アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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Facesその2    Long Player

今週の名古屋はポールマッカートニーウィーク。木曜日に名古屋初公演をドームで開催しました。

僕はというと心の底では行きたかったのですが、なにせチケが高くて買えなくて「ポールは昔大阪で1回見たから2回もいいわ」と友人達に強気の発言をしていましたが、なんと言ってもビートルズの一人が我が家から片道10kmのところで演奏してしかも名古屋弁で「次は新曲だがや」なんてMCしたと思うと、へそくり駆使してレコ売ってでもお金作って行くべきだったかなー。なんて思っています(笑)



前振りが長くなりました。ということで今回はポール、またはビートルズにしようかな?とも思いましたが、それはまたの機会に、今回選んだフェイシズのこのセカンドはポールのあの有名な曲をカバー(しかも熱唱)しているので少しはポール来日記念にも触れる文章を書くことができたのです(爆)



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このUS盤、UK盤とはまったくジャケは別物。UKは昔のSP盤のジャケをまねてバックスキンのような厚紙のジャケに両縁を糸で抜いてけてあるのです。デザインも全く違っています。セカンドプレスでは髪質が少し落ち、サードプレスでは縫い付けもなくなってしまうのです。


自分が実際このUKオリジを中古市場で見たことは一度もありません。ヤフオクでもないです。レコ屋の主人に聞いたところ「まず出てこないだろうな、出ても3~4万はする」との恐ろしい回答。やっぱUS盤でいいですということに。




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これが本来のUK仕様の写真です。


昔CD紙ジャケシリーズで持っていたのですがLP購入資金を作るため売却してしまいました。この時期ロッドのファーストソロ、セカンドのガソリンアレイもUKとUSでは全く別のジャケでしかもUKでは非常に味のある素晴らしいジャケなのですがUSでは、もう情けなくなるくらいひどいデザインにされてしまって、このLong Playerもご多分に漏れず同じ運命のジャケなのです。


ただこの盤はUSオリジなのでテクスチァー加工されてレーベル面も穴が開いて中のレーベルが見れるのですが、サードあたりでは穴もなくなりジャケもツルツルになってしまうのです。




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裏面はこんな感じ、とくにコメントすることもないです。

さて音の方ですが、ファーストよりかなりこなれてきてます、そりゃ実際はロッドのソロでもほぼこのメンバーで録音していますので時系列的にはこのアルバムはフェイシズでは4枚目相当になるのです。


故にファーストでは散漫な印象があるのですがこのセカンドではまとまりが出てきて、ロッドのトラッド指向、ロニーのカントリーテイストもあり、しかもライブ音源が2曲もあり楽しめるアルバムとなっています。


曲順です。

A面
-1 Bad'N' Ruin
-2 Tell Everyone
-3 Sweet Lady Mary
-4 Richmond
-5 Maybe Im Amazing

B面
-1 Had Me A Real Good Time
-2 On The Beach
-3 I Feel So Good
-4 Jerusalem

A-1 今後のフェイシズの音楽性の行き先がはっきりとわかるオープニング。ウッディーのギターもいかしてます

-2 ロニー作ですがロッドのしみじみとしたボーカルが楽しめるスローバラード。ここでもロッドの歌とユニゾンでウッディーのギターがたまらないです。つい2年前までジェフベックとブルースロックやっていたロッドの進歩が窺えます。ロニーがファーストソロでこの曲を取り上げてます

-3 これもロッドのフォーキーな感じが出た優秀な作品、この後のマギーメイの伏線のような素晴らしい曲です。これも同じようにウッディーがユニゾンでギターを弾いてます。スライドもいい感じ。

-4 ここでロニー登場、いかにもカントリー好きな人だけあって雰囲気は抜群です。

-5 なんと、ポールのこの代表曲をしかもファーストバースはロニー、続いてロッドの歌で熱く歌い上げます。ロッドの歌い出しでは鳥肌が立ちます。まさに歴史的名演といえます。ちなみに今回の日本公演でポールはやってます。

