Marshall Tucker Band その1 Where We All Belong
1973年にオールマンの次にキャプリコーンレーベルが売り出し、弟分的な売り出され方をした感がありますが、ブルースジャムバンド系のオールマンに比べてMTTはベースにカントリーがあります。
今回はオールマンと全く同じく3枚目のアルバムで2枚組のうち1枚はライブを収録している、Where We All Belong(邦題 アメリカンロックの鼓動)です。僕的にはこのアルバムが最高傑作であると思ってます。発表は1974年です。
1枚目はファースト、セカンドよりも若干リラックスした中で作られたカントリーロックという感じですべてにブルーグラスの父、チャリーダニエルズがゲストで演奏してます。
2枚目はライブです、ここでキャプリコーンのバンドらしく本領を発揮。ギターとフィドルが絡み合い凄いバトルを繰り広げてます。
ABBと同じように兄弟でバンドをやっていて兄のトイコールドウェルがギター、弟のトミーがベースです。トイのギター奏法は独特でピッキングはすべて親指のみです。スライドはほとんどやりませんが、とんでもない早弾きもやったりします。
MTBはABBと同じく呪われたバンドです、このアルバムを発表したあと、弟のジミーが交通事故でこの世を去ります。まさにオールマンの呪われたれ歴史と同じです、しかしバンドはその後も続き1977年には最大ヒットした「キャロライナの夢」をリリース見事にグラミーを獲得したのです。
カンパニースリーブはもちろんキャプリコーンのシンボルの山羊のマーク。
レーベルマークも同じマークです。この後の再販では山羊の方向が左向きになり手抜きのデザインに変更されてしまいます。
キャプリコーンレコードはこの他に、エルビンビショップ、シーレベル、ボビーウィツトロックなど男くさいアーティストばかりと契約しますが、オールマンの第一期解散と同時の77年くらいからサザンロックも下火になり80年初頭には終焉を迎えます。
しかし、MTBは80年90年もメンバーチェンジしながら生き抜き、今でも活動しているようです。(たぶん初期のメンバーは誰もいないと思いますが)
アメリカ以外ではあまりにも人気がないようなイメージですが(カントリーなんてアメリカしか受けないからか)我が日本でもABBの人気に比べてあまりにも人気がありません。
しかし間違いなく本国ではABBと人気を二分していたバンドです。CDも6枚くらい持っているのですが、徐々にレコードも揃えて行きたいと思ってます。
参考文献 LABEL GUIDE
http://homepage2.nifty.com/recordcollectors/capricorn.html