チャーリーが亡くなってから、2週間ほどすぎました。ようやく追悼のためにストーンズを書きます。先週からジョージの「帝国」の合間をぬって、せっせとチャーリーを意識しながらいろんなストーンズのアルバム聴いてまして、但しドラムスの音を基準にレコを選ぶと言うことが出来なくて(ドラムの事よくしらないので)ジャケ基準で聴いてました。
やはりベタなのは「Get Yer-Ya-Yas~」。「Black&Blue」、「Love You Live」であったりしたのですが、「Get」だとミックテイラーについての文章になってしまうし、
その他についてもすこし書くのが難しい。
ということで、もう思い切ってブライアン在籍時でさがしたら、「もーこれしかないじゃん」って感じでチャーリーがフロントに立ってる渋い写真のこのアルバムに決まりました。
ちなみに僕が持っているのはUS盤のオリジナルのステレオ盤です。UKオリジナルはフリップパックでコーティングされていてさらに素敵なのですが相場価格が十倍はします(汗)
大体ストーンズのアルバムはUS盤とUK盤の差が激しすぎるのでデッカ時代は100%US盤を漁っています。ビートルズなら上手く探せばイエローのmonoでも一葉以内で探せるのに、ことストーンズに関しては諭吉2枚は必至なのです。
まさに冬の感じのロンドンの(勝手に決めて付けますけど)フィルターがかかったジャケ。これはレンズにワセリンを塗って撮られています。
ビートルズのラバーソウル、フォーセイルと同じ雰囲気で凄く素敵です。 タイトル、バンド名はチャーリーのジャケットのボタンのように書かれています。これは実際にレコ見て初めて解りました。CDでは文字まで見えないのでは?
裏ジャケです。漫画はチャーリーが書いたもの、「Between The Buttons」という言葉でなんか漫画を書け。といわれて書いたモノです、が、内容はイマイチわかりません。特に調べる事もしません。
このアルバムはミック的に言わせると「アフターマス」よりは好きだ。と言うことです。ストーンズのサイケ時代の始まりの始まり的でも有り(すぐに終わってしまいますが・・・笑)ビートルズのラバーソウル、リボルバーの影響をかなり受けた作品です。
アフターマスに続き全曲ミック&キースによるオリジナル、ブライアンもいろんな楽器をこなして活躍してます。初めて全曲をトータル的に考えられたアルバムであり、そのせいかブルースの影響が薄れていることも事実です。
さらに、UKオリジナルとUSではビートルズと同じように曲目が違います。UKでは1曲目が「Yesterday~」に対してUSでは「Let Night~」この出だしの曲の印象でガラッとアルバム全体の印象も変わってしまいます。 トータルアルバムですので曲を入れ替え、さらに曲順も入れ替えたUS盤はもう全く違う作品と言うことになってしまいます。
と言うことで本来はUK盤で聴かなくてはならないのです。
行きつけのレコ屋、「覚王山SORC」さんのガラスウィンドレコに燦然と輝く諭吉2枚以上のUKオリジmono盤です。いく都度、見てるだけです(泣)
しかし残念ながら、雰囲気抜群のUKオリジは高くて買えないので(高いお金出して買うほどでもない作品でもある)実際にはこのUS盤で我慢しなくてはならないのです。レコードでの聞き比べしたいのですけどねー(泣)聞き比べは日本再発盤でも買うしか方法はないですね(たぶん買わない気がするけど)
曲順です。
A面
-1 Let's Spend Night Together
-2 Yesterday's Paper
-3 Ruby Thursday
-4 Connection
-5 She Smile Sweetly
-6 Cool's Come And Collected
B面
-1 All Sold Out
-2 My Obsession
-3 Who's Been Sleeping Here ?
-3 Completed
-4 Miss Amanda Jones
-5 Something Happened To Me Yesterday
A-1 US盤のみ収録。邦題「夜をぶっとばせ」あまりに有名になりすぎた曲。シングルでは全英3位。歌詞がヤバいので(当時)エドサリバンショーでは歌詞を変えさせられて歌わされた有名な曲。スネアのダカダカダカという音がバタ臭くて良いです(笑)。確か初来日の時のTVライブの時、番組のオープニングこれだったよなー。
-2 これがUKではオープニング、と言うことでUS盤なら、2曲続けてオープニングが楽しめる訳で(違うか・・・汗)しかしこの曲がオープニングというのも凄く不思議な感じのする曲です。ブライアンはマリンバ叩いてる。
-3 これもUS盤のみの収録、シングル「夜を~」のB面。放送局がこちらのB面をかけるので、逆にこちらがヒットするという事態になる(UK3位)キースが彼女と別れた日が火曜日だったのでこの曲が出来た。初期のバラードでは極上の出来です。ここでもチャーリーのドラムがバタ臭くて笑える。
-4 なんかアメリカンロックのようなロックンロール(爆)。ミックとキースのツインボーカル。ストーンズっぽくないよなー。
-5 なんかハモンドが重苦しいフォークロックのような(汗)
-6 サーカスの最初に出てくるよーなピアノのイントロ。かなりサイケも意識してるのかな? でもこの曲初めて聞くと忘れそうもないような変わった曲で、結構気に入ってます。
B-1 これも変なロックンロールだよなー。サイケの影響も受けてるよーだ
-2 ベースがファズかかってて、エコー感も深くて、ビートルズのリボルバーに入っていても何ら違和感ないような曲。
-3 アコベースでさらにハープ、ピアノも入りストーンズ風フォークロックってとこか?
-4 やっと初期のストーンズらしいロックンロール。ここではブライアンのオルガンも聞こえる。
-5 続けてさらにロックンロール、ストーンズはこれがいいです。
-6 最後はビートルズっぽい、これで終わり?という感じのエンディング。最後の曲はUK盤もこれです。
今回、初めてアルバム通して聴きました。初めて聴いた印象は「なんじゃーこれ?」という感じでしたが、何回か聴いてみて、「うん、アフターマスより、こっちの方がいいかな?」という感じになってます。
ちなみにUKではA1,3の代わりに「Back Street Girl」「All Sold Out」が入っていて、曲順も全然ちがいます。
レーベルです。 USロンドンレコードのステレオのオリジナル、カタログNoはPS-499。マトは両面1です。
自分の印象ではこの時期のUS盤は圧倒的にmonoの方が音圧があり凄いです(UKは聴いてないのでしらんけど)。ブライアン期は機会があればmonoに買い換えてます。
この後さらにSGPのパクリともいえる悪名高き「サタニック~」(このアルバムのみ未だに買えてません、US盤でも異常に高いので)を出してストーンズのサイケ期は終わりブルース回帰していきます。そしてブライアンジョーンズの脱退~死を乗り越え黄金期のテイラー時代に向かってきますが、テイラー期はもうやってしまったので、今後は順に初期に戻っていこうかと思います。
チャーリーに関して、世界最高のロックンロールバンドの唯一のドラマーであったのですから本当に凄いです。安らかに眠ってください。
ミックとキースがいるかぎりまだまだストーンズは転がり続けるのでしょうね。
追記
ジョージ、ストーンズと来ましたのでまた少しイギリスもので秋はさりげなく行きたいと思ってます。
購入レコ屋 100000tアローントコ(京都)
参考文献 いろんな人のブログ