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アナログレコード巡礼の旅

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Eric Clapton 最終回   Backless

前回、出来たばかりのディスクユニオン、直ぐには行きません。と豪語しましたが(笑)やっぱオープン5日目に行ってしまった優柔不断なnaruruです。
「出たー」「来たー」という出物はなかったのですが、ワンコイン以下でオリジナル盤を数枚買って、まぁまぁ値が張りましたがザバンドの「南十字星」オリジナルなど買い直しで連れてきました。全体の印象は思ったほど高くないが、壁レコなどはとんでもない値付けでした。

たとえばザバンドの「ミュージックフロム~」のUKファーストプレスmono、が28.000円(僕は覚王山の行きつけレコ屋さんで1.8で購入・・ちなみに自身最高額、もちろんカード6回払い)でしたから。

いろんな人の意見を覗くと、最初は東京からレコ持ってきてるが、そのうち現地調達になるので、そこらがどーかな?という感じです。今の値付けでずっーと行けば個人店、名古屋の準大手の店はキツくなるかな? 僕のすきなSSW系は大方ワンコインくらいでしたから(他店では5000円超えもユニオンではワンコインでした)

まぁ準大手はどーでもいいですが個人店は頑張って欲しいです。やはり僕はそちらの方のお店のが各ショップの個性がいろいろあり、そこで買うのが好きです。

前置きが長くなりましたが、エリックのバックレスです、70年代の最後の作品。今回でエリッククラプトンは最後にします。

「ぇーなんで最終回やねん」という言葉がきそうなので書いときますが、これ以降エリックのレコは「アンプラグド」のみの所有。80年代はかなり嫌いになってしまいもう聴く気が無いのです。そのままの勢いで90年代から今に至るまで全く聴いてません。

「おまえそれでもファンか?」と言われれば「そんなにファンじゃないけど70年代は大好き」という返答になります。これはどうしようもないのでゴメンなさい。


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愛機「ブラッキー」を抱えてホテルのソファー(と勝手に思ってます)でリラックスしてる素晴らしい写真のジャケ。アンプはこの時代によく使っていたミュージックマン。ちなみに高校の頃このモデルの国産のストラトも持ってました。


右側の縁取りは本当の皮製品のようなテクスチャーになってます、タイトル文字は凹み加工してある凝ったジャケです。UK盤はテクスチャーではないです。日本盤も違うかな。

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裏ジャケです、ここにもブラッキーが、たぶんこれが本物でエリックが弾いてるのが予備でしょうね。 このブラッキーはネックとボディーがバラバラの年代の物を組み合わして作った物です。


本当にこのギターは枯れてて良い音してましたね。ちなみに80年代以降嫌いになった原因のひとつに、ストラトのシグネチャーモデルのミッドブーストのかかったあの音が嫌で嫌で。



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ゲイトフォールドを広げると、全体の写真になります。この写真のポスターがあるば部屋に張ってもいいですね。



内ジャケです、70年代をともに過ごしたクラプトンバンドの面々、この時期のアルバムは内ジャケでこのようなメンバーの写真を集めたものが多いです。


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左上からマーシーレヴィー、EC、ジミーオルディーカー、右は上からカールレイドル、ジョージテリー、ディックシムス。まんなかにエリックのステージ写真の後ろからのショット、まさに「Backless(背後)」です。


このアルバムの印象はエリッククラプトン全作品のなかで「非常に地味な作品」と位置づけされてます。レイドバックした中にもキラリと光るものも無く(笑)ギターソロも散漫な感じで印象深い曲も最後の曲のみ。70年代ザバンドの一員になりたかったエリックの求めた最終形がこれだったのでしょうか?


