アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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The Byrds その5  Younger Than Yesterday  

いまだにトムペティーの死を引きづっています(仕事はふつうにし、その他も普通に何事も無かったかのように生活していますが、 当り前だろう)
でも、日中の車の中では(仕事で車移動が多いので)トムのライブCDを良く聴いています。Pack Up The Plantation: Live! です。
このライブのオープニングはザバーズのSo You Want To Be A Rock & Roll Star
トムはバーズフォロワーで知られています、ソロアルバムではI'll Feel A Whole Lot Betterを完コピでやったりもしてますからねー

という事で、そーだ今回は久しぶりにバーズで行こう! ということで前回同様前置きが長くなりましたがザバーズの4作目のYounger Than Yesterday 邦題は「昨日より若く」です。


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前作途中でジーンクラークが抜け4人となったバーズです、ジーンが抜けた事によりクリスヒルマン、クロスビーが大きくフューチャーされて今までのイメージとは多少違います、が、前作の続きのスペースロック、またはラーガロック路線(だいたいなんやねんこの名称)を継承しつつ、フォークロックからロックバンドに変化していますねー。


今回はクリスヒルマンが4曲も作っています。クラレンスホワイトもストリングスベンダー付きのギターで参加。来るべきカントリーロックの伏線になっています。
クロスビーは3曲、完全に今までのバーズのフォークロック路線とは異質なルーラルな雰囲気の曲を持ち込み、マッギンのフォークロック、ヒルマンのカントリーロックと三者三様の音楽性が絡み合い非常に面白いアルバムとなっています。


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ビートルズのリボルバーの影響もかなり受けている印象でテープの逆回転などもありひとつ間違えば散漫なアルバムになる所をプロデューサーが上手くまとめた印象があります。
裏ジャケもなんとなくそれっぽい(笑)。


曲順です。
A面

-1 So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star

-2 Have You Seen Her Face

-3 C.T.A.-102

-4 Renaissance Fair

-5 Time Between


B面

-1 Everybody's Been Burned

-2 Thoughts And Words

-3 Mind Gardens

-4 My Back Pages

-5 The Girl With No Name

-6 Why

A-1 トムペティーが完コピしているナンバー。当時大人気だったレコード会社に
   造られたモンキーズを強烈に皮肉っていることは有名です。
   ロックスターになりたければエレキを少し練習し、細いパンツを履き、髪を
   染めればOKさ みたいな事を歌ったいます。

-2  いままでのフォークロック路線にふさわしいナンバー、ジーンクラークが
   作ったのでは?と思えるようなメロディー。ヒルマン作です。

-3  宇宙人からのメッセージを表現している曲。今聞くとあんまり意味ないね   
   (笑)

-4  クロスビー作、その後のCSNにも通じる奥深いコーラス、大出世するだけの
   事はあるなぁー

-5  ストリングスベンダーのご機嫌なカントリーリック、はもちろんクラレンス
   ヒルマンはすでにカントリーロックの到来を予測していたのでしょう。

B-1 いきなり奥深い英国風フォーク路線のようなクロスビーの曲。こーして聴いて
   いると、ヒルマン、クロスビーは時代の流れを確実につかんでいるようです

-2  リボルバーのビートルズを意識したようなAメロからまったく変調するBメロ
   別々の曲をくっつけた印象があります、途中の良くわからないソロ部分はテ
   -プの逆回転を使用。トゥモローネバーノーズの世界です(笑)

-3  前作で開花(笑)したラーガロックを継承したようなクロスビーのナンバー
   ジョージハリソンっぽいな(爆)


-4  お約束のディランのナンバー。これぞバーズ(笑) いかにもマッギンの選び
   そうな曲。この曲に限って言えばもうこれはバーズの曲です。という印象。

-5  ヒルマン作のカントリーロック。この後グラムパーソンズを迎える予感が
   するナンバーです。

-6  最後にマッギンがいかにも彼らしい曲で対抗。12弦のソロがいかにもバーズ
   っぽい。


全体の印象はヒルマン、クロスビー大活躍。といった感じでロジャーマッギンの印象はMy Back Pages にとどまるだけになっていますが、それでもこの1曲で流石バーズというところに落ち着いています(あくまで僕の個人感想です)