A面はすべて最高ですが、やはりこの曲が白眉。

B-1 酔いどれバンドの雰囲気抜群のロックンロール、途中から一転して曲調が変わりさらにホンキートンク風味が加わります。面白い曲です。

-2 ニールヤングのアルバムと同じタイトルの曲(笑)少し散漫な印象かな。ボーカルはウッディーっぽい。

-3 ここでもライブ音源。ビッグビルブルーンジーのカバー、フェイシズの本領発揮的な熱い演奏です、イアンのピアノも大活躍です。

-4 最後はインスト。ウッディーのアコのスライドをフューチャーしたナンバー。エルサレムです、やはりこの曲は「聖地エルサレム」のELPの演奏を思い出してしまう(笑)

アルバム全体の印象はA面が良すぎてB面は少し劣るかなーというイメージですが、両面とものライブが最高にイカしてる事は間違いないです。



レーベルです。USオリジのグリーンワーナーカタログNoはWS1892マトはA面1-A B面1-Eです。





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この後ロッドのマギーメイの大ヒットの相乗効果でこのアルバムも売れ出すのです。そして次は最高傑作「馬の耳に念仏」(あえて日本語表記)を出すフェイシズですがロッド一人の人気に変わりだしバンドのバランスは崩れて行きます。




今回改めて聞きましたがやはりこのアルバムも特にA面は本当に素晴らしい出来だと思いました。


購入レコ屋  ディヴァインレコード

参考文献   レコードコレクター 2010年7号









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# by naruru-kato | 2018-11-10 08:29 | Faces | Comments(4)

Fairport Convention その4     Full House

本格的な秋が到来しました、やはりこの季節はUKのフォーク&トラッド系に限ります。ということで今月はUKものが多くなるような気がしてます(特集します、と書くと途中で気がかわるかもしれないし)。

フェアポートコンヴェンション(以下フェアポート)の通算5枚目の作品です、最高傑作といわれる前作のLiege & Liefからあの擦れ声の歌姫、サンディーデニー、そしてオリジナルベーシストのアシェリーハッチングスがバンドから去り、今回は男だけで作られたアルバムなのです。しかしこのアルバムも人にとってはこれが最高傑作である。という意見もあり、まさにエレクトリックトラッドの頂点の作品であります、その完成度は凄さまじいのですが、当初このアルバムを聴いたときは「なんじぁこれ?」と思ったのです。緊迫感あふれる!と思っていたのに曲調がほとんど牧歌的?フォーク的(というかフォークダンス的)で、自分が思う緊迫感、スリリングな演奏。とまるっきり的が外れていたのです。


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絹目のテクスチャー加工のジャケ。セカンドプレスのピンクリムですが、ジャケの質感はほとんどファーストと同じです、セカンドの後期プレスが皺加工が弱くなり、サードプレスあたりでツルツルのなんの味わいもないジャケになってしまうのです。

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このアルバム購入するまで知らなかったのですが、トランプの顔がメンバーの顔になっています(笑)
左上と右上だけがサイモンとペグだと思うのですが、どちらがどちらかはわかりません。
左下から、マタックス、デイブスワブリック(以下スワブ)リチャードトンプソン(以下RT)となっています。


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裏ジャケです、曲目とその下に延々と何かが書かれています。その道の達人の人に何が書いてあるのか聞いてみましたが、イマイチよくわからないそうですが、大方の予想ではリチャードトンプソン(以下RT)が考え出したなんかの架空の遊びの様子、ルールなどのやりとりが書かれているそうです。余計に知りたくなります。

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さらにもう一つマニアックな話ですが、オリジナルのピンクアイランドでは左上のところが、曲目が書かれた黒いステッカー(または黒く塗りつぶされていたかも)が張られているのです。

