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アナログレコード巡礼の旅

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Neil Young その12    Harvest Moon

昨年の最終投稿ニールヤングのファースト読み返してたら「名古屋は大雪です」と書いてました。今年のクリスマスは北陸では大雪のようですが、かろうじて東海地方は「パラパラ」っと舞う程度。朝起きて少し安心してます。

さて、例年通常投稿の最後はニールヤングなのですが、3枚リストアップしましたが、全く筆が進まず。これなら何とか書けるだろう。と言うことで1992年の傑作アルバムであり、1972年のHarvestと対をなしているような「Harvest Moon」です。

タイトル的には「中秋の名月」の頃紹介するのが相応しいのですが、初冬ならまぁーギリ良いのでは?

完璧なCD世代の作品で。自分も当初CDで所有でしたが、このLPは数年前に大阪のDUで4,500円で手に入れることが出来ました。今では諭吉1.5枚くらいが相場だと思います。

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荒野に立つニールのショット(だと思う)。服のヒラヒラがなんか鳥のようにも見え、まさに「Big Birds Flying Across Sky」という感じもしますね。

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ゲートフォールド空けるとメンバーの写真。ティムドラモンド、ベンキースらアコベースの録音ではおなじみのメンバー。さらにスプナーオールダムも参加(映ってるかどうかは知らん)
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歌詞カードです。
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裏側は見事な「中秋の名月」的な写真。アメリカでもこのこの時期、団子の代わりにドーナツでも食べて祝うのでしょうか?


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訳のわかんないゲフィンの80年代に終わりを告げ、「Freedom」「Legend Glory」で復活の狼煙を上げ、途中下車不可能の怒濤のライブ「Weld」(これも長年の苦労の末ようやくレコで入手)の後。大体この人の場合、こーいう流れの後は必ずアコースティックな作品になります。

「Harvest」の時はリンダ、JTのコーラスが入りましたが、ここでもやはりお二人のコーラス参加が泣けてきます。さらにはニコレットも。


Impression
まず、全ての収録曲がいいです。完璧に(アコースティックな)ニール節に仕上がってる。ニールってこのくらいのアコベースのアルバムってその気になればすぐにでも作れると思うのですが、なぜか変な方向に行ってしまったり、戻ってきたり。まぁエレクリックなニールが好きな人には少々物足りないですけど。この後、またヘビーな作品~アコベースの作品を繰り返して発表していきます。

My Favorite Songs
Unkown Legend
あまりにも印象的なアコのイントロ、もうこの時点でこのアルバムはイイ。と感じてしまう。リンダのコーラスもカッコいい。ニールの楽曲でベスト10に入ると思う。

From Hank to Hendrix
ハンクウィリアムスからジミヘンまで、さらにはマドンナまで、とうたわれてる。ニールのハープが最高の味付けしてます。ここでもコーラスにリンダとJT。もうこの2曲目まででさらに「これは最高傑作では?」と思えてくる。

You and Me
アコの弾き語りで歌われる。ニールの得意のドローン効果を狙った低音弦ののうまさを実感。ニコレットのコーラスも雰囲気抜群

Harvest Moon
タイトル曲です。後ろで「シャーシャ」と流れる効果音はなんと、ほうきで床を掃いてる音です。アンプラグドでこの映像見たときはマジでビックリしました。MTVの映像でもほうきで床を掃く人が現れます。

Natural Beauty
最後はライブ録音。アコの音がめちゃくちゃカッコいい。間違いなくこのアコはギルドでしょう(違ってたらすいません)
なんか、伴奏の裏のアコの弾き方とか、もうニールしか出せない世界です。ニコレットのコーラスもリンダと引けを取らない素晴らしさよ。

Label
リプリーズのオリジナル。カタログNoは56138-1 マトはA,B,C面とも1です。

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ニールはまたまた新譜(セルフカバー)も出し、全然衰える気配無いですね。今年もアーカイブシリーズの「武道館初公演」が入ってるレコ買いました。

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まぁすべての新譜追いかける程予算がないので、ほどほどにしてます。


さて、次回はいよいよ今年最後の投稿です。毎年「自分がこの企画に飽きてる」「毎年同じ写真ばかり」云々言ってますが、今年は「これは自分の課せられた義務なのだ」と思うことにしました(爆)