レーベルです。


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ステレオですがオリジナルのコロンビアの360°ツーアイ。


バーズ(ロジャーマッギン)とトムペティといえば、やはりボブディランの30周年記念コンサートにつきます。


コンサートの後半ニールヤングのMCで出てきたトムとハートブレイカーズはまず「ライセンストゥザキル」を渋く歌い上げ次に「雨の日の女」をはねるように歌います。そしてトムのMCでロジャーマッギンが登場。ハートブレイカーズをバックにこの日はマッギン以外はこの曲を歌えないであろう「Mrタンブリンマン」を歌うシーンは感動的でありました。そして最後の大団円ではMy Back Pages をロジャー、トム、ニール、(クラプトンの最悪のソロ)クラプトン、ディラン、ジョージ(ニールの最高のソロ)と続く豪華絢爛絵巻。これはロックの歴史そのものです。何度見ても涙が出ます。ちなみにクラプトンのソロは最悪としましたが、この時期のクラプトンはミッドブースト付きのストラトで、あの音はストラトの音色じゃないよなー。と僕は常々思っていますがどーでしょう?

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この後バーズはクロスビーも脱退。カントリーロック路線に進み怒涛のメンバーチェンジを繰り返しながらしぶとく生き残ります。僕的にはどの時代でもやはりバーズはバーズで(ようするにロジャーマッギンがいる限り)大好きなんですよねー。


購入レコ屋   SORC

購入金額    3200円程









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# by naruru-kato | 2017-10-13 19:11 | The Byrds | Comments(4)

Leon Russell その1    Same

大好きなトムペティーが突然亡くなりました、前週まで40周年記念ライブをやっていたのにいきなりです、信じられません。今年一番のショッキングな出来事です。

しかし、トムのレコは一枚も持っていなくて(すべてCD)急遽取り上がることもできません。
ディランとのジョイントのコンサートの時の僅かな持ち時間のトムはメチャかっこよかった。

そんなわけで今回はトムの才能を見抜き、シェルターよりデビューさせたリオンラッセル。
かなりメチャな展開ですがトムの死はそれほど僕に動揺を与えているのです(汗)
ちなみに日本語では「レオン」が一般的ですが英語だとどーしてもリオンと聞こえるのでこの表記にしております。

へんな前振りから始めてしまいましたが、本来は昨年のリオンの死の時に真っ先に取り上げなければいけなかったのですが、この名盤は日本盤しかもっていなかったのです。どーせ取り上げるなら「戦争の親玉」が入っているUSオリジが手に入ってから・・・と思っていました。
今年に入りようやく安価でゲットできたのでいずれ取り上げようと思っていましたが、まさかトムの死でこのように取り上げるとは思ってもみなかった。


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かなりリングウェアが入っていますがシェルターのオリジです。ソロデビュー盤としてはかなりのインパクトあるジャケ。


ちなみに日本盤と比べるとLeon Russellの文字の大きさがかなり違います。日本盤には「戦争の親玉」は入っていません。


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左USオリジナル   右 日本盤


僕がリオンを知ったのはジョージのバングラデシュコンサート(以下バングラ)。LPが先か映画が先かは忘れましたけど、どちらにせよその時です。この時初めて存在を知った人は多いのではないでしょうか?


