アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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カテゴリ:Sandy Denny( 3 )

Sandy Denny その3     Rendevous

英国フォーク&トラッド特集も最後を迎えました、最後はやはりペンタングルで行こうと思い、再度所有の3枚を聞きこみましたが・・・ やはり断念 このバンドは現状の僕の知識では難しすぎたので諦めました(涙)

という事でまたもやサンディデニーです。計8回の記事でサンディ関連が4回です。どんだけ好きなんですか?
っーか、もともとこの人の声を知ってこの世界に入ってきたのでしょうがないのです。

今回は遺作となってしまった4枚目のランデブーです。


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テムズ河(かな?勝手に決めるな)の畔の電話ボックスにもたれ何を思う?

本来はセカンドのSandy 、サードのLike An Old Fashioned Waltz の順番で話を進めなければならないのですが、実は僕はこのランデブーが一番良く聴いているのです。

最高傑作はセカンド、最高ジャケはファースト、というのが一般的な評価でしょうか?それが証拠に有名コレクターの,せみまーる氏が書いている本のUKフォーク&トラッド紹介ページにはサンディ参加時のフェアポート、フォザリンゲイ、ソロの1~3作目までの紹介はあるのですが、このランデブーは載っていませんでした(笑)

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しかし、僕的にはこのアルバムが一番聴きやすいのです。なぜかというとこのアルバム初期の頃のようなトラッド&フォークの影が薄れ、女性POPアルバムという感じで、かつてのような凛とした崇高さは無くなり、その分解りやすいという感じです。アメリカ市場を意識したのでしょうか?


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裏ジャケです、ただ単に表の写真を弩アップにしただけ(笑) ジャケに関してはかなりの手抜きです。当然ピンボケです。

クレジットを見ると今回も凄いゲストが。



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トレバールーカス、ジェリードナヒュー、トンプソンのギター。デイブマタックスのドラムなどのフェアポート組、スティーブウィンウッドもオルガン弾いてます。
僕がこのアルバムが好きな理由はギターの音色、フレーズが素晴らしい(僕好み)ので良く聴くのです。今回はトンプソンは1曲のみの参加ですが、ジェリーは4曲も弾いています。特にロングトーンの伸びがあり艶やかなギターソロはたまりません。

ところで、アルバムの下にマスタリングBY Sterling スタジオという文字を見つけました。これは、音が劇的にイイSterling社がカッティングを行った、という事です。良く中古レコ屋のアルバム紹介にSTERLING文字あり と書いてあるやつです。

もしや、と思い。サンディの残り3枚の盤も見ましたがすべて、この刻印が入ってました。音がいいはずです。


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実はこのアルバムは当初かなり適当に考えていて、中古レコ屋の店長から「実はこのランデブーが一番入りにくい」と聞かされ、それならばどーしても仕入れてくださいという事になりUK盤で取ってもらったのです。


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曲順です
A面
-1 I Wish I Was a Fool For You
-2 Gold Dust
-3 Candle in the Wind (Elton John, Bernie Taupin)
-4 Take Me Away
-5 One Way Donkey Ride
B面
-1 I'm a Dreamer
-2 All Our Days
-3 Silver Threads and Golden Needles" (Jack Rhodes, Dick Reynolds) 3:40
-4 No More Sad Refrains

A面-1のイントロ一発目で今回のアルバムは今までと違う感が凄いです。-2は自作のジャズっぽい意欲的な作品。-3は勿論エルトンジョンのマリリンモンローの事を歌ったキャンドルインザウインド。ダイアナ貴の追悼歌にもなりましたあの曲です。ここでトンプソンのギターが炸裂。
-4も素晴らしい曲。ここではジェリーのギターが爆発。

B面の-1もジェリーのギター、天に昇天しそうです。-2はなんか映画のサントラのような曲なのですが残りの2曲も素晴らしいです。


レーベルです。

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オリジナルだと思うのですが、アイランドはあまり良く知らないので(汗)
Hannibalというレーベルがオリジナルという記事も見つけたので、さらに良くわかりません(汗)

