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アナログレコード巡礼の旅

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The Who その4   A Quick One

年末の「今年の収穫」に書きましたが、2024年の1番の獲物はこれです。

正直に言うとこのアルバムをオリジナルのmono盤で手に入れたら欲しいレコが「パタッ」となくなりました。

そこまでの物か?と言われれば「そーでもない」かもしれませんが、このセカンドアルバムのオリジナルはそれまで店頭で出会ったこともなかったし、大手レコ屋の担当者さんによると「かなり手に入りにくい」と言われてました。

まだ、ファースト、「Sell Out」 「Tommy」などは結構店頭で見かけるのですけど。(めちゃ高いけど)

ということで、SORCさんで昨年の初めころから出てたのですが、夏過ぎに「やはりこれは自分が買うしかないか」と重い腰を上げました
(かなりの高価なプライスでしたので、なかなか踏ん切りがつかなかった)

年末にようやく6回払いのローンも終わり、ようやく自分の物になったのです。

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かなりのウォーターダメージがあるジャケでしたが、O店長いわく「ジャケがピンピンならあと1万高くしてた」という個体

ジャケ的にはThe Whoでは一~二を争うダメジャケだと思いますけど。

全員、まったく絵が似てないし (;^_^A

しかも抱えてる楽器が両方ともペグが10本ついてるし(そんなギターねぇっーの)

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裏ジャケでメンバーの写真登場。

少し悪乗りしすぎ感あります。まぁいーんですけど。これ以上コメントは無いです。


1965年にブランズウィックからファーストを出すも、その後プロデューサーのシェルタルミーが印税UPの要求をしてきたので、マネージャーのランバート&スタンプは知り合いのこのリアクションから、66年にこのセカンドを出します。

Impression
マーサ&ヴァンデラスのカバーも入り、ブラックミュージックを見事にモッズ風に消化した楽曲もあるが、一番の特質は最後の曲が後のTommyなどの伏線となりうる組曲。デビュー2作目で早くもピートの才能が開花し始めてます。そしてジョンエントウィスルも重要な曲を提供。デビュー2作目でこんな自由にアルバム作れる。というのも凄いと思います。

My Favorite Songs
Run Run Run
オープニング、なんかのコマーシャルの曲みたいですが(爆 。まぁ一先ず選んでみました。

Heatwave
マーサ&ヴァンデラスのカバー。こーいう曲を選ぶところにセンスの良さがわかります。

I Need You
キースムーンの曲です。ボーカルもそうかも? 途中~後半はかなり変になります。

Don't Look Away
B面トップの曲、初期のThe Who独特のグルーブがあります。

See Me Way
このアルバムの白眉です、いかにもThe Whoらしい、自分的に「恋のピンチヒッター」レベルの好きな曲。

演奏は結構ヘロヘロです(笑)

A Quick One
何曲もメドレー形式にした実験的な曲。分かりやすい曲ばかりなので非常に聴きやすい。これがトミーに繋がっていくのでしょう。


Label
リアクションのオリジナル、カタログNoは593-002。マトは両面2です。

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US盤はタイトルも「Happy Jack」となり、マーサの「Heatwave」が差し替えられてしまいます。
という事で、やっぱUKオリジナルが欲しかった。


ところで、The Whoはキースムーン在籍時までのアルバムは大方、UKオリジナルで買えたのですが、どーも「By Numbers」と「Who Are You」は馴染めずに結局家出してしまいました。

そして、昨年奇跡的に通常相場の1/3ほどで買えた「Tommy」ですが、何度聴いても文章書ける気がしなくて、かなり記事にするのが難しいかも(汗 です。





# by naruru-kato | 2025-02-08 06:00 | The Who | Comments(2)

The Band Solo & Follower その4  Levon Helm / RCO All Stares 👌 

改めて、ガースハドソンさんが居なくなり、これでザバンドのメンバーがすべて星になってしまい、途方に暮れる、というのは少しオーバーですが、これですべてが終わってしまった感、のnaruruです。

思えば自分が追いかけてるバンドでオリジナルメンバー全員鬼籍にはいってしまったバンドってたぶん無いです。

いずれそーいうバンド、アーティストばかりになっていくことは当たり前なのですが、冷静には受け止めにくいです。

今回は追悼も込めて、ザバンド関連(ガースのソロCDとかは持っていないので)です。

ザバンド解散後まず動き出したレヴォンとリックですが、リックのソロは大方予想通りな展開でしたが、レヴォンは当時、たぶん「そー来たか」という感じ又は「やはりな」だったのかは定かではないです。