しかしカーペンターズのカバーで有名曲は知っていたので「この人の声も」カレンカーペンターのような綺麗な声なんだろうと思っていました。そして初めてこの人の声を聞いた時の驚きはたぶん凄かったと思います。
ある評論家の紹介文にありましたが、「いきなり首根っこ捕まえられて泥沼に引きづり込めらるような声」と書いてありました。まさに的を得た的確な表現です。



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裏ジャケ、このアルバムはイギリスで録音され、ゲストにはクラプトン、ジョージ、リンゴ、クラウスボアマン、チャーリーウッツ、ビルワイマン、スティーブウィンウッド、など、スワンプ人脈からはジムゴードンくらいで起用はそれほど目立っていません。



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僕が思うにリオンはかなりの策士であったと思います、マークベノとのユニット「アサイラムクワイヤー」を不発で終えますが、その後デラニー&ボニーのフレンズに参加、イギリスのプロデューサー、デニーコーデルとここで親しくなり(たぶん)デニーからジョーコッカーのプロデュースの依頼され、リオンの作品である「デルタレディー」がヒットします。


その後ジョーのUSツアーでは、まとめ役を行い大量のメンバーもほとんど集め「マッドドック&イングリッシュメン」という名前でツアーに出ます。実質上ジョーコッカーのUSツアーを乗っ取った形になり「リーダーはリオンでジョーは歌わせてやってる」ようなイメージでツアーを終え、リオンの存在をアメリカで広めこのソロアルバムを発表するのです。
(LP発売の順番はリオンが先かマッドドックスが先かは不明)



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そして、次にジョージのバングラにも出演しここでもスワンプ系ミュージシャンをプロデュース、コーラス隊(ドンニックス&クラウディアレニア夫妻、マーリン&ジェニーグリーン夫妻)カールレイドル、ジムケルトナー、ジェシディビスなどを引き連れ、自分のコーナーでは3曲の組曲で大爆発、ボブディランのコーナーではジョージとともにワンマイクでボブにコーラスを付けるという、破格の扱いで一気に有名になっていくのです。いっそのこと政治家を目指せば良かったかもですねー(笑)



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それにしてもバングラでのジャンピンジャクフラッシュの強烈な事よ(笑)。
二枚の写真はバングラの写真集より。




シェルターレーベルは社長デニーコーデルと共同で造りましたが実質は副社長のリオンの音楽人脈で集められたようです。有能であるが大手レコード会社と契約できない無名なアーティストの救済(シェルター)レーベルで、JJケール、ドンニックス、アランガーバー、フィービスノウなどが契約しています、そしてトムペティー&ハートブレイカーズもここからデビューしたのです。



曲順です
A面
-1 A Song For You
-2 Dixie Lullaby
-3 I Put A Spell On You
-4 Shoot Out On The Plantation
-5 Hummingbird
B面
-1 Delta Lady
-2 Prince Of Peace
-3 Give Peace A Chance
-4 Old Masters
-5 Hurtsome Body
-6 Pisces Apple Lady
-7 Roll Away The Stone



A1 いきなり流れるようなピアノのイントロ、これはロックのアルバムなのか?と思った瞬間
  あの声が・・・ なんというオープニングなんだ(驚) いきなり金縛りにあいそうになる。
  カーペンターズで慣れ親しんだ人にはこれがオリジナル、といわれても困ってしまう事で
  しょうねー(笑)

-2 これもリオンの代表曲となっていく曲、スライドはジョージではないだろうか?

-5 アコのドロドロしたイントロから、またドロドロの声(当たり前だけど)1曲目で引きづ
  りこまれ、ここで永遠に逃れる事が出来なくなりそうになる(笑)

B-1 ジョーコッカーがヒットさせた曲、ジョーのバージョンも同じ系の声なので同じように
   聞こえる(笑)

-2 イントロのギターがかっこええです、エレキのオブリガードはクラプトンっぽいなぁー。

-3 これは完璧にゴスペルです、スタジオで適当にセッションしたそのまま、という感じ。

-4 アメリカ国家のメロディに乗せてディランの「戦争の親玉」を歌っています。ディラン
   からクレームがありセカンドプレスからは外されます。

-7 これも有名な曲です、しかしリオンの曲ってみんな同じに聞こえるのは僕だけだろうか?
   このギターは絶対にジョージだと思うんだけど


捨て曲風なのもありますんで,自分の気に入ってるナンバーのみの紹介でした。




レーベルです、映画スーパーマンの方からクレームが来た卵にSマーク。



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この後、最高傑作のセカンドアルバムLeon Russell and the Shelter People、非常に売れたサードアルバムのCarneyを発表、3枚組のライブと怒涛のドロドロ快進撃を続けますがシェルターを離れる1974年くらいにスワンプも下火になりリオンの怪人パワーも下がっていくような感じですね。(くどいようだが、やはりここらで政治家に変わるべきだったかも)