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なぜかというと、超初期盤ではB-3の曲がPoor Willという曲だったのですが、リチャードがその曲が気に入らなくてアルバムから外してしまったのですが、曲目表記だけが残ってしまいすぐに黒いステッカーが張られたのです。しかし超初期盤はステッカーが張られずそのまま流通してしまったのです。なかなか出てこないレアアイテムです。

ゲイトフォールドを広げると、いかにもUKトラッドの奥深い森の中の写真にメンバーがいます。左からドラムのデイブマタックス、フィドルのスワブ、サイドギターのサイモンニコル、相変わらず妖怪のようなRT、そして新たに加わったベースのデイブペグです。(しかしデイブが3人いると紛らわしい)

ボーカルは、ほぼ全員が担当。スワブとRTの声はわかるのですが、あとの三人の声がどちらかよくわかりません



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秋になって何度も(無理矢理)聞いているうちに、このアルバムはもしかして凄いのではないだろうか?(今更ですが)と思うようになってきました。とにかくバンド演奏の完成度が凄くて特にスワブのフィドルとRTのすべてピッキングしていると思われるリードギター、そこにアコでサイモンが絡み、同じフレーズをベースがハモでついてくる。


とにかく驚異的という言葉しか見つからないのです。スワブのフィドルは鳥肌ものですがRTのギターはブリティシュ3大ギタリストのクラプトン、ベック、ペイジとは全く違う種類のギタリストですがそれに匹敵すると思います。



ただし全員が歌うボーカルが常にホンワカしていて(笑)山にハイキングしているときに口ずさむとちょうど良いメロディばかりで、当初惑わされてしまったのです。


曲順です。
A面
-1 Walk Awhile
-2 Dirty Linen
-3 Sloth
B面
-1 Sir Patrick Spens
-2 Flatback Caper
-3 Doctor of Physick
-4 Flowers of the Forest

A-1 トラッドのフォークソングのような曲ですがあくまでエレクトリック、歌は全員で回しているようです。イントロからのフィドルとギターのツインリードが凄すぎ!途中からベースも絡み最初から驚愕の世界です。しかしあくまで曲は牧歌的なのが笑える。

-2 インンストです。スワブ、RT、ペグのアンサンブル、全員がリードをユニゾンでやっている、これもまさに驚異的なサウンド、キングクリムゾンを明るくしたような感じ(例えがわるすぎ)

-3 この後、ライブでも定番になっていく曲です。前半の抑え気味のボーカル、中盤にかけて分厚いサウンドはもちろん全員が主旋律です。この曲もうほとんどクリムゾンのレッドを聞いているのと同じ感覚です。

B-1 どこかの国歌のような印象的なスワブのフィドルから、3人くらいのユニゾンボーカルで始まります中間のギターソロも変態ッポイ。最高です。

-2 スワブのマンドリンをメインにしてるインスト。ただのカントリーといえば、そんな感じか?(笑)途中で大きく変調します。

-3 B面の白眉はこの曲でしょう、これもフェドルとEギターのユニゾンから歌に入ります、セカンドバースでは歌とフィドルがユニゾンで絡み凄いことに!歌は暗くて深い森の中にいるようだ。これもプログレっぽいんだけど最高です。

-4 RT得意のバクパイプ奏法(笑)これがEギターで演奏しているとはとても思えません。ボーカルはたぶん4人で今度はハモってます。最後を飾るにふさわしい仰々しい曲です(笑)

圧倒的な演奏、しかし買った当初はこの凄さが全くわからなかった。しかし今ではクリムゾンのレッドとどちらが凄いか検討するまでになってます(笑)



肝心の歌ですが、RTの声はわかるとしてあとの3人の声が誰がどれなのかイマイチよくわからないのですが、とにかく完成度は凄いと思います。サンディーがいたとき時とはまた別の世界です。



