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アナログレコード巡礼の旅

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Tracy Nelson & Mother Earth その2 Bring In Home

始めに追悼文です。

ロッキンオンの創立者の1人である松村雄策さんが12日に亡くなられました。渋谷陽一氏とともに50年も書き続けられました。ここ何年も同誌は読んでいませんので最近の松村さんの文章は読んでいませんでしたが、中学~高校時代は松村さんの「凄く変な」記事に夢中になってました。いつも本題の前の(落語で言うと)マクラ部分がやたらと長く、話が最初から飛んでいって野球、プロレス、相撲、落語、などの事が多く書かれ、最後の方で「ところで〇〇の新譜なんだけど」みたいな文章が大好きでした。

間違いなくロック評論家では一番文章を読んだ人です。自分もたかがブログの記事ですが松村さんからの影響を僅かに受けているとおもってます。

渋谷陽一氏の戦友に捧げたような追悼文には心打たれました。また、小尾さんの追悼文でなぜ僕が松村さんの文章が好きだったか、よく解りました。

謹んでお悔やみ申し上げます。

さて本題のトレーシーネルソンとマザーアースです、先回に引き続きこのブログの新記録です。「その2に移った最短記録更新・・・笑」

実はトレーシーネルソンとマザーアースの線引きがイマイチよくわからなくて、このアルバムはたぶん5作目になると思うのですが、なんとエリックカズ作品を4曲も取り上げ、さらにはスティーブヤング、ジエームステイラー、ボズスキャグスの名曲もありぃーの素晴らしいアルバムで発売は1971年です。

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楓の木の下でくつろぐメンバーの写真のジャケ、素晴らしい色合い。いかにも秋っていう感じが素敵です。ここでのトレイシーの表情が最高にいいのです。なんかこの人、写真によっては黒人系な顔にも見えたりするのですが、この写真を見る限り普通の白人ですね。

なんとなくですが、フェアポートコンベンションのアルバムと雰囲気が同じ感じがです(特にUS盤のWhat We Did On Our Holidays)


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毎回犬が登場してるような気がする裏ジャケです。
右端の上の方に1 98と書かれた付箋のようなものは、この盤は1ドル98セント。ということなのであろう。アメリカではやはり人気無い(知られていない)のでこの価格が相場なのでしょうね。で 日本でなんで10倍くらいになっちゃう訳?  やはり英世1枚が相場のような気がする、まぁいいいけど。

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でも、残念ながらこのアルバムを中古レコ屋店頭で見かける事は皆無です。前回のアルバムだけ初めて見つけましたが、他のアルバムはカスリもしません。仕方なく高い送料を払ってオークションで落とすしかないのです、ただし毎回入札が自分しかいないので最低価格で買えますが。

今回の個体はプロモ白ラベル、ジャケも殆どピンピンで言うことなしでした。すでにTracy Nelson /Mother Earthと言うアルバムも落として手元に来ました。このアルバム含めうちのヘビロテの一番手なのです。

Impression
このバンドのカテゴリはゴスペル&スワンプだと思うのですが、その音楽性になぜかSSW達の曲を上手く乗せて見事に歌い上げるトレイシーの歌唱力。まさにこれがこのバンドの魅力だと思います。しかもゴスペルだけでなくカントリーアルバムも発表してるし(聴いたみたけどそれほど欲しいとは思わなかった)ブルースっぽいのもある。まさにアメリカの音楽の歴史を紐解いて解釈しているようなバンドです(ジャズを除く)。

今回のアルバムもオリジナルは少なく先にも書きましたがカバーの選曲が素晴らしい。全9曲、そこから厳選に厳選を重ねて選んだ4曲です。

My Favorite Songs
Soul Of Sadness
トレイシーのオリジナル曲。これはまさにスワンプ+スローブルース。イントロなんてドロドロのスワンピーなギター。デラボニも同じような雰囲気の曲沢山ありますね。

