アナログレコード巡礼の旅~The Road & The Sky

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David Wiffenその1  Coast To Coast Fever

いよいよ、マイナー度が増してきました。カナダはモントリオールのデビッド・ウェフェンを紹介します。

カナダ出身のミュージシャンとして思い浮かぶのは、もちろんニールヤング、ジョニミッチェル、ザバンドの4人(笑)、すこし渋めでブルースコバーンくらいでしょうか?

デビッド・ウェフェン。この人の事を知っている日本人ははたして何人くらいいるのであろう?たぶん僕の予想では(評論家、レコ屋店主などは除く)1000人くらいではあるまいか(笑)

そーいう僕でも知ったのは1年ほど前(汗)何気にディスクマーケットでSSWのアイテムを見ていて「なんか気になるジャケだなー、しかも紹介文もSSWの基本中の基本」と書いてあるし、ちなみに自分所有のSSW系のムック本数冊も見ましたがこの人を紹介している記事が載っていた本は1冊のみ、昔ならそのままで終わってしまうのですが、今はYoutubeがあります。ひとまずすぐに見つかったので全曲聴いてみました。

「めっちゃ いいやん」 これはこのアルバムどーしても買わないといかん。謎のレコ屋さんで注文したら一月後に入荷があり、わりと簡単に手に入れることができました。なかなかこの人もヤフオクには出てこないし、普通にレコ屋廻って漁っていてもまずお目にかかれないので助かりました。


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非常に気になったジャケ。白く顔を縫ってなんかピエロっぽい表情を浮かばせております。

内容はまさにロードソング、ヒューマンソング。ロードという言葉がいたるところで出てくる。人生の痛みなどが歌われているのであろう。声はバリトン、しかしエリックアンダーソン、ジェームステイラーのような奥深さは無く、淡々と歌ったいるので逆に凄く聴きやすい。

ちなみにエリックアンダーソンがこの人の曲を取り上げ注目されたようだ,その他にロジャーマッギン、ジェリージェフウォーカー、アンマレー、イアン&シルビアらがカバーしています。


デビットブルーとエリックアンダーソンをたして2で割った程良い歌声とでも申しましょうか(笑)とにかく声が良いんです。SSWにしては味も癖も無いような声かも知れませんが、そこがまたイイのです。聞き流すのにちょうどいい、しかし聴いた後でもう一度、さらにもう一度と何度でも聴いてしまいたくなる声。まさにスルメのようなSSWです。


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本来の顔はこんな感じ、顔の弩アップのファンタジーからのメジャーファーストアルバムのジャケは漫画ガキデカのこまわり君のようで凄いです。



もともとイギリス出身ですが幼いころカナダに移住します。音楽歴は今のところ不明ですが、ブルースコバーンとともに活動していてこのアルバムもプロデュースはコバーンです。いまでもカナダで活躍しているのか、死んでしまったいるのかも不明です。(Wikkで出てこないのでわかりません)いろいろ調べましたがやはり1973年に出したこのアルバムが最高なようです。奇跡の来日も無いようでした。

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一曲ごとの細かいクレジットが裏にはついております。


曲順です
A面
-1 Skybound Station" (David Wiffen)
-2 Coast to Coast Fever" (David Wiffen)
-3 White Lines" (Willie P. Bennett)
-4 Smoke Rings" (David Wiffen)
-5 Climb the Stairs" (David Wiffen)
B面
-1 You Need a New Lover Now" (Murray McLauchlan)
-2 We Have Had Some Good Times" (David Wiffen)
-3 Lucifer's Blues" (David Wiffen)
-4 Up on the Hillside" (Bruce Cockburn)
-5 Full Circle" (David Wiffen)


ピアノとギターくらいでさりげない編成で録音されています。3曲のみブルースコバーンらの曲をやっていますがあとはオリジナルです。

今回は曲ごとの感想は割愛します、ちなみにA面は-1、-2の流れは最高です。

B面はすべて最高です。ずーと聴いていたくなります(という事でたまにプレーヤーのリピート機能をフル活用)