アルバムの感想はこれだけになります(オイッ)。だから今回は写真多めなんです(爆)


曲順です。
A面
-1 Walk Out In The Rain
-2 Watch Out For Lucy
-3 I'll Make Love To You Anytime
-4 Roll It
-5Tell Me That You Love Me

B面
-1 If I Don't Me There By Morning
-2 Early In The Morning
-3 Promises
-4 Golden Ring
-5 Tulsa Time

A-1 もろザバンドかっ?って感じのオープニング。原曲はディランです。ギターソロが枯れまくってる(そこがいいけど)

-2 エリックのオリジナル、可も無く、不可でもなく。珍しくハープが全てにおいて裏で流れてます。

-3 何も知らずに聴いても「JJケイルっぽいなー」と感じるお約束のケイルの曲です。 今回はこの曲でのヒットはしなかったかな。

-4 マーシーレヴィーを今回でも大きくフューチャーした曲ですが、曲として成り立っていないような(笑) ウザいと言えばウザい曲。

-5 70年のエリックを統括するような、レイドバックサウンド、これはご機嫌。

B-1 またも1曲目にディランの曲。どーいう意図があるのであろうか?

-2 ブルースです。まるで「EC Was Here」のアルバムを聴いているような。かなりのカッコ良さです。

-3 シングルになった曲。コーラスとスライドギターの絡みがいいです。かなりこれもレイドバックしてます。マーシーのコーラスも素敵すぎる。

-4 これも同じようにレイドバックしてます、地味だー。

-5 一時のステージではオープニングに使われたカントリーのカバー曲。タルサとはもちろんオクラホマのタルサ。JJケイル、リオンの出身地です。そこでの事を歌っているのかな?


特にB面の流れが地味ですが、この地味さが心地よくなれば70年代のECの虜になります(笑)


レーベルです。RSO赤ベコマークのUSオリジナル。カタログNoはRS-1-3039。 マトは両面2 TML-Mの刻印あり、です。

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これで70年代を共にしたこのバンドも解散、次のステージに向かうエリックです。本当にこのバックバンドは良かったです。しかしベースのカールはこの後死んでしまいます。


エリッククラプトン関連として、クリームのレコも一応全部持っていますがあまり聴かないし、日本盤、US再発なのなので記事にする気は無いし。さらにブラインドフェイスに至ってはUKオリジ持ってますがどうしてもステーブさんの声が合わないので、なにか高い出物があった時用の売りレコで取ってある状態なのです。ヤードバーズに至っては興味無いし。


と言うことでこれがエリッククラプトンの最終回になるのです。ただ誤解の無いように再度書きますが、僕は本当に70年代のレイドバックしているエリックは大好きなんですよ。



購入レコ屋   (たぶん)グレイテストヒッツ



# by naruru-kato | 2021-10-09 07:32 | Eric Clapton | Comments(24)

Jeff Beck その5   Blow By Blow

10月1日、とうとう名古屋にディスクユニオンがオープンしました。今までなかったのが不思議なくらいですが、ようやくという感じです。初日はたぶん整理券が出たと思われます。僕はというと、密を避けたいのと、野次馬根性は特に無いので再来年くらいに行こうかな?というのはウソで、ある程度落ち着いた10月中頃に行こうかな?と考えてます。オープンは特に貴重廃盤などが並ぶような予感もしてますが、なにせここのお店は高いので(大阪のユニオンで欲しいもの、高過ぎで買えなかった経験あり)少し間を空けてもいいのです。

さて、前回の予告で「ギターの上手い人」と書きましたのでロッド絡みで当然ジェフベックであろう。と予測された方は多いと思いますが、流れで当然「ベックオラ」だと思わせながら、意表を突いたギターインストの最高傑作と誉れの高い(自分でそー思ってます)この「Blow By Blow」です。

実は僕はロックの何を聴いているのか?と申しますと、全てにおいて歌(ボーカリスト)なのです。つまりどんな有名なバンド、SSWでも声が合わなければ聴かないのです。その次に聴くのはギターですが、あくまでボーカルの絡み、ギターソロなどが重要で有り、すべてインストのギターアルバムは殆ど無いのです、たとえばリーリトナー、ラリーカールトン、さらにジャズ的なアルデメオラなどは聴かないし、サンタナなどはボーカルの人が毎回合わない人ばかりなので聴きません。

おまえのことはどーでもいいからさっさと本題に入れ。というようなコメントが来そうなのでこのくらいにして(汗)