レーベルです。ピンクリムのセカンドプレス。カタログNoはILPS9130 マトは両面とも5U。

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このアルバムを最後に今度はRTもグループを脱退。以降のフェアポートのアルバムは尻すぼみ的にショボくなって行きますが一時的にサンディーが復帰しアルバムを出したりもします。とにかくメンバーの入れ替わりが激しいバンドでしたから、どの時代の作品がいいかは個人的な趣味にもよりますが、やはり自分的にはサンディーとRTがいた時が一番である。と思うのですが、このフルハウスもそれに匹敵する作品だと思うようになりました。



この最強のメンバーでライブも出ていてそれも狙っているのです、そのうち手に入ると思います。






購入レコ屋     SORC

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# by naruru-kato | 2018-10-31 07:33 | Fairport Convention | Comments(8)

Barbara Keith その1     Barbara Keith(2nd)

この人も中古レコ市場の女性SSW部門ではかなりのマストアイテムであり、高価な金額で流通しているアーティストです。
(自分的にギリ買える金額、ただしカード分割払い。  笑  )

東海岸の出身でディランも出ていた「Cafe Wha ?」でも弾き語りで歌っていたようです。そのうちジョンホール、NDⅡスマートらとフォーク&サイケ風のカンガルーに参加しアルバムでは2曲ほど歌っています。

出会いは、行きつけのレコ屋SORCさんのNew Arrivalコーナーの餌箱の一番手前に!(こーいう時って本当にウヮーとなります)
予算的には一葉と少しで厳しかったのですが、ここはクレジットカード使えますので3回払いという荒技で購入。

ソロデビューはヴァーブフォークウェイズから出ていて(入手済み)これが1972年に出たセカンドなのですが、非常に紛らわしいことにファースト、セカンドともにアルバムタイトルは「Barbara Keith」なのです(笑)ちなみに、ふっと(最近多い)思ったのですが、Keithというのは名前の場合とでも名字とで双方あるのですね。自分的にはキースといえばリチャーズに決まっているのですけど(汗)話がそれましたがその紛らわしいセカンドアルバムのカバーです。

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これが、非常に惜しい、というかコンセプトはいいんです。花のバックにカメオブローチ風のバーバラの顔写真。しかし予算がなかったのか盤はノーマルの普通のジャケ。これがカメオ風のところが浮き出る加工、または凹んでてそこをフェルト仕様にして顔を印刷すれば(ドンニックスのセカンドのように)かなり秀逸なデザインになったのではないだろうか? 残念だな(笑)

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そーいえば、ロッドスチュワートのスマイラーもこのジャケをパクっているのではなかろうか?

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あまり意味ないけど比べて見ました(笑)さらにどーでもいいけどUK盤はUSより一回り大きいことを実感。

肝心の音はというと、ファーストはNY録音でウッドストックの連中が参加しフォーキーな仕上がりになっていますが、このアルバムは西海岸に出向き、当時のウエストコースト系ミュージシャンで脇を固めています。


写真裏面はこのように歌詞とクレジットが細かく書かれているのです。


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ギターにダニークーチ、ローウェルジョージ、スヌーキーピート、その他。ベースはほぼリーランドスカラー、ピアノはクレッグダーギ、スプーナーオールダム、そしてドラムスに至ってはジムケルトナー、ジムゴードン、ラスカンケルその他二人の5人を起用。あんたはスティーリーダンか?(こーいうドラムス贅沢使いはバーバラのこのアルバムの方が先ですけど)という贅沢極まりない布陣なのです。


このセカンドは発売当初は全く売れなかったそうですが90年代に入りクラブでDJから火がつき一気にブレイクしたのです。そしてなんと言っても1曲目のディランの「ウォッチタワー」の緊迫感、スピード感あるかっこいいカバーが凄い。

ジミヘンのカバーと並んで最優秀カバー賞を贈りたくなるような演奏から始めるのです(全体を通して聞くと結構この曲が浮いてたりするけど)


バーバラの声は?というといかにもこの頃の女性SSW的であり、リンダのようでもあり時にはエミルーのようでもあるのですが、どこか都会的でなく田舎っぽい。要するに素朴な声のような感じです。そこらあたりがリアルタイムで売れなかった原因でもあるのでしょうか?