レヴォンが所有するRCO(Our Companyの真ん中の文字を取ってRCO)スタジオで帰心の知れた仲間たちと、セッションして作ったご機嫌なアルバム。他にはザバンド専用のシャングリラスタジオでの録音。

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雪のRCOスタジオ、真ん中がくりぬき加工されていて、インナーを抜くと、メンバーのセッションの様子などがイラストで描かれた凝ったデザインの秀逸なジャケ。

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カナダ国旗の隣に日の丸があるところが凄い。なんでだろう?

インナーの裏側は参加ミュージシャンの写真。

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主だったところは、ブッカーT、スティーブクロッカー、ダックダンのMg'sの面々。ポールバタフィールド、Drジョンなど。
ゲストにはガース、ロビーも参加してます。

仲たがいしていたロビーも参加してるところに興味湧きます。単純に音楽的な理由でロビーのギターがこの曲で欲しい。とおもったのでしょうか?


そして、このメンバー+ケイトブラザースのサポートで1978年6月に(Drジョン、ブッカーTは不参加)日本にやってくるのです。


以前持っていたブラックホークの松平さんの本には、その少し前に来日したリックのコンサートレポートはボロカスに書いてましたが、RCOのライブは絶大な評価であったと記憶してます。

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手元にある資料見ても宇田さんのレポートで「レヴォンの歌で、アメリカ南部音楽の成り立ちを聴いた」と絶賛されております

この時、自分もレヴォンが来日したのは知っていますが、まだザバンドに興味ない時でしたので、コンサートにはいかなかったのです
(今、調べたらどーせ名古屋来てない・・・汗)

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ステージではカナダ、アメリカ国旗、そして日の丸が縦につるしてある写真見た事あります。
さらに記事によるとザバンドのがレヴォンが歌う楽曲も沢山披露されてて。
自分は再結成の時のザバンドは見ることができましたが、今思えばこのRCOオールスターズの方が見たかったな。


Impression
まさにアメリカ南部の音楽の歴史。そんな感じの選曲。そして完璧なバックス陣。悪いわけないです。

A面はレヴォンと仲間たちが書き下ろしした楽曲他、B面はオールディズのカバー、ナイスな選曲です。

この最強メンバーのライブはどこかに音源載っていたら出して欲しいです(ブートならあると思いますが)。全体にバタフィールドのハープが大きくフューチャーされてます。

My Favorite Songs

Washer Woman
イントロからして南十字星の中に入っていてもなんら不思議でない曲。Drジョン作。レヴォンのソロだけあってドラムスの音が多少大きく気持ちイイです。バタフィールドのハープがイイです。

Sing Sing Sing
カバーソング、ここでロビーとガースが客演。ガースはアコーディオンです。ロビーのギターソロですが、やっぱパキパキしてて面白い。さらにガースのソロも入ります。Drジョンのピアノが爆発してます(笑

再結成のステージでもレパートリーです、という事でこの動画



髭のないレヴォンのハープが見事。

Havana Moon
チャックベリーの曲です、ジェフマルダーも歌ってます。ジェフよりもかなり豪華な演奏。

That's My Home
レヴォンの真骨頂なボーカルが聴けます。もっと聴いていたい感ありありのラスト曲。


Label
USオリジナルのABC赤黄レーベル。カタログNoはAA-1017、マトは両面1-Sです。

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RCOオールスターズはそれほど長くは続かず、日本でこのライブを見れた人は幸せだったと思います。
やっぱバンドのメンバーは本業のバンドの方のが忙しくて、無理だったのでしょうね。

関係ないけどリンゴのオールスターズバンドもビッグネームばかりですが毎回メンバー変わるし(笑


※おまけです

再結成の初来日のパンフ。

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沢山の評論家による文章が多くて見事な本です。これは棺桶まで持っていくつもり。

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ただ、イマイチ、ライブの内容がどんな感じだったか?まったく覚えてなくて。ドラムがレヴォン以外にもいたのでレヴォンは違う楽器で結構フロントで歌ってたような気がします。







