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アナログレコード巡礼の旅

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Tom Waits その1      Closing Time 👌

以前からアナウンスしていたピアノ弾きのSSWのうちの一人。長年探していたトムウェイツのファーストが日本盤ですが東芝音工の初回盤で手に入ったので紹介します。

タイトルを直訳するとそのまま「閉店時間」となる有名な名盤です。なかなか再発でも出てこない盤ですがこれだけはどーしてもオリジナルが欲しい!と思っていて(理由は後ほど)再発のクラウズレーベルでは絶対に嫌だったのですが、再発でさえなかなか見つけられずにいたところ、新栄の行きつけのお店のバーゲンコーナーで見つけたときは驚きでした。しかも初回の東芝盤の白アサイラム(その後パイオニアに移りクラウドレーベルになる)。そして値段が440円(ウソだろー)という歓喜の雄叫びを上げるのをぐっと我慢してY店長さんにさりげなく「コレ買います」と持ってきたのです。実は、ヤフオクで全く同じ帯無しの盤が1万で出ているのです!(しかしその盤に入札は無くずーとまわってるけど)オリジナルなら軽く諭吉2~3枚くらい必要なのでは? Y店長安く出してくれてありがとう!


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タイトルの雰囲気そのままのジャケ、右上にかすかに写る時計の針は3時23分(勿論AMでしょう)。3時まで営業していてその後店を閉めて「今夜の売り上げ全然じゃん」というような顔でピアノにもたれかかるトムウェイツ、いい雰囲気のジャケです。発売は1973年。


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この作品は80年台にCDで買って、まったく良くなくてすぐに売ってしまった暗い過去があるのです。実はこの時期の洋楽ロックが全く面白くなくて、邦楽ロックばかり聞いていた時期で、中でも大好きだったARBの石橋凌さんがトムの歌をステージでトムと同じようなダミ声で歌ったのを聴いて「いったいどんな人なんだろう」と興味を持ったのです(ちなみにその頃、他にはザモッズ、RC、ロケッツ、子供バンドなどを聞いてました)。


しかし20代後半の僕では、やはりトムウェイツの渋さなんぞわかるはずも無かったのは言うまでもありません。



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その後、イーグルスがこのアルバムの1曲をカバーし(実は僕も弾き語り時代に、このメロディを借りて曲作った)いつかはまた聞けるかも?と思い、今年に入りせっせとアルバムを集めだしたのです(最初はサードのライブから)。


今改めて聞いて思うのはこのファーストが一番声が聞きやすい(汗)。


Tom Waits その1      Closing Time 👌_d0335744_20341923.jpg


日本盤なんで解説、歌詞もあります。が、肝心のOL'55の歌詞に大きな間違いがあって、OL'55を高速道路55号線というような解釈をしているのです、さらに再発のパイオニアでは「懐かしき55年」という全く見当違いの邦題までつけているのです。


「このOL'55というのはT型フォード55年製の事なんじゃ、このボケが!」と思わずツッコミたくなります(笑)

という僕も後から知ったのですけどね(汗)


Tom Waits その1      Closing Time 👌_d0335744_20343356.jpg


この時東芝音工の担当者の人はアサイラムレーベルをもっと広めたいと思い、このようにアサイラムフレンズというファンクラブまで作っています。まぁ確かにこのレーベルはハマると呪縛のように逃れられない魅力的なアーティストの宝庫でしたからねー。勿論僕のその一人ですけど(汗


曲順です

A面
-1 OL'55
-2 I Hope That I Don't Fall In Love With You
-3 Virginia Avenue
-4 Old Shoes
-5 Midnight Lullaby
-6 Martha

B面
-1 Rosie
-2 Lonely
-3 Ice Cream Man
-4 Little Trip To Heaven
-5 Grapefruit Moon
-6 Closing Time

A-1 もはや説明の要らない名曲ですが、発売当初はどうだったのだろう?。やはりイーグルスのおかげなんでしょうね。この曲がイーグルに取り上げられたおかげでトムの家にプールが作れた。と後日話してました。他にはイアンマシューズ、エリックアンダーソンもやっています。でも本家が一番いいのは当たり前か!