リオンも亡くなりトムも亡くなり今頃は二人で未発表のアルバム(実は録音はされている)の再演でも天国でしていると良いのですが。




購入レコ屋  USオリジ    ヤフオクのどこかのレコ屋

購入金額   1000円


日本盤は忘れました(すでに友人に譲渡)



 












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# by naruru-kato | 2017-10-07 18:34 | Leon Russell | Comments(2)

Marshall Tucker Band その2     Same

秋になりました、あとわずかで10月。冷え込んでくる夜も多くなりました、こんな時期はやはりブリティシュトラッドがイイのですが、今回は置いといて、秋にもっともふさわしくないサザンロックバンド(笑)であるマーシャルタッカーバンド(以下MTB)のファーストアルバムです。なんとなくですが今週良く聴いたのです。オールマンの次にキャプリコーンが仕掛けたこのMTBですがブルースベースのオールマンとは違いカントリーベースのMTBの方が僕的には実は聴きやすいのです。前回はいきなり最高傑作のサードアルバムであるWhere We All Belongを取り上げましたが本来なら今回のファーストから順番に行きたかったのですが、なにぶんオリジがなかなか手に入らなくて(汗)。ようやく手に入った訳です。

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邦題は「キャロライナの朝焼け」、たしかにそんな感じなんだが、僕はこれは夕焼けではないだろうか?と思っています。実は僕は毎朝、日の出前後にランニングしているのですが、日の出前の空はもっと白いのです。このように青い空が残っているのは夕焼けの方が近いと思います。夕焼けと言えばやはり秋空。という事で今週はこのアルバムを聴いていたのです。もちろんノースキャロライナはどうか知りませんけど(笑)


裏ジャケもほぼ同じデザイン。

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広げるとこんな感じで雄大なノーズキャロライナの絵が描かれています。


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この馬に乗ってフィドルを弾いている人は、その後出世してサカンドアルバムではアルバムの表ジャケでメインに描かれます(爆)ちなみのこの絵を描いた人はJames Flournoy Holmesという人でオールマンの「イートアピーチ」の内ジャケのあの不思議な絵を描いている人です。


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その後の作品は未確認ですが、オールマンのトレードマークの「きのこ」も彼の作品かも?(それよりなんでオールマンがきのこか良くわからんが)




ちなみに馬に乗ってフィドル、というのは非常に危険ではないだろうか?突然馬が暴れだしたら振り落とされるぞー。と素朴な心配もしてしまうファーストとセカンドアルバムです。(どーでもいい事ですが)


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ゲイトフォールドの内側、メンバーの写真、向かって左からギターのToy Caldwell  ボーカル Doug Gray  ベースのTom Caldwell  ドラムス Paul Riddle サイドギター George McCorkle サックス、フルートなどの Jerry Eubanksです。



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このアルバムは本国USAでは時代の波に乗ってかなりヒット(全米29位)しました。その後ライブで定番となる曲も多く含まれています。しかし日本では名前だけは通っている気がしますがさほど売れなかったのではないかな?