ちなみに、なぜジェフがインストアルバムにしたのか?という経緯は割愛しますが、簡単に書くとロッドがいなくなり、他にイイボーカルもいないので、もうインストでいこー。という感じですがジョンマクラフリンに傾倒していたのも事実です。詳しく知りたい方は調べればすぐに出てきます。


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あまりに有名になったこのイラストのジャケ、ギターは勿論ギブソン54年型レスポール、元はゴールドですがオックスブラッド色に塗られています。実はこのギターのカスタムショップ製のシグネチャーモデル持ってました。今は手元にありませんが、凄く弾きにくくて(爆)

邦題は「ギター殺人者の凱旋」、日本の担当者がアメリカでのこのアルバムの販売用ポスターに書いたある「The Return Of The Axe Murderer」を見て付けた有名な邦題です(まぁ日本ではやはりブロウバイブロウで通ってますけどね)

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裏ジャケは実写の同じポーズ、しかし惚れ惚れするくらいカッコイイ弾き方。3大ギタリストのクラプトンの構え方はギターが高くてイマイチだし、ジミーペイジの場合低すぎてカッコいいのだけれども、あれではミスタッチ多発するだろうし、やはりこのジェフの構えが一番いいのです。


さて、このアルバムの特徴は、ギターインストですが、ロック、ジャズ、フィージョン、さらにプロデュースのジョージマーチンのストリングス攻撃、そして多彩なギターンの音色、緊迫感あふれるバックス陣。と聞き所満載。ジェフはここでは先のレスポール、ストラトキャスター、ギブソンのハムバッカーを積んだテレキャスター(通称テレギブ)を使ってますが、イマイチどの曲で使い分けてるかはよくわかりません。

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A-1の表記がまだ無いファーストプレスです。

バックはキーボードがジェフベックグループからマックスミドルトン、売れっ子ベーシストのフィルチェン(その後ロッドのバンドに入る)ドラムスがこの時まだ18歳のリチャードベイリー。はっきりいってグルーブの塊です。ファンキーでレゲエっぽいベースに多彩なおかず、柔軟なテクニックのドラムス、その隙間をキーボードが埋めまくり、その上に縦横無尽にジェフのギターが暴れ、さらに(2曲くらいですが)分厚いストリングスが被さるのです。

まるでギター教則アルバムのようなこの作品ですが、リアルタイムで聴いた僕はこのアルバムかなり聞き込みました。おかげで頭の中でこの作品全曲鳴らせ。と言われれば脳内で完璧に演奏できるくらいです。

曲順です。

A面
-1 You Know What I Mean
-2 She's A Woman
-3 Constipated Duck
-4 Air Blower
-5 Scatterbrain
B面
-1 Cause We've Ended As Lovers
-2 Thelonius
-3 Freeway Jam
-4 Diamond Dust

A-1 跳ねた16ビートのオープニング、UK初回盤ではまだタイトル名が決まらす、レーベルには「It's Doesn't Really Matter」と表記されてます。ベックのギターはシンセ的な音をだしてる。クラビネットとブンブンうなるベース、ずらすタイミングのドラム。そのうえに変幻自在のギター、後半のメインリフのギターのハモがカッコいい。オープニングに相応しい。

-2 なんでビートルズがよくわかんないけど。ジェフはここで得意のトーキングモジュレーター炸裂。実はこのジェフの演奏聴いてから初めてビートルズの方聴いた(爆)

-3 これも跳ねる16ビート。改めてベイリーの手数の多さに驚きます。ギターはたぶんレスポールでしょう。

-4 ここから次の曲が終わるまではまさに驚愕の演奏。ブンブンうなるベースに乗り、メインリフのシンセ風のギター。それが終わるとオーバードライブのかかったとんでもないギターソロンの炸裂。そして後半部はいきなりスローでブルージーなリズムの展開に変わる。これこそが次の曲の導入部になっていく。

-5 このアルバムを代表する名曲「スキャッターブレイン」メインリフはジェフの練習用の運指で使われたフレーズが元になってます。これめちゃくちゃ練習したけど全く無理でしたわ(笑)僕はここで初めてトリルというギターテクを聴きました。最初は「どーやって弾いてるの?」でしたね。後半にエレピのソロその後ようやくストリングスが被さり壮大なイメージに、このアルバムというよりジェフベックの代表教ですね。