I'll Be Long Gone
ボズスキャッグスのアトランタからのファーストソロの1曲。見事にあの雰囲気のブルージーな感じを表現してます。もともとスワンプ系の作品でしたのでトレイシーが歌うにはもってこい。よくぞこの曲をやってくれた感満載です。

Tonight The Sky's About To Cry
4曲も取り上げてるエリックカズはすべて書きたいのですが、この1曲を選びました。カズのファーストからの選曲。ダルでルーズな感じにスワンプ風味をブレンドした感じでこれも見事に歌い上げてます。

Seven Bridges Road
カバーが多いスティーブヤングの名曲。イーグルスで有名になり、リタクーリッジ、ジョンバエズ、ドリーパートン、エリックアンダーソン、イアンマシューズ、などなど、その中でもトレイシーのこのバージョンがダントツで一番好きです。ところで、スティーブヤングはこの曲一発でずぅーと喰っているのだろうか(笑)

捨て曲一切なしです、この時代ならデラニー&ボニーと同じ時期なのに、ほぼ同じ音楽やってるのに、マザーアースは人気出なかったのか不思議です。ただ単にプロモーションの問題だったのだろうか?


Label
リプリーズ白盤、カタログNoはRS-6431、マトは両面1Bです。間違い無くファーストプレスでしょう。


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一先ず、このバンドのアルバムは全て買える状態でヤフオクのウォッチリストに入っています。誰も入札がないのでいつでも買える状態なのですが、もう少し値段下がるの待つか、状態のいいのを待つかという感じですね。


追記。

 13日に名古屋ウィメンズのおまけで、ついでに走らさせてもらう名古屋シティマラソンが開催され、14000人の中で13000人位の順位でハーフマラソンを無事(でもないけど)完走しました。自身の記録更新を狙ったのですが、原因不明の「なんか全然脚が前に出ない」症状と、いつも現れる「ブラックナルル」に「キツかったら歩いていーぞ」とたぶらかされ、よもやの最低記録。かなりショックを受けてます。1~3月初旬までに350kmも走り込んだのに(泣)

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3時間の制限時間のギリギリというタイム(左側のセイコーのタイムです)の白川公園ゴール前での証拠写真。昨年は2時間25分、その前は15分だったのに。歳取れば仕方ない、と言うかも知れませんが、今年は今までで一番走り込んだんですけどねー(泣)


今月最終日曜は長良川走るローカル大会です。気持ちを切り替えて行こう、と思ってます。


あっ、そうそう。長男の受験ですが、無事に終わり志望校に合格しましたのでレコ屋解禁になりました(笑)



# by naruru-kato | 2022-03-19 06:54 | Tracy Nelson | Comments(12)

The Band 最終回   The Last Waltz

とうとう、ザ・バンドも最終回です。最後はもちろんこのアナログ3枚組の解散コンサートであるラストワルツですが、いまさら何も書くことが浮かばないので、例によって自分の思いで話、それとこのアルバムにあるスタジオ録音のF面(表記はレコードⅢB面)について、サラッといきます。

この3枚組を入手したいきさつは、またまた新栄のR店で何も買うものが無い時に、このオリジナルが売ってて(確か英世1枚)あくまで「仕方なく」買ってきました。

自分的にはリアルタイムで小遣い駆使して買うも、そのうち売ってしまい、その後、完全版の4枚組CDが出たのでそれで充分だったのです。今でもラストワルツ聴くときはCDの方になります。

因みにレコードとCDでは曲順がかなり違っていて、CDの方が多少は順列が正しいと思いますが。実際はザバンドがまず2時間(12曲)演奏し、その後ゲスト、さらにザバンドが再度単独、最後にディラン。というのが大筋の流れです。という事でコンサートの内容を知った今となれば、レコードの方はかなり違和感があるし、完全版CDでもまだまだ未発表も沢山あるのです。

