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アナログレコード巡礼の旅

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Laura Nyro その4    New York Tendaberry

久方ぶりのローラニーロです。一応最高傑作とも言われていますが(自分的には少し違う)ローラが地元NYを舞台に、愛情と魂の叫びを納めた傑作。

ただし、この作品は例えばローラを初めて聞くという人には絶対にお勧め出来ません。その理由は。もう彼女の心の中の世界がそのままに表現されていて、彼女独特の世界観の中で曲が進んで行き、常人にはとても理解しがたい表現、アレンジ、がなされている曲ばかりで(汗

前作のイーライもそうでしたが、それを上回る訳のわからん世界なのです。曲の構成は通常のAメロ、Bメロ、サビ。なんていう生やさしいモノでは無くAメロA’メロA''メロA'''メロでサビはどこ?なんていうのもあって・・・


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NYのアパートメントのようなベランダでのローラのShot。モノトーンで凄くアルバムの雰囲気が出ています。

実は、このアルバムは超初回盤はジャケが全く違っていて、そのジャケはもうほとんど出てこないのですが、一度だけオークションで出て諭吉5枚程の自分には無理なプライスで落とされていました。それがこれです。


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レコードコレクターより抜粋写真。写真の左下が幻のファーストプレス、窓の外に(たぶん)ローラがいます。




歌詞カードです。以前持っていたセカンドプレスでは歌詞カードが無かったからどうしてもコレがついているオリジナルが欲しかったのです。


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このジャケと同じ角度からのローラがいないバージョンの写真が歌詞カードになっています。珍しい小さめのサイズ(CDの一回り大きいくらい)でさらに蛇腹折りになっています。

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こんな感じです。前作の歌詞カードも、ひとひねりしてありました。歌詞にこだわるローラのこだわりなのでしょうね。





裏ジャケはローラの怖い顔アップの写真。この人って凄く美人のポートレートも多いが、こーいう怖い写真も多い(笑)

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Impression
ローラがイニシアティブを取り、全身全霊をかけて作った情熱と官能のアルバムは全米32位まであがりまあまあの成功を収めます、A-5はフィフスディメンションがカバーしさらに大ヒットを飛ばします。しかしこの後のローラの作品はごく普通の曲が(というのも変ですが)多くなり、ファースト同様に非常に聞きやすくなっていきます。

やはり、ローラの感性は普通のリスナーには受け入れらなかったのでしょうか?

ただし、この頃あのマイルスディビスとも親しかったローラは、このアルバムに参加して吹いて欲しい!とマイルスに頼むも、彼はこの作品に自分が手を加えることは何も無い!といって断った。という逸話が残っています。ローラ上級者にとっては完成度は素晴らしいのです。


My Favorite Songs
You Don't Love Me When I Cry
静かなピアノの後にゆっくりローラのボーカルが入って余韻を浸りながらずーと聞いていると、後半に突然、発狂したような(娘曰く)叫び声。これがこのアルバムの序曲です。もうここで無理、という人はこのアルバムは聴けません。そしてまた静かに終わります。

Captain For Dark Morning 
これもあくまでピアノの弾き語り主体、あとはストリングスのみ。ほとんど裏声で進んでいきます。ここでも叫びます(笑)中間部分の間奏だけ一度バンド形態になりますがまたピアノの弾き語り。訳のわからん展開。

Save The Country
唯一まともな構成の曲のようで、途中からまたテンポが変わり、又元に戻る。もう好き放題って感じで最後にいくに従いどんどんテンポが速くなる。でもA面では一番聞きやすいかな。

Gibson Street
面が変わっても相変わらず同じような世界です。しかしここではドラムスも活躍、でもあくまで曲と曲の合間にすこしだけ。ピアノ主体の曲です。そしてまた最後に行くに従いホーン、ストリングのなどがかぶりますが、やはり訳わからん。これはいったいどんな音楽なのだろう(汗