実は今、CDの方を聴きながらレビュー書いてますが、スキャッターブレインの後、いきなりB-1のあのフレーズが出てくるのは良くないなー。
やはりスキャッターブレインの後は静寂が欲しい。

B-1 これも代表曲、この頃無名だったロイブキャナンに捧げられたスティービーワンダーの曲。ここではテレギブであの官能的なギターを聴かせますがセカンドヴァースのところ「1分53秒あたり」でなぜか一瞬ギターがストラトキャスターに変わります。良く聴くと鈴鳴りの音で直ぐに解ります。なぜそうしたかは不明です、ジェフの意向か、ジョージマーチンがやったか? どちらにせよ、全編ストラトバージョンがあると思います。それが聴きたい。邦題は言わずと知れた「悲しみの恋人達」

-2 セロニアスモンクに捧げられたファンクナンバー、これもスティービー作。ここでのジェフはかなりヘンテコな音出してます。殆どワンコードのジャム的な感じ。

-3 これも代表曲、高速道路のラッシュアワーのイメージですかね。このギターはストラトです。ここでもまたまた変幻自在のトリッキーなギターソロ炸裂。トリルさせながらアームで音を上下させてます。

-4 最後はA-1と同じくストリングス導入の壮大な曲。8分の長尺曲ですが、5分あたりでベックのギターは消えてしまい、あとはリズム隊、ストリングスのみになります。まさに最後を飾るに相応しい。

聞き流すにもちょうど良く、じっくり聴いてジェフの音の多彩さ、トリッキーさを味わうのも良いでしょうね。

レーベルです、UKエピックのオリジナルファーストプレス。カタログNoはEPC S 69117 マトは両面1です。

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このアルバムは全米では4位まであがります。ギターインストのまさに幕開け的なアルバム。この後さらに次作のワイヤードを作りバカ受けしますが、その後のアルバムはどーもイマイチで、CDでは持ってますがレコードで買おう、と言う気にはなれません。やっぱ歌がないとこの2枚のみになってしまうのです。

ちなみにジェフのコンサートは「フーズエルス」の時に1回行ったきり、この時も素晴らしいライブでしたが、見ているこっちが、どーいうノリで見たらいいのかイマイチ解らず。クラッシックのコンサートに来ているような錯覚さえ覚えたのです。しかもジェフは殆ど喋らんし(汗)

何年か前にジェフのライブでロッドが突然出てきてピープルゲットレディー歌うシーンを見ましたが、やっぱこの二人のコンビで見たいよなー、絶対に無理やけど。


実はこのUK盤ファーストプレスのオリジナル、ワンコインで買いました。お店のバーゲンコーナーに紛れていたのです。信じられませんがたまにはこーいうことも無くてはね。


購入レコ屋  グレイテストヒッツ

参考文献   レコードコレクター2014年5号

# by naruru-kato | 2021-10-02 09:00 | Jeff Beck | Comments(20)

Facesその4    A Not Is As a Good As a Wink...To A Blind House   

大方の予想通りフェイセズの最高傑作と言われる邦題「馬の耳に念仏」です。もうこの作品はこの邦題以外に考えられません。原題でこの作品を呼ぶ日本人は99%いないでしょうね。まさに邦題ベスト3です。ちなみに残りは自分的に「狂気」「原子心母」(次点で「危機」)この3作品はほぼ邦題で通ってますね。しかしプログレ系が多いな(笑)

今回、この原題を翻訳サイトで調べたら「目隠ししてる馬には何を言っても無駄だ」というような意味で、ようは鈍感の人には何を言っても無駄だ。という日本と同じことわざでした。少しビックリしました。日本の担当者は普通に訳したら「馬の耳に念仏」になったという感じですね。
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UK盤オリジナルです。

実はこのジャケは元ネタは同じですがUKオリジとUSオリジとはトリミングが違っています。US盤が一番写真の大きさがありステージと客席のお客が多く見れます。UK盤はかなりトリミングされて客席はそんなに写らないのでライブハウスでの演奏風なのです。




