年末の最後に「有名なロックバンドの有名な2枚組ライブです」、と書いた瞬間に見破られた(汗)ザ・バンドのこの年越しライブです。(デッドのライブデッド、CSNYの4ウェイストリート、を予想した人もいるだろうけどね)
翻訳サイトでRock Of Agesを検索すると「盤石」「経験がある」という名詞が出てきた。あまりにもこのバンドに相応しいタイトルではないか。
当然このライブにも強い思い入れがある。と書きたいところですが、実を言うと、このライブはかなり後に聴いたのです。たぶん初めて聴いたのはCDで、ディランがアンコールで出てくるボーナストラック入りの紙ジャケCDが初めて聴いたRock Of Agesだと思います。
大体、ザ・バンドはリアルタイムではアイランド~ラストワルツの終焉頃に初めて聴いて、その後全てのスタジオ作品は日本盤でそろえたのですが、このライブだけは買わなくて、その代わりディランの「偉大なる復活」でザ・バンドのライブは聴いていたので、このRock Of Agesは買おうとは思わなかった。という過去があるのです。
もう一つ言い訳させてもらうとリアルタイムでザ・バンドなんて聴いていた人は僕の周りには誰もいなくて、高三の時「ラストワルツ」見に行った数人のロック好きな仲間でも、ディラン、ニールヤング、クラプトン目的でザ・バンドの演奏中はみんな寝てましたから(というのはウソですが、それに近い)。その後、ラスト作の「アイランド」にハマり初期の頃の作品より全然イイじゃん。という凄い過去もあります(汗)
前作カフーツで少し行き詰まりかけたバンドですが、アラントゥーサンに再度ホーンアレンジしてもらい、新たにやる気が出たツアーのライブアルバムですが、このライブ初めて聴いたのはここ15年ほど前の事なのです(汗。

The Bandの名前が凸凹加工してあり、上品です。
印象的な仏像?の写真の有名なジャケ、デザインコンセプトはやはりBob Catoさん、もう当然という感じであります。そして中のクレジットを見るとカバー写真「Eric Cato」となっているのです。これは息子、または兄弟?とにかく身内ではないでしょうか?
話はここで終わりですが(別にどーでもイイじゃん、ってことなんで)興味のある人は調べて見てください。
豪華3面見開きの最高のジャケ。ステージ写真がカッコよすぎる。
ところでなんで必要ないと思っていたこのアルバムを入手したか?というと、ある催事で何も買う物が無くて、しょうがないからザ・バンドのライブでも買っておこうか。という感じで日本盤を買ってきたのですが、ジャケが3面変形ということは知りませんでした。その後再発では普通の両開きになっているので、これは初回版のみ。その後ようやくこのオリジナルを入手。
この写真には客席のディラン、別のページにはDrジョンも写っています。両人ともゲストでステージに立つのです。
大晦日のこの日のライブは前半は5人のみの演奏、後半からホーンを入れた演奏になっていますが曲順はステージ進行とは関係なく入り乱れています。
ザ・バンドのライブは、ストーンズのミックジャガー曰く「なんらスタジオと変わらない」という意見もありますが、適当にこのバンドを聴いていると「確かにそうだ、ライブ盤買う価値なし」という烙印を押すことになります(かつての自分)
しかし、何度も何度もスタジオ盤を聞き込むと、このライブ盤聴いて「このガースのオルガンアレンジすげー」とか、「レボンのここのスネアのたたき方凄いわ」とか「ちくしょおーリック、何度ハウリングさせるんじゃい、ミキサーの奴どないなっとんねん」とか(笑)「やっぱザバンドのボーカリストはマニュエルだよなー」とか「ロビーはやっぱストラトよりもテレのが似合うな」とかそーいったいろいろな(渋すぎる、又は、どーでもイイ)思いが次から次へと出てくるのです。この盤に関する想いはもうこれしかありません。
それと一番僕が知りたい事はDon't Do Itの事です。このマービンゲイが歌っていた歌を正規のスタジオ録音では録音されていません。この後のロックンロールスタンダード集のムーンドックマチネーにも入っていないのです。スタジオバージョンはステージフライト時に録音されていたのですがお蔵入り、その後ボートラ入り「カフーツ」のCDで初めて日の目を見ますが、この時点でオリジナルテープは残っていなくてアセテート盤からの録音になっています。
そしてこの曲は、映画ラストワルツの冒頭での最初にシーンでも出てきます(実際はアンコールの最後で演奏された、この5人で最後のライブ演奏曲)。なにか特別な思いがこの曲にはあるのでしょうか?勿論売れない頃のドサ回り時代のレパートリーであったことは言うまでも無いと思いますけど。
ここでもホーンが入っているので後半の演奏だと思うのですが、なぜか1曲目にしたがる理由を知りたい!(ロビーが生きているうちに)
さらに、なぜマービンゲイの歌をやっていたかも知りたい!
Tracklist
A面
-1 Don't Do It
-2 King Harvest
-3 Caledonia Mission
-4 Get Up Jake
-5 WS Walcott Medicine Show
B面
-1 Stage Flight
-2 The Night They Drove Old Dixie Down
-3 Across The Great Divide
-4 Wheels On Fire
-5 Rag Mama Rag
C面
-1 The Wights
-2 The Shape Im In
-3 Unfaithful Servant
-4 Life Is Carnival
D面
-1 The Gentic Method
-2 Chest Fever
-3 Hang Up My Rock And Roll Shoes
印象的な曲はA-2のロビーの後半の圧倒的なギターソロ、B-1のリックのハウるところ(笑)ハウる前にハウリング起こしそうなのがちゃんとわかる、およびガースの変幻自在のキーボード。C-1のザ・ウエイトでのあまりに完璧な演奏。D-1~2のガースの独り舞台(ここで新年を迎えディランがステージに上がるはず)そしてなぜ「I Shall Be Released」が入ってないの?(その後のCDで収録される)というところでしょうか。
Label
USキャピトルのオリジナル、レッドターゲット。カタログNoはカタログNoはSABB11045。STARINGの刻印あります。マトは薄くて良くわからないです。
正月休みに久しぶりにじっくり聞いて(本当は実家に帰る車の中で先のCDをずーと聴いていた)戻ってから一回りこのレコも聴いて、さらに久しぶりにラストワルツのDVDを鑑賞しザ・バンド年越し週間を終えた訳ですが、「そーいえばザ・バンドのボーカリスト3人衆はもうこの世にいないんだよなー」と物思いに耽りました。ディランもヤングもクラプトン、ヴァンモリソンも頑張っているのになー。なんてね。
今月はこのまま初出はなしの有名どころで突っ走って2月から久しぶりにマイナー(超ではない、特にカナダ系)なSSWシリーズやろうと思ってます。