# by naruru-kato | 2025-02-01 06:00 | The Band Follower | Comments(12)

Gram Parsons 最終回  Grievous Angel/ And ・・More 👌

本文の前に、1月21日 ザバンドのガースハドソンさんが亡くなられました。

これでザバンドのメンバー全員、夜空に輝く星になってしまいました。ガースの最後はNYの老人ホームで静かに息を引き取った。と記事にありました。

ご冥福をお祈りいたします。

さて、本題です。グラムパーソンズの最後のスタジオ作品のオリジナル盤が昨年秋頃に手に入りました。

それまでは再発の180g重量盤だったのですが、明らかにオリジナルの方が活きがよい音で鳴ってます。


このアルバムはすべての曲において盟友でもあるエミルーハリスがコーラスを付けていて、裏ジャケには「With Emmylou Harris」ときちんとクレジットされているので言って見れば共作でもあります。

実はこのアルバムはグラムが73年の9月19日にユシュアツリーで亡くなった後74年1月にに発売されます。

グラムとエミルーは恋相関係ではなかったですが、かなり親しいのでグラムの奥さんが嫉妬し、本来は表ジャケにこのエミルーもクレジットされるはずでしたが、奥さんが辞めてしまって裏ジャケに書かれた。という事です。

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空の青さのバックと真ん中の薄い青のグラデーションにグラムの写真がカッコいい。ですが、遺影のような感じもする(実際そーなんだけど)

この作品は例えばジャニスの遺作となった「パール」のようには売れなくて、アメリカでは195位が最高位。

しかし、その後徐々に評価を上げ現在に至ります。

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堂々と描かれたエミルー表記。後はクレジットとパーソナル。

他のメンバーは、アルパーキンス、バニーレドン、NDスマート、勿論ジェームズバートン、そしてリンダもコーラスしてます。

Impression
1974年、この時期カントリーロックはすでにブームが去って(いたと思う)イーグルスはロック色が強くなり、サザンロックも台頭しグラムもロックの中では厳しくなってきたと思いますが、この作品の中は名曲が多くあります。最後のカントリーロックの作品と言っても過言ではないかも?

My Favorite Songs
Return of the Grievous Angel
エミルーとのハモが見事に決まってます。オープニングからゆるーいカントリーソング。ギターはバーニーレドン。

I Can't Dance
これぞカントリーロック。カントリーダンス踊るにこれほど相応しい曲も無いです。アルパーキンスのペダルスチールが決まります。

Bress Buttins
ミディアムロッカバラード。こーいうテンポが一番グラムパーソンズの魅力が一番出ると思います。なぜかこの曲はエミルーのハモが無い。

Medley Live from Northern Quebec
(a) Cash on the Barrelhead ~(b) Hickory Wind
異常な盛り上がりを見せるライブ録音。もう笑えて来る。(b)は勿論ザバーズの「ロデオの恋人」の曲です。

Love Harts
この二人のハモ、感動以外にないです。グランパーソンズトリビュートではキースとノラジョーンズがハモリました。
もっと言えば、恥ずかしながら、自分の披露宴の最後に嫁さんと弾き語りでこれやった(爆

Las Vegas
まさに血沸き肉躍る怒涛のカントリーリック。

Label
USリプリーズのオリジナルWマーク無し。カタログNoはMS-2171。マトはA-1 B-2です。

Gram Parsons 最終回  Grievous Angel/ And ・・More   👌_d0335744_19225850.jpg

なかなかオリジナルでこの盤を探すのは難しいです。

もう一枚紹介します。

この時期の最後のツアーの記録でこのアルバムも紹介しておきます。
Gram Parsons and The Fallin Angels -Live 1973

Gram Parsons 最終回  Grievous Angel/ And ・・More   👌_d0335744_19231330.jpg

ツアーメンバーはエミルー、NDスマートら、エミルーとハモる「Love Harts」は涙なくては聴けません。




Labe
Sierrdという名前のレーベル。カタログNoがGP-1973 というのが洒落てる
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このツアーが終わってから「Griavous Angel」の制作に入ったのではないかな?