一言でいうならば「SSWの鑑」のような作品。しっとりと落ち着いた大人の香りです。


映像貼り付けたいのですが、なにぶん自分にテクがないのでタイトル曲のアドレスだけ貼り付けておきます。


https://www.youtube.com/watch?v=I3YFM7zYJyM


レーベルです。


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USユナイテッドアーティストのオリジナル盤。



しかしこの人をリアルタイムで(当然輸入盤で探して)聴いたいた人はマジで大尊敬します。
今ではCDも廃盤となりLPも入手するのは非常に困難なアイテムです。

全編語りかけるように進んでいくこのアルバム。1970年初頭にしかこのような音楽は生まれなかったかもしれません。

でも、僕と同じようにこのジャケが気になるようでしたら聴く価値は十分にありますよー。

僕的に、このCoast To Coast Feverはエリックアンダーソンのブルーリバー。デビッドブルーのストーリーズ、ロッドテイラーのファーストとならんで生涯の友となりました。



購入レコ屋   ナカシマレコード


購入金額    2500円程













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# by naruru-kato | 2017-09-17 07:30 | David Wiffen | Comments(2)

Warren Zevon その1   Same

SSW界の硬派で社会派な異端児、ウォーレンジヴォンのアサイラムでのファースト(実質はセカンドアルバムで以前にマイナーなレーベルからファーストが出ています)アルバムであり,
たぶん彼の最高傑作であるWarren Zevon です。ジャクソンブラウン(以下JB)の強力な推薦がありアサイラムと契約します。

アサイラムと言えば爽やかなウエストコーストのイメージが大きい(僕的にですけど)のですが、ウォーレンジヴォンにそのようなイメージは全くありません。どちらかというとトムウェイツのように現代社会の裏側を斜に構えた視線で歌い上げます。しかしトムの場合はフォークでありジャズの要素も多いのですが、あくまでウォーレンジヴォンの音はロックです。


この後のサードアルバムで一応の成功はしますが、やはり一般的なミュージシャンではなく(僕の音楽好きの仲間でもこの人の話題など皆無でしたから)玄人衆、ミュージシャン達には絶大な人気を誇る。おかげでセールス的にはたいしたことが無かった人です。


2003年にガンで亡くなりましたが、ガンである事、余命いくばくもない事を公表し、最後のアルバムではディランの「天国への階段」を取り上げるなど皮肉とユーモアを忘れない人でした。


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「俺はここにいるよ」そんな感じのカバーが凄くイイです。ウォーレンジヴォンの作品では一番カッコいいアルバムカバーであると思っています。

ちなみに僕は良くミュージシャンをJB、リンダ、JD、JTと親しみをこめて簡素化していますがウォーレンジヴォンの場合やはりフルネームだ呼ぶのが一番カッコいい。

(どーでもいい事ですけど)


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クレジット主体の裏ジャケですが、これがまた凄さまじい。ウエストコーストの有名人ばっか、プロデューサーはJB本人。

ほとんどの曲でかつての相棒である、ワディーワクテルがギターを弾き、ベースはウエストコーストの重鎮ボブグラブ、サックスにボビーキーズ、そこにデビットリンドレーのスライドが絡みます。ジャクソン人脈ですね。

さらにコーラスはもっと凄い事になっていて、JBは勿論、JDサウザー、イーグルスからはドンヘンリーとグレンフライ。フリートウッドマックからリンジーバッキンガムにステービーニックス、ボニーレイットにローズマリーバトラー。ビーチボーイズのカールウィルソンなど、これが豪華でなくて何と言うのか?というくらいの人選です。

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さらに凄いのはアルバムには参加していないリンダがこのアルバムから76~79年にかけて4曲もカバーしているのです。リンダにカバーされればミュージシャン的に成功したのも同然なのですが、(例えばカーラボノフとか)やはり生涯を通してはさほど売れなかったのです。