と言うことで、昨年は4件のレコ屋しか載せませんでしたが、今年は新たなレコ屋も出来たので7件までにパワーアップします。

29日頃にアップする予定です。宜しくお願いします。



# by naruru-kato | 2023-12-23 10:40 | Neil Young | Comments(12)

Leon Russell その5      Stop All That Jazz

インフル明けのnaruruです。 しかも激務の中たった2日しか休めなくて (泣)

というわけでまだ本調子ではないので、手抜きです。

最終回にしてたレオンですが、その時の投稿で「鬼火」みつかれば取り上げる、云々書きましたが、無事に手に入り、同じ週にひとつ前のこの「Stop All That Jazz」もユニオンで770円で入手。

なかなか難しいアイテムと思ってましたが、簡単に手に入ったのです。

ちなみに「鬼火」もソークさんで、オーナーが来月くらい新入荷で出す予定で、盤チェックしてる時に無理無理「今すぐ買う」と奪ってきたのです。
(両作品ともそんなに有名盤でもなく、単純に売れてない?のでタマが少なかった。というだけですけど)

鬼火の前に「Stop All That Jazz」ですが、これがジャズのアルバムではなく(すべてのそんなJazz辞めてしまえ!というタイトル)普通のレオンだったのです。

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レオン率いる探検隊が原住民につかまり、喰われる寸前に写真。
まぁ安易な発想のジャケですが、縄で縛られてる女性隊員がかなり美人そうです。


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裏ジャケはクレジット関係。


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メンバーはカールレイドルは当然としても、同じクラプトンバンドからドラムスでジミーオールディーカー。ギターは当然のドンプレストン。他はレオンの同郷の仲間(ギップバンド)です。以前のLAスワンプ路線とは少し違います。
カバーも多く、ティムハーディン、ディラン、フィルスペクターなどの曲を取り上げてます。



Impression
初期の名盤の頃のレオンはやはり通して聴くとあの声と、分厚いコーラス隊に疲労困憊、もう無理になるのですが、このアルバムはAORの影響もありライト&メロー。内容もジャズっぽいのもあり、今回初めて聴いたけど「鬼火」よりもイイでした。

My Favorite Songs
Leaving Whipporwhill
スワンプっぽい曲調ですが、分厚いコーラスがなくスライドギターも効いているのでかなりレオンの歌も優しく聞こえます。

Time For Love
レオン渾身のラブソングのバラード。勿論レオン作。バックのストリングスも今までなかった感じです。

Mona Lisa Please
完璧なジャズっぽい曲。1分くらいたってからようやくボーカルが聴けます。カントリーもジャズもなんでもできるんですね、この人。

Stop All That Jazz
最後はタイトル曲。これもジャズっぽいアレンジ。イントロのホーンがかなり耳に残る。後半から得意のコール&レスポンス風にもなります。構成が素晴らしい曲です。


Label
オリジナルのシェルター。カタログNoはSR-2108  マトは両面W2 KENDUN刻印あります。


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実はレオンの「鬼火」始めて聴いたのは1年ほど前のレコ屋。ここでかかっていて、かなり内容いいですよねー。と店主と話していたのですが、「それいくらですか?」「いゃーこれ僕のだから売り物でないんです」「ガクッ」

という事が起きて、その後常に探してましたがヤフオクでもオリジ出てこないし、ようやく「Stop All That Jazz」ともども今回手に入ったのです。

因みに今回からリオン表記からレオンに変えました。特に意味はないですけど。


来週で通常投稿は最後です。

その後、恒例の「今年の収穫」を書きます。

今年はまた、新たなお店も書き、復活したお店も出します。しかし一度も行かなかったお店もあります。

そろそろ、レコ屋の写真撮りに回らなければ。



# by naruru-kato | 2023-12-16 14:02 | Leon Russell | Comments(4)

James Taylor その7    Never Die Young

前回の予告を変更しまして、ジェームステイラーです。
もうお分かりの通り、月曜日に突然JTの急遽来日公演が決定の宣伝がSNSが飛び込んで、「よっしー やったぜ」となりましたが、その下の文字で(またもや)倒れそうになったnaruruです。(-_-;)

「東京1夜限りのコンサート」 この前のロッドと同じやん(泣)

なんでもオーストラリア公演のついでに寄っていくらしい、ついでかよー。

こうなるとやはり首都周辺に住んでいないといかんよなー、と痛感(昔もありましたなー、どっかのついでに、武道館1回だけやったバッドカンパニーとか・・・古っ)