Time and Love 
ローラ得意の彼女の雰囲気でテンポがよく変わります。しかし曲としてはこの曲が一番まともかな?コーラスもドゥワップっぽいのが被さり雰囲気はいいです。NYの路地でよく歌っていそうな感じの曲ですね。ハンドシェイクがイイ感じです。

Tell Man Who Sends Me Home
日本で言うならば大貫妙子さんが作りそうな曲でしょうか?歌詞が少ない、でも歌詞カード見ないで聞くとさっぱりわからない曲です。

New York Tendabrry
最後にアルバムのテーマ曲で締めます。このタイトル曲がこのアルバムの全てを物語っていると思います。ラストを飾るに相応しい曲。

Label
コロンビアオリジナルツーアイ。カタログNoはKCS9737 マトは両面とも2です。

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散々訳わからんを連発してしまいましたが、この独特の世界はSSWの中でもローラが随一です。同じNY出身でもキャロルキングやジャニスイアンでは到底この世界は作れないと思うのです、ただしこの世界に浸れるかどうかは聞き手次第ということでしょうか?

以前レコ屋の店主にローラありませんか?と説いたところ、「ローラニーロってゴナテイクアミラクル(ドゥワップのカバー)以外はキツいでしょう、普段聞かないよなー」というもの凄い答えが返ってきたことがあります。

たしかに一理ありますが、ローラをずーと真面目に聞いているとやはりイーライとこの2作は外せません。全体の印象は何度聴いても「訳わからん」というところに落ち着くのですが、これがNYなのだろうなー?と思えてくるのは僕だけでしょうか?

by naruru-kato | 2019-09-07 19:34 | Laura Nyro | Comments(14)
Commented by リッキー at 2019-09-08 00:39
こんばんは!

私が持っていたのは、別ジャケのものでした。記憶が定かでないのですが、見開きの日本盤だったような気がします。(これはあまり自信がありません)

当時も珍しいジャケットだと思いましたが、今はそんなにプレミアが付いてるんですね。アナログは全部手放してしまったので、今は持っていませんが。

個人的に好きなのは「愛の営み」ですが、最高傑作はイーライか、これになると思います。一時期ははまりましたが、最近はこういうヒリヒリとするようなアルバムは聴かなくなりましたね。
Commented by 240_8 at 2019-09-08 10:56
こんにちは。
このローラのアルバムは未聴でした。
Amazon Musicで早速聴いてみました。1曲目…、私はダメでした(笑)。
私がよく愛聴しているローラは初期のものが中心なので、ポップス⇒フュージョンっぽい音楽。噂には聞いてましたが、この世界もある意味スゴイ。常人には理解しがたい…っていうかなかなか作れない世界ですね。
Commented by naruru-kato at 2019-09-09 08:39
> リッキーさん
日本盤が別ジャケであるのですか?それはビックリです。帯でもついていたら軽く6桁ですね。

僕の一番よく聞くのはファーストアルバムなのですが、一番好きなのは「光の季節」というライブです(笑)バンドのアンサンブルが素晴らしくて。

今回久しぶりに(というか買ってから2回目)聞きましたが、やっぱキツいです。
Commented by naruru-kato at 2019-09-09 08:43
> 240_8さん
コメントありがとうございます。そーですよねーはじめっから無理なんですよね。

スタジオでハッパ吸いまくって作られた作品なんで、こちらもなんか決めて聞かなければ理解出来ないかもですが、日本では無理ですから。

Commented by カマニャン at 2019-09-09 11:42
こんにちは。逆らうようで大変申し訳ないのですが、私はここからローラの世界に入りましたし、まず最初に聴くべきローラの作品だと考えております。

私的ローラ・ニーロ・ベスト10
1. New York Tendaberry (1969)
2. Eli And The Thirteenth Confrssion (1968)
3. More Than A New Discovery (1967)
4. Gonna Take A Miracle (1971)
5. Live At The Bottom Line (1989)
6. Christmas And The Beads Of Sweat (1970)
7. Walk The Dog & Light The Light (1993)’
8. Nested (1978)
9. Season Of Lights (1977)
10. Spread Your Wings And Fly (2004)

