アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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Jesse Ed Davis その2   Jesse Davis  

季節的に全く似つかわしくないこの輩、ドロドロスワンプな人なので真夏に紹介するのが良いと思うのですが、まったく知らずに買ったレココレのバックナンバー(フリートウッドマック特集)の中にこの人の興味深いインタビューが載っていて非常に面白かったのです。そして久しぶりにこのファーストを週末聞いているのです。
もう一つ、カテゴリーが増えすぎて収集がつかなくなりそうで(汗)。「その1」だけで止まっているアーティストの多さにビックリし、その2以降に進めなくては。と思っているので当分この路線が続くと思います。


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ジェシのデビュー盤です、最高傑作は前回取り上げた「ウルル」かもしれません、でもこっちの方もゲストが凄いし、なんといってもジャケがイイ。

少しウォーターダメージがあるため、破格の安さで購入できました。

この絵はジェシの父親のJesse Ed Davisが描いておりデザインはジェシ本人がアイデアを出した、とインタビューで答えてます。

この時はアルバムにはEdが入っておらず、この後すぐに父親は亡くなっているのです、この絵は父親の最後の作品であるのです。

そしてセカンドではアーティスト名がJesse Ed Davisとなっているのです。もしかしたらEdというのは受け継いだミドルネームなのかもしれませんねー。非常にややこしい説明でした。


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裏ジャケです。なにやらソーセージの化け物のようなものをギターのネックにしています。横にはクレジット。
ギターにクラプトン、キーボードにリオンラッセル、ドラムスにアランホワイトパーカッションになぜかジャッキーロマックスの名前も、バックボーカルにはグラムパーソンズの名前もあります。レコーディングはイギリスのオリンピックスタジオ。なぜイギリスか?というと、タジマハールのバンドのギタリストとしてイギリスに向い、そこでジョージハリソン、クラプトンと仲良くなってクラプトンにソロを作るアイディアを出されそのままスタジオに入ったのです。人脈的にベースはカールレイドルが順当でそれらしいベースも聞けますが、クレジットには載っていません。

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バングラデシュのコンサートではクラプトンと並んでステージでギターを弾きます。この事実もインタビューで知ったのですが、当初コンサートのチケットをコネでジョージからもらい観客としてNYに向かったのですが、クラプトンの調子が悪くコンサート前日にジョージにエリックの変わりに弾いてくれ。と頼まれ僅か1日のリハでステージに立ったのです(クラプトンが調子戻したのだがジェシもステージに立てた)と語っています。僕は最初からクラプトンの保険的に抜擢されていたと思っていましたが、真実は違ったのです。


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インナースリーブはアトコ純正。


ジェシは日本の歴史もかなり知っていて織田、豊臣、徳川の事は勿論知っていて(木下藤吉郎=秀吉も知っている)信長が統一間際に明智光秀に殺されたことや、ホトトギスの格言(泣かぬなら殺してしまおうホトトギス のやつ)も知っています。しかし、ミュージシャンのインタビューでこんなのまで出てくるなんて凄すぎる。


曲順です
A面
-1 Reno Street Incident
-2 Talsa County
-3 Washita Love Child
-4 Every Night Is Saturday Night
B面
-1 You Belladonna You
-2 Rock'n Roll Gypsies
-3 Golden Sun Goddess
-4 Crazy Love

A-1 これこそスワンプ、ドロドロのスライド炸裂、そしてダルでルーズなジェシのボーカル、LPの邦題は「ジェシデイビスの世界」ですが、まさにこの曲がそのままのイメージ。

-2 パメラポランドの作品、しかしこの声、ハマらん人は絶対に無理です。歌が上手いとか下手とか、そんなこと全然関係ないところで歌っています(笑)。

-3 クラプトンのギターが炸裂するナンバー、たぶんアランホワイトもここで叩いているのでしょう。

-4 まるでデラニー&ボニーのライブ盤ような、またはジョージハリソンの3枚組のアルバムの3枚目のジャムスタイルのような演奏(笑)。最後にドロドロスライドギターが出てきて幕を閉じます。

