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アナログレコード巡礼の旅

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Linda Ronstadt その3   Linda Ronstadt

リンダのソロ作3枚目、タイトルも本人の名前のみ、意気込みを感じさせられるアルバムです。

ところで、知らないうちに(そんなことは無いけど)リンダのレコードはすでに17枚を数えるところまで集まりました、1枚を除き全てオリジナルです。それほどオリジも値段が張らないので(高くても2000円、安いとワンコイン、流石にストーンポニーズだけは3~4000円したけど)わずか1年でこれだけ集めれたのです。ストーンポニーズからネルソンリドルの3部作までです、それ以降は今のところ買う気は無いのでこの辺でコレクトも完成形になりました。

以前、この盤は日本盤の[なんちゃら」シリーズで持っていたのですが、それはペラのスリーブジャケでした。このオリジナル盤を買うまでイマイチこのジャケの意味がわからなかったのですが、ゲイトフォールドのジャケを手に入れてようやく事の次第がわかったわけです。


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テクスチャーの素晴らしジャケ、当初リンダの左はタダの木だと思っていたのですが、実は木製の扉であったのです(多分そーだとおもう)。


ゲイトフォールドを広げるとこんな感じになります。モノトーンっぽい渋すぎるジャケ。

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内ジャケはこんな感じ、左半分のリンダの顔が日本盤では裏ジャケになっていたと思います。そして右には曲ごとの詳しいクレジット。


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この作品はリンダのカントリーロックの完成形であると言い切れると思います、プロデューサーはリッキーネルソンをやっていたジョンボイラン(この時リンダと出来ていた 笑)そしてインターブリーダーとしての楽曲のセンスの良さもこの作品から始まる。と思っています。

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そしてなんと言ってもここで,後のイーグルスの面々が顔を合わせ、後にリンダのバックバンドとしてイーグルスの骨子が固まるのです、が、クレジットを見る限り、グレンフライ、ドンヘンリー、ランディーマイズナー、バーニーレドンが同時に録音に参加した曲は無く、アルバム1枚を通して別々に参加しているのがわかりました。しかしスタジオで顔を合わしていた事は明白ですので、やはりここからイーグルスが生まれた。といっても過言では無いでしょう。

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このアルバムは特にB面には3曲のライブが含まれます。これがまた素晴らしすぎる、リンダの伸びまくるハイトーン、コーラスの素晴らしさ、ペダルスチールの雰囲気。全てが最高なのです、前2作から大きく進化したリンダがここでは聴けるのです。

参加メンバーはイーグルス組の他はスヌーキーピートのペダル、ギブギルボーのフィドル、その後、恋仲になるJDサウザーがコーラスなどです。



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ちなみに一番下の豚のマークはジョンボイランのマークらしい、盤のデッドワックス部分にも刻印されています(笑)

録音はLAのスタジオとマッスルショーズとライブはLAの有名なトルバドールでのライブです。
曲順です
A面
-1 Rock Me On The Water
-2 Crazy Arms
-3 I Won't Be Hangin Round
-4 I Still Miss Someone
-5 In My Reply
B面
-1 I Fall To Pieces
-2 Ramblin' Round
-3 Birds
-4 Faithful
-5 Rescue Me

A-1 この時期まだデビューしていない、ジャクソンブラウンの代表曲をすでに取り上げています。多分グレンフライ&JDのラインからこのJBの曲を知ったのでしょう。JBのバージョンとは違いペダルスチールがカントリーロック色を強めています。本家よりもこちらの方が好きだったりして(汗

-2 カントリーの名曲中の名曲をカントリーロック風にアレンジ。ここでJDのハーモニーが聴けます。ここでもペダル&フィドルの味付けが素晴らしい。

-3 ここで今後も取り上げるエリックカズの曲。リンダは本当に選曲がいいんです。リンダのおかげで有名になれた人って沢山居ますね、ウォーレンヴァン、ランディーニューマンとか。Bメロ部分なんてカズの曲そのものの特色が出ていてリンダは上手く歌います。

-4 カントリーの大御所ジョニーキャッシュの曲です。バニーリドンがギター弾いています。原曲は知りませんがリンダにぴったりのカントリーバラード。

-5 最後はジェームステイラーの弟リブの曲。ここではバーニーとランディーが参加。リブの曲を完璧なカントリーロッカバラードに仕上げています。

B-1 ライブです、もの凄く録音がイイ。スタジオ録音かと思ってしまう。ここでもペダルスチールが最高の味付けをしている。リンダの声も伸びる伸びる!

-2 ウッディーガスリーの曲。これも原曲知りませんが多分普通のフォークソングなんだろうな?

