George Harrison その1 All Things Must Pass & Bangla Desh
スワンプロックのジャンルに入れるのはどうか?とも思いますが、ジョージハリソンの有名な2枚です。最初は実質上の初ソロの3枚組大作All Things Must Passです。
スワンプに入れるのは?と書きましたが実際イギリスにスワンプ(デラボニ)とザバンドのファーストを紹介したのはまぎれもなくジョージですし、この二つのアルバムにはLAスワンプ勢が大挙押し寄せてますのでスワンプ色が非常に強いアルバムと言えます。
ジョージの自宅、フライヤーパークでの有名なジャケです。
これは日本盤の1975年頃の再発ですが、異常に安く売っていたので買ってしまいました。解説はミュージュクライフの東郷かおる子さんです。非常に簡素に今までのジョージの歩みをまとめていますが、パティボイドとの馴れ初め~決別~クラプトンに取られ。が全体の文章の比率から考えると大きく記されています(笑)
レコードスリーブは専用のもの、色が3枚とも別々の色でしゃれてます、3枚目のアップルジャムはそれなりのデザインです
参加ミュージシャンはジョージ人脈からリンゴスター、クラウスボァマン、ビリープレストン、アランホワイト他 LAスワンプからはジムゴードン、ボビーウィットロック、カールレイドルのその後ドミノス組、ボビーキーズ、ギターはジョージの他クラプトン、デイブメイスンです。そこにプロデュースのフィルスぺクターの大げさなウォールオブサウンズが加わり壮大なロック絵巻となりロック史上の金字塔となっているのですね(笑)
レーベルも通常の緑リンゴではなく、赤玉リンゴになってます。ボックスジャケはシミがありますが、なぜかレコードは全くカビも傷もなく、針落として無いんじゃねーか?と嬉しい疑いがかかる代物でした。
曲目です
A面
-1 I'd Have You Anytime
-4 Isn't It A Pity
B面
-3 Behind That Locked Door
-4 Let It Down
C面
-1 Beware of Darkness
-2 Apple Scruffs
-4 Awaiting On You All
D面
-1 All Things Must Pass
-2 I Dig Love
-3 Art Of Dying
-4 Isn't It A Pity (Version Two)
E,F面 apple Jam 割愛
A-1はディランと共作、-2はやはり名作だよなー(盗作はさておき)イントロのアコのF#m B F#m Bのコード進行はカッコいい。後半は大コーラス大会になりそのまま-3でスワンプ全開ですわー。白眉は-4、クラプトンも絶賛してますがジョージ作品の中でも隠れた名作でしょう。
B-1もスワンプ全開!続いてディランのジョージのへたうまなスライドがさえます。全体にスぺクターのオーバープロデュースの壁サウンドが耳障りでもあるのですが、分厚いコーラス、ホーンなどスワンプの基本形も多々あり、やはりこのアルバムはスワンプとして扱いのほうがいいでしょうね、残念なのは3枚目のアップルジャム。これいらないんだけど。大概こーいうのはやってる人たちだけが楽しいのであって、1回聴けば僕はもう聴かないですね。
久しぶりにレコスケネタです。
ジョージを愛してやまないレコスケくんですが、2000年センチュリーバージョンが出た時、さらにシングルCDに全曲このアルバムを詰め込めないか検討しています。
実にくだらん漫画ですが、そこがまた面白いのです。最後はレコガールがこのアルバムは大げさすぎて好きではない事を伝えると、激怒して家から追い返してしまうのです。
どーでもいいネタでした。ついでに2000年センチュリーバージョンのCDです。
ここには新バージョンのMy Sweet Lordが入っているのですが、やはり最初のほうが全然いいです。ジャケも色付けしていますがモノトーンのほうが神秘性があり,断然いいですね。
ここからはおまけのコーナー。ジョージ&スワンプ路線でついでにこれも。
僕の家にある最古参のレコです、高校の時に新品で買ったあの有名なバングラデシュのコンサート「The Concert for Bangla Desh」です。高校の頃この映像を映画館で見てリオンラッセルの凄さにドキモを抜かれました。
ラビシャンカール、ディラン以外は「 All Things Must Pass」のメンバー、そしてリオン、ジェシエド、ジムケルトナーらスワンプ全開、コーラスもバッドフィンガー以外はすべてリオンの関係の人ばかりです。
ここでのジョージ、ラビ以外のポイントは3つ「リオンの怪物さ」「クラプトンの参加」「ディラン復活」こんな感じでしょう。
レーベルは「はらぺこクン」の特別レーベル。
非常に豪華な写真集。白のスーツと白のストラトのマッチングのカッコよさ。
真中のコーラス隊の端に以前紹介したドンニックス、そして左から3番目はその奥さんのクローディア・レニア もいます。クラプトンはギブソンのセミアコですが午前のショーではストラトのブラッキーを使ってます。
ずいぶん前にDVDが出ました、ここではリハ風景、インタビュー、など盛り沢山で楽しめます。今思うとジェシエドがもっと写って欲しかった、My Sweet Lordで間違いなくクラプトンとツインスライドやってると思うのに一回も写らん(涙)
他に気になる映像はジムケルトナーのカッコいい叩き方。まるでロボットのように上半身微動だにしない動き、いやいや叩いているように見えるリンゴとは大違いのカッコよさです。
ところで、リオンはステージで怪人大暴れという感じでかなり自由にやらせてもらってますねー。初めてこの人の声を聞いたのはこの映画でしたが、 Beware of Darknessの2番を歌った時の声にショックを受けました。こんなドロドロの声だったのか?
主演「ジョージ」 助演「ラビ ディラン」 監督 リオンラッセルこんな感じか?
僕もレコスケ程ではないですがビートルズの中ではジョージが一番好きです。
しかし All Things Must Pass & Bangla Desh 以降のジョージにスワンプ色が消え、その後の作品もそれほど好きではないのは、やはり僕がスワンプを知らない間に好きになっていたのでしょう。
ジョージが鬼籍に入って15の年の時がたちました、先に行くであろうと思っていた、親友のクラプトンがいまだ現役バリバリなのが非常に不思議なんですが、その二人がステージに立ったコンサートを生で見れた日本人は非常に幸せですね。
さて2カ月頑張った(笑)スワンプ特集ですが来週で終わりにしたいと思います。最後はやっぱあの人取り上げないといけないだろうなー(笑)
All Things Must Pass
購入レコ屋 バナナレコード金山店
購入金額 1800円
The Concert for Bangla Desh
購入レコ屋 不明
新品で購入のため定価
参考文献 レコードコレクターズ2005 12月号
The Concert for Bangla Desh特集