B-1 ここでもねちっこいボーカル全開。なぜか女性コーラスが入るとそれがまた良いんですよねー

-2 プロデュースもしたロジャーティリソンの有名な曲。印象深い曲です。アコがいい味出しています。

-3 このアルバムでは少し浮いているような少しお洒落なソウルナンバーと言う感じの曲です。しかし単体で聞くと凄くイイ曲です。ベースラインが凄くイイです。

-4 最後はヴァンモリソンのこの曲。曲がイイのは分かっていますが、ジェシが歌うとヴァンとは違った意味で素晴らしい。レスリースピーカーから流れるイントロが渋すぎる。この曲のカバーでは一番でしょう(どれだけカバーがあるか知らんけど)


レーベルです、アトコオリジナル、カタログNoはSD33-346 マトはA面2B面3です。


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最後に凄い話がありました、ジェシが若かったころザバンドのリボンヘルム達とバンドをやっていて、そこにハープ奏者もいてその人の彼女が歌が上手いのでバンドに入れて欲しいと頼まれ、一緒にセッションしたそうですが、やはりこのバンドには女の歌手はいらないと判断して、その話は流れてしまったそうです。

その女性とは、あのリンダロンシュタットだったのです。スゲー話でした。


ジェシのギターはソロで聞くより、誰かのバックで聞く時の方が断然「おっー」となります、ディアンオールマンにもライクーダーにも彼のようなスライドは弾けませんでした。間奏でエグルように入って来るスライドの魅力がジェシエドデイビスの魅力ですね。



購入レコ屋   ヤフオク

購入金額    2000円


参考文献    レココレ1998年5号


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# by naruru-kato | 2018-04-15 18:53 | Jesse Ed Davis | Comments(1)

Orleans その2      OrleansⅡ  

春にふさわしいと思います、オーリアンズのいわくつきのセカンドアルバムです。
何故、いわくつきか?というとセカンドをアルバムを完成させたのに発売元のABCはこれを拒否したのです。(または発売する予定でプレスしたが集荷直前に停止になった)しかしその音源が各国に流れ先にヨーロッパで、そして日本でも発売されます。

ABCでその後レコードまたはCDで出したのか、どうかは未確認ですが、その後バンドはアサイラムに移籍、Dance With Me の大ヒットを飛ばしますが、このセカンドにもDance With Meが収録されていて、もしかしたら当初、本国でセカンドが予定通り発売されていたのならABCもぼろ儲け出来たかもですね。


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僕が所有しているポーランド盤のジャケです、何も語ることはありません。
超手抜き、ファーストアルバムのジャケのバックの模様を替えただけです、そこにⅡと書かれています。


表面がピカピカに加工されているジャケ、その代わりヨーロッパ盤ですのでペラペラのジャケです。



裏ジャケに至っては、ファーストアルバムのゲイトフォールドの内ジャケの半分のページの写真をそのまま使用、空欄にセカンドの曲目、クレジットなど書いてあるのです。


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こーいうのを「やっつけ仕事」と言うのですねー。もしかしたらポーランドではファーストがまだ出ていなった事も考えられます。
ちなみに、前回のオーリアンズの記事はこちらです。

日本盤のジャケは当初のオリジナルで作られていてタイトルもDance With Meです。


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ジャケについてはもうこれ以上語ることもないのですが、サウンドは極上です。
これが本当にウッドストック~NYのバンドなのか?ウエストコーストっぽさが半端無いです。もともとバンド名はニューオリンズのオリンズをそのまま使いオーリアンズとしていますがニューオリンズっぽさは全く感じません、リトルフィートのがよッぽどそれっぽい。

デビュー盤よりもファンクっぽさが消えてすでに西海岸の音を目指している感じもします。ジョンホールのカッティングギターも前作ほどではない。
それゆえにアサイラム移籍なのでしょうか?


ちなみに日本でのデビューからセカンドまでは「オルリンズ」と表記されていました。一番らしい発音は「オーリーンズ」だそうですが日本ではやはり「オーリアンズ」ですね。


曲目です
A面

-1 Let's Have A Good Time
-2 Dance With Me

-3 Wake Up
-4 Let There Be Music

-5 The Last Song
B面

-1 Sweet Johanna

-2 Sunset

-3 Money

-4 The Breakdown

A-1 いきなりウエストコースト風のコーラス、完全にまいってしまいます。

-2 サードアルバムでも2曲面に入っているヒット曲。オーリアンズと言えばやはりこの曲。アレンジはサードもこのバージョンもさほど違いが無く、どちらがいいかはもう個人の趣味ですが、僕はこちらのバージョンの方がアコが強調されていて好きです。