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ライブアルバムのジャケではかなり秀逸ではないだろうか?。さらに言えばポスターの方はもっと素晴らしい。

因みに完全版CDももちろん同じですが、ブックレットの内容がかなり豪勢になっております。The Band The Last Waltzの文字の大きさは同じです。


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思えば、1978年は日本のこの手の音楽が好きな人にとっては夢のような時期でした。
まず77年に解散したと思ってたのに「Islands」が届けらます。ザバンドはビートルズみたいにスタジオだけで活躍するんだ。と思いました。

2月にはボブディランが初来日(テスト期間で断念したが、友人のMはテストよりディランの方が優先順位上。という事で大阪まで見に行った)
5月にはリックダンコが、6月にはレヴォンヘルムがRCOオールスターズと来日、7月にはロビーもが映画のプロモーションで来日しクリエイションをバックに少しだけ弾く。(なぜクリエイションだったんだろう)毎月のミュージックライフ誌が楽しみだった。

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確か映画館に同級生のロック好き数人と見に行ったのですが、みんなザバンドよりも他のアーティスト目当てだったと思う。
さらに言えば、同時上映の「レットイットビー」だったか「ウッドストック」だったか思い出せませんが、そちらの方のが良かった覚えがあります。

メインのラストワルツは動いてるボブディランに他のお客から「イェーイ」とか「ピーピー」と口笛が飛んだのを覚えてます。もちろんその頃はザ・バンドのメンバーが誰なのかもはっきりわからない状況。ビデオさえも普及していなかった時代です。殆どの人がここで生ザバンド、ディランを見たのでは?


僕の目当てはクラプトンでした(その年は初めての外タレでクラプトンを見た)。ヴァンモリソンに至っては「なんやこの小さい小太りは」的なものに感じ、ニールにしてもその時はまだハマっていなかったです。


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しかし今このアルバムをレコードで聴こうとはあまり思わなくて、実は買ってからF面しか聞いていない(汗)

通常版LPと完全版CDの曲の違いですが、いちいち書くと凄い事になるので、知りたい人は虫眼鏡で確認してください(笑)

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F面はThe Last Waltz Suiteという命題のついたスタジオ録音の新作、セルフカバーなど。ザウェイトを黒人のゴスペルグループと共演したり、エミルーハリスと共演したり、ロビーのボーカルがあったりで興味深い所があります。

The Last Waltz Suite全曲

The Well 
傑作アルバムである「南十字星」の延長線上のような、結構しっかり作り込んだナンバーでリチャードが歌う。ロビーがバックでコーラスをかぶせてる


Evangelin 
エミルー抜擢のカントリーワルツ。もうこれは映像が素晴らしくて、はっきり言ってラストワルツの映像で一番ここの場面が好きかも(笑)ラストワルツのステージでもザバンド単体でやっていますが、出来が悪く未だに未発表。この曲の流れのカントリー風味が足りないという理由でエミルーを起用し、再度スタジオで撮ったらしい。


Out Of The Blue
ロビーロバートソンってこんなに「か細い」声だったんだ。初めて聴いたときはそー思いました。確かに他の3人には太刀打ち出来ない声ですが、悪くはないです。ビックピンクでも歌っていましたが印象無に残っていなくて。

The Weight
ザバンド一番の名曲もライブでやっていますが、ライブにゴスペル要素が足りないという理由で、尊敬するゴスペルグループのステイプルズを迎えた模様。ステイプルズもこの曲をカバーしています。

The Last Waltz Refrain
リチャードの真骨頂のバラード。ここでもロビーがコーラスをかぶせてる。もしかしたらこの時期にロビーはボーカルに目覚めたのだろうか?