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左USオリジナル。右UKオリジナル。ロゴとかも感じがかなり違います。


音質的な相違については「んーほとんど変わらんのだよなー」誰か根本的にここが違う。と言うことがあれば教えてください。

裏ジャケは目隠しされた馬とメンバーの人形の写真及びクレジットです。

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付録で特大の変な写真ばかり集めたポスターが入っていて、きわどい写真も満載です。が、畳1枚程あるので、なかなか腰を据えてみることができない。

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基本的にどーでもいい写真ばかりではなく、女性のヌードも多いのですが肝心なところは黒く塗りつぶされてる。メンバーの裸の写真も満載(いらないけど)

特に壁に貼ったりするようなポスターではないのですが、なかなかこれが入ってるオリジナル盤はないので、一先ずあれば合格かな(笑)

Impression
内容ですが、先週ロッドのソロを聴き倒し、今度はフェイセズを聴き倒した結果。ほぼ同時期、メンバーもそんなに変わらないこの二つのアルバムの相違点は何か?
という大きな課題を自分に突きつけ、いろいろ考えましたが「ハタッ」と気づいたことがあります。

それは「ロッドのアルバムはロッドのボーカルのみだが、フェイセズはロニーレインのボーカルも聴ける!」と言うことなのです。(そんなことかよ)
でも、やっぱロニーのボーカルはイイです。さらにそこにロッドの声がかぶさり、もう最高の極み。あとはキーボードの音がバンドの方が多いくらいかな?

My Favorite Songs
Miss Judy's Farm
タメの聴いたウッディーのボトムから始まる最高にカッコいいロックンロール。こーいうコードリフの曲ってストーンズっぽくていい。

Love Lived Here
イントロから素晴らしいバラード、ロッドの歌とシンクロするウッディーのギターがまた味わい深い。ロッドのバラードの素晴らしさがすでに出来上がってます。

Stay With Me
このアルバム、及びファイセズを代表する曲。格好良さはもう昇天の極みです。ズンズンズンと進むバックがいかにもフェイセズです。

Debris
自分的、このアルバムで一番好きな曲。ロニーのボーカルでサビでロッドがハモる所がもう最高です。ロッドのコーラスで主旋を歌えるなんて、フェイセズでのロニー以外では一切ないと思います(笑)。中間のウッディーのギターも素晴らしい。

レココレの解説にありましたが、B面の最後の2曲がもう少しましなら、このアルバムは歴史的名盤になっていたであろいう。という内容の文章を見つけましたが、ほぼ同感です。A面全てとB-1までが素晴らしい。

Label
Ukワーナーのグリーンレーベル、カタログNoはK-56006.マトは両面1です。

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USワーナーもグリーンレーベルのオリジナル、カタログNoはBS-2574、これもマトは両面1です。

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ちなみにバンドの表記ですが、今までは「フェイシス」としてましたが、今回からWikiに従い「フェイセズ」に変えてます。昔の本を見るとフェイシズなんですけどね、あしからず。

フェイセズの最高傑作というのは違うような気もしてきました(汗)

今回でフェイセズの正規スタジオ盤はすべて終了。残すは山内テツ加入のライブ音源だけなんですが、これがまた録音悪いし、どーしよーかなー?

来週はギターの上手い人にするか?または色っぽいジャケばかりのバンドにするか悩んでますが、もう少しだけイギリスものをやるつもりです。

追記 最初の記事は2019年9月に投稿しましたが、最近このUK盤を買ったので大幅に加筆、訂正しました。
   たぶんUS盤はそのうち売りレコになると思います。   2024年3月13日



# by naruru-kato | 2021-09-25 00:01 | ● Faces | Comments(14)

Rod Stewart その4   Every Picture Tells A Story

久しぶりのロッドです。秋はなぜかこの人の声が聴きたくなるのです。

ソロ3作目、発売はフェイセズの「ロングプレーヤー」と「馬の耳~」の間の1971年5月。という事は年に3回も新作を発表してることになる。まさに向かうところ敵なしのイケイケ状況であったと思いますね。