ふと、グラムがドラッグや酒などやらず、ずっーと生きていたら、どんな音楽に進んでいたのだろう?。普通にカントリーの世界に入ってクリスヒルマン辺りとバンドやっていたのでしょうか? なんて思ってしまいます。

グラムパーソンズは今回で終わりです。フライングブリトーのグラム脱退後のレコードは持ってないので(買う気が起きないです)最終回にしました。


※ 予想通り毎日ザバンド関連の記事が閲覧数、上位独占してます。来週はやっぱザバンド関連かかなきゃ。



# by naruru-kato | 2025-01-25 06:00 | ● Gram Parsons | Comments(6)

JJ Cale その3   Really

昨年、12月31日にスワンプ神、ドンニックスさんが亡くなる。というバッドニュースを知りました。

ヤフーなんかのニュースには当然出てこなくて、コメンテーターのハリさんに教えてもらい始めて知ったわけです。

追悼的にドンニックスの記事書かなければ、と思いましたがすでに最終回で完結済。新たなレコードも無いし、どーしたもんか?
(ちなみに4枚目の「Gone Too Long」この前大手レコ屋で1.000円だったので買えばよかった)

そーだ、周辺のスワンプ系の人で追悼しよう(汗。 という事で今回はJJケイルなのです。

JJのセカンドアルバムの「Really」。これがドンニックスと少しは関係があるのです。それは後程。

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およそ、スワンプ系らしからぬオシャレ系デザインのジャケ。JJケイルの文字はシルバー色でピカッてます。

どことなく、ファンク、ソウル系のアーティスト。もっと言えば「コモドアーズ」にこんなイメージのジャケあったよなー(笑

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裏ジャケはムサいJJのこれまたトレードマークのボロいアコをつま弾く写真とクレジット。

常に地味なアルバムを出していたJJですが、このセカンドはジャケとは裏腹にさらに地味です。

彼の作品は毎回自作曲が8割、あとはカバーがいつものパターン。カバーでは同じスワンプ仲間のロジャーティリソンなんかやってますが、このアルバムではドンニックスの「Going Down」を取り上げています。

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調べた結果、JJがドンニックス作品やってるのはこのアルバムだけです。まぁ普通に考えてスワンプ仲間で面識もあるだろうし、同じシエルターLabelだし。傑作曲の多いニックス作品をもってやってもよかったのでは?。と思ったりもしてます。

Impression
ここでも、これぞJJケイルという楽曲が満載。つまり「曲の後半この辺りで、さらにもうひと盛り上がり」「この後怒涛のギターソロ?」というとこで、各曲ものの見事にフェイドアウトして、聴く者を「アラッ」「ガクッ」と倒れそうにさせる必殺技のオンパレード。
なんでこの人って?毎回こんなんやろ?。これこそJJと言えばそーなんですけど(爆
録音はマッシュルショーズ、ナッシュビルなど。

My Favorite Songs
Lies
少しだけヒットしたらしい曲。珍しくホーンも入ります。中間部分のさりげないギターソロも渋い。

I'll Kiss The World Goodbye
僅か1分45秒で終わってしまう曲ですが、この曲もっと素晴らしくなる要素満載です。非常に惜しいです。

Going Down
第二期ジェフベックグループ、BBA(ライブインジャパンで演奏してる)始め、The Who  ディープパープル、フレディキングなどで有名。JJのカバーはいつも通り暗い、「Going Down」を翻訳するとスラングで「調子はどう?」と出てきましたJJの唄でそう問われると「落ち込んでます」というしか無い(爆) 因みにドンニックス自身、この曲を録音してないのでは?


レオンラッセルと共演してるライブ見つけました。やっぱレオンとやるこーなってしまう(笑



オリジナル盤はやはり音が抜群に良いです。特にギターの音が目の前で弾いてるようです。

Label
USシェルターですが、なぜかジャケと同じデザインのスペシャルです。カタログNoはSW-8912 マトはA-2 B-8です。

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やっぱ自分的にはシェルターのSマークの方がイイのですけど。



JJケイルの楽曲ってクラプトンを始め、カバーする人多いですけど、カバーソングに対して原曲は大抵地味。つまりダイヤの原石がJJの楽曲で、そこから光りそうな曲見つけて磨きあがるのがクラプトン達の役目なんだろうか?