実際にぱっと聴いただけでは判りずらい歌詞、メロディー、やはり売れるにはロックをそれほど聴かないけど、流行りものだけに敏感なミーハー的な人種に聞いてもらえるか?が重要課題だと思うのですが、ウォーレンジヴォンの音楽はそーいう人たちが聴く音楽とは無縁でしたね。
(実際に学生時代、僕の廻りのユーミンとか達郎聴いて喜んでる人間もカーラボノフは聴いていましたからね。※けっしてカーラをけなしている訳ではないです。僕も好きですから)


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歌詞カードも入っています。何を歌っているのか判りません。日本盤も買う必要があるかもね
参考文献から引用すると、毎夜男を買える女たちの歌とか、夜中に騒ぎ散らす男の歌とか、
そんな感じの歌が多いようです。


曲順です
A面
-1 Frank And Jesse James
-2 Mama Couldn't Be Persuaded
-3 Backs Turned Looking Down The Path
-4 Hasten Down The Wind
-5 Poor Poor Pitiful Me
-6 The French Inhaler

B面
-1 Mohammed's Radio
-2 I'll Sleep When I'm Dead
-3 Carmelita
-4 Join Me In L.A.
-5 Desperados Under The Eaves



-1 ピアノのイントロから入るのですがボーカルが入ると「うっー」となります。つまりどう
  いう事か?というとウォーレンジヴォンの声はSSW的ではなくて、なんかハードボイルド
  なのです。でもメチャカッコいい1曲目です。

-2 若干JBっぽい曲で、コーラスはジャクソンとJD。このアルバムの中では非常に
  聴きやすいPOPな曲です(ボーカルは除く)(笑)

-3 リンジーがギター、珍しくJBがスライドを弾いています。カッコいいです。

-4 リンダがカバーしています。リンドレーのスライドがたまりません。カントリー的でもあ
  る名曲ですね。

-5この曲は僕の友人の女性カントリーシンガー(勿論アマチュア)がレパートリーにしてい 
  て、リンダの曲なの。と聴かされていたのでずーとそう思ったいたのですが、まさか、
  ウォーレンジヴォンが本家だったとは(笑) リンダバージョンでは歌詞をヨコハマと変え
  ています。リンジーのコーラス。声、高過ぎ(笑)

-6 ここではドン&グレンのイーグルスハーモニー。こーなるとやはり曲はウエストコースト
  の香りです。

B-1 リンジーとニックスのコーラス、がマック的ではあるが曲の感じはJBっぽい。これも
   リンダがカバーしています、リンドレーのエレクトリックスライドがイイです。
   リンダのカバーの方も素晴らしいです。

-2 なんとなくリンジーが作るような変なナンバー。

-3 これもリンダがカバー。カリブ海風なナンバーです。妙に声がマッチしています。

-4 なぜかソウルっぽい曲です、ここではコーラスにボニーレイット&ローズマリーバトラー
  が参加。二人共顔立ちが凄く似てますね(どーでもいい事ですけど)ギターはネッドドヒ
  ニーです。
  ボニーレイットもコーラスだけでなく、違う曲でスライドの参加があれば・・・   

-5 なぜか最初のA-1とシンクロしているように感じる。ホテルカリフォルニアと同期してい 
  るような西海岸の憂鬱を歌っています。感動的なラストナンバー。



レーベルです、アサイラムのクラウズレーベルWマーク入り。


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年代的にいってこれがオリジナルになると思います。カタログNoは7E-1060





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ウォーレンジヴォンはロシア系の移民の息子で父親はギャンブルを生業にしていたそうで、ロスに流れてきても、カリフォルニアの青い空が自分には凄く合っているが、かと言ってその青空の下でサーフィンとかやって遊ぶよりカーテンを締めて部屋の中にいる方が合っている。と発言していたようで、そーでもないとウォーレンジヴォンの詩の世界は造られなかったのでしょうね。ひとまずアサイラム時代のアルバムはすべて集めようと思っています。