所有の個体は日本盤ですが初回盤です、このジャケはアメリカ初回と同じくポスタージャケになっていて、楽しいのです。UKオリジナルはごく普通のスリーブジャケ。

という事でわざわざ高いUKオリジナルは買う気なくて、さらにプロモ白盤なのでこの日本盤で十分満足しています。

全米、全英でNo1になったロッドの(マーキュリー時代)一番売れたアルバムかもしれません。UKでは連続45週のチャートインです。

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写真ではなく、絵ですが、ロッドの表情が凄くイイです。

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このように切り取り線がありポスターにもなります。 一応右側のロッドの写真がポスターでもあり、裏ジャケにもなります。 反対側はこんな感じ。


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日本盤もこの後の再発ではUK盤と同じスリーブジャケになってしまいます。ここはどーしてもこのポスターカバーの仕様で欲しい所です。

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本当の裏ジャケはこれになるのかな? 曲ごとのイメージが絵画風になってます。ただしUK盤のオリジナルの裏ジャケはポスターの写真の上半身のはずです。

メンバーはこの通りです、フェイセズからロニーとイアンマクレガン、ロッドの友人のマーティンクイテットン、ピーターシアーズ、ミックウォーラー、その他ボーカルでマギーベルなど。

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このアルバムはなんと言っても、あの名曲「マギーメイ」が収録されている事につきますが、いやいや決してそれだけではないです。全体的にフォーキー、というかアコ主体の曲が多く、ディラン、ティムハーディンのカバーもあり、どこかブリティシュトラッドの香りもして、フェイセズのようなドタバタ感のロックンロールとはかなり違う印象なのです

ちなみにロッドの好きな曲を1曲あげよ。という設問があれば、僕は間違い無く「マギーメイ」です。「セイリング」「トゥナイトザナイト」はその下。「アイムセクシー」に至っては最下位くらいです(笑)

曲順です。
A面
-1 Every Pictures Tell A Story
-2 Seems Like A Long Time
-3 That's All Right
-4 Amazing Grace
-5 Tomorrow Is Such A Long Tim

B面
-1 Link Music ~ Henry's Tune
-2 Maggie May
-3 Mandarin Wind
-4 I'm Losing You
-5 Reason To Believe

A-1イントロのアコのアルペジオから一気に景気のいいロックンロールでスタートするタイトルナンバー。アコが常にバックで流れていてかなりカッコいいです。このアコはマーチンクイテットン、途中からロニーのスライドも入り分厚くなります。最後のロッドとの掛け合いコーラスはマギーベル。構成も凄く凝ってる、ロッドとロニーの作品。

-2 カバーのバラードですが、渾身のバラードと言えます。やっぱこーいうミディアムバラードはロッドは上手く歌うよなー。ここでもロニーのギターが冴えてます。

-3 スライドのアコから始まる陽気なロックンロール。これはフェイセズっぽいかなー。ご機嫌です。

-4 クレジットにはない小作ですがWikkでは「アメイジンググレイス」としっかり書いてあります。しかし歌手(笑)ってこの曲好きだよなー。日本人も沢山カバーしてるし、バグパイプのようなアコでの伴奏が素晴らしい。

-5 最後はディランの知られていない曲。これのオリジナルは知りませんが、ロッドの解釈の仕方が素晴らしい。と言うことにしておこう。



B-1~2 ここでも小作をはさみマギーメイ。マンドリンがいいです。「Wake Up Maggie~」と始まる出だしが凄く好きです。もう後は言葉が出てこない素晴らしさよ。特に後半のヴァースでトライアングル?がチリーンと鳴るとこがもう本当に大好き。ロッドとマーチンの共作。

-3 同じような感じでロッドのオリジナル。タイトル通りマンドリンに溢れてます、クレジットにはマンドリンは「リンデスファーンのマンドリンプレーヤー」となってます。

-4 少しヘビーなソウルフルなロック、これもフェイセズっぽい。

-5 最後はティムハーディンのカバー。しかしこの人の場合こーいうミディアムバラード系歌わせると、もう「卑怯だ・・・爆」というレベルになってしまいますね。いーなー天性の声がある人は。

