Marc Benno その1 Minnows
もともとスワンプの定義としては、ブルース、ゴスペル、R&B、カントリーなどの発信地はアメリカ南部、それらの音楽を吸収しごちゃ混ぜにしたのがスワンプロック。ちなみにスワンプとは湿地帯の意味。そしてそれの仕掛け人がリオンでありアクトとなったのがデラニー&ボニーってとこでしょうか。という事でやはりドロドロなんですが、こんなナヨナヨしい声のSSWなんかも結構いたりするんです。
マークベノーのセカンドアルバムのミノー(邦題 雑魚)です、これは本当にいいアルバムですよー
もともとリオンと二人で活動していたのですがその後別れてソロになってます。声が凄く繊細で、作る楽曲がスワンプがベースなんだろうけどどこか爽やか。場合によりブルースっぽいのもありますが、そこはバックがLAスワンプ総出演だからかな?
裏ジャケは小魚の群れの写真、特にどうという事は無いです。
ゲイトフォールドジャケの中もやはり魚、この人たぶん釣りがすきなんだろうなー
僕も大好きなんで気が合うかもねー
しかしこの魚、凄く気持ち悪い、間違いなく川魚なんだけど。たぶんミシシッピかどっかの河口あたりに生息していそうな魚です。この魚がヤマメかイワナだったら大感動なんですがねー(笑)・・・・それはないか(汗)
魚の口からプクプクと空気が出ているイメージで参加ミュージシャンが書いてあります。
ギターは本人のほかクラレンスホワイト、ジェシエドディビス、ボビーウーマック、ジェリーマギー ドラムは当然ジムケルトナー、コーラス陣はこれまた当然のリタクーリッジらLAスワンプ人脈ですね。
このバック陣ではなくて、たとえばラスカンケル、ダニークーチらのLAのSSW御用達の人たちだとかなり感じが変わったアルバムになったのでは?と思わせるくらいマークベノの声はそちら向きのような気がします。
曲目です。
A面
-1. Franny
-2. Put A Little Love In My Soul
-3. Stone Cottage
-4. Speak Your Mind
-5. Back Down Home
B面
-1. Good Times
-2. Baby I Love You
-3. Baby Like You
-4. Before I Go
-5. Don’t Let The Sun Go Down
A面1曲目からたまらんこのイントロで一発でハマります。たぶんこのギターはクラレンスでしょう。泥沼にハマるというより澄んだ湖につかる そんなイメージの静かにこれから始まるヨー的な出だし。
3曲目は間違いなくジェシエドのギターです、ボーカルもエフェクトをかけねちっこく行きます。
白眉は4曲目でしょうか、SSWとしての力量がうかがえる素晴らしい曲です。リタクーリッジのバックボーカルもたまらんなー
B面もいい曲ばかり、本当にこのアルバムは一生聞けます!
ちなみにこれがリオンとのユニット、アサイラムクワイヤーズのセカンド。
これはまだ実験的なユニットでスワンプという感じではないのです。が、ひとまず買っておきました。
話がそれましたが、マークベノのこのアルバムはプロモ盤でした。ずーと探していたのですが、これも謎のレコ屋で「傷が多いから800円でどうですか」といわれ、その場で試聴しなんとか聞ける状態だったので購入したのです。
いずれ状態のいい盤を買いたいのですが、なにせ人気中古盤でなかなかお目にかかれない、以前有名通販の店で新着コーナーで2枚見つけたのですが半日後には2枚ともソールドアウトでした。しかも5000円以上していたしねー。
実は謎のレコ屋でリタクーリッジのセカンドとこのマークベノのファーストを探してもらってるんです。
このアルバムを聞いてスワンプロックの僕のイメージが大きく変わりました。
そしてこの後、さらに深みにはまっているんです、そこら辺はやはりスワンプ=ドロドロ状態です(笑)
購入レコ屋 ナカシマレコード
購入金額 800円
参考文献 ウエストコーストロック