しかしバンドは息が長く、トムとトイの兄弟が亡くなってしまいますがボーカルのダグだけが最後まで残りメンバーを補充しながら1999年まではアルバム作成しています。今はどうなったかさっぱり分かりませんが(汗)20枚以上のオリジナルアルバムを発表しベスト盤はダブルプラチナムを獲得しています、後年はロックよりもカントリーチャートのほうで売れていたようです。いずれにせよカントリー好きな国ならではの音楽形態で息が長かったのでしょうね。
(まぁ なんだかんだといってもオールマンも同じように続けましたからね)


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録音はもちろんキャプリコーンスタジオ、プロデューサーは専属のポールホーンズビー、キャプリコーンの王道路線です。ゲストにオールマンからジェイモー、ウェットウィリーなど。


曲順です
A面
-1 Take It The Highway
-2 Cant You See
-3 Losing You
B面
-1 Hillbilly Band
-2 See You Later Im Gone
-3 Rammblin
-4 Abs Song


A-1 デビューアルバムの最初の1曲目としては上々の出来、中間部のフルートのソロが「俺
   達はオールマンとは違うぜ」と鳴っている気がします、もしかしたらジェスロタルの影
   響を受けていたりして(考え過ぎか?)   
   そしてトイの親指だけのフィンガーピッキングによる味わいあるギターソロ。これでも      
   か、これでもか、のデイブメイスンばりの3連譜。完璧な1曲目です。

-2   アコとフルートのイントロが渋い、この曲はトイがボーカル、1~2曲目はライブでも定
   番になっていきます。

-3  前2曲の興奮(笑)を鎮めるようなカントリーフレーバーなナンバー。ペダルスチールが
   イイ感じ。

B-1 ミディアムファースト的なカントリーというかフィドルがブルーグラス的な味付けを
   しています。ここではトイがチッキンピッキングをやっています。

-2  落ち着いたカントリーバラード系のナンバー。特にどう、という事は無いですが、サビ
   の部分が好きです。

-3  この曲もライブでは定番の大盛り上がり大会になる曲。超前ノリドラムに乗ってトイの
   ギターソロが炸裂、ライブではみんな踊りだしてしまいそうなナンバー。
   しかしこの人、なんで親指だけでこんな流れるようなフレーズが弾けるんやろー?
   不思議だ。後半のボーカルとの掛け合いも見事です。

-4  これも最後にふさわしいしっとりしたアコ主体のナンバー。


レーベルです、キャプリコーンのマーブル、土の匂いがするオリジです。




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カタログNo0112  マトはA1 B2です。

ちなみにオールマンの大ヒット作「Brothers & Sister's」の品番がひとつ前の0111です。

たぶんオールマンの相乗効果で売れたのでしょうねー。



MTBはこの後アメリカではかなりヒットを飛ばすも日本では知る人ぞ知る。という感じです。


だから日本公演もありません(たぶんですが)でした。


DVDで映像を見たことがありますが、やはりアメリカではかなりの人気のようでした。一度見てみたかったですね、せめて日本でもコピーバンドでもあればなぁー


購入レコ屋   ヤフオク  個人の出品者

購入金額   1000円








  

   
   
   
   







 




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# by naruru-kato | 2017-09-28 20:44 | Marshall Tucker Band | Comments(4)

Steelydanその1   Aja

今月はマイナーなSSW特集、としておきながら3回目で挫折(笑)しました。

どうせ自分のブログだし、好きな事をやればいいのでしょうけど、あまりにマイナーな人ばかり取り上げると誰も閲覧しなくなる。という事態を想像してしまいまして(笑)。でもまだ取り上げたいマイナーSSWが沢山いますので、こまめに出していくつもりです。

ということで、最近はかなり旬(笑)のスティーリーダンです。
ウォルターベッカーが逝ってしまい、ドナルドフェイゲンのコンサートも急遽中止。いろんな方々のブログでも最近は取り上げれれています。

オリジナルアルバムの中古相場も若干上がっているような気がします。っーかこのバンドの中古(日本盤含む)盤ってあんまりレコ屋で見かけないんです、やはりこのバンドが好きな人はレコードは売らないのですかねー。


僕がリアルタイムで知ったのは「リキの電話番号」が日本のラジオからかかってきた時からです。洋楽ベスト10的な番組でもかなり上位にランクインしていました。その後日本盤のAja「彩」を購入、その後「ガウチョ」「ベスト」フェイゲンのソロ、再活動後のスティーリーダンなどは常に購入して追いかけていましたが、知らないうちにLP、CDはすべて無くなり(売却したと思う)1枚も無い状態でした。