曲順です
A面
-1 All Along the Watchtower
-2 Rolling Water
-3 Bramble and the Rose
-4 Burn the Midnight Oil No More
-5 Free the People
B面
-1 Detroit or Buffalo
-2 Road I Took to You
-3 Shining All Along
-4 Rainy Nights Are All the Same
-5 Stone's Throw Away


A-1 この曲をなぜ選んだのか?凄く疑問なのです。なぜ素朴な(笑)彼女がこれを選んだのか?アレンジは最高にカッコいいしジムケルトナーのドラムもすさまじい。文句なくベストトラックなのですが、この後同じような緊迫感が続く訳ではなく素朴なカントリー風な楽曲が続くのです。ただ単にやりたかっただけかも? 間違いなくWatchtowerのカバーでは最高レベルです。 もっと言うならディラン本人のザバンドとの「偉大なる復活」での同曲の演奏と同レベル。

-2 Watchtowerの演奏の後、熱気を冷ますようなしっとりとしたバラード、いいです。この曲のバックはそのままセクションの面々です。

-3 バーバラのピアノ弾き語りから始まるナンバー。セカンドバースからカントリー風に変わりリンダが取り上げても良さそうなナンバー。

-4 都会的なピアノの旋律、そこに素朴な声。エリックカズが作ったようなナンバーに仕上がってます。

-5 けっこう分厚いコーラスも入りゴスペル風なのですが、クレジットにはコーラスの詳細がなくて(汗)誰がつけているのか知りたい!いろんな人がこの曲を取り上げています。

B-1 これもこのアルバムを代表するナンバーかな。ローゥエルジョージのアコスライド、スヌーキーピートのペダルスチールの絡みが素晴らしい。名演です、この曲聞くだけでもこのアルバム聴く価値があります。

-2 各面に1曲づつピアノ弾き語り風な曲があるのですが、これもまた素晴らしい曲です。

-3 少し黒いソウル風な感じです。エレピにスプーナーオールダム。ここでもローゥエルがEスライドをキメますがエンディング近くでしかやってません。もっと聞きたい!

-4 初期のジャクソンブラウン風のイメージかな、個人的には凄く好きな曲です。バーバラの一人ハモがまたいいです。

-5 最後にようやくローゥエルのスライドが冒頭から炸裂!曲の雰囲気も文句なし。この曲のみジムゴードンが叩いています。最後にふさわしい。 ヴァレリーカーターも取り上げています。


冒頭にも書きましたがWatchtowerが少し場違い的なニュアンスもありますが、全体の楽曲のレベルは素晴らしいです、捨て曲無しです。ちなみにWatchtower以外はすべてバーバラの楽曲。大ヒットする要素はそれほどなかったと思いますが、まさに通を唸らせる作品であるといえます。


レーベルです、リプリーズのタン。Wマーク無しなのでオリジナルです。

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カタログNoはMS2087 マトはA-2 B-1です。




この後バーバラも表舞台から遠ざかるのですが、90年代に再評価されて気を良くしたのか、1999年に今度は旦那、息子とバンドを組んで再び表舞台に登場しCDで何枚も作品を出しているそうです(聞いたことないですが)1970年代の女性SSWの名盤ベスト5(個人的)に入るこのアルバムですが、なぜリアルタイムで売れなかったのだろう?リプリーズも本気で売る気なかったのだろうか?。


どちらにせよ名盤には間違いありません。無理して買って良かったです(爆)

追記。

今までずーとジャケアップ画像でミラーレス一眼が広角レンズしかないので周りが丸く写ってしまいスマホでも今一でジャケが切れたり、しかしその程度の事で新たにレンズ買う気も無いので悩んでいたのですが、家にある最古参のコンデジが一番上手く写ることが前回で判明。

10年ぶりくらいにこの捨てる直前の古カメラもようやく出番が回ってきたようです(笑)



