou’re Only Lonelyで大ブレイク、それに熱狂していた僕らは当然JBにも興味を示し出すのです。当たり前ですよね。

しかし、最初のJB体験がこのアルバムというのは、いささか悲しい物があります。この頃からJBはロック色が強くなり初期のフォーキーっぽさは薄れて行くからです。
実際、後追いでレイトフォーザスカイ、フォーエブリマンなど聴くと、なんか違うよな?感が出て(笑)初期の頃の方が好きになるのはかなり後なのです。


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初の全米No1に輝いた印象的なジャケ。1曲目はディスコっぽいタイトル。ディスコアポカリプスが初めてのJB体験の曲になってしまいました(泣)

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都会派SSWを意識しているような裏ジャケ。ディスコ(今では死語かな)っぽい雰囲気を出したかったのでしょうか?



さらに、いかにも80年代風なスリーブの歌詞カード。


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メンバーはほぼ最強のメンバー、前作のRunning For Emptyからクーチが抜け、ベースがボブグラブに代わります。その他は、ほぼ前作と同じメンバー。詳しくは下の写真です。



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クレジットの最後にはThis Is For Lynneと書いてあり、2番目の妻になるリンスェニーの事を書いてあるのです。




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そしてジャクソンはこの年の秋に日本に来るのです。チケは速攻で売り切れました。壮絶なチケット争奪選に敗れた僕は、コンサートは当日のダフ屋から買うしか無い。思っていたのですが、ここで信じられない行動を起こしたのです。

ここからまたまた、どうでもいいお話。

何が何でも見たかったコンサートです。当日では確実性が低いと思った僕は主催の中部日本放送(CBC)のコンサート事業部にアポも無く突撃しました。

勝手に事業部に入り、当時の担当者のNさん(この頃は当然インターネットも無い時代、コンサート情報は担当者の電話でのテープ録音を良く聴いてた)のデスクに押しかけ、「ジャクソンブラウンのチケット買えませんでした、でもどーしても見たいのです、チケット余りありませんか?」。と無謀にも直談判したのです。

Nさんは「仕方ないなー」という顔で机から「1枚残ってるから分けてあげるよ」といってチケを出してくれて、チケをその場で買ったのです。あっー恐ろしい、若いときは怖い物知らずですが、今考えると良くあんなこと出来たと思います。そのチケは2階の後ろの方、それでも買えたので大満足でした。
(実は事前に直接担当者の所に行けば何とかなる。という情報を聞いていた)

当日は名古屋市千種区の厚生年金会館(今はもう無い)に早くから行き、ホールの横でリハやってるJBの生声を聴き(Hold Outやってた)、コンサートではロースマリーに熱狂し、ラスカンケルのドラムに驚愕し、ボブグラブの多少キモいノリにビビり、ジャクソンの本編最後の曲「Hold On Hold Out」で、最後の台詞「I Love You」を「愛している」とはっきりした日本語で歌った事に大感動したのです。

一つ大きな疑問は、「なぜジャクソンがアンコールでイーグルスのテイクイットイージーを演奏したのであろうか?」という事です(爆)。同じコンサートに行った仲間も「何でだろうなーまさかジャクソンがアレやるとは思わなかったなー」とみんなで話したのです(みんな素人かっー)

無知とは恐ろしいもんで、勿論その後この曲はジャクソンとグレンフライの共作で、セカンドアルバムのフォーエブリワンに入っている事を知ったのはその後、というトホホな結末。

はい曲順です。

A面
-1 Disco Apocalypse
-2 Hold Out
-3 That Girl Could Sing
-4 Boulevard

B面
-1 Of Missing Persons
-2 Call It A Lone
-3 Hold On Hold Out

今回はサラッと行きます。

A-1 今までのJBといかにも違う感じのオープニング、でもこの曲が初めての体験。素直に「へーこんな感じの人なんだー」と思った。サーファーが結構聞いてた。

-2 持続する、という意味がありますが、歌の内容は恋人との別れです。 こーいう曲はJB十八番の一番なのですが、買った当時の僕はそれはまだ知らない(汗)

-4 ファーストシングルになり全米19位まであがる。歌の内容は勿論LAのブールバードストリートの事です。

B-1 ローウェルジョージの娘のイナラの事を歌ってます。ちなみにイナラジョージも音楽の道を歩み、日本にもライブ来てること最近知りました。「何やってんだ俺は」ってな感じでそんなことも知らなかった(汗) イナラの名付け親はジャクソンです。

-2 2015年の名古屋公演で観客からのリクエストでこの曲やってくれた。JBがメンバー全員に「出来るか?出来るか?」と聞いてやり始めたときは僕は既に泣いてました。 イントロのギターが大好き。

-3 勿論ハイライト、実は後で知りましたが、JBが曲の中で「I Love You」と歌ったのはこの曲が初めてだそうです。そして、なんと自分のアルバムで当時付き合っていたリンに告白しているという大胆なことしてます。
(僕もミュージシャンならそーいう粋な事してみたいわ・・・笑)


