Stephen Stills その2 Stephen Stills Manassas
ステファンの3枚目のソロ作成中にスタジオに集まった、クリスヒルマン、アルパーキンスらとそのままグループを作ったのは有名な話、後のメンバーはご覧の通り。
ダラステイラーはCSN&Yでもおなじみ、ジョーララは再編後のCSN&Yでもパーカッション叩いてます。
ところでアルバムタイトルですが、STEPHEN STILLS MANASSASが正解なのか、MANASSASだけなのかよくわかりません、場合によりMANASSASがタイトルの文献も多くあります、しかしこの人必ずアルバムタイトルに自分の名前を付けないと気が済まない人なんでもしかしたら・・・・といろいろ考えてしまいます。
どーでもいい事と言えばそれまでですが(笑)
アルバムは4面すべてに各タイトルがつけられそれに合わせた楽曲が並んでます
A面は「The Raven」となってます。メドレー形式に流れるように曲が進み気づくと終わってます、最高に気持ちいいサイド。
B面はカントリーサイドです、ここではヒルマンとパーキンスの独演場、でもしっかりスティファンもカントリー好きなところを見せて、これまた気持ちいいサイドです。FBBよりもこちらの方が素敵です。
「Consider」と名付けられた3面はスティファンのソロという感じ、白眉は2曲目、3曲目あたりでしょうか。このサイドが一番僕にはしっくりくるかなー
最後は「Rock & Roll Is Here To Stay」で大ロック大会はあるは、ラテン系はあるは、最後の曲はアコでしっとりとジミヘンやデュアン・オールマンにささげられています。この面はあまり聞かないけどそれは個人的な趣味ということで。
ゲイトフォールドジャケの全体像です。柱のアーチがアーリーアメリカンぽくっていいけど、日本(名古屋)だと大須とか円道寺のアーケードで撮ってる感じでしょうか?(爆)。
ポスター件歌詞カード付き、かなりバカでかい。
歌詞カードのアップです。
確か、ニールヤングの初期のライブもこんなのついていたなぁー、しかも手書き風でこれと全く同じ手法です、こんなところにもライバル意識が働いたのでしょうか?どっちが先か知らんけどね(笑)
ところで内ジャケの写真をじっくり検証してみると
ヒルマン、スティファンともグレッチ系のギターを弾いてます。ヒルマンの後ろ、フェンダーのデラックス系?のアンプの間にもディオジェットが、パーキンスの隣にはローズ指盤のストラト、スティファンの後ろにはCSNでも使っていたホワイトファルコン、その横はブラックファルコンか? そしてレスポール。さすがコレクターだけのことはある。
こりゃギター好きにはたまらんライブだったのでしょうねー。確かにA面のギターの音はたまらん音ですよ。
インナースリーブですが、すべてスティファンの同じ写真です。
これがオリジナルかどうかはわかりませんが、本当にこれが純正ならもっとメンバーの写真載せてほしいです。
曲目です
A面 The Raven
-1 Song of Love
-2 Rock and Roll Crazies
-3 Cuban Bluegrass
-4 Jet Set
-5 Anyway
-6 Both of Us
B面 The Wildness
-1 Fallen Eagle
-2 Jesus Gave Love Away for Free
-3 Colorado
-4 So Begins the Task
-5 Hide It so Deep
-6 Don't Look at My Shadow
C面 Consider
-1 It Doesn't Matter
-2 Johnny's Garden
-3 Bound to Fall
-4 How Far
-5 Move Around
-6 The Love Gangster
D面 Rock and Roll Is Here Ro Stay
-1 What to Do
-2 Right Now
-3 The Treasure [Take One]
-4 Blues Man
レーベルはアトランテックのオリジナルです。
マトはよくわからないのですが、この音の良さは間違いなく初期プレスだと思いますね。
スティファンの持っている能力をすべて使い切った感がある大傑作です、当時どのくらい売れたか、話題になったかは知る由も有りませんが、各面にトータル性を持たせたこのセンス、楽曲の良さ、全21曲すべてが駄作無くおさめられています。CDでは1枚に収められているそうで、各面のトータル性が全く伝わらないのでは?
アメリカンロックの大名盤といっても過言ではないこのアルバムは、やはりオリジナルのレコードで聴かなくてはなりませんね。
購入先 グレイテストヒッツ
購入金額 英世3枚
参考文献 レコードコレクター1992年2月号