購入レコ屋     SORC

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# by naruru-kato | 2018-10-20 21:08 | Barbara Keith | Comments(4)

Karen Dalton その1     In My Own Time

ボブディランもぞっこんの才能あるフォークシンガー、決してSSWではありませんが、カレンダルトンのセカンドアルバムです。オクラホマ生まれでネイティブアメリカンの血を引いているらしいです。12弦ギターとバンジョーの名手です。ニューヨークのフォークシーンで活動しディランのほかフレッドニールとも交流があったようです。

カレンのこのアルバムは、ディスクマーケットのアルバム紹介記事で「全世界規模の人気爆発で絶滅品種になってしまった」アーティストとして紹介されており、さらにウッドストックの名盤にも載っていて、もう一つさらに「ブラックホーク99選」にも名を連ねているのです。もーこれは何が何でも手元に置いておきたいアルバムなのです、がしかし、オリジナルはあまりに高価。諭吉1.5~2枚は必要という高いハードル。さらに幻のファーストアルバムの「It,s So Hard To Tell Who,s Going To Love Youe The Best」に至っては諭吉3~4枚財布から飛ばさなければ手に入らない自分にとっては完全に無理なアーティストなのです。

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オリジはJust Sunshineというマイナーなレーベルから出ていてセカンド発売後カレンもシーンから消えてしまったため再発は不可能といわれていたセカンド(ファーストはキャピトルから発売)ですが、リプロ番盤が出ていることを知り取り寄せてもらいました。これなら英世3枚あれば手に入るのです。一応マスターテープからプレスしてると書いてありますが・・・

シュリンクがついていますが、ゆるゆるの為うまく写真に写らないので思い切って取ってみました。

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間違いなくウッドストックのどこかの農場で撮られたこの写真。雰囲気抜群です。

取り寄せてもらった盤はシールドでした。US盤恒例のシールにはディランの賛辞が載っています、英語は良くわからない僕ですがこれくらいはわかります。
「カレンはもっとも好きなシンガーでビリーホリディーのように歌を歌い、ジミーリードのようにギターを弾く」と書いてあります。

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まぁそんなところだと思いますが、本当にディランが自分の伝記の中で書いているのです。ちょっと褒め過ぎじゃねーのか?

裏ジャケです。

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当然オリジナルにはないと思われる豪華な解説もついていました。


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ところで、カレンのこのアルバムは全く聞くことなく購入したので初めて針を下ろした時「こんな声だったのか?」と思わずのけぞりました。

なんというかノイジーな声、ガマガエルのようなしかも擦れた声、アブラゼミのような声。これくらいしか形容がつきません。かなりショッキングな声です。この説明ではよくわからないという人には上田正樹の声をさらにハスキーにした女性の声。とでももうしましょうか(最初からそう説明しろよ)

前々回取り上げたジュディーシルとは対をなす対照的な声です。「天使の声 VS アブラゼミの声」(爆) しかし双方とも一度聞くと耳から離れません。ただしシルと非常によく似ていているのは、この2枚目のアルバムを発売後カレンも一線から身を引き、アルコールとドラッグに溺れ、最後は路上生活者のような生活で55歳でひっそりと亡くなったのです。二人とも同じように死後に評価され中古レコード価格が急上昇したのです。

このアルバムはウッドストックのベアズビルスタジオで録音されてますので一連のそうそうたるメンバーが参加しているのです。

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エイモスギャレット、ビルキース、ジョンホール、ジョンサイモン、など。カバー写真はあのザバンドを撮ったエリオットランディーです。

取り上げている曲は有名なカバーばかり、ですが彼女の声で原曲とはかなり違った印象になります。

曲順です
A面
-1 Something on Your Mind (Dino Valenti)
-2 When a Man Loves a Woman (Calvin Lewis, Andrew Wright)
-3 In My Own Dream  (Paul Butterfield)
-4 Katie Cruel (Trad.)
-5 How Sweet It Is (To Be Loved by You) (Lamont Dozier, Brian Holland, Eddie Holland)
B面
-1 In a Station (Richard Manuel)
-2 Take Me  (George Jones, Leon Payne)
-3 Same Old Man (Trad.)
-4 One Night of Love (Joe Tate)
-5 Are You Leaving for the Country (Richard Tucker)