チケ代、新幹線往復、宿泊、ツアーTシャツ、東京でのレコ屋廻り(これは絶対に外せん)などで軽く片手は間違いない。

ニールヤングなら迷わず行きますが、JTは(失礼)諦めることにしました。

という事で、今週の特集はこの「Never Die Young」1988年作です。

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今の自分の心境にマッチした「犬の遠吠え」的なジャケです(狼なんですけどね・・・・笑)

JTにしては珍しい自分を出してないジャケ、これの他は「Flag」くらいしかないと思います。

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裏ジャケです。少し頭部が薄くなり始めたJT。ところで現在はハンチングをよくかぶってますが、スキンヘッドなのだろうか?
少し疑問(爆)


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インナーも同じく遠くからのショット、こちらが表でもよかったかも、というくらいイイ感じの写真です。
しゃ

80年代のAORブームも遥かかなたに終わり、JTも他のSSWと同じような罠にかかっていましたが(自分はそう思ってます)ブームも終わりこの辺りで自分の本来の音楽を見つめなおした感があります。

プロデュースも前作の「That's Why I'm Here」で長年のピーターアッシャーから変わり、今作もさらに変わり自身のバンドメンバーでキーボードのドングロニックという人。
この時期のキーボードというと、主旋を喰ってしまうような邪魔な音が多かったと思いますが、ここではJTのボーカルの裏だけで、あくまで唄を際立たせてて、プロデューサーの妙といえます。

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バンドメンバーは知らない人が多いですが、長年のリースカラーがベース。ひとまずこの人だけでも安心して聴ける。フィドルでブルーグラスからマークオコナー。そして単発でビルペイン、コーラスでローズマリーバトラーなど。

Impression
まず、曲がイイです。昔のJTの感じをこの時代風にやってる感じが凄くします。
とにかくサウンド全体がキラキラしてるところが凄く聴きやすい。1988年という(自分的に)聴きたいロックが何も生まれてこない時期に、上手く時代の流れを感じつつもJT節全開で我が道を行く、って感じでしょうか?
凄く安心してリラックスして聴ける作品なのです。(ただし自分はこの時期ジャパニーズロックばかり聴いていたので、この作品は後追いですけど)この作品から再びSSWに回帰したのではないだろうか?

My Favorite Songs

Never Die Young
印象的かつ控えめなイントロから煌びやか。なんか、決意を感じる曲です。コーラスもイイ感じ。

baby Boom Baby
大人のロック的なサックスがジャジー、しかし歌はあくまでJT。じっくりと歌を聴かせてくれる。

Sweet Potato
なんか、ボズのミドルマンに出てきそうな感じのバックス陣、硬質なギターも最高な曲です(笑)ギターは間違いなくテレキャスターでしょう。

First Of May
最後、今度はスティーリーダンっか(笑)的なアレンジ。まぁこの時代はみんなこんな感じだったのかも。でもいい曲ですけど。
まぁボズもスティーリーダンも一番売れたのは1980年頃ですが、86年でもこの音は通用するでしょうね。

なんとなく、どこを切っても金太郎飴的な音ですが、それだけこの作品はブレてない感じがします、捨て曲なしです。

Label
コロンビアのオリジナル6アイ。カタログNoはAL-40851、マトはA-1A B-1Gでした。


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この時期、JTは熱狂的なファン以外には完全に忘れ去られたアーティストでした(と思う)。この作品はリアルタイムでどーだったのか?という事はわかりませんが、今聴いても全く色落ちないところがあると思います。

ところで、自分のJTコレクションはこの後のCDの「オクトーバーロード」で終わっていて、新しめのレコードも買っていません。
いい出会いがあれば買うつもりでいます。

JT、気が変わって、日本の桜を満喫したいので、もう少し日本回ろうかなー。という感じを期待してます
(そんな事あるわけないけど)





# by naruru-kato | 2023-12-09 19:51 | James Taylor&Family | Comments(4)

Carole King その4   Rhymes & Reason

とうとう師走です、1年の早さを実感しているnaruruです。今年は沢山のお気に入りアーティストが居なくなってしまったなー。
などと(泣)

ところで、少し前にキャロルの映画がありました。「ホームアゲイン」という名で1973年に地元NYでのフリーコンサートの模様を撮った映画です。

なんと10万人集まったそうですが、自分は見逃しました (-_-;) 。 

まぁ基本的に映画あまり興味ないので、(最近観た映画は15年ぶりに映画館に行って観た1年半前の「ローレルキャニオン」、今はゴジラみたいのですが・・・笑)

今回は自分的、初期三部作(それは違う、というコメント大歓迎です・・・笑)と勝手に呼んでいる「Rhymes & Reason」、邦題は「喜びは悲しみの後に」です。
簡単に訳すと「理由を表す言葉」というところか?