レーベルです、アサイラムオリジナル。カタログNoは5E-511 マトはA-11 B-12  凄いマトです。やはり売れたアルバムは違いますね。いづれ初期のマトと比べたいものです(簡単に手に入るだろうな)。


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ジャクソンブラウンのコンサートは今までで一番沢山見てます、たしか7回みてます。これに続くのがディラン、クラプトンです。ニールはあまり来てくれないので2回見ただけ。


直近では2015年の「Standing In The Breach」のツアー、これはJB史上私的ベスト3に入る素晴らしいコンサートでした。



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当日の自分が撮ったアンコールでの写真です(実は名古屋では一番多く観客が入るであろう、芸術劇場大ホールの2階はガラガラでした3,4階は閉めていた)


冒頭にも書いた通りHold Outからその後は、かなりロック色が強くなっていきます。基本的に全ての作品は追いかけていますが、レコードで持っていた後の2枚は今はありません。


自分的に1980年から2000年までのJBは終わってる時代なのです(あくまで自分的です)。



と言うことでもう追いかけるの辞めようと思っていた頃の2008年に「Time The Conqueror」がかなりよくて、その次に出たのが(今のところ最新作)さらによくて(だからコンサート行った)。


という事で、先日2枚ともレコードで買い直しました!。今回の投稿でジャクソンブラウンはおしまいの予定だったのですがもう少し続けれそうです。



しかも今年の秋には新作もリリースします、すでにタワレコで先行シングルレコード出てました。絶対新作レコードで買わなければ !



(文中ジャクソンブラウン、ジャクソン、JB。と3種類の表記を使ってますが、特に意味は無いです。文の流れで適当に振り分けてるだけです。)




購入レコ屋   不明



by naruru-kato | 2020-07-03 21:01 | Jackson Browne | Comments(14)
Commented by 240_8 at 2020-07-05 09:29
おはようございます。
この頃、洋楽を聴き始めた私はこのジャケ、リアルタイムに記憶あります。私のリアルタイムのJB体験は「
Somebody's Baby」。この後のシングルですね。
このアルバムはジャケはよく知っていても、まともに聞いたことがなく、チェックしてみました。
1曲目のタイトルにビックリ。JBがディスコ~。曲調はAORですが。全体的にはあの80年代の音、なんだか懐かしい音。ちょっとロック色が濃いでしょうか。私はこっちのJBも嫌いじゃないですね。
JBもじっくり聴かないといけませんね。
Commented by nobu-1961 at 2020-07-05 12:33 x
こんにちは

私も19歳のとき仕事をさぼってこのライヴに行きました。
場所は新潟市体育館で外タレ初体験でした。
新潟ではこちらのブログで紹介されるようなミュージシャンが来ることはまず無いので知ったときは狂喜乱舞でしたねぇ。(^_^.)

ライヴはダニー・クーチがいなかったのが残念でしたが、ラス・カンケルとデヴィッド・リンドレーは圧巻でした。
ラストのザ・ロード・アウト〜ステイからテイク・イット・イージーの流れには本当に感動しました。

それとジャクソンが ”ローウェルの子供はまだこんなに小さくて” と言ってから(と言うふうに見えた) 、オブ・ミッシング・パーソンズを歌い始めてジーンと沁みたことが今でも記憶に残ってます。
フィートも高校の頃からずっと大好きです。
もちろんダウン・オン・ザ・ファームまでですが。

>「愛している」とはっきりした日本語で歌った

そうでしたねぇ!
感激したことを思い出しました。ありがとうございます!!


私もジャクソンに思い入れがあるのはこのアルバムまでですね。
つい先日私もこのアルバムをUSオリジで手に入れましたが、自分の中では秋のアルバムなのでまだ聴いてません。
あと数ヶ月、大事に熟成発酵させるつもりです。(^_^)
Commented by naruru-kato at 2020-07-05 20:57
> 240_8さん
こんばんは、リアルタイムはSomebody's Babyですか、ジャクソンが笑いながら歌うPVでしたねー。

実はこの後のLawyers In Love、Lives In The Balanceなどはリアルタイムで良く聴いてましたが今では聴く気になれません。所が最近の作品は凄くいいんです。

新譜が待ち遠しいです。
Commented by naruru-kato at 2020-07-05 21:04
> nobu-1961さん
こんばんは、コメントありがとうございます。
新潟にお住まいなのですね、一度だけ行ったことあります。
調べて見たら、大阪~広島~石川~名古屋~新潟~札幌~東京という順番で回ってますね。
名古屋も「名古屋飛ばし」という言葉があるように良く飛ばされます。ストーンズ、ニール、ジャクソン、ポールと、なんど東京、大阪まで見に行った事か(笑)

