アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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Linda Ronstadt その1   Silk Purse

ウエストコーストの歌姫、リンダのソロセカンドアルバムです。今まで取り上げなかったのはリンダはほとんど日本盤のバーゲン品ばかり買っていて(特にオリジ買う必要はないと思っていました)なかなか記事にする気がならないナー。と思っていたところ、
ひょんなことでオリジのこれが手に入っての初めて記事にします。

リンダの凄い所は自分で曲はほとんど作りませんが彼女の取り上げる楽曲のセンスの良さ、無名のアーティストを取り上げ有名にしたり、過去に埋もれた先人の楽曲を取り上げその時代に合った歌唱方で新たにリバイバルさせたり。インダブリーダー(解釈歌手)としての才能はほとんど天才的です。

しかもロック歌手としても時代に敏感にその時代に合った(または自分のやりたい事を押し通し)音楽を提供し続けた事は称賛に値します。


デビューのストーンポニー時代はフォークロック、ソロからはカントリーロック、普通のロック、パンクっぽいのとか、ジャズ、メキシコ系音楽、オーケストラとの共演、子守唄等、枚挙に遑がないです。まさに変幻自在の歌姫。ちなみに恋歴も変幻自在(笑)
そこら中の有名人と浮名を流します。ジョニミッチェルといい勝負です(笑)。


かすかに胸ポチの判る意味不明のジャケです(笑)



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何を意味するのか?さっぱり謎なので翻訳ソフトで調べたところ、Silk Purseというのは「絹の財布」という意味だそうです。
さらに調べると、英文のことわざにこーいうのがありました。
「You cannot make a silk purse out of a sow's ear」 豚の耳から絹の財布はできない。ということわざ。これはどーいう事かというと「品質の悪いものから品質のいいものはできない」という事らしいです。


じゃ何か?このリンダのレコードは良くないという事なのか?



まぁどーでもいいですが、間違いなくこの格言からこのジャケが生まれたものと思われますが、でも、リンダが豚と一緒に戯れているこのジャケ。
よく彼女が納得したもんだ、と思います。




所でリンダの顔立ちは「ぽっちゃりした鼻」が特徴です。アメリカ人はこーいう鼻の女性がたぶん好きなんだと思う。ロックスターで他には、やはり歌姫、妖精などと揶揄された、スティービーニックスも同系統の鼻ですわな(笑) (ちなみにスティービーは名古屋観光ホテルで10センチまで接近遭遇したことがある・・・自慢)


そんな話どーでもえーわ、という方。

はい次。そしてこちらが裏ジャケ。



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もーちょっとまともな写真は無いんかい(怒)



どーやらキャピトルは本気でリンダを売る気が無かったのでしょう、こんなジャケだから愛想尽かして彼女は、この後アサイラムに移籍してスーパーになっていくのです。


肝心の音の方ですが、ソロデビューアルバムではカントリー風だったらしいけど(まだ聴いた事ないんです)ここから本格的にナッシュビル録音で、バックはエリアコード615の面々。プロデューサーはジャニスの助言からエリオットメイザーになります。

ここからヒットナンバーも生まれグラミーにもノミネートされ、さらにカントリーの大御所である、ジョニーキャッシュにも気に入られ彼のTV番組に4回も出演するのです。このアルバムはカントリーからカントリーロック的なスタイルになります。



曲順です
A面
-1 Lovesick Blues
-2 Are My Thoughts With You?
-3 Will You Love Me Tomorrow?
-4 Nobodys
-5 Louise

B面
-1 Long Long Time
-2 Mental Revenge
-3 I’m Leavin it All Up to you 
-4 He Dark The Sun
-5 Life Is Like A Mountain Railway

A-1 ハンクウィリアムスで有名な曲。この歌はストーンポニーズ時代からやってい
  たと思います。サビでガナるとこなんかすでにリンダ節全開。

-2 カントリー風バラード、ここでも後年のデスペラードなど取り上げる事が予感
  されそうなナンバー。素晴らしい出来です。

-3 キャロルキング&Gゴーフィンの曲、もちろんタペストリーに入っている曲で
  す、キャロルはピアノの弾き語りに対してリンダはカントリーロック風。
  どちらも素晴らしい、のちにノラジョーンズがジャジーにやりますが、これま
  た素晴らしい。原曲が素晴らしいっー事ですな。
  ちなみにこのアルバムは1970年発、キャロルのタペは71年。本家よりも先に
  取り上げていた事になるのかな?