Them From The Last Waltz
そしてそのままの流れで感動的なテーマソングに。

レーベルです、ザバンドに似合わないワーナーのパームツリー(笑)カタログNoは3WS-3146 マトは2とか3とかバラバラです。



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調べて見たら40周年記念盤のCDが出ていてそれが最後のリリースになるのか?はたまたまだ出るのか?ロビーのことだから解りませんが。でも「もう、いいかな」というのが本心。キリがないのと、お金にはキリがあるので(爆)


しかし、当初この作品で一番ピンとこなかったジョニミッチエルとヴァンモリソンが今では自分の最重要アーティストになるとは思ってもみなかったです。歳をとれば聞く音楽も変わりますが、まさかヴァンにこれほどハマるとは(笑)


ザ・バンドはこれでおしまいですが、紹介したいメンバーのソロ作品、フォロワー的な(ほぼ)ザ・バンドのような音楽をやってたマイナーなグループが数枚ありますので、そのうち「ザ・バンド ソロ&フォロワー」のカテゴリ作って復活するつもりです。


よろしくお願いいたします。

参考文献  レココレ The Last Waltz特集

      The DIG増刊 ザバンド・ボブディラン

# by naruru-kato | 2022-03-16 17:49 | The Band | Comments(17)

Little Feat その5   Feats Don't Fail Me Now

この4枚目のアルバム「Feats Don't Fail Me Now」を少し前に日本盤からオリジナルに買い替えたので、久しぶりに今週はリトルフィートです。邦題は「アメイジング」。「驚くような」という意味だと思いますが、そんなら「Saili'n Shoes」のジャケのほうがアメイジングではないのか?。もっと言えばネオンパーク全部がアメイジングではないのか?

しかし、これ以上の考察は意味ないので、タイトルについての記述はここでおしまいにします(笑)

ドラムのリッチーヘイワードが前作から一時的に解雇され、さらに経済的理由で一時バンドは解散状態に陥ります。その後再起が図られたこのアルバムは初めてチャートインします。全米で36位の中ヒット。


ネオンパークの絵はすでにお約束。今回はヘッドライトが眼になってるリンカーンコンチネンタル(しかもナンバープレートはHOY HOY)に乗った、マリリンモンローとジョージワシントン(なぜかピッタリと寄り添ってる・・・笑)。かなり危険なロッキー山脈の山道を逃げるように飛ばしている。しかもその後ろでは稲妻が(笑)

さらに、寄り添ってる2人は危険な状況が差し迫っているのだが、平然としかもマリリンは笑いながら座ってる所が笑えたりする。


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タイトルとは全く関係ない絵だと思います、が、ネオンパークの絵にそんなのは関係ないです。相変わらずぶっ飛んでることだけは間違いないこのジャケ。しかしフィートのネオンパークのジャケの中では比較的おとなしい感じです。


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大体、ネオンパークの絵というのは元ネタがあるのですが、このジャケはハリウッド映画の「なんか」から取ったらしいですが、その「なんか」は知りません。あまり映画詳しくないので(汗)



裏ジャケも車の中からメンバーが顔を出し、足元には小さな脚たち。

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特にどうという事はないです。そしてクレジット関係。ゲストボーカルに友達のボニーレイットそしてエミルーハリスなどです。


今週は、改めてフィート聴いてますが、やはりこのバンドは駄作が無いですね。特にセカンドの「Saili'n Shoes」~「Time Loves A Hero」までのローウェル在籍時までのスタジオ盤はすべて最高です。(ちなみにファーストも別の意味で素晴らしくて実は一番の愛聴盤)

今回特に思ったのは、すべてのアルバムでオープニングからの出だし2~3曲までが素晴らしい事。もっと言えば1曲目はもう昇天モノの素晴らしい曲ばかりです。

という事でやはりこの時期のフィートには一発でやられてしまいます。

一般的に最高傑作はサードの「Dixie Chicken」であるとよく書かれますが、自分的にはこの時期の5枚は競馬でいうと5頭同時ゴール、勝敗は写真判定。という感じで自分的には鼻差で、この「Feats Don't Fail Me Now」じゃね?という感じがします(競馬やりませんけど)