-3 ご機嫌なナンバー。この曲はだいぶ以前からやっていた気がします1970年作

-4 なんかイーグルスのようなロックンロール、途中のツインリードもなんとなくそれっぽい、カッコいいです。

-5 しっとりと歌われるロッカバラード風、素敵です。

B-1 ジョンホールの奥さんの事を歌った歌でしょうねー。ここで今回初めて硬質のテレキャスターサウンドが聞けてご機嫌です。

-2 ドラムのウェルスの曲で、本人が歌っています。キーボードも本人、肝心のドラムはジョンホール(笑)

-3 今度はラリー作でボーカルも本人。

-4 最後は最後にカッティングギターが炸裂、ファーストアルバムの延長のような曲でこれこそ本来のオーリアンズかな。まさに「ホワイトトップ&ブラックボトム」ファーストギターソロはジョン。セカンドソロはラリーです。8分近くを一気に駆け抜けます。メチャカッコいい曲で終わります。

B-2,3以外のボーカルはジョンホール、曲はジョン&ジョアンナホールの共作。

レーベルです。ABCのポーランド盤。カタログNoは5CO62-96627。マトはさっぱり分かりません(汗

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この後アサイラムではさらにウエストコーストっぽい音楽になっていくオーリアンズですが、僕はこのセカンドが一番好きです。抜群のコーラスワーク、硬質なギター。そのどちらも聞けて心地いいのです。


購入レコ屋   ナカシマレコード

購入金額    忘れました(たぶん2000円以内)

参考文献    Wikk








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# by naruru-kato | 2018-04-09 07:01 | Orleans | Comments(2)

Buffalo Springfield その2 Buffalo Springfield 

ずーとこのバンドのファーストのオリジナルが欲しかったのすが、何度もオークションで諦め(高過ぎ!)レコ屋の店頭でも再発盤しか巡り合わないので少々諦めモードにもなってきたので以前から持っているこの日本盤(セカンドプレス)の紹介です。

もともとバッファローをオリジナルで聞いた人は発売当時は輸入盤で聞いていた人です。日本盤の最初のリリースはベスト盤が1969年の8月頃に出て、71年の6月にCSN&Yのライブ「4ウェイストリート」発売の時期にバッファローの3枚のアルバムが同時に出た。という事が書いてありました。

それ以前ではスティルス&ヤングが在籍していた幻のバンドであったのです。

一応日本盤で帯付き、パイオニアP8000番台です。本国では1966年に発売。


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超簡単にバンド史の説明。スティーブンスティルスがNYで参加しいたバンドにリッチーフューレイもいて、その後作ったバンドでカナダに巡業に行き、そこで対バンしたのが二ールヤングのバンド。二人は意気投合したが労働ピザの問題で上手くいかずスティルスはロスに向かう。ニールはその後ブルースパーマーと出会い仕事を求め二人でこれまたロスに行き、スティルスはNYからフィユーレイを呼び寄せ66年4月に伝説の事件が起きる。スティルスとフューレイがサンセットブールバードで自動車渋滞に巻き込まれていると向こうから黒い霊柩車に乗ったニールとパーマーが現れ、スティルスらは後を追い再開を果たしグループを作ったのです。そしてドラムにデユーイマーチンを加え道路工事用のスティームローラーに書いてあったそのメーカー名「Buffalo Springfield」をグループ名にしたのだ。
(正式名はBuffalo-Springfield Roller Company)

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これがスチームローラー、アスファルト工事に使うやつです。

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話がそれました(笑)。ジャケ上部にバンド名、下にネガを使ったメンバー写真。カッコいジャケです。



裏ジャケです。
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このバンドはジャケの解説などに凝るようで(セカンドも凄い凝ってます)メンバーの紹介文は担当楽器、瞳の色、星座、好きな色、信条 他 いろいろ書かれてます。

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ニールヤングのバンドでの役割はfree 、自由人というところか(笑)


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解説です、この解説人が凄い。中村とうよう氏、福田一郎氏、そして木崎義二氏です、この頃の洋楽アーティストのデビュー盤ではありえない豪華な布陣ですが、やはりCSN&Yのブレーク後のこのアルバム発売ですからこのぐらいのメンバーでないといけませんなー。このうち中村氏、福田氏は「今更バッファローだとよ・・・ワシ達はリアルタイムで知っていたもんねー」的な言葉が随所に記載されてる自慢解説です。


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帯ですがファーストプレスはRock Ageの帯で定価は2000円でした。この盤はその後のセカンドプレスですがたぶん盤は同じだと思います。
ちなみに初回盤の完オリならば諭吉3枚は必至。USオリジよりも高いのでは?