レコードを最収集しだして「そろそろスティーリーダンもオリジで買い直すか」と思っていた矢先、ベッカーの訃報を知ったのです、「いかん、すぐにでもオリジですべて集めなくては」しかしオリジは7~9千円くらいの相場、とても手が出せません。その時運よくセカンドプレスのこのアルバムが出ていて英世1枚ちょいで落札できたのです。




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あまりにも有名な山口小夜子のこのジャケ、オリジはツルツルのピカピカなんです、たぶん再発では黒い艶消しに変わっていると思います。

この写真を撮った藤井秀樹さん(この人も世界で認められた写真家だそうです)凄いです。赤と黒と白のみの色使い。そして山口小夜子の圧倒的な存在感。スティーリーダンの二人がこのモデルを使おう。としたのか、デザイナーなのかは知りませんが、まさにAjaのイメージです。この後日本独自のベスト盤にも山口さんのもっと凄い写真が使われました。



ちなみに調べましたが、山口小夜子さんはもう亡くなっていて、生涯独身で死後3日経って発見された孤独死、だったのです。世界でベスト6のトップモデルにもなった人の悲しい最後です。



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裏ジャケも同じイメージです、曲名のみクレジット。


ところで、この頃のスティーリーダンはメンバーは二人だけ(前作から)で後は数多いスタジオミュージシャンによって膨大な時間をかけて作られています。もうほとんど二人の音楽実験ラボ。という感じです。という事でこのAjaはキャリア中で最高傑作とされています。僕も同意します。


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ゲイトフォールドの内ジャケ、二人の写真と解説(かな?)あとABCレコードの社長の文章も載っていますね。

関係ないですけど日本再発はスリーブジャケです、完璧に舐めていると思います。



スティーリーダンの音楽について、沢山の人が語ってますので僕が多くは語りませんが、1970年代にあってはやはり異質であった。と思わざるえません。または時代を先取りしていた、ということでしょうね。特にこのAjaはAOR時代の中にあってその頃のバンドサウンドとはこーいうもんだ!というサウンドを作りあげていると思います。もちろんグラミー取っています。超簡単に一言でこのバンドを表しとしたら「ジャズとロックの融合」などと表記されている文を良く見かけますが(特にヤフオクなど)僕はそんなに簡単なもんじゃないと思います、「ではどーなんだ」と突っ込まれても文章に困りますけど(笑)



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歌詞カードとクレジット。非常に多くの腕利きミュージシャンが参加。特にドラムは全7曲に対し6人も参加しています、ドラム好きにはたまらんアルバムです。ドラム中心に聞いていくと非常に面白いですよ。


ざっと有名どころをあげると、ギターはラリーカールトン、リーリトナー、ジェイグレイドン。ベースはほぼチャクレイニー、ドラムスはスティーブガッド、バーナードパーディ、リックマロッタ、ジムケルトナー等。ホーンアレンジはトムスコットによる鉄壁のアレンジコーラスに元メンバーでドゥービーに入り大出世したマイケルマクドナルドなどです。



曲順です
A
-1 Black Cow
-2 Aja
-3 Deacon Blues

B
-1 Peg
-2 Home at Last
-3 I Got The News
-4 Josei


-1 印象的なベースラインから幕を開けます、フェイゲンのボーカルとギターがシンクロし 
  て素晴らしい効果を上げています。しかし当初はボーカルに自身が無いと発言していた
  フェイゲンですが、自分のボーカルに合わせて音楽を作って行ったらこうなった的な、
  そんな一曲目です、後半はエレピのソロ、お洒落です。
  しかしなぜタイトル曲の「黒い牛」がこんなにお洒落な曲になるのだ?と調べてみたら
  これは「ルートビアにアイス」を乗っけたソフトドリンクの名前で、歌詞は男と女の別 
  れについて歌っていて、苦甘いブラックカウと彼女の事をかけてます。