追記  プロデュースをしたJBはこの後あの名作「プリテンダー」を発表します。このアルバ   
    ムの自閉的ともいえる世界はウォーレンジヴォンに影響されたのではないだろうか。
    ラストのDesperados Under The EavesがそのままThe Pretenderにつながっていく
    様な気がしてならないのです。



購入レコ屋  バナナレコード大須店


購入金額   1000円


参考文献   アサイラムレコードとその時代





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# by naruru-kato | 2017-09-09 13:40 | Warren Zevon | Comments(4)

J・D Souther その1 John David Souther

今月から少しの間マイナー系のSSWの特集をします。ということですが今回のジョンデビットサウザー(以下JD)はマイナーじゃないだろう!と思われる方も多いと思います。

が、しかしこの人、超がつくほどの寡作で、40年近い活動歴でもソロはわずか数枚、バンドで2枚、ディオで1枚くらいしか作品出していないのです。

このアルバムカバーはイイ感じですね。内容はいかにもSSWのデビュー盤という感じです。このころはまだJDサウザーという表記ではなくフルネームです。この後はすべてJDになっていると思います。


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大ヒットした1979年のYou're Only Lonelyの頃は誰でも知っていましたが、今となっては誰だそれ?って感じかもしれません(汗)

ちなみに僕らの世代ではこの曲は映画「波の数だけ抱きしめて」の挿入歌で   
ついつい主演の織田裕二、中山美穂を思い出します(笑)

しかしJDは、楽曲提供は非常に多く、リンダはもちろん盟友でもあるイーグルスなど多くのヒット曲がJDが絡んでいます、一時期は6人目のイーグルスとも言われ、ジャクソンブラウン、ジェームステイラーとも非常に仲が良く、言ってみればLAの裏大御所であると言っても過言ではないですね。


ちなみにイーグルス関係では「我が至上の愛」「ドーリンドルトン」「ニューキッドインタウン」「ハートウェイクトゥナイト」辺りが共作になっています。




JDはデトロイト出身ですがその後LAに移り、グレンフライとディオを組んでアルバムを出すも不発、その後デビットゲフィンに説得されアサイラムから1972年にソロデビュー、しかし売れずに今度はクリスヒルマン、リッチーフューレイとバンドを組むもこれも売れず、再度ソロの「ブラックローズ」(これも良いです)を出すもやはり売れず、イーグルス、ジャクソンが売れるのになぜこの人が売れないのだ?と思っていたらコロンビアに移籍し先の大ヒットを放つ訳です。


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裏ジャケ、このなんとなく危なさそうな雰囲気とあのかすれ声で、かつてはジョディーシル、リンダとも浮名を流しています。


このアルバムのバックメンバーは僚友のグレンフライ、この後ソロを出すネッドドヒニー達です、音数も少なくシンプルな演奏が凄くイイのです。

曲順です。

A面
-1 The Fast One

-2 Run Like A Thief

-3 Jesus In 3/4 Time

-4 Kite Woman

-5 Some People Call It Music

B面
-1 White Wing
-2 It's The Same
-3 How Long
-4 Out To Sea
-5 Lullaby

A-1 ソロデビューの最初の1曲目にふさわしい初々しいナンバー。この人の
  曲作りはサビにあると思います。ニューキッドインタウンもそうですが
  本当にサビの部分は素晴らしい。この曲でもその片鱗が見て取れます。

-2 イントロのアルペジオはグランフライか? その後のJDの声、たまらん
  色気、ドンヘンリーほどビターではないところがイイです。サビのコー
  ラスも最高です。

-3 この曲もいいです、弾き語り風です。しんみり来ます。


-4 この曲もいろんな人がやっていると思います、名曲です。2番から入るギ 
  ターのオブリガードが最高。コーラスも完璧。曲の奥深いアレンジ、ま 
  さにJD。
  グレンフライとのディオのアルバムでの焼き直しですが、元歌知らない           
  のでで何とも言えませんが、本にはアレンジはこちらの方が抜群とある    
  本に書いてありました

-5 アコの抜けが最高のイントロ。これもサビが最高です。捨て曲無しのA面
  でした。。



B-1 すこし変わった曲ですが、この後のアルバムではこのようなカリブ風な
  曲も多くなってきます。


-2 珍しくピアノから始まる曲。ジャクソンっぽい楽曲です。JDの甘いくて
  切ない声たまりません。コーラスはやはりグレンフライかな?


