先週、予告したシェルターのあの人、つまりJJケイルなんですが、セカンドのリアリーを書こうと思い実際3行くらい書いたのですが、それ以降全く筆が進まず((^_^;
大体、例の全くやる気無いボソボソしたボーカル、しかもこの後盛り上がるのか?と思わせといて歌いながらフェイドアウトしていく曲の多さで、書くことが全く出来ず完敗しました。
と言うことで、前回の5月の投稿でも「筆が進まないときはCCRです」的な言い訳投稿になりましたが、今回も同じようにCCRに助けてもらいました。
しかし、遂に最後のアルバムになってしまい、これでCCRはおしまいになります。
前作でトムが脱退し、3人体制になったこのアルバム。はっきり言って全てのCCRファンの間では「完全なる失敗作」と言われてます(キッパリ)
このアルバムの価値は「CCR=ジョンフォガティであった」事を再認識するためのアルバム。と言う以外存在価値はないのです。
つまり、ダグクリフォード(コスモ)とスチェも「俺にも歌わせろ」と言い民主的に1/3でリードボーカルを分け合い、さらにプロデュースもしているのです。この二人の曲はCCRの楽曲としては酷すぎる(コスモは多少聴ける)のです。
ジョンもインタビューでこう言ってます「だから言わないこっちゃない」
でも一つだけ自分が思うに、このアルバムのジャケは大変素晴らしい、CCRでも1番の素晴らしさ、と思うのです。
ヌメヌメした質感にインディアン風な少女のレトロっぽい写真、その周りのCCRの文字は凸凹加工してあります(再発、日本盤などは同じ加工かどうかは調査不足)
裏ジャケも感じいいのです、一応仲良く三人で撮ってますが、ジョンの内心は「余計な出しゃばりしおって、この二人め」と穏やかではないはず(爆)
ここでもタイトルの「Mardi Gras」のみ浮き出てます。
ちなみにタイトルの「Mardi Gras マルディグラ」とはリオのカーニバルとおなじくらい有名な謝肉祭の一つ。詳しいことはWikiで見て下さい。
しかし、タイトルとは裏腹に、ジョンも今回はスランプなのか、全盛期のCCRの楽曲のような素晴らしい曲は出来ていません。ただしギターはかなりイイ録音がなされていて結構見事なアドリブ効かせてくれてます。
あとの二人ですが、コスモはこの後ソロアルバムも出ます、と言うことでわりかし聴かせる声ではありますが、ジョンに言わせると「歌いたいならソロでやりな」という感じでCCRのレベルではないです(っーか何度も言いますがCCRの声はジョンですから)
スチェの方は、もーどーしよーもないレベル。ジョン風に言えば「歌いたかったら家で歌いな」レベル。とてもプロのアルバムに入れれるボーカルではないですね。
しかも二人とも3曲ずつくらいやってるので、せめて1曲だけなら我慢出来るが。これでこのアルバムは台無しになってる。
いろいろ、二人についてめちゃくちゃ書きましたが、「CCRはコスモ、とスチェのリズム隊がいいのじゃ」という人には申し訳ありません。
My Favorite Songs
Need Someone To Hold
オープニング2曲はどーもイマイチで、いきなり散々コケにした二人のうちコスモの曲を取り上げました。でもこれまぁまぁイイです、味わい深いです。
Train Up The Country
これもコスモの歌ですが、ここではジョンがジエームスバートンのような見事なカントリーリックのギターを聴かせてます。
Someday Never Cames
ジョンの歌です、厳しい言い方をすると、ジョンの楽曲のレベルまで到達していない感もありますが、このアルバムの流れで聞くとA面最後のこの曲がけっこう染みます。CCR最後のシングル曲になります。
Hello Mary Lou
カントリーの怒定番のリッキーネルソンのカバー。コレやりたがる人多いですね。 ここでもネルソンのバンドのギタリストであるバートンのリフと同じように弾いています。
Sweet Hitch Hiker
最後にジョンのいかにも彼らしい曲。これはイイ出来です。ボトム刻むギターがズンズンきます。これぞCCR、これぞジョンフォガティ。
レーベルです。ファンタジーのブラウンのオリジナル、カタログNoは9404、 マトはA面B面とも記名無し、11という機会打ちの数字が見えますが、これがマトかどうかも不明です。
これが、また薄い薄い。ペランペランのレコードですが、ファンタジーはこの厚み多いです、しかしけっこうな爆音です。
一応このアルバムは全米12位まであがりますので、ヒットはしましたが、どの本読んでも「イマイチなアルバム」という評価しかなく、リアルタイムでのミュージックライフの評価も「バラエティにとんだアルバム」とお茶を濁しています(笑)
最後にレココレのCCR特集での小尾さんの文章が気になるので引用します。
「カントリー/ロカビリー的な側面からCCRの音楽性を振り返ってみたが、喉元つかえて離れない気持ちがある、初期の熱情に溢れ返った骨太のR&Bグルーブ、スワンプ感覚を後期の彼らはなぜ奥に引っ込めてしまったのだろう?」
こんなことが書いてあります。確かにライブでは最後までオープニンは「Born On The Bayou」ラストは「Keep On Chooglin」と徹底していたのにスタジオではこーいった曲はなくなりましたからね。
まぁカントリー系のロッカバラードの方がアメリカ人には受けがよかったのでしょうね。