A-1 ズンズンと始まるイントロからいきなりの超擦れ声、かなりノイジーでありショッキングでもあります。バックのフィドルがいい味出してるGet Togetherのディノヴァレンチの曲です。

-2 名曲、パーシースレッジで有名な「男が女を愛する時」です。見事な歌い上げ素晴らしい。

-3 アルバムタイトル曲にもなったポールバタフィールドのブルース。原曲は知りませんがブルースフィーリングあふれたアレンジ、たぶんギターはエイモスでしょうね。

-4 トラッドです、アコとマンドリン?のイントロ、中間のフィドルが1950年代か?と思わせるアレンジ。

-5 サイドギターのリズム、たぶんジョンホールだと思いますが最高、ベンキースのスライド。これも有名な曲、マービンゲイなどが歌ってます。

B-1 泣く子も黙るザバンドのMusic from Big Pinkの一曲をカバー、リチャードマニュアルが歌うこの曲ですが雰囲気は全く同じ。このアルバムのベストテイクです。そー言えばザバンドの楽曲の「ケイティーは行ってしまった」はカレンの事を歌っているらしいです。(ベースメントテープに入ってます)

-2 これもベストの一つかな。ゆったりとしたリズムで語りかけるように歌うカレンは最高です。

-3 これもトラッド、昔の古いフォークかな?なぜかイギリス風。フェアポートがやってそうです。

-4 このアルバムの中で一番ポップなアレンジ。このカッティングギターは間違いなくジョンホールでしょう。

-5 最後を飾るにふさわしい曲です。カントリー風です。バックのアコの素晴らしい事。本人が弾いている感じがします。


レーベルです(オリジではないのでどーでもいいですが)
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マスターテープから再度カッティングということですが、元々オリジは弱小レーベルでの録音、彼女の死後ということもあり本当にマスターからか?という疑問が残りますが、音はいい音でした(笑)


冒頭にも書きましたが路上暮らしの中でひっそりと死んでしまうのですが、彼女もジュディーシルと同様に死後再評価されるのです。ファーストのオリジもセカンド同様に買えませんのでリプロ盤を買うつもりです(涙)


購入レコ屋  ナカシマレコード

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# by naruru-kato | 2018-10-14 11:23 | Karen Dalton | Comments(8)

Wendy Waldman その1       Love Has Got Me

ウェンディーウォルドマンのデビューアルバムです。誰やそれ?という人に簡単に経歴紹介(実は1年前までは自分もその人種でしたが 汗・・・)。

1950年ロサンゼルス生まれ、69年にアンドリューゴールド、ケニーエドワーズ(元ストーンポニーズ)、カーラボノフとでブリンドルというグループを結成しA&Mと契約、そして録音もするがレコードデビューはお蔵入りし、ソロとしてシングルを出します。そこであの東海岸の歌姫マリアマルダーが彼女の曲をソロで取り上げウェンディーも知られた存在になるのです。(その何年も後にブリンドルは再結成しアルバムを出します)


ちなみにマリアはその後もウェンディーの曲を何度も取りあげます、よほど気に入ったのでしょう。ファーストアルバムでは2曲、セカンドでは1曲です。

アンドリューも売れっ子になり、カーラはリンダロンシュタットが彼女の楽曲を取り上げカーラも一気にブレイク。多分日本ではカーラが一番有名になったと思います。このように皆ウエストコーストで活躍するのです。

1973年のデビューアルバムです。なんか妊娠しているようだ?という感じのデビュー盤のジャケです、まさにマリアのファーストと対をなしているようなジャケです。オブラートに包まれたような感じの写真がいいです。