-2 タイトル曲です。今突然知りましたがサザンオールスターズが「彩~Aja~」という曲
  をやっているのですねー。聴いてみたい。
  Ajaは女性の名前でしょう。たぶんアジア系、そのモデルには山口さんがピッタリであっ
  た。という事なんでしょうね。
  この曲に関しては、もうスティーブガッドの独り舞台としか言いようがないです。後半             
  ウェインショーターとの二大怪獣大決戦ともいえるバトル。これはアドリブなのか綿密
  に計算されたドラムソロなのか?非常に気になります。

-3 非常に分かりにくい歌詞、サックス奏者を目指す若者の事を歌っています。
  自分は敗者であってアメリカで一般的に勝者と呼ばれる事の多い揶揄のたとえで、アラ     
  バマ大学の「クリムゾンダイド」に対しえ自分の事は「ディーコンブルース」と呼んで
  くれ、みたいな歌詞です。ここでも後半にサックスソロが入りますがここでもドラムは
  バーナードパティです。

B面

-1 Pegとは女性の名前です、この曲でギターのジェイグレイドンが有名になりました、この
  後デビットフォスターと組んでエアプレイというバンドを組みます。
  日本では「麗しのペグ」という名前でシングルになっています。コーラスはマイケル。

-2 リアルタイムでこの曲も良くラジオでかかっていた覚えがあります。もしかしたら日本
  でのセカンドシングルだったかもしれません。

-3 なんとなく変な拍子の曲です、ドラムがカッコいいです。でもピアノも変だし(笑)
  後半のギターはリーリトナーか?カッコいい。

-4 一番目立たない曲です(笑)  なんかあまり印象に残らないのですよ、ドラムはジムケ
  ルトナー。このバンドにジムは合わないんではないだろうか?
  そんなことで印象に残らないのか?


レーベルです。

AA品番の1006盤  初回はAB規格ですのでこの盤はセカンドプレスだと思います。


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久しぶりにAjaを数回通して聴いてみました。感想は「こりゃアルバム制作に時間かかるのは当然だわなー」という一言に尽きる(笑)そんなアルバムでした。当然極上のサウンドであります。



ウォルターベッカーがいなくなっても全然スティーリーダンという物体は存続すると思うのですが、(Nightflyもほとんどスティーリーダンと思って聴いてましたから)フェイゲンも完璧主義者ですのでアルバムひとつ造るのに何年もかかってしまいます。
もうこの先はあまり期待できないですので、過去のアルバムをオリジナルで揃える苦労をこれからしていかなくてはなりません。


購入レコ屋  Eraレコード (ヤフオク)


購入金額   1600円
  




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# by naruru-kato | 2017-09-23 12:51 | Steelydan | Comments(4)

David Wiffenその1  Coast To Coast Fever

いよいよ、マイナー度が増してきました。カナダはモントリオールのデビッド・ウェフェンを紹介します。

カナダ出身のミュージシャンとして思い浮かぶのは、もちろんニールヤング、ジョニミッチェル、ザバンドの4人(笑)、すこし渋めでブルースコバーンくらいでしょうか?

デビッド・ウェフェン。この人の事を知っている日本人ははたして何人くらいいるのであろう?たぶん僕の予想では(評論家、レコ屋店主などは除く)1000人くらいではあるまいか(笑)

そーいう僕でも知ったのは1年ほど前(汗)何気にディスクマーケットでSSWのアイテムを見ていて「なんか気になるジャケだなー、しかも紹介文もSSWの基本中の基本」と書いてあるし、ちなみに自分所有のSSW系のムック本数冊も見ましたがこの人を紹介している記事が載っていた本は1冊のみ、昔ならそのままで終わってしまうのですが、今はYoutubeがあります。ひとまずすぐに見つかったので全曲聴いてみました。

「めっちゃ いいやん」 これはこのアルバムどーしても買わないといかん。謎のレコ屋さんで注文したら一月後に入荷があり、わりと簡単に手に入れることができました。なかなかこの人もヤフオクには出てこないし、普通にレコ屋廻って漁っていてもまずお目にかかれないので助かりました。