このアルバム発売後の1年後に痛ましい事故でこの世を去ってしまうサンディです。このアルバムから女性シンガーというのを意識してアメリカ市場を狙ったのであれば残念でなりません。ずーと活動していたら、例えばリタクーリッジのような国民的な歌手になっていたかもですね。(例えがすこし悪いですが)


今回でUKフォーク&トラッド特集はおしまいです。ただし機会があるごと取り上げていきます、特に秋~冬は夜聴くのにはちょうど良い音楽ですから、ちなみに今後はリチャードトンプソン関連を買って行こうかなーと思ってます。


今年最後の記事を大晦日に書くつもりです、今までで一番閲覧数が多かった記事、「今年の会心レコ」今年収穫した中でも値段、やっと探せた、などの一枚をショップごとに分けて紹介します。




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購入金額    4500円















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by naruru-kato | 2016-12-25 12:40 | Sandy Denny | Comments(2)

Sandy Denny その2 Fotheringay

とうとう12月に入りました、11~12月の二カ月はUKトラッド&フォークの特集をします。と宣言しましたのであと「4回ほど頑張ります」、という自分と「早くアメリカンロックに戻りたいよー」という自分がいます(笑)
今回はフェアポートのライバルとされていたペンタングルのアルバムのつもりでしたが、2枚ほど聴きこんだところ、「いったいペンタングルについて何を述べればいいのだろう?」という疑問がわいてきてしまったのです。
フォーク&トラッドの枠組みの中だけでは決して語れないこのバンド、ジャズや無伴奏などもあり、僕のようにこの世界の初心者では下手な事書けないなー。

前置きが長くなりましたが、今回も、サンディーデニー系にします(こちらはまだ解りやすいもんで)。

フォザリンゲイはサンディーの作ったバンドなんで、本当は「ファザリンゲイその1」にしなければならないのですが、なにぶん自分はサンディありき、なんでソロ扱いにしてしまいました。どちらにせよフォザリンゲイは1枚を発表して解散、その後サンディーはソロになるので同じ分類で良いかな。

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メンバーはサンディーの他に、恋人(その後結婚)のトレバールーカス G Vo
ジェリードナヒュー G  パットドナルドソン B  ジェリーコンウェイ Dです。

このジャケはルーカスの姉が描いたそうですが、サンディー小さすぎるやん(汗)写真で確認するとルーカスの顎の下くらいの背丈のはずなんだが、これでは小学生のようだ(爆)

しかも、アメリカ人独特のジャケサインが蛍光ペンで書かれさらに

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サンディーの上、ルーカスの目線の位置にもサインしてある。良く見ると「RonnieCroom」と書かれリングウェアもついてるダメジャケ盤です、しかしそのおかげで破格の安さでゲット出来たのですけど。ただしレコード盤はEX+くらいでノイズはありません。


このアルバムの印象はサンディーの神々しい作品と、ルーカス他が歌う作品のギャップが凄すぎて凄く中途半端なアルバムに聞こえます。昔やったことがあるのですがジョンとヨーコのダブフファンタジーをジョンだけカセットに落として聴いてましたが同じ感覚で聴きたいですね。

フェアポートを脱退して最初の作品なので、まだサンディーもアメリカナイズされていないようだ。サンディ作品単体はUKフォークの深い森の中にいる感が強いのですが、ルーカスの作る曲があまりにザバンド、バーズっぽいので違和感が凄いんです(ただしルーカスの楽曲も単体で聴くと僕のようなアメリカンロック好きにはGoodなんですけど)


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裏ジャケ、これは王家の紋章か?
所でフォザリンゲイとはレココレによると。フェアポート時代の2作目の最初の曲のタイトルで、16世紀末にスコットランド王女のメアリー1世が処刑された場所であるノーサンプトンシャー州の古城の名前だそうな。サンディーはこの語呂が気にいっていたという事です。


前回のリンディスファーンといい、なんかこーいう名前が多いですな(笑)


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ゲイトフォールドの内ジャケです。この場所はフォザリンゲイの古城で撮影されたそうな。なんか幽霊が出そうですね。なんといってもUKはゴーストのメッカだし。

デビュー盤は全英18位が最高で、これに失望したサンディーはバンドを解散させて完全なソロになる決意をしたのですが、全英18位でなんでいかんの?大成功と違うの?  と素朴に僕は思うのですけどねー(笑)