何故かというと、全体にこの5枚はA面3曲目までは大抵素晴らしいけど、その後が(ほんの少しだけ)弱い。という印象です。あくまでほんの少しです。しかしこの作品はB面も同じくらいの凄さで、最後のメドレーはセカンドからの焼きまわしですが、この後のライブでも同じようなアレンジで演奏されていて、たぶんこれが完成形なのでは?と思ってしまします。

そしてバンドアンサンブル。メンバー全員が一枚岩となり「グヮー」とものすごい音圧で押し寄せてきます。この後はポールバレル、ビルペインとローウェルの力加減が逆転していきます。その点このアルバムは全員のバランスが程よく交わっているのでは?と思っています。

My Favorite Songs

Rock And Roll Doctor
フィートらしい、重く揺るーいロックンロール、ロングトーンのサスティンの効いたスライド全開。いかなりグルーブの塊です。

Oh Atlanta
ビルペインのドクタージョン風のピアノが最高にイカしてます。殆どツインボーカルですが、低音のサム(だと思う)のボーカルがいい味出してます。

Skin It Back
ここまでの3曲の流れは文句なし、少しフュージョンかかったオルガン、バレルのリードとローウェルのスライドが絡みつく感じが最高。

Cold Cold Cold/Tripe Face Boogie
10分にも及ぶメドレー、この2曲は「Saili'n Shoes」からの再演ですが、以前よりねちっこくドロドロした演奏。メドレーの中盤からビルペインの大活躍~スライド爆発と凄い展開。ライブでも最後のフィナーレでほぼこのまま演奏されます。


ちなみにこのアルバムからその後のライブでは4曲取り上げられています。


レーベルです、ワーナー、パームツリーレーベルのオリジナル。勿論Wマークなし。色合いがこの頃は濃いのが特徴でWBマークも小さめです。カタログNoはBS-2784 マトはA-1C B-1Dでした。

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ところで、なぜデキシーチキンを取り上げないのだ?という事を思っている方もいるかと思いますので、ひとまず言い訳ですが、ディキシーは日本再発のP-1万番台、ラストレコードアルバムはUS盤ですが、かなりレイトプレス(ワーナー白ラベル)なのです。それだけの理由でいまいち聞く気が起きない(爆)

なんか、オリジナル至上主義者ではないですが、自分がすごーく嫌な人間のような気もする(笑)

因みにセイリンシューズは以前取り上げたのは日本の見本盤でしたが、これはかなり音がイイことが分かったので(USセカンドプレスのパームツリーよりもいい音でした)ヨシとしてます。

どちらにせよ、セイリンはW7レーベル、ディキシーはオリーブ(グリーン)レーベルですのでめったに出てこないし、出ても買える値段ではないので困ったもんだ(泣)

追記 またまた本文とは関係無いですが、明日は東京マラソンが、そして来週末はいよいよ名古屋マラソンフェスタでウィメンズ(勿論女子)シティ(9割男)があります。今年もエントリーしてますが、PCR検査で陰性証明がないと走れません。ランナー専用の検査場で金曜日に無料で受けるのですが、今からかなりビビってます。



# by naruru-kato | 2022-03-05 06:54 | Little Feat | Comments(22)

Loggins And Messina その1    Same

今月の初出はロギンズ&メッシーナです。

実は今までこの有名なディオを自分は全く無視していて、聞いたこと一度もなかったのです。たぶんケニーロギンズのその後の成功が、あまり自分の趣味ではない音楽になっていったのが一つの原因であることは明白なのですが、もっと簡単に言うと「この二人を舐めていた」というのが本当のところかもしれません。

しかし、ウエストコーストの60年代の名バンドでもあるバッファロースプリングフィールド、ザバーズの流れを追ってきて(CSN&Y関係、ポコ、グラムパーソンズ関連、そしてイーグルスなどなど)やはりこの二人組は無視してはいけないだろう。