勿論、捨て曲一切無いです(キッパリ)



レーベルです、日本盤初回盤の白レーベル、音はかなりイイです。


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ちなみに解説が小倉エージさんでした。

やっぱロッドはマーキュリー時代がいいです、特にこのアルバムは格別です。この流れでバンドの方も来週はやってしまおう。と決断しました(決断と言うほどの事でもないが・・・笑)


購入レコ屋  忘れました。








# by naruru-kato | 2021-09-18 08:30 | Rod Stewart | Comments(10)

The Rolling Stonesその5  Between The Buttons

チャーリーが亡くなってから、2週間ほどすぎました。ようやく追悼のためにストーンズを書きます。先週からジョージの「帝国」の合間をぬって、せっせとチャーリーを意識しながらいろんなストーンズのアルバム聴いてまして、但しドラムスの音を基準にレコを選ぶと言うことが出来なくて(ドラムの事よくしらないので)ジャケ基準で聴いてました。

やはりベタなのは「Get Yer-Ya-Yas~」。「Black&Blue」、「Love You Live」であったりしたのですが、「Get」だとミックテイラーについての文章になってしまうし、
その他についてもすこし書くのが難しい。

ということで、もう思い切ってブライアン在籍時でさがしたら、「もーこれしかないじゃん」って感じでチャーリーがフロントに立ってる渋い写真のこのアルバムに決まりました。

ちなみに僕が持っているのはUS盤のオリジナルのステレオ盤です。UKオリジナルはフリップパックでコーティングされていてさらに素敵なのですが相場価格が十倍はします(汗)

大体ストーンズのアルバムはUS盤とUK盤の差が激しすぎるのでデッカ時代は100%US盤を漁っています。ビートルズなら上手く探せばイエローのmonoでも一葉以内で探せるのに、ことストーンズに関しては諭吉2枚は必至なのです。


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まさに冬の感じのロンドンの(勝手に決めて付けますけど)フィルターがかかったジャケ。これはレンズにワセリンを塗って撮られています。

ビートルズのラバーソウル、フォーセイルと同じ雰囲気で凄く素敵です。 タイトル、バンド名はチャーリーのジャケットのボタンのように書かれています。これは実際にレコ見て初めて解りました。CDでは文字まで見えないのでは?

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裏ジャケです。漫画はチャーリーが書いたもの、「Between The Buttons」という言葉でなんか漫画を書け。といわれて書いたモノです、が、内容はイマイチわかりません。特に調べる事もしません。

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このアルバムはミック的に言わせると「アフターマス」よりは好きだ。と言うことです。ストーンズのサイケ時代の始まりの始まり的でも有り(すぐに終わってしまいますが・・・笑)ビートルズのラバーソウル、リボルバーの影響をかなり受けた作品です。


アフターマスに続き全曲ミック&キースによるオリジナル、ブライアンもいろんな楽器をこなして活躍してます。初めて全曲をトータル的に考えられたアルバムであり、そのせいかブルースの影響が薄れていることも事実です。


さらに、UKオリジナルとUSではビートルズと同じように曲目が違います。UKでは1曲目が「Yesterday~」に対してUSでは「Let Night~」この出だしの曲の印象でガラッとアルバム全体の印象も変わってしまいます。 トータルアルバムですので曲を入れ替え、さらに曲順も入れ替えたUS盤はもう全く違う作品と言うことになってしまいます。

と言うことで本来はUK盤で聴かなくてはならないのです。

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行きつけのレコ屋、「覚王山SORC」さんのガラスウィンドレコに燦然と輝く諭吉2枚以上のUKオリジmono盤です。いく都度、見てるだけです(泣)


しかし残念ながら、雰囲気抜群のUKオリジは高くて買えないので(高いお金出して買うほどでもない作品でもある)実際にはこのUS盤で我慢しなくてはならないのです。レコードでの聞き比べしたいのですけどねー(泣)聞き比べは日本再発盤でも買うしか方法はないですね(たぶん買わない気がするけど) 