それはさておき、この写真で見るサンディーの12弦ギターのヘッドのデカイ事。




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これは凄く肩が凝るとおもいますねー 。



曲順です
A面
-1 Nothing More (Sandy Denny)
-2 The Sea (Denny)
-3 The Ballad of Ned Kelly(Trevor Lucas)
-4 Winter Winds (Denny)
-5 Peace in the End (Denny, Lucas)
[B]
-1 The Way I Feel (Gordon Lightfoot)
-2 The Pond and the Stream (Denny)
-3 Too Much of Nothing (Bob Dylan)
-4 Banks of the Nile (Traditional)


A-1、イントロのピアノがこれから始まる歌物語のイメージを象徴しているようです。神々しい楽曲だと思います。間奏のドナヒューのギターはリチャードトンプソンとかなりそっくりで、このバンドにふさわしいギタリストであると思います。

A-2イントロのアコのマイナーコードのクリシェがたまらん。マイナーとメジャーコードを組み合わせた複雑なコード感。サンディーの曲作りの能力の高さは本当にすごいとおもうのです。アウトロのコード感も素晴らしすぎる。

-3ここでルーカスの作品、凄くアメリカンなんです。サビのバースはほとんどバーズのゴーイングノーウェアそのもの、まぁ僕的には好きな歌です。

-4ここでまたもサンディ節全開。ゆらゆらと揺れる蝋燭の炎のようなか細いが凛とした芯が1本通った感がある曲。アルペジオが泣けてきます。

-5今度はルーカス節全開(笑)  サンディーとハモりながら歌っています。サンデイーもディラン、ジョニミッチェルに影響されていますのでこーいう曲もいいのですが、いかんせん、このアルバムの他の作品のサンディーの凛とした完成度が凄すぎて。こーいう曲と同じアルバムで聴くとリスナーとして非常に難しい。

B-1 これまたイントロのギターがトンプソンっぽくていいです。Voはルーカスか誰か解りません。リッジ&リーフの頃のフェアポートに似た、緊迫感みなぎるチューン。サンディ以外の曲ではこれが一番かな。

-2サンディーの弾き語りっぽい曲。これもイイです。

-3お約束のディランの作品も取り上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=S46KvLCBc2Y&index=8&list=PL8a8cutYP7foer031Aw1YGGs0YQd6w6Qz
動画を発見しました、楽しそうなサンディーが逆に泣けます。

-4、伝承歌もお約束。サンディーの全録音の中でも最高に凛とした楽曲。8分にも及ぶ内容ですが見事に歌い上げてます。アルバムの最後を締めるのには最高の歌です。



レーベルです。


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アメ盤なんでA&M。プロモ盤、ここにもサインが(汗)
Ronnin Croomさんよ  そんなにこのアルバムが大事なら売るなッて。


一般的にはサンディーの全作品の中では最高傑作である、という文献も目にしましたが、僕的にもそう思います。この作品をサンディーのボーカルの曲だけ抜粋して聴くと、たぶん身動き取れないような緊張感の連続で失神してしまうのではないでしょうか。そこを中和するのがルーカスのボーカルだったのなら凄い計算で造られたアルバムといえるでしょう。


このバンドはすぐに解散してしまうのですが30年後の2008年に未発表曲を集めた奇跡のセカンドが発表されたのです。機会があればCDで買ってみたいと思います。


購入レコ屋   ナカシマレコード

購入金額    2000円

参考文献    レコードコレクターズ2015年15号


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by naruru-kato | 2016-12-03 21:33 | Sandy Denny | Comments(2)

Sandy Denny その1  The North Star Grassman And The Ravens

とうとうブリテッシュフォーク&トラッドの世界に足を踏み入れた僕です。前回のマリアンシーガルで耳がだいぶ慣れたせいか、そろそろ有名なフェアポート、サンディーデニーも聞いてみようかと思いレコを探しましたが、いかんせんあまりにも高いのです。
オリジの英国盤は2~3万で流通しているのです。そこでひとまずサンディーのCDのベスト盤を中古で英世1枚で購入、入門用にはピッタリでした。
なんどもこのCDを聞いているうちに完璧にこのカスレ声の歌姫の虜になり、どーしてもレコードで欲しいと思っていた矢先、今年から出入りするようになったナカシマレコードさんでUS盤ならそんなにしないから探してあげる。という話がでました。