というのは建前で本当はある日新栄のR店で何も買うものが無い時、ふとバーゲンコーナーでこのアルバムと「So Fine」というアルバムがオリジナルのくせに300円で売っていたので、「まぁーいいか」という感じで連れてきてしまったのです。

因みにUSコロンビアの1970年頃からのオレンジ(またはレッド)6ツ目のカタログNoの規格はC、KC、PC、JC、FC・・・と続きますが、自分の勝手な思い込みですが初期のC規格、KC規格のオリジナル盤はやたらと音がイイのです。

という事でKC規格のこのレコを大して期待せずに家に持ち帰り、針を下ろしてマジでぶったまげました。めちゃくちゃ音がイイのです。

「くっー なんちゅう録音の良さなのだ、メッシーナのテレキャスターの音が気持ちいい気持ちいい」

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この二人のポートレイト風写真がまたオリジナルっぽい、どことなくケニーは水辺の陸生小動物のような感じではありますが(爆)


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裏ジャケはバックバンドの写真、特にどうという事はないですが、ゲストでポコの盟友ラスティーヤングが1曲客演しています。


ポコを脱退したメッシーナは、作曲家として活動していた旧友ケニーロギンズのソロのプロデューサーとしてファーストソロに参加しますが、途中で意気投合してWithメッシーナとして連名で「Sittin'In」というアルバムでディオをスタートし中ヒットさせます。実際は今回のアルバムが正式な二人のファーストになるかもしれません。

感じとしてはメッシーナの黒っぽいギターにロギンズのカントリー、ポップ、しかもR&Bも対応できる歌が交わり(しかもかなり歌は上手い)、バッファロー、ポコとはかなり違う音楽です。スティーブンスティルスのマナサス的なラテン風な楽曲も見受けられます。

USロックのジャンルとしては、カントリーロックではないし、フォークロックでもないし、なんなんだろう?と考えたのですが、自分の持っているムック本では「ウエストコーストのロック」として紹介されていたので、まぁそれでいいかな(笑)

My Favorite Songs

Good Friend
オープニングからもの凄い音圧、配信で聞いてみましたが、レコードの圧勝です(もちろんスピーカーとPCの音では比べようがないですが)。主旋ボーカルはロギンズ、ほぼメッシーナのハモが重なります。黒っぽさが良く出てます。メッシーナのギターソロは、そんなに難しい事していないのに昇天ものです。

Whiskey
弾き語り風のバラード、2人のハモが全編に流れます、S&Gとかはサビがハモというパターンが多いですが、この2人はほぼ全ての曲で全編ハモ、凄い。

Golden Ribbon
壮大なアレンジがなされた大作風ですが緩い曲ではある。まずメッシーナが歌い、途中から曲の感じもガラッと変わりロギンズが歌います。ここでもテレキャスターの音が気持ち良すぎます。後半はサックス、コーラス隊も入り分厚い音になります。

Thinking Of You
珍しく主旋がメッシーナ。フォークロックにカントリーを足してポップにした味付けがイイ感じ。


レーベルです、コロンビアのオリジナルKC31745、マトは両面1でした。

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アメリカの二人組のアーティストではサイモン&ガーファンクル、ホール&オーツ、に次くらいに有名なこの二人です。一緒に購入したアルバムもカントリー、オールディズのカバー集ですがかなりご機嫌。


実はロギンズ&メッシーナは大抵のレコ屋で日本盤帯無の場合、ワンコイン以下の格安で売られていますが、やはりここはこらえてオリジナル盤を探すことにしています。まぁあと数枚くらいですので早めに集まると思います。




# by naruru-kato | 2022-02-26 07:00 | Loggins And Messina | Comments(8)

Gram Parsons その3  The Flying Burrito Brothers/The Gilded Palace Of Sin

3回目のワクチンを今週の金曜日に打ったnaruruです。

先週、ロキシーのファーストを「ようやく見つけた投稿」しましたが、実はその次の週にもユニオンに訪れこのフライングブリトーブラザース(以下FBB)のファーストのオリジナルを発見したのです。

