完璧な夏になりましたので、宣言通りビーチボーイズなのですが、実は今週は仕事がヘビーすぎて、ほとんど弾き語り系のSSWばかり聞いていて(ブルースコバーン、トムウェイツ、ランディーニューマンなど)今日(土曜日)の夕方仕事が終わって明日は1日だけゆっくりできますので、今からこの2枚聞きながらの投稿になります。
セカンドアルバムの「サーフィンUSA」はジャケもイマイチだし、インスト多いし、あまり聴かなくてブログに取り上げる気は今のところ無く、その次の自分的お気に入りの3rdアルバムの「サーファーガール」の後、ホットロッドブームに乗り急遽作られた4作目の「Little Deuse Coupe」(以下 Little)とそのわずか5ヶ月後にブライアンが満を持して作ったホットロッドアルバムといえるShut Down Vo2(以下 Shut)は普通に考えてもほぼ兄弟アルバムといえます。2枚組にして出せば良かったのか?はたまた1枚にまとめて(駄作曲も多いので)完成度の高いホットロッドアルバムにすれば良かったと思うのですが、キャピトルが許さなかったのでしょうね。
まずLittleのジャケですが、タイトルの通りこれは32年製T型フォードの愛称です。その車がこれ(だと思う)です。映画アメリカングラフィティーでジョンミルナーが乗っていた黄色の車ですがこのジャケ青のデュースクーペ。もうピカピカでめちゃくちゃカッコイイ! タイトル横の32とはそー言うことです。
このアルバムはキャピトルが「Shut Doun」というコンピアルバムを出して(いろんなバンドの曲が入っている)ビーチボーイズの409を勝手に使われたのでブライアンが急遽店頭に対抗として並べるため既存曲4曲と新曲8曲で作ったアルバムなのです。サーファーガールからわずかに3ヶ月後の事です。
そして、さらにその5ヶ月後にShutを出します。このペースの早さ。1963年に3枚、64年に3枚(ライブ、Xmasアルバム含む)という驚異的なスピードで作品を発表します。
キャピトルがShut Dounという題名で出したためVo2という文字がついてしまったこのアルバム。こちらもホットロッドを意識したジャケ。ここで実は初めてアルジャディーンがアルバムジャケに顔を出します。ちなみにデビットマークスはLittleでクビになっております(汗)
裏ジャケは同じようなモノなのです。特にどーって事は無いと思います。かろうじてLittleの裏にマークスが写っております。
ちなみにShotの方の曲順はこの並びとは全く違っています。
冒頭にも書いたとおり、もっと時間をかけてじっくり曲を作り1枚の完成度の高いアルバムにすれば良かったと思うのです。が、しかしキャピトルの圧力は相当なモノだったので逆らえなかったのでしょうね。ビートルズもUSではキャピトル配給で、ジャケは勝手に変えられるわ、アルバムタイトルも変わるわ、曲順なんてアメリカ独自でビートルズ達もキャピトルには相当頭にきていたそうで、その腹いせにブッチャーカバー作ったのは有名な話です。
曲順です。
Little Deuce Coupe(Stereo盤)
A面
-1 Little Deuce Coupe
-2 Ballad Of Ole' Betsy
-3 Be True To Your School
-4 Car Crazy Cutie
-5 Cherry Cherry Coupe
-6 409
B面
-1 Shut Down
-2 Spirit Of America
-3 Our Car Club
-4 No-Go Showboat
-5 A Young Man Is Gone
-6 Custom Machine
今回は好きな曲だけ、簡単にいきます。
A-1 シングル、「サーファーガール」のB面に使われた既存曲。ですが、この時点でB面扱いとはいえ見事なコーラスワーク。
-2 サーファーガール直系のブライアンの見事なコーラスアレンジ、この曲1曲でもこのアルバム買う価値はあるかも! もう溶けそうになります。
-3 マイクラブの十八番のような曲ですが、バックのコーラスがイイし、ギターがサーフインスト的な音でご機嫌。
-6 シングルデビュー盤のサーフィンサファリのB面に使われた曲で、「彼女は素敵な409」と歌われる409とは?これも車の愛称です。シェビー409の事です。
B-1 これも既存曲。サーフィンUSAのシングルB面。典型的なビーチボーイズロックンロール。
-5 これも溶けそうなコーラスナンバー。ほとんどアカペラで歌われています。このコーラスアレンジも凄すぎ!
Shut Down Vo2(Mono盤)
A面
-1 Fun Fun Fun
-2 Don't Worry Baby
-3 In The Parking' Lot
-4 Cassius Love VS Sonny Wilson
-5 The Warmth Of The Sun
-6 This Car Of Main
B面
-1 Why Do Fools Fall
-2 Pom, Pom Play Girl
-3 Keep An Eyes Of Summer
-4 Shut Down PartⅡ
-5 Louie Louie
-6 Denny's Drums
A-1 もう死にそうになるくらい大好きなナンバー。勿論初体験はカーペンターズのカバーバージョンでしたが(汗。「図書館に行くとウソをついてパパのT-バードを借りて~」という歌詞が最高です。冒頭にチャックベリー風イントロも最高。レココレのビーチボーイズベスト100で9位に入ってる文句なしの名曲。
-2 続いてさらに超名曲が続く。これはさらに堂々のベスト4にランクされてます。ホットロッドレースに向かう彼女に「心配しないで」と歌ってます。ロネッツのビーマイベイビーを超えたいと思ってブライアンが作ったのです。なんとなく感じが似てます(笑)ちなみにこの曲でフィルスペクターにプロデュースを頼むも断られる。
-3 これも見事なコーラス、から溶けそうなバラードか?と思わせロックンロールに入っていく展開力は素晴らしい。冒頭に3曲で完璧にノックアウト!
-4 完璧なお遊び。今までのヒット曲を頭だけコーラスして楽しませてくれます。完璧な余興です。
-5 サーファーガール、インマイルームに続く極上のバラード。ブライアンのファルセットは誰にもマネ出来ないです。ジョンFケネディ大統領が暗殺されたその日に作曲が開始されたということ事です。
B-1 ご機嫌なカバーソング、確かアメリカングラフィティーの挿入歌でもあったと思います。1950年代の雰囲気が最高です。
-3 三連符のバラード、ここでもブライアンのコーラスが最高です。ガールオンザビーチの原型のような感じ。
B面、最後の3曲は埋め草的な楽曲です。ドラムソロだけの曲もあるし(汗
レーベルです。
双方ともUSキャピトルのオリジナルです。
Littleはステレオ盤。ST-1998 マトは両面共5です。
Shutはモノ盤。T-2027 マトはA-6 B-2です。
二枚一気に聞いても収録時間が少ないので結構あっーという間でした。ホットロッドソングといっても英語わかんないので、自分の場合、単にサーファーガールからさらにコーラスワークが進歩したアルバム。という位置づけである事は言うまでも無いです(爆)
しかし、以前にも書きましたがブライアンの作る美しいバラードはやはり夏の終わりのイメージです、しかしペットサウンズくらいからそのイメージが大きく変わってきます。世紀の名盤の紹介は順を追って行きたいので、まだまだ先になりそうです(笑)
購入レコ屋
Little Deuce Coupe サンオブスリーサウンズ
Shut Down Vo2 グレイテストヒッツ
参考文献 レココレ 1988年10月号 2016年7月号