-3 イーグルスが2007年に再々結成で出したアルバムでカバーしました。い  
  かにもイーグルスがやりそうなアレンジ。しかしなんで30年程経ってか  
  らカバーする気になったのかが良くわからんねー

-4 ここでのボトルネックはウェインパーキンスです。イーグルスのデスペ  
  ドにも通じる曲です。


-5 最後に小作ですが、この切ない声を聞くとまたA面から聞きたくなる。
  そんな要素がある名曲ですね。レイラの「庭の木」のようだ(笑)



まだカントリー色が多少強く非常に聴きやすい楽曲が並びます、一般的にはセカンドのブラックローズが最高傑作、と言われているJDですが、僕はこのファーストがかなり好きですねー


レーベルです。


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カタログ番号はSD5055、イーグルスのファーストが5054なので、イーグル
スの次に出たという事です。



アサイラムの白レーベル、これをグレヒの500円のバーゲンコーナーで発掘した時は「ウォー」と叫んでしまいましたよ。



思わずオーナーのTさんにこれ500円ですか?と聞いたところ、「こんなの誰も買わないでしょ」って言われて嬉しいんだか悲しいんだか。




今まで2回JDを生で見ることができました、最初は甲子園球場で行われたカリフォルニアライブ、この時はリンダ、ジェームステイラーも見れて最後の全員でのアンコールで初めてアンコールトーチを見ることができました。
しかしステージが遠すぎて全く顔も判らないし、曲も何をやったかさっぱりおぼえていません(汗)


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2回目は名古屋のボトムラインでのカーラボノフとのジョイント、これは目の前でJDを見れました。カーラボノフがメチャ太っていてショックを受けたのが一番良く覚えています(笑)


俳優業もこなすJDですが、2014年に久しぶりのオリジナル出しましたが、この先さらにオリジナルを出す、という事はあまり期待していません。だから今までの数少ない(ほとんどこのアルバムからYou're Only Lonelyまでの3枚ですが)アルバムを聞き返すしかないのです。

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が、最近(と言ってもかなり前ですが)の作品のセルフカバーNaturl Historyはものすごく良い出来で、ここでのニューキッドインタウン、などのイーグルスに提供した楽曲は本当に素晴らしい出来です。




出来ればこの路線で他人に提供したセルフカバー第二弾でも出ればいいのですがねー(笑)


この後は、ウォーレン ジボン(マイナーではないけど)ガスリー トーマス、ボブ ニューワース、デビット ウィフェン、ジェフリーコマナー,クリストファー キニー、なんかを取り上げるつもりです。



  • 購入レコ屋   グレイテストヒッツ

    購入金額    500円

    参考文献    アサイラムレコードとその時代  他


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    # by naruru-kato | 2017-09-02 19:41 | J・D Souther | Comments(4)

    Fairport Convention その3 Unhalfbricking

    フェアポートコンベンションのサードアルバムアンハーフブリッキングです。ここからフェアポートのUKトラッドとロックの融合が始まるアルバムです、この中のA-4のセイラーズライフという英国伝承歌を電化しロックの解釈で演奏したのが始まりである。という事なのです。

    ちなみにこの盤のオリジナルは、諭吉1.5枚~2.5枚程なければ入手できませんので安いUS盤で良いから取り寄せてもらったのがこれです

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    「なんじゃこれ?」知ってはいたのですがやはり現物を「はい これです」と差し出されて「うーん素晴らしいジャケだ」と思う訳が無く。「へんてこりんな写真ですよねー」と言う以外は言葉が見当たりませんでした。