このバンドのデビュー時はフォークロック全盛、ザバーズ、ママス&パパス、ラビンスプーンフル、ヤングラスカルズ(少し違うけど)が大ヒットしていた時期。しかしバッファローは大きな成功は出来ず、しかもスティルスとヤングの軋轢、内紛でわずか2枚でほぼ消滅、3枚目はほとんど寄せ集め(フィューレイとその後のメンバーであるジムメッシーナで作ったようなものです)であり解散後に発表されているのです。しかしこの最初の2枚を聞くとフォークロックだけにとどまらずカントリーロック、そして見事なコーラスワークと豪快なロックが混じり合って3人のボーカリストにより見事に演じられています。

曲順です
A面
-1 For What Its Worth  
-2 Go and say Goodbye
-3 Sit Down I Think I Love You
-4 Nowadays Clancy Cant Even Sing
-5 Hot Dusty Roads
-6 Everybodays Wrong
B面
-1 Flying on The Ground is Wrong
-2 Burned
-3 Do i Have to Come Right Out
-4 Leave
-5 Out of Mind
-6 Pay The Price

A-1 スティルスのリードボーカル、どのくらいヒットしたのか判らないけど、バッファローの代表曲でもあります。

-2 これもスティルスの曲、カントリーロックの流れを組んでます。たぶんスティルスのギターと思われるカントリーリックがバックでずーと流れています、途中で3台のギターが絡み合い見事。

-3 スティルスとフューレイのツインリードボーカル。カッコいい曲です。

-4 ニールヤングの初期の代表曲にしたいのだけど、ボーカルはフューレイとスティルス。この頃まだニールはボーカルの自信がなかったとか。曲の展開力は凄いです。

A面はこんなとこですかね

B-1 これもヤングの曲ですが歌はスティルスとフューレイ。かなり変わったコード使っているようです。この曲も素晴らしい。曲作りにおいてニールは際立ってます。

-2 ここでようやくニールの自演作品。確かに二人と比べると歌は劣るけど、それがニールの魅力だと分かるのはまだ数年後のようで(笑)

-5 3声で歌われるニール作の曲。CSN&Yの前触れか? 結構見事に決まってます

-6 いかにもスティルスの曲という感じ。

全部で12曲。スティルス作が7曲 ヤングが5曲、です。一応民主制はとられていますがボーカルはフューレイが多く歌ってます。ここら辺がこのバンドのバランスの難しい所であったのでしょうか?

レーベルです、日本盤なんでどーでもいいですが、一応P-8053A。定価は2300円となっていますが最初期は2000円であったと思われます。

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実は有名な話ですが、このアルバムのオリジナル盤は2種類あって、超初期のファーストプレスはA-1がBaby Dont Scold Meという曲だったのですがFor What Its Worthが中ヒットしたので急遽差し替えられ曲順も違っています。しかもモノとステレオがあるので実質4枚のオリジがあります。どれでもいいので1枚欲しいのだけど、たぶん僕のお小遣いでは無理でしょうねー(涙) 



購入レコ屋    グレイテストヒッツ

購入金額     1500円くらい


参考文献     レコードコレクター2001年8月号
         Wikk



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# by naruru-kato | 2018-04-02 19:22 | Buffalo Springfield | Comments(4)

Janis Joplinその2 I Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama!