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非常に気になったジャケ。白く顔を縫ってなんかピエロっぽい表情を浮かばせております。

内容はまさにロードソング、ヒューマンソング。ロードという言葉がいたるところで出てくる。人生の痛みなどが歌われているのであろう。声はバリトン、しかしエリックアンダーソン、ジェームステイラーのような奥深さは無く、淡々と歌ったいるので逆に凄く聴きやすい。

ちなみにエリックアンダーソンがこの人の曲を取り上げ注目されたようだ,その他にロジャーマッギン、ジェリージェフウォーカー、アンマレー、イアン&シルビアらがカバーしています。


デビットブルーとエリックアンダーソンをたして2で割った程良い歌声とでも申しましょうか(笑)とにかく声が良いんです。SSWにしては味も癖も無いような声かも知れませんが、そこがまたイイのです。聞き流すのにちょうどいい、しかし聴いた後でもう一度、さらにもう一度と何度でも聴いてしまいたくなる声。まさにスルメのようなSSWです。


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本来の顔はこんな感じ、顔の弩アップのファンタジーからのメジャーファーストアルバムのジャケは漫画ガキデカのこまわり君のようで凄いです。



もともとイギリス出身ですが幼いころカナダに移住します。音楽歴は今のところ不明ですが、ブルースコバーンとともに活動していてこのアルバムもプロデュースはコバーンです。いまでもカナダで活躍しているのか、死んでしまったいるのかも不明です。(Wikkで出てこないのでわかりません)いろいろ調べましたがやはり1973年に出したこのアルバムが最高なようです。奇跡の来日も無いようでした。

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一曲ごとの細かいクレジットが裏にはついております。


曲順です
A面
-1 Skybound Station" (David Wiffen)
-2 Coast to Coast Fever" (David Wiffen)
-3 White Lines" (Willie P. Bennett)
-4 Smoke Rings" (David Wiffen)
-5 Climb the Stairs" (David Wiffen)
B面
-1 You Need a New Lover Now" (Murray McLauchlan)
-2 We Have Had Some Good Times" (David Wiffen)
-3 Lucifer's Blues" (David Wiffen)
-4 Up on the Hillside" (Bruce Cockburn)
-5 Full Circle" (David Wiffen)


ピアノとギターくらいでさりげない編成で録音されています。3曲のみブルースコバーンらの曲をやっていますがあとはオリジナルです。

今回は曲ごとの感想は割愛します、ちなみにA面は-1、-2の流れは最高です。

B面はすべて最高です。ずーと聴いていたくなります(という事でたまにプレーヤーのリピート機能をフル活用)

一言でいうならば「SSWの鑑」のような作品。しっとりと落ち着いた大人の香りです。


映像貼り付けたいのですが、なにぶん自分にテクがないのでタイトル曲のアドレスだけ貼り付けておきます。


https://www.youtube.com/watch?v=I3YFM7zYJyM


レーベルです。


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USユナイテッドアーティストのオリジナル盤。



しかしこの人をリアルタイムで(当然輸入盤で探して)聴いたいた人はマジで大尊敬します。
今ではCDも廃盤となりLPも入手するのは非常に困難なアイテムです。

全編語りかけるように進んでいくこのアルバム。1970年初頭にしかこのような音楽は生まれなかったかもしれません。

でも、僕と同じようにこのジャケが気になるようでしたら聴く価値は十分にありますよー。

僕的に、このCoast To Coast Feverはエリックアンダーソンのブルーリバー。デビッドブルーのストーリーズ、ロッドテイラーのファーストとならんで生涯の友となりました。



購入レコ屋   ナカシマレコード


購入金額    2500円程













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# by naruru-kato | 2017-09-17 07:30 | David Wiffen | Comments(2)

大好きな1965~76年くらいのアメリカンロック、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。レコードジャケットもいろいろと楽しいので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシングが大好きです。


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