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裏ジャケでは各局ごとのクレジットが詳しく書いてあります、ここでの彼女の写真もやはりマリアマルダー風。バック陣はブリンドルの面々はもとよりラスカンケル、リーランドスカラー、ウェルトンフェルダー、ジムホーンなどLAの有名どころばかり。

ただしマリアが取り上げたからと言ってもウェンディーのこのソロデビュー盤はそれほど売れなかったのでは?しかしウエストコースト名盤紹介などの記事には必ずこのアルバムは入っています。


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彼女の声はやはりマリアマルダー的で、もう少しポップで、子供のような声で、それでいてLA的です。彼女の作る楽曲はオールドタイム風なものが多く、ただのSSWとは違う気がします。


カーラボノフのようにリンダが取り上げたならばもう少しヒットしたかも?(決してマリアがリンダと比べて劣るという意味ではないですが)

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ちなみにウエンディーは主にピアノ、たまにギターも弾くようです。

曲順です
A面
-1 Train Song
-2 Thinking Of You
-3 Gringo In Mexico
-4 Horse Dream
-5 Cant Come In
-6 Pirate Ships

B面
-1 Old Time Now
-2 Vaudeville Man
-3Lee's Travelling Song
-4Natural Born Fool
-5Waiting For The Rain
-6 Love Has Got Me


A-1 この最初の曲はブリンドル名義です。もちろんブリンドルのメンバーで録音されています。カーラボノフのコーラスが良く聞こえていい感じです。ブリンドルの楽曲が垣間見えるようです。

-2 印象的なピアノのイントロ、以降彼女の得意なスローなナンバーはこのような曲調が多いのです。二作目の「Mad Mad Me」もこんな感じの曲でこれはマリアがファーストで取り上げています。

-3 この曲はマリアがセカンドで取り上げています、いかにもオールドタイム風。 

-4 彼女のピアノ弾き語りだけの曲。マリアマルダーと間違えそうになってしまう歌です。

-6 またしても印象的なピアノから始まるA面の白眉な曲。ピアノ独奏からストリングスが加わり次第にドラムス、ベースが加わりゴージャスな曲調になります。

B-1 ウェンディーの弾く抜けのいいアコからノリのいいベースラインが入り、サビでグワーと盛り上がります。

-2 完璧なオールドタイム風のラグタイム風のアコのイントロから始まる曲はマリアがやるために作られたようです。デビューアルバムで取り上げています。珍しいところでアサイラム唯一の黒人シンガーのスティーブファーガソンがなぜかスライドギターで参加しています。

-4 ここでようやくマリアマルダー本人がコーラスをつけます。やはりマリアが歌うと違いますねー

-5 心に染みこむピアノがいい感じのバラード、ラスカンケルがらしくない渋いドラムを叩いてます。少しジャズ的な楽曲、4,5がB面の白眉です。



プロデュースはCharles Plotkin 知らない人ですが(汗)サンクスクレジットにワーナーのレニーワロンカー、テッドテンプルマンが載っていました。

レーベルです。

ワーナー、パームトゥリーレーベルWマークなし、たぶんこれがオリジナルでしょう。カタログNoはBS2735 マトは両面とも1Aです。


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この後何枚もアルバムを出しますが、ビッグヒットには恵まれなかったウェンディーウォルドマン。


しかし楽曲提供者としては数々のアーティスト(ニッティ・グリティ・ダート・バンド、ニコレット・ラーソン、キム・カーンズ、パーシー・スレッジ、ランディーマイズナーなど)に提供しておりLAのSSWとしてはもっと有名になっても良かったのではないか?と思います。


彼女の歌声は秋の夜長にはぴったりですよ。


購入レコ屋     ナカシマレコード

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# by naruru-kato | 2018-10-10 21:44 | Wendy Waldman | Comments(4)

大好きな1965~76年くらいのアメリカン、ブリティシュロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。レコードジャケットもいろいろと楽しいので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシングが大好きです。


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