ジャニスのセカンドアルバムのUK盤が手に入りましたので紹介します。 I Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama! と題されたアルバムですが一般的には「コズミックブルース」で通ってますねー。
このアルバムは一般的にはジャニスの3枚目ですが厳密にいうと前回の「チープスリルズ」と「ファーストレコーディング」はあくまでビッグブラザー&ホールディングカンパニー(以下BBH)のボーカリストでの作品。BBHを脱退しソロになって最初の作品がこのコズミックブルースなんです。さらに厳密に言うとこの作品が生前発売されたジャニスの唯一のソロアルバムです、自作のパールはジャニスの死後に発売されたのですから(ほとんど出来上がっていたけど)。とまぁ誰でも知っているうんちくでした(笑)

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なぜこのUK盤が欲しかったかと言うと、ジャケに思いっきりカッコいい字体でタイトルとジャニスの文字が入っているのです。これはかなりカッコいい。日本初盤のUS盤と同じデザインの同タイトルもあるますが断然UK盤。

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左UK初盤、右日本初盤(定価1800円)同じ写真ですがバックの色とかでかなり印象が違います。UK盤の方がメリハリがはっきりしていますが、日本盤はジャケにコーティングがしてありツルツルです。どちらにせよタイトルがあるのと無いのではかなり印象が違いますね。

UK盤に関しては、イギリス人はジャケにタイトルが無いと売れない。と思っている節があります。あのザバンドのデビュー盤もせっかくのディランの描いたジャケに思いっきりアルバムタイトルを被せていて台無しにしていますが、しかしこのコズミックブルースは文字の配置もイイ感じ。断然UK盤やなー(あくまで個人趣味)


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裏ジャケは日英ほぼ同じ、USオリジも同じです、ジグゾーパズル風な写真が色々。ジャニスはあまり写っていませんねー。おもにバックの人たちだろうと思います。


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これが日本盤の歌詞カードです。解説は水上はる子さんです。



このアルバムは彼女のソウル好き(オーティスレディング)な所が全開。分厚いホーンセクションがほとんどオーティスか!という感じでほとんどの曲で絡んでいます。僕はこのアルバムが大好きなんですが一般的にはそれほど高い評価はされていません。「本当にこれがジャニスのやりたかった音楽なのだろうか」ともレココレには書いてあります。しかもバックバンドは雇われのスタジオミュージシャンの寄せ集めで統一感もない云々。

でもソウル系が好きな人にはこのアルバムはたまりません。何と言ってもオーティスの使っているホーンセクションがそのまんま演奏してるし、ソウルフルなジャニスの声も全開で素晴らしい。B面ではサマータイムの焼きまわし的な曲もありますがそれでも僕はこのアルバムがターンテーブルに乗ることが一番多いです。

録音はマッスルシューズ、サザンソウルのメッカです、ジャニスのソウルへの敬意を払った心の叫びが凄いです。

一つ難点はギターのサムアンドリューの音のトーンがBBHと同じように嫌なとこくらいでしょうかねー(笑)。
ジャニスの曲はわずかにA-3 B-2の2曲のみ、あとは本家ソウルのカバーです。
ギターに関して唯一の救いはこの中でマイクブルームフィールドがゲストで2曲演奏しているところくらいです。(逆にこの2曲はソウルっぽくない)


曲順です
A面
-1  Try (Just a Little Bit Harder) 
-2  Maybe 
-3  One Good Man  
-4  As Good As You've Been to This World 
B面
-1  To Love Somebody  
-2  Kozmic Blues  
-3  Little Girl Blue Lorenz Hart  
-4. Work Me Lord   Nick Gravenites 6:45

A-1 Tryとはオーティスの「Try A Little Tenderness」をどうしても思い出してしまいます。ベースラインから始まる曲ですが曲の中ほどから分厚いホーンが入りジャニスのシャウトも凄さまじくなります。

-2 印象的なイントロから、もうほとんどオーティスか(笑)というホーン、このアルバムでは大好きなナンバーです。

-3 ジャニスのオリジナル曲。ここでマイクブルームフィールドのギターが聞けます。曲調はブルース。泥臭いスライドギターです。途中のギターソロでも泥臭いブルースギターが聞けます。

-4 ずーとホーンセクションのみで始まる曲。これは果たしてインストなのか?と針を上げようとする頃ジャニスのボーカルが入ってきます。ホーン長すぎ(笑)

B-1 完璧なまでのソウルナンバー。これもホーンがオーティス(笑) ニーナシモンも歌っていたナンバーです。

-2 タイトル曲です、ちなみにKozmicとは造語のようです、サマータイム的なところもありますが、いい曲です。でも、ここでのサムのギターが嫌なんです(笑)
でもサビのメジャーな感じの所が凄くイイですが曲の最後でマイナーになる所もサマータイム的。