この盤は、かなり高価でしたが、そのときは売りレコがイイ値段になったのでめでたくゲット(昨年の今年の収穫に書きましたが)。ようやく巡り合えました、勿論CDは持っていますが、やはりこのアルバムはレコで聴きたい。と思っていたのです、邦題は「黄金の城」。

カントリーロックの始祖的な作品がバーズの「ロデオの恋人」だとすると、金字塔的なアルバムがこの作品と言えます。勿論カントリーロックの重要なアイコンといえるグラムパーソンズが、両アルバムに参加してる事は言うまでも無いです。

なんと言ってもジャケが凄く好きで、ヌゥディーコーンという有名(かどうか知らんけど)なデザイナーが作った、ド派手なヌゥーディージャケットがカッコイイ。そしてよくわかんないレディ、これがFBBが描くカントリーロックの服装なんでしょうなー。

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裏ジャケです。ここにもレディが、左からスヌーキーピート、クリスヒルマン、グラムパーソンズ、クリスエスリッジです。スヌーキーだけが何故かジャージ風の出で立ちでかなり可愛そうです、ジャケット仕立てるお金がなかったのでしょうか?レディ達と共に貧素な格好に見えてしまう笑)

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このフォトセッションでの他の画像、グラムアンソロジーというCDのブックレットから。こっちの写真の方が好きかなー。

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ちなみにヌゥーディーは左ページの緑色のジャケのおっさん。

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ザバーズの南アフリカ公演に反対して僅か5ヶ月でグループを去ったグラムは、ストーンズのキースらと遊びながらもカントリー関係者らとFBBと名乗りセッションを続けます。そこに同じくバーズを離脱したクリスヒルマンが合流。さらにクラレンスホワイト、ジーンパーソンズにも声をかけるがそれは失敗に終わります。
その後スヌーキーピート、クリスエスリッジを迎入れドラムスはゲストでアルバムを制作したのがこのアルバムです。

全体にスヌーキーのファズがかかったスチールがロックっぽく、まさにカントリーとロックを融合した見事な仕上がり、殆どのボーカルはグラムとクリスのツインボーカル、左チャンネルはクリス、右がグラムです。

2曲を除いてほぼオリジナル曲、カバーの2曲はR&Bとカントリーをミックスさせた感じでグッドです。

My Favorite Songs

Christine's Tune
まさにこれがカントリーロック。ファーストバースはクリス、セカンドバースはグラムのボーカル。後ろでずっーと流れるスライドギター少しサイケがかった感じがいいです。

Sin City
LAの退廃をカントリーベースの明るい感じで歌ったこれも代表曲。2人のツインリードボーカル。

Dark End Of The Street
R&Bのカバー、ですがしっかりカントリー風な味付けがなされてます。スプナーオールダム&ダンペンの作品。

Wheels
主旋はグラム、ハモがクリスでほぼツインリードで歌われます。途中に入るファズの効いたスライド、なんか怪獣が出てくる効果音のようだ。

Hot Burrito #1
カントリーロッカバラード、という感じです。クリス&グラムの作品では最高峰になるのでは?メインボーカルはクリス。ストーンズのワイルドホーシズの原型のようでもある。

レーベルです。A&Mのオリジナルのブラウン、カタログNoはSP-4115。マトは不明です。

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連続で捜し物ゲット出来たこの二週はまさに「ユニオンは神」と思いましたが、その後はなかなか「うぉー」が続かず不漁が続いてます、今年の初めはなんと1枚も買う物が無い状態にまで落ち込みました(爆)。3月のレコ屋解禁になったらまた「ユニオンは神」的な大漁になるのでしょうかねー?(笑)

# by naruru-kato | 2022-02-19 10:48 | Gram Parsons | Comments(10)

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


by naruru
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