別ジャケの日本盤ニューヨーク・テンダベリーは存在しません。
Commented by naruru-kato at 2019-09-10 08:31
> カマニャンさん
お久しぶりです、コメントありがとうございます。
逆らう なんてとんでもない。こーいうコメントお待ちしています。
どう感じるかは個人で全然ちがいますから、特にカマニャンさんのような博学の人からの意見は凄くためになります。
私的ベスト10もありがとうございます。実は先日Live At The Bottom Line を入手しました。なかなか手に入りにくいとレコ屋店主が話していたのですが、手に入りました。これもイイですねー。
Commented by カマニャン at 2019-09-10 17:42
お気を悪くされていなかった様で、ホッとしました。
そして、ボトムラインのライブ盤を入手されたとは素晴らしい!私はアナログとCDの両方持ってますが、今は探すと高くなっているかと。
後期ローラでは、このライブ盤と“Walk The Dog …(ゲイリーカッツのプロデュース)” が、個人的イチオシです。
Commented by naruru-kato at 2019-09-10 20:40
> カマニャンさん
ボトムラインは半年くらい待ってようやく入荷しました(中古です)
値段は思った以上でビビりました。

Walk The Dogは聞いたこと無いのですがアナログで探すのは大変だろうと思ってます。
気長に出会いを待ちます。
Commented by rollingwest at 2019-09-10 22:58
ローラニーロってある時は黒人のソウル歌手のようであり、ある時は白人のポップス歌手のようでもあり独特スタイルの自作自演歌手だなあと思います。
Commented by naruru-kato at 2019-09-11 17:56
> rollingwestさん
確かに時期によって変わりますね。

そのあたりはキャロルキング、ジャニスイアンもそーんな感じでしょうか?

僕は黒人ソウルは苦手ですが、白人ならOKです(笑)
Commented by rollingwest at 2019-09-12 07:20
ローラニーロトは全く雰囲気が違うエルトンジョンの映画特集やってますのでご覧になってみて下さいね~
Commented by naruru-kato at 2019-09-12 08:07
> rollingwestさん
見てきましたー。ショボいコメント書きました(笑) 
Commented by 中澤 at 2020-04-09 21:58
初めまして。私も「ニューヨーク・テンダベリー」からローラに入りました。今でも一番好きです。「唯一無比」と言う意味合いで。
コアなファン程評価が高いアルバムですが、他の人に勧める時は、適度に奔放でありながら楽曲がまとまっている「イーライ」が先ですね。相手が余程の音楽マニアならこっちですが。1stは楽曲は粒揃いですが編曲が保守的過ぎます。
「別ジャケの見開き日本盤」とは、多分「ニューヨーク・テンダベリー」ではなくて'70年代に来日したときに出た「ローラ・ニーロ・グレイテスト・ヒッツ」ではないかと思います(URL先に写真があります)。帯付きだと高価ですが、帯無しなら探せばあります。キュートなローラのジャケ写が人気の盤です。
私がファンになってすぐに最後の来日公演がありました。生で見られたのは幸運でした。体型はママキャスになってましたが、歌声は全く変わってませんでした。
Commented by naruru-kato at 2020-04-10 07:15
> 中澤さん
こちらこそ始めまして、拙いブログですが今後とも宜しくお願い致します。
そーですか、このアルバムが最初で気に入ればファーストは多少感じ方が僕とでは違いますよね。イーライも少し不思議なアルバムだと思いますし、僕の最初の出会いはライブの「光の季節」でしたから。
グレイテストヒットは凄く高価なの知っています。オークションでも手が出せない価格でした。

日本公演見れたのですね、僕の知ってるレコ屋さんも見た。といってました。
ママキャスでしたか、それは残念(笑)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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