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アナログレコード巡礼の旅

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Laura Nyro その2    Eli and the Thirteenth Confession  👍

ローラニーロの1968年のセカンドアルバム「Eli and the Thirteenth Confession」です。邦盤の名前は「イーライと13番目の懺悔」となってます、まあそのままですね。

ファーストアルバムでは比較的聞きやすい楽曲が並んでたと思うのですが、このセカンドと次のサードアルバム「New York Tendaberry」は双方ともにニューヨークを舞台とした最高傑作であると一般に言われてます、2枚ともまさに魂の歌声とでもいいましょうか、まさにこれがローラニーロなんだ、と思う出来です。



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この人、スタジオでミュージシャン達に楽譜とかコードとかではなく色で曲の感じを伝えるらしい・・・・(汗) たとえば「次のサビの部分はブラウンにしてちょーだい」こんな感じだとセッションしたベースプレーヤーのインタビューを読んだ事がある。ブラウンってどんなコード? たぶんマイナー系の9thとかかな(笑)

しかも、清楚なイメージがありそうな人だけどスタジオはマリファナ炊きまくりだったそうな。
でもこのアルバムと次のアルバム聞くとなんとなくわかります、自分の思うままに楽譜無視してピアノ弾きながら歌うんだろうな、しかも転調とかでなくテンポがいきなり変わったり1番と2番がガラッと変わったり、AメロからB、C、Dメロくらいまであってサビは一体どこ?的な歌もある。これはミュージシャンは大変ですよ。



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とにかく聞いていて、まったく落ち着いて聞けない、曲が頭に入ってこない、こんな感じですが10回くらい聞くとすこし落ち着いて聞けるようになりました。


でもやはりキンキン声が凄すぎて頭が割れそうになります、夜聞くのにはふさわしくないかもね。

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ところでこの盤はコロンビア360°レーベルのマトは両面とも1です、ファーストプレスです、市内のレコ屋はほとんど制覇したのですが、1軒だけぽつんと郊外にあるレコ屋だけ行ってなくて初めて訪れ,そこでこのアルバム探しているのです。と店主に話したところ、ここでも隠し棚から「あるよ」と普通に出してくれました。


余談ですがここはマンションの地下にあるのですが、だれもここにレコ屋があるとは思わないでしょう、たぶん住んでいる人も存在を知らないでしょうね。



でもこのお店は頼むとたいていの物は探してくれます、この前も欲しかった盤を探してくれました、このEli and the Thirteenth Confessionは傷もあるしという事で破格の安さで売ってくれました。




話がそれましたが、USオリジナルは薄ピンクの歌詞カードがついてます。


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左の黒い部分はCDとかJPプレス、UKプレスではジャケットに印刷されてしまってます、こんな感じです。



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曲順です。
A面
-1 Luckie
-2 Lu
-3 Sweet Blindness
-4 Poverty Train
-5 Lonely Women
-6 Eli's Comin'

B面
-1 Timer
-2 Stoned Soul Picnic
-3 Emmie
-4 Woman's Blues
-5 Once It Was Alright Now (Farmer Joe)
-6 December's Boudoir
-7 The Confession


一生歌われた Emmieはやはり素晴らしい曲です、この曲がローラのすべての曲の中で今のところ一番好きです。



最後のThe Confessionもこの後のライブのオープニングで歌われていてカッコいいです。



他の曲はもっともっと聞きこまなければならないかな、難しすぎる。



ファーストアルバムを出した後、アサイラムの創立者のデビットゲフィンと知り合いマネージャーになり、レーベルもコロンビアに変わったわけですが、あまり売れたわけではなく全米チャートの181位が最高だったようです。が、このアルバムの楽曲をスリードックナイト、他のアーティストが沢山取り上げ大ヒットしたのです。

そういう意味でもこの人は自分で歌ってヒットしなくても、楽曲の良さで他人が歌いヒットするパターンで印税で儲けたという感じですかね?

ただしわざわざ他人のために曲を作ったという事はあまりなく、すでに出来てるローラニーロの曲を、誰かが歌ってヒットしたという事が多かったと、本に書いてありました。キャロルキングとは違ったようです。


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カンパニースリーブです、1968年頃のアルバムですね。



ちなみにこの美しいジャケなんですが、色を少しいじくり白黒っぽくするとメチャ怖いジャケに変身します。全然関係ない話ですが。




ところで先ほどのレコ屋で、今月もなかなか見つからないレコをリクエストしてしまいました。僕的には謎のレコ屋と呼んでいますが、またまた凄いお店を発見しましたので、これから月に1回は訪れて貴重盤をゲットしたいと思います。



購入レコ屋  ナカシマレコード
購入金額   1200円


参考文献   レコードコレクターズ2008年2月号


by naruru-kato | 2016-02-13 22:43 | Laura Nyro | Comments(2)
Commented by Eric I. at 2025-09-11 22:33
突然で恐れ入ります。このアルバムを聞き返しながらいろいろ調べているうちにこちらのページを拝見しました。
US版アナログのファーストプレスは、ローラたっての希望により歌詞カードにライラックの香りがするインクが使われており、保存状態が良いと後年でも香りを確認できる…ようなことを読んだのですが、お持ちの盤でご確認いたたくことは可能でしょうか?
Commented by naruru-kato at 2025-09-12 06:26
> Eric I.さん
おはようございますコメントありがとうございます。
早速、匂い嗅いでみましたが、全く分からないのですが、鼻にくっつけて嗅いでみると「なんとなく甘い香りがする、よーな気がする」というレベルでした。ただ自分がライラックの香りがどんな匂いか分からなくて (^_^;。

確かにローラならこーいうことやりますよね。
ファーストアルバムのジャケ違いの再発もバラの匂いがジャケに付いていたようですし(残念ながら自分の個体では確認出来ませんでした)

只今、記事が全く更新出来ていませんが、そのうちまた投稿しますので、今後とも宜しくお願いします。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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