-3 昨年公開されたジャニスの映画のタイトルにもなった曲です。しっとり歌うジャニスがまたいいんですよねー。

-4 最後の曲もホーンによるイントロ、このアルバムを象徴しているナンバーで終わります。

レーベルです。UKオリジナル カタログNOはS63546 マトは両面1

このころのCBSはレーベルのCBSを隠していたようです。

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日本初盤のCBCSony1800円盤  この後の赤いレーベルは音が最悪に悪いらしいがこの初盤はかなりいい。というかUK盤よりもホーンとかは出ているような気がします。全体の奥行き感はUK盤かな? どちらせよこの日本初盤はなかなかのものです。

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この後、このバンドを解散しいよいよフルティントブギーバンドを結成しパールの録音準備にかかっていくのです、それと同時に死への旅立ちの序曲も始まっていくのです。

フェスティバルエキスプレスのDVDが手元にありますが、ここでのジャニスは本当に楽しそうでかわいいです。この数か月後に居なくなってしまうなんて信じられません。列車の中でガルシア、ウェア、ダンコとセッションしている姿が大好きです。


購入レコ屋  UK盤   ラジオディズレコード
       日本盤   不明

購入金額   UK盤    1400円
       日本盤   忘れました


参考文献  レココレ  ジャニス特集


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# by naruru-kato | 2018-03-25 20:13 | Janis Joplin | Comments(4)

Joni Mitchell その5   Hejira

ジョニミッチェルの1976年作のHejiraです、邦題は「逃避行」彼女のベスト5には入るのではないかな。とにかく完成度は高い。決してトータルアルバムでは無いはずだと思うのですが、実は逃避行という旅がテーマだと思います。そして全体の統一感、浮遊感が素晴らしいアルバムです。ただし一回や二回くらい聴いても、このアルバムの良さはわかりません(と思います)何回も聞いてどんどんはまってくるアルバム、そんな感じなのです。

タイトルのHejira(ヘジュラ)とは、ヒュジュラとも言い一般的にはイスラムの預言者ムハンマドと彼の教友たちの622年のメジナへの移住を言う。とWikkに書いてありました。大移住の事も指すそうですが、逃避行を翻訳サイトで検索するとズバリHejiraにもなっています。


コールド&スパークからジャズ的なアプローチを始め、ライブ(このライブがまた素晴らしい)を一枚挟み前作の「Hissing Of Summer Lawns」ではアフリカ的なアプローチも見せますが、今回はベースにあのジャコパストリアスを4曲で起用(次作は全面的に参加)ギターはラリーカールトン、あとはドラムという小編成のバンドサウンドながら、トムスコットらのホーンによりその音は物凄く奥が深い厚みのあるサウンドになっています。ニールヤングも1曲ハープを吹いています(これがまた凄く効いている)


ノーマンシーフが撮影した印象的なモノクロームのジャケ。


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ジョニの姿と高速道路がかぶさる見事な作品。画家でもあるジョニは自分でジャケをよく書きます。しかし今回は写真、素晴らしいジャケが多い彼女ですがその中でも「ブルー」「フォアローゼス」と並んで大好きなジャケです。


実はこのアルバムの1曲目のCoyoteが自分的にジョニの初体験、映画ラストワルツで見たのです。これは以前にも書きましたが、その時の印象が最悪でジョニは聞かなくなっていたのです。その後彼女に傾倒するようになりこのアルバムで初めてジャコのベースのCoyoteを聞いた時「この曲はこーいう曲だったのか、リックダンコのベースラインでは全然曲の感じが出ていなかった事が判明」改めて全曲聞いてジャコとジョニの声のあまりにもマッチするこのアルバムが大好きになりました。


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裏ジャケ、意味がいまいちわからないのですが、たぶんこのアルバムの中の曲に関係しているような気がします。


この作品は当初完成していたのですが、その後ジョニがジャコと出会い、自分の音楽にはジャコのベースが不可欠であると判断しあらたにジャコが4曲をオーバーダビングして仕上げたのです。





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ゲイトフォールドの内ジャケはジョニのお約束でもある、歌詞カード。


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カラスの恰好なのだがスケートしてる。これはB-2のBlackCrowの曲のイメージなのであろうか?