    いったいあの物語がきちんとできているオリジナルから大西洋を横断するとなぜこのような訳のわからんジャケになるのでしょう?
    A&Mはまったくこのバンドを売る気が無いのか?
    (しかしUSファースト盤は素晴らしいのですけどねー)

    裏ジャケも何も語る事はありません。もー情けなくなります。


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    このサーカスの像乗り(だと思うけど)の写真を使おうとしたA&Mの担当者はいったいどーいう神経してるんだか?またはこれはこれで奥深い物語があるのだろうか?


    このままでは引き下がれん(笑)。もうこうなったら是が非でもオリジとは言いません、再発で十分なんでUK物が欲しくなりました。



    そして一昨日、覚王山のレコ屋に遊びに行った時、80年代の再発盤を発見!
    オーナーが言うには「今日、新入荷の餌箱に入れたばかり」という事で速攻で買います!という事でUK盤のあの素晴らしい写真のジャケを入手



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    オリジは右上にislandのマークが入ります。これはこれで「なんじゃこれ」というジャケかもしれませんけど(汗)



    音的にはUS盤 UK再発盤の音はほとんど変わりません。UKオリジは中音域の押し出しがもっと強いとのことです。



    1969年にサンディーデニーを迎い入れ、その後セカンドアルバムを発表しますが、この作品を発表まじかにドラムのMartin Lambleを交通事故で亡くしてしまいます。しかしバンドはそのまま突き進み次のリッジ&リーフを発表。
    僅か1年で3枚の素晴らしいアルバムを発表するのです。まさにフェアポートの黄金期といえます。(僕が興味あるのはここまでと、サンディー復帰の一時期のみですけど)ちなみにイアンマシューズはこのアルバムで1曲のみ参加し脱退しています。トラッドに方向転換していくバンドになじめなくなったのでしょう。



    そしてこのアルバムからフィドルにデイブスワブリックがゲストで迎い入れられここからリチャードとデイブのギターVSフィドルの大バトル大会が始まっていきます。




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    裏ジャケ、表ジャケの老夫婦(サンディーの両親らしい)の家の中で食事しているシーン。だそうです。
    US盤にも同じ場所でのメンバーの写真が使われていますが、UK盤と微妙にポーズが違います、相変わらず真中のリチャードトンプソンの不気味具合が凄い。まぁどーでもいい事ですけど。



    一応メンバーは左からサンディー、サイモンニコル、リチャード、マーティンランブル、アシュレーハッチングスの順だと思う(笑)
    ゲストにイアン、デイブ、サンデーの恋人でのちの旦那トレバールーカスがトライアングル(爆)その後のドラマーになるデイブマタックス達です。



    US盤


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    UK盤

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    この作品の特徴として、ディランのナンバーが3曲も取り上げられています。
    しかもこの3曲は当時はディランの未発表曲でもあったのです。
    あとはリチャードトンプソン、サンディーデニーのオリジナル、そしてトラッドという内容です。

    曲順です

    A面
    Genesis Hall (Richard Thompson) Si Tu Dois Partir (Bob Dylan)
    Autopsy (Sandy Denny)
    A Sailor's Life

    B面
    Cajun Woman (Thompson)
    Who Knows Where the Time Goes? (Denny)
    Percy's Song (Dylan)
    Million Dollar Bash (Dylan)


    A-1印象的なイントロのリフ、それに続くサンディー の凛としたボーカル。
      リチャードのギターの音も非常に特色のある音です。リチャード作
      なぜかリズムがWaltzです。
      