-2 そのままの流れでつながるように2曲目。チープな音がするアコが凄くいい雰囲気を出してます。1~2曲目の流れとしては最高です。

-3 ジャジーな夜に相応しい曲。その後のジャズっぽい音になっていく前触れのような曲です。こんな渋い曲が20代の僕にわかるはず無かったのですが、今は凄くハマります。

-4 いかにもSSW的な曲。この曲のカバーは無いのだろうか?誰が歌ってもイイ感じに仕上がると思うのだけども。

-5 まさにタイトル通り、真夜中の曲です。A面の白眉ですね。深夜にウイスキー飲みながら聞くのが最高でしょう!ボーボンよりもスコッチのがイイと思いますよ!

-6 A面最後に相応しいララバイ。捨て曲無しの素晴らしさ。

B-1 OL'55と同じような感じの曲。というかほとんど同じ(笑)と言うことでこの曲も大好き。

-2 寂しい・・とひたすらジャジーに歌うトム。失恋の歌でしょう。

-3 この曲だけ少し感じが違ってSSWというより完璧なジャス系? ドラムスもそんな感じの叩き方です。悪くないです。

-4 A-6と同じような雰囲気。もう溶ろけそうになります。この曲を聴いてイイと思わない人にはトムウェイツは無理でしょうね。

-5 歌モノの最後です。いかにもアサイラムのSSW的な楽曲。しっとりと聞かせます。

-6 最後にタイトル曲はインスト。映画のエンディングテーマのような感じ、曲が終わってもしばし動けなくなります。素晴らしいの一言に尽きる、これ以上コメントはないです。


レーベルです、日本盤ですが、この白アサイラムは本当に魅力的、これで白アサイラムは大方揃いました(JoJo Gun以外は、このバンドは特にいらんし)。

Tom Waits その1      Closing Time 👌_d0335744_20354638.jpg


カタログNoはIAP-80856ですが左に小さく(SYL9007)と書いてあります。この品番はUKアサイラムの、このアルバムの品番です。



ということはこのマスター盤はイギリスから渡ってきたということになります。この当時アメリカオリジナルでもUK経由で送られてくる事は普通の事だったのです。




この後セカンドくらいまでは非常に聞きやすくてわかりやすいのですが、その後はダミ声がさらに強烈になっていき、かなり気合いを入れないとなかなか聞き込めない作品が多いのです。が、僕も歳を取りなんとか聞けるようになってきています。でも自分的にはこのファーストが一番なのかな?

ところで、USオリジナルが欲しいと思ったのは、以前、季刊アナログ誌で(また)和久井さんがこのオリジナルは再発と声の感じが全く違う!と書いていて、他の人も「本当ですねー全く別人ですよ」みたいな対談になっているのを読んだのです。本当かよ?と言いたいところですが、そこまで書き切れるならやはりオリジナルが欲しい。という気持ちになってました。でも今回はこの日本初盤でかなり満足しています。多分US再発よりはいいかも?。

SSWという表記よりは自作自演歌手という名前の方が圧倒的に相応しいと感じるトムウェイツですが。ところでもう一人、LAのピアノ弾き語り系の自作自演歌手もそのうち取り上げる予定です。


もちろん誰か、わかりますよねー。


購入レコ屋  ラジオデイズレコード 


参考文献   アサイラムとその時代

by naruru-kato | 2019-08-24 17:16 | Tom Waits | Comments(10)
Commented by 240_8 at 2019-08-25 09:36
おはようございます。
トム・ウェイツ、シブいですね。私も何回かチャレンジしたのですが、どうも聴き込むまでには至ってません。
やっぱりこのファーストが一番の出来なんですかね。
あとLPの種類によって値段が大きく違うっていうのも、マニアの世界ですね。私にはどうも理解出来ません(苦笑)。
ところでもう一人の自作自演歌手、私にはランディ・ニューマンしか思い浮かびません。他にいたかな~。
Commented by ABC at 2019-08-25 12:47
USオリジナルとUKオリジナルを所有していますが
USよりUKの方が中低音が出ている気がします

しかしUSが寒々しいバーで歌っている感じとすると
UKはエアコン完備の状態で歌っているようで
雰囲気が良いのはUS盤ですかね(個人の感想です笑)

US青レーベルでも以下のマークがマトのそばにあれば
白レーベルと音の傾向は変わりませんので、
オリジナルが見つからなければ とりあえず入手してみるのも
良いかもしれません。

http://imepic.jp/20190825/452760
Commented by リッキー at 2019-08-25 12:58
こんにちは!

