Eric Clapton その1 Eric Clapton
詳しい成り行きはたぶん僕なんかが語るよりそこら中のブログで語られているので省略。
1970年という年は、まずデイブメイソン、次にデラボニのオンツアー、リオンのファースト、ジョーコッカーのライブ、そしてクラプトン、その後レイラ、年末にジョージのオールシングスマストパスが発表されるという凄い年になってます、まさにスワンプロックの年。
愛器ブラウニーとの有名なショットです。まだこのころはブラッキーは使って無かったのでしょうかね?
このアルバムを聞くとギターはたぶんほとんどストラトでしょうが、ストラトのフロントとミッドのピックアップの中間を使った例のハーフトーンの音色は聞こえてこない気がします。まだハーフトーンに気づいていない時期だったのですかね?
でも半年後のロックの金字塔、レイラでは使ってます、アンプもこのセッションではチャンプ使ってないと思います。(間違ってたらごめんなさい)
裏ジャケです、このころのトレンド(笑)、セッションに参加した人たちの集合写真で
す、ロッドなんかもマーキュリー時代は必ずこーいうの載せてましたね。
ちなみにメンバーは スワンプ親分のリオン、その彼女のリタクージッジ、デラボニ夫婦、この後ストーンズの準メンバーになるボビーキーズ、この後デレク&ドミノスのメンバーになる、カールレイドル、ジムゴードン、ボビーウィトロック、他に写真には乗ってませんがステーブンステイルスの文字もあります。まさにスワンプ人脈大集結です。
しかしこのアルバムはそれほど僕的には好きではないですねー。一般的にも発売当初は散々だったそうですが、それはクリーム、ブラインドフェイスときて初のソロだったため、もっと劇的なギターアルバムとファンは思っていたのです。それがボーカル主体のアルバムだったため不出来のレッテルを張られたんです。僕はリアルタイムで聞いていませんのでじっくりこのアルバムを検証出来たのですが、楽曲がそれほどイイとは思いません。たぶんボニーブラムレットとの共作が多いのと、プロデュースも任せたのでそれが原因かな?これがデラボニの歌でクラプトンがギターで参加、ならいいアルバムだと思うけどねー。と思うのは僕だけでしょうか?
前回紹介したデイブのアローントゲザーのほうが楽曲的にははるかに上だと思います。
その証拠に、半年後のレイラではボビーウィトロックとの共作が多く、どれも素晴らしい楽曲ばかりだと思うのですけど。
このアルバムはUS盤、アトコの初期盤だと思います、はたしてこのアルバムはUSがオリジナルなのか、ポリドールのUK盤がオリジナルなのかいまいち判りません。
紹介本などで調べても、本によってマチマチなのです、でも録音はウエストLAになってるし、スリーサウンズのオーナーもアトコがオリジナルと言ってましたし、僕もこれがオリジナルだと思います。音圧も凄くぶっいですよー。
曲順です。
A面
-1 Slunky
-2 Bad Boy
-3 Lonesome And A Long Way From Home
-4 After Midnight
-5 Easy Now
-6 Blues Power
B面
-1 Bottle Of Red Wine
-2 Lovin' You Lovin' Me
-3 Told You For The Last Time
-4 Don't Know Why
-5 Let It Rain
1曲目のSlunkyはインストなのだけど、こーいうジャム形式のインストは本人以外全然楽しくないので勘弁してほしいです。4曲目はその後ステージでもレパートリーとなった曲ですがJJケイルの作品。5曲目のEasy Nowが一番のお気に入りです。イントロのマーチン(と思う)のカッティングは最高です、しかしステージでも70年初期だけしか演奏しませんでしたがなんでだろう?しかしこの曲だけ明らかに周りの曲から見れば異質に感じます。
この後デレク&ドミノスを組みレイラを発表しますが、その後またドランカーに戻り、再起を果たすのは1974年の461 Ocean Boulevardになります。その頃はスワンプもすたれレイドバックした歌もののクラプトンになっていきます。
でも僕はその頃のほうが好きなんですけどね。70年代のクラプトンは本当に枯れてて素敵なんです。
次回はスワンプのわき役、でも素晴らしいアーテイストの予定。この中に写ってますよー。
購入レコ屋 バナナレコード 大須店
購入金額 1200円
参考文献 レコードコレクターズ レイラ特集