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アナログレコード巡礼の旅

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Eric Clapton その2   461 Ocean Boulevard 👍

クラプトンの1974年2枚目のソロアルバム、ジャンキー生活から脱出してここからが本当のソロのスタートと言えるアルバムです。


クラプトン好きには沢山の種類があって(僕が思うに)ヤードバーズ~ブルースブレイカーズ時代(これは少数かな)クリーム時代のみ聞けばイイ。という人もあればスワンプ時代、70年代の枯れたボーカル時代、80年代お洒落時代、アンプラグドで初めてレイラ聞いた人、90年代~現在のブルース回顧時代が好き、などいろいろな人種がいると思うのですが、僕は断然70年代の枯れた歌物ECが大好きで、その次にスワンプ時代、あとはどーでもエエ(笑)という人間です。

しいて言うならば80年代は嫌いです(キッパリ)。っーか80年代のロックすべて嫌いなんだけど(もちろん当時は好きでしたよ)。


マイアミのクライテリアスタジオをバックに撮った写真です。ちなみに461Ocean Boulevardとはクライテリアの住所です。
このジャケ好きなんだよなー。発表は1974年

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イギリスを離れ、フロリダでレイドバックした雰囲気の中、ギターはあんまり弾かずに歌で勝負したのでしょうか。正直、ECのギターはそれほど好きでもないので僕的にはこのアルバムはソロの中ではベスト3に入りますね。

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ところでこの個体、オークションでUk盤、としか説明がなく。1.480円の初回設定でポチしたら他に入札者いなくて落ちてしまった盤です。
そして、届いたレコを見てビックリ。マト1と書いてある! これって普通に12.000円くらいで売ってるやつだ。
当然背は文字のみ。めちゃラッキーでした。

以前からあるUSオリと背中を比べるとUSは景色がありそのまま裏ジャケにつながっています。

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上、UK盤、下はUS盤 US盤は表~裏~裏と写真がつながっている。


因みにUSセカンドプレスでは2曲目の「Give Me Strength」が、なんと次のアルバムの「Theres One in Every Crowd」に変わっていてめちゃくちゃビックリします。

さて、UKとUSの違いですが、US盤はクラプトンのギターが爆音。のけぞるくらいです。ボーカルもかなり出てます。そして解像度が増していてドラムのスネア、シンバルの音が凄く気持ちよく聞こえてくるのです。デッドワックス部分にSTARINGの刻印があります。

さらに、US盤は依然持っていた日本盤と比べると位相が違いました。

UKオリはギターもそんなに出ていなくて逆にベースなどの低音がよく聞こえる。でも全体のバランスはこちらのがイイかも。 たぶん、音量を上げるとUK盤の方が気持ちいいような気がします。ひとまず両方とも持っています。



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見開き、ちりばめられたクラプトンバンドのメンバー。カールレイドル(ベース)ジョージテリー(ギター)ディクシムス(キーボード)ジミーオールディカー(ドラムス)エボンヌエリマン(ボーカル)です。
70年代はずーとこのメンバーが基本です。次からコーラスにマーシーレビィも加わります。スワンプ時代の仲間のカールレイドルがメンバーを集めたらしい。

Impression
スワンプ系のバック、マイアミの空の下非常にレイドバックしたECです。ここにきてようやくクリーム~ブラインドフェイスからの呪縛を逃れたかのようにリラックスした作品ばかり、しかしアコのブルースっぽいのもあり、さらにもいち早くレゲエを取り入れたり、バリエーションは豊富。70年代の枯れたボーカルスタイルのECの幕開けに相応しい。その代わり離れていったファンも多いかも。

My Favorite Songs
Motherless Children
オープニング、まず左からテリー、すぐに追いかけECのギター。そしてツインスライドが炸裂。トラデショナルな曲ですが、完全にECの曲です。

Give Me Strength
ドブロ風のスライドが美しい、スローバラード。クラプトン裏バラードベスト1的な曲。

I Shot the Sheriff
言わずとしれたボブマーレイの代表曲。多くの日本人同様、この曲はここで知りました。その後本家マーレイも聴きますが、クラプトンのがカッコいい(笑)ロックがレゲエ取り入れた初めての曲かな(違ってたらすいません)

Please Be With Me
カバーですが、イボンヌとのデュエット、ドブロでのスライドが最高なロッカバラード。クラプトン、泣きのバラードの傑作。

Let It Grow
これはオリジナルの代表的なバラード、クロスロードに立ち~などとうたわれる神への賛歌的な曲らしい。渋すぎます。

Mainline Florida
1曲目と同じくテリーとのツインリードがカッコいいロックナンバー。最後に相応しい曲です、曲はテリー作。


Label
UKオリジナル、RSO赤べこレーベル。カタログNoは2479-118 De Luxe マトは両面1のファーストプレス。


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レーベルの状態は斑点模様のようになってて良くないですが、間違いなくマト1です


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ここから思い出的なページです。

1977年のEC日本公演のプログラムです、名古屋市公会堂で見ました。


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実はこのコンサートは僕の記念すべき外タレ初ライブだったのです、ちなみに2回目はリッチーのレインボー(笑)。ECはこれが3回目の来日でした。 なにやったか記憶ないですが(調べればわかるけど)とにかく「I Shot the Sheriff」「レイラ」は盛り上がったよなー。


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3階席だったので3000円でした。この後ECは数回見に行きましたが、やはりこの時の印象が一番良かったなー


去年は武道館100回のコンサートを記録したクラプトンですが、もうレイラとかはやらなそうですね。

by naruru-kato | 2016-09-24 22:25 | ● Eric Clapton | Comments(5)
Commented by Kazu at 2018-08-06 15:19
始めまして。

コメントというより報告です。システムの環境や盤のコンディション、体調などより断言はできませんが、

私も大好きな461オーシャンブルバードのUSオリジナル盤(SO4801)を聴いたのですが、「ん?何だか眠い音。」今まで聴いてた日本盤(MW2098)よりも良い音を期待したのですが・・

確かにこのカタログナンバーも日本盤とは逆相でした。
米国盤はたまに逆相があるそうです。何だか音が遠く、ベースもはっきりせず、エンディングのスライドギターの絡まった感じも聞こえませんでした。

ちょっとオリジナル至上主義に陥りかけていたのですが、アナログは奥が深いですね。
いずれUKオリジナルとも聞き比べたいと思いますが、1作品に3枚のレコード・・

ただでさえ置く場所がないのにと少しげんなりしています(笑)。

Commented by kazu at 2018-08-06 21:15
因みに、USオリジナルのA-2は、GIVE ME STRENGTHでした。
Commented by naruru-kato at 2018-08-06 22:42
>Kazu様
コメントありがとうございます、拙いブログですが宜しくお願い致します。
このアルバムはいまだにUKオリジは聞いた事無いのですが、たぶん期待持てないような気がします。実際にクライテリアで録音しているのでUSがオリジナルの可能性もあると思っています。僕もオリジナルより日本盤の方が劇的に音が良かった例は沢山経験しています。でもやっぱオリジのレーベル見ると欲しくなってしまうのですよねー(笑)
Commented by kazu at 2018-08-11 09:15
ご返信ありがとうございます。

ブログの中に気になるアルバムがいくつもあるので、またコメントさせて頂きます。

どうぞ宜しくお願いします。
Commented by naruru-kato at 2018-08-11 10:09
> kazuさん
こちらこそ宜しくお願い致します。
アルバムは基本的に1965年~1976年までの物が多いです。ハードロック系、プロブレなども大好きなのですが、詳しい人が多いと思うのであえて取り上げていません(笑)。

今後とも宜しくお願いします。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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