    -2 ディランの曲。この曲ディランは正式には発表されていなくて、ブート
      レッグシリーズの中に入っています。

    -3 サンディー作。途中で変調したりしてます。中間部のギターソロの
      素晴らしき事よ。感動的な非常に地味なソロです。

    -4 そして問題の曲、もちろんこのトラッドの原曲など知りませんが、いき 
      なりサンディーの歌から始まる部分が原曲に近いアレンジだと勝手に   
      思っております。歌のバースが終わるとそこから変態ギターが炸裂、そ
      れに呼応するようにスワブリックのフィドルが絡み壮大なスケールとな
      って物語は進んでいきます。この曲から電化トラッドが始まった、と
      言われる凄い曲です。
    B-1 A-4の興奮でB面に裏返せなくなりますが、根性で裏返します(笑)
      いきなりファーストアルバムの頃の(LPでは聴いたこと無いけど)フェ
      アポートのフォークロック風。しかし変なギターとフィドルがここでも
      絡み合います。

    -2 サンディーの代表曲。まさにこの人しか作れない素晴らしい曲。
      邦題は「時の流れを誰が知る」この邦題も素晴らしい。アマチュア時代
      からのレパートリーです。僕的にサンディーの作品のベスト3です。
      ここでのリチャードのバックで流れるオブリガード風ソロが素晴らしい

    -3 ディラン作、ここではイアンマシューズがコーラスに入っています。
      この路線でバンドが進んでいたらもっと沢山のサンディー+マシューズ
      のツインボーカルが聴けたのでしょうかね?

    -4 これもディラン、邦題「100万ドル騒ぎ」交代でボーカルを取ってます
      なんかサンディーってディランの曲をこんな感じで崩して歌うの好きだ
      なぁー(堤防決壊とか)



    レーベルです。


    US盤はA&M  一応USオリジです。

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    UK盤(表)アイランドの1980年代の再発


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    この頃のアイランドは表が昼間、裏面が夜になっています。

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    意外とお洒落ですねー。


    英国電化トラッドと微妙にフォークロックが入り混じった不思議なアルバムです。これが最高傑作なのか次作がそうなのか、判断に迷うところです。

    僕的には甲乙つけがたい。というのが正直な感想でしょうか(笑)






    購入レコ屋
    US盤   ナカシマレコード  
    UK盤   SORC

    購入金額
    US盤   2500円程
    UK盤   2300円


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    # by naruru-kato | 2017-08-26 21:30 | Fairport Convention | Comments(0)

    Bonnie Raittその1      Give It Up

    ボニーレイットの最高傑作であるセカンドアルバム「Give It Up 」です。ブラックホーク99選にも選ばれる激シブのアルバムです。


    一般的に「歌を作って唄ってギターも弾けてさらに上手い」という女性はなかなか稀有ですが、ボニーの場合、上手いどころではなくスライドの名手でもあります。こんな人はそのほかにジョニミッチェルくらいしか思い浮かびません(ジョニの場合オープンチューニングの名手ですが)。


    まだあどけなさが残るジャケ、この娘がメチャ泥臭いスライド弾くなんて想像つかないようなポートレイト風写真と色合い(笑)


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    ちなみにファーストアルバムも同じようなイメージのジャケです、しかしファーストもこのアルバムも売れません、サードアルバムくらいでようやくらしいジャケになってきますが、それでも売れません。これはもうワーナーの戦略ミスとしか言いようがないです。(っーかスライドギター弾く女性SSWなんて売れる訳ないかもねー)


    結局ワーナーで9枚のアルバムを出しますが売れなくて契約解除、その後キャピトルに1989年に移籍し大ヒットを飛ばしグラミーまで取っていまではスライドギターの大御所おばはん(笑)という感じになっていくのです。



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    印刷ミスでクレジットが2重になってしまい非常に読みにくくなっている裏ジャケです。


    自作は3曲、残りはカバーですが、友達のジャクソンブラウン、エリックカズ、激シブアーティストのクリススミザーなどの楽曲を選曲。メチャセンスがいいと思います。




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    ゲイトフォールドの内側、レコーディング風景の写真が多数、こーいうのは嬉しいですよねー。