ふとそんな風に考えてしまいます。


# by naruru-kato | 2025-01-18 06:00 | JJ Cale | Comments(6)

Jeff Beck その8   Beck-Ola

昨日はジェフベックさんの命日でした。もうあれから2年も経ちます。

実は今回の投稿はかなり前からこの日はジェフの追悼で「GuitarShop」で最終回でケリをつけるつもりでした。

が、年末の最後のレコ屋廻り、大手レコ屋で新入荷にこの「Beck-Ola」が入っていて運良く(悪く)引いてしまったのです。

USのレイト盤は持っていますが、そんなに好きな作品でも無いし、このアルバムは記事にすることもないかな。と思っていました。

でも、引いた瞬間「あっUKオリのモノ、しかも想定より安いプライス。早速買って記事も書かなきゃ」。来年(つまり今年)からレコ屋行かないんだし、まぁいーか。と言うことで3回払いで連れてきました。



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有名なルネ・マグリッドの絵画を使用したジャケ。 絵は疎いので作者がどんな人か全く知りませんけど(汗


実は、ブログ仲間のHanjiさんに教えてもらいましたが、この作品はステレオのフォールダウンミックス(以下 FDM)らしい。超簡単に言うとステレオの音を「せーの」でギュッと両手で真ん中に集めた感じなのかな? FDMという事自体よくわかっていませんけど(汗


この作品1969年作なので、ステレオ盤が正解なんでしょうね。大抵のアーティストはこの頃はステレオ盤がメインになってますから。

オリジナルのステレオ盤は持っていませんので、FDMかどうか?本当のとこは不明ですけど、いずれ比べてみたい。

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裏ジャケは文字のみ。フリップパックがナイスです。ところで副題っぽい「COSA-NOSTRA」とはマフィアの関係の事ですが、なんでここに書いてあるのか不明です。知ってる方教えてください。

今まで持っていたUSレイト盤と並べてみましたが、色合いが断然UKオリジナルのがイイです。当たり前だけど。

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左、USレイト。右がUKオリジナルです。コロンビアのマークがイカしてます。

音の方は最初はUSのがイイと思ってましたが、やはり何度も聴くとUKオリのが素晴らしく感じてきた。



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メンバークレジットの下にこの絵はルネ・マグリッドの作品です、と書いてあります。


Impression
肝心なジェフベックグループの音は?ロッドとジェフの絡み合いも前作のような音の塊がドドーっと来る凄みは感じられなくなりますが、この作品からドラムスがトニーニューマンに変わり、ロンも一時クビになりますが、後任がイマイチで再度呼び戻されます。ピアノにニッキーホプキンスが加入したことにより、曲のアレンジの幅が広がった感があります。あくまで自分的感想ですけど。
まぁブリティシュハードロックを代表する1枚。といえばそーなんですけど。やっぱ自分はファーストの「Truth」の方のが好きかな。

My Favorite Songs
All Shook Up
ブルースのカバーです。イントロから全員がぶつかり合ってる感じが凄くします。5人のすべての音が、なんか殴り合いのケンカしてるような音です(笑

Spanish Boots
オリジナル曲です。ギターリフがカッコいいのか?変なのか?よくわからない曲です。ロッドとジェフの掛け合い的なとこがカッコいい。後半はベースのロンが活躍してます。

Girl From Mill Valley
ニッキーホプキンス作のピアノのインスト。このアルバムの中では異質に聴こえる。ここだけニッキーのソロアルバムのようだ。素晴らしいピアノソロではあります。

Plynth(Water Down The Drain)
BBAのライブインジャパンでも再演されているカッコイイリードリフの曲。ニッキーとロッド、ロニー作です。





Label
UKコロンビアのオリジナルのレーベルレーベル。カタログNoはSX-6351 マトは両面1です。

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ジェフってアルバム2枚以上同じメンバーで続かない人ですので(笑)このバンドはこれで解散になってしまい、ファンキーさを増した第二期ジェフベックに移行します。

因みにニッキーはライブに出る前に辞めてしまってるので、このメンバーでのライブ音源は無いと思います。


ところで、ジェフは交通事故が無かったらロッドとアピス&ボガードでバンドをやる予定であったのは有名です。

仮に実現していたら、メチャわがままな4人ですので、僕の予想ではもし組んでいたとしても、レコーディングの途中で空中分解してただろうな。

なんて思ってしまいます。

# by naruru-kato | 2025-01-11 06:00 | Jeff Beck | Comments(10)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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