僕も記憶が薄れていますが、最初のHold Outツアーが一番でした。バックのメンバーも最高でしたね。

Hold Out US盤楽しみですねー  拙いブログですが今後とも宜しくお願い致します。
Commented by 珈琲べるま〜ど at 2020-07-06 09:41 x
こんにちは。1980年、盛り上がりましたね。私は一足先に大阪フェスで観ました。その日のうちに当時の寮まで帰り着き、階段の踊り場で、今でもお付き合いしている方に興奮して話したことを覚えています。その友人はそのまま熱気を受け取って、名古屋公演に行ったとのことでした。ダフ屋さんから入手したのかなあ。いずれにしろ、ローリングココナツに始まり、米国でも何度も観ましたが、結局、ご存知の通りここまで残して、後は断捨離しました。今でも、「青春」の青臭さが感じられる3枚目までが好きです。リアルタイムに間に合った4枚目もお気に入りです。
Commented by リッキー at 2020-07-06 14:45 x
こんにちは。

私も初めて買ったJBはこのアルバムでした。「プリテンダー」は当時のロック名盤に選ばれていたので、ジャケットだけは知っていました。「孤独なランナー」の時は、当時の全米トップ40などでは大ベストセラーでしたが、当時はさほど気にしてはいませんでした。(その後大好きなアルバムになりましたが)

何故か80年になって「ブールバード」が心に響き、それからはJBが好きになりました。残念ながら80年は色々と忙しい学生生活で、ライブは見損なっています。この年のJBを見損なったのは、JBファンとしては随分と後悔しましたね。

それから遡ってJBを聴き、好きなアルバムは多くのファンと同じく「レイト・フォー・ザ・スカイ」になりました。(ちなみに、DCCから出た「レイト・フォー・ザ・スカイ」のゴールドCDは、このアルバムのまろやかさを見事なまでに再現した高音質で、目からうろこでした)

それでも「ホールド・アウト」のアルバムは今でもたまに聴くほど割と気に入っています。私もそれ以降の80年代のJBは出た当初は聴いていましたが、今ではCDも持っていません。
Commented by naruru-kato at 2020-07-06 14:47
> 珈琲べるま〜どさん
こんにちは、やはり80年のライブ見ていらっしゃいましたか。当然ですよね。
僕はそれまでクラプトン、リッチー、などのギタリスト系ライブが多かったのでJBが初めてのウエストコースト系でした。(イーグルスは見逃しました)
人柄にもよりますが、温かい素晴らしいコンサートだった記憶があります。

あと、一人でやったアコだけのコンサートも素晴らしかったですねー。
Commented by naruru-kato at 2020-07-07 07:07
> リッキーさん
おはようございます。
僕も一番好きな作品はレイトフォーザスカイかもしれません。(ジャケ同様に)

実は今回、このアルバム数年ぶりに聴きました。よく時間をおいて改めて聴くと新たな発見が
あるのですが、昔聴きまくった作品ですので新たな発見は無かったです。

ただ一番好きな曲がCall It Aloneに変わったかな(笑)

Commented by rollingwest at 2020-07-08 13:51
ジャクソン・ブラウン は「ランニング・オン・エンプティ」くらいしか知らない自分でしたが、イーグルスのデビュー曲「テイクイットイージー」がグレン・フライとジャクソン・ブラウンの共作であり、当時の二人は同じアパートに住んでいたという縁があったとのことを後ほど知ってビックリしました。いつか特集記事をやらねばと思いつつ、まだにございます。
Commented by naruru-kato at 2020-07-09 02:19
> rollingwestさん
コメントありがとうございます。

テイクイットイージーは90%くらいはジャクソンが作ってグレン・フライは2番の歌詞の一部だけ提案したらしいです。それでもジャクソンは共作にしたのだそうです。

人柄ですね。ぜひ特集お願いします!
Commented by rollingwest at 2020-07-10 07:26
やたら長い名前バンド特集の第2弾やってますのでまた覗いてみて下さい!
Commented by naruru-kato at 2020-07-10 22:51
> rollingwestさん
見てきましたー。
Commented by 実験鼠 at 2020-07-12 07:42 x
おはようございます。私も240さんと同じくリアルタイム体験は「Somebody’s Baby」が最初でした。
この作品は、動画サイトではチラっと聴きましたが・・・。その後の進展もなく、現在に至っております。でも、これ売れたんですよね、たしか。

それにしても、naruruさんの行動力に脱帽です。テレビ局に殴り込み(?)なんて、私では絶対にできないです。よく逮捕されませんでしたねw
「Take It Easy」の件は、笑わせていただきました。

あと、マト(マトリックス)の解釈の仕方、未だに解らないです^^;
Commented by naruru-kato at 2020-07-12 11:43
> 実験鼠さん
おはようございます。たぶん一番売れたのではないでしょうか?

CBCに乗り込んだのはこの時が最初で最後です。たぶん魔が差していたのでしょう(爆)

昔は会社にセキリテーとかなかったから簡単に事業に入れたと思います。受付もなかったのでは?記憶にないですが。

マトについては自分も詳しくわかりません、UK盤はわかりますがUS盤は会社ごとに違うし、マトが3でも初回がたくさんあるし。レココレの「初盤道」読むと多少わかりますが・・・

ちなみにこの盤のデッドワックスの表記はA面だと 5E-511-A-11 MON TMSと刻印してます。カタログNO A面 マト11 モナーク工場Press TMSはわかりません。

僕はマトは買える範囲では意識しますが、ファーストプレス 諭吉1枚 なんてのは無視してます。(笑)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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