-3 この後リンダはニールヤングの前座でライブするのですが、ここではニールのこの曲をライブで録音しています。ここでのドンヘンリーとランディーのコーラスは素晴らし過ぎる!感動的であります。このアルバムの白眉は自分の場合これです。ここでグレン、ドン、ランディーの3人が参加。このトルバドールでのライブ音源出ないかなーマジでそう思う。

-4 エリックアンダーソンの曲、なんか僕の好きな人の曲ばかりで(笑)

-5 最後、これもライブ。ここでもイーグルス3人がコーラス(同じトルバドールでのライブ音源なんで当たり前やけど)。少しドスの効いた声でリンダがロックンロール。これもその後によく見られる歌い方です。

レーベルです。

キャピトルのライムターゲットのオリジナル、カタログNoはSAMS-635。マトはA面Z-2 B面Z-7.です。




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この後リンダはアサイラムに移籍(その後契約の都合で1枚のみキャピトルで発売)。カントリーロックの歌姫の地位を確立し、さらにウェストコーストの歌姫、アメリカを代表する歌手になっていくわけですが、リンダはいろんな時期で最高!が多くて(汗

特にアサイラムでのシンプルドリームまでは向かうところ敵無し!その後ニューウェイブ時代に入り少しパワーも落ちるも次はスタンダードに挑戦しさらに新境地を開き、メキシコ音楽などいろんな事に挑戦するのです。

こんな凄い女性ボーカリストは、そうそうは出てこないのではないだろうか? 一時リンダ死亡説(あくまで自分の周りだけの情報でしたが)も出ました。歌手を引退して病気と戦っているリンダです、復活はあり得ませんが、こんなに沢山の素晴らしい作品を残してくれたことに感謝してます。


そーいえば1981年に阪神甲子園球場のカリフォルニアライブというイベントでリンダ見てるのですが、全く記憶無くて、残念でなりません(泣)

購入レコ屋   グレイテストヒッツ



by naruru-kato | 2019-08-14 19:55 | Linda Ronstadt | Comments(6)
Commented by 240_8 at 2019-08-18 10:42
おはようございます。
リンダって、隠れた名曲を発掘する能力に長けてますよね。そういった意味でも稀有なアーチストかと思います。
特に、モンキーズのマイクネスミスの楽曲をいち早く取り上げたのは彼女だし、カントリーロックの創始者としてリンダはやっぱりイノベーターでした。
このアルバムも大好きですよ。
Commented by naruru-kato at 2019-08-18 20:04
> 240_8さん
コメントありがとうございます。確かに隠れた名曲を発掘する才能は凄いですよね。
何人のアーティストがリンダのおかげで懐がホクホクになった事か(笑)

モンキーズの楽曲については知りませんでした(汗
勉強不足です。

Commented by リッキー at 2019-08-18 21:39 x
こんばんは!

このアルバムは今ではカントリー・ロックの名盤として人気がありますが、当時はあまり売れなかったみたいですね。内容は本当に素晴らしいと思います。

CDでは、キャピトル音源の4枚のアルバムを収録したBEST OF LINDA RONSTADTと言うのが出ていますが、ボーナス・トラックとしてトルバドールのライブが収録されています。

ロング・ロング・タイムなどの名曲のライブ・バージョンなどが収録されていて、出来はいいですね。私も単品でトルバドール・ライブ希望派です。
Commented by naruru-kato at 2019-08-23 07:28
> リッキーさん
情報ありがとうございます。やはりトルバドールでの音源出ているのですね!
ただし最近CDという音源に全く興味失ってしまい(汗。CDコーナーに顔を向けるという事がなくなったので、たまには漁ってみますね。

やはり、リンダが売れ出すのはアサイラムに移ってからですねー。
Commented by rollingwest at 2019-08-24 16:50
リンダさんの伝記映画が今アメリカで公開されているようですね。是非見たい、日本にも来ないかな~。彼女の病気、大丈夫なのかなア。明るく頑張って生きてほしいものです。エルトンジョン映画は今日見てきました。エルトンの親に対する思い、バーニー・トーピンとの出会い、商業成功への道、酒・麻薬・同性愛の葛藤半生などが回顧的な表現でしっかりと描かれていました。
Commented by naruru-kato at 2019-08-24 16:56
> rollingwestさん
情報ありがとうございます、リンダの伝記は全く知りませんでした。

公開されたら見てみたいです!

エルトンジョンはフェイスブックの宣伝で良く出てくるので知ってますが、
彼はあまり興味ないので・・・(汗

たぶん見に行くことはないです(笑)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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