この作品はSSWの作品では歴史的名盤ともいえる「Tapestly」。その流れでさらにソウル色を強めた「Music」に続く作品で発表は1972年。

ジャケの方も前二作と同じような雰囲気でとてイイです。しかもテクスチャー。

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横顔のアップ、髪の毛がカッコいい。

ゲイトフォールド広げるとさら全体像。右側にはクレジット。

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内ジャケです。ここまでキャロルの顔ばかりだと「オッワー」となってしまいますが、まぁいーでしょう(爆)

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インナーのピアノの写真は凄く素敵。裏側は歌詞カードになってます。となりはチャールズラーキー、この時点で旦那(笑)

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バックメンバーはこれまでのクーチ、ラーキー、他はハービーメイソン(ドラムス)デヴィッドTウォーカーなどのジャズ系も加わり、厚みがあるますが、あくまでナチュラル。ここがこのアルバムの特徴です。


Impression
全体に落ち着いた、やさしさに包まれた感がある作品です。タペストリーでの印象的な楽曲はさほどないですが、リラックスしたいときに聴くにはもってこいの少作が多く、聴いていると、知らぬ間に眠ってしまいそうな心地よい雰囲気があります。
でも、バックス陣は当然のごとく音の職人集団ですのでビシッと決まってます。特にラーキーのベースラインが凄く効いている。

My Favorite Songs
Come Down Easy
全く緊迫感がないが、ピアノの三連符(というのかわかりませんが)がオープニングに相応しい。そのピアノの調べが絶えず流れるのが凄く気持ちいいです。

Peace In The Vally
タペストリーのどこかで聞いたようなイントロを持ってきてますが、安心して聴ける曲です。ここでのラーキーのベースラインが素晴らしすぎる。

Bitter With The Sweet
この曲もラーキーのベースラインもめちゃカッコいい。キャロルもソウル系の感じを出し、ブラスも加わわり前作の延長線上の曲調。

Goodbye Don't Mean Gone
珍しくペダルスチールギターがフューチャーされた曲、そこのR&B風味の味付けが上手くマッチしてます。

Ferguson Road
前の夫ゴフィンとの共作、という事で黄金コンビの作なので、やはりキャロル単独作とは少し違って聞こえます。まぁでもこのアルバムの中では異色という事もなく馴染んでますけど。最後にマイナーコードで終わるところがミソかな。

Been To Canaan
サビの感じがA面でも同じようなのがあったのでは?と感じますが、まぁキャロル節とでもいいましょうか。でもラストの曲にしてはなんか物足りない気がしないでもない(笑)

全体的にこれといった印象的な曲がないけど、すべてが素晴らしい、捨て曲なしです。(どっちやねん)

Label
USオードのオリジナル。白銀レーベル。カタログNoはSP-77016.マトは両面RE-2でした。Discogsで調べたらマト1は無いようで
これがファーストプレスなのか?


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この後のキャロルは少し方向性が変わる気がします。さらに80年代は時代の波に飲まれ大した作品が出せてないです(大方70年代のSSWは同じ罠にかかってますけど)

でも90年代からまたよくなってきますね。

すでに80歳を超えてるキャロルですが、今はどーしているのだろう?

12月は毎年恒例の「今年の収穫」と二年ぶりにオーディオルームの報告がてら「なんちゃってオーディオ道」の記事書く予定ですので通常投稿はあと2回くらいになると思います。

来週は一度、最終回にしてしまったアーティストですが、復活させて、再度記事を書く予定です(あくまで予定)



# by naruru-kato | 2023-12-02 20:42 | Carole King | Comments(4)

Tom Waits その5     Foreigen Affairs

今回からアメリカンに戻りまして、最初はトムウェイツです。

前回、初出でロックンロールバンドやります、と書きましたが「一向に筆が進まず」ひとまず延期にしました。

ソロで5作目の「Foreigen Affairs」。翻訳サイトで調べると「外交問題」「外務事情」とか出てきましたが、邦題は「異国の出来事」。発表は1977年。

まぁまぁかな。

前回の投稿で、4作目がトムの声、聴けるかどうかの瀬戸際的な事書いてまして、5作目からはもう無理。とも書いてます。

しかし、今回も我慢して何度も何度も聞いてみると、結構これがいける作品になってしまい(爆)

次の作品はもう無理、この作品でトムは聴くの限界。という感じもしますが、そのうち6作目の「Blue Valentine」も結構いけたりして、結局トムウェイツは、何度も何度も聴くとすべて聴けてしまうアーティストなのでは?

