今月のマイナーSSWはボブニューワースです、誰じゃそれ!という前にひとまずマイナーSSWの自分的定義を書きます。
SSWを大きく5つのジャンルに分類します。
① 超メジャー系 名前くらいは誰でも知ってると思われるビッグアーティスト。 ディラン、ニールヤング、くらいか?(来日すればTVのワイドショウで取り上げられるレベル 笑 )
② メジャー王道系 音楽聴いている人なら大抵は知ってるアーティスト。 ジェームステイラー、キャロルキング、ジョニミッチェル、ジャクソンブラウンあたり。
③ 普通系 すこしSSW意識している人が行き着くあたり。 JDサウザー、ローラニーロ、カーリーサイモン、トムウエイツ、あたりかな。
④ マイナー系 普通に聞いていれば出会わないであろう系。ただし特集などでSSW裏ベスト50なんていう企画があれば、大抵紹介されるアーティスト。 今回のマイナー系はおもにここの辺りのアーティストを取り上げています。
⑤ 超マイナーカルト系 まず名前は聞いたことがない。中古レコ屋の店主くらいしか知らないアーティスト。よくお勧めしますと言われ試しに聞いてみると、大抵、全然良くないモノが多い(汗。 したがって僕も買わないのでこの辺の人の記事はありません。
さて本題の、ボブニューワースです、この人はボブディランの側近中の側近と呼ばれ、古くから行動を共にしていた人です(マネージャーもやっていた)しかも、ディランにマリファナ教えたのもこのニューワースらしいのです(笑)
幻のフォーク歌手という形容もあるようです。
1974年の遅咲きのデビューです。ディランのローリングサンダーレビューのビデオでもアコ弾いてるのがわかります。日本で言えば長年RCサクセションのボーヤを勤め遅くにデビューした三宅信治あたりがダブります。
アサイラムからのデビュー盤です。ディランもこの頃アサイラムと契約していますのでその流れで、だとは思うのですが。
ジャケ的には特にどうということはありません、後ろに写る影は本人の影ではなく、別人物ですが後ろ向きに撮られているだけで、そのコンセプトはイマイチよくわかりません。
このアルバムが凄いのは参加メンバーなのです。もうアサイラムの人脈では収まらない、豊満になっていたアサイラムの金脈に任せてそこいら中の有名どころを連れてきた感があるのです。以前のロッドテイラーのアサイラムデビュー盤もそうでしたが、それ以上の豪華メンバーなのです。
裏ジャケの豪華クレジット。総勢30人以上のゲスト、その中でも主だったところをあげると、
ジェフバクスター、リタ&プリシアクーリッジ、キャスエリオット、ドニーフリッツ、リッチーフューレイ、クリスヒルマン、ブッカーT、ベンキース、イアンマシューズ(?)ジェリーマギー、ジェフマルダー、ティモシーシュミットなどなど、西海岸、東海岸、イギリスなどなんの隔たりもなく集められているのです。ただし誰がどの曲で客演しているかは不明。
アルバムの内容は、純粋なフォーク歌手ではなく、ブルース、R&R、カントリー系のSSWという感じですが、声がビターで(ロッドテイラーとおなじように)どことなくスワンプ系でもあるのです。自作の他はあのドニーフリッツ(ゲストでも参加)。マレイマクロクラン、
クリストファーソン、ボニーチャールズらの曲をとりあげ、そしてあのジャニスが歌って有名になったメルセデスベンツもジャニスと共作でここで取り上げられているのです。なぜここまでデビューが遅くなったのか?凄く不思議です。
曲順です。
A面
-1 Rock & Roll Time
-2 Kiss Money
-3 Just Because I'm Here
-4 Honey Red
-5 Hero
B面
-1 Legend In My Time
-2 Rock & Roll Rider
-3 We Had It All
-4 Country Livin
-5 Cowboys & Indians
-6 Mercedes-Benz
A-1 ニューワース、クリストファーソン、ロジャーマッギンの共作ナンバーでロックンロールです。まぁオープニングっぽい?曲です。
-2 カントリーロック的なナンバー。ジーンクラーク辺りが歌うとさらにイイ感じになるのかな?ベンキースっぽいスチールがいいんです。ロードソングっぽいところもベターです。
-3 切ない感じのバラード、昼間部のギターソロが凄くイイです。ジェリーマギーじゃないかな?最後のリタ&プリシアと思われる分厚いコーラスがスワンプ風味を醸し出してます。
-4 マレイマクロクランの曲です。いかにもマレイっぽいご機嫌なロックンロール。
-5 A面最後はカントリーバラード、ビターボイスが素晴らしい味を出してます。ストリングスの使い方もグッド!
B-1 ドンギブソンの曲です。わずか2分に満たない小作です、カントリーワルツ系。
-2 オープニングとリンクしているようなほぼ続きのような曲。ここでバックコーラスにママキャスの声が聞こえるような気がする。
-3 これがドニーフリッツの曲です、さすがにフリッツの曲だけあってこのアルバムのハイライト的な歌い上げ系。素晴らしい!
-4 これもA-1と同じような曲。っーかほぼ同じ曲に聞こえる。コード進行が全く同じですね(汗
-5 ボビーチャールズの曲です、もぅ完全にボビー節(笑)。
-6 最後はジャニスと共作のこの曲。ジャニスはほぼアカペラでやってましたが、ここではカントリーロック風なアレンジです。
豪華絢爛のゲストですが作品としては可も無く不可でもなく。デビューアルバムとしてはまぁまぁでしょうか?本人作の曲でこれといったガツーンと来るモノがないのが多少残念かな。
レーベルです。アサイラムWマーク無しのオリジナル、7E-1008。マトは不明です。
この後、存在を忘れた頃の90年台にセカンドを出し、さらにその後2000年台にまた出し、とポツポツとアルバムを出しています。
セカンドも入手しましたがそちらはほぼカントリー系でした。
ずーと細々と活動していたのでしょう、しかしこの作品は豪華ゲストというのが効いて、大概のSSW裏ベスト的な文献にはいつも出てくるのです。
たまにはニューワースのビターボイスが聞きたくなるのですよ。
購入レコ屋 ナカシマレコード
参考文献 アサイラムレコードとその時代