-5 アコの弾き語りで歌われる有名な曲。誰か判りませんが二人でのハモがいい
  です。

B-1 大ヒットしたこのナンバー、やはり歌のうまさは格別。この曲だけ飛び抜け
   ているようです。
-3 どカントリーです、リンダが歌うと、ドはまりです。

-4 バニーレドン&ジーンクラークの曲、これもいろんな人が歌ってますが、
   リンダが歌うとピカ一です

全体にカントリーロックなのですが、じっくり歌い上げる楽曲はやはり素晴らしすぎる。この後のリンダ大ブレイクの予感が漂います。



レーベルです、キャピトルのライムグリーン、オリジナルです。


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ST-407 マトはA面4 B面3   STARINGとLHの刻印があります。
LHというの有名なカッティングエンジニアのLee Hulkoのイニシャルです。


この後リンダはアサイラムに移籍、JDサウザーと付き合いその関係か?バックに後のイーグルスになるメンバーをバックに従えビッグになって行きます。そういえばミックジャガーとも付き合ってます(前回のカーリーサイモンもそうだった)
ミックめ 羨ましすぎるぞー

話がまたまたそれましたが、僕的にこの後のヒットアルバムよりもこのセカンドが一番聴きやすくてNo1なのです。それはまだあどけなさも残り無垢なリンダロンシュタットが楽しめるからかも知れませんねー。


購入金額    1500円程


購入レコ屋   グレイテストヒッツ


参考文献    レココレ2010年7号















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by naruru-kato | 2017-10-28 05:53 | Linda Ronstadt | Comments(2)

Carly Simon その3   Playing Possum

カーリーサイモンの5作目、1975年作のPlaying Possumです。翻訳ソフトで調べると「空寝、死んだふり」などと出てきますがなぜか邦題は「人生はいたずら」。
ジェームステイラー(以下JT)と結婚しHotcakesという幸せ感満載のアルバムを出し子供を産んで母親になった時のアルバムです。

このエロいジャケ写真はノーマンシーフが撮っています、本当にこの人は白黒っぽい写真が素敵です、この他にはガスリートーマスのファーストとかも同じモノクロ感で素晴らしいのです。

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大ヒットしたNo Secretsでは有名な胸ポチジャケで天真爛漫なアメリカの女子学生風の写真でしたが、今回はぐッーと大人の色気で迫ります。本作のあとBoys in the Trees、Torchといったアルバムで気合いの入った色(エロ)気ジァケが後に続きます。
ちなみに僕はジャズのスタンダード集のTorchをかなり好んで聴きますが、それはまた後日。


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裏ジャケです、多少ぼやかしている個所がリアルにくっきりと見てみたいもんです。(変態かっ・・・)


ところで、このアルバムは日本盤ワーナーP8000番台で非常に素晴らしいくっきりとした輪郭の音が楽しめるのですが、ひょんなことからUSのQuadraDisku(4チャンネル盤)を入手しました。


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そのいきさつは、先月行きつけの名古屋市覚王山のSORCさんに遊びに行った時、新入荷のコーナーにこれがあって、比較的安価(英世1枚でお釣りがある程度)だったため日本盤と比べたいので買います。とオーナーのOさんに話したところ「これ差し上げます」と言われました。「?」どーいう事?と聞き返すとOさんは「実は先日、naruruさんのブログを見て、うちに関西から来てくれたお客様がいて、たくさんレコを買ってくれたので、間接紹介料という事でお礼がしたい」と言われるではありませんか。「えっー」そんな嬉しい事があったのですか! 

お礼に商品のレコをプレゼントしてくれるなんて! 覚王山のSORCさんはなんという素晴らしいお店なんだ!

