Eric Kaz その1 If You're Lonely
もともとニューヨークのブルースマグワースというバンドにいて、都会派SSWであり、土の香りのするWS系とは一線を画す、と思うのですが(大体WS系=土の香り。っていうのはザバンドだけのイメージで言っているのですけどね)何度聴いても飽きないし、この作品が1972年に出ているという事が信じられないので取り上げました。
なぜ信じられないのか?というと、あまりに洗練されすぎて例えば2017年の今年デビューしたNYのシンガーのアルバムです!と紹介されても普通にうなずいて聴けそうな楽曲が並んでいるのです(今時SSWなぞという音楽家がデビューするのだろうか、という疑問は別として)
たぶん72年にリアルタイムでこの作品を聞いた人は理解に苦しんだろうな(笑)
ただし、ところどころに「この曲なんかの曲に似てるなー」というのが多少あります。少しパクッている気がします(盗作にならない程度だろうけど)曲目の紹介でその辺は後で記述します。

いかにもスノッブ的なソファーに寝そべる本人のジャケ。モノトーンでカッコいいようですが少しお腹が出ているようでそれが非常にマイナスですね(笑) この何年も後にこの状態で過ごす人をカウチポテトと呼ばれます。今の僕のレコの聴き方もこんな感じです。赤い字でIf You're Lonelyと書かれた題名もGoodです。
(ちなみに左端の文字は元の持ち主のサインでしょう、なんかへんなスタンプも打ってあります)
このアルバムはブラックホーク99選にも入っています、バックのメンバーはたぶんNYのスタジオミュージシャンだと思いますが、ボニーレイットもアコの泥臭いスライドギターで参加しています。それがこの都会派SSWのアルバムにすんなりと溶け込んでいる所が凄いです。

裏ジャケ 録音はNYのヒットファクトリー。WS御用達のベアズビルとかでしょっちゅうゲスト出演していますが自分のソロはやはり都会なんですね(笑)
歌詞カードも入っています、細かいクレジットは載っていませんので誰がどの曲で何をやっているかは不明ですが、歌詞カードはありがたや。SSWはこうでなくては。

WS系のゲストでは、マッドエイカーズ(VA)クリススミザー、その他いろんなところで顔出してます。
実はカズはこの後2作目のCul-De-Sacを73年に発表後アメリカンフライヤーというバンドで2枚、 CraigFullerとのデュユエットアルバムなど名盤を出していますがその後沈黙。41年ぶりにソロを出した2002年に初来日公演も行っています。
もちろん見ていませんけど。
My Favorite Songs
Cruel Wind
If You're Lonely
Tonight, the Sky's About to Cry
Mother Earth (Provides for Me)
When I 'M Gone
Label
アトランテックのグリーン&レッドのオリジナル。カタログNoはSD-7246 マトはAです。

NYのピアノ系アーティストは何と言ってもビリージョエルなんでしょうが、そこら辺りと比べるとどうしても楽曲の弱さが目立ってしまいますが、今聴くとビリーなんかよりも全然いいんですよねー。ポールサイモンのStill Crazy After All These Yearsと並んでニューヨーカーの名盤だと思うのですが、どーでしょう?
今月でWS系は終わる予定ですが残りはすべてSSW系でいこうと思ってます。