ついでに専用インナーバック、正面からのカラスジョニ。

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代表曲であるコヨーテの恰好は無いようです(笑)


このアルバムの印象はSSWの作品、というより芸術家の作品。といっても良いとおもいます。ジャコのリードベースとも言えるような衝撃的なベースラインにまさに乗っかった感じのフワフワしたジョニの声、そこにラリーカールトンのギター。
はたして、この音楽はいったい何なのだ?ロックであり、ジャズでもあり、いや、例えようのないジョニだけしか作ることが出来ない特殊な音楽、しかもその集大成では無いだろうか。この後さらにHissing Of Summer Lawns ではもうジャコとジョニの連名でも良いくらいの大作の2枚組になり彼女のジャス的アプローチは頂点に達します。(さらにその後のチャーリーミンガスとの共演では、もう僕では理解不可能になってしまいいまだに良く分からない)

曲順です
A面
-1 Coyote
-2 Amelia
-3 Furry Sings the Blues
-4 A Strange Boy
-5 Hejira
[B]
-1 Song for Sharon
-2 Black Crow
-3 Blue Motel Room
-4 Refuge of the Roads

A-1 コヨーテ、にたとえた恋愛物語の歌。セミアコの気持ちいい音と ハーモニクスを入れ込んだジャコのベースライン、それに乗ってジョニが快適に飛ばします(笑)ちなみにパーカッションを入れて僅か3人での演奏、信じられません。

-2 この曲も代表曲、たぶんアメリアイアハートの事を歌っているのでしょう。これもジョニ、ラリーカールトンのギター、そしてビブラホーンの3人での演奏、なんでこんな奥深い演奏が出来るのか?カールトンの遠くで鳴るロングトーンの素晴らしい事。

-3 ここではニールヤングのハープが凄い効果を上げています。ニールしか出せない枯れた音。ここでの演奏も3人+ニールのハープだけ。

-4 これもジョニとラリーのギター、パーカションのみ、ほとんど弾き語りに近いのですが、この不思議感は何?って感じ

-5 タイトル曲、ここでまたジャコ登場。ジョニのメジャーでもマイナーにでも聞こえる変わったコード(たぶんまた訳のわからんオープンコードかな)に乗ってここでも印象的なベース。いったいどーやって弾いてるんだろう?感覚だけで弾いているのかも(笑)

B-1 ジョニのギター、ドラム、ベースのみのこれまた3人編成、弾き語りといっていいです。コーラスもジョニでしょうが、これまた怖いくらいに高い声のコーラス
何度で歌ってるんだ?

-2 ブログ仲間の 240さんが以前のブログで指摘しているようにZEPの「Whole Lotta Love」と同じリフ(笑)。確かに似てます。ここでこのアルバムで初めてジャコとラリーが共演。カッコいい演奏を繰り広げます

-3 ジャズ系のミュージシャンを使いながら全く独自の世界で歌っていたジョニですが、ここでようやくジャズボーカル風の作品が出てきます。

-4 最後の曲、アルバム全体に色々な地名が出てきてます、逃避行という旅が全体のテーマだろう。最後もジャコのベースが素晴らしい、ここでは一応きめられたフレーズを弾いているように感じる。

はっきり言って捨て曲無し! すべてが素晴らしい。そんな作品です。

レーベルです、アサイラムのWマーク付き。たぶんこの時代はこれがオリジナルでしょう。カタログNoは7E-1087マトはA-2 B-4となっています。


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ジョニに代表作は初期はやはり「ブルー」そしてアサイラムに移籍してからは「コート&スパーク」だと思うのですがこの作品もジャス時代の名作であると思います。しかもこのアルバムの作品はすべて物語風であり、トラッドの要素もかなり入っているのでは?


変幻自在のジャコのうねるようなベースラインの上にこれまたジョニ独自のオープンコードのカッティングギター(たぶんセミアコ)。そして語り掛けるようなボーカル、その隙間を埋めるようなラリーカールトンのジャジーなギター。

これは間違いなく夜に聞くアルバムです。深夜に一人でカナディアンウィスキーを飲みながら聞く。うーん、たまりません。(バーボンしか家にはないですけど・・・汗)


購入レコ屋    不明


購入金額    忘れました


参考文献    アサイラムとその時代

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# by naruru-kato | 2018-03-17 20:26 | Joni Mitchell | Comments(4)

大好きな1965~76年くらいのアメリカンロック、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。レコードジャケットもいろいろと楽しいので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシングが大好きです。


by naruru
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