    ざっと、ベースのフリーボ、ピアノのエリックカズ、ギターのジョンホールなどが写っています。


    ジャケに載せてもらえなくてアルバムに参加している他の人たちはエイモスギャレット、ドラムでオーリアンズのウェルズケリー、クリスパーカー、ポールバタフィールドがハープ(当たり前だ)コーラスでジャッキーロマックスなんてのも書いてあります。見事なウッドストック系音楽家の集まりです。



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    一枚だけUP画像にしました。こんな感じでレコーディングしたのでしょう。
    楽しそうです。スライドがメチャ上手い若い娘、これだけでおっさんのミュージシャン達に可愛がられるのは間違いなかったでしょう。

    レコーディングは勿論ウッドストックのベアーズビルスタジオです。


    曲順です
    A面

    -1 Give It Up or Let Me Go
    -2 Nothing Seems to Matter
    -3 I Know
    -4 If You Gotta Make a Fool of Somebody
    -5 Love Me Like a Man

    B面

    -1 Stayed Too Long at the Fair
    -2 Under the Falling Sky
    -3 You Got to Know How
    -4 You Told Me Baby
    -5 Love Has No Pride



    A-1 いきなりアコーステックスライド全開で始まるナンバー、「あんたはライクーダーか?」ってくらいぶっ飛びます。いきなり若い娘がこんなの弾いたら普通の人は気絶しますね。ギターはナショナルのリゾネイト、ボトルネックでやってます。エイモスがなぜかトロンボーンで参加(笑) ギター弾いよーって感じ。

    -2 1曲目でぶっ飛んだ頭をクールダウンさせる自作バラード。良い出来です

    -3 カバー曲です、いかにもウッドストック的なアーシーなアレンジです
    (原曲知らんけど)

    -4 これもカバー、ピアノのイントロから歌いあげます。

    -5 クリススミザーのブルースです、古典的なブルースに仕上げられています、この人を取り上げる所がシブすぎる、中間のギターソロ、かっこよすぎ。


    B-1 アコのアルペジオ風がイイ感じのカバー曲。ジョンホールのさりげないギターがカッコいい。

    -2 ジャクソンのファーストに入っている曲、JBのオリジナルに忠実にカバーしています。

    -3 Drジョン風のピアノから入るホンキートンクナンバー。ボニーの歌はのびのび、改めて歌上手いなーと思います。

    -4 このアルバムで一番バンドアンサンブルがしっかりしている最高にカッコいオリジナルソング。ここでもジョンホールが爆発、彼にしか出せないストラトのカッティング。後半のギターソロを聞くとオーリアンズを聞いているような錯覚に陥ります。
    うーん、ジョンホールのストラトの鈴鳴り、最高です。

    -5 エリックカズのアメリカンフライヤーの時の名曲。ここでは彼は参加していません。ここではフリーボと二人でやっています、リンダなんかもやっています。しかし最後にこの曲持ってくる所にセンスの良さを感じます。


    レーベルです。

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    ワーナーのWマーク入りの1975年以降の再発盤。特にどーってことないです。


    こんなカッコいいアルバムを出すもセールス的には惨敗が続くボニーです。
    なぜ売れなかったのか考えると、SSW全盛の70年初期に、いくら上手くてもブルースが基本のちょとかすれ声のスライドギター娘、なんて売れる訳ありません(汗)



    今でも現役バリバリのスライドギターを弾くボニーですが彼女がブレイクするには時代が合わなかったのでしょうねー




    購入レコ屋   ハイファイ堂

    購入金額    1000円程


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    # by naruru-kato | 2017-08-20 14:52 | Bonnie Raitt | Comments(0)

    大好きな1970年代のアメリカンロック、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分の持っているレコードを聴いておもむくままに感想を書いてます、が評論家ではありませんので難しいことは書きません。レコードジャケットもいろいろと楽しいので、自分で調べたことを書き添えてます。他には渓流のフライフィッシングが大好きです。


    by naruru-kato
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