という事で遠慮なく頂いてきちゃいました(笑) それがこの4チャンネルのレコです。


早速聴き比べました。しかし、音のレベルが日本盤とかなり違い(ボリューム2目盛り程低い)日本盤と比べても多少見劣り(音劣りというのか?)するのです。

でもこれは4チャンなのです、僕のステレオでは真価を発揮していないのです。本当に比べるのなら4チャンのシステムにしなければなりません。
しかし、今以上オーディオにお金掛ける気はとーぶんないので、本当の聴き比べはいつになるか判りません。その時までこのレコはサブラックに入れておこうと思います。


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歌詞カードとクレジット。このアルバムはJT人脈だけにとどまらずカーリーの独自の人脈でしょうか?沢山のミュージシャンが参加しています。主だったところでは。
ギター。リーリトナー、アンドリューゴールド、ジェフバクスター、スヌーキーピート、もちろんJT。
ベース。クラウスボァマン、ウィーリーウィークス、リースカラー。
ドラムス。リンゴスター、ラスカンケル、ジムゴードン、アンディーニューマーク。
ピアノ。Drジョン。管弦楽も有名人(あんまり知らないんで・・汗)
コーラスにリタクーリッジ、キャロルキング、アビゲイルヘイネス(ジョーママ)
など。スティーリーダンかっ(笑 最近聴きまくってるもんで)


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相変わらず口のデカイ歌詞カードの裏側の写真。顔の半分が口というイメージかな、ちなみに最新のカーリーの写真を見たらこのデカさが災いして凄い事になってました(涙)見なければ良かったよ。


曲順です
A面
-1 After the Storm
-2 Love Out in the Street
-3 Look Me in the Eyes
-4 More and More
-5 Slave
B面
-1 Attitude Dancing
-2 Sons of Summer
-3 Waterfall
-4 Are You Ticklish
-5 Playing Possum

A-1 いきなりピアノがジョンのイマジンっぽいのイントロ、その後アルトサックス      
   が入る。カーリーの声は管弦楽に凄く合うと僕は常々思っているのです。 
   (だからTorchを良く聴くのです)曲の感じはいかにもカーリー節です。
  
-2  抜けのいいアコのイントロ、これはアンドリューゴールド。コーラスはリタ

-3  JTのアルペジオのイントロがいいです。サビ前のウーハモのマイナーコード
   ここがこの曲のポイント。コーラスをやってみると判りますが、これはもの
   凄く難しいです(僕的に)

-5  ここもサビがいかにもカーリー節。ここではリタとキャロルキングのコーラ   
   が聴けます。同じマイクで同時にコーラスつけてたら凄い組み合わせですね
   -。

B-1 このアルバムで一番彼女っぽいナンバー。コーラスで全く違う歌詞で歌われ
   ていて、ここではキャロルとアビゲイルのコーラスです。
   考えてみればこの二人の共演というのはダニークーチ関連で凄く面白い。

-4  ピアノの弾き語りでジャズっぽいアレンジです。

-6  最後に表題曲、コーラスにJT。すこしカントリータッチです。

今回はこれと言った決定的な出来の曲は見当たらないのだけれども、カーリーサイモンの楽曲って必ず彼女の曲だと判る仕掛けがあるのです。
上手く言葉で説明できませんが、メジャーコードから突然マイナー7thまたは9th系のコードが入るコード感とかサビの転調とかで必ずすぐに分かります。これはローラニーロにも通じる所ですが、やはり有能なミュージシャンは違いますね。

レーベルです

日本盤

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US QuadraDisku

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比べてみました。


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左US QuadraDisku、右日本盤ワーナーP-8567

送り溝の幅がまるっきり違います!これは何を意味しているのか?
さっぱり判りませんけど。


このアルバムも当然売れてUSベスト10入りはしましたがシングルは伸び悩みました。これ以降プロデューサーのリチャードベイリーと決別しテッドテンプルマンと組みバックもドゥービーを中心にしたアルバム、スタッフなどのフュージョン系などのアルバムと続きジャズのアルバムに向かって行きます。さらにその後は・・・あまり聴いていないので良くわからないですが、大ヒットは無かったかも。


僕にとってのカーリーはやはりジャケで買ってしまうミュージシャンかなー


購入レコ屋  日本盤    忘れました。
        US QuadraDisku  SORC

  
購入金額   日本盤    たぶん1000円程
        US QuadraDiskuk プレゼントで頂きました!


       
           








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by naruru-kato | 2017-10-21 16:51 | Carly Simon | Comments(4)

The Byrds その5  Younger Than Yesterday  

いまだにトムペティーの死を引きづっています(仕事はふつうにし、その他も普通に何事も無かったかのように生活していますが、 当り前だろう)
でも、日中の車の中では(仕事で車移動が多いので)トムのライブCDを良く聴いています。Pack Up The Plantation: Live! です。
このライブのオープニングはザバーズのSo You Want To Be A Rock & Roll Star
トムはバーズフォロワーで知られています、ソロアルバムではI'll Feel A Whole Lot Betterを完コピでやったりもしてますからねー

という事で、そーだ今回は久しぶりにバーズで行こう! ということで前回同様前置きが長くなりましたがザバーズの4作目のYounger Than Yesterday 邦題は「昨日より若く」です。


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前作途中でジーンクラークが抜け4人となったバーズです、ジーンが抜けた事によりクリスヒルマン、クロスビーが大きくフューチャーされて今までのイメージとは多少違います、が、前作の続きのスペースロック、またはラーガロック路線(だいたいなんやねんこの名称)を継承しつつ、フォークロックからロックバンドに変化していますねー。


今回はクリスヒルマンが4曲も作っています。クラレンスホワイトもストリングスベンダー付きのギターで参加。来るべきカントリーロックの伏線になっています。
クロスビーは3曲、完全に今までのバーズのフォークロック路線とは異質なルーラルな雰囲気の曲を持ち込み、マッギンのフォークロック、ヒルマンのカントリーロックと三者三様の音楽性が絡み合い非常に面白いアルバムとなっています。


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ビートルズのリボルバーの影響もかなり受けている印象でテープの逆回転などもありひとつ間違えば散漫なアルバムになる所をプロデューサーが上手くまとめた印象があります。
裏ジャケもなんとなくそれっぽい(笑)。


曲順です。
A面

-1 So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star

-2 Have You Seen Her Face

-3 C.T.A.-102

-4 Renaissance Fair

-5 Time Between


B面

-1 Everybody's Been Burned

-2 Thoughts And Words

-3 Mind Gardens

-4 My Back Pages

-5 The Girl With No Name

-6 Why

A-1 トムペティーが完コピしているナンバー。当時大人気だったレコード会社に
   造られたモンキーズを強烈に皮肉っていることは有名です。
   ロックスターになりたければエレキを少し練習し、細いパンツを履き、髪を
   染めればOKさ みたいな事を歌ったいます。

-2  いままでのフォークロック路線にふさわしいナンバー、ジーンクラークが
   作ったのでは?と思えるようなメロディー。ヒルマン作です。

-3  宇宙人からのメッセージを表現している曲。今聞くとあんまり意味ないね   
   (笑)

-4  クロスビー作、その後のCSNにも通じる奥深いコーラス、大出世するだけの
   事はあるなぁー

-5  ストリングスベンダーのご機嫌なカントリーリック、はもちろんクラレンス
   ヒルマンはすでにカントリーロックの到来を予測していたのでしょう。

B-1 いきなり奥深い英国風フォーク路線のようなクロスビーの曲。こーして聴いて
   いると、ヒルマン、クロスビーは時代の流れを確実につかんでいるようです

-2  リボルバーのビートルズを意識したようなAメロからまったく変調するBメロ
   別々の曲をくっつけた印象があります、途中の良くわからないソロ部分はテ
   -プの逆回転を使用。トゥモローネバーノーズの世界です(笑)

-3  前作で開花(笑)したラーガロックを継承したようなクロスビーのナンバー
   ジョージハリソンっぽいな(爆)


-4  お約束のディランのナンバー。これぞバーズ(笑) いかにもマッギンの選び
   そうな曲。この曲に限って言えばもうこれはバーズの曲です。という印象。

-5  ヒルマン作のカントリーロック。この後グラムパーソンズを迎える予感が
   するナンバーです。

-6  最後にマッギンがいかにも彼らしい曲で対抗。12弦のソロがいかにもバーズ
   っぽい。


全体の印象はヒルマン、クロスビー大活躍。といった感じでロジャーマッギンの印象はMy Back Pages にとどまるだけになっていますが、それでもこの1曲で流石バーズというところに落ち着いています(あくまで僕の個人感想です)


レーベルです。


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ステレオですがオリジナルのコロンビアの360°ツーアイ。


バーズ(ロジャーマッギン)とトムペティといえば、やはりボブディランの30周年記念コンサートにつきます。


コンサートの後半ニールヤングのMCで出てきたトムとハートブレイカーズはまず「ライセンストゥザキル」を渋く歌い上げ次に「雨の日の女」をはねるように歌います。そしてトムのMCでロジャーマッギンが登場。ハートブレイカーズをバックにこの日はマッギン以外はこの曲を歌えないであろう「Mrタンブリンマン」を歌うシーンは感動的でありました。そして最後の大団円ではMy Back Pages をロジャー、トム、ニール、(クラプトンの最悪のソロ)クラプトン、ディラン、ジョージ(ニールの最高のソロ)と続く豪華絢爛絵巻。これはロックの歴史そのものです。何度見ても涙が出ます。ちなみにクラプトンのソロは最悪としましたが、この時期のクラプトンはミッドブースト付きのストラトで、あの音はストラトの音色じゃないよなー。と僕は常々思っていますがどーでしょう?

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この後バーズはクロスビーも脱退。カントリーロック路線に進み怒涛のメンバーチェンジを繰り返しながらしぶとく生き残ります。僕的にはどの時代でもやはりバーズはバーズで(ようするにロジャーマッギンがいる限り)大好きなんですよねー。


購入レコ屋   SORC

購入金額    3200円程









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by naruru-kato | 2017-10-13 19:11 | The Byrds | Comments(4)

Leon Russell その1    Same

大好きなトムペティーが突然亡くなりました、前週まで40周年記念ライブをやっていたのにいきなりです、信じられません。今年一番のショッキングな出来事です。

しかし、トムのレコは一枚も持っていなくて(すべてCD)急遽取り上がることもできません。
ディランとのジョイントのコンサートの時の僅かな持ち時間のトムはメチャかっこよかった。

そんなわけで今回はトムの才能を見抜き、シェルターよりデビューさせたリオンラッセル。
かなりメチャな展開ですがトムの死はそれほど僕に動揺を与えているのです(汗)
ちなみに日本語では「レオン」が一般的ですが英語だとどーしてもリオンと聞こえるのでこの表記にしております。

へんな前振りから始めてしまいましたが、本来は昨年のリオンの死の時に真っ先に取り上げなければいけなかったのですが、この名盤は日本盤しかもっていなかったのです。どーせ取り上げるなら「戦争の親玉」が入っているUSオリジが手に入ってから・・・と思っていました。
今年に入りようやく安価でゲットできたのでいずれ取り上げようと思っていましたが、まさかトムの死でこのように取り上げるとは思ってもみなかった。


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かなりリングウェアが入っていますがシェルターのオリジです。ソロデビュー盤としてはかなりのインパクトあるジャケ。


ちなみに日本盤と比べるとLeon Russellの文字の大きさがかなり違います。日本盤には「戦争の親玉」は入っていません。


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左USオリジナル   右 日本盤


僕がリオンを知ったのはジョージのバングラデシュコンサート(以下バングラ)。LPが先か映画が先かは忘れましたけど、どちらにせよその時です。この時初めて存在を知った人は多いのではないでしょうか?


しかしカーペンターズのカバーで有名曲は知っていたので「この人の声も」カレンカーペンターのような綺麗な声なんだろうと思っていました。そして初めてこの人の声を聞いた時の驚きはたぶん凄かったと思います。
ある評論家の紹介文にありましたが、「いきなり首根っこ捕まえられて泥沼に引きづり込めらるような声」と書いてありました。まさに的を得た的確な表現です。



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裏ジャケ、このアルバムはイギリスで録音され、ゲストにはクラプトン、ジョージ、リンゴ、クラウスボアマン、チャーリーウッツ、ビルワイマン、スティーブウィンウッド、など、スワンプ人脈からはジムゴードンくらいで起用はそれほど目立っていません。



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僕が思うにリオンはかなりの策士であったと思います、マークベノとのユニット「アサイラムクワイヤー」を不発で終えますが、その後デラニー&ボニーのフレンズに参加、イギリスのプロデューサー、デニーコーデルとここで親しくなり(たぶん)デニーからジョーコッカーのプロデュースの依頼され、リオンの作品である「デルタレディー」がヒットします。


その後ジョーのUSツアーでは、まとめ役を行い大量のメンバーもほとんど集め「マッドドック&イングリッシュメン」という名前でツアーに出ます。実質上ジョーコッカーのUSツアーを乗っ取った形になり「リーダーはリオンでジョーは歌わせてやってる」ようなイメージでツアーを終え、リオンの存在をアメリカで広めこのソロアルバムを発表するのです。
(LP発売の順番はリオンが先かマッドドックスが先かは不明)



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そして、次にジョージのバングラにも出演しここでもスワンプ系ミュージシャンをプロデュース、コーラス隊(ドンニックス&クラウディアレニア夫妻、マーリン&ジェニーグリーン夫妻)カールレイドル、ジムケルトナー、ジェシディビスなどを引き連れ、自分のコーナーでは3曲の組曲で大爆発、ボブディランのコーナーではジョージとともにワンマイクでボブにコーラスを付けるという、破格の扱いで一気に有名になっていくのです。いっそのこと政治家を目指せば良かったかもですねー(笑)



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それにしてもバングラでのジャンピンジャクフラッシュの強烈な事よ(笑)。
二枚の写真はバングラの写真集より。




シェルターレーベルは社長デニーコーデルと共同で造りましたが実質は副社長のリオンの音楽人脈で集められたようです。有能であるが大手レコード会社と契約できない無名なアーティストの救済(シェルター)レーベルで、JJケール、ドンニックス、アランガーバー、フィービスノウなどが契約しています、そしてトムペティー&ハートブレイカーズもここからデビューしたのです。



曲順です
A面
-1 A Song For You
-2 Dixie Lullaby
-3 I Put A Spell On You
-4 Shoot Out On The Plantation
-5 Hummingbird
B面
-1 Delta Lady
-2 Prince Of Peace
-3 Give Peace A Chance
-4 Old Masters
-5 Hurtsome Body
-6 Pisces Apple Lady
-7 Roll Away The Stone



A1 いきなり流れるようなピアノのイントロ、これはロックのアルバムなのか?と思った瞬間
  あの声が・・・ なんというオープニングなんだ(驚) いきなり金縛りにあいそうになる。
  カーペンターズで慣れ親しんだ人にはこれがオリジナル、といわれても困ってしまう事で
  しょうねー(笑)

-2 これもリオンの代表曲となっていく曲、スライドはジョージではないだろうか?

-5 アコのドロドロしたイントロから、またドロドロの声(当たり前だけど)1曲目で引きづ
  りこまれ、ここで永遠に逃れる事が出来なくなりそうになる(笑)

B-1 ジョーコッカーがヒットさせた曲、ジョーのバージョンも同じ系の声なので同じように
   聞こえる(笑)

-2 イントロのギターがかっこええです、エレキのオブリガードはクラプトンっぽいなぁー。

-3 これは完璧にゴスペルです、スタジオで適当にセッションしたそのまま、という感じ。

-4 アメリカ国家のメロディに乗せてディランの「戦争の親玉」を歌っています。ディラン
   からクレームがありセカンドプレスからは外されます。

-7 これも有名な曲です、しかしリオンの曲ってみんな同じに聞こえるのは僕だけだろうか?
   このギターは絶対にジョージだと思うんだけど


捨て曲風なのもありますんで,自分の気に入ってるナンバーのみの紹介でした。




レーベルです、映画スーパーマンの方からクレームが来た卵にSマーク。



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この後、最高傑作のセカンドアルバムLeon Russell and the Shelter People、非常に売れたサードアルバムのCarneyを発表、3枚組のライブと怒涛のドロドロ快進撃を続けますがシェルターを離れる1974年くらいにスワンプも下火になりリオンの怪人パワーも下がっていくような感じですね。(くどいようだが、やはりここらで政治家に変わるべきだったかも)




リオンも亡くなりトムも亡くなり今頃は二人で未発表のアルバム(実は録音はされている)の再演でも天国でしていると良いのですが。




購入レコ屋  USオリジ    ヤフオクのどこかのレコ屋

購入金額   1000円


日本盤は忘れました(すでに友人に譲渡)



 












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by naruru-kato | 2017-10-07 18:34 | Leon Russell | Comments(2)

大好きな1965~76年くらいのアメリカンロック、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。レコードジャケットもいろいろと楽しいので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシングが大好きです。


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