という感じもしています。


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シュリンクついてますので、非常に写真写りが悪いです。

パスポート持った女がトムの肩回して、うらやましい感じのモノトーンのジャケ。青いタイトルとTomのロゴが効いてる。

この彼女は当時付き合ってた「リッキーリージョーンズ」というのが定説です。

ちなみに「Blue Valentine」でも映ってます。

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リッキーリーの3枚目「The Magazine」を並べてみると、鼻、口元がほぼ同じ。という事で彼女でしょう
(いちいち比べんでもよいわー。というコメントは受け付けておりません)

余談ですがリッキーリーの1984年作のこの作品。ものすごく全体の感じが「Foreigen Affairs」によく似てる。オープニングでインストが入るとことか。

話は戻り、裏ジャケです。

50年代風リーゼントのトム、この人裏ジャケでは圧倒的にタバコふかしてる写真が多いです。

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インナーは歌詞と、ピアノ弾きながら煙草の写真。バックス陣はほとんど知りませんがたぶんジャズ界では有名な人ばかりだと思います。

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その他では、コーラスというか、歌の掛け合いでベッドミドラーが参加。これが大変すばらしい。


Impression
完全にジャズのアルバムといえます。コンボスタイルのバックバンド、自分はジャズの事あまり詳しくないですが、ドラムスとかベースは完璧にジャズ。そこにトムのガラガラ声が妙にマッチしてる。
毎回おなじみの土曜の夜の街、を舞台にしてる映画のサントラのようにも思えます。

My Favorite Songs

Cinny's Waltz
インストからのオープニングはまさに映画音楽の様相。ここからしっかり引きずり込まれる感じです。後半のサックスなど情景が浮かんできそう。オープニングに相応しい。

Muriel
女性の名前をタイトルに持って来るが、たばこの銘柄でもある。行ってしまった女の事を歌ってますが、何度も何度も「Muriel」と出てくるので、かなり引きづってる男を演じているのかも?低音と高音の声がかなり違っていて、やっぱトムはわざとあのガラガラ声を出しているとしか思えない。

I Never Talk to Strangers
バーでの男と女の掛け合い。もちろん女はベッドミドラー。「あんた、どっかであった気がするんだけど」とトム。ベッドミドラーがそれに受け答えしてる。そんな曲ですが、間違いなくこの作品の白眉です。

A Sight For Sore Eyes
Auld Lang Syne(蛍の光)のイントロをオープニングに持ってきてます。歌詞の内容は全くわかりませんが、トムのオーソドックス感じの曲が凄く良すぎる。

Barber Shop
単純に「床屋」というタイトル。これは完璧にジャズのリズムです。

Foreigen Affairs
タイトル曲が最後に。このピアノの弾き語りまた素晴らしい。なんだかんだで、ここまで聴くと、もうドップリとトムの世界にハマってしまってる自分が居ます。
選んでいない残りの曲も素晴らしいの一言。捨て曲一切なしと言い切れます。


Label
アサイラムのオリジナル、カタログNoは7E-1117。マトはA-1 B-2、CSM(コロンビア サンタマリア プレス)です。
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レーベルの印刷が中心線からかなりズレているのが、ものすごく嫌なんですけど (-_-;) 、悔しい。
アメリカ人はこーいうの気にしないでしょうけど(爆)。


秋から冬にさしかかり、かなり寒くなってきましたが、この季節にはトムはピッタリではないでしょうか?
しかし、前にも書きましたが、トムのアサイラム時代以外は集める気は今のところしないです。

というのもCD時代になりアイランド以降はレコードが高すぎてとても買えないから。


しかしアイランド~2000年以降でも10枚以上出ているので3000円くらいで巡り合えば買いますが(大抵6000円くらい)自分にとってはトムの場合ここまで出して買うアーティストではないので (-_-;)

昨日あたりから本格的に寒くなってきたので、みなさんご自愛ください。

# by naruru-kato | 2023-11-25 00:00 | Tom Waits | Comments(4)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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