本当は、ウエストコーストの有名ではあるがマイナーでもある(どっちやねん?)SSW系ピアノ弾きの投稿にしようと思っていたのですが、ボズがせっかく来日している(もう帰っちゃったかな?)ので急遽差し替えです。
ところで、ボズは今回も名古屋に来てくれましたが、自分は行っていません。行く気もなかったのですがそれには深い訳があります。
今から30年近く前のボズのコンサートに行って不愉快な気分で帰ってきたからです。それはコンサートの終盤に起こりました。
ボズがあの、「We're All Alone」を歌った時に前に居たカップルが突然抱き合ったのです、そしてキスまでしているではありませんか!
その時一人で見に行った僕は「お前らなにやってんねん」という怒りを覚え、悔しさにワナワナと震えたのです。
(怒るとなぜか関西弁になります)
それ以来二度とボズのライブには行くまい、と。 (ボズ、全然関係ないやん。と思いの方、確かにそーなんですが、あの曲を作った事が罪作り、と無茶ぶりで思ってしまって)。
まぁそんな事知るか?というような戯言ですが、とにかくそれ以来コンサートにはいってません(笑)。
あの有名な坂道ジャケのアトランタからの
メジャーデビュー盤の次にコロンビアに移籍してバックバンドを固めて再出発?したこのアルバム。
なんか雲と太陽の上部とボズの下部が合成っぽいのだけど(汗)。一応ファーストが売れなかったので再起を図りたい感がありありと出てます。(しかしファーストはその後名盤として再発などされてます、ディアンがギターだし)
同じようなジャケですが、裏はバックバンドの人たちと映ってます、ちなみに次のサードは表ジャケでもバックバンド全員で写真を撮り、バンド感を出しています。
バックバンドのメンバーは知らない人ばかりですが(汗)、ゲストでのちのドゥービーで活躍するジョンマクフィーがスライドで、コーラスはリタクーリッジです。プロデューサーはグリンジョーンズ。1STはメンフェスのマッスルショーズ録音でしたが、今回は地元のサンフランシスコ録音、ただしミックスはロンドンのアイランドステジオで行ってます(たぶんグリンジョンズがイギリスに居たのだろう)
今週はほとんどボズ聞いてますが、ソウル、ブルース、カントリーなどスワンプ度も高いアトランタ盤からわずか1年後のセカンドでは、かなり都会的に洗練せれた音作りになっています。コロンビアがそうさせたのか?ボズの心境が変わったのか不明ですが、のちのAOR路線の前夜という感じです。このアルバムを出して3~4年後にはボズを頂点とするAORの嵐が来ますが、ボズはその前の71年頃からすでにそーいう路線で音作りしていたのです。つまり時代がボズに追い付かなかったのでしょう。(1971年頃は弾き語り系のSSW全盛でしたから)
という事でボズが自分の音楽としてのブルーアイドソウルを発展させていった完成形がシルクディグリーズなのであり、それが当たったということでしょう。
そーいうことで、以前の投稿にも書きましたがAORで一番「今更感」を食らったのはボズだったのかもしれません。(まぁお金持ちになったんでイイと思いますけど)そしてミドルマン以降お金の心配が無くなったので、本来自分の好きなソウル路線に戻ったりブルースに戻ったり、ジャズもやったりしてるのではないでしょうか?。
曲順です
A面
-1 We Were Always Sweethearts
-2 Downright Women
-3 Painted Bell
-4 Alone.Alone
-5 Nere You
B面
-1 I Well Forever Sing (The Blues)
-2 Moments
-3 Hollywood Blues
-4 We Been Away
-5 Can I Make It Last (Or Will It Just Be Over)
A-1 ホーンのイントロ、ギターのコードカッティング、ベースライン。どれを取っても素晴らしいオープニング。ボズのボーカルもノリノリ。間奏のフルート?も凄い。
-2 ピアノのイントロ、オブリガードが素晴らしい、AORの先駆け的な曲。ファーストでは全く見れなかった洗練された音です。
-3 いきなりのストリングス、ソウルバラード風。この美しいの流れがSlow Dancer~We'er All Aloneにつながっていくのだろうか?かなりの素晴らしい作品です。
-4 これはカントリー風、スチールギターはジョンマクフィーでしょう。-5 リタのコーラスが効いてます、ピアノ、オルガンが主体の曲です。
B-1 洗練されたA面とは逆にブルージーなブルースっぽいナンバーで幕開け。ブルースやるボズはAORで好きになった人にはどう写るのだろうか? メンフェスっぽいアレンジでもあり最高ですね。
-2 タイトル曲。これもAORっぽい味付けがなされたバラード。中間部のリタのコーラスが都会的です。
-3 今度はまたカントリーロック風、ただしホーンセクションも加わりサザンソウル風でもある。しかしギターソロはもろカントリー、面白い曲です。
-5 最後は珍しいインスト。ジャケのイメージっぽい。
はっきり言ってこのアルバムかなりイイです、ただしヒットはしませんでした。日本でもシルクディグリーズでブレイクした頃に初めて発売されたと思います。AORに移る前のまだスルース、カントリー、ソウルも含んだ少し大人のロックが聴けます。
レーベルです、コロンビアの多分セカンドプレス以降かな? 初回はKC規格だと思います。 カタログNoBL30454、マトは両面共1です。
今回の来日でのセットリストは新曲のブルースが多かったですが、シルクディグリーズからは7曲もやっています。そして、やっぱあの曲もやってます。でも観客層はかなり高いとレポートにありましたので僕が昔目撃したようなことは無いとは思いますが、もしあったとしたら(初老のカップルとか)、それはそれで怖い物見たさで興味がわきます(どーいう終わり方してんねん!)
購入レコ屋 ナカシマレコード