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アナログレコード巡礼の旅

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Ian Matthews その1   Tigers Will Surviver

UKトラッド&フォークということで特集しているのですが、はたしてイアンマシューズは該当するのか?という疑問を抱きながら今回は取り上げました。
(ネタがつきそうなんですよねー)
ひとまずはフェアポートコンベンションのオリジナルメンバーという事でフェアポート周辺のSSWというのが一番この人らしいジャンルでしょうか(アメリカに渡ってからはイメージ変わりますが)

この人はファアポート脱退後にサザンコンフォートというソロともバンドとも取れるアルバムを3枚ほど発表していますが、そちらはカントリーロックという感じでした。
実際のソロファーストはIf You Saw Thro’ My Eyesというアルバムだと思うのですが
(これはそのうち取り上げます)セカンドの今回のアルバムが一番である。という文献を見かけましたのでセカンドから始めます。


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よくわからないジャケなんですが、結構有名ですよねーこれ。僕も誰のアルバムか知らなかった頃からこのジャケは知ってました(笑)

僕の感想は、この人はトラッド&フォークには向いていない甘い声、やはりアメリカのSSWっぽい感じが凄くします。サンディーとのハーモニーは最高でしたがフェアポートがエレクトリックトラッドに移行していく中でアメリカのSSW、フォークっぽいのをやりたくなったんで辞めたのでしょうね。


実際アメリカに渡ってからの選曲のセンスは素晴らしく、トムウェイツ、ジャクソンブラウン、ダニーウィットン、ランディーニッーマン、スティーブヤングなどのヒットしたナンバーを取り上げています。

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ゲイトフォールドの全開写真。縦型になってます(1STも同じ仕様)ネイティブインディアンの女性の写真でしょうか。



内ジャケです。


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全体にテクスチャード加工された渋い色合いのジャケですね。


ところでこの盤は当初安いUSオリジを購入したのですが聴いてみるとミスプレスがあり針が途中で止まってしまう怪奇現象が起き、お店で交渉し少し追金を出してUKオリジと交換してもらいました。その時凄い事実が判明。

なんとUK盤とUS盤ではA面B面が逆になっていたのです、これはお店のオーナーも知らなくて「こんなこともあるのですねー」という事になったのです。



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つまり、UK盤の1曲目 Never AgainがUS盤ではB面1曲目なのです。
どーいう意図だったのか解りませんが、例えばビートルズのSGPがA、B面逆だったなんて考えられませんからねー(笑)


アルバムの印象は、全体に霧のかかったSSWという感じで、まだイギリスの情緒有る風景を思わせるような傑曲がそろってます、ただし、これはという印象を残す曲が少ないかなー あくまで私的意見ですけど。


この人は声質はなよなよしてるところが凄くイイのですが、ヒット曲作る才能には恵まれなかったのかなー。



曲順です
A面
-1 Never Again
-2 Close The Door Lightly
-3 House of Unamerican Blues Activity Dream
-4 Morning Song
-5 The Only Dancer
B面
-1 Tigers Will Survive
-2 Midnight on the Water
-3 Right Before My Eyes
-4 Da Doo Ron Ron
-5 Hope You Know
-6 Please be My Friend


白眉はやはりA-1、B-1かなー。その他はというと。
A-2 フェアポートでも取り上げたエリックアンダーソンの曲です。よっぽアンダーソンが好きなのか?
B-6のアメリカを凄く意識した曲が好きですねー


レーベルです。

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レーベルのブランド品といわれる「バァーティゴ」の小渦のオリジナルです(笑)


このレーベルは表と裏が違っていて



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こちらがA面です、これをターンテーブルで回すとどーいう事になるかと言うと



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こんな感じになります。まさに洗濯機をずーと見ているのと同じ感覚になります(爆)

この人の作品はUKソロ&USソロの2枚づつ持っていますが、PLAINSONGというブラックホーク99選に選ばれているレコだけはほしいと思ってます。



イアンマシューズはUSに渡ってさらにアメリカナイズされアメリカン西海岸のような音楽を発表していきますが、イギリスにいた頃のアメリカを思って作ったアルバムのほうが、断然僕は好きですねー、どことなくイギリスの香りがしているからね。




AOR全盛時にはStialin HomeというアルバムからShake Itなんかのヒットを飛ばしますが、あまりにもこの人の声はAORにピッタリ過ぎて(例えばボビーコールド、クリストファークロスなんかと同じ感覚)今の僕にはNGでした。


さーて次回で2カ月に渡ったUKフォーク&トラッド特集も次回で終わりにします。

最後はやっぱあの人のアルバムかな(笑)



購入レコ屋  サンオブスリーサウンズ

購入金額   4500円くらい












by naruru-kato | 2016-12-18 11:27 | Ian Matthews | Comments(2)
Commented by カマニャン at 2016-12-19 18:15 x
確かにUK盤とUS盤は、AB面逆です。理由はわかりません。
そうそう、プレインソングもいいですよ。
あの人って、もしかしてリチャード・トンプソンかな?
Commented by naruru-kato at 2016-12-19 19:36
>カマニャン様
いつもコメントありがとうございます。
プレイソングはYouTubeで聴いてほしくなりました。
サザンコンフォートはいまいちでした(笑)

残念ながらトンプソンは持っていなくて、今まで取り上げたあの女性で終わろうかな、と思ってます。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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