このアルバムは好きですね。これと次作、土曜日の夜がトム・ウェイツではいいのではないでしょうか。

土曜日の夜の頃のライブの模様が、かつてニュー・ミュージック・マガジンに掲載されていて、あの酔いどれシンガーそのものを体現したライブだったようです。後の役者業を感じさせる、多分に芝居がかった感じだったみたいですね。

その土曜日の夜の頃のライブが、現在は廃盤ですがDIME-STORE NOVELS vol.1と言うタイトルでCD化されています。音質はまずまずですが、内容は素晴らしいですね。OL'55も演ってます。
Commented by naruru-kato at 2019-08-25 17:14
> 240_8さん
僕の場合もここ半年くらいで集めだしてます、ただしアサイラム時代だけでいいかな。というのが本音ですけど。


オリジナルがどーしても欲しいというのは、あくまで物欲だけであって、安い日本盤だけでいい。という人も沢山知ってますので。レコードというのはめんどくさい世界です(笑)

ランディーニューマンの件、その通りです!この人も自分が若いときは無理でしたが、最近よく聞いてます。
Commented by naruru-kato at 2019-08-25 17:17
> ABCさん
US,UKのオリジナルお持ちですか!凄いですね。
かなり音像が違うのですね、聞き比べ出来るとは何とも羨ましい限りです。

このマークの件、情報ありがとうございます。よく見かけるマークですね。

自分の場合、収集スペースの関係で各国盤を集める事は出来ません(わずかにありますけど)

今回の日本盤でまぁ満足してしまってます(汗
Commented by naruru-kato at 2019-08-25 17:19
> リッキーさん
僕もセカンドアルバム大好きです。ジャケもイイし。凄く安くオリジナル買えたのですが、歌詞カードが入って無くて(汗
完オリが出てれば買い換えたいと思ってます。

情報ありがとうございます。早速調べました。選曲がいいですねー
欲しくなってしまいます。

Commented by 実験鼠 at 2019-08-25 23:30
トム・ウェイツ。非常にアクが強いですねw 音楽自体は好きですが、独特のヴォーカルが好きな時期、嫌いな時期があります。
デビュー時はOKですが、『スモール・チェンジ』あたりから段々苦手な感じになっていきます・・・しかし、『レイン・ドッグ』の頃は大好きになります。ところが、『ボーン・マシーン』あたりからまた段々と苦手な感じになっていくといった具合です。独特のダミ声にワザとらしさを感じてしまう時があるんですよねー。
そういう点では、『Closing Time』の時の声は非常にナチュラルで聴きやすいですねw
Commented by naruru-kato at 2019-08-26 07:23
> 実験鼠さん
いろんな時期で好き嫌いがあるのですね。
僕の場合、アサイラムを離れてアイランドに移ってからは苦手になります。

独特のダミ声はわざとらしいと感じることも多くファーストの声は確かにナチュラルなダミ声という感じで聞きやすいでした。
Commented by 名古屋の正ちゃん at 2019-08-26 16:26
ラジオデイズでのお宝ゲットおめでとうございます!僕も時々行ってます。途中の2階にある暗いお店が怖いです(笑)。質問があります。レーベルの青空に浮かんでいる四角いものは何ですか?
Commented by naruru-kato at 2019-08-27 08:03
> 名古屋の正ちゃん
コメントありがとうございます。
ラジオデイズのY店長は名古屋で一番安い店を目指している。と言ってました。確かに他の店はよくわかんないですね。いずれお会い出来るかもしれませんね。

空に浮かんだマークは重厚な扉です、たまに神殿という解釈も見られますが、デザインした人の話では扉と書いてありました。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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