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とうとう手に入れたソロデビュー盤、日本盤の題名は「海と私のねじれたキャンドル」あまりよくわからないのですが・・・ (汗)

このレコもブラックホーク99選に選ばれていますね。

ここで超簡単にこのソロデビューまでの流れを説明します。
1967年ロンドンでフェアポートコンベンション結成、その頃のレパートリーはジェファーソンエアプレン、ジョニミッチェルなど、

1968年 初代Voのジョディーダイブルに変わりサンディーデニーが参加
1969年 参加後初のアルバムディラン、ジョニミッチェルなどのカバーなど
1969年 初めてUKトラッド(伝承歌)をエレクトリックアレンジする「アンハーフ                                 ブリッキンング」発表
1969年 UKトラッドを全面的にカバー、歴史的名盤 リッジ&リーフ発表。
1970年 サンディー フェアポートを脱退し恋人のトレバールーカスとフォザリンゲイを結成。アルバム1枚残す。
1971年 初のソロであるこのアルバムを発表

ひとまずここまで、わずか1年でフェアポートコンベンションの歴史的名盤3枚を発表し脱退してしまうのです、本当は最初にフェアポートのアルバムを紹介しなければいけないと思うのですが、なにぶんサンディーありきなんで。フェアポートもサンディー在籍時しかレコードもってませんので。


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写真家キーフさんの印象的なアルバムカバーです。
これは何をやっているかというと、紅茶の葉っぱで占いをやってるらしい。

ゲイトフォールドの内ジャケです。


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左側に参加メンバーの写真、基本的にフォザリンゲイのメンバーにフェアポートの悶絶ギタリスト、リチャードトンプソンが参加。

左側のサンディーの写真ですが・・・


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昭和40年代の女子高生のようだ(爆)。

サウンドは、英国の深い森の中をさまよっている感じのアルバム、この後3枚のアルバムを出したサンディーですが、ここではまだそんな感じです、次第にアメリカ的な音になってジャズ、カントリーもこなして英国史上最高の女性ボーカリストとなっていくのですが、ここではまだ森の中です。それが非常に心を打たれます。


ただし例外的にディランの「Down in the Flood 、堤防決壊」もやってます。またしてもこの曲だ。なんでみんなこれをやりたがるか不思議でしょうがない。


曲順です
A
-1 Late November
-2 Blackwaterside
-3 The Sea Captain
-4 Down in the Flood
-5 John the Gun
B
-1 Next Time Around
-2 The Optimist
-3 Let's Jump the Broomstick
-4 Wretched Wilbur
-5 The North Star Grassman and the Ravens
-6 Crazy Lady Blues

A-1から深い森に入っていきます、-2のトラッドはZEPのブラックマウンテンサイドの元ネタは有名は話、白眉は-5でしょうね。

B面も最初から最後まで深い霧に包まれた感じです、すべて聴き終わると深い感動が訪れます。

レーベルです。


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US盤はA&Mです、UKオリジは勿論アイランドレコード、これは1~2万以上はしますね。

この後すべてナカシマレコードさんでサンディーのレコは揃いました。評価のほうはセカンドが一番最高傑作と言われていますが僕的にはサードが一番かな。

しかし、ジャケの美しさはこれにかなうものは無いですね。


1978年4月21日、事故で僅か31歳で生涯の終わるサンディーです。しかしその軌跡は素晴らしく71年72年には英国メロディーメーカーの最優秀女性シンガーに選ばれ、あのZEPのThe Battle of EvermoreではZEP史上初のゲスト扱いでクレジットされロバートプラントと渡り合ってます。

なんとかソロの4枚とフェアポート参加の3枚は揃いましたので今後紹介していく予定です。





購入レコ屋   ナカシマレコード

購入金額     2800円

参考文献     レコードコレクターズ1991年5号


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by naruru-kato | 2016-11-13 17:51 | Sandy Denny | Comments(2)

大好きな1965~76年くらいのアメリカンロック、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。レコードジャケットもいろいろと楽しいので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシングが大好きです。


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