Bonnie Raittその1 Give It Up
一般的に「歌を作って唄ってギターも弾けてさらに上手い」という女性はなかなか稀有ですが、ボニーの場合、上手いどころではなくスライドの名手でもあります。こんな人はそのほかにジョニミッチェルくらいしか思い浮かびません(ジョニの場合オープンチューニングの名手ですが)。
まだあどけなさが残るジャケ、この娘がメチャ泥臭いスライド弾くなんて想像つかないようなポートレイト風写真と色合い(笑)

ちなみにファーストアルバムも同じようなイメージのジャケです、しかしファーストもこのアルバムも売れません、サードアルバムくらいでようやくらしいジャケになってきますが、それでも売れません。これはもうワーナーの戦略ミスとしか言いようがないです。(っーかスライドギター弾く女性SSWなんて売れる訳ないかもねー)
結局ワーナーで9枚のアルバムを出しますが売れなくて契約解除、その後キャピトルに1989年に移籍し大ヒットを飛ばしグラミーまで取っていまではスライドギターの大御所おばはん(笑)という感じになっていくのです。

印刷ミスでクレジットが2重になってしまい非常に読みにくくなっている裏ジャケです。
自作は3曲、残りはカバーですが、友達のジャクソンブラウン、エリックカズ、激シブアーティストのクリススミザーなどの楽曲を選曲。メチャセンスがいいと思います。

ゲイトフォールドの内側、レコーディング風景の写真が多数、こーいうのは嬉しいですよねー。
ざっと、ベースのフリーボ、ピアノのエリックカズ、ギターのジョンホールなどが写っています。
ジャケに載せてもらえなくてアルバムに参加している他の人たちはエイモスギャレット、ドラムでオーリアンズのウェルズケリー、クリスパーカー、ポールバタフィールドがハープ(当たり前だ)コーラスでジャッキーロマックスなんてのも書いてあります。見事なウッドストック系音楽家の集まりです。

一枚だけUP画像にしました。こんな感じでレコーディングしたのでしょう。
楽しそうです。スライドがメチャ上手い若い娘、これだけでおっさんのミュージシャン達に可愛がられるのは間違いなかったでしょう。
レコーディングは勿論ウッドストックのベアーズビルスタジオです。
My Favorite Songs
Give It Up or Let Me Go
Love Me Like a Man
クリススミザーのブルースです、古典的なブルースに仕上げられています、この人を取り上げる所がシブすぎる、中間のギターソロ、かっこよすぎ。
Under the Falling Sky
You Told Me Baby
うーん、ジョンホールのストラトの鈴鳴り、最高です。
Love Has No Pride
エリックカズのアメリカンフライヤーの時の名曲。ここでは彼は参加していません。ここではフリーボと二人でやっています、リンダなんかもやっています。しかし最後にこの曲持ってくる所にセンスの良さを感じます。
Label
ワーナーのWマーク入りの1975年以降の再発盤。特にどーってことないです。

こんなカッコいいアルバムを出すもセールス的には惨敗が続くボニーです。
なぜ売れなかったのか考えると、SSW全盛の70年初期に、いくら上手くてもブルースが基本のちょとかすれ声のスライドギター娘、なんて売れる訳ありません(汗)
今でも現役バリバリのスライドギターを弾くボニーですが彼女がブレイクするには時代が合わなかったのでしょうねー