曲順です。
A面
-1 Let's Spend Night Together
-2 Yesterday's Paper
-3 Ruby Thursday
-4 Connection
-5 She Smile Sweetly
-6 Cool's Come And Collected

B面
-1 All Sold Out
-2 My Obsession
-3 Who's Been Sleeping Here ?
-3 Completed
-4 Miss Amanda Jones
-5 Something Happened To Me Yesterday

A-1 US盤のみ収録。邦題「夜をぶっとばせ」あまりに有名になりすぎた曲。シングルでは全英3位。歌詞がヤバいので(当時)エドサリバンショーでは歌詞を変えさせられて歌わされた有名な曲。スネアのダカダカダカという音がバタ臭くて良いです(笑)。確か初来日の時のTVライブの時、番組のオープニングこれだったよなー。

-2 これがUKではオープニング、と言うことでUS盤なら、2曲続けてオープニングが楽しめる訳で(違うか・・・汗)しかしこの曲がオープニングというのも凄く不思議な感じのする曲です。ブライアンはマリンバ叩いてる。

-3 これもUS盤のみの収録、シングル「夜を~」のB面。放送局がこちらのB面をかけるので、逆にこちらがヒットするという事態になる(UK3位)キースが彼女と別れた日が火曜日だったのでこの曲が出来た。初期のバラードでは極上の出来です。ここでもチャーリーのドラムがバタ臭くて笑える。

-4 なんかアメリカンロックのようなロックンロール(爆)。ミックとキースのツインボーカル。ストーンズっぽくないよなー。

-5 なんかハモンドが重苦しいフォークロックのような(汗)

-6 サーカスの最初に出てくるよーなピアノのイントロ。かなりサイケも意識してるのかな? でもこの曲初めて聞くと忘れそうもないような変わった曲で、結構気に入ってます。

B-1 これも変なロックンロールだよなー。サイケの影響も受けてるよーだ

-2 ベースがファズかかってて、エコー感も深くて、ビートルズのリボルバーに入っていても何ら違和感ないような曲。

-3 アコベースでさらにハープ、ピアノも入りストーンズ風フォークロックってとこか?

-4 やっと初期のストーンズらしいロックンロール。ここではブライアンのオルガンも聞こえる。

-5 続けてさらにロックンロール、ストーンズはこれがいいです。

-6 最後はビートルズっぽい、これで終わり?という感じのエンディング。最後の曲はUK盤もこれです。


今回、初めてアルバム通して聴きました。初めて聴いた印象は「なんじゃーこれ?」という感じでしたが、何回か聴いてみて、「うん、アフターマスより、こっちの方がいいかな?」という感じになってます。

ちなみにUKではA1,3の代わりに「Back Street Girl」「All Sold Out」が入っていて、曲順も全然ちがいます。

レーベルです。 USロンドンレコードのステレオのオリジナル、カタログNoはPS-499。マトは両面1です。

The Rolling Stonesその5  Between The Buttons_d0335744_20373500.jpg


自分の印象ではこの時期のUS盤は圧倒的にmonoの方が音圧があり凄いです(UKは聴いてないのでしらんけど)。ブライアン期は機会があればmonoに買い換えてます。

この後さらにSGPのパクリともいえる悪名高き「サタニック~」(このアルバムのみ未だに買えてません、US盤でも異常に高いので)を出してストーンズのサイケ期は終わりブルース回帰していきます。そしてブライアンジョーンズの脱退~死を乗り越え黄金期のテイラー時代に向かってきますが、テイラー期はもうやってしまったので、今後は順に初期に戻っていこうかと思います。

チャーリーに関して、世界最高のロックンロールバンドの唯一のドラマーであったのですから本当に凄いです。安らかに眠ってください。

ミックとキースがいるかぎりまだまだストーンズは転がり続けるのでしょうね。

追記 
ジョージ、ストーンズと来ましたのでまた少しイギリスもので秋はさりげなく行きたいと思ってます。


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参考文献  いろんな人のブログ





# by naruru-kato | 2021-09-11 00:00 | The Rolling Stones | Comments(10)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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