アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

narurukato.exblog.jp ブログトップ

カテゴリ:Eric Justin Kaz( 1 )

Eric Justin Kaz その1    If You're Lonely

70年代のSSWのアルバムで、大傑作のエリック(ジャスティン)カズのファーストアルバムです。一般的にはマイナーなSSWだと思うのですが,WS系のアルバムではいたるところで録音に参加し,自身ではヒット曲も出ていませんが、カズの楽曲をリンダロンシュタット、ボニーレイト、アートガーファンクルらが取り上げヒットさせています。

もともとニューヨークのブルースマグワースというバンドにいて、都会派SSWであり、土の香りのするWS系とは一線を画す、と思うのですが(大体WS系=土の香り。っていうのはザバンドだけのイメージで言っているのですけどね)何度聴いても飽きないし、この作品が1972年に出ているという事が信じられないので取り上げました。


なぜ信じられないのか?というと、あまりに洗練されすぎて例えば2017年の今年デビューしたNYのシンガーのアルバムです!と紹介されても普通にうなずいて聴けそうな楽曲が並んでいるのです(今時SSWなぞという音楽家がデビューするのだろうか、という疑問は別として)

たぶん72年にリアルタイムでこの作品を聞いた人は理解に苦しんだろうな(笑)
ただし、ところどころに「この曲なんかの曲に似てるなー」というのが多少あります。少しパクッている気がします(盗作にならない程度だろうけど)曲目の紹介でその辺は後で記述します。



d0335744_14273639.jpg

いかにもスノッブ的なソファーに寝そべる本人のジャケ。モノトーンでカッコいいようですが少しお腹が出ているようでそれが非常にマイナスですね(笑) この何年も後にこの状態で過ごす人をカウチポテトと呼ばれます。今の僕のレコの聴き方もこんな感じです。赤い字でIf You're Lonelyと書かれた題名もGoodです。
(ちなみに左端の文字は元の持ち主のサインでしょう、なんかへんなスタンプも打ってあります)

このアルバムはブラックホーク99選にも入っています、バックのメンバーはたぶんNYのスタジオミュージシャンだと思いますが、ボニーレイットもアコの泥臭いスライドギターで参加しています。それがこの都会派SSWのアルバムにすんなりと溶け込んでいる所が凄いです。



d0335744_14275510.jpg

裏ジャケ 録音はNYのヒットファクトリー。WS御用達のベアズビルとかでしょっちゅうゲスト出演していますが自分のソロはやはり都会なんですね(笑)


歌詞カードも入っています、細かいクレジットは載っていませんので誰がどの曲で何をやっているかは不明ですが、歌詞カードはありがたや。SSWはこうでなくては。


d0335744_14321320.jpg

WS系のゲストでは、マッドエイカーズ(VA)クリススミザー、その他いろんなところで顔出してます。

実はカズはこの後2作目のCul-De-Sacを73年に発表後アメリカンフライヤーというバンドで2枚、 CraigFullerとのデュユエットアルバムなど名盤を出していますがその後沈黙。41年ぶりにソロを出した2002年に初来日公演も行っています。


もちろん見ていませんけど。




インナーはワーナーRockの4番。


d0335744_14491301.jpg


イイ時代のレコジャケでしすねー。








曲目です
A面
-1 Cruel Wind
-2 If You're Lonely
-3 Temptation (Took Control of Me and I Fell)
-4 Time Has Come
-5 Tonight, the Sky's About to Cry
B面
-1 Cry Like a Rainstorm
-2 Mother Earth (Provides for Me)
-3 When I 'M Gone
-4 Someday, My Love May Grow
-5 Christ, It's Mighty Cold Outside


A-1 Cruel Wind まさに早すぎたAOR、素晴らしい曲です。この間奏のギターのトーンは最高ですね。
-2はタイトルチューン。Bメロが一瞬S&Gの「明日に架ける橋」に似ているのだけど(ホンの一瞬なんでまぁいいか)ピアノ主体のこれもイイ曲です。
-3 Temptation、都会派洗練ポップの中では異色になるかも、いきなりアコでボニーレイット全開です。
-4はすこしブルース R&Bの匂いが感じられますがそこを上手くニューオリンズ風に仕上げています。
-5のじっくり歌い込む素晴らしさ。サビの美しさと言ったら。

B面も同じように続きます。
-1,2も同じような感じ。素直に聴き流せますねー
-3のWhen I 'M Goneはいきなり1小節目はビートルズのレットイッビーっぽいのですが(ほとんどパクリ)まぁそれでもいい味だしてます。
-4、-5も同じようなピアノの弾き語り。静かに幕を閉じます


レーベルです


d0335744_14483262.jpg


Wマーク無しのオリジナルかな。

そして、この次のアルバムも凄くイイですし、アメリカンフライヤーも素晴らしのですがなぜか大ヒットとは無縁だったようです。


NYのピアノ系アーティストは何と言ってもビリージョエルなんでしょうが、そこら辺りと比べるとどうしても楽曲の弱さが目立ってしまいますが、今聴くとビリーなんかよりも全然いいんですよねー。ポールサイモンのStill Crazy After All These Yearsと並んでニューヨーカーの名盤だと思うのですが、どーでしょう?



今月でWS系は終わる予定ですが残りはすべてSSW系でいこうと思ってます。



購入レコ屋   ナカシマレコード

購入金額     3000円くらい


参考文献    レココレ  2010年3号


















[PR]
by naruru-kato | 2017-03-10 21:51 | Eric Justin Kaz | Comments(0)

大好きな1970年代のアメリカンロック、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。レコードジャケットもいろいろと楽しいので